JP2007303862A - 同軸ケーブルの結線異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの上昇を抑えつつ、同軸ケーブルの結線異常を高い精度で検出すること。
【解決手段】アンテナにより内部導体11aと外部導体11bとが直流的に接続された同軸ケーブル11の内部導体11aに電源供給を行うDC電源13と、同軸ケーブル11の外部導体11bに接続され、当該外部導体11bの電圧値を判定する電圧判定部17と、外部導体11bとグラウンドとの間に接続されたFET12と、を具備し、同軸ケーブル11の結線異常を検出する場合、FET12により外部導体11bとグラウンドとの接続をオフすると共にDC電源13から電源供給を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、同軸ケーブルにおける結線異常を検出する結線異常検出装置に関し、特に、自動車等に用いられるタイヤの状態を監視するためのタイヤ状態監視装置に適用される同軸ケーブルにおける結線異常を検出する結線異常検出装置に関する。
従来、自動車等に用いられる無線通信装置は多種あるが、例えばタイヤの状態を車両内で確認するために、無線方式のタイヤ状態監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるタイヤ状態監視装置においては、各タイヤに装着される複数の送信機と、車両本体に配設される受信機とを備えている。受信機は、それぞれの送信機に対応する受信アンテナを備えている。これらの受信機と受信アンテナとの間は、ノイズの影響を低減すべく、同軸ケーブルを用いて接続されている。
一方、同軸ケーブルを用いて車両内における情報通信を行う場合において、断線及びショートなどの同軸ケーブルにおける結線異常を検知し、運転者等に報知するシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。かかるシステムにおいては、プリント基板の内層を利用した方向性結合器を用いてアンテナ素子からの反射波を取り出し、当該反射波の電圧値に応じて同軸ケーブルの結線異常を検知する。
特開2003−165313号公報 特開2004−192512号公報
しかしながら、上述したような従来のシステムにおいては、方向性結合器を用いるため、システムに要する製造コストが上昇するという問題がある。また、この方向性結合器で反射波を検知する際にはシステムによってバラつきが生じ易く、高い精度で同軸ケーブルの結線異常を検知することが困難になるという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストの上昇を抑えつつ、同軸ケーブルの結線異常を高い精度で検出することができる同軸ケーブルの結線異常検出装置を提供することを目的とする。
本発明の同軸ケーブルの結線異常検出装置は、アンテナにより内部導体と外部導体が直流的に接続された同軸ケーブルの内部導体に電源供給を行う電源供給部と、前記同軸ケーブルの外部導体に接続され当該外部導体の電圧値を判定する電圧判定部と、前記外部導体とグラウンドとの間に接続されたスイッチング素子と、を具備し、前記同軸ケーブルの結線異常を検出する場合、前記スイッチング素子により前記外部導体とグラウンドとの接続をオフすると共に前記電源供給部から電源供給を行うことを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子により外部導体とグラウンドとの接続をオフすると共に電源供給部から電源供給を行うことから、電源供給部からの電圧と略同一の電圧が、外部導体を介して電圧判定部に入力される。このとき、同軸ケーブルに結線異常があれば、電圧判定部による判定結果に影響を与えるため、電圧判定部で外部導体の電圧値を判定することにより、同軸ケーブルの結線異常を検出することが可能となる。特に、従来のシステムのように、方向性結合器等のデバイスを利用しないため、装置の製造コストの上昇を抑えることが可能となると共に、外部導体の電圧値に応じて結線異常を検出するため、高い精度で同軸ケーブルの結線異常を検出することが可能となる。
上記同軸ケーブルの結線異常検出装置において、前記アンテナを介してRF信号を送受信する場合、前記スイッチング素子により前記外部導体とグラウンドとを接続するようにしても良い。この場合には、スイッチング素子により外部導体とグラウンドとを接続することから、外部導体にかかる余計な電圧がスイッチング素子を介してグラウンドに放出されるため、適切にRF信号の送受信を行うことが可能となる。
特に、上記同軸ケーブルの結線異常検出装置において、前記電源供給部は、第1の高周波制限素子を介して前記内部導体に接続される一方、前記電圧判定部は、第2の高周波制限素子を介して前記外部導体に接続されることが好ましい。この場合には、RF信号が電源供給部側の信号線等に入り込むのが防止されるため、当該RF信号が装置の動作に与える悪影響を低減することが可能となる。
また、上記同軸ケーブルの結線異常検出装置において、前記外部導体とグラウンドとの間に接続された抵抗及び第2のスイッチング素子から成る直列回路を具備すると共に、前記抵抗の前記外部導体側の端部に前記電圧判定部を接続し、前記スイッチング素子によって前記外部導体とグラウンドとの接続をオフする一方、前記第2のスイッチング素子により前記抵抗とグラウンドとを接続するようにしても良い。この場合には、同軸ケーブルの結線異常を検出する場合には、電圧判定部に同軸ケーブルの抵抗値及び抵抗の抵抗値に応じた電圧が入力される。このとき、同軸ケーブルに結線異常があれば、電圧判定部による判定結果に影響を与えるため、例えば、電圧判定部で同軸ケーブルに結線異常がない場合の電圧値と比較することにより、同軸ケーブルの結線異常を検出することが可能となる。
なお、上記同軸ケーブルの結線異常検出装置において、前記電圧判定部は、前記外部導体の電圧値を、前記同軸ケーブルに結線異常がない場合に得られる前記外部導体の基準電圧値と比較することにより前記同軸ケーブルの断線又は短絡を検出することが好ましい。この場合には、電圧判定部による簡単な比較処理により同軸テーブルの断線又は短絡を高い精度で検出することが可能となる。
本発明によれば、製造コストの上昇を抑えつつ、同軸ケーブルの結線異常を高い精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本実施の形態に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置(以下、単に「結線異常検出装置」という)が、自動車等のタイヤに装着された送信機と無線通信を行う受信機と、各送信機に対応する受信アンテナとを接続する同軸ケーブルに適用される場合について説明するものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。実施の形態1に係る結線異常検出装置は、同軸ケーブルの断線による結線異常を検出するものである。なお、図1においては、説明の便宜上、同軸ケーブルの一部のみを示すものとする。また、同軸ケーブルにおいては、内部導体(以下、適宜「芯線」という)及び外部導体(以下、適宜「アース線」という)のみを表示するものとし、その他の構成については省略するものとする。
図1に示すように、本実施の形態に係る結線異常検出装置は、一端が受信アンテナ10の入出力端に接続されると共に他端が受信機に接続された同軸ケーブル11を結線異常の検出対象とする。同軸ケーブル11は、RF(Radio Frequency)信号の送受信に用いられる芯線11aと、芯線11aを伝わる電波(RF信号)を外部に漏洩させず、且つ、外部からのノイズを遮蔽する機能、所謂、アース機能を有するアース線11bとを有している。受信アンテナ10は、このような芯線11a及びアース線11bの双方に接続され、RF信号の送受信を可能とすると共に、アース線11bを介して接地されている。
アース線11bは、スイッチング素子を構成するMOS FET(以下、単に「FET」という)12を介してグラウンドに接続されている。FET12においては、ソース電極がアース線11bに接続され、ドレイン電極がグラウンドに接続され、ゲート電極が受信機の制御部に接続されている。受信機の制御部から出力された制御信号がゲート電極に入力されることで、FET12のオン/オフが制御される。これにより、同軸ケーブル11(アース線11b)の接地/非接地が切り替えられる。
一方、同軸ケーブル11の芯線11aに、高周波制限素子を構成するRFC(Radio Frequency Choke coil)14を介して電源供給部を構成するDC電源13が接続されている。DC電源13のオン/オフは、受信機の制御部により制御可能とされている。本実施の形態の場合は、DC電源13は、制御部を構成するマイコンの出力として構成されている。後述するように、同軸ケーブル10の結線異常を判定する際にはDC電源13がオンされる一方、RF信号を通信する場合にはDC電源13がオフされる。なお、RFC14は、回路間における不要な結合を防止するための直列インダクタである。特に、芯線11aを通るRF信号がDC電源13側の信号線に入り込むのを防止する。DC電源13とRFC14との中間点には、コンデンサ15の一方の電極が接続され、他方の電極がグラウンドに接続されている。
また、同軸ケーブル11のアース線11bに、RFC16を介して電圧判定部17が接続されている。電圧判定部17は、アース線11bの電圧値を判定し、当該電圧値に応じて同軸ケーブル11の結線異常(断線)を判定する。なお、電圧判定部17による判定については後述する。なお、RFC16は、上述のRFC14と同様に、回路間における不要な結合を防止するための直列インダクタである。特に、芯線11aを通るRF信号が電圧判定部17側の信号線に入り込むのを防止する。
以下、上記回路構成を有する実施の形態1に係る結線異常検出装置において、RF信号を通信する際の動作、並びに、同軸ケーブル11の結線異常を検出する際の動作について説明する。
RF信号を通信する場合、結線異常検出装置においては、受信機の制御部からFET12をオンする制御信号が入力されると共に、受信機によりDC電源13がオフされる。これにより、FET12がオン状態とされ、同軸ケーブル10(アース線11b)が接地された状態となる。また、RFC14及びRFC16により、RF信号がDC電源13側及び電圧判定部17側の信号線に入り込むのは防止されている。このため、受信機は、タイヤ側に装着された送信機との間でRF信号を適切に通信することが可能となる。
一方、同軸ケーブル10の結線異常を検出する場合、結線異常検出装置においては、受信機の制御部からFET12をオフする制御信号が入力されると共に、受信機の制御部によりDC電源13がオンされる。このとき、RF信号の通信は行わない。これにより、FET12がオフ状態とされ、同軸ケーブル11(アース線11b)が非接地の状態となる。
この場合において、同軸ケーブル11が断線していなければ、DC電源13からの電圧は、芯線11a及び受信アンテナ10を介してアース線11bに入力される。すなわち、受信アンテナ10は、回路上の負荷を構成することとなる。FET12がオフ状態とされていることから、アース線11bに入力された電圧は、RFC16を介して電圧判定部17に入力される。このとき、電圧判定部17に入力される電圧(以下、適宜「VIN」という)は、DC電源13が供給する電圧(以下、適宜「VCC」という)と略同一の電圧値となる。
一方、同軸ケーブル11が断線している場合には、DC電源13からの電圧は、同軸ケーブル11を構成する芯線11a又はアース線11bのいずれが断線していても、電圧判定部17に電圧が入力されることはない。実施の形態1に係る結線異常検出装置においては、かかる電圧判定部17に入力される電圧を判断することで同軸ケーブル11の結線異常(断線)を検出する。例えば、同軸ケーブル11が断線していない場合の電圧値を保持しておき、それと比較することで結線異常を検出することは実施の形態として好ましい。また、入力される電圧の有無に応じて結線異常(断線)を検出するようにしても良い。
また、同軸ケーブル11がショートしている場合には、ショートしていない場合に比べて、電圧判定部17に入力される電圧はやや大きくなるので、この電圧を測定することによりショートを概略判断することも可能である。
このように実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置においては、受信アンテナ10により内部導体11aと外部導体11bとが直流的に接続された同軸ケーブル11の内部導体11aに電源供給を行うDC電源13と、同軸ケーブル11の外部導体11bに接続され当該外部導体11bの電圧値を判定する電圧判定部17と、外部導体11bとグラウンドとの間に接続されたFET12と、を具備し、同軸ケーブル11の結線異常を検出する場合、FET12により外部導体11bとグラウンドとの接続をオフすると共にDC電源13から電源供給を行う。
実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置によれば、FET12により外部導体11bとグラウンドとの接続をオフすると共にDC電源13により電源供給を行うことから、DC電源13からの電圧と略同一の電圧が、外部導体11bを介して電圧判定部17に入力される。このとき、同軸ケーブル11に結線異常があれば、電圧判定部17による判定結果に影響を与えるため、電圧判定部17で外部導体11bの電圧値を判定することにより、同軸ケーブル11の結線異常を検出することが可能となる。特に、実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置においては、従来のシステムのように、方向性結合器等のデバイスを利用しないため、装置の製造コストの上昇を抑えることが可能となると共に、外部導体11bの電圧値に応じて結線異常を検出するため、高い精度で同軸ケーブルの結線異常を検出することが可能となる。
また、実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置においては、受信アンテナ10を介してRF信号を送受信する場合、FET12により外部導体11bとグラウンドとを接続する。これにより、受信アンテナ10を介してRF信号を送受信する場合には、外部導体11bにかかる余計な電圧がFET12を介してグラウンドに放出されるため、適切にRF信号の送受信を行うことが可能となる。
さらに、実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置において、DC電源13は、RFC14を介して内部導体11aに接続される一方、電圧判定部17は、RFC16を介して外部導体11bに接続されている。これにより、RF信号がDC電源13側の信号線等に入り込むのが防止されるため、当該RF信号に応じて装置が誤動作する事態を防止することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る結線異常検出装置は、同軸ケーブルの断線及び短絡(ショート)による結線異常を検出する点で、同軸ケーブルの断線による結線異常を検出する実施の形態1に係る結線異常検出装置と相違する。図2は、実施の形態2に係る結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。なお、図2において、図1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図2に示す結線異常検出装置においては、同軸ケーブル11のアース線11bに、RFC16の一端が接続されると共に、このRFC16の他端に抵抗18の一端が接続されている。これらのRFC16と抵抗18との中間点において、電圧判定部17が接続されている。抵抗18の他端は、第2のスイッチング素子を構成するFET19を介してグラウンドに接続されている。FET19においては、ソース電極が抵抗18の一端に接続され、ドレイン電極がグラウンドに接続され、ゲート電極が受信機の制御部に接続されるインバータ20の出力端に接続されている。受信機の制御部から出力された制御信号がFET12及びFET19のゲート電極にそれぞれ入力されることで、FET12がオン状態とされるとFET19がオフ状態とされる一方、FET12がオフ状態とされるとFET19がオン状態とされる。
以下、上記回路構成を有する実施の形態2に係る結線異常検出装置において、RF信号を通信する際の動作、並びに、結線異常を検出する際の動作について説明する。以下においては、説明の便宜上、FET12を第1FET12と呼ぶものとし、FET19を第2FET19と呼ぶものとする。
RF信号を通信する場合、結線異常検出装置においては、受信機の制御部から第1FET12(第2FET19)をオン(オフ)する制御信号が入力されると共に、受信機の制御部によりDC電源13がオフされる。これにより、第1FET12がオン状態とされると共に第2FET19がオフ状態とされ、同軸ケーブル11(アース線11b)が接地された状態となる。また、RFC14及びRFC16によりRF信号が、DC電源13側及び電圧判定部17側の信号線に入り込むのは防止されている。このため、受信機は、タイヤ側に装着された送信機との間でRF信号を適切に通信することが可能となる。
一方、同軸ケーブル11の結線異常を検出する場合、結線異常検出装置においては、受信機の制御部から第1FET12(第2FET19)をオフ(オン)する制御信号が入力されると共に、受信機の制御部によりDC電源13がオンされる。このとき、RF信号の通信は行わない。これにより、第1FET12がオフ状態とされると共に第2FET19がオン状態とされ、同軸ケーブル11(アース線11b)がRFC16、抵抗18及び第2FET19を介して接地された状態となる。
この場合において、同軸ケーブル11に結線異常がなければ、DC電源13からの電圧は、芯線11a及び受信アンテナ10を介してアース線11bに入力される。すなわち、受信アンテナ10は、実施の形態1と同様に、回路上の負荷を構成する。FET12がオフ状態とされると共にFET19がオン状態とされていることから、アース線11bに入力された電圧は、同軸ケーブル11が有する抵抗値R1と、抵抗18が有する抵抗値R2とから算出される電圧となって電圧判定部17に入力される。
すなわち、電圧判定部17には、
IN=(R2/R1+R2)VCC
により算出される電圧が入力される。なお、以下においては、同軸ケーブル11に結線異常がない場合に電圧判定部17に入力される電圧を「基準電圧」と呼ぶものとする。実施の形態2に係る結線異常検出装置においては、当該基準電圧と、電圧判定部17に入力される電圧とを比較することにより、同軸ケーブル11の結線異常を検出する。
例えば、同軸ケーブル11が断線している場合には、同軸ケーブル11が有する抵抗値R1が無限大となる。このため、上述の式により電圧判定部17には電圧が入力されることはない。実施の形態2に係る結線異常検出装置においては、かかる電圧判定部17に入力される電圧を、基準電圧と比較することで同軸ケーブル11の結線異常(断線)を検出する。
一方、同軸ケーブル11が短絡している場合には、同軸ケーブル11が有する抵抗値R1が低下する。このため、上述の式により電圧判定部17には、上記基準電圧よりも高い電圧が入力されることとなる。実施の形態2に係る結線異常検出装置においては、かかる電圧判定部17に入力される電圧を、上記基準電圧と比較することで同軸ケーブル11の結線異常(短絡)を検出する。
このように実施の形態2に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置においては、実施の形態1に係る結線異常検出装置の構成に加え、外部導体11bとグラウンドとの間に接続された抵抗18及び第2FET19から成る直列回路を具備すると共に、抵抗18の外部導体11b側の端部に電圧判定部17を接続する。そして、第1FET12によって外部導体11bとグラウンドとの接続をオフする一方、第2FET19により抵抗18とグラウンドとを接続する。
実施の形態2に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置によれば、同軸ケーブル11の結線異常を検出する場合には、電圧判定部17に同軸ケーブル11が有する抵抗値R1及び抵抗18が有する抵抗値R2に応じた電圧が入力される。このとき、同軸ケーブル11に結線異常があれば、電圧判定部17による判定結果に影響を与えるため、例えば、電圧判定部17で同軸ケーブル11に結線異常がない場合の電圧値(基準電圧)と比較することにより、同軸ケーブル11の結線異常を検出することが可能となる。
特に、実施の形態2に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置において、電圧判定部17は、外部導体11bの電圧値を、同軸ケーブル11に結線異常がない場合に得られる外部導体11bの基準電圧と比較することにより同軸ケーブル11の断線又は短絡を検出する。これにより、電圧判定部17による簡単な比較処理により同軸テーブル11の断線又は短絡を高い精度で検出することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る結線異常検出装置は、同軸ケーブルの断線による結線異常を検出する点で、実施の形態1に類似するが、短絡(ショート)についても効果的に検出可能である点が相違する。図3は、実施の形態3に係る結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。なお、図3において、図1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図3に示す結線異常検出装置においては、同軸ケーブル11のアース線11bに、RFC16の一端、FET12のソース電極が接続されると共に、抵抗21の一端が接続されている。抵抗21の他端はグラウンドに接続されている。抵抗21は十分低い抵抗値を有している。
また、DC電源供給部は、DC電源13´とFET22及びダイオード23からなる。FET22のソース電極はDC電源13´に接続され、ドレーン電極はRFC14の一端に接続され、ベース電極はダイオード23を介して制御部Bに接続されている。DC電源13´は、実施の形態1とは異なり、制御部を介しない電源であり、制御部Bの制御によるFET22のオンオフにより芯線11aへの電源供給が制御される。
同軸ケーブルの断線の検出については、実施の形態1とほぼ同じであるので、説明を省略する。同軸ケーブルの短絡(ショート)の検出の場合は、実施の形態2と同じように、同軸ケーブル11が有する抵抗値R1が低下し、このため、抵抗21の抵抗R2との分圧との関係において、電圧判定部17により短絡が検出される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、結線異常検出装置が、自動車等のタイヤに装着された送信機と無線通信を行う受信機と、各送信機に対応する受信アンテナとを接続する同軸ケーブルに適用される場合について説明している。しかし、本発明の結線異常検出装置は、これに限定されるものではなく、同軸ケーブルの結線異常を検出する必要がある装置であれば、いかなる装置にも適用することが可能である。
また、上記実施の形態においては、結線異常検出装置の一部の構成要素(DC電源13、電圧判定部17)を、車両本体に配設される受信機から独立して構成する場合について説明している。しかし、本発明の結線異常検出装置は、これに限定されるものではなく、これらの構成要素の機能を上記受信機に持たせるようにしても良い。このように変更した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、上記実施の形態においては、スイッチング素子としてFET12(FET19)を用いる場合について示している。しかし、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、FETの代わりに、トランジスタやダイオードなどを適用することが可能である。この場合にも、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の実施の形態1に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る同軸ケーブルの結線異常検出装置の回路構成例を示す図である。
符号の説明
10 受信アンテナ(アンテナ)
11 同軸ケーブル
11a 内部導体(芯線)
11b 外部導体(アース線)
12 FET(第1FET)
13 DC電源(電源供給部)
14、16 RFC
17 電圧判定部
18、21 抵抗
19 FET(第2FET)
20 インバータ

Claims (5)

  1. アンテナにより内部導体と外部導体が直流的に接続された同軸ケーブルの内部導体に電源供給を行う電源供給部と、前記同軸ケーブルの外部導体に接続され当該外部導体の電圧値を判定する電圧判定部と、前記外部導体とグラウンドとの間に接続されたスイッチング素子と、を具備し、前記同軸ケーブルの結線異常を検出する場合、前記スイッチング素子により前記外部導体とグラウンドとの接続をオフすると共に前記電源供給部から電源供給を行うことを特徴とする同軸ケーブルの結線異常検出装置。
  2. 前記アンテナを介してRF信号を送受信する場合、前記スイッチング素子により前記外部導体とグラウンドとを接続することを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルの結線異常検出装置。
  3. 前記電源供給部は、第1の高周波制限素子を介して前記内部導体に接続される一方、前記電圧判定部は、第2の高周波制限素子を介して前記外部導体に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の同軸ケーブルの結線異常検出装置。
  4. 前記外部導体とグラウンドとの間に接続された抵抗及び第2のスイッチング素子から成る直列回路を具備すると共に、前記抵抗の前記外部導体側の端部に前記電圧判定部を接続し、前記スイッチング素子によって前記外部導体とグラウンドとの接続をオフする一方、前記第2のスイッチング素子により前記抵抗とグラウンドとを接続することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の同軸ケーブルの結線異常検出装置。
  5. 前記電圧判定部は、前記外部導体の電圧値を、前記同軸ケーブルに結線異常がない場合に得られる前記外部導体の基準電圧値と比較することにより前記同軸ケーブルの断線又は短絡を検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の同軸ケーブルの結線異常検出装置。
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KR100984941B1 (ko) 2007-06-12 2010-10-01 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 동축 케이블의 이상 검지 시스템과 그 이상 검지 방법, 및그 이상 검지 시스템을 구비한 처리 장치
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