JP2007305037A - 電子メール転送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】データファイルを添付した電子メールの送信において、ユーザの待ち時間を短くすることができる電子メール転送システム10を提供する。
【解決手段】本発明の電子メール転送システム10は、電子メールを送信するモバイルコンピュータ20側で、電子メールに添付するデータファイルを特定する情報を、当該データファイルを予め格納している外部のデータファイル格納装置30から取得して、電子メール本文と共に送信し、電子メールを合成する電子メール合成装置40側で、受信した電子メールの本文に、ファイルサーバから取得したデータファイルを添付することによって、データファイルが添付された電子メールを作成して転送する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電子メール転送システム10は、電子メールを送信するモバイルコンピュータ20側で、電子メールに添付するデータファイルを特定する情報を、当該データファイルを予め格納している外部のデータファイル格納装置30から取得して、電子メール本文と共に送信し、電子メールを合成する電子メール合成装置40側で、受信した電子メールの本文に、ファイルサーバから取得したデータファイルを添付することによって、データファイルが添付された電子メールを作成して転送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、データファイルが添付された電子メールを転送するシステムに関する。
情報通信の一手段として、コンピュータネットワークを介してテキストデータを基本とする情報を交換する電子メールシステムが広く用いられている。近年の電子メールシステムでは、任意のデータファイルを、主にテキストデータから構成される電子メール本文に添付することにより、テキストデータだけでなく、任意のデータファイルを交換することが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。また、近年の情報通信技術の発達に伴い、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等で用いられている無線通信網を介したデータ通信が可能となっており、外出先からでも無線通信網を経由して電子メールを送受信することができる。
ところで、無線通信は、有線通信のように伝送媒体が物理的に分けられていないため、有線通信に比べてデータの伝送誤りが発生しやすい。そのため、通信データに誤り訂正データ等を付加する等の対策がとられ、無線通信では、実効的な通信速度を有線通信ほど速くすることができない場合が多い。
そのため、例えば、外出先から携帯情報端末によって、大容量のデータファイルが添付された電子メールを作成して送信する場合、当該電子メールの送信が終了するまで長い時間がかかる場合がある。電波環境が変化すると、データの誤りが多くなる場合があり、時には通信が切断される場合もあるため、電子メールの送信が終了するまでは、ユーザは、携帯情報端末を移動させることも好ましくない。そのため、無線通信環境において大容量のデータファイルが添付された電子メールを送受信する場合、ユーザは、電子メールの送受信が終了するまで待たされることになり、ストレスを感じる場合があった。
さらに、外出先から携帯情報端末によって、大容量のデータファイルが添付された電子メールを作成して送信する場合において、添付するデータファイルがオフィス内のサーバ等に格納されている場合には、当該データファイルを一旦外出先の端末内にダウンロードすることになり、電子メールを作成してから送信し終えるまでにさらに長い時間がかかる場合がある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、データファイルを添付した電子メールの送信において、ユーザの待ち時間を短くすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の電子メール転送システムは、電子メールを送信する端末側で、電子メールに添付するデータファイルを特定する情報を、当該データファイルを予め格納している外部のファイルサーバから取得して、電子メール本文と共に送信し、電子メールを合成するサーバ側で、受信した電子メールの本文に、ファイルサーバから取得したデータファイルを添付することによって、データファイルが添付された電子メールを作成して転送する。
例えば、本発明は、データファイルが添付された電子メールを転送する電子メール転送システムであって、電子メールに添付するデータファイルを格納するデータファイル格納装置と、電子メールの本文であり、当該電子メールの宛先を含む電子メール本文を作成して送信する電子メール作成送信端末と、電子メール作成送信端末から送信された電子メール本文を受信し、当該電子メール本文に対応するデータファイルをデータファイル格納装置から取得し、取得したデータファイルを、当該電子メール本文に添付して転送する電子メール合成装置とを備え、電子メール作成送信端末は、ユーザからの指示に従って、電子メール本文を作成するメール本文作成手段と、データファイル格納装置からデータファイルを特定する情報であるファイル情報を取得してユーザに提示し、ユーザから電子メール本文に添付するデータファイルを指定された場合に、当該指定されたデータファイルのファイル情報を特定するファイル情報特定手段と、メール本文作成手段によって作成された電子メール本文を、ファイル情報特定手段によって特定されたファイル情報と共に、電子メール合成装置へ送信するメール本文送信手段とを有し、データファイル格納装置は、電子メールに添付するデータファイルをファイル情報に対応付けて格納しているデータファイル格納手段と、電子メール作成送信端末からのファイル情報要求に応じて、データファイル格納手段に格納されているデータファイルのファイル情報を送信するファイル情報提供手段と、電子メール合成装置からファイル情報を含むファイル要求を受信した場合に、受信したファイル要求に含まれるファイル情報に対応するデータファイルを電子メール合成装置へ送信するデータファイル送信手段とを有し、電子メール合成装置は、電子メール作成送信端末から送信された電子メール本文およびファイル情報を受信するメール本文受信手段と、メール本文受信手段によって受信されたファイル情報を含むファイル要求をデータファイル格納装置へ送信することにより、当該ファイル情報に対応するデータファイルをデータファイル格納装置から取得するデータファイル取得手段と、メール本文受信手段によって受信された電子メール本文に、データファイル取得手段によって取得されたデータファイルを添付することによって新たな電子メールを作成し、作成した電子メールを転送するメール転送手段とを有することを特徴とする電子メール転送システムを提供する。
本発明の電子メール転送システムによれば、データファイルを添付した電子メールの送信において、ユーザの待ち時間を短くすることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子メール転送システム10のシステム構成を示す。電子メール転送システム10は、モバイルコンピュータ20、データファイル格納装置30、および電子メール合成装置40を備える。データファイル格納装置30および電子メール合成装置40はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク11に接続されている。なお、データファイル格納装置30と電子メール合成装置40とは一つの装置として一体に構成されていてもよい。
モバイルコンピュータ20は、例えばノート型のコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)等であり、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等の無線通信端末21に接続される。無線通信端末21は、携帯電話やPHS等の無線通信規格に基づいて、最寄りの基地局12と無線通信を行うことにより、当該基地局12を介して、通信ネットワーク11に接続された通信機器とデータ通信を行う。
モバイルコンピュータ20は、電子メールを、無線通信端末21を介して送受信する機能を有する。また、モバイルコンピュータ20は、データファイルが添付された電子メールを送信する場合、添付するデータファイルを特定するためのファイル情報を、無線通信端末21を介してデータファイル格納装置30へ送信し、題名や宛先アドレス、送信元アドレス、本文等を含む電子メール本文を、添付するデータファイルのファイル情報と共に、無線通信端末21を介して電子メール合成装置40へ送信する。
なお、本実施形態において、モバイルコンピュータ20は、無線通信端末21を介して無線通信を行うが、他の例として、モバイルコンピュータ20と無線通信端末21とが一体に構成されていてもよく、無線通信端末21自体がモバイルコンピュータ20の機能を有していてもよい。
データファイル格納装置30は、モバイルコンピュータ20から送信される電子メールの本文である電子メール本文に添付されるデータファイルを予め格納している。データファイル格納装置30は、例えばFTP(File Transfer Protocol)サーバ等である。
電子メール合成装置40は、通信ネットワーク11を介してモバイルコンピュータ20から電子メール本文を受信した場合に、データファイル格納装置30に問い合わせて、当該電子メール本文に対応するデータファイルを取得する。そして、電子メール合成装置40は、モバイルコンピュータ20から受信した電子メール本文に、データファイル格納装置30から取得したデータファイルを添付した電子メールを新たに生成し、生成した電子メールを、電子メール本文に含まれる宛先に従って転送する。電子メール合成装置40によって転送された電子メールは、例えばISP(Internet Services Provider)等に設けられるメール転送サーバ14を経由して、宛先のコンピュータ13に対応する宛先のメールサーバ(図示せず)へ転送される。
図2は、モバイルコンピュータ20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。モバイルコンピュータ20は、メール本文作成部200、ファイル情報特定部201、およびメール本文送信部202を備える。
メール本文作成部200は、データファイルが添付された電子メールの作成をモバイルコンピュータ20のユーザから指示された場合に、ユーザからの指示に従って、電子メール本文を作成する。
ファイル情報特定部201は、データファイルを添付した電子メールの作成をモバイルコンピュータ20のユーザから指示された場合に、データファイルを特定する情報であるファイル情報を、無線通信端末21を介してデータファイル格納装置30から取得してユーザに提示する。ここで、ファイル情報とは、例えば、ファイル名や、対応するデータファイルのデータファイル格納装置30内でのアドレス、対応するデータファイルをデータファイル格納装置30内で一意に特定可能な識別情報等である。
そして、電子メール本文に添付するデータファイルをユーザから指定された場合に、ファイル情報特定部201は、当該指定されたデータファイルのファイル情報を特定し、特定したファイル情報をメール本文送信部202へ送る。また、ファイル情報特定部201は、特定したファイル情報を含む指定ファイル通知を、無線通信端末21を介してデータファイル格納装置30へ送る。
メール本文送信部202は、メール本文作成部200によって作成された電子メール本文を、ファイル情報特定部201によって特定されたファイル情報と共に、無線通信端末21を介して電子メール合成装置40へ送信する。なお、本実施形態において、メール本文送信部202は、電子メール合成装置40の通信ネットワーク11上のアドレスを予め格納している。また、本実施形態において、メール本文送信部202は、ファイル情報を記述するためのフィールドを、例えばメールヘッダ内に新たに設けることによってファイル情報を電子メール本文と共に送信する。
図3は、データファイル格納装置30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。データファイル格納装置30は、データファイル格納部300、ファイル情報提供部301、指定ファイル格納部302、およびデータファイル送信部303を備える。
データファイル格納部300は、電子メールに添付されるデータファイルをファイル情報に対応付けて、例えば図4に示すようなデータ構造で予め格納している。
ファイル情報提供部301は、モバイルコンピュータ20からファイル情報を要求するファイル情報要求を受信した場合に、当該ファイル情報要求に応じて、データファイル格納装置30内に格納されているデータファイルのファイル情報を、例えば一覧形式でモバイルコンピュータ20へ送信する。
また、ファイル情報提供部301は、指定ファイル通知をモバイルコンピュータ20から受信した場合に、受信した指定ファイル通知に含まれるファイル情報に対応するデータファイルをデータファイル格納部300から抽出する。そして、ファイル情報提供部301は、抽出したデータファイルを、指定ファイル通知に含まれるファイル情報に対応付けて、例えば図5に示すようなデータ構造で指定ファイル格納部302に格納する。
データファイル送信部303は、ファイル情報を含むファイル要求を電子メール合成装置40から受信した場合に、指定ファイル格納部302を参照して、当該ファイル要求に含まれるファイル情報に対応するデータファイルが指定ファイル格納部302内に格納されているか否かを判定する。当該ファイルが指定ファイル格納部302内に格納されている場合、データファイル送信部303は、対応するデータファイルを指定ファイル格納部302から抽出し、抽出したデータファイルを、通信ネットワーク11を介して電子メール合成装置40へ送信する。
一方、電子メール合成装置40から受信したファイル要求に含まれるファイル情報に対応するデータファイルが指定ファイル格納部302内に格納されていない場合、データファイル送信部303は、データファイルが格納されていない旨を示すエラー通知を、対応するファイル情報と共に、通信ネットワーク11を介して電子メール合成装置40へ送信する。
図6は、電子メール合成装置40の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。電子メール合成装置40は、メール本文受信部400、データファイル取得部401、メール転送部402、および未送信メール格納部403を備える。
メール本文受信部400は、モバイルコンピュータ20から送信された電子メール本文およびファイル情報を受信し、電子メール本文と共に受信したファイル情報をデータファイル取得部401へ送る。そして、当該ファイル情報に対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できた旨をデータファイル取得部401から通知された場合、メール本文受信部400は、当該ファイル情報と共に、当該ファイル情報に対応する電子メール本文をメール転送部402へ送る。
一方、ファイル情報に対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できなかった旨を示すエラー通知をデータファイル取得部401から通知された場合、メール本文受信部400は、当該ファイル情報に対応する電子メール本文を未送信メール格納部403に格納する。このとき、メール本文受信部400は、例えば図7に示すように、電子メール本文4033を、ファイル情報4030、再問い合わせ日時4031、および再問い合わせ期限4032に対応付けて格納する。
ここで、再問い合わせ期限4032とは、対応するデータファイルの有無を、データファイル取得部401を介してデータファイル格納装置30に繰り返し問い合わせ続けることができる期間の終了日時である。本実施形態において、メール本文受信部400は、電子メール本文を受信した日時から、例えば1日後を再問い合わせ期限4032としてメール本文受信部400に格納する。
また、再問い合わせ日時4031とは、対応するデータファイルの有無を、データファイル取得部401を介してデータファイル格納装置30に、次回問い合わせる日時である。本実施形態において、メール本文受信部400は、データファイルをデータファイル格納装置30から取得できなかった旨を示すエラー通知をデータファイル取得部401から通知された日時から、例えば1時間後を再問い合わせ日時4031としてメール本文受信部400に格納する。
また、メール本文受信部400は、所定のタイミングで未送信メール格納部403を参照して、現在の日時と一致する再問い合わせ日時4031を検出した場合、対応するファイル情報を未送信メール格納部403から抽出し、抽出したファイル情報をデータファイル取得部401へ送ることにより、当該ファイル情報に対応するデータファイルの有無を再び問い合わせるよう、データファイル取得部401に指示する。
そして、当該ファイル情報に対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できた旨をデータファイル取得部401から通知された場合、メール本文受信部400は、当該ファイル情報と共に、対応する電子メール本文をメール転送部402へ送る。一方、データファイル取得部401から再びエラー通知を受信した場合、メール本文受信部400は、受信したエラー通知に対応するファイル情報と共に未送信メール格納部403内に格納されている再問い合わせ日時4031を更新する。
また、メール本文受信部400は、所定のタイミングで未送信メール格納部403を参照して、再問い合わせ期限4032が経過した電子メール本文4033を検出した場合に、検出された電子メール本文に含まれる送信元アドレスに基づいて、受信した電子メール本文にデータファイルを添付して転送することができない旨のエラー通知を、通信ネットワーク11、基地局12、無線通信端末21を介してモバイルコンピュータ20へ送信する。
データファイル取得部401は、メール本文受信部400からファイル情報を受信した場合に、当該ファイル情報を含むデータファイル要求を、通信ネットワーク11を介してデータファイル格納装置30へ送信することにより、当該ファイル情報に対応するデータファイルの有無をデータファイル格納装置30に問い合わせる。対応するデータファイルがデータファイル格納装置30内に格納されている場合、データファイル取得部401は、当該データファイルをデータファイル格納装置30から取得し、取得したデータファイルをメール転送部402へ送ると共に、ファイル情報に対応するデータファイルを取得できた旨をメール本文受信部400に通知する。
一方、対応するデータファイルがデータファイル格納装置30内に格納されていない旨のエラー通知をデータファイル格納装置30から受信した場合、データファイル取得部401は、データファイルを取得できなかった旨を示すエラー通知を、対応するファイル情報と共にメール本文受信部400へ送る。
メール転送部402は、メール本文受信部400から電子メール本文およびファイル情報を受け取ると共に、データファイル取得部401からデータファイルおよびファイル情報を受け取る。そして、メール転送部402は、同一のファイル情報に対応する電子メール本文およびデータファイルに対して、電子メール本文にデータファイルを添付した新たな電子メールを生成し、生成した電子メールを、電子メール本文に含まれる宛先アドレスに従って転送する。
以上説明した通り、本実施形態の電子メール転送システム10は、電子メール本文に添付するデータファイルを予め外部のデータファイル格納装置30内に格納し、主にテキストからなる比較的データ量の小さい電子メール本文をモバイルコンピュータ20に送信させ、電子メール合成装置40によって、モバイルコンピュータ20から送信された電子メール本文にデータファイル格納装置30内のデータファイルを添付した電子メールを新たに生成して転送する。
そのため、モバイルコンピュータ20は、比較的少ないデータの送信によって、データファイルを添付した電子メールの送信を実現することができる。従って、電子メール転送システム10は、モバイルコンピュータ20による電子メールの送信をより迅速に終了させることができ、モバイルコンピュータ20のユーザに与えるストレスを低く抑えることができる。
図8は、モバイルコンピュータ20の動作の一例を示すフローチャートである。データファイルを添付した電子メールを作成する旨をユーザから指示された場合に、モバイルコンピュータ20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、メール本文作成部200は、エディタ等を起動して電子メール本文の作成をユーザに指示することにより、ユーザによって作成された電子メール本文を受け付ける(S100)。そして、ファイル情報特定部201は、ステップ100において作成された電子メール本文に添付するデータファイルのファイル情報を、無線通信端末21を介してデータファイル格納装置30から取得してユーザに提示する(S101)。
次に、ファイル情報特定部201は、ユーザから指定されたデータファイルのファイル情報をメール本文送信部202へ送る。また、ファイル情報特定部201は、ユーザが指定したデータファイルのファイル情報を含む指定ファイル通知を生成し、生成した指定ファイル通知を無線通信端末21を介してデータファイル格納装置30へ送る(S102)。そして、メール本文送信部202は、メール本文作成部200によって作成された電子メール本文を、ファイル情報特定部201によって特定されたファイル情報と共に、無線通信端末21を介して電子メール合成装置40へ送信し(S103)、モバイルコンピュータ20は、本フローチャートに示す処理を終了する。
なお、本実施形態において、モバイルコンピュータ20は、電子メール本文を作成した後に、作成された電子メール本文に添付されるデータファイルのファイル情報を特定したが、本発明はこれに限られず、添付するデータファイルを特定した後に電子メール本文の作成を開始してもよい。
図9は、データファイル格納装置30の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源投入等の所定のタイミングで、データファイル格納装置30は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、ファイル情報提供部301は、ファイル情報要求を受信したか否かを判定する(S200)。ファイル情報要求を受信した場合(S200:Yes)、ファイル情報提供部301は、受信したファイル情報要求に応じて、データファイル格納部300内に格納されているデータファイルのファイル情報を、例えば一覧形式でモバイルコンピュータ20へ送信し(S201)、ファイル情報提供部301は、再びステップ200に示した処理を実行する。
ファイル情報要求を受信していない場合(S200:No)、ファイル情報提供部301は、指定ファイル通知を受信したか否かを判定する(S202)。指定ファイル通知を受信した場合(S202:Yes)、ファイル情報提供部301は、受信した指定ファイル通知に含まれるファイル情報に基づいてデータファイル格納部300を参照して、対応するデータファイルをデータファイル格納部300から抽出する。そして、ファイル情報提供部301は、抽出したデータファイルを、指定ファイル通知に含まれるファイル情報に対応付けて指定ファイル格納部302に格納し(S203)、ファイル情報提供部301は、再びステップ200に示した処理を実行する。
指定ファイル通知を受信していない場合(S202:No)、データファイル送信部303は、ファイル要求を受信したか否かを判定する(S204)。ファイル要求を受信していない場合(S204:No)、ファイル情報提供部301は、再びステップ200に示した処理を実行する。
ファイル要求を受信した場合(S204:Yes)、データファイル送信部303は、当該ファイル要求に含まれるファイル情報に基づいて指定ファイル格納部302を参照し、対応するデータファイルが指定ファイル格納部302内に格納されているか否かを判定する(S205)。対応するデータファイルが指定ファイル格納部302内に格納されている場合(S205:Yes)、データファイル送信部303は、対応するデータファイルを指定ファイル格納部302から抽出し、抽出したデータファイルを、通信ネットワーク11を介して電子メール合成装置40へ送信し(S206)、ファイル情報提供部301は、再びステップ200に示した処理を実行する。
対応するデータファイルが指定ファイル格納部302内に格納されていない場合(S205:No)、データファイル送信部303は、対応するデータファイルが格納されていない旨を示すエラー通知を、対応するファイル情報と共に、通信ネットワーク11を介して電子メール合成装置40へ送信し(S207)、ファイル情報提供部301は、再びステップ200に示した処理を実行する。
図10は、電子メール合成装置40の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源投入等の所定のタイミングで、電子メール合成装置40は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、メール本文受信部400は、ファイル情報と共に電子メール本文を受信したか否かを判定する(S300)。ファイル情報と共に電子メール本文を受信した場合(S300:Yes)、メール本文受信部400は、電子メール本文と共に受信したファイル情報をデータファイル取得部401へ送る。
データファイル取得部401は、メール本文受信部400から受け取ったファイル情報を含むファイル要求を生成し、生成したファイル要求を、通信ネットワーク11を介してデータファイル格納装置30へ送信する(S301)。そして、データファイル取得部401は、ファイル要求に対応するデータファイルを取得できたか否かを判定する(S302)。
ファイル要求に対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できた場合(S302:Yes)、データファイル取得部401は、取得したデータファイルをファイル情報と共にメール転送部402へ送ると共に、データファイルを取得できた旨をファイル情報と共にメール本文受信部400に通知する。メール本文受信部400は、データファイル取得部401から通知されたファイル情報に対応する電子メール本文を、当該ファイル情報と共にメール転送部402へ送る。
メール転送部402は、メール本文受信部400から受け取った電子メール本文に、データファイル取得部401から受け取ったデータファイルを添付した新たな電子メールを生成し(S303)、生成した電子メールを、電子メール本文に含まれる宛先アドレスに従って転送し(S304)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
ステップ302において、ファイル要求に対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できなかった場合(S302:No)、データファイル取得部401は、対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できなかった旨を示すエラー通知を、対応するファイル情報と共にメール本文受信部400へ送る。そして、メール本文受信部400は、受信したファイル情報と共に、電子メール本文、再問い合わせ期限、および再問い合わせ日時をデータファイル格納部300に格納し(S305)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
ステップ300において、ファイル情報と共に電子メール本文を受信していない場合(S300:No)、メール本文受信部400は、未送信メール格納部403内に未送信の電子メール本文が格納されているか否かを判定する(S306)。未送信の電子メール本文が未送信メール格納部403内に格納されていない場合(S306:No)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
未送信の電子メール本文が未送信メール格納部403内に格納されている場合(S306:Yes)、メール本文受信部400は、現在の日時と一致する再問い合わせ日時が未送信メール格納部403内に存在するか否かを判定する(S307)。なお、本実施形態において、未送信メール格納部403に格納された再問い合わせ日時が、例えば現在日時の前後10分程度の範囲内であれば、メール本文受信部400は、現在の日時と再問い合わせ日時とが一致していると判定する。現在の日時と一致する再問い合わせ日時が未送信メール格納部403内に存在しない場合(S307:No)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
現在の日時と一致する再問い合わせ日時が未送信メール格納部403内に存在する場合(S307:Yes)、メール本文受信部400は、現在の日時と一致した再問い合わせ日時に対応するファイル情報をデータファイル取得部401へ送る。データファイル取得部401は、メール本文受信部400から受け取ったファイル情報を含むファイル要求を生成し、生成したファイル要求を、通信ネットワーク11を介してデータファイル格納装置30へ送信する(S308)。
次に、データファイル取得部401は、ファイル要求に対応するデータファイルを取得できたか否かを判定する(S309)。ファイル要求に対応するデータファイルを取得できた場合(S309:Yes)、メール本文受信部400、データファイル取得部401、およびメール転送部402は、ステップ303に示した処理を実行する。
一方、ファイル要求に対応するデータファイルを取得できなかった場合(S309:No)、データファイル取得部401は、対応するデータファイルをデータファイル格納装置30から取得できなかった旨を示すエラー通知を、対応するファイル情報と共にメール本文受信部400へ送る。そして、メール本文受信部400は、受信したエラー通知に対応するファイル情報の再問い合わせ日時を更新し(S310)、更新した再問い合わせ日時が、対応する再問い合わせ期限を超過したか否かを判定する(S311)。
更新した再問い合わせ日時が、対応する再問い合わせ期限を超過した場合(S311:Yes)、メール本文受信部400は、再問い合わせ期限を超過した電子メール本文に含まれる送信元アドレス宛に、データファイルを添付した電子メールを転送することができない旨のエラー通知を、通信ネットワーク11、基地局12、無線通信端末21を介してモバイルコンピュータ20へ送信し(S312)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
一方、更新した再問い合わせ日時が、対応する再問い合わせ期限を超過していない場合(S311:No)、メール本文受信部400は、再びステップ300に示した処理を実行する。
上記説明から明らかなように、本実施形態の電子メール転送システム10によれば、データファイルを添付した電子メールの送信において、ユーザの待ち時間を短くすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記した実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記した実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にとって明らかである。さらに、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・電子メール転送システム、11・・・通信ネットワーク、12・・・基地局、13・・・コンピュータ、14・・・メール転送サーバ、20・・・モバイルコンピュータ、200・・・メール本文作成部、201・・・ファイル情報特定部、202・・・メール本文送信部、21・・・無線通信端末、30・・・データファイル格納装置、300・・・データファイル格納部、3000、3020、4030・・・ファイル情報、3001、3021・・・データファイル本体、301・・・ファイル情報提供部、302・・・指定ファイル格納部、303・・・データファイル送信部、40・・・電子メール合成装置、400・・・メール本文受信部、401・・・データファイル取得部、402・・・メール転送部、403・・・未送信メール格納部、4031・・・再問い合わせ日時、4032・・・再問い合わせ期限、4033・・・電子メール本文
Claims (4)
- データファイルが添付された電子メールを転送する電子メール転送システムであって、
電子メールに添付するデータファイルを格納するデータファイル格納装置と、
電子メールの本文であり、当該電子メールの宛先を含む電子メール本文を作成して送信する電子メール作成送信端末と、
前記電子メール作成送信端末から送信された前記電子メール本文を受信し、当該電子メール本文に対応するデータファイルを前記データファイル格納装置から取得し、取得したデータファイルを、当該電子メール本文に添付して転送する電子メール合成装置と
を備え、
前記電子メール作成送信端末は、
ユーザからの指示に従って、電子メール本文を作成するメール本文作成手段と、
前記データファイル格納装置からデータファイルを特定する情報であるファイル情報を取得してユーザに提示し、ユーザから電子メール本文に添付するデータファイルを指定された場合に、当該指定されたデータファイルのファイル情報を特定するファイル情報特定手段と、
前記メール本文作成手段によって作成された電子メール本文を、前記ファイル情報特定手段によって特定されたファイル情報と共に、前記電子メール合成装置へ送信するメール本文送信手段と
を有し、
前記データファイル格納装置は、
電子メールに添付するデータファイルを前記ファイル情報に対応付けて格納しているデータファイル格納手段と、
前記電子メール作成送信端末からのファイル情報要求に応じて、前記データファイル格納手段に格納されているデータファイルのファイル情報を送信するファイル情報提供手段と、
前記電子メール合成装置から前記ファイル情報を含むファイル要求を受信した場合に、受信したファイル要求に含まれるファイル情報に対応するデータファイルを前記電子メール合成装置へ送信するデータファイル送信手段と
を有し、
前記電子メール合成装置は、
前記電子メール作成送信端末から送信された電子メール本文およびファイル情報を受信するメール本文受信手段と、
前記メール本文受信手段によって受信されたファイル情報を含むファイル要求を前記データファイル格納装置へ送信することにより、当該ファイル情報に対応するデータファイルを前記データファイル格納装置から取得するデータファイル取得手段と、
前記メール本文受信手段によって受信された電子メール本文に、前記データファイル取得手段によって取得されたデータファイルを添付することによって新たな電子メールを作成し、作成した電子メールを転送するメール転送手段と
を有することを特徴とする電子メール転送システム。 - 請求項1に記載の電子メール転送システムであって、
前記データファイル格納装置は、前記電子メール作成送信端末のユーザによって指定されたデータファイルを、対応するファイル情報と共に格納する指定ファイル格納手段をさらに有し、
前記電子メール作成送信装置のファイル情報特定手段は、さらに、特定したファイル情報を含む指定ファイル通知を前記データファイル格納装置へ送信し、
前記データファイル格納装置のファイル情報提供手段は、さらに、前記指定ファイル通知を前記電子メール作成送信端末から受信し、受信した指定ファイル通知に含まれるファイル情報に対応するデータファイルを前記データファイル格納手段から抽出して、対応するファイル情報と共に前記指定ファイル格納手段に格納し、
前記データファイル格納装置のデータファイル送信手段は、前記電子メール合成装置から前記ファイル要求を受信した場合に、受信したファイル要求に含まれるファイル情報に対応するデータファイルを前記指定ファイル格納手段から抽出し、抽出したデータファイルを前記電子メール合成装置へ送信すること
を特徴とする電子メール転送システム。 - 請求項1または2に記載の電子メール転送システムであって、
前記データファイル格納装置は、FTP(File Transfer Protocol)サーバであることを特徴とする電子メール転送システム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電子メール転送システムであって、
前記電子メール作成送信端末は、無線通信により、前記データファイル格納装置および前記電子メール合成装置へ、通信データを送信することを特徴とする電子メール転送システム。
Priority Applications (1)
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JP2006135104A JP2007305037A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 電子メール転送システム |
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Citations (4)
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2006
- 2006-05-15 JP JP2006135104A patent/JP2007305037A/ja active Pending
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