JP2007304232A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体のクリーニング装置をすり抜けて帯電部材に付着した外添剤等を確実に除去して像担持体の均一な帯電を行う。
【解決手段】転写媒体13の非画像領域Cの長さL2が帯電ローラ3aの周長πL1に対してL2>πL1に設定される。これにより、帯電ローラ3aの表面全周に付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に転写媒体13の非画像領域Cに転写させることができる。したがって、クリーニングブレード7aをすり抜け帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等の影響による感光体2の帯電不良を効果的に防止することができ、感光体2の均一な帯電を行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】転写媒体13の非画像領域Cの長さL2が帯電ローラ3aの周長πL1に対してL2>πL1に設定される。これにより、帯電ローラ3aの表面全周に付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に転写媒体13の非画像領域Cに転写させることができる。したがって、クリーニングブレード7aをすり抜け帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等の影響による感光体2の帯電不良を効果的に防止することができ、感光体2の均一な帯電を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、像担持体を帯電する帯電ローラや帯電ベルト等の帯電部材を備えた、静電複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置からなる画像形成装置の技術分野に関する。
従来、画像形成装置として、像担持体に対して所定の帯電ギャップを置いて、この像担持体を非接触帯電する帯電ローラを備える画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。図3に示すように、この特許文献1に開示の画像形成装置に用いられる帯電ローラaは、芯金bの外周面に導電性を有する弾性部材からなる抵抗層cを設けるとともに、この抵抗層cの両端部外周面に、それぞれ、絶縁性を有するテープ状のフィルム部材からなるギャップ部材d,eをリング状に巻き付けて固着し、これら一対のギャップ部材d,eを像担持体である感光体ドラムfの外周面に当接させることにより、所定の帯電ギャップGを設定している。その場合、芯金bの両端面からそれぞれ軸方向に同軸に突設された回転軸g,hをそれぞれ回転可能に支持する軸受i,jをスプリングk,mの付勢力で感光体ドラムfの方へ押圧することで、両ギャップ部材d,eを感光体ドラムfの外周面に圧接させている。
そして、帯電ローラaが帯電ギャップGにより感光体ドラムfを非接触帯電することで、オゾンの発生を抑制することができるとともに、感光体ドラムfに付着しているトナー等の異物が帯電ローラaに付着したり、帯電ローラaの抵抗層c中に含まれる物質が感光体ドラムfに付着したりすることが防止できるので、帯電ローラaによる感光体ドラムfの帯電性能を向上することができる。
特開2001−296723号公報。
ところで、感光体上のトナー像が転写媒体に転写された後、転写残りのトナーが感光体上に残留する。この感光体上の転写残りのトナーはクリーニングブレードによって除去されるようになっている。
しかしながら、感光体上の転写残りのトナーのトナー母粒子や外添剤等がクリーニングブレードをすり抜ける場合がある。クリーニングブレードをすり抜けたトナー母粒子や外添剤等は、帯電ローラaやギャップ部材d,eに付着してしまう。このようにトナー母粒子や外添剤等が帯電ローラaに付着すると、帯電ローラaの表面抵抗が部分的に不均一になり、また、トナー母粒子や外添剤等がギャップ部材d,eに付着すると、帯電ギャップGが変動し、均一な帯電ができなくなってしまう。
また、トナー母粒子や外添剤等がクリーニングブレードをすり抜けないようにするために、クリーニングブレードを最適設計する必要があるが、仮にクリーニングブレードを最適設計したとしてもトナー母粒子や外添剤等のすり抜けは起こり得る。これは、外添剤の外径が数10nm〜1μm程度であるが、最適設計された例えばウレタンゴム等からなるクリーニングブレードを感光体に当接させたとき、外添剤の外径程度の隙間が生じてしまうことがある。特に、低温低湿度環境(LLB;温度10℃、湿度15%R.H.)等の環境においては、ゴムブレードの通常使用環境(温度23℃、湿度65%R.H.)よりも非弾性的性質になるため、前述の隙間は顕著に現れる場合がある。このようにクリーニングブレードと感光体との間に隙間が生じると、前述の外添剤のすり抜けが生じてしまい、前述と同様に外添剤が帯電ローラaに付着して均一な帯電ができなくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、像担持体のクリーニング装置をすり抜けて帯電部材に付着した外添剤等を確実に除去して像担持体の均一な帯電を行うことのできる画像形成装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、静電潜像が形成される像担持体と、帯電電圧が印加されて前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記像担持体上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体上のトナー像が転写される転写媒体と、転写後に前記像担持体上に残留する転写残りトナ−を除去する前記像担持体のクリーニング装置とを少なくとも備えた画像形成装置において、前記トナー像が転写されない前記転写媒体の非画像領域の長さが、前記帯電部材の全周の周長より長く設定されていることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、前記帯電部材に、この帯電部材をクリーニングするスポンジからなるクリーニング部材が当接されており、このクリーニング部材は前記帯電部材の周速と同じかまたは異なる周速で回転するようになっていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記転写媒体の非画像領域に対応する前記像担持体の表面が前記帯電部材に対向するときに前記帯電ローラに電圧が印加されるようになっているとともに、このときの電圧が、前記転写媒体の画像領域に対応する前記像担持体の表面が前記帯電部材に対向するときに前記帯電ローラに印加される電圧より大きくなるように設定されることを特徴としている。
更に、請求項4の発明は、前記帯電部材の周速が、前記像担持体の周速および前記転写媒体の速度より大きくなるように設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、転写媒体の非画像領域の長さを帯電部材の周長より長く設定しているので、帯電部材の表面全周に付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に転写媒体の非画像領域に転写させることができる。これにより、像担持体のクリーニング装置をすり抜け帯電部材に付着したトナー母粒子や外添剤等の影響による像担持体の帯電不良を効果的に防止することができる。したがって、帯電部材にトナー母粒子や外添剤等が付着しても、像担持体の均一な帯電を行うことができる。その場合、転写媒体の非画像領域に転写されたトナー母粒子や外添剤等は一定量以下であれば、人の目で見て分からないので、画像不良を起こすことも抑制することができる。
特に、請求項2の発明によれば、帯電部材にスポンジからなるクリーニング部材を接触させて帯電部材に付着したトナー母粒子や外添剤等に機械的な作用をさせることで、トナー母粒子や外添剤等の付着強度を低下させることができ、トナー母粒子や外添剤等を除去しやすくすることができる。
また、帯電部材に当接するスポンジからなるクリーニング部材の帯電列とトナー母粒子や外添剤等の帯電列との関係により、双方を接触させることでトナー母粒子や外添剤等をマイナス極性にすることができ、トナー母粒子や外添剤等をより効果的に除去することができる。
更に、請求項3の発明によれば、転写媒体の非画像領域に接触する像担持体の表面が帯電部材に対向する位置に来たときに帯電部材に印加する電圧を、転写媒体の画像領域に接触する像担持体の表面が帯電部材に対向する位置に来たときの印加電圧より絶対値で大きい電圧とすることで、画像不良を起こすことなく、帯電部材に付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に除去することができる。これにより、感光体2の帯電不良をより一層効果的に防止することができる。
更に、請求項4の発明によれば、帯電部材の周速を、像担持体の周速およびこの像担持体の周速と略同一である転写媒体の速度より大きくすることで、より短い時間で帯電部材に付着したトナー母粒子や外添剤等を除去することができる。したがって、転写媒体の非画像領域の長さをより短くしても画像不良を防止でき、印字効率を向上させることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図、図2は図1に示す例の感光体、帯電ローラおよび帯電ローラのクリーニング部材を模式的に示す図である。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図、図2は図1に示す例の感光体、帯電ローラおよび帯電ローラのクリーニング部材を模式的に示す図である。
図1および図2に示すように、この例の画像形成装置1は静電潜像およびトナー像(現像剤像)が形成される像担持体である感光体2を備えているとともに、この感光体2の周囲に感光体2の回転方向(図1では、時計回り)上流側から、順次、感光体2を非接触帯電する帯電装置3、感光体2に静電潜像を書き込む光書込み装置4、感光体2の静電潜像をトナーで現像する現像装置5、感光体2のトナー像を転写する転写装置6、および感光体2をクリーニングするクリーニング装置7を備えている。
この例の感光体2は感光体ドラムからなり、従来公知の感光体ドラムと同様に円筒状の金属素管の外周面に所定膜厚の感光層が形成されている。この感光体2における金属素管には、例えばアルミニウム等の導電性の管が用いられるとともに、感光層には、従来公知の有機感光体が使用される。そして、感光体2は、その両端面からそれぞれ軸方向に同軸に突設された回転軸2a,2bが図示しない装置本体に軸受を介して回転可能に支持されて設けられている。
帯電装置3は感光体2に対して非接触の帯電を行う帯電ローラ3aを備えている。図2に示すように、この帯電ローラ3aは芯金3bを備えており、この芯金3bは導電性を有する、例えば金属シャフト等からなる導電性シャフトとして構成されている。この導電性シャフトとしては、例えばSUM22の表面にNiめっきを施したものを用いることができる。
芯金3bの外周面には、導電性塗装材を例えばスプレー塗装で塗装することにより抵抗層3cが形成されている。この抵抗層3cの両端部の外周面には、所定幅で一定膜厚の、例えば粘着テープからなるフィルム部材をリング状に巻き付けることにより、第1および第2ギャップ部材3d,3eが固定されている。
帯電ローラ3aは芯金3bの両端面からそれぞれ軸方向に同軸に突設された回転軸3h,3iを備えており、これらの回転軸3h,3iがそれぞれ軸受3j,3kに回転可能に支持されている。そして、前述の従来例と同様に帯電ローラ3aの回転軸3h,3iの軸受3j,3kを介して圧縮スプリング3m,3nの荷重により、帯電ローラ3aが感光体2の方向に押圧されることで、第1および第2ギャップ部材3d,3eが感光体2の外周面に圧接されている。これにより、抵抗層3cと感光体2との間にフィルム部材の所定膜厚に基づいた所定の帯電ギャップGが設定されている。
また、帯電装置3は帯電ローラ3aをクリーニングする例えばローラ等からなるクリーニング部材3oを備えている。このクリーニング部材3oは筒状のスポンジから形成されており、このスポンジが第1および第2ギャップ部材3d,3eを含む帯電ローラ3aの外周面に所定の押圧力で当接されている。このクリーニング部材3oは帯電ローラ3aの回転と逆回りに回転可能とされている。そして、この帯電装置3においては、帯電ローラ3aにより感光体2が帯電ギャップGを有する非接触で一様帯電されるとともに、クリーニング部材3oにより帯電ローラ3aがクリーニングされて帯電ローラ3aに付着するトナーやごみ等の異物が除去される。
図2において感光体2の右端側には、感光体2を回転駆動するための感光体駆動ギヤ8が感光体2の回転軸2bに固定されている。また、クリーニング部材3oの右端側の回転軸3pに、クリーニング部材3oを回転駆動するためのクリーニング部材駆動ギヤ11が固定される。更に、感光体駆動ギヤ8とクリーニング部材駆動ギヤ11は、装置本体に回転可能に支持された中間ギヤ12を介して連結されている。そして、図示しないモータの駆動力が感光体2の駆動ギヤ8に伝達されることで感光体2が回転駆動されるとともに、更にモータの駆動力が中間ギヤ12を介してクリーニング部材3oの駆動ギヤ11に伝達されることで、クリーニング部材3oが回転駆動される。帯電ローラ3aが感光体2とクリーニング部3oとの間に圧接されていることから、帯電ローラ3aと感光体2およびクリーニング部材3oとの間の摩擦で、帯電ローラ3aが感光体2およびクリーニング部材3oの各回転に連れ回りして回転するようになる。
光書込み装置4は、例えばレーザ光等により感光体2に静電潜像を書き込む。また、現像装置5は、現像ローラ5a、トナー供給ローラ5bおよびトナー層厚規制部材5cを有している。そして、トナー供給ローラ5bによって現像ローラ5a上に現像剤であるトナー(不図示)が供給されるとともに、この現像ローラ5a上のトナーTがトナー層厚規制部材5cによりその厚みを規制されて感光体2の方へ搬送され、搬送されたトナーで感光体2上の静電潜像が現像されて感光体2上にトナー像が形成される。
転写装置6は転写ローラ6aを有し、この転写ローラ6aにより感光体2上にトナー像が転写紙や中間転写媒体等の転写媒体13に転写される。そして、トナー像が転写媒体13である転写紙に転写された場合には、転写紙上のトナー像が図示しない定着装置によって定着され、転写紙に画像が形成され、また、トナー像が転写媒体13である中間転写媒体に転写された場合には、中間転写媒体上のトナー像が更に転写紙に転写された後、転写紙上のトナー像が図示しない定着装置によって定着され、転写紙に画像が形成される。
クリーニング装置7は例えばクリーニングブレード等のクリーニング部材7aを有し、このクリーニング部材7aにより感光体2がクリーニングされて、感光体2上の転写残りトナーが除去されかつ回収される。
ところで、この例の画像形成装置1では、転写媒体13の画像領域Aと次の画像領域Bとの間の非画像領域Cの長さL2が帯電ローラ3aの全周の周長(πL1;L1は帯電ローラ3aの直径)より長くなるように設定されている(L2>πL1)。この非画像領域Cは、例えば紙の後端と次の紙の前端との間の紙間距離等の画像のためのトナーを付着させない領域である。
また、転写媒体13の非画像領域Cに対応する感光体2の表面が帯電ローラ3aに対向するときに帯電ローラ3aに電圧が印加されるようになっている。その場合、このときの電圧が、転写媒体13の画像領域A,Bに対応する感光体2の表面が帯電ローラに対向するときに帯電ローラ3aに印加される電圧より絶対値で大きくなるように設定される。
このように構成されたこの例の画像形成装置1においては、帯電ローラ3aが1回転するときの帯電ローラ3aの表面上のある1点が回転移動する距離Lが帯電ローラ3aの周長πL1に等しいので、非画像領域Cの長さL2が帯電ローラ3aの周長πL1に対してL2>πL1に設定されていることから、この距離Lは非画像領域Cの長さL2より短くなる。
いま、感光体2上の転写残りのトナー母粒子や外添剤等の一部がクリーニングブレード7aをすり抜けて帯電ローラ3aの方へ搬送されてきて帯電ローラ3aに付着する。しかし、転写媒体13の非画像領域Cに接触する感光体2の表面が帯電ローラ3aに対向する位置に来たとき、帯電ローラ3aに所定の電圧を印加させることで、帯電ローラ3aに付着しているトナー母粒子や外添剤等を感光体2上に移行して付着させ、この感光体2上に移行して付着したトナー母粒子や外添剤等の一部が転写媒体13の非画像領域Cに転写させるとともに、感光体2上のトナー母粒子や外添剤等の残部がクリーニングブレード7aで除去される。このとき、非画像領域Cの長さL2が帯電ローラ3aの周長πL1に対してL2>πL1に設定されているので、帯電ローラ3aが1回転することにより、帯電ローラ3aの全周に付着したトナー母粒子や外添剤等は確実に転写媒体13の非画像領域Cに転写されるようになる。
そして、転写媒体13の非画像領域Cに転写されたトナー母粒子や外添剤等は一定量以下であれば、人の目で見て分からなく、画像不良とならない。したがって、クリーニングブレード7aをすり抜けたトナー母粒子や外添剤等が帯電ローラ3aに付着しても、この帯電ローラ3a上のトナー母粒子や外添剤等が帯電ローラ3aから積極的に除去されるので、クリーニングブレード7aをすり抜けたトナー母粒子や外添剤等による感光体2の帯電不良が効果的に防止されるようになる。
また、帯電ローラ3aの周速が、感光体2の周速およびこの感光体2の周速と略同一である転写媒体13の速度より大きく設定される(例えば、速度比1.3倍等)。これにより、帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等がより短い時間で除去され、転写媒体13の非画像領域Cの長さL2が短く設定されても画像不良が防止され、印字効率が向上する。
この例の画像形成装置1によれば、非画像領域Cの長さL2を帯電ローラ3aの周長πL1に対してL2>πL1に設定しているので、帯電ローラ3aの表面全周に付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に転写媒体13の非画像領域Cに転写させることができる。これにより、クリーニングブレード7aをすり抜け帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等の影響による感光体2の帯電不良を効果的に防止することができる。したがって、帯電ローラ3aにトナー母粒子や外添剤等が付着しても、感光体2の均一な帯電を行うことができる。その場合、転写媒体13の非画像領域Cに転写されたトナー母粒子や外添剤等は一定量以下であれば、人の目で見て分からないので、画像不良を起こすことも抑制することができる。
また、転写媒体13の非画像領域Cに接触する感光体2の表面が帯電ローラ3aに対向する位置に来たときに帯電ローラ3aに印加する電圧を、転写媒体13の画像領域A,Bに接触する感光体2の表面が帯電ローラ3aに対向する位置に来たときに帯電ローラ3aに印加する電圧より絶対値で大きい電圧とすることで、画像不良を起こすことなく、帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等を確実に除去することができる。これにより、感光体2の帯電不良をより一層効果的に防止することができる。
更に、帯電ローラ3aの周速を、感光体2の周速およびこの感光体2の周速と略同一である転写媒体13の速度より大きくする(例えば、速度比1.3倍等)ことで、より短い時間で帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等を除去することができる。したがって、転写媒体13の非画像領域Cの長さL2をより短くしても画像不良を防止でき、印字効率を向上させることができる。
更に、帯電ローラ3aにスポンジ部材からなるクリーニング部材3oを接触させて帯電ローラ3aに付着したトナー母粒子や外添剤等に機械的な作用をさせることで、トナー母粒子や外添剤等の付着強度を低下させることができ、トナー母粒子や外添剤等を除去しやすくすることができる。
更に、帯電ローラ3aに当接するスポンジ部材からなるクリーニング部材3oの帯電列とトナー母粒子や外添剤等の帯電列との関係により、双方を接触させることでトナー母粒子や外添剤等をマイナス極性にすることができ、トナー母粒子や外添剤等をより効果的に除去することができる。
次に、本発明により得られる効果を確認する実験を行った。
(実験装置)
実験装置はセイコーエプソン社(株)製のカラープリンタLP9000Cを改造したものを使用した。この実験装置の概要を表1に示す。
(実験装置)
実験装置はセイコーエプソン社(株)製のカラープリンタLP9000Cを改造したものを使用した。この実験装置の概要を表1に示す。
表1に示すように、実験装置である画像形成装置は、感光体、クリーニングブレード、露光装置である光書込装置、現像装置、中間転写ベルト、および定着装置として、それぞれ、セイコーエプソン社(株)製のカラープリンタLP9000Cの感光体ドラム、クリーニングブレード、光書込装置、現像装置(純正のトナーを含む)、中間転写ベルト、および定着装置を用いた。また、帯電ローラは非接触帯電ローラであり、φ10mmの金属シャフトに厚み30μmの抵抗層からなる表層を形成した。抵抗層は、導電性酸化錫とポリウレタンを重量比1:1で混合して作製し、そのときの抵抗値は2.0×106Ωであった。更に、両端部の表層に帯電ギャップを形成するためのポリエステル製テープギャップ部材を巻き付けて構成した。帯電ギャップは20μmに設定した。AC高圧電源としてTrek(AC出力用)(米国トレック社製)を用いるとともに、DC電源を自作品を用いた。そして、前述の各部品を用いて図1に示す画像形成装置を作製した。
また、表1には示されないが、帯電ローラクリーニング用のクリーニング部材3oのスポンジは、ブリジストン化製品東京より購入したEPTー51、リアルシーラー、QUWという材質の3種のスポンジである。これらのスポンジを所定の当接深さ、周速比で帯電ローラ3aに当接させて印字試験を行った。
(実験条件および結果)
No.1ないし13の実験条件について印字試験を行った。No.1ないし13の共通の実験条件は、帯電ローラ3aに印加する帯電電圧は、直流電圧Vdcと交流電圧Vppとの重畳電圧であり、交流電圧Vppはすべて周波数が1.3kHzのサイン波である。プロセス速度が210mm/secであり、現像印加電圧もDC電圧とAC電圧との重畳電圧であり、DC電圧VDC=−200V、AC電圧VPP=1400V、AC電圧の周波数f=3.0kHzの矩形波(50%デューティ)であり、転写印加電圧は+200Vであった。
また、No.1ないし13の個別の実験条件を表2に示す。
No.1ないし13の実験条件について印字試験を行った。No.1ないし13の共通の実験条件は、帯電ローラ3aに印加する帯電電圧は、直流電圧Vdcと交流電圧Vppとの重畳電圧であり、交流電圧Vppはすべて周波数が1.3kHzのサイン波である。プロセス速度が210mm/secであり、現像印加電圧もDC電圧とAC電圧との重畳電圧であり、DC電圧VDC=−200V、AC電圧VPP=1400V、AC電圧の周波数f=3.0kHzの矩形波(50%デューティ)であり、転写印加電圧は+200Vであった。
また、No.1ないし13の個別の実験条件を表2に示す。
表2に示すように、No.1の実験条件では帯電ローラ3aの帯電電圧の直流電圧Vdcは−600Vであり、交流電圧Vppは1800Vである。また、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速(転写媒体13の速度とほぼ同一)との周速比は1である。更に、帯電ローラ3aの外径はφ10mm(正確には、30μmの抵抗層の厚み30μmの2倍だけ外径は大きくなるが、金属シャフトの外径φ10mmに比しきわめて小さいので、帯電ローラ3aの外径をφ10mmと表記した:以下の実験条件でも同じ)、外周は31.4mm、換算外周は31.4mmである。更に、中間転写ベルトの非画像領域の長さL2は40mmであり、帯電ローラ3aのクリーニング部材3oは使用しない。帯電ローラ3aの外周の長さを帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比で除したもの(外周長÷周速比)であり、中間転写ベルトの非画像領域の長さと対比するために、帯電ローラ3aの外周の周速の相違による実質的な長さを表す。
また、No.2の実験条件では帯電ローラ3aの帯電電圧の直流電圧Vdcは−600Vであり、交流電圧Vppは1700Vである。また、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速(転写媒体13の速度とほぼ同一)との周速比は1である。更に、帯電ローラ3aの外径はφ10mm、外周は31.4mm、換算外周は31.4mmである。更に、中間転写ベルトの非画像領域の長さL2は40mmである。更に、帯電ローラ3aのクリーニング部材3oのスポンジはEPTー51であり、帯電ローラ3aの周速とクリーニング部材3oの周速との周速比は1であり、当接深さは0.5mmであり、クリーニング部材3oには電圧を印加しない。
更に、No.3の実験条件ではクリーニング部材3oに帯電電圧と同じ電圧を印加した以外は、No.2の実験条件と同じである。
更に、No.4の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、また帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmである以外は、No.1の実験条件と同じである。
更に、No.4の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、また帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmである以外は、No.1の実験条件と同じである。
更に、No.5の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、また帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmであり、更に帯電ローラ3aの周速とクリーニング部材3oの周速との周速比が1.3である以外は、No.2の実験条件と同じである。
更に、No.6の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が2であり、また帯電ローラ3aの換算外周が15.7mmであり、更に非画像領域の長さL2が30mmである以外は、No.2の実験条件と同じである。
更に、No.7の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が3であり、また帯電ローラ3aの換算外周が10.5mmであり、更に非画像領域の長さL2が20mmである以外は、No.1の実験条件と同じである。
更に、No.7の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が3であり、また帯電ローラ3aの換算外周が10.5mmであり、更に非画像領域の長さL2が20mmである以外は、No.1の実験条件と同じである。
更に、No.8の実験条件では、スポンジがリアルシーラーであり、また帯電ローラ3aの周速とクリーニング部材3oの周速との周速比が1.2である以外は、No.2の実験条件と同じである。
更に、No.9の実験条件では、非画像領域の長さL2が25mmであり、またスポンジがリアルシーラーであり、更に帯電ローラ3aの周速とクリーニング部材3oの周速との周速比が1であり、更にスポンジの深さ0.3mmである以外は、No.5の実験条件と同じである。
更に、No.9の実験条件では、非画像領域の長さL2が25mmであり、またスポンジがリアルシーラーであり、更に帯電ローラ3aの周速とクリーニング部材3oの周速との周速比が1であり、更にスポンジの深さ0.3mmである以外は、No.5の実験条件と同じである。
更に、No.10の実験条件では、帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、また帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmであり、更にスポンジに帯電電圧の1.2倍の電圧を印加した以外は、No.3の実験条件と同じである。
更に、No.11の実験条件では、スポンジがQEWである以外は、No.6の実験条件と同じである。
更に、No.11の実験条件では、スポンジがQEWである以外は、No.6の実験条件と同じである。
更に、No.12の実験条件では、非画像領域L2の長さが25mmであり、またスポンジがリアルシーラーである以外は、No.2の実験条件と同じである。
更に、No.13の実験条件では、帯電電圧の交流電圧Vppが1800Vであり、また帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmであり、更に非画像領域Cの長さL2が18mmであり、帯電ローラ3aの周速とスポンジの周速との周速比が1.2である以外は、No.3の実験条件と同じである。
更に、No.13の実験条件では、帯電電圧の交流電圧Vppが1800Vであり、また帯電ローラ3aの周速と感光体2の周速との周速比が1.5であり、帯電ローラ3aの換算外周が20.9mmであり、更に非画像領域Cの長さL2が18mmであり、帯電ローラ3aの周速とスポンジの周速との周速比が1.2である以外は、No.3の実験条件と同じである。
(印字試験)
印字試験における印字環境は、トナー母粒子や外添剤がのすり抜けが最も起こりやすいLLB環境(温度10℃で湿度15%R.H.)であり、A3の普通紙に50%濃度のベタ印字を1000枚連続で行った。
(結果)
実験結果を表2に示す。その場合、前述のベタ印字を1000枚連続で行った後、1001枚目に画像不良が発生した場合は×で表し、1001枚目に画像不良が発生しない場合は○で表した。
表2から明らかなように、本発明に属するNo.1ないし11の実験条件では画像不良が発生しなく、すべて非画像領域Cにおいて、すり抜けたトナー母粒子や外添剤等が積極的に付着されることが確認された。また、本発明に属さないNo.12および13の実験条件では画像不良が発生し、非画像領域Cにおいて、すり抜けたトナー母粒子や外添剤等があまり付着されないことが確認された。
印字試験における印字環境は、トナー母粒子や外添剤がのすり抜けが最も起こりやすいLLB環境(温度10℃で湿度15%R.H.)であり、A3の普通紙に50%濃度のベタ印字を1000枚連続で行った。
(結果)
実験結果を表2に示す。その場合、前述のベタ印字を1000枚連続で行った後、1001枚目に画像不良が発生した場合は×で表し、1001枚目に画像不良が発生しない場合は○で表した。
表2から明らかなように、本発明に属するNo.1ないし11の実験条件では画像不良が発生しなく、すべて非画像領域Cにおいて、すり抜けたトナー母粒子や外添剤等が積極的に付着されることが確認された。また、本発明に属さないNo.12および13の実験条件では画像不良が発生し、非画像領域Cにおいて、すり抜けたトナー母粒子や外添剤等があまり付着されないことが確認された。
なお、本発明は非接触帯電方式に限定されることはなく、接触帯電方式でも同様の結果を得ることができることは言うまでもない。
本発明の帯電ローラおよびこれを備えた画像形成装置は、両端部に巻き付き固定されたテープ状のフィルム部材からなるギャップ部材で像担持体に対して所定の帯電ギャップが設定されて、像担持体を非接触帯電する帯電ローラおよびこれを備えた、静電複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置からなる画像形成装置に好適に利用することができる。
1…画像形成装置、2…感光体、3…帯電装置、3a…帯電ローラ、3o…クリーニング部材、5…現像装置、6…転写装置、7…クリーニング装置、7a…クリーニングブレード、13…転写媒体、A,B…転写媒体の画像領域、C…転写媒体の非画像領域
Claims (4)
- 静電潜像が形成される像担持体と、帯電電圧が印加されて前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記像担持体上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体上のトナー像が転写される転写媒体と、転写後に前記像担持体上に残留する転写残りトナ−を除去する前記像担持体のクリーニング装置とを少なくとも備えた画像形成装置において、
前記トナー像が転写されない前記転写媒体の非画像領域の長さが、前記帯電部材の全周の周長より長く設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記帯電部材に、この帯電部材をクリーニングするスポンジからなるクリーニング部材が当接されており、このクリーニング部材は前記帯電部材の周速と同じかまたは異なる周速で回転するようになっていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記転写媒体の非画像領域に対応する前記像担持体の表面が前記帯電部材に対向するときに前記帯電ローラに電圧が印加されるようになっているとともに、このときの電圧が、前記転写媒体の画像領域に対応する前記像担持体の表面が前記帯電部材に対向するときに前記帯電ローラに印加される電圧より大きくなるように設定されることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記帯電部材の周速が、前記像担持体の周速および前記転写媒体の速度より大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006131072A JP2007304232A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006131072A JP2007304232A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2007304232A true JP2007304232A (ja) | 2007-11-22 |
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ID=38838218
Family Applications (1)
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JP2006131072A Pending JP2007304232A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009145633A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Kyocera Mita Corp | ドラムユニット及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2011053326A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置のクリーニング装置及び画像形成装置 |
JP2019045668A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ |
-
2006
- 2006-05-10 JP JP2006131072A patent/JP2007304232A/ja active Pending
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