JP2007304135A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングロールの帯電ロールへのニップ圧力を上げることなく、クリーニング性能を確保する。
【解決手段】感光体ドラム12を帯電させる帯電ロール13の上部に、帯電ロール13と接触して回転するクリーニングロール50を設ける。クリーニングロール50は、シャフト50Aの周囲にスポンジ層50Bが形成されたものであり、帯電ロール13に圧接されている。スポンジ層50Bの表面には、軸方向と平行に複数の切れ目51が形成されている。スポンジ層50Bの切れ目51により、クリーニングロール50の帯電ロール13への圧接力を上げてニップ量を大きくすることなく、クリーニング領域を増加することができる。また、切れ目51が帯電ロール13を通過する直後に帯電ロール13を弾く動作が生じ、クリーニング性能が向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、感光体などの像担持体の表面を帯電させる帯電ロールの表面をクリーニングするクリーニングロールを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置の帯電装置として、スコロトロン帯電器のようなコロナ放電現象を利用したものが多用されてきたが、コロナ放電現象を利用した帯電装置の場合には、人体や地球環境に悪影響のあるオゾンや窒素酸化物の発生が問題となっている。これに対して、導電性の帯電ロールなどを感光体に直接接触させて感光体の帯電を行う接触帯電方式はオゾンや窒素酸化物の発生が大幅に少なく、電力効率も良いことから、最近では主流となっている。
このような接触帯電方式では、帯電ロールの表面をクリーニングするために、例えば、帯電ロールの表面に接触しながら回転するクリーニングロールが設けられている(例えば、特許文献1を参照)。このクリーニングロールは、スポンジ材をロール状に形成したものであり、スポンジ材の内部の気孔によって帯電ロールに付着した異物を捕集するものである。
特開平5−297690号公報
特許文献1に記載の構成では、クリーニング性能を確保するために、クリーニングロールのスポンジ材を帯電ロールに対して大きくニップさせる必要がある。しかし、クリーニングロールの圧接力を上げてニップ量を増加させると、感光体に従動回転する帯電ロールの回転性を損ない、帯電不良の原因となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、クリーニングロールの帯電ロールへのニップ量を増加させることなくクリーニング性能を確保できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る画像形成装置は、回転駆動される像担持体と、前記像担持体の表面に接触して回転し、前記像担持体を帯電させる帯電ロールと、前記帯電ロールの表面に接触して回転し、前記帯電ロールの表面をクリーニングするクリーニングロールと、を備え、前記クリーニングロールは、前記帯電ロールに圧接されるロール状弾性体を備え、前記ロール状弾性体の表面に軸方向と平行又は斜め方向に複数の切れ目が形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、像担持体の表面に接触して回転する帯電ロールが設けられており、帯電ロールによって像担持体の表面が帯電される。また、帯電ロールの表面に接触して回転するクリーニングロールが設けられており、クリーニングロールのロール状弾性体が帯電ロールに圧接され、ロール状弾性体と帯電ロールとのニップ部が形成されている。ロール状弾性体の表面には、軸方向と平行又は斜め方向に複数の切れ目が形成されており、ロール状弾性体の切れ目が帯電ロールを通過する前後で切れ目の部分が開くため、切れ目を入れないロール状弾性体に比べて広い範囲で帯電ロールに接触する。このため、クリーニングロールの圧接力を上げて帯電ロールとのニップ量を大きくすることなく、クリーニングロールのクリーニング領域を増加することが可能となる。また、ロール状弾性体の複数の切れ目によって帯電ロールを通過した直後に帯電ロールを弾く動作が生じる。このため、帯電ロールの異物やクリーニングロールの異物が弾かれ、帯電ロールに異物が固着することが抑制され、クリーニング性能が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記ロール状弾性体の表面に軸方向と平行又は斜め方向に形成された前記複数の切れ目に代えて、前記ロール状弾性体の表面に螺旋状の切れ目が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ロール状弾性体の表面に螺旋状の切れ目が形成されているので、螺旋状の切れ目が帯電ロールの周方向と常に斜め方向に接触する。これにより、切れ目が帯電ロールを通過する前後で、広い範囲でクリーニングロールが帯電ロールに接触する。このため、クリーニング領域が増加すると共に、クリーニングロールの回転負荷が均一に保たれることによりクリーニングロールの回転性が良くなり、切れ目によって帯電ロールを通過した直後に帯電ロールを弾く動作が生じ、クリーニング性能が向上する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記帯電ロールの周長を前記クリーニングロールの周長の整数倍としないことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、帯電ロールの周長をクリーニングロールの周長の整数倍としないことにより、帯電ロールとクリーニングロールが1回転したときに同じ位置に接触することが低減される。このため、帯電ロールとクリーニングロールとが同じ位置で接触することによる部分的なクリーニング不良の発生が抑制され、クリーニング性能が更に向上する。
本発明によれば、クリーニングロールと帯電ロールとのニップ量を少なく設定しても、クリーニングロールと帯電ロールの接触領域を大きく確保することができ、クリーニング性能が向上する。また、ロール状弾性体の切れ目が通過する直後の帯電ロールを弾く動作によって、クリーニングロールの異物が弾かれるので、長期にわたりクリーニング性能を維持できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100が示されている。
この画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録用紙Pにカラー画像を形成するものである。
画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、バックアップロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像担持体としての感光体ドラム12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を挿通している。
つぎに、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット10Yを代表して説明する。
感光体ドラム12Yの表面は、帯電ロール13Yにより一様に帯電される。つぎに、露光装置14Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、感光体ドラム12Yの表面にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
イエロー画像に対応する静電潜像は、現像装置15Yの現像バイアスが印加された現像ロール18Yに担持されたトナーによって現像され、イエロートナー画像となる。イエロートナー画像は、一次転写ロール16Yの圧接力と、一次転写ロール16Yに印加された転写バイアスによる静電吸引力と、によって、中間転写ベルト30上に一次転写される。
この一次転写では、イエロートナー画像は全て中間転写ベルト30に転写されず、一部が転写残留イエロートナーとして、感光体ドラム12Yに残留する。また、感光体ドラム12Yの表面には、トナーの外添剤なども付着している。一次転写後の感光体ドラム12Yは、クリーニング装置20Yとの対向位置を通過し、感光体ドラム12Yの表面の転写残留トナーなどが除去される。その後、感光体ドラム12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、帯電ロール13Yで再び帯電される。
図1に示すように、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、多重トナー像が形成される。
そして、所定のタイミングで二次転写ロール36と中間転写ベルト30とが対向する二次転写位置へと搬送されてきた記録用紙Pに、転写バイアスが印加された二次転写ロール36の静電吸引力によって、中間転写ベルト30から多重トナー像が一括して記録用紙Pに転写される。
多重トナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト30から分離された後、定着装置31へと搬送され、熱と圧力とにより記録用紙Pに定着されてフルカラー画像が形成される。
記録用紙Pに転写されなかった中間転写ベルト30上の転写残留トナーは、中間転写ベルト用クリーナー33で回収される。
この画像形成装置100では、感光体ドラム12の上方部に、感光体ドラム12と接触するように帯電ロール13が配設されている。図3に示すように、この帯電ロール13は、導電性のシャフト13Aの周囲に帯電層13Bが形成されたものである。帯電ロール13の上方部には、帯電ロール13の表面と接触するクリーニングロール50が設けられている。
図2及び図3に示すように、このクリーニングロール50は、シャフト50Aの周囲にロール状弾性体としてのスポンジ層50Bが形成されたものであり、シャフト50Aの両端部がホルダー部材(図示省略)に回転可能に支持されている。スポンジ層50Bの表面には、軸方向とほぼ平行に複数の切れ目51が形成されている。この切れ目51の深さは、例えばスポンジ層50Bの半分程度に設定されている。また、切れ目51は、例えばクリーニングロール50の表面を2から5等分する間隔に設定されている。
ここで、切れ目51は、最大2mm幅のスリットでも構わない。切れ目51の幅を最大2mmとするのは、切れ目51の幅が2mmより大きくなると、同スリット部分だけ、かきとり性能が低下するため、その周期でむしろクリーニング不良を生じやすいからである。
クリーニングロール50はシャフト50Aの両端部に配置された図示しないスプリングによって帯電ロール13に所定の圧力で押圧され、スポンジ層50Bが帯電ロール13の周面に沿って弾性変形してニップ部を形成している。
また、帯電ロール13の径はクリーニングロール50の径より大きく設定され、帯電ロール13の周長はクリーニングロール50の周長の整数倍とならないように設定されている。
感光体ドラム12の支軸には図示しないモータが連結されており、感光体ドラム12が図1中の時計回り(矢印2の方向)に回転駆動される。また、感光体ドラム12の回転に従動して帯電ロール13が矢印4の方向に回転する。また、帯電ロール13の回転に従動してクリーニングロール50が矢印6の方向に回転する。なお、帯電ロール13又はクリーニングロール50は、モータを連結して独自に回転駆動するように構成してもよい。
なお、クリーニングロール50のスポンジ層50Bは、多孔質の3次元構造を有する発泡体からなり、内部や表面に空洞や凹凸部(以下、セルという。)が存在し、弾性を有している。このクリーニングロール50は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、オレフィン、メラミン又はポリプロピレン、NBR、EPDM、天然ゴム及びスチレンブタジエンゴム、クロロプレン、シリコーン、ニトリル、等の発泡性の樹脂又はゴムを材質としたものより選択される。これにより、多数のセルを有するクリーニングロール50を安価に製造できる。クリーニングロール50は、帯電ロール13との従動摺擦により外添剤などの異物を効率的にクリーニングすると同時に、帯電ロール13の表面にクリーニングロール50の擦れによるキズをつけないために、また、長期にわたり千切れや破損が生じないようにするために、引き裂き、引っ張り強さなどに強いポリウレタンが特に好ましく用いられる。
ポリウレタンとして特に限定するものではなく、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリエステルやアクリルポリールなどのポリオールと、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートや4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネートの反応を伴っていれば良く、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパンなど鎖延長剤が混合されていることが好ましい。また、水やアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物などの発泡剤を用いて発泡させるのが一般的である。さらに必要に応じて発泡助剤、整泡剤、触媒などの助剤を加えればよい。
次に、帯電ロール13の詳細について説明する。
この帯電ロール13は、導電性のシャフト13A上に、帯電層13Bとして導電性弾性層、表面層が順次形成されたものである。
帯電ロール13の径はφ7mmからφ15mm、より好ましくはφ8mmからφ14mmで、帯電層13Bの肉厚が2mmから4mmであることが好ましい。直径が15mm以上であると周面1箇所あたりの外添剤に接触する回数が減り、また放電回数が減るので、汚れや帯電性能に対する長期安定性には優れるものの小型化の観点から不利である。直径が7mm以下であると画像形成装置100を小型化できるので優位であるが、周面1箇所あたりの外添剤に接触する回数が増え、また放電回数が増えるので、長期安定性に対し不利となる。
この帯電ロール13であるが、所定の帯電性能を有するものであれば以下の構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
シャフト13Aの材質としては、快削鋼、ステンレス鋼等が使用され、摺動性などの用途に応じ材質および表面処理方法は適時選択され、導電性を有さない材質についてはメッキ処理など一般的な処理により加工され導電化処理が行われていてもよい。
帯電ロール13の帯電層13Bを構成する上記導電性弾性層は、例えば、弾性を有するゴム等の弾性材、導電性弾性層の抵抗を調整するカーボンブラックやイオン導電材等の導電材、必要に応じて軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、シリカおよび炭酸カルシウム等の充填剤等、通常ゴムに添加され得る材料を加えてもよい。通常ゴムに添加される材料を添加した混合物を、導電性のシャフト13Aの周面に被覆することにより形成される。抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックやイオン導電剤のような、電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができる。また、上記弾性材は発泡体であってもかまわない。
上記導電性弾性層を構成する弾性材としては、例えばゴム材中に導電剤を分散させることによって形成される。ゴム材としては、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、天然ゴム等、及びこれらのブレンドゴムが挙げられる。中でも、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムおよびこれらのブレンドゴムが好ましく用いられる。これらのゴム材は発泡したものであっても無発泡のものであってもよい。
導電剤としては、電子導電剤やイオン導電剤が用いられる。電子導電剤の例としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの微粉末を挙げることができる。また、イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩等;リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩等;を挙げることができる。
帯電層13Bを構成する上記表面層は、トナー等の異物による汚染の防止のためなどに形成しているものであり、表面層の材料としては、樹脂、ゴム等の何れを用いてもよく特に限定するものではない。ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロン、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。このうち外添剤汚れの観点から、ポリフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン共重合体、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロンが好ましく用いられる。
また上記表面層には導電性材料を含有させ、抵抗値を調整することができる。該導電性材料としては、粒径が3μm以下であるものが望ましい。また、抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックや導電性金属酸化物粒子、あるいはイオン導電剤のような、電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができる。
また、上記表面層には、フッ素系あるいはシリコーン系の樹脂が用いられている。特に、フッ素変性アクリレートポリマーで構成されることが好ましい。また、表面層の中に微粒子を添加してもよい。これにより、表面層が疎水性となって帯電ロール13への異物の付着が防止されるように作用する。また、アルミナやシリカのような絶縁性の粒子を添加して、帯電ロール13の表面に凹凸を付与し、感光体ドラム12との摺擦時の負担を小さくして帯電ロール13と感光体ドラム12相互の耐磨耗性を向上させることも可能である。
以上のような構成の画像形成装置100では、帯電ロール13の表面に接触して回転するクリーニングロール50によって、帯電ロール13の表面がクリーニングされる。クリーニングロール50には、スポンジ層50Bの表面に軸方向と平行に複数の切れ目51が形成されており、切れ目51が帯電ロール13を通過する前後では切れ目51の部分が開くため、スポンジ層50Bが広い範囲で帯電ロール13に接触する。
一方、図4に示すように、シャフト110Aの周囲にスポンジ層110Bが形成されたクリーニングロール110、すなわち切れ目を入れないクリーニングロール110では、ニップ部の前後の領域112の範囲が帯電ロール13に接触せず、クリーニングロール110が帯電ロールに接触するクリーニング領域が狭い。
このため、スポンジ層50Bに複数の切れ目51が形成されたクリーニングロール50では、クリーニングロール50の帯電ロール13への圧接力を上げてニップ量を大きくすることなく、クリーニング領域を増加することができる。すなわち、クリーニングロール50の帯電ロール13への圧接力を図4に示すクリーニングロール110と同じに設定しても、クリーニングロール110よりもクリーニングロール50と帯電ロール13の接触領域を大きく確保することができる。このため、帯電ロール13を感光体ドラム12の回転に従動させる構成でも、クリーニングロール50によって帯電ロール13の回転性を損なうことがない。
また、図3に示すように、スポンジ層50Bの切れ目51が帯電ロール13を通過した直後に、開いた切れ目51がスポンジ層50Bの元の位置に戻る(切れ目51が閉じる)ことにより、帯電ロール13を弾く動作が発生する。これにより、帯電ロール13に付着した異物54が弾かれると共に、クリーニングロール50の異物54が弾かれて矢印8に示す方向に落下し、クリーニングロール50から除去される。クリーニングロール50から落下した異物54が帯電ロール13に付着しても、異物54の位置が入れ替わり、異物54が帯電ロール13の同じ位置に付着していることがないため、帯電ロール13に異物54が固着しにくい。このため、クリーニング性能が向上し、クリーニング不良による画質劣化の発生を抑制できる。
また、帯電ロール13の周長を、クリーニングロール50の周長の整数倍としないように構成されているので、帯電ロール13とクリーニングロール50が1回転したときに同じ位置に接触しない。このため、帯電ロール13とクリーニングロール50とが同じ位置で接触することによる部分的なクリーニング不良の発生を抑制でき、クリーニング性能が向上する。
次に、本発明の第2実施形態の画像形成装置について説明する。
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図5に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール13をクリーニングするクリーニングロール60は、シャフト60Aの周囲にスポンジ層60Bが形成されたものである。スポンジ層60Bの表面には、螺旋状の切れ目61が形成されている。この切れ目61は、最大2mm幅の螺旋状のスリットでも構わない。なお、スポンジ層60Bの材質は、クリーニングロール50のスポンジ層50Bと同じである。
このようなクリーニングロール60では、スポンジ層60Bに螺旋状の切れ目61を形成することで、帯電ロール13への圧接力を上げてニップ量を大きくすることなく、クリーニング領域を増加することができる。また、クリーニングロール60の回転負荷を均一に保つことができ、スポンジ層60Bの切れ目61が帯電ロール13を通過した直後に帯電ロール13を弾く動作が生じる。これにより、帯電ロール13に付着した異物が弾かれると共に、クリーニングロール60の異物が弾かれて落下することでクリーニングロール60から除去される。クリーニングロール60から落下した異物が帯電ロール13に付着しても、異物の位置が入れ替わり、異物が帯電ロール13の同じ位置に付着していることがないため、帯電ロール13に異物が固着しにくい。このため、クリーニング性能が向上し、クリーニング不良による画質劣化の発生を抑制できる。
次に、本発明の第3実施形態の画像形成装置について説明する。
なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図6に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール13をクリーニングするクリーニングロール70は、シャフト70Aの周囲にスポンジ層70Bが形成されたものである。スポンジ層70Bの表面には、軸方向に対して斜め方向に複数の切れ目71が形成されている。この切れ目71は、最大2mm幅のスリットでも構わない。なお、スポンジ層70Bの材質は、クリーニングロール50のスポンジ層50Bと同じである。
このようなクリーニングロール70では、スポンジ層70Bに帯電ロール13の周方向に対して斜め方向に複数の切れ目71を形成することで、帯電ロール13への圧接力を上げてニップ量を大きくすることなく、クリーニング領域を増加することができる。また、スポンジ層70Bの切れ目71が帯電ロール13を通過した直後に帯電ロール13を弾く動作が生じる。これにより、帯電ロール13に付着した異物が弾かれると共に、クリーニングロール70の異物が弾かれて落下することでクリーニングロール70から除去される。クリーニングロール70から落下した異物が帯電ロール13に付着しても、異物の位置が入れ替わり、異物が帯電ロール13の同じ位置に付着していることがないため、帯電ロール13に異物が固着しにくい。このため、クリーニング性能が向上し、クリーニング不良による画質劣化の発生を抑制できる。また、帯電ロール13の周長をクリーニングロール70の周長の整数倍としないことで、帯電ロール13とクリーニングロール70が1回転したときに同じ位置に接触することが低減される。このため、帯電ロール13とクリーニングロール70とが同じ位置で接触することによる部分的なクリーニング不良の発生が抑制され、クリーニング性能が更に向上する。
なお、クリーニングロールの切れ目は、上記実施形態の構成に限定するものではなく、クリーニングロールの軸方向に対してほぼ平行又は斜め方向(軸方向に対して直角以外の方向)に複数形成されていればよい。これにより、スポンジ層の切れ目が帯電ロール13を通過した直後に帯電ロール13を弾く動作が生じ、異物が弾かれるので、クリーニング性能が向上する。
なお、図1に示す画像形成装置100は、中間転写ベルト30の移動方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを並設する構成であったが、この構成に限定するものではない。例えば、回転式現像装置を用いて感光体ドラムへのトナー像の形成を4サイクル繰り返して行う構成であっても、帯電ロールのクリーニングロールに本発明を適用することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニングロールを示す側面図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる帯電ロールとクリーニングロールを示す構成図である。 比較例である帯電ロールとクリーニングロールを示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられるクリーニングロールを示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いられるクリーニングロールを示す側面図である。
符号の説明
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット
12Y,12M,12C,12K 感光体ドラム
12 感光体ドラム(像担持体)
13 帯電ロール
13A シャフト
13B 帯電層
50 クリーニングロール
50A シャフト
50B スポンジ層(ロール状弾性体)
51 切れ目
54 異物
60 クリーニングロール
60A シャフト
60B スポンジ層(ロール状弾性体)
61 切れ目
70 クリーニングロール
70A シャフト
70B スポンジ層(ロール状弾性体)
71 切れ目
100 画像形成装置

Claims (3)

  1. 回転駆動される像担持体と、
    前記像担持体の表面に接触して回転し、前記像担持体を帯電させる帯電ロールと、
    前記帯電ロールの表面に接触して回転し、前記帯電ロールの表面をクリーニングするクリーニングロールと、を備え、
    前記クリーニングロールは、前記帯電ロールに圧接されるロール状弾性体を備え、前記ロール状弾性体の表面に軸方向と平行又は斜め方向に複数の切れ目が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ロール状弾性体の表面に軸方向と平行又は斜め方向に形成された前記複数の切れ目に代えて、前記ロール状弾性体の表面に螺旋状の切れ目が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電ロールの周長を前記クリーニングロールの周長の整数倍としないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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