JP2002146796A - 木材を利用した斜面緑化工法 - Google Patents

木材を利用した斜面緑化工法

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JP2002146796A
JP2002146796A JP2000339227A JP2000339227A JP2002146796A JP 2002146796 A JP2002146796 A JP 2002146796A JP 2000339227 A JP2000339227 A JP 2000339227A JP 2000339227 A JP2000339227 A JP 2000339227A JP 2002146796 A JP2002146796 A JP 2002146796A
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slope
wood
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Shingen Nagaoka
長岡信玄
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Free Kogyo KK
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、間伐材の用途を拡大するた
め、間伐材を利用した、周囲の景観と調和する、斜面緑
化工法を提供することである。 【解決手段】間伐材を組み合わせて多角形の枠体を構成
し、該枠体を斜面上に多数固定して連続した格子を形成
し、格子で囲まれた内側に客土と植生を行う。ここで、
枠体を構成する棒状の木材の端部を、屈曲可能に結合す
ることもできる。更に、多角形の枠体の頂点と、斜面に
打設したアンカーとを、輪状にしたロープを使用して、
結合することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜面を緑化して安
定させる斜面緑化工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、斜面を緑化する工法として、斜面
に金網やコンクリート製の枠体を格子状に構築して土壌
の流出を防ぎ、格子の内部に客土、植生する工法が知ら
れている。しかし、斜面上に設置した、コンクリート製
の枠体は、必ずしも周囲の自然景観と調和しない難点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、国内の人工林
は、林業従事者の減少や、木材価格の低迷から、間伐が
必要な人工林の半分位が、間伐が実施できずに放置され
ている。人工林の木を育て、良質な木材を得ると共に、
森林の保水機能を高め、斜面の侵食を防ぐには、間伐は
不可欠であり、早急に間伐面積を拡大することが必要な
状況にある。しかし、間伐材は、直径が細い為、用途が
限られており、間伐面積を拡大しても、間伐材を売却し
て伐採費を賄うことはおろか、伐採後の置き場にも困る
状態であった。従って、間伐面積の拡大の為に、間伐材
の用途を拡大して、伐採した木材の消費を増やすことが
求められていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、間伐材の利用を促進するとともに、周囲
の景観と調和する、木材を利用した斜面緑化工法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の木材を利用した斜面緑化工法は、複数本
の棒状の木材の端部を結合して、多角形の枠体を構成
し、該枠体を斜面上に複数配置して、棒状の木材で構成
する連続した格子を形成し、多角形の枠体の頂点と、斜
面に打設したアンカーとを結合し、格子で囲まれた内側
に客土と植生することを特徴とする、木材を利用した斜
面緑化工法である。更に、本発明の木材を利用した斜面
緑化工法は、上記の、棒状の木材の端部を、屈曲可能に
結合したことを特徴とする、木材を利用した斜面緑化工
法である。更に、本発明の木材を利用した斜面緑化工法
は、上記の、棒状の木材の端部を、輪状にしたロープを
使用して、結合したことを特徴とする、木材を利用した
斜面緑化工法である。更に、本発明の木材を利用した斜
面緑化工法は、上記の、多角形の枠体の頂点と、斜面に
打設したアンカーとを相互に屈曲と回転可能に結合した
ことを特徴とする、木材を利用した斜面緑化工法であ
る。更に、本発明の木材を利用した斜面緑化工法は、上
記の、多角形の枠体の頂点と、斜面に打設したアンカー
とを、輪状にしたロープを使用して、結合したことを特
徴とする、木材を利用した斜面緑化工法である。
【0006】
【発明の実施の形態1】以下、図1と図2に基づいて本
発明の実施の形態について説明する。
【0007】<イ> 全体の概略 図1に本発明の実施の形態1の、木材を利用した斜面緑
化工法の全体構造を示す。実施の形態1は、間伐材から
製作した三角形の枠体10を、斜面上に並べて、斜面に
打設したアンカー20で固定したものである。
【0008】<ロ> 枠体 枠体10は、間伐材から製作した棒状の木材を三角形に
組んだものである。間伐材を適当な長さ、例えば1m位
の長さに切断して棒材11を製作し、棒材11の両端部
に貫通孔12を加工する。3本の棒材11を三角形に組
み、図2に示すように、三角形の一頂点を構成する2本
の棒材11の、該頂点側の端部にある2個の貫通孔12
に、ワイヤロープ30を通して、該2本の棒材11を繋
いだ後、ワイヤロープ30の両端を重ねて輪状にする。
ワイヤロープ30の両端の重なった部分を、金属製のリ
ング31等をかぶせて加締めるか、或いは公知の適当な
締め具で接続し、棒材11の端部同士を結合する。次
に、ワイヤロープ30の輪の中に、固定用ワイヤロープ
32を通した後、固定用ワイヤロープ32の両端を重ね
て輪状にする。更に、固定用ワイヤロープ32の両端の
重なった部分をワイヤロープ30と同様の方法で接続す
る。なお、固定用ワイヤロープ32は、ワイヤロープ3
0の輪の中を通さず、ワイヤロープ30の周囲を囲むよ
うに取付けても差し支えない。上記作業を、棒材11で
組んだ三角形の各頂点について実施し、枠体10を製作
する。なお、棒材11同士の別の結合方法を図4と図5
に示す。図4は、枠体10の隣接する2本の棒材11
を、それぞれ、L字状の金具35の両端にボルト36で
結合したものである。固定用ワイヤロープ32は、棒材
11の端部にあけた貫通孔12に通して取り付ける。図
5は、枠体10の隣接する2本の棒材11を、棒材11
に斜めにあけた貫通孔13に通したボルト37とナット
38とで結合したものである。固定用ワイヤロープ32
は、ボルト37の周りを囲むように取り付ける。
【0009】<ハ> アンカー アンカー20は、斜面に打設した、棒状の木材で、完全
に地中に打ち込まずに頭部を地上に出しておく。
【0010】<ニ> 斜面の緑化 緑化する斜面1上に、三角形の枠体10を並べ、木材で
構成する三角格子5を形成する。三角形の枠体10の各
頂点の傍に、アンカー20を打設する。アンカー20の
頭部に、枠体10の各頂点に取付けた固定用ワイヤロー
プ32の輪を引っ掛けて、アンカー20と枠体10を結
合し、枠体10を斜面1上に固定する。なお、図3に示
すように、アンカー20には、固定用ワイヤロープ32
ではなく、棒材11を結合するワイヤロープ30を引っ
掛けても良い。この場合は、棒材11同士の結合は緩く
なるが、固定用ワイヤロープ32を必要としない利点が
ある。その後、図6に示すように、斜面1と棒材11と
の間の、斜面1の凹凸による隙間を塞いで、土壌の流出
を防ぐ、シート40或いはネットを、斜面1と棒材11
の間に敷き、三角格子5の内部に客土して、植生する。
植物が成長し、枠体10が不要になる頃は、枠体10は
腐蝕して土に同化する。従って、本実施の形態1によれ
ば、土壌の流出防止用の格子を木材で構築するので、コ
ンクリート製の格子に比べて、景観上の違和感がない利
点がある。また、木材は腐蝕して土に帰るので、将来、
斜面1を利用する時に、斜面1上に残る廃棄物が少ない
利点もある。また、アンカー20と枠体10とを、固定
用ワイヤロープ32で、相互に屈曲、回転可能に結合す
るので、各枠体10が自由に傾き、枠体10を斜面1の
凹凸に沿って設置し易い利点もある。また、シート40
で土壌の流出を防止するので、土壌の流出防止のため
に、枠体10を斜面1に半分埋めて設置する必要が無
く、直径の細い間伐材を使用しても、客土の厚さが不足
することはない。また、シート40に、天然繊維等の土
中で腐蝕分解する素材を使用することも可能である。更
に、本発明を実施することにより、間伐材の用途が広が
り、間伐面積を増加できるので、雇用の増大が可能にな
ると共に、森林の荒廃を防いで、保水機能を高め、斜面
の侵食を防ぐ効果もある。
【0011】
【発明の実施の形態2】発明の実施の形態2では、四角
形の枠体を利用する場合について説明する。 <イ> 枠体 図7は、枠体に4本の棒材11で構成する、四角形の枠
体15を使用した斜面緑化工法の全体構造を示す。四角
形の枠体15を使用する場合も、枠体15を構成する棒
材11同士の結合方法、或いはアンカーと枠体15の結
合方法は、三角形の枠体10の場合と同様である。但
し、四角形の枠体15の場合、棒材11同士の結合は、
ワイヤロープ30等による棒材11同士が屈曲可能な結
合が、枠体10が歪んで、斜面の凹凸に枠体10が追従
し易い利点があるので好ましい。なお、発明の形態1、
発明の形態2共、ワイヤロープ30、或いは固定用ワイ
ヤロープ32を、麻やプラスチック等の他の素材からな
るロープに替えることは可能である。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明は、次のような効果を得
ることができる。 <イ> 間伐材の利用を促進し、間伐面積を増やして、
森林の荒廃を防ぎ、雇用の増大ができる。 <ロ> 景観上の違和感が無い斜面の緑化工法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1に係る全体構造の斜視図。
【図2】棒材同士、棒材とアンカーの結合部の斜視図。
【図3】棒材同士、棒材とアンカーの結合部の斜視図。
【図4】棒材同士の結合部の斜視図。
【図5】棒材同士の結合部の斜視図。
【図6】斜面と棒材の間のシートの斜視図。
【図7】発明の実施の形態1に係る全体構造の斜視図。
【符号の説明】
1 斜面 5 三角格
子 10 枠体 11 棒材 12 貫通孔 13 貫通孔 15 枠体 20 アンカー 30 ワイヤロープ 31 リング 32 固定用ワイヤロープ 35 L字金具 36 ボルト 37 ボルト 38 ナット 40 シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】斜面緑化工法において、複数本の棒状の木
    材の端部を結合して、多角形の枠体を構成し、該枠体を
    斜面上に複数配置して、棒状の木材で構成する連続した
    格子を形成し、多角形の枠体の頂点と、斜面に打設した
    アンカーとを結合し、格子で囲まれた内側に客土と植生
    することを特徴とする、木材を利用した斜面緑化工法。
  2. 【請求項2】請求項1において、棒状の木材の端部を、
    屈曲可能に結合したことを特徴とする、木材を利用した
    斜面緑化工法。
  3. 【請求項3】請求項2において、棒状の木材の端部を、
    輪状にしたロープを使用して、結合したことを特徴とす
    る、木材を利用した斜面緑化工法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかにおい
    て、多角形の枠体の頂点と、斜面に打設したアンカーと
    を相互に屈曲と回転可能に結合したことを特徴とする、
    木材を利用した斜面緑化工法。
  5. 【請求項5】請求項4において、多角形の枠体の頂点
    と、斜面に打設したアンカーとを、輪状にしたロープを
    使用して、結合したことを特徴とする、木材を利用した
    斜面緑化工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101843062B1 (ko) * 2016-10-05 2018-03-28 오영준 사면 보호용 친환경 자연석블록 시공방법
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CN109024627A (zh) * 2018-08-15 2018-12-18 中国人民解放军军事科学院国防工程研究院 一种新型格构-锚杆-锚索复合边坡加固结构及施工方法
CN112681344A (zh) * 2020-11-26 2021-04-20 华北水利水电大学 新型弃渣堆边坡稳固装置

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