JP2007303115A - 竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法 - Google Patents

竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量で機械的強度の高い竹筒体及び竹筒組立体により、十分な排水機能を生じかつ周辺の土又は地盤一体化して植物を育成する。
【解決手段】
複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて複数の割竹(3)を同一円周上に配置して形成される円筒体(1)と、円筒体(1)の外周面(11)を緊締するストリップ(21)と、ストリップ(21)の両端を連結するときに、割竹(3)の径方向内側への移動を阻止する針(5)とにより竹筒体(10)を構成する。ストリップ(21)は、針(5)と共に円筒体(1)を形成する複数の割竹(3)を筒状に保持する。針(5)により割竹(3)の径方向内側への移動を阻止しながら、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて、複数の割竹(3)の同一円周上に配置し、複数の割竹(3)の外周面(11)上にストリップ(21)を捲回して、ストリップ(21)の両端を連結すると、複数の割竹(3)による円筒体(1)を所定の円筒形状に保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、土中に埋設したときに、十分な機械的強度を有し、良好な通水性を生じかつ植物と動物との多様な生物の生息環境を形成でき、自然環境を改善できる竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法に関するものである。
下記特許文献1は、竹材により形成した細長い桟部材を多数設け、各桟部材を所定の間隙を有する格子状に組んで側溝の内面に沿う溝形に形成した側溝用枠体を示す。この側溝用枠体では、各桟部材を所定の間隙を有する格子状に組んで側溝の側面に沿う側枠及び底面に沿う底枠を形成し、底枠の両側に側枠を回動可能に連結し、連結具により、各側枠の上部に両者を所定の間隔を保持して連結して、新設時の排水路の内面を補強しながら、排水路の内面から植物を発芽させて自然を育てると共に、敷設作業が容易にできる安価な排水路が得られる。
下記特許文献2は、土に接する節の部分から発根及び発芽し下方に根が伸びる性質を有する特定種の竹の茎の部分を複数の節を含む長さに切断した竹材料を横向けにして各節の少なくとも一部が土に接するよう土を被せて埋め込み、竹材料の土に接する節の部分から発根し下方に伸びる根によって土留めをする土留め方法を示す。この土留め方法では、竹の植生を利用して山林や造成地の法面の崩壊防止、災害により崩壊した法面の復旧、河川や池の護岸改修等の土留めを行うことができ、しかも、周辺環境にも馴染み、施工簡単で安価に行える。
下記特許文献3は、図10に示すように、中空で円筒状の細長いほぼ同一形状の複数の筒材(101)を束ねて形成された芯材(102)と、芯材(102)を包囲して芯材(102)の周囲に円筒状に形成された通水性の充填材(103)と、充填材(103)の外周面に沿って配置されかつ竹簾状に編み込んだ細長い複数の外皮材(104)と、外皮材(104)の外側から充填材(103)及び芯材(102)を緊束する緊締材(105)とを備える従来の埋設構造体(100)を示す。
特開2004−68530公報 特開2000−154546公報 特開2005−23549公報
従来では、機械的強度が低く、土木材料又は建築材料として使用できる竹筒体は提案されていなかった。
本発明の一目的は、軽量で機械的強度の高い竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法を提供することにある。本発明の他の目的は、土中又は地盤中に埋設したときに、十分な排水機能を生じかつ周辺の土又は地盤一体化して植物の育成が可能となる表面を備えた竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法を提供することを目的とする。本発明の別の目的は、自然の景観を与える資源量の豊富な竹を使用する竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法を提供することにある。
本発明による竹筒体は、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて複数の割竹(3)を同一円周上に配置して形成される円筒体(1)と、円筒体(1)の外周面(11)を緊締する少なくとも1本の緊束部材(2)と、緊束部材(2)の両端を連結するときに、割竹(3)の径方向内側への移動を阻止する保持部材(4)とを備え、緊束部材(2)は、保持部材(4)と共に円筒体(1)を形成する複数の割竹(3)を筒状に保持する。保持部材(4)により割竹(3)の径方向内側への移動を阻止しながら、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて、複数の割竹(3)の同一円周上に配置し、複数の割竹(3)の外周面(11)上に緊束部材(2)を捲回して、緊束部材(2)の両端を連結すると、複数の割竹(3)による円筒体(1)を所定の円筒形状に保持することができる。内部空洞を形成して繊維が縦方向に並ぶ繊維構造を有する竹は、軽量で機械的強度及び耐久性が高いが、複数の割竹(3)により構成される竹筒体の機械的強度を更に増加して、機械的強度及び耐久性の高い竹筒体を、柵、壁、土留め、暗渠等種々の土木材料及び建築材料に使用することができる。国内に大量に存在する天然材料である竹は、環境に悪影響を及ぼさない。また、竹筒体の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)間に隙間が形成され、竹筒体の外部と内部との間で隙間を通じて空気又は水等の流体の通過が可能となるから、竹筒体により排水を行い、竹筒体の周囲に多様な生物の生息環境を保持することができる。
本発明による竹筒体の製法は、竹材を長さ方向に切断して複数の割竹(3)を形成する工程と、少なくとも1本の緊束部材(2)に対して直角に複数の割竹(3)を配置しかつ取り付ける工程と、保持部材(4)により割竹(3)の径方向内側への移動を阻止しながら、緊束部材(2)を円形に変形させて、緊束部材(2)の両端を連結し、円筒体(1)を形成する工程とを含み、円筒体(1)は、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて複数の割竹(3)を同一円周上に配置して形成される。
本発明による竹筒接続体は、複数の割竹(43)の内側を外側に向けかつ複数の割竹(43)の各扇面断面(42)の隣り合う径方向面(44)を互いに対向させて、複数の割竹(43)を同一円周上に配置して形成される円筒体(41)と、円筒体(41)の外周面(45)を緊締する少なくとも1本の緊束部材(46)と、緊束部材(46)の両端を連結するときに、割竹(3)の径方向内側への移動を阻止する保持部材(47)とを備え、緊束部材(46)は、保持部材(47)と共に複数の割竹(43)による円筒体(41)を筒状に保持する。
本発明の竹筒組立体は、竹筒体(10)の内径より竹筒接続体(40)の外径をほぼ同一か又は小さく形成し、竹筒体(10)の端部に竹筒接続体(40)の端部を挿入して、竹筒体(10)の内側に配置された内側節突起(35)に竹筒接続体(40)の外端部に配置された内側節突起(36)を係止して、竹筒体(10)と竹筒接続体(40)とが接続される。
本発明による竹筒組立体の製法は、竹材を長さ方向に切断して複数の第1の割竹(3)を形成する工程と、少なくとも1本の第1の緊束部材(2)に対して直角に複数の第1の割竹(3)を配置しかつ取り付ける工程と、第1の緊束部材(2)を円形に変形させて、第1の緊束部材(2)の両端を連結し、第1の円筒体(1)を形成する工程と、竹材を長さ方向に切断して複数の第2の割竹(43)を形成する工程と、複数の第2の割竹(43)の内側を外側に向けて、弾性を有する少なくとも1本の第2の緊束部材(46)に対して直角に複数の第2の割竹(43)を配置しかつ取り付ける工程と、第2の緊束部材(46)を円形に変形させて、第2の緊束部材(46)の両端を連結し、第2の円筒体(41)を形成する工程と、第2の円筒体(41)の端部を緊締部材(46)で緊締して、第2の割竹(43)の弾力に抗して、第2の円筒体(41)の端部を縮径して、第2の円筒体(41)の端部の外径を第1の円筒体(1)の内径より減少させる工程と、第2の円筒体(41)の端部を第1の円筒体(1)の端部内に挿入する工程と、束縛部材(48)を除去することにより、第2の割竹(43)の端部で外側に突出する内側節突起(36)を第1の円筒体(1)の内側に突出する内側節突起(35)に係合させる工程とを含む。
前記の通り、本発明では、資源として豊富に存在する竹を異なる直径の円筒体に形成して機械的強度を向上できるため、土木・建築材料としての用途を拡張することができる。また、土又は地盤から水分を除去して、土又は地盤を改質し、水に起因する崖又は地盤の崩落を防止することができる。
以下、本発明による竹筒体及び竹筒組立体並びにその製法の実施の形態を図1〜図9について説明する。
本発明による竹筒体(10)は、図1に示すように、同心円上に配置された複数の割竹(3)を有する円筒体(1)と、円筒体(1)の外周面(11)を緊締する緊束部材(2)としての弾力を有する鉄等の金属製のストリップ(帯材)(21)と、割竹(3)の径方向内側への移動を阻止する保持部材(4)としての針(5)とを備えている。各割竹(3)は、断面上径方向面に沿って長さ方向に竹材を割いて形成され、一対の径方向面(32)と、大きい円弧状の外面(33)と、外面(33)より小さい円弧状の内面(34)とを有する扇面断面(31)を有する。また、割竹(3)の内面(34)に突出する内側節突起(35)の先端部を除去するが、内面(34)に接続する節(34)の根幹部のみを残し、外面(33)の節(37)をそのまま残して、割竹(3)が形成される。複数の割竹(3)を配置するのは、物理的に厳密な意味での同心円上ではなく、ストリップ(21)を円形に保持して複数の割竹(3)により円筒体(1)を形成できる程度の同心円でよい。外面(33)の節(37)の内側に緊束部材(2)としてのストリップ(21)を円筒体(1)に取り付ければ、外面(33)の節(37)によりストリップ(21)の円筒体(1)からの脱落を阻止することができる。竹材は、イネ科中のタケ亜科に属し、マダケ、モウソウチク、ハチク、クロチク、ヤダケ、メダケを含み、日本産に限らず、外国産を含む種々の竹材を使用することができる。
図示しないホッチキスを使用して、ストリップ(21)の上から割竹(3)の外面に針(5)を打ち込んで、割竹(3)をストリップ(21)に取り付けることができる。この場合に、針(5)は、ストリップ(21)からの割竹(3)の分離を阻止するが、針(5)とストリップ(21)との間に間隙を設けて、ストリップ(21)に沿って割竹(3)を移動できるように、割竹(3)をストリップ(21)に取り付けることが望ましい。図2に示すように、各割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて複数の割竹(3)を同一円周上に配置して、円筒体(1)が形成される。コネクタ、即ちクリップ(23)によりストリップ(21)の両端(22)を互いに連結して、複数の割竹(3)が環状に配置される。クリップ(23)は、種々の形状又は構造のものを使用できる。例えば、図4に示すように、ストリップ(21)の両端(22)に複数の舌片(24)を加締め又は機械的に圧着してクランプすることによりストリップ(21)の両端を連結する圧着型コネクタを使用することができる。別法として、ボルトナット、ピン、係止形状によりストリップ(21)の一対の両端(22)を連結する圧着型コネクタを使用することができる。他面、樹脂製、特に生分解性樹脂により形成されかつ端部に係止を設けた結束バンド(インシュロック又はケーブルタイ)を使用し又はスポットシールで円筒体(1)を所定の形状に固定することができる。ストリップ(21)に取り付ける割竹(3)の数又は異なる幅の円弧状外面を選択することにより、種々の異なる直径を有する竹筒体(10)を形成することができる。この場合に、長さ方向の同一の位置に各割竹(3)の節(37)を環状に配置する必要は必ずしもなく、各割竹(3)の節(37)を長さ方向にずれて配置してもよい。図示の例では、1本のストリップ(21)により竹筒体(10)を環状に形成する例を示すが、竹筒体(10)の長さ、外径又は割竹(3)の数に応じて竹筒体(10)に巻くストリップ(21)の本数を適宜変更することができる。
時間の経過と共に、竹筒体(10)が乾燥すると、割竹(3)の内側(腹側)が収縮し、外側(背側)が伸張するため、円筒体(1)を組み立てる際に、割竹(3)の内側及び外側をそれぞれ円筒体(1)の内側及び外側に配置すると、円周方向に隣り合う割竹(3)間に間隙の間隔が減少するので、時間が経過しても、竹筒体は、所定の形状に保持される。同時に、同一円周上に配置した複数の割竹(3)の外周面(11)上でストリップ(21)の両端を連結すると、ストリップ(21)は、外側に開放する方向の弾力を常時発生する。
本発明の竹筒体(10)を製造する際に、まず竹材を所定の長さに切断した後に、竹材を長さ方向に切断して複数の割竹(3)を形成し、図3に示すように、緊束部材(2)としての単数又は複数のストリップ(21)に対して直角に複数の割竹(3)を配置しかつ取り付ける。次に、ホッチキスを使用して、針(5)により割竹(3)の径方向内側への移動を阻止しながら、緊束部材(2)を円形に変形させて、クリップ(23)によりストリップ(21)の両端を連結し、円筒体(1)を形成すると、円筒体(1)は、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて複数の割竹(3)を同一円周上に配置して形成される。クリップ(23)によりストリップ(21)の両端を連結するときに、クリップ(23)は、針(5)と共に円筒体(1)を形成する複数の割竹(3)を筒状に保持する。この場合、割竹(3)に対して針(5)は間隙を形成するので、割竹(3)は、ストリップ(21)に対して移動可能に取り付けられる。針(5)により割竹(3)の径方向内側への移動を阻止しながら、複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて、複数の割竹(3)の同一円周上に配置し、複数の割竹(3)の外周面(11)上にストリップ(21)を捲回して、ストリップ(21)の両端を連結すると、複数の割竹(3)による円筒体(1)を所定の円筒形状に保持することができる。緊束部材(2)に移動可能に各割竹(3)を連結するので、緊束部材(2)の両端を連結する際に、緊束部材(2)が割竹(3)に沿って移動し、円筒体(1)を容易に形成することができる。形成された円筒体(1)の円周方向に隣り合う割竹(3)間に間隙が形成されると、その間隙を通じて竹筒体(10)の外部から内部に水が浸入できるので、土中又は地盤中に埋設する暗渠として竹筒体(10)を使用することができる。内部空洞を形成して繊維が縦方向に並ぶ繊維構造を有する竹は、軽量で機械的強度及び耐久性が高いが、複数の割竹(3)により構成される竹筒体(10)の機械的強度を更に増加して、柵、壁、土留め、暗渠等種々の土木材料及び建築材料に機械的強度及び耐久性の高い竹筒体(10)を使用することができる。国内に大量に存在する天然材料である竹は、環境に悪影響を及ぼさない。また、竹筒体(10)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)間に隙間が形成され、竹筒体(10)の外部と内部との間で隙間を通じて空気又は水等の流体の通過が可能となるから、竹筒体(10)により排水を行い、竹筒体(10)の周囲に多様な生物の生息環境を保持することができる。
次に、同軸上に配置した複数の竹筒体(10)を所望の長さに接続できる図5に示す本発明による竹筒接続体(40)は、基本的に図1に示す竹筒体(10)に類似する構成を備えるが、図1に示す竹筒体(10)では、割竹(3)の内側及び外側をそれぞれ円筒体(1)の内側及び外側に配置するのに対し、図5に示す竹筒接続体(40)は、竹筒体(10)とは逆に、複数の割竹(3)の内側を外側に向けかつ複数の割竹(3)の各扇面断面(31)の隣り合う径方向面(32)を互いに対向させて、複数の割竹(3)を同一円周上に配置して円筒体(41)を形成する点で相違する。即ち、竹筒接続体(40)は、複数の割竹(43)の内側を外側に向けかつ複数の割竹(43)の各扇面断面(42)の隣り合う径方向面(44)を互いに対向させて、複数の割竹(43)を同一円周上に配置して形成される円筒体(41)と、円筒体(41)の外周面(45)を緊締する単一又は複数の緊束部材(46)としての金属製のストリップ(21)と、ストリップ(21)の両端を連結するときに、割竹(43)の径方向内側への移動を阻止する保持部材(47)としての針(5)とを備えている。ストリップ(21)は、針(5)と共に複数の割竹(43)による円筒体(41)を筒状に保持する。
銅線等の金属製の針金又は麻紐等の天然材又は生分解性等の自然に無害の人工繊維で構成した糸又は紐等の柔軟な束縛部材(48)により竹筒接続体(40)の端部を縛り、竹筒接続体(40)の端部の外径を竹筒体(10)の内径とほぼ同一か又はこれより小さく絞り、竹筒体(10)の端部に竹筒接続体(40)の端部を挿入する。その後、図6に示すように、束縛部材(48)を竹筒接続体(40)から除去することにより、竹筒体(10)の内側に配置された内側節突起(35)に竹筒接続体(40)の外端部に配置された内側節突起(36)を係止して、竹筒体(10)に竹筒接続体(40)を接続することができる。竹筒体(10)から突出する竹筒接続体(40)の他端に別の竹筒体(10)を同様の方法で接続して、所望の長さに延長した竹筒体を得ることができる。竹筒接続体(40)を作成する際に、長さ方向の同一の位置に各割竹(43)の節(35)を環状に配置する必要は必ずしもなく、各割竹(43)の節(35)を長さ方向にずれて配置してもよい。
竹筒組立体(40)を製造する際に、まず、図7に示すように、竹材を長さ方向に切断して複数の第1の割竹(3)を形成し、次に、第1のストリップ(21)に対して直角に複数の第1の割竹(3)を配置しかつ取り付ける。その後、第1のストリップ(21)(図3)を円形に変形させて、第1のストリップ(21)の両端を連結し、第1の円筒体(1)を形成する。また、別途竹材を長さ方向に切断して複数の第2の割竹(43)を形成し、複数の第2の割竹(43)の内側を外側に向けて、弾性を有する第2のストリップ(21)(図7)に対して直角に複数の第2の割竹(43)を配置しかつ取り付ける。その後、第2のストリップ(21)を円形に変形させて、第2のストリップ(21)の両端を連結し、第2の円筒体(41)を形成し、第2の円筒体(41)の端部を束縛部材(48)で緊締して、第2の割竹(43)の弾力に抗して、第2の円筒体(43)の端部を縮径して、第2の円筒体(41)の端部の外径を第1の円筒体(1)の内径より減少させる。第2の円筒体(41)の端部を第1の円筒体(1)の端部内に挿入し、束縛部材(48)を除去することにより、第2の割竹(43)の端部で外側に突出する外側節突起(35)を第1の円筒体(1)の内側に突出する内側節突起(36)に係合させる。
本発明の前記実施の形態は、種々の変更が可能である。例えば、図5に示す竹筒組立体(40)の代わりに又は保持部材(4)の代わりに、図8に示す耐食性を有する鉄系金属、特にステンレス鋼又は樹脂により形成された円形断面の短管(50)を使用してもよい。円筒体(50)は、竹筒体(1)より長さが短い。図9に示すように、同心円上に配置された2重の円筒体を竹筒体に設けても、図1と同様に、割竹(3)の内側及び外側をそれぞれ円筒体(1)の内側及び外側に配置し、図1とは逆に、割竹(3)の内側及び外側をそれぞれ円筒体(1)の外側及び内側に配置する構造を有する。これにより、時間の経過時に、外側の円筒体(1)は、内側に反るが、内側の円筒体(1)は、外側に反るため、外側と内側の円筒体(1)の変形量が相殺され、全体の変形量を減少することができる。また、保持部材(4)として竹筒組立体(40)を使用して、針(5)を省略してもよい。緊束部材(2)としてのストリップ(21)を帯状の鉄材の代わりに竹又は樹脂により形成してもよい。緊束部材(2)を竹製又は樹脂製帯材で形成しても、同一円周上に配置した複数の割竹(3)の外周面(11)上で帯材の両端を連結すると、帯材(2)は、常時外側に開放する方向の弾力を発生する。ホッチキスの針(5)の代わりに、針金、紐材、接着剤等により各割竹(3)を緊束部材(2)に連結することにより、緊束部材(2)を環状に変形させることにより、複数の割竹(3)を一度に円筒体(1)に形成することができる。
本発明は、竹の産出する広範囲の地域で十分な機械的強度と良好な通水性とを有する竹筒体及び竹筒組立体を製造して、植物と動物との多様な生物の生息環境を形成し、自然環境を改善することができる。
本発明の竹筒体の斜視図 図1に示す竹筒体の断面図 緊束部材として使用するストリップの両端部を連結する前の状態を示す竹筒体の展開図 クリップにより連結したストリップの両端部を示す底面図 同軸上に配置した竹筒体と竹筒組立体とを示す斜視図 竹筒体の端部に竹筒組立体の端部を係合させた状態を示す斜視図 ストリップの両端部を連結する前の状態を示す竹筒組立体の展開図 竹筒組立体の代わりに短管を竹筒体の端部に係合させた状態を示す斜視図 同心円上に配置された2重の円筒体を備える竹筒体の斜視図 従来の埋設構造体を示す斜視図
符号の説明
(1)・・円筒体、 (2)・・緊束部材、 (3)・・割竹、 (4)・・保持部材、 (5)・・針、 (10)・・竹筒体、 (11)・・外周面、 (21)・・ストリップ、 (22)・・両端、 (31)・・扇面断面、 (32)・・径方向面、 (40)・・竹筒接続体、

Claims (12)

  1. 複数の割竹の各扇面断面の隣り合う径方向面を互いに対向させて複数の割竹を同一円周上に配置して形成される円筒体と、円筒体の外周面を緊締する少なくとも1本の緊束部材と、緊束部材の両端を連結するときに、割竹の径方向内側への移動を阻止する保持部材とを備え、緊束部材は、保持部材と共に円筒体を形成する複数の割竹を筒状に保持することを特徴とする竹筒体。
  2. 円筒体の外周面上で緊束部材の両端を連結すると、緊束部材は、常時外側に開放する方向の弾力を発生する請求項1に記載の竹筒体。
  3. 保持部材は、ホッチキスにより割竹を緊束部材に固定できる針である請求項1に記載の竹筒体。
  4. 保持部材は、竹筒体より長さの短い金属製又は樹脂製の短管である請求項1に記載の竹筒体。
  5. 各割竹に対して直角に配置される緊束部材に各割竹を連結した請求項1に記載の竹筒体。
  6. 緊束部材に沿って移動可能に緊束部材に各割竹を連結した請求項1に記載の竹筒体。
  7. 割竹の内側及び外側をそれぞれ円筒体の内側及び外側に配置した請求項1〜6の何れか1項に記載の竹筒体。
  8. 竹材を長さ方向に切断して複数の割竹を形成する工程と、
    少なくとも1本の緊束部材に対して直角に複数の割竹を配置しかつ取り付ける工程と、
    保持部材により割竹の径方向内側への移動を阻止しながら、緊束部材を円形に変形させて、緊束部材の両端を連結し、円筒体を形成する工程とを含み、
    円筒体は、複数の割竹の各扇面断面の隣り合う径方向面を互いに対向させて複数の割竹を同一円周上に配置して形成されることを特徴とする竹筒体の製法。
  9. 竹材を長さ方向に切断する前に、竹材を所定の長さに形成する工程を含む請求項8に記載の竹筒体の製法。
  10. 複数の割竹の内側を外側に向けかつ複数の割竹の各扇面断面の隣り合う径方向面を互いに対向させて、複数の割竹を同一円周上に配置して形成される円筒体と、
    円筒体の外周面を緊締する少なくとも1本の緊束部材と、
    緊束部材の両端を連結するときに、割竹の径方向内側への移動を阻止する保持部材とを備え、
    緊束部材は、保持部材と共に複数の割竹による円筒体を筒状に保持することを特徴とする竹筒接続体。
  11. 請求項7に記載の竹筒体の内径より請求項10に記載の竹筒接続体の外径をほぼ同一か又は小さく形成し、竹筒体の端部に竹筒接続体の端部を挿入して、竹筒体の内側に配置された内側節突起に竹筒接続体の外端部に配置された内側節突起を係止して、竹筒体と竹筒接続体とを接続したことを特徴とする竹筒組立体。
  12. 竹材を長さ方向に切断して複数の第1の割竹を形成する工程と、
    少なくとも1本の第1の緊束部材に対して直角に複数の第1の割竹を配置しかつ取り付ける工程と、
    第1の緊束部材を円形に変形させて、第1の緊束部材の両端を連結し、第1の円筒体を形成する工程と、
    竹材を長さ方向に切断して複数の第2の割竹を形成する工程と、
    複数の第2の割竹の内側を外側に向けて、弾性を有する少なくとも1本の第2の緊束部材に対して直角に複数の第2の割竹を配置しかつ取り付ける工程と、
    第2の緊束部材を円形に変形させて、第2の緊束部材の両端部を連結し、第2の円筒体を形成する工程と、
    第2の円筒体の端部を可撓性の束縛部材で緊締して、第2の割竹の弾力に抗して、第2の円筒体の端部を縮径して、第2の円筒体の端部の外径を第1の円筒体の内径より減少させる工程と、
    第2の円筒体の端部を第1の円筒体の端部内に挿入する工程と、
    束縛部材を除去することにより、第2の割竹の端部で外側に突出する内側節突起を第1の円筒体の内側に突出する内側節突起に係合させる工程とを含むことを特徴とする竹筒組立体の製法。
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