JP2007302620A - 皮膚収斂剤 - Google Patents

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正敏 小西
Shinobu Inohara
忍 猪原
Yoko Ito
洋子 伊藤
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Abstract

【課題】 天然抽出物を含有した皮膚収斂作用剤を提供する。
【解決手段】 インチンコウ、エイジツ、キハダ、ヨモギ、キンギンカ、カシア、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムを水、親水性有機溶媒の混合物で抽出処理して得られる抽出物が皮膚収斂作用を有することを利用する。

Description

本発明は、化粧料に配合して使用する皮膚収斂剤に関するものである。
ローション等の化粧料に配合される皮膚収斂剤は、皮膚上の毛孔や汗孔等に作用して一時的に皮膚淡白を引き締め、過剰の脂質や汗等の分泌を抑制する作用があり、それによりメークアップ化粧料の仕上がりを良くし、発汗等による化粧くずれを防ぎ、髭剃り後の細かい切り傷からの出血を抑えたりする。
従来、皮膚収斂剤としては、(1)蒸発熱によって皮膚温度を一時的に低下させ、その物理的刺激を利用するもの(エタノール等);(2)皮膚表面の蛋白質官能基と結び付く陽イオン性(たとえば塩化アルミニウム、塩基性アルミニウム、クロルドロキシアルミニウム等)または陰イオン性(たとえばクエン酸、酒石酸等の有機酸)のものなどが利用されている。
しかしながら、(1)の効果は一過性であり且つ安全な使用量範囲ではほとんど効果がない。(2)はいずれも安全性に問題があり、使用が難しい。
そこで、皮膚収斂作用を有する物質を天然物から抽出することが試みられており、例えば、プルーン果肉(特許文献1)等が報告されている。
特開平11−269057号公報
そこで本発明の目的は、安全性の高い天然物由来の物質の中から安定性や使用感にも優れた効果的な皮膚収斂作用剤を見出し、皮膚収斂作用剤として提供することにある。
本発明によれば、皮膚収斂作用剤が提供される。本発明の皮膚収斂作用剤は優れた皮膚収斂作用を有するだけでなく使用感にも優れているので、各種化粧品に配合して使用するのに好適なものである。
本発明が提供することに成功した皮膚収斂剤は、インチンコウ、エイジツ、キハダ、ヨモギ、キンギンカ、カシア、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムの抽出物中の蛋白質凝集性物質を有効成分としてなるものである。
抽出原料に用いるインチンコウ(学名:Artemisia capillaris)は、キク科の多年草で別名カワラヨモギをいう。構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に頭花を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、エイジツとはバラ科植物・ノイバラ(学名:Rosa multiflora)の成熟果実を乾燥させたもののことをいう。
また、抽出原料として用いる、キハダはミカン科植物キハダ(学名:Phellodendron amurense)をいい、構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に樹皮を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、ヨモギはキク科植物ヨモギ(学名:Artemisia princeps)をいい、抽出原料として用いるヨモギの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に葉を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、キンギンカはスイカズラ科スイカズラ(学名:Lonicera japonica)をいい、抽出原料として用いるキンギンカの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特につぼみを抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、カシアは、クスノキ科植物カシア(学名:Cinnamomum cassia)をいい、抽出原料として用いるカシアの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に樹皮を抽出原料として用いることが好ましい。
また、ゲンチアナは、リンドウ科植物ゲンチアナ(学名:Gentiana lutea)をいい、抽出原料として用いるゲンチアナの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に根を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、ゲンノショウコは、フウロソウ科植物ゲンノショウコ(学名:Granium thunbergii)をいい、抽出原料として用いるゲンノショウコの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に地上部を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、シラカバは、カバノキ科植物シラカバ(学名:Betula alba)をいい、抽出原料として用いるシラカバの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に樹皮を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いる、ワイルドタイムは、シソ科植物ヨウシュイブキジャコウソウ(学名:Thymus serpyllum)をいい、抽出原料として用いるワイルドタイムの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等を用いることができる。これらの構成部位のうち、特に地上部を抽出原料として用いることが好ましい。
インチンコウ、エイジツ、キハダ、ヨモギ、キンギンカ、カシア、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムからの抽出物を有効成分とする皮膚収斂剤を製造する場合、有効成分の抽出には水または含水アルコールを用いる。含水アルコールを使用する場合におけるアルコールとしては、メタノール、エタノール等の低級脂肪族アルコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコールが好適であり、含水率は約30〜50%のものが適当である。
抽出方法には特殊なものは不要であり、室温ないし還流加熱下に、任意の装置を用いて抽出することが出来る。簡単には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、ときどき攪拌しながら可溶性成分を抽出させる。得られた抽出液を濃縮すると、濃い茶褐色の濃縮液(エキス)が得られる。乾燥して粉末化することは困難なので、通常はこのエキスを皮膚収斂剤に使用する。
得られた抽出液はそのままでも皮膚収斂剤として使用することができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。また、抽出原料となる植物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、化粧料に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。精製は、具体的には活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
インチンコウ、エイジツ、キハダ、ヨモギ、キンギンカ、カシア、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムからの抽出物は、そのままでも皮膚収斂剤として使用することができるが、常法に従って製剤化して提供することもできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができる。
本発明の皮膚収斂剤は皮膚に適用した場合の安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。皮膚化粧料には、皮膚収斂剤のみを配合してもよいし、その他の有効素材を組み合わせて配合してもよい。
本発明の皮膚収斂剤を配合し得る皮膚化粧料は特に限定されないが、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、入浴剤等を例示することができる。
本発明の皮膚収斂剤の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物に換算して約0.01〜10質量%である。
本発明の皮膚収斂剤を配合する皮膚化粧料には、皮膚収斂作用の妨げにならない限り、皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤及び助剤、その他任意の助剤を配合することができ、本発明の皮膚収斂剤のみが主剤となるものに限られるわけではない。
以上説明した本発明の皮膚収斂剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、製造例、試験例及び配合例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に何ら限定されるものではない。
[製造例1]
インチンコウ、エイジツ、キハダ、ヨモギ、キンギンカ、カシア、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムの粗粉砕物それぞれ100gを50%エタノール1Lに投入し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った。その後ろ過し、残渣を得、この残渣を再び50%エタノール1Lに投入し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った。2度の抽出により得られたろ液を合わせ、40℃で減圧下にて濃縮し、さらに減圧乾燥機で乾燥して該抽出物を得た。各抽出物の収率は表1のとおりであった。また、アルブミン水溶液による蛋白凝集力はの有無により皮膚収斂作用を確認した。
[表1]
原料 50%エタノール(%)
インチンコウ 20.0
エイジツ 8.2
キハダ 7.0
ヨモギ 33.3
キンギンカ 11.1
カシア 5.2
ゲンチアナ 3.7
ゲンノショウコ 3.5
シラカバ 4.0
ワイルドタイム 4.3
[試験例1]蛋白質凝集力試験
種々の濃度の試料溶液(溶媒:95%エタノールの10倍稀釈液)を用意し、その4重量部に0.5重量%アルブミン水溶液1重量部を混合した。5分後に、日本精密工業(株)製積分球式滴度計を用いて白板法により濁度(擬集したアルブミンによるもの)を測定した。なお、空試験として試料溶液を添加しない場合について同様の測定を行い、補正を行った。
[表2]
植物名 濁 度(ppm)
インチンコウ 58
エイジツ 24
キハダ 16
ヨモギ 2
キンギンカ 7.5
カシア 22
ゲンチアナ 28
ゲンノショウコ 13
シラカバ 15.5
ワイルドタイム 14

Claims (1)

  1. インチンコウ、エイジツ、オウバク、ヨモギ、キンギンカ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、シラカバ及びワイルドタイムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚収斂剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285423A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Maruzen Pharmaceut Co Ltd プロフィラグリン産生促進剤、フィラグリン産生促進剤及び毛穴目立ち抑制剤
JP2012006838A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Sansho Seiyaku Co Ltd 皮膚外用剤
JP2014218480A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 丸善製薬株式会社 粉末化粧料用粉体および粉末化粧料
WO2015046581A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 小林製薬株式会社 収斂用組成物

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