JP2001042605A - 帯電部材、それを用いた帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電部材、それを用いた帯電装置及び画像形成装置

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JP2001042605A
JP2001042605A JP34895199A JP34895199A JP2001042605A JP 2001042605 A JP2001042605 A JP 2001042605A JP 34895199 A JP34895199 A JP 34895199A JP 34895199 A JP34895199 A JP 34895199A JP 2001042605 A JP2001042605 A JP 2001042605A
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charged
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foam
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JP34895199A
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Tsutomu Yamada
力 山田
Tadashi Nakajima
正 中島
Junji Sakata
純二 坂田
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧のみの印加により、直接電荷を注入
して被帯電体を帯電させる方式のものであり、かつ画像
不良の発生を抑制しうる帯電部材、及びこの帯電部材を
具備した帯電装置及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 被帯電体に当接させて、この被帯電体と
の間に直流電圧のみを印加することにより、直接電荷注
入によって被帯電体を帯電させる帯電部材において、該
部材が導電性ゴム発泡体から構成され、そのセル径が1
0〜200μmであり、かつセル数が100〜1200
個/25mmである帯電部材、この帯電部材を具備した
帯電装置及び該帯電装置を装着した画像形成装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電部材、それを
用いた帯電装置及び画像形成装置に関する。さらに詳し
くは、本発明は、直流電圧のみの印加により、直接電荷
を注入して被帯電体を帯電させる方式のものであり、か
つ画像不良の発生を抑制しうる帯電部材、及びこの帯電
部材を具備した帯電装置及び画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ,複写機などの電子写真
装置や静電記録装置などの画像形成装置においては、電
子写真感光体や静電記録誘導体などの被帯電体を帯電さ
せる帯電装置として、コロナ放電方式によるものが用い
られてきた。しかしながら、この方式においては、5〜
10kV程度の高電圧を必要とする上、コロナ放電中に
オゾンが多量に発生するため、環境上の問題がある。そ
こで、最近では、電圧を印加した帯電部材を感光体等の
被帯電体に接触させて、被帯電体を帯電させる接触帯電
方式が広く行われるようになってきた。この方式による
帯電では、コロナ放電方式と比較して印加電圧が低くで
きることやオゾンの発生も少なくなるという利点があ
る。しかしながら、従来の接触帯電方式では、帯電部材
と被帯電体との微少な空隙を通して行われる気中放電を
主に利用していることから、オゾンの発生を充分に防止
することができず、必ずしも満足しうるものではなかっ
た。
【0003】更に、被帯電体に帯電部材を当接させて直
流電圧を印加させるのみでは、被帯電体を均一に帯電さ
せることは難しく帯電ムラが生じるおそれがあるので、
その防止策として直流電圧に交流電圧を重畳させて使用
している。そのために、被帯電体と帯電部材の間に振動
が起き、騒音が発生するのを免れないという問題があっ
た。そこで、本願発明者らは、気中放電を伴わずに被帯
電体に帯電部材から直接に電荷を注入する帯電方式を提
案した(特開平5−210283号公報)。この方式
は、被帯電体に帯電部材を当接させて直流電圧を印加せ
しめ、印加電圧と被帯電体及び帯電部材の静電容量を適
当に調整することで、基本的に気中放電を伴わずに直接
電荷注入により帯電を実施するもので、気中放電に必要
な放電開始のための 電圧がない分だけ低電圧で帯電が
可能である上、実質上オゾンの発生がなく、かつ交流電
圧印加による騒音の問題もないなどの利点を有してい
る。このように、直接電荷注入方式は、原理的に好まし
い方式ではあるが、実用化には、まだ解決しなければな
らない種々の課題がある。すなわち、被帯電体と帯電部
材との接触を密にしないと、被帯電体に電荷が注入され
ない部分が残りがちで、そのような状態で画像を形成さ
せると、部分的なカブリ、黒点や白点、白筋や黒筋、色
むら等の画像不良を発生することがある。そこで、被帯
電体と帯電部材との接触を密にするためにその間の押し
つけ圧を高めると被帯電体の削れが起きて、それによる
画像不良が発生するという問題が生じる。この問題の解
決策として、帯電部材を弾性発泡体で形成することも提
案されているが、上記不具合の発生を充分には防止でき
ていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、直流電圧のみの印加により、直接電荷を注入
して被帯電体を帯電させる方式のものであり、かつ画像
不良の発生を抑制しうる帯電部材、この帯電部材を具備
した帯電装置及び画像形成装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、セル径とセル
数、さらに好ましくは硬度、密度及び圧縮永久歪を規定
した導電性ゴム発泡体から構成される帯電部材により、
被帯電体との密着が適性化され均一な帯電が可能となっ
て、良好な画像が得られ、その目的を達成しうることを
見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したも
のである。すなわち、本発明は、(1)被帯電体に当接
させて、この被帯電体との間に直流電圧のみを印加させ
ることにより、直接電荷注入によって被帯電体を帯電さ
せる帯電部材において、該部材が、導電性ゴム発泡体か
ら構成され、そのセル径が10〜200μmであり、か
つセル数が100〜1200個/25mmであることを
特徴とする帯電部材、(2)導電性ゴム発泡体の硬度が
アスカーC硬度で10〜50°、密度が0.03〜0.5g
/cm3 及び圧縮永久歪が30%以下である上記(1)
の帯電部材、(3)被帯電体に当接させて、被帯電体と
の間に直流電圧のみを印加することにより、直接電荷注
入によって被帯電体を帯電させる帯電部材を具備した帯
電装置において、該帯電部材として、上記(1),
(2)の帯電部材を用いたことを特徴とする帯電装置、
及び(4)帯電装置を装着した画像形成装置において、
該帯電装置として、上記(3)の帯電装置を用いたこと
を特徴とする画像形成装置、を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の帯電部材の一例
の断面図であって、帯電部材(帯電ローラ)1は、導電
性シャフト1aの外周に、導電性ゴム発泡体1bが設け
られた構造を有している。この導電性ゴム発泡体は、帯
電部材が感光体などの画像形成体の帯電用である場合に
は、通常ゴム弾性体,発泡剤,導電性付与材,加硫剤,
加硫促進剤、さらに、所望によりオイル,可塑剤,亜鉛
華,ステアリン酸,炭酸カルシム,マグネシアなどのゴ
ム用添加剤を含有する導電性ゴム発泡体形成材料(以
下、単に発泡体形成材料と称することがある。)を用
い、所望形状に成形することにより、作製することがで
きる。
【0007】上記ゴム弾性体としては、例えばEPDM
ゴム(エチレンプロピレンジエンゴム),ウレタンゴ
ム,ニトリルゴム,シリコーンゴム,クロロプレンゴ
ム,エピクロルヒドリンゴム,ブタジエンゴム,スチレ
ンブタジエンゴム,イソプレンゴム,天然ゴム,ブチル
ゴム,アクリルゴムなどが挙げられ、これらは単独で用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れらの中で、特にEPDMゴム及びクロロプレンゴムが
ち密で均一な発泡セルが得られ、かつ耐熱性などの耐久
性が良好であり、好ましい。また、発泡剤としては、特
に制限はなく、公知の無機発泡剤及び有機発泡剤の中か
ら適宜選択して用いることができる。ここで、無機発泡
剤としては、例えば炭酸水素ナトリウム,炭酸水素アン
モニウム,水素化ホウ酸ナトリウムなどが挙げられ、有
機発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド,アゾ
ビスイソブチロニトリル,バリウムアゾジカルボキシレ
ート,ジニトロペンタメチレンテトラミン,p,p’−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド),p−ト
ルエンスルホニルヒドラジドなどが挙げられる。これら
の発泡剤は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。また、これらの中で、特にp,p’−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)及びアゾ
ジカルボンアミドが、ち密で均一な発泡セルが得られる
ので好ましい。
【0008】この発泡剤の使用量は、ゴム弾性体100
重量部に対し、通常0.5〜15重量部、好ましくは1〜
12重量部の範囲である。一方、導電性付与剤として
は、例えばカーボンブラック;ニッケルや銅などの金属
粉末;酸化錫,酸化チタン,酸化亜鉛などの金属酸化物
粉末やその他導電性金属複酸化物粉末;金属やアンモニ
ウムなどの過塩素酸塩,アルキル硫酸塩,カルボン酸
塩,ホウフッ化水素酸塩などのイオン導電剤の中から適
宜選択して用いることができる。これらの導電性付与剤
は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いて
もよい。また、その配合量は、所望の固有抵抗値をもつ
導電性ゴム発泡体が得られるように、導電性付与剤の種
類に応じて適宜選定することができる。
【0009】加硫剤としては、ゴム弾性体の種類に応じ
て、公知の加硫剤,例えば硫黄や過酸化物などの中から
適宜選択することができる。次に、前記の発泡体形成材
料を用いた帯電部材の製造方法について、帯電ローラを
例に挙げて説明する。まず、前記各成分を含有する発泡
体形成材料を調製する。この際、ゴム弾性体,導電性付
与剤,及び発泡剤と加硫剤とを除く他の添加剤を110
〜180℃程度の温度で混練したのち、これに50〜9
0℃程度の比較的低温で発泡剤及び加硫剤を混練し、早
期加硫や早期発泡を抑制することが好ましい。混練は、
通常ロール,ニーダー,ミキサーなどを用いて行われ
る。次いで、このようにして調製された発泡体形成材料
を、例えば押出成形機によりチューブ状に押出し成形す
る。この押出し成形においては、クロスヘッドダイを用
いて、最終製品ローラの内径より、やや小さ目の外径を
もつ金軸(ダミー軸)の外周に、発泡体形成材料を押出
し、成形する方法を採用することができる。この際の押
出し成形の温度は、早期加硫や早期発泡を抑制するため
に、加硫温度や発泡温度よりも低い温度、例えば40〜
60℃程度に設定するのが有利である。
【0010】次に、このチューブ状成形体を所定寸法に
カッターなどで切断したのち、これにダミー軸を挿入
し、加硫金型内にセットする。この際、形成される発泡
体のセルを微細に、かつ均一にするために、発泡倍率を
適正に選択するのが重要である。具体的には、金型の内
容積をVk、金型内にあるダミー軸の体積をVd、さら
に金型内にセットしたものと同一形状のものを金型にセ
ットせずに、金型と同一温度で1気圧の空気中、好まし
くは不活性気体中で自由に発泡させた際の発泡体の体積
をVjとしたとき、Vj/(Vk−Vd)の比を2.0〜
10.0に設定することが好ましい。これにより発泡体の
セルを微細かつ均一にすることができる。この場合、加
圧して発泡することが重要であり、上記条件に加圧でき
るのであれば、加硫缶による発泡も実施できる。
【0011】加硫・発泡終了後、金型からダミー軸付の
発泡体を取り出す。その後、発泡体の性状を安定させる
ために、通常二次加硫を、好ましくは140〜200℃
の範囲の温度において、15分ないし2時間程度実施す
る。最後に、ダミー軸付の発泡体からダミー軸を取り除
いたのち、それに外周に導電性接着剤が塗布された金属
シャフトを挿入し、オーブンなどで145〜180℃程
度の温度で20〜40分間程度加熱処理を行ない、冷却
後、例えば砥石回転式の研磨機などで発泡体層を研磨又
はピーリングするなどとして、所定の形状にする。導電
性ゴム発泡体としては、ポリウレタンフォームも好まし
い。この帯電部材の製造方法としては、特に制限はない
が、例えばワンショット法ならば、ポリオール,ポリイ
ソシアネート化合物,導電性付与剤,触媒,界面活性
剤,水,その他の添加剤を同時に混合攪拌し、起泡した
発泡体形成材料を、予めシャフトがセットされた金型に
注入し、50〜90℃程度で数時間加熱硬化を行う。得
られた成形体は研磨してローラに仕上げるが、円筒金型
を使用した場合には脱型したままでもよい。また、プレ
ポリマー法では、ポリオールとポリイソシアネート化合
物からプレポリマーを一旦調製し、その後、得られたプ
レポリマー,プレポリマー調製時と同じあるいは異なる
ポリオール,導電性付与剤,触媒,界面活性剤,水,そ
の他の添加剤を同時に混合攪拌し、この起泡した発泡体
形成材料を用い、以降ワンショット法と同様の方法にて
ローラを製造する。
【0012】このようにして得られた本発明の帯電部材
における導電性ゴム発泡体は、セル径が10〜200μ
mの範囲にあり、かつセル数が100〜1200個/2
5mmの範囲にあることが必要である。セル径が10μ
m未満では帯電部材の硬度が上がり、当接している感光
体などを傷つけやすくなり、また200μmを超えると
黒斑点の画像欠陥が生じるおそれがある。感光体などの
損傷及び画像欠陥を考慮すると、このセル径の好ましい
範囲は20〜100μmである。一方、セル数が100
個/25mm未満では黒斑点の画像欠陥が生じやすく、
また1200個/25mmを超えると帯電部材の硬度が
上昇し、感光体などを傷付けるおそれがある。画像欠陥
及び感光体などの損傷を考慮すると、このセル数の好ま
しい範囲は250〜800個/25mmである。
【0013】本発明の帯電部材においては、導電性ゴム
発泡体は、硬度がアスカーC硬度で10〜50°、密度
が0.03〜0.5g/cm3 及び圧縮永久歪が30%以下
であるものが好適である。アスカーC硬度が10°未満
や、密度が0.03g/cm3未満では被帯電体との摩擦
が大きくなって好ましくなく、またアスカーC硬度が5
0°を超えたり、密度が0.5g/cm3 を超えると被帯
電体との密着が不十分で帯電が不均一となり好ましくな
い。被帯電体との摩擦及び密着性などを考慮すると、ア
スカーC硬度は20〜40°の範囲がより好ましく、密
度は0.1〜0.4g/cm3 の範囲がより好ましい。一
方、圧縮永久歪が30%を超えると帯電装置を長時間停
止した場合、帯電部材に被帯電体との圧接跡がつきやす
く、その後帯電を実施した際に、帯電が不均一になるお
それがある。このような理由から圧縮永久歪は、特に2
0%以下が好ましい。
【0014】さらに、本発明の帯電部材における導電性
ゴム発泡体は、固有抵抗値が104〜109 Ω・cmで
あることが望ましい。この固有抵抗値が104 Ω・cm
未満では感光体などの被帯電体にピンホールなどの電気
的に導通しやすい欠陥がある場合、その部分に電流が集
中しやすく、その結果他の部分が帯電不足となり、画像
欠陥が生じるおそれがある。逆に、固有抵抗値が109
Ω・cmを超えると電流が流れにくく、全体に帯電不足
となり、画像かぶりなどが生じるおそれがあり、好まし
くない。このような理由から、この固有抵抗値は、特に
105 〜108Ω・cmの範囲にあるのが好ましい。本
発明の帯電部材においては、被帯電体との摩擦力を下げ
たり、トナー付着を防止したり、被帯電体の汚染を防止
するなどの目的で、導電性ゴム発泡体の表面に、フッ素
樹脂などの樹脂被覆層を、発泡セルを完全に埋めない程
度に、薄く設けることができる。なお、上記各物性の測
定方法については、後で説明する。
【0015】このような性状を有する本発明の帯電部材
は、被帯電体に当接させて、この被帯電体との間に直流
電圧のみを印加することにより、直接電荷注入によって
被帯電体を帯電させる部材として用いられる。このよう
な帯電部材としては、例えば感光体などの画像形成体を
帯電させるための部材などを挙げることができる。次
に、本発明の帯電装置は、帯電部材として、前記した本
発明の帯電部材を具備してなるものであり、また、本発
明の画像形成装置は、この帯電装置を装着してなるもの
である。これらについて、添付画面に従って説明する。
図2は、本発明の帯電部材を用いた画像形成装置の一種
であるレーザープリンタの一例の概略構成図である。こ
のレーザープリンタにおいては、本発明の帯電部材(帯
電ローラ)1は、適当なニップ幅になるように、バネで
被帯電体である感光体2に圧接されている。帯電ローラ
1と感光体2はそれぞれ矢印の方向に回転することで、
ニップ部で速度差を持って摺動している。また、帯電ロ
ーラ1には、電源SIから直流電圧(例えば−700
V)が印加される。すなわち、帯電ローラと1と、電源
SIが帯電装置を形成している。この帯電装置により、
感光体2の外表面が、印加された電圧とほぼ同電圧に一
様に帯電される。次に、レーザー露光器3からのレーザ
ー光Lにより、感光体2の外表面に画像情報に応じた静
電潜像が形成される。4は現像装置で、現像ローラ5及
びトナー6が具備されている。現像ローラ5は感光体2
に圧接されて適度のニップを形成している。現像ローラ
5に、現像バイアス電圧(例えば−500V)が電源S
2から印加され、静電潜像は、現像ローラ5に付着した
負帯電トナー6によりトナー像として現像される。(本
例では、現像ローラ5が感光体2に圧接されている加圧
現像を示したが、現像ローラ5が感光体2に接触してい
ない現像方法、いわゆるジャンピング現像の場合もあ
る。)
【0016】7は転写ローラで、感光体2に所定ニップ
を形成するように圧接される。このニップ部に給紙部
(図示せず)から転写紙Pが給紙され、転写ローラ7に
転写バイアス電圧(例えば+2000V)が電源S3に
より印加されて、感光体2外表面のトナー像が転写紙P
に転写される。次に、この転写紙P上のトナー像は定着
装置8により、加熱定着されて最終画像となる。9はク
リーニング装置で、これにより、感光体2に残留したト
ナー等が除去清掃され、感光体2は、次の画像形成プロ
セスに供される。なお、上記において、帯電部材から被
帯電体への電荷注入を促進する目的で、両者のニップ部
に導電粒子を供給することも好ましく行われる。具体的
には、帯電部材の発泡体中に導電粒子を含有させる方
法、帯電部材又は被帯電体上に導電粒子を供給する手段
を設ける方法などがある。この導電粒子としては、通
常、粒径が10nm〜5μmの範囲にあり、かつ体積固
有抵抗値が1×1012Ω・cm以下、好ましくは1×1
10Ω・cm以下のものが用いられる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例により、なんら限定
されるものではない。なお、各例で得られた導電性ロー
ラの物性は、以下の方法に従って測定した。 (1)導電性ゴム発泡体の物性 (イ)セル径及びセル数 ハイロックス(株)社製のCCDビデオカメラを用い、
1000倍の倍率で写真撮影を行い、画像のセル径及び
セル数を測定した。 (ロ)アスカーC硬度 JIS K6301に準拠して測定した。 (ハ)密度 ゴム発泡体の空気中での重量を体積で除した値とした。 (ニ)圧縮永久歪 JIS K6382(クッション用ホームラバー)、J
IS K6401(クッション用軟質ウレタンフォー
ム)に準拠して測定した。 (ホ)固有抵抗値 下記の導電性ローラの抵抗から、次式により算出した。 R=(ρr2 /Ld)ln(r2 /r1 ) ただし、 R:導電性ローラの抵抗 ρ:ゴム発泡体の体積固有抵抗値 L:軸方向の接触長さ d:ニップ幅 r1 :シャフトの半径 r2 :導電性ローラの外半径 (2)導電性ローラの抵抗 被試験ローラの両端に各500gの荷重をかけて銅板上
に押し付け、抵抗率計R8340A(アドバンテスト社
製)を用い、10V又は100Vの電圧を印加して抵抗
値を測定した。
【0018】実施例1 EPDM〔エチレンプロピレンジエンゴム,JSR
(株)製、商品名:EP35〕100重量部に対し、カ
ーボンブラック〔東海カーボン(株)製、商品名:TB
♯5500〕50重量部、炭酸カルシウム〔日東粉化工
業(株)製、商品名:ノーベライトA〕50重量部、パ
ラフィンオイル〔出光興産(株)製、商品名:ダイアナ
プロセスオイルPW90〕70重量部、OBSH〔p,
p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、
永和化成工業(株)製、商品名〕7重量部、亜鉛華3重
量部、ステアリン酸2重量部、加硫促進剤M(2−メル
カプトベンゾチアゾール)1重量部及び硫黄1.5重量部
を配合し、ニーダーで混練りを行い、未加硫の発泡体形
成材料を調製した。この発泡体形成材料をリボン状にカ
ットし、90mmφ押出機(三葉製作所製)に供給し
て、チューブ状の未加硫ゴム材料(内径約4mm、外径
20〜21mm、長さ約240mm)を作製した。これ
に、ダミー軸(直径4mm、長さ40mm)を通し、円
筒金型内で、架橋、発泡(170℃×15分間)を行
い、チューブ状発泡体を得た。次に、ケムロック接着剤
を塗布後、風乾した金属シャフト(直径6mm)をチュ
ーブ状発泡体に圧入、160℃で30分間の加熱接着処
理を行い、冷却後表面を研磨し、導電性ローラ(外径1
2mm、長さ220mm)を得た。この導電性ローラの
物性を第1表に示す。この導電性ローラを図2に示した
画像形成装置に帯電部材として組み込み、直流電圧のみ
を印加して、画像形成を行ったところ、画像欠陥のない
良好な画像が得られた。
【0019】実施例2〜5及び比較例1,2 第1表に示す組成の未加硫の発泡体形成材料を調製した
のち、実施例1と同様にして導電性ローラを作製した。
各導電性ローラの物性を第1表に示す。この導電性ロー
ラを図2に示した画像形成装置に帯電部材として組み込
み、直流電圧のみを印加して、画像形成を行ったとこ
ろ、実施例2〜5の導電性ローラを用いた場合には、画
像欠陥のない良好な画像が得られた。一方比較例1およ
び2の導電性ローラを用いた場合には、斑点状の画像欠
陥が画像に生じた。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】(注) 1)EP35:EPDM,JSR(株)製、商品名 2)EP65:EPDM,JSR(株)製、商品名 3)TB♯5500:カーボンブラック、東海カーボン
(株)製、商品名 4)ノーベライトA:炭酸カルシウム、日東粉化工業
(株)製、商品名 5)シルバーW:炭酸カルシウム、白石工業(株)製、
商品名 6)ダイアナプロセスオイルPW90:パラフィンオイ
ル、出光興産(株)、商品名 7)加硫促進剤M:2−メルカプトベンゾチアゾール 8)OBSH:p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、永和化成工業(株)製、商品名
【0023】実施例6 グリセリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを
付加して分子量5000としたポリエーテルポリオール
をトリレンジイソシアネートでプレポリマー化したポリ
エーテル系プレポリマー100重量部、1,4−ブタン
ジオール6.55重量部、シリコーン系界面活性剤2重量
部、ジプチルチンジラウレート0.01重量部、変性脂肪
族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート0.01
5重量部をミキサーで混合・機械発泡し、その混合物で
直径6mmの金属製シャフトを中心に配設した直径12
mmで長さ220mmのウレタンフォーム導電性ローラ
を作製した。この導電性ローラにおける導電性ゴム発泡
体のアスカーC硬度は39°、セル径は90〜150μ
m、セル数は200〜300個/25mm、密度は0.4
5g/cm3 、固有抵抗値は8×108 Ω・cmであっ
た。この導電性ローラを図2に示した画像形成装置に帯
電部材として組み込み、直流電圧のみを印加して、画像
形成を行ったところ、画像欠陥のない良好な画像が得ら
れた。
【0024】比較例3 グリセリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを
ランダムに付加した分子量5000であるポリエーテル
ポリオール100重量部とトリレンジイソシアネート
(TDI−80)23重量部を密閉できる容器の中に入
れ、蓋を閉め、容器を振り十分混合した後、60℃の熱
風循環式オーブンに入れた。時々容器をオーブンから取
り出し、容器を振り、内容物を混合しながら、48時間
加熱した。このようにして、合成したプレポリマーのN
CO含有量は6.85重量%であった。
【0025】次に、このプレポリマー100重量部に対
して導電性カーボンECP−600JD〔ライオン
(株)製)0.7重量部を加え、密閉、減圧下で高速攪拌
機にて1800rpmで2時間攪拌混合した。このよう
にして、調製したカーボン分散プレポリマー100.7重
量部、分子量600のポリエチレングリコール36.0重
量部、分子量1000のポリテトラメチレングリコール
9.9重量部、反応性シリコーン系界面活性剤4重量部、
イオン導電剤(過塩素酸ナトリウムのジエチレングリコ
ールモノメチルエステル溶液)0.1重量部、ジブチルチ
ンジラウレート0.02重量部をミキサーで気泡を混入さ
せながら混合し、その混合物を直径6mmの金属製シャ
フトの中心に配設したモールドに注型し、100℃で5
時間キュアしてから研磨し、直径12mmで長さ220
mmの導電性ローラを作製した。この導電性ローラにお
ける導電性ゴム発泡体のアスカーC硬度は34℃、セル
径は400〜500μm、セル数は50〜60個/25
mm、密度は0.4 g/cm3 、固有抵抗値は1.3×1
3 Ω・cmであった。また、上記導電性ローラの温
度,湿度がそれぞれ22℃、55%において、1000
Vで測定した抵抗は3.2×104 Ωであった。この導電
性ローラを図2に示した画像形成装置に帯電部材として
組み込み、直流電圧のみを印加して、画像形成を行った
ところ、斑点状の画像欠陥が画像に生じた。
【0026】
【発明の効果】本発明の帯電部材は、直流電圧のみの印
加により、直接電荷を注入して被帯電体を帯電させる方
式のものであって、低電圧で帯電が可能である上、実質
上オゾンの発生がなく、かつ騒音も発生せず、特に感光
体などの画像形成体の帯電に用いた場合、画像不良の発
生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の帯電部材(帯電ローラ)の一例を示
す断面図である。
【図2】 本発明の帯電部材(帯電ローラ)を用いた画
像形成装置の一種であるレーザープリンタの一例の概略
構成図である。
【符号の説明】
1:帯電部材(帯電ローラ) 1a:導電性シャフト 1b:導電性ゴム発泡体 2:感光体 3:レーザー露光器 4:現像装置 5:現像ローラ 6:トナー 7:転写ローラ 8:定着装置 9:クリーニング装置 L:レーザー光 P:転写紙 S1:電源 S2:電源 S3:電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 AA18 BB11 CC05 EE11 3J103 AA02 AA13 AA23 AA32 BA31 BA41 EA02 EA03 EA07 EA11 FA02 FA06 FA07 FA14 FA18 GA02 GA52 GA57 GA58 HA03 HA05 HA12 HA15 HA18 HA20 HA31 HA53

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に当接させて、この被帯電体と
    の間に直流電圧のみを印加することにより、直接電荷注
    入によって被帯電体を帯電させる帯電部材において、該
    部材が導電性ゴム発泡体から構成され、このセル径が1
    0〜200μmであり、かつセル数が100〜1200
    個/25mmであることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 導電性ゴム発泡体の硬度がアスカーC硬
    度で10〜50°、密度が0.03〜0.5g/cm3 及び
    圧縮永久歪が30%以下である請求項1記載の帯電部
    材。
  3. 【請求項3】 導電性ゴム発泡体の固有抵抗値が104
    〜109 Ω・cmである請求項1又は2記載の帯電部
    材。
  4. 【請求項4】 画像形成体の帯電用として用いられる請
    求項1,2又は3記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 導電性ゴム発泡体が、エチレンプロピレ
    ンジエンゴム及び/又はクロロプレンゴム発泡体である
    請求項4記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 導電性ゴム発泡体がポリウレタンフォー
    ムである請求項4記載の帯電部材。
  7. 【請求項7】 被帯電体に当接させて、この被帯電体と
    の間に直流電圧のみを印加することにより、直接電荷注
    入によって、被帯電体を帯電させる帯電部材を具備した
    帯電装置において、該帯電部材として、請求項1〜6の
    いずれかに記載の帯電部材を用いたことを特徴とする帯
    電装置。
  8. 【請求項8】 帯電装置を装着した画像形成装置におい
    て、該帯電装置として、請求項7記載の帯電装置を用い
    たことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302808A (ja) * 2002-04-12 2003-10-24 Canon Inc 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び帯電ローラ
JP2008275656A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Tokai Rubber Ind Ltd 帯電ロールおよびその製法
JP2011232655A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Canon Inc 画像形成装置

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