JP2002196579A - トナー搬送ローラ及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

トナー搬送ローラ及びそれを用いた画像形成装置

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JP2002196579A
JP2002196579A JP2001319359A JP2001319359A JP2002196579A JP 2002196579 A JP2002196579 A JP 2002196579A JP 2001319359 A JP2001319359 A JP 2001319359A JP 2001319359 A JP2001319359 A JP 2001319359A JP 2002196579 A JP2002196579 A JP 2002196579A
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roller
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outer peripheral
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Wataru Takahashi
渉 高橋
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置にトナー供給ローラやクリ
ーニングローラなどとして装着される、安定したトナー
搬送性及びトナー剥ぎ取り性を有するトナー搬送ローラ
を提供すること。 【解決手段】 回転軸と、その周囲に設けられた発泡弾
性体層を有するローラにおいて、上記発泡弾性体層の外
周面に、軸方向に沿って、複数の切込みを設けてなるト
ナー搬送ローラである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー搬送ローラ
及びそれを用いた画像形成装置に関する。さらに詳しく
は、本発明は、複写機,レーザープリンタ,ファクシミ
リなどの電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装
置に用いられる現像装置、クリーニング装置などに搭載
され、安定したトナー搬送性及びトナー剥ぎ取り性を有
するトナー供給ローラやクリーニングローラなどのトナ
ー搬送ローラ、並びにこのトナー搬送ローラを装着して
なる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機,レーザープリンタ,ファクシミ
リなどの電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装
置の現像装置においては、感光ドラムなどの静電潜像担
持体にトナーを付着させて現像する現像ローラなどのト
ナー担持体に対し、トナーを供給するためのトナー供給
ローラが搭載されている。このトナー供給ローラは上記
トナー担持体に当接させて使用するものであって、トナ
ー担持体へのトナー搬送とトナー担持体からのトナー剥
ぎ取りの機能を有している。一方、上記画像形成装置の
クリーニング装置においては、クリーニングローラが搭
載されており、このクリーニングローラは、静電潜像担
持体に当接させて使用するものであって、該静電潜像担
持体からのトナー剥ぎ取り(あるいはトナー掻き取り)
と集めたトナーを搬送する機能を有している。
【0003】図1は、電子写真方式による画像形成装置
の一例を示す概要図であって、トナー供給ローラ3と静
電潜像を保持した画像形成体(静電潜像担持体)1との
間に現像ローラ2がその外周面を画像形成体1の表面に
近接させた状態で配設され、かつ画像形成体1に紙など
の記録媒体8を介して、転写ローラ5を当接させた構造
を示している。トナー供給ローラ3、現像ローラ2及び
画像形成体1を矢印方向に回転させることにより、トナ
ーがトナー供給ローラ3により、現像ローラ2の表面に
供給され、層規制ブレード4によって均一な薄層に整え
られたのち、画像形成体1上の潜像に付着し、該潜像が
可視化される、そして画像形成体1と転写ローラ5との
間に電界を発生させることにより、画像形成体1上のト
ナー画像を記録媒体8に転写させる。また、6はクリー
ニングローラであり、このクリーニングローラ6によ
り、転写後に画像形成体1表面に残留するトナーが除去
される。なお、7は帯電ローラである。
【0004】上記のトナー供給ローラやクリーニングロ
ーラなどのトナー搬送ローラは、前述のようにトナー搬
送機能とトナー剥ぎ取り機能の両機能が要求される。こ
のような機能が要求されるトナー搬送ローラとしては、
従来ソリッドゴム材、ブラシ材、発泡ゴム材などを用い
たものが数多く提案されている。まず、トナー搬送機能
については、これらの各種ローラの中で、ソリッドゴム
材は表面が平滑であるため、充分なトナー搬送性が得ら
れにくいし、またブラシ材は、トナー搬送機能に優れて
いるものの、ブラシ繊維の抜けや切断などの問題があ
る。これに対し、発泡ゴム材は、表面に形成された発泡
孔により、トナー搬送性がソリッドゴム材に比べて大幅
に向上するため、トナー搬送ローラの材料として好適で
あり、広範に用いられている。一方、トナー剥ぎ取り機
能については、発泡弾性体ローラを被当接部材に当接さ
せて、トナーを力学的に剥ぎ取る方法や、発泡弾性体ロ
ーラにバイアスを印加し、被当接部材から静電気的な力
でトナーを剥ぎ取る方法などが知られている。しかしな
がら、近年さらなる高画質化を図るために、電子写真方
式の画像形成装置に用いられるトナーは、粒径をさらに
小さくしていく必要があり、その結果、通常粒径のトナ
ーに比べて剥ぎ取りにくいという傾向がある。
【0005】したがって、これに対処するには、トナー
剥ぎ取り性能(あるいはトナー掻き取り性能)を向上さ
せる必要があり、そのためには、トナー搬送ローラに対
し、(1)硬度を高める、(2)現像ローラ又は静電潜
像担持体への当接幅を大きくする、(3)回転数を増や
す、(4)バイアスを印加し、静電的な力でトナーを剥
ぎ取ることに重点をおくなどの処置をとることが考えら
れる。しかしながら、前記(1)〜(3)の方法では、
トナー、被当接部材及びトナー搬送ローラそのものへの
ストレスが増加し、それらが劣化するという問題があ
る。また前記(4)の方法では、トナー搬送ローラを導
電化する必要がある上、バイアス電源を必要とし、装置
が複雑化するのを免れない。トナー搬送性やトナー剥ぎ
取り性を向上させた発泡弾性体ローラとして、例えばト
ナー供給ローラ(特開平5−61350号公報)、トナ
ー搬送ローラ(特開平11−52707号公報)、トナ
ー供給ローラ及びその製造方法(特開平11−3874
9号公報)などが提案されている。しかしながら、これ
らの発泡弾性体ローラは、トナー搬送性能及びトナー剥
ぎ取り性能の両機能を必ずしも充分に満足し得るもので
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、電子写真装置や静電記録装置などの画像形成
装置に用いられる現像装置やクリーニング装置に搭載さ
れ、安定したトナー搬送性及びトナー剥ぎ取り性を有す
るトナー供給ローラやクリーニングローラなどのトナー
搬送ローラ、並びにこのトナー搬送ローラを装着してな
る画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、回転軸の周
囲に設けられた発泡弾性体層の外周面に、軸方向に沿っ
て、複数の切込みを入れたローラが、その目的に適合し
得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて
完成したものである。すなわち、本発明は、回転軸と、
その周囲に設けられた発泡弾性体層を有するローラにお
いて、上記発泡弾性体層の外周面に、軸方向に沿って、
複数の切込みを設けたことを特徴とするトナー搬送ロー
ラを提供するものである。また、本発明は、上記トナー
搬送ローラを装備したことを特徴とする画像形成装置を
も提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のトナー搬送ローラは、回
転軸と、その周囲に設けられ、かつ外周面に、軸方向に
沿って複数の切込みを入れた発泡弾性体層を有するもの
である。このようなトナー搬送ローラを製造するには、
まず、回転軸の周囲に発泡弾性体層が設けられた発泡弾
性体ローラを作製し、次いで、該発泡弾性体層の外周面
に切込みを入れればよい。上記発泡弾性体としては、特
に制限はなく、例えばEPDMゴム(エチレンプロピレ
ンジエンゴム)、ウレタンゴム、ニトリルゴム、シリコ
ーンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、アクリルゴムなどの
中から選ばれる少なくとも一種のゴム弾性体の発泡体を
挙げることができる。発泡弾性体ローラの作製方法とし
ては、従来公知の様々な方法を用いることができる。な
お、本発明においては、発泡弾性体層の外周面にケバ立
ちが生じても実用上は支障ないが、ケバ立ちが発生しな
い方法を採用するのがより好ましい。発泡弾性体層の外
周面にケバ立ちがあると、これが千切れて、現像装置に
異物として混入するなど、好ましくない事態を招来する
おそれがある。例えば上記ゴム弾性体として、ウレタン
ゴムを用いた発泡体ローラ(ポリウレタン発泡体ロー
ラ)を作製する場合には、ポリオール成分、ポリイソシ
アネート成分、不活性ガス、水、低沸点有機化合物など
の物理発泡剤及び場合により導電性付与剤やウレタン反
応触媒などを含む発泡体形成材料を、回転軸がセットさ
れた所定の形状の金型に注型して発泡硬化させるか、又
はブロック状に自由に発泡させたのち、加熱硬化させ、
ブロックから切削加工により、所定寸法に切り出し、回
転軸を取り付ける方法などが知られている。なお、発泡
にあたっては、上述のような発泡剤を使用せずに、機械
的攪拌による発泡を行ってもよい。
【0009】これらの方法の中で、金型として円筒状型
を用いる方法は、脱型後、研磨処理を必要とせず、かつ
発泡弾性体層の外周面にケバ立ちの発生がないので、好
適である。また、切削加工や研磨処理を必要とする方法
を用いる場合には、ケバ立ちの発生を抑制するために、
例えば回転軸を中心に発泡体ローラを回転させながら、
通電したニクロム線などを当てる熱線カット法などを用
いるのが有利である。この際、使用される発泡体形成材
料においては、ポリオール成分やポリイソシアネート成
分は、それらを反応させてなるプレポリマーの形で含ま
れていてもよい。
【0010】ポリオールあるいはプレポリマーの製造に
用いられるポリオール成分としては特に制限はなく、ポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、疎水
性ポリオールなどを挙げることができる。ここで、ポリ
エーテルポリオールとしては、グリセリン等にエチレン
オキシドやプロピレンオキシドを付加重合したポリオー
ル、ポリテトラメチレングリコール、エチレングリコー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール等のポリオール
が好ましく用いられる。ポリエステルポリオールとして
は、ジカルボン酸とジオールやトリオールなどとの縮合
により得られる縮合系ポリエステルポリオール、ジオー
ルやトリオールをベースとしラクトンの開環重合により
得られるラクトン系ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオールの末端をラクトンでエステル変性したエ
ステル変性ポリオールなどのポリオールが好ましく用い
られる。また、疎水性ポリオールとしては、ポリイソプ
レンポリオール、ポリブタジエンポリオール、水素添加
ポリブタジエンポリオールなどが用いられる。これらの
ポリオール成分は、一種用いてもよく、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0011】一方、ポリイソシアネートあるいはプレポ
リマーの製造に用いられるポリイソシアネート成分とし
ては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製ジフェニル
メタンジイソシアネート(クルードMDI)、イソホロ
ンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソ
シアネート;水素添加トリレンジイソシアネート;ヘキ
サメチレンジイソシアネート等の不飽和結合を持たない
ポリイソシアネート類やそれらのイソシアヌレート、カ
ルボジイミド、グリコール等による変性物などが挙げら
れる。これらのポリイソシアネート成分は一種用いても
よく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】また、発泡剤としては、水、不活性ガス、
低沸点の不活性有機化合物などの物理発泡剤が用いられ
る。上記低沸点の不活性有機化合物の例としては、n−
ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、メチレンク
ロリド、フロン134a(1,1,1,2−テトラフル
オロエタン)、フロン245fa(1,1,1,3,3
−ペンタフルオロプロパン)、フロン365mfc
(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)、フロ
ン356、フロン141b(1,1−ジクロロ−1−フ
ルオロエタン)、フロン142b(1−クロロ−1,1
−ジフルオロエタン)、フロン22(クロロジフルオロ
メタン)などが挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。次に、該発
泡体形成材料において、所望により用いられる導電性付
与剤としては、カーボンブラックやイオン導電剤などが
挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば電化ブ
ラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなど
のガスブラック、インクブラックを含むオイルファーネ
スブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、
ランプブラックなどが挙げられる。イオン導電剤として
は、例えばテトラエチルアンモニウム、テトラブチルア
ンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウムなどのド
デシルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチル
アンモニウムなどのオクタデシルトリメチルアンモニウ
ム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ベンジルト
リメチルアンモニウム、変性脂肪族ジメチルエチルアン
モニウムなどの過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸
塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、アルキ
ル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩などのアンモニ
ウム塩;リチウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシ
ウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属の過塩素
酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ
フッ化水素酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホン
酸塩などが挙げられる。
【0013】また、発泡体形成材料において、所望によ
り用いられる触媒としては、例えば有機金属触媒のジブ
チルチンジラウレート、ジブチルチンジアセテート、ス
タナスオクトエート、ジブチルチンマーカブチド、ジブ
チルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンジマレニ
ート、ジオクチルチンマーカブチド、ジオクチルチンチ
オカルボキシレート、フェニル水銀、プロピオン酸銀、
オクテン酸錫、アミン触媒のトリエチルアミン、N,
N,N′N′−テトラメチルエチレンジアミン、トリエ
チレンジアミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミ
ノエタノール、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エー
テル、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデ
セン−7等が好ましく用いられる。これらの触媒は、単
独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0014】さらに、該発泡体形成材料においては、所
望により用いられる整泡剤としては、例えばポリエーテ
ルシリコーンオイル、ノニオン性界面活性剤、イオン性
界面活性剤などが挙げられ、これらは一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。一方、前記
ゴム弾性体として、ウレタンゴム以外のゴム弾性体を用
いた発泡体ローラを作製する場合、例えば材料として、
通常ゴム弾性体、化学発泡剤及び所望により導電性付与
剤、さらには加硫剤、加硫促進剤、オイル、可塑剤、亜
鉛華、ステアリン酸、炭酸カルシウム、マグネシウムな
どのゴム用添加剤を含む発泡体形成材料が用いられる。
【0015】この発泡体形成材料における化学発泡剤と
しては、特に制限はなく、公知の無機発泡剤及び有機発
泡剤の中から適宜選択して用いることができる。ここ
で、無機発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウム,
炭酸水素アンモニウム,水素化ホウ酸ナトリウムなどが
挙げられ、有機発泡剤としては、例えばアゾジカルボン
アミド,アゾビスイソブチロニトリル,バリウムアゾジ
カルボキシレート,ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン,p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド),p−トルエンスルホニルヒドラジドなどが挙げ
られる。これらの化学発泡剤は単独で用いてもよく、二
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの中
で、特にp,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド)及びアゾジカルボンアミドが、緻密で均一な
発泡セルが得られるので好ましい。この化学発泡剤の使
用量は、ゴム弾性体100質量部に対し、通常0.5〜1
5質量部、好ましくは1〜12質量部の範囲である。
【0016】一方、所望により用いられる導電性付与剤
としては、前記ポリウレタン発泡体ローラの説明におい
て例示したものと同じものを挙げることができる。加硫
剤としては、ゴム弾性体の種類に応じて、公知の加硫
剤、例えば硫黄や過酸化物などの中から適宜選択するこ
とができる。次に、この発泡体形成材料を用いた発泡体
ローラの製造方法について説明する。まず、前記各成分
を含有する発泡体形成材料を調製する。この際、ゴム弾
性体,導電性付与剤,及び化学発泡剤と加硫剤とを除く
他の添加剤を110〜180℃程度の温度で混練したの
ち、これに50〜90℃程度の比較的低温で化学発泡剤
及び加硫剤を混練し、早期加硫や早期発泡を抑制するこ
とが好ましい。混練は、通常ロール,ニーダー,ミキサ
ーなどを用いて行われる。次いで、このようにして調製
された発泡体形成材料を、例えば押出成形機によりチュ
ーブ状に押出し成形する。この際の押出し成形の温度
は、早期加硫や早期発泡を抑制するために、加硫温度や
発泡温度よりも低い温度、例えば40〜60℃程度に設
定するのが有利である。
【0017】次に、このチューブ状成形体を所定寸法に
カッターなどで切断したのち、これにダミー軸を挿入し
て予備成形体を作製する。このようにして作製した予備
成形体をモールド内にセットし、加熱処理して加圧加硫
を行う。次いで脱型して発泡させたのち、ダミー軸を取
り外し、接着剤付き回転軸をこの発泡体に挿入して加熱
接着させる。その後、発泡弾性体層の外周面にケバ立ち
の発生を抑制するために、前述の熱線カット法などを用
いて、所望のローラ径になるように切削することによ
り、目的の発泡弾性体ローラが得られる。これらの発泡
弾性体ローラに用いられる回転軸としては、例えばAB
S、POM、ポリカーボネート、ナイロンなどのプラス
チックや、硫黄快削鋼などの鋼材に亜鉛などのメッキを
施した金属部材、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネ
シウム合金などの金属部材が挙げられる。
【0018】本発明においては、このようにして作製さ
れたローラにおける発泡弾性体層の外周面に、軸方向に
沿って、複数の切込みを設けることにより、トナー搬送
ローラが得られる。この複数の切込みは、周方向に等間
隔で、平行に設けるのがよく、そして切込み同士の間隔
は、周方向に0.5〜10mm、切込みの深さは0.5〜1
0mm、切込みの角度は、回転軸中心に対して0〜40
度であるのが好ましい。発泡弾性体層の外周面に切込み
を入れる方法としては特に制限はないが、通常はカッタ
ーのような固定刃、回転刃、糸鋸のような振動刃あるい
は熱線等を用いる方法などが挙げられる。図2は、回転
軸中心に対する切込み角度を説明するためのローラの軸
方向正面図であって、角度θが、回転軸中心に対する切
込み角度を示す。なお、11は発泡弾性体層、12は回
転軸及び13は切込みである。
【0019】図3は、本発明のトナー搬送ローラの一例
を示す斜視図であって、該トナー搬送ローラ10は、回
転軸12の周囲に発泡弾性体層11を有し、かつその外
周面に軸方向に沿って、複数の切込み13が平行に設け
られた構造を有している。複数の切込みは、切込み13
のように連続し、かつローラの両端に到達しているもの
に限定されず、例えば図4に示す段違いの切込み13’
のように、断続的で、かつローラの両端に到達しない切
込みがあってもよい。また連続した切込み13と断続的
な切込み13’とが混在していてもよい。図5は、本発
明のトナー搬送ローラの一例を示す軸方向正面図であっ
て、回転軸12の周囲に設けられた発泡弾性体層11の
外周面に、複数の切込み13が、回転軸12の中心に対
して、所定の角度で設けられていることが示されてい
る。図6は、本発明のトナー搬送ローラを被当接部材に
当接させた場合の切込み部の状態の一例を示す軸方向正
面図であって、この図で示されるように、発泡弾性体層
11の外周面に複数の切込み13を設けることにより、
この切込みによって形成される「羽根」の部分が、搬送
羽根や剥ぎ取り羽根のような役割を果たすことで性能が
向上する。
【0020】本発明のトナー搬送ローラは、安定したト
ナー搬送性及びトナー剥ぎ取り性を有すると共に、発泡
弾性体層の外周面にケバ立ちがないので、現像装置内へ
の異物の混入が抑制され、電子写真装置や静電記録装置
などの画像形成装置における現像装置に搭載されるトナ
ー供給ローラとして、あるいはクリーニング装置に搭載
されるクリーニングローラなどとして好適に用いられ
る。本発明はまた、前記トナー搬送ローラを、トナー供
給ローラ及び/又はクリーニングローラなどとして装着
してなる画像形成装置をも提供する。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 調製例1 平均分子量5000,官能基数3のポリエーテルポリ
オール70質量部、スチレングラフトタイプのポリマ
ーポリオール30質量部、トリエチレンジアミン0.
3質量部、N−メチルモルフォリン0.2質量部、
水1.5質量部、シリコーン整泡剤1.5質量部、及
びTDI/MDI混合タイプのイソシアネートをイン
デックス105となる量配合してポリウレタン発泡体形
成材料を調製した。 比較例1 調製例1で得られたポリウレタン発泡体形成材料を用
い、径6mm、長さ260mmの回転軸をセットした円
筒状型にて25℃で発泡させ、さらに、90℃で120
分間キュアしたのち、脱型し、裁断することにより発泡
体層の外径17.2mm、長さ220mmのポリウレタ
ン発泡体ローラからなるトナー搬送ローラを作製した。
なお、このローラの発泡体層の外周面にはケバ立ちが認
められなかった。 実施例1 比較例1と同様にして、発泡体層の外径17.2mm、
長さ220mmのポリウレタン発泡体ローラを作製し
た。次に、このローラのポリウレタン発泡体層の外周面
に、軸方向に沿って、図3に示す複数の切込みを、カッ
ター状の固定刃を用いて等間隔で平行に設けることによ
り、トナー搬送ローラを作製した。なお、切込み同士の
同士の間隔は1.5mm、切込みの深さは2mm、切込
みの角度は、回転軸中心に対して0度であった。
【0022】比較例1及び実施例1で作製したトナー搬
送ローラについて、以下に示す方法に従い、それぞれ性
能を評価した。 <トナー搬送ローラとしての性能評価>比較例1及び実
施例1で作製したトナー搬送ローラを、図1に示すよう
な画像形成装置に搭載し、プリント動作を行い、搬送性
と剥ぎ取り性を評価した。その結果実施例1のトナー搬
送性とトナー剥ぎ取り性は、いずれも◎(長期間安定)
であり、比較例1のトナー搬送性は△(長期間の安定性
にやや劣る)であり、トナー剥ぎ取り性は×(長期間使
用すると性能が低下する)であった。
【0023】
【発明の効果】本発明のトナー搬送ローラは、回転軸の
周面に設けられた発泡弾性体層の外周面に、軸方向に沿
って複数の切込みを入れることにより、トナー搬送性及
びトナー剥ぎ取り性を向上させたものであって、電子写
真装置や静電記録装置などの画像形成装置のトナー供給
ローラやクリーニングローラなどとして、好適に用いら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子写真方式による画像形成装置の一例を示
す概要図である。
【図2】 本発明のトナー搬送ローラにおいて、回転軸
中心に対する切込み角度を説明するためのローラの軸方
向正面図である。
【図3】 本発明のトナー搬送ローラの一例を示す斜視
図である。
【図4】 本発明のトナー搬送ローラの他の例を示す斜
視図である。
【図5】 本発明のトナー搬送ローラの一例を示す軸方
向正面図である。
【図6】 本発明のトナー搬送ローラを被当接部材に当
接させた場合の切込み部の状態の一例を示す軸方向正面
図である。
【符号の説明】
1:画像形成体 2:現像ローラ 3:トナー供給ローラ 4:層規制ブレード 5:転写ローラ 6:クリーニングローラ 7:帯電ローラ 8:記録媒体 10:本発明のトナー搬送ローラ 11:発泡弾性体層 12:回転軸 13:切込み 13’:切込み 14:被当接部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、その周囲に設けられた発泡弾
    性体層を有するローラにおいて、上記発泡弾性体層の外
    周面に、軸方向に沿って、複数の切込みを設けたことを
    特徴とするトナー搬送ローラ。
  2. 【請求項2】 複数の切込みが、上記発泡弾性体層の外
    周面に、軸方向に沿って、連続又は断続的に設けられた
    ものである請求項1記載のトナー搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 発泡弾性体層が、外周面にケバ立ちを有
    しないものである請求項1又は2記載のトナー搬送ロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 発泡弾性体層の外周面に、軸方向に沿っ
    て、連続又は断続的に複数の切込みを等間隔で平行に設
    け、かつ切込み同士の間隔が0.5〜10mm、切込みの
    深さが0.5〜10mm及び切込みの角度が回転軸中心に
    対して、0〜40度である請求項1,2又は3記載のト
    ナー搬送ローラ。
  5. 【請求項5】 トナー供給ローラ及び/又はクリーニン
    グローラとして用いられる請求項1ないし4のいずれか
    に記載のトナー搬送ローラ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のト
    ナー搬送ローラを装備したことを特徴とする画像形成装
    置。
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