JP2007304363A - 画像形成装置およびそれに着脱されるプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】損傷防止のためにクリーニングブレードの摩擦を軽減するトナーや潤滑剤の塗布工程を省くことで生産性アップによるコスト低減を実現できるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体を設置して初めて稼動させるとき、像担持体である感光体ドラム1を画像形成時の正回転とは反対方向に逆回転させ、現像ローラで感光体ドラム1上の現像領域に塗布したトナーが、クリーニング手段のクリーニングブレード6aとの当接部位に達する前の段階でそのトナーを塗布した層が端からトナー層移動用ブレード7aによって移動される。クリーニングブレードの全長にわたって現像剤が付着することで、感光体ドラム1との摩擦による負担が軽減され、クリーニングブレードのエッジが感光体ドラム1の回転に巻き込まれて損傷を受けるのを防げる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機などの電子写真方式画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という)に関し、またこの画像形成装置に備わるプロセスカートリッジに関するものである。
電子写真技術による画像形成プロセスを実行して記録媒体に画像を形成する画像形成装置では、静電潜像を担持する像担持体として電子写真感光体ドラム(以下、単に「感光体ドラム」という)を備えたプロセスカートリッジを着脱させる方式が広く利用されている。プロセスカートリッジの内部には感光体ドラムに作用するプロセス手段として、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段のうちの少なくともいずれかが装備されている。
記録媒体上への画像形成は、まず帯電手段である帯電ローラで感光体ドラムに帯電バイアス電圧を印加してドラム表面を一様に帯電する。その感光体ドラム上にレーザスキャナなどの露光手段で選択的に露光して静電潜像を形成し、現像手段を構成する現像ローラはその静電潜像に現像剤(トナー)を付着させてトナー像を形成する。そのトナー像は、転写手段である転写ローラによって記録紙などのシート上に転写される。転写されたシート上のトナー像は定着手段を構成する定着ローラによって加熱および加圧して永久定着する。また、シートへのトナー像転写後の感光体ドラムでは、転写されずにドラム表面に残存した残トナーがクリーニング手段によって除去され、次画像の形成に供される。
従来、クリーニング手段として、ウレタンゴムなど弾性体で成形されたクリーニングブレードを感光体ドラムに回転の動きに逆行する方向から当接させ、感光体ドラム上に残存した未転写の残トナーや付着物を掻き取る方式がある。このクリーニングブレード方式の場合、除去性能が高く、安定性などの点でも優れていることから広く採用されている。
しかし、かかるクリーニングブレード方式の場合、感光体ドラムの表面にクリーニングブレードを接触させる摩擦でブレード本体やその掻き取り端エッジが感光体ドラムの回転に巻き込まれる可能性があった。それを防止するために、先に本出願人によって提案されたクリーニングブレードへの潤滑剤塗布方法がある(たとえば、特許文献1参照)。この場合、画像形成装置またはプロセスカートリッジの製造ラインの組立工程において、揮発性液体に紛体潤滑剤を分散させたものをクリーニングブレードに塗布する。さらに、クリーニングブレードのエッジに発泡性のシール部材を接触させてトナー漏出を防ぐようにしている。また、最初の画像形成に先だって感光体ドラムを逆回転させ、作像したトナー像がクリーニングブレードとの当接部位を通過すると遅い回転速度で感光体ドラムを正回転させる。そして、ブレードエッジの負担を軽減して捲れなどを防ぐようにした画像形成装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。さらに、感光体ドラムとクリーニングブレードとの間の摩擦を両部材の端部まで潤滑剤を供給することで低減する技術も提案されている(たとえば、特許文献3,4参照)。
特開平02-082283号公報 特開平05-188830号公報 特開平01-144085号公報 特開平05-197317号公報
クリーニングブレードのエッジを感光体ドラムが正回転する動きに逆行して当接させる構造では、ブレード本体やエッジを捲れによる損傷から保護する工夫が必要となる。損傷防止策として、接触端であるエッジに予めトナーを付着させて摩擦による負荷を軽減させたり、あるいは当接領域への潤滑剤の供給がある。しかし、そうしたエッジへのトナー塗布工程や潤滑剤供給工程を画像形成装置またはプロセスカートリッジの製造組立工程において省けるならば、コスト削減に大きく寄与できる。しかも、トナーや潤滑剤の塗布工程を省いたにもかかわらず、画像形成装置を設置して初めて稼動させるときにブレード本体やエッジへの摩擦を軽減して損傷を有効に防止できれば理想である。
したがって、本発明の目的は、クリーニングブレードの摩擦を軽減するトナーや潤滑剤の塗布工程を省くことで生産性アップによるコスト低減を実現できるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
併せて、本発明の目的は、潤滑剤塗布工程を省けることで粉体の潤滑剤が飛散して画像不良が生じるのを有効に防止できるプロセスカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段であって、前記像担持体に所定の現像領域でもって現像剤を塗布する現像手段と、前記像担持体の表面から現像剤を除去するクリーニング手段と、前記像担持体が画像形成時の回転方向とは反対の方向に回転した際に、前記現像手段の長手方向において前記像担持体の表面に塗布された現像剤を前記現像領域よりも外側に移動させる現像剤移動手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のプロセスカートリッジは、像担持体と、前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段であって、前記像担持体に所定の現像領域でもって現像剤を塗布する現像手段と、前記像担持体の表面から現像剤を除去するクリーニング手段と、前記像担持体が画像形成時の回転方向とは反対の方向に回転した際に、前記現像手段の長手方向において前記像担持体の表面に塗布された現像剤を前記現像領域よりも外側に移動させる現像剤移動手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、画像形成装置本体を設置して初めて稼動させるとき、像担持体を画像形成時とは反対方向に回転させ、現像手段で像担持体上の現像領域に塗布した現像剤を、前記現像手段の長手方向において前記現像領域よりも外側に移動させる。したがって、クリーニング手段の全長にわたって現像剤が付着することで、像担持体との摩擦による負担が軽減され、クリーニング手段が像担持体の回転に巻き込まれて損傷を受けるのを防ぐことができる。すなわち、現像剤の移動によってクリーニング手段の全長に付着させるから、それが「潤滑剤」の代用になり、画像形成装置本体の組立工程の段階で潤滑剤塗布工程が省け、コスト削減が実現される。
また、本発明のプロセスカートリッジによれば、現像剤移動手段を一体的に設けたことで、拡張した部分の現像剤を潤滑剤代用としてクリーニング手段の除去部材が像担持体に当接する部分の摩擦を軽減させる。それにより、クリーニング手段を損傷から保護でき、カートリッジの耐久性を高めることができる。
以下、本発明の画像形成装置およびプロセスカートリッジのそれぞれ好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1に示す画像形成装置の装置本体10においては帯電、露光および現像による画像形成プロセスが順に実行される。画像形成プロセスではまず、像担持体である感光体ドラム1の表面が帯電ローラ2による帯電バイアス電圧の印加で一様な所定電位に帯電される。帯電された感光体ドラム1の表面には露光手段3によって画像情報に基づいた静電潜像が形成され、この感光体ドラム上の静電潜像に現像剤(トナー)を用いてトナー像つまり可視像を形成する。このトナー像は搬送路Rを通って搬送されてきた記録媒体であるシートPにバイアス印加された転写ローラ5でもって転写され、定着ユニット30に搬送される。定着ユニット30では、転写トナー像はシートPに対して加圧および加熱して永久定着し、それによって印刷画像を得たシートPは装置本体10の装置外へと排出される。
(プロセスカートリッジ)
装置本体10の所定位置には、画像形成プロセスを実行するためのプロセスカートリッジ20が自在に着脱される。
プロセスカートリッジ20に備わる感光体ドラム1は、装置本体10に装備されている回転駆動源から回転動力を受けて正回転または逆回転(図1中矢印A方向)の両方向への回転が可能に軸支され、たとえばアルミシリンダに感光層を形成した円筒部材である。
また、プロセスカートリッジ20の内部にはクリーニング手段としてのドラムクリーナ6が装着され、感光体ドラム1の表面に残存して付着している未転写の残トナーや付着異物をクリーニングブレード6aで掻き取って除去する。ドラムクリーナ6によって除去回収された残トナーは次画像の形成に供される。クリーニングブレード6aは、そのエッジを感光体ドラム1の表面に接触させ、当接部分でドラム表面に残存した残トナーなどを掻き取って除去する。クリーニングブレード6aは掻き取り性能や耐久性に優れたウレタンゴムなどの弾性体で成形され、図1に示すように、ブレード先端当接部であるエッジの肉厚を薄くした断面形状に成形されたものである。
感光体ドラム1にクリーニングブレード6aを当接させるうえで、最適のクリーニング性能を確保するための条件が設定されている。画像形成時、感光体ドラム1は図1において時計廻り方向に正回転する。クリーニングブレード6aはその感光体ドラム1に正回転の動きに逆行する方向から当接する。感光体ドラム1にクリーニングブレード6aを逆行姿勢で接触させることで、感光体ドラム1の正回転と同方向に倣わせて接触させる場合と比べて当接圧は大きく、掻き取り性能が高まる。
また、感光体ドラム1に作用するプロセス手段として現像手段4が備わっており、感光体ドラム1上の静電潜像をトナーを用いてトナー像を現像する。現像手段4は現像ローラ4aを有し、現像ローラ4aの表面に均一にトナーを塗布するトナーブレード4bを有している。現像ローラ4aは感光体ドラム1に当接して現像バイアス電圧を印加し、感光体ドラム1と現像ローラ4aとの間の電位差を利用してトナーを感光体ドラム1上に転移させる。すなわち、図1に示すように、本例の場合の現像手段4としては接触現像方式のものである。
また、同じく感光体ドラム1に作用するプロセス手段として帯電装置を有し、前述の帯電ローラ2を備えている。この帯電ローラ2は金属製のローラ芯に導電性の弾性表層を被覆成形したものである。この場合、帯電ローラ2は離間機構8によって図1中の矢印で示す方向に移動可能となっており、感光体ドラム1の表面に当接する前進動と、その当接位置から遠ざかって離間する後退動に切り換えられるようになっている。
つぎに、図2を参照して本実施形態の主要部を構成するトナー層移動機構(現像剤層移動手段)7について説明する。
トナー層移動手段7は、感光体ドラム1上に付着残存している残トナーを、現像ローラ4aの長手方向において現像ローラ4aにおける現像領域の幅よりも外側に移動させる。このトナー層移動機構7は、可動ブラケット7bの先端部に支持された移動用ブレード7aを有し、金属製のロッド部材である可動ブラケット7bで装置本体10から回転動力を受け、移動用ブレード7aを所定の回動位置にて停止させる。移動用ブレード7aは可撓性を有するシートの部材であり、たとえば肉厚1mmのウレタンゴムが用いられている。したがって、可動ブラケット7bを回転させることで移動用ブレード7aはそのエッジが感光体ドラム1に当接し、その当接位置からエッジを離間させる接離切替が可能である。
また一方、プロセスカートリッジ20のカートリッジカバーには記憶装置(メモリ)9が装着され、プロセスカートリッジ20に関する情報やデータを記憶して格納している。感光体ドラム1や画像形成プロセスを実行する上記各機器の現在の状態は各種センサ(図示略)によって検出される。装置本体10内に装備の画像形成装置全体の制御を司る制御手段としてのCPUは、検出信号に基づき、記憶装置9に格納されたデータや情報を参照したり取得することで最適の画像形成条件を決定すべく制御を行う。本実施形態においては、記憶装置9はプロセスカートリッジ20が新品か否かの情報を格納し、また耐久的に寿命に達しているか否か、収容トナー量が適量である否かなどといった情報も格納している。
ここで、かかるプロセスカートリッジ20において重要な点は、製造ラインの組立工程の段階でクリーニングブレード6aのエッジにエッジ捲れ防止のための潤滑剤やトナーの塗布工程を必要としないことである。以下、それについて順を追って説明する。
画像形成プロセスを模式的に示す図3において、帯電ローラ2が感光体ドラム1に接触する領域を帯電領域と呼ぶものとする。同様に、現像ローラ4a上にトナーが塗布されて現像可能となっている領域を現像領域と呼ぶ。また、クリーニングブレード6aが感光体ドラム1に当接する領域をブレード当接領域と呼ぶ。
トナー層移動手段7の移動用ブレード7aは、感光体ドラム1の回転軸線方向でいうドラム両端側にそれぞれに配置されている。そのドラム両端側の各移動用ブレード7aは、上記現像領域の端部からたとえば約2mmだけ内側の位置からクリーニングブレード6aの上記ブレード当接領域の端部までの間の領域N1,N2にて作用可能な位置に配置されている。領域N1,N2はいずれもたとえば約10mmの幅をもって設けられている。
図2は、画像形成時に時計廻り方向に正回転する感光体ドラム1を、矢印A方向への逆回転に切り換えたとき、現像ローラ4aはトナーが塗布された現像領域11で感光体ドラム1上にトナーを供給して図中斜線部で示すトナー層領域12を形成する。そのとき、形成された感光体ドラム1上のトナー層領域12に図4および図5に示すようにトナーが塗布され、そのトナー塗布層13の端部のトナーをあたかも移動させるようにして移動用ブレード7aで移動させ、移動トナー14を帯状に形成する。トナー塗布層13では、移動トナー14が移動した部分だけが抜けて、その抜けた部分にトナー抜け部15が形成される。
つぎに、図4および図5を参照して、図6の動作フローチャートにおいて感光体ドラム1上のトナー層領域12に塗布されたトナーの一部が領域端部からトナー層移動手段7の移動用ブレード7aによって移動するがごとく移動させられる態様を説明する。
(初期設定)
初期設定シーケンスは、カートリッジ新旧交換時や装着の可能性が有るような場合にそのプロセスカートリッジ20が新品であるか否かが検出されたとき実行される。あるいは、シートPがシート搬送路にて紙詰まり(ジャム)を起こしたときのジャム処理のために装置本体10のドアカバーなどが開閉されたか否かを検出したとき、また電源ONなどされたときに実行される。
ステップS1においては、CPUはカートリッジ記憶装置9に格納されている情報内容を読み出し、装着中のプロセスカートリッジ20が新品であるか否かを判別する。新品でなければ(No)、通常の前多回転などのシーケンスを行いて待機状態に移行する。新品であれば(Yes)、つぎのステップS2に進行する。
ステップS2では、現像手段4を作動させて現像ローラ4aの表面にトナー塗布層を形成する。その場合、現像ローラ4aは画像形成時と同方向に回転して十分なトナー塗布装置を得る。その際、現像ローラ4aを感光体ドラム1から遠ざける離間機構が装備されておれば、現像ローラ4aが感光体ドラム1から離間させておくことが好ましい。それからつぎのステップS3に進む。このステップS3の段階ではトナー移動手段7を感光体ドラム1から離間させておく。
ステップS4において、感光体ドラム1を図1中反時計廻り方向である矢印A方向に逆回転させ、帯電ローラ2を感光体ドラム1の表面から離間させる(ステップ:S5)。続くステップS6では、現像手段4の現像ローラ4aを感光体ドラム1に接触させて現像バイアス電圧を印加し、矢印A方向に逆回転中の感光体ドラム1上にトナーを転移させる。
ステップS7においてトナー層移動手段7が作動する。可動ブラケット7bを回動させて移動用ブレード7aを感光体ドラム1に当接させて行く。また、ステップS8では、クリーニングブレード6aの領域の端部までトナーが移動できる程度に移動用ブレード7aを当接させる。
ステップS9では、トナー層移動機構7の作動を解除する。可動ブラケットド7bをステップ7とは逆方向に回動させ、移動用ブレード7aを感光体ドラム1から離間させる。その場合除々に移動用ブレード7aを離間させるようにして、トナー層移動機構7の作動を除々に解除していくように設定することも可能である。
つぎに、ステップ10では、現像ローラ4aによる感光体ドラム1への現像バイアス印加をオフにするか、または感光体ドラム1から現像ローラ4aを離間させることによって、感光体ドラム1へのトナーの転移を止める。
ステップ11では、感光体ドラム1上に塗布された図5中の符号16で示すトナー後端部がクリーニングブレード6aの当接部を通過したタイミングに合わせて、感光体ドラム1の逆回転を停止させる。続いて、今度は感光体ドラム1の回転を時計廻り方向に正回転させ、クリーニングブレード6aの感光体ドラム1に当接する部分のクリーニングブレード6aにトナーを十分な量を供給させる(ステップ:S12)。それから帯電ローラ2を感光体ドラム1に当接させる(ステップ:S13)。続いて感光体ドラム1の正回転を停止させ(ステップ:S14)、記憶装置9に当プロセスカートリッジ20は新品ではないという情報を書き込んで格納する(ステップ:S15)。それからステップS16に進行して通常の前多回転動作に戻る。以上、ステップ2からステップ14までが本実施形態となる初期シーケンスである。
(初期設定シーケンスによるトナー層形成)
上記初期設定シーケンスを実行した場合の感光体ドラム1上に形成されるトナー層を模式的に示す図5において、図中矢印Bは感光体ドラム1が回転して動く方向を示す。また、図中の斜線領域はトナーが存在している領域を示す。トナー抜け部15の領域では、移動用ブレード7aが感光体ドラム1に当接しているためにトナーが無しの状態か、あるいは少量となっている。トナー塗布層13の領域においても、移動用ブレード7aが感光体ドラム1に当接している部分と当接していない部分の境目にあたる移動トナー14の領域は、その移動トナー14に現像領域に存在していたトナーが移動した様子を表している。また、移動用ブレード7aが感光体ドラム1に当接する部分が徐々に拡大するにつれて移動量が次第に大きくなり、より外側にトナーが付着していることが確認できる。移動用ブレード7aの幅を調整して移動幅を適正化することにより、クリーニングブレード6aの当接領域の端部までトナーを供給することが可能になる。
すなわち、移動トナー14の領域を形成することにより、感光体ドラム1に当接するクリーニングブレード6aの接触部全長にわたってそのエッジにトナーが付着し、それが摩擦を軽減する潤滑剤の代用となる。結果、画像形成に臨んで感光体ドラム1が正回転したとき、クリーニングブレード6aのエッジが感光体ドラム1の正回転に巻き込まれることなく、捲れてブレード本体やエッジが損傷から免れることができる。また、画像形成装置やプロセスカートリッジ20の製造ラインの組立工程で潤滑剤を塗布することが省け、作業工数や組立工程を削減できてコスト低減を実現する。
なお、本発明の画像形成装置およびプロセスカートリッジについて上記実施形態が説明されたが、その実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
たとえば、上記実施形態では新品状態のプロセスカートリッジ20が画像形成装置の装置本体10に装着された場合について示された。しかし、プロセスカートリッジ20の着脱方式以外の画像形成装置の設置時においても上記初期動作シーケンスを実行することができる。
また、組立工程でクリーニングブレード6aに潤滑剤を塗布する塗布工程が省ければ、潤滑剤のなかには帯電ローラ2や現像ローラ4aに付着すると画像を劣化させるが、その懸念も払拭される。また、塗布工程そのものがプロセスカートリッジ組立工程の能率アップを図るうえで妨げの一因にもなってきたが、本実施形態では高品質の画像形成装置を低コストで提供することに寄与できるものである。
また、本実施例においては、像担持体として感光体ドラムを用いて説明した。しかし、像担持体は感光体ベルトや、像担持体からの画像が転写される中間転写ベルトであっても良い。
(他の実施形態)
図7〜8を用いて他の実施形態について説明する。前述と同符号は同部材を表し、説明は省略する。図7は他の実施形態の画像形成装置本体の全体を示す。プロセスカートリッジ20に組み込まれている71aは移動用ブレードで、前述の移動用ブレードと同様なものである。駆動部材100は帯電ローラ2および移動用ブレード71aを移動させて位置決めを行うための駆動部材であり、画像形成装置本体から駆動を受けて回転し、位置を制御する構成となっている。
図8(a)〜(c)は駆動部材100の駆動によって、帯電ローラ2、および移動用ブレード71aが、感光体ドラム1に対して当接状態、離間状態を制御している様子を示す拡大図である。図8(a)は、感光体ドラム1に対して、帯電ローラ2が離間状態、移動用ブレード71aが当接状態である。図8(b)は、感光体ドラム1に対して、帯電ローラ2も移動用ブレード71aも両方とも離間状態である。図8(c)は、感光体ドラム1に対して、帯電ローラ2は当接状態、移動用ブレード71aは離間状態である。
次に、図9に示す動作フローチャートにおいて本実施形態の画像形成装置における初期設定シーケンスを説明する。図9に示すフローチャートにおいては、ステップ105、107、108、112にて、駆動部材100を駆動して帯電ローラ2と移動用ブレード71aを移動させている。帯電ローラ2の当接離間、移動用ブレード71aの動作、感光体ドラム1の回転、現像手段の駆動とのタイミングについては上述した最初の実施形態と同様であり詳細な説明は省略する。本実施形態においても、最初の実施形態と同様に感光体ドラム上でトナーを移動させることができ、同様な効果を得る事ができる。さらに、画像形成装置本体側からの駆動は駆動部材100への駆動のみで行う事ができるため、構成を簡単にすることが可能となる。
実施形態による画像形成装置本体の全体を示す図。 本実施形態の主要部であるトナー層移動機構の移動用ブレードを示す斜視図。 画像形成プロセスを模式的に示す図。 同トナー層移動機構の移動用ブレードによるトナー層移動移動の態様を示す図。 トナー層移動移動を模式的に示す図。 初期動作シーケンスを説明するためのフローチャート。 他の実施形態の画像形成装置本体の全体を示す図。 他の実施形態の動作を説明するための図。 その動作の続きを示す図。 さらにその動作の続きを示す図。 他の実施形態の初期動作シーケンスを説明するためのフローチャート
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電装置)
3 露光装置
4 現像手段
5 転写ローラ
6 ドラムクリーナ
6a クリーニングブレード
7 トナー層移動機構(現像剤層移動手段)
7a,71a 移動用ブレード
8 帯電ローラの離間機構
9 記憶装置
10 画像形成装置本体
12 トナー領域
13 トナー塗布層
14 移動トナー
15 トナー抜け部
20 プロセスカートリッジ
30 定着ユニット
P 記録媒体のシート
R 搬送路

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段であって、前記像担持体に所定の現像領域でもって現像剤を塗布する現像手段と、
    前記像担持体の表面から現像剤を除去するクリーニング手段と、
    前記像担持体が画像形成時の回転方向とは反対の方向に回転した際に、前記現像手段の長手方向において前記像担持体の表面に塗布された現像剤を前記現像領域よりも外側に移動させる現像剤移動手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニング手段が初めて使用する際に、前記像担持体を前記は反対の方向に回転させる初期設定シーケンスが実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤移動手段が、前記像担持体に接離可能な拡張用ブレードを有し、該拡張用ブレードによって前記像担持体上に塗布された現像剤を前記現像領域外に移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体に回転接触して表面を一様に帯電する帯電手段が前記像担持体から離間しているときに、前記拡張用ブレードを前記像担持体に当接させて現像剤を移動させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置に自在に着脱されるプロセスカートリッジにおいて、
    像担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段であって、前記像担持体に所定の現像領域でもって現像剤を塗布する現像手段と、
    前記像担持体の表面から現像剤を除去するクリーニング手段と、
    前記像担持体が画像形成時の回転方向とは反対の方向に回転した際に、前記現像手段の長手方向において前記像担持体の表面に塗布された現像剤を前記現像領域よりも外側に移動させる現像剤移動手段と、
    を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 前記像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印加して一様に帯電させる帯電手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記帯電手段を前記像担持体の表面に接離させる離間機構を有することを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
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JP2010038972A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Canon Inc 画像形成装置

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