JP2007300013A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制したポケット構造を有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【解決手段】基板17上にゲート電極11を形成した後、ゲート電極11をマスクにイオン注入してエクステンション領域15を形成し、その後、基板17上に形成したフォトレジスト膜18をパターニングして、ゲート電極11の側面から所定の距離Lだけ離れた領域の基板17表面を露出した後、ゲート電極11をマスクにイオン注入してエクステンション領域15を囲むポケット領域16を形成する。その後、フォトレジスト膜18を除去し、ゲート電極11の側面にサイドウォール12を形成した後、ゲート電極11及びサイドウォール12をマスクにイオン注入して、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポケット構造を有するMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を備えた半導体装置の製造方法に関する。
近年、MISFETの微細化が進むにつれ、チャネル長がソース、基板間およびドレイン、基板間の空乏層の幅に匹敵するようになってきている。このため、しきい値電圧が低下し、オフリーク特性の劣化などが起きる。この現象は短チャネル効果として知られ、MISFETの素子の微細化を著しく制限している。
短チャネル効果を抑制するMISFETの構造としては、図3に示すようなポケット構造を有するMISFETがある(例えば、特許文献1を参照)。図3(a)は、ポケット構造を有するMISFET100の構成を示した断面図で、図3(b)は、その製造方法を示した工程断面図である。
図3(a)に示すように、チャネル領域を挟んでソース・ドレイン拡散領域104が形成され、その内側には、ソース・ドレイン拡張領域(エクステンション領域)105が形成されている。そして、エクステンション領域105を囲むように、基板(ウェル領域)107と同じ導電型の不純物領域であるポケット領域106が形成されている。このポケット領域106の不純物濃度を基板107よりも高くすることによって、ソース・ドレイン拡散領域104からチャネル領域への空乏層の伸びを押え、短チャネル効果を抑制するようにしたものである。
このパンチスルーストッパとして機能するポケット構造を有するMISFET100は、以下のように形成される。
まず、図3(b)に示すように、基板107上にゲート絶縁膜103を介してゲート電極101を形成した後、ゲート電極101をマスクにイオン注入を行い、エクステンション領域105、及びポケット領域106をそれぞれ形成する。その後、図3(a)に示すように、ゲート電極101の側面にサイドウォール102を形成した後、ゲート電極101及びサイドウォール102をマスクにイオン注入を行い、ソース・ドレイン拡散領域104を形成することによって、ポケット構造を有するMISFET100を形成する。
ところで、MISFETの微細化に伴い、MISFETの電流駆動能力も大きくする必要があるが、そのためには、エクステンション領域105の抵抗を下げる必要がある。エクステンション領域105の拡散深さは、素子の微細化に伴い浅くなる方向にあるので、エクステンション領域105の抵抗を下げるには、エクステンション領域105とソース・ドレイン拡散領域104との距離を短くする、すなわち、ゲート電極101の側面に形成するサイドウォール102を薄くする必要がある。
しかしながら、サイドウォール102を薄く形成した場合、サイドウォール102の形成後にソース・ドレイン拡散領域104をイオン注入で形成する際、熱処理による横方向拡散によってエクステンション領域105を打ち消さないようにするために、ソース・ドレイン拡散領域104を浅く形成する必要がある。しかし、ソース・ドレイン拡散領域104を浅く形成すると、図3(a)の点線で示すように、ソース・ドレイン拡散領域104がポケット領域106内に存在することになり、ソース・ドレイン拡散領域104の底面全体が、基板107よりも不純物濃度の高いポケット領域106と接することになる。その結果、ソース・ドレイン/基板間の接合容量が増大し、MISFETの動作速度の低減や、接合リーク電流の増加等の問題が生じる。
このような問題に対し、特許文献2には、ポケット領域をイオン注入で形成する際、フォトレジストパターンを用いた大傾角イオン注入の手段を用いて、上記問題を解決する方法が記載されている。以下、図4(a)〜(c)に示した工程断面図を参照しながら説明する。
まず、図4(a)に示すように、p型シリコン基板107上にゲート絶縁膜103を介してポリシリコン膜等で構成されるゲート電極101を形成する。そして、基板107上にフォトレジスト膜108を塗布した後、フォトレジスト膜108をパターニングして、ゲート電極101の側面から所定の距離だけ離れた領域の基板107(及び素子分離110)を露出させる。その後、ゲート電極101とフォトレジスト膜108をマスクに、P型不純物、例えばボロン(B)を、大傾角イオン注入により基板107中に導入する。
このとき、フォトレジストパターンのゲート電極101側面からの距離Lと、フォトレジスト膜108の膜厚(高さ)Hと、注入角度θとの関係を、
L≒H×tanθ ・・・(1)
の式が成り立つように設定しておくこと、角度θでイオン注入されるBは、フォトレジスト膜108の陰となる基板107表面にはほとんど注入されず、ゲート電極101の端部下の基板107近傍にのみ注入されることになる。これにより、ポケット領域(ボロン注入層)106を、局所的に形成することができる。
続いて、ゲート電極101をマスクに、n型不純物、例えば砒素(As)を基板107にイオン注入し、n型のエクステンション領域105を形成する。
次に、図4(b)に示すように、ゲート電極101の側面にサイドウォール102を形成した後、ゲート電極101及びサイドウォール102をマスクに、n型不純物、例えばAsを基板107にイオン注入して、n型のソース・ドレイン拡散領域104を形成する。
その後、各イオン注入層の活性化のための熱処理を行うことによって、図4(c)に示すように、ポケット領域106がエクステンション領域105を囲うように形成され、かつ、ソース・ドレイン拡散領域104が基板107に接するように形成された構造のMISFET200を完成する。
特開平4−58562号公報 特開平9−289315号公報
特許文献2に記載された方法は、浅く形成されたソース・ドレイン拡散領域104の底面全体がポケット領域106と接することを回避することができるので、MISFETの微細化を図っても、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止できる点で有用であるが、ポケット領域106を、ゲート電極101の端部下の基板107近傍に局所的に形成するには、フォトレジスト膜108の開口部を、ゲート電極101の側面から所定の距離Lだけ離して形成する必要があるため、以下のような問題が生じる。
すなわち、フォトレジスト膜108の開口は、フォトレジスト膜108を基板107上に塗布した後、ゲート電極101に位置合わせして形成されるが、位置合わせに誤差が生じると、Bの注入領域、すなわち、ポケット領域106が、ゲート電極101に対して非対称に形成され、その結果、MISFETの電気的特性が非対称になるという問題が生じる。
また、上記開口部のゲート電極101の側面からの距離Lは、式(1)に示すように、フォトレジスト膜108の膜厚Hが厚くなるほど、あるいは、Bのイオン注入角度θが大きくなるほど、長くする必要があり、素子の微細化に伴い、素子分離をはさんで隣接するn型不純物のポケット領域を有するPチャネル型MISFETの活性領域が近接すると、所定の距離Lを満たすフォトレジストパターン自身が形成できなくなるという問題も生じる。例えば、注入角度θを45°とした場合、L≒Hとなり、通常のフォトレジスト膜108の膜厚が約500nmであることを考慮すると、例えば、隣接するn型不純物のポケット領域を有するPチャネル型MISFETの活性領域の幅が500nm程度以下になると、フォトレジスト膜108の開口部が、隣接するMISFETと重なってしまい、フォトレジストパターン自身が形成できなくなくなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制したポケット構造を有するMISFETを容易に製造することのできる製造方法を提供することにある。
本発明に係わる半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、ゲート電極をマスクに第2導電型の第1の不純物を基板にイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を形成する工程(a)と、半導体基板上にゲート電極を覆うようにフォトレジスト膜を形成する工程(b)と、フォトレジスト膜をパターニングしてゲート電極の側面から所定の距離だけ離れた領域の基板表面を露出する工程(c)と、工程(c)の後に、ゲート電極をマスクに第1導電型の第2の不純物を基板にイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を囲むポケット領域を形成する工程(d)と、工程(d)の後に、フォトレジスト膜を除去した後、ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程(e)と、ゲート電極及びサイドウォールをマスクに第2導電型の第3の不純物を基板にイオン注入してソース・ドレイン拡散領域を形成する工程(f)とを有し、工程(d)において、第2の不純物は該第2の不純物のイオン注入によってフォトレジスト膜下の半導体基板中にも導入されることを特徴とする。
このような方法により、ソース・ドレイン拡張領域をポケット領域で囲うとともに、ソース・ドレイン拡散領域をポケット領域に接しないように形成することができるので、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止し、かつ、ゲート電極の空乏化を抑制したポケット構造を有するMISFETを容易に実現することができる。さらに、フォトレジスト膜をイオン注入される不純物が通過できる程度の薄い膜にすることができるので、フォトレジスト膜をパターニングする際のアライメント精度が向上し、その結果、対称性のある電気的特性を有するMISFETを容易に形成することができる。なお、この場合、フォトレジスト膜の膜厚は、100nm以下であることが好ましい。
ある好適な実施形態において、上記ポケット領域は、ソース・ドレイン拡張領域よりも深く、ソース・ドレイン拡散領域よりも浅く、半導体基板中に形成される。
ある好適な実施形態において、上記工程(d)において、第2の不純物を半導体基板に対して斜めイオン注入してポケット領域を形成する。
本発明に係わる半導体装置の製造方法によれば、ソース・ドレイン拡張領域をポケット領域で囲うとともに、ソース・ドレイン拡散領域をポケット領域に接しないように形成することができるので、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止し、かつ、ゲート電極の空乏化を抑制したMISFETを実現するとともに、フォトレジスト膜をイオン注入される不純物が通過できる程度の薄い膜にすることができるので、フォトレジスト膜をパターニングする際のアライメント精度が向上し、対称性のある電気的特性を有するMISFETを容易に形成することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態におけるポケット構造を有するMISFETの製造方法を模式的に示した工程断面図である。なお、ここでは、Nチャネル型MISFETを例に説明する。
まず、図1(a)に示すように、P型(100)シリコン基板(第1導電型の半導体基板)17にトレンチ溝を形成し、そこに酸化膜を埋設して素子分離領域20を形成した後、しきい値電圧調整とP型ウェル領域(不図示)の形成のため、例えばボロン(B)を基板17にイオン注入する。その後、熱酸化法などにより2nm程度の酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成した後、ゲート絶縁膜13上に150nm程度の多結晶シリコンを堆積し、多結晶シリコン膜からなるゲート電極11を形成する。そして、ゲート電極11をマスクにして、N型(第2導電型)の不純物、例えば砒素(As)を基板17に浅くイオン注入することによって、N型のエクステンション領域(ソース・ドレイン拡張領域)15を形成する。ここで、Asは、例えば、エネルギーが約5keV、ドーズ量が約5E14/cm2 、注入角度が0〜7°の条件でイオン注入する。
次に、図1(b)に示すように、基板17上に、ゲート電極11を覆うように、フォトレジスト膜18を形成する。このフォトレジスト膜18の膜厚Hは、後述するポケット注入不純物(例えば、ボロン)のフォトレジスト膜18中での飛程よりも薄く、換言すれば、ポケット注入不純物がフォトレジスト膜18下の基板17中に導入される程度の厚さに形成しておく。ここで、フォトレジスト膜18の膜厚Hは、50〜100nm程度に形成する。
次に、図1(c)に示すように、フォトレジスト膜18をパターニングして、ゲート電極11の側面から所定の距離Lだけ離れた領域の基板17の表面を露出するように開口部を形成する。ここで、距離Lは、後述するゲート電極11の端部下の基板17に局所的な深い不純物分布を持つように形成されるポケット領域が、チャネルストッパとして機能するのに十分な程度のp型不純物領域が形成できる範囲であればよい。なお、距離Lは、後工程で形成するサイドウォール12の幅よりも狭くすることが望ましい。
次に、図1(d)に示すように、ゲート電極11をマスクに、P型(第1導電型)の不純物、例えばBを基板17に斜めイオン注入し、基板17中にエクステンション領域15を囲むポケット領域16を形成する。ここで、Bは、例えば、エネルギーが約15keV、ドーズ量が約1E13/cm2、注入角度θが15〜45°の条件でイオン注入する。
この条件でBをイオン注入することによって、ポケット領域16は、ゲート電極11の側面下のシリコン基板17近傍は深く形成され、フォトレジスト膜18下の基板17(後述するソース・ドレイン領域)は浅く形成される。
次に、図1(e)に示すように、フォトレジスト膜18を除去した後、シリコン基板17上に、例えば80nm程度の窒化シリコン膜を堆積し、この窒化シリコン膜を異方性エッチングすることによって、ゲート電極11の側面にサイドウォール12を形成する。そして、ゲート電極11及びサイドウォール12をマスクとして、N型不純物、例えばAsをシリコン基板17にイオン注入して、ソース・ドレイン拡散領域14を形成する。ここで、Asは、例えば、エネルギーが約30keV、ドーズ量が4E15/cm2、注入角度が0〜7°の条件でイオン注入する。
その後、窒素雰囲気中で1000℃、10秒程度の熱処理を行い、導入された不純物を活性化させることによって、ポケット領域16を備えたMSIFET10を完成する。
本実施形態の方法によれば、Nチャネル型MISFETのゲート電極11の端部下に設けられたエクステンション領域15の底面及び側面(ゲート電極11下に位置する側面)を、p型ポケット領域16によって囲み、ソース・ドレイン拡散領域14のうち少なくともサイドウォール12の側方下に位置する領域の底面がp型ポケット領域16よりも相対的に不純物濃度の低いp型シリコン基板(またはp型ウェル)17に接するように形成することができる。これにより、短チャネル効果によるしきい値電圧の変動等を抑制するとともに、ソース・ドレイン拡散領域14の接合容量及び接合リーク電流の低減を図ることができる。
また、ポケット領域16は、フォトレジスト膜18を所定の領域だけ開口した状態でイオン注入により形成されるので、フォトレジスト膜18が開口した領域下、すなわち、ゲート電極11の端部下の基板17近傍には深く、フォトレジスト膜18が形成された領域下の基板17には浅くなるように、ポケット領域16を自己整合的に形成することができ、簡単な工程で本発明に係わるMISFETを容易に製造することができる。
さらに、フォトレジスト膜18の膜厚を薄く形成することにより、開口部を形成する際のゲート電極11に対する位置合わせ精度を十分に確保することができ、電気的特性にバラツキのないMISFETを製造することができる。
なお、本実施形態において、エクステンション領域15を形成してから、ポケット領域16を形成したが、先にポケット領域16を形成してから、エクステンション領域15を形成しても構わない。また、ポケット領域16は、Bを斜めイオン注入することによって形成したが、イオン注入後の熱拡散により、エクステンション領域15を囲むようにポケット領域16が形成できれば、通常の0〜7°程度の注入角度でイオン注入してもよい。
(第2の実施形態)
図2(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態におけるポケット構造を有するMISFETの製造方法を模式的に示した工程断面図である。なお、ここでは、Nチャネル型MISFETを例として説明する。
まず、図2(a)に示すように、P型シリコン基板17に酸化膜が埋設された素子分離領域20を形成した後、しきい値電圧調整とP型ウェル領域(不図示)の形成のため、例えばボロン(B)を基板17にイオン注入する。その後、2nm程度の酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成した後、150nm程度の多結晶シリコンからなるゲート電極11を形成する。そして、ゲート電極11をマスクにして、N型の不純物、例えばAsを基板17に浅くイオン注入することによって、N型エクステンション領域(ソース・ドレイン拡張領域)15を形成する。その後、基板17上に、ゲート電極11を覆うように、フォトレジスト膜19を塗布する。フォトレジスト膜19は、300nm程度の膜厚H0を有しており、ゲート電極11が埋設されて、表面は平坦になっている。
次に、図2(b)に示すように、フォトレジスト膜19をパターニングして、ゲート電極11の側面から所定の距離Lだけ離れた領域の基板17の表面を露出するように開口部を形成する。ここで、距離Lは、ゲート電極11の端部下の基板17に局所的な深い不純物分布を持つように形成されるポケット領域が、チャネルストッパとして機能するのに十分な程度のp型不純物領域が形成できる範囲であればよい。なお、距離Lは、後工程で形成するサイドウォール12の幅よりも狭くすることが望ましい。
次に、図2(c)に示すように、フォトレジスト膜19を異方性エッチングして、膜厚Hを有するフォトレジスト膜19aになるまで薄くする。なお、膜厚Hは、ポケット注入不純物のフォトレジスト膜19a中での飛程よりも薄く、換言すれば、ポケット注入不純物がフォトレジスト膜18下の基板17中に導入される程度の厚さに形成する。ここで、エッチングは、例えば酸素系のエッチングガスを用いて行う。
その後、第1の実施形態の図1(d)〜(e)に示したのと同様の工程に従って、基板17中に、ポケット領域16、及びソース・ドレイン拡散領域14をイオン注入により形成し、ポケット構造を有するMISFETを完成する。
本実施形態の方法によれば、通常のフォトレジスト膜19を用いてパターニングを行った後、異方性ドライエッチングを施して、所定の膜厚を有するフォトレジストパターン19aを形成してから、ポケット注入を行うので、MISFETが微細化されても、従来のようにフォトレジストパターンが形成できなくなるような制限は受けない。
これにより、短チャネル効果によるしきい値電圧の変動等が抑制され、かつ、ソース・ドレイン拡散領域14の接合容量及び接合リーク電流が低減されたMISFETを、容易に製造することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、N型チャネルMISFETを例に説明したが、イオン注入する不純物の導電型を変えることによって、P型MISFETについても、同様に形成することができる。
本発明によれば、ソース・ドレイン/基板間の接合容量の増大を防止しつつ、ゲート空乏化を抑制したポケット構造を有するMISFETを容易に製造することのできる製造方法を提供することができる。
(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態におけるMISFETの製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態におけるMISFETの製造方法を示した工程断面図である。 (a)は、従来のポケット構造を有するMISFETの構成を示した断面図、(b)は、その製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(c)は、従来のMISFETの製造方法を示した工程断面図である。
符号の説明
10 MSIFET
11 ゲート電極
12 サイドウォール
13 ゲート絶縁膜
14 ソース・ドレイン拡散領域
15 エクステンション領域(ソース・ドレイン拡張領域)
16 ポケット領域
17 シリコン基板(半導体基板)
18、19 フォトレジスト膜

Claims (4)

  1. 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクに、第2導電型の第1の不純物を前記基板にイオン注入してソース・ドレイン拡張領域を形成する工程(a)と、
    前記半導体基板上に、前記ゲート電極を覆うように、フォトレジスト膜を形成する工程(b)と、
    前記フォトレジスト膜をパターニングして、前記ゲート電極の側面から所定の距離だけ離れた領域の前記基板表面を露出する工程(c)と、
    前記工程(c)の後に、前記ゲート電極をマスクに、第1導電型の第2の不純物を前記基板にイオン注入して前記ソース・ドレイン拡張領域を囲むポケット領域を形成する工程(d)と、
    前記工程(d)の後に、前記フォトレジスト膜を除去した後、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程(e)と、
    前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクに、第2導電型の第3の不純物を前記基板にイオン注入してソース・ドレイン拡散領域を形成する工程(f)とを有し、
    前記工程(d)において、前記第2の不純物は、該第2の不純物のイオン注入によって、前記フォトレジスト膜下の前記半導体基板中にも導入されることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. 前記フォトレジスト膜の膜厚は、100nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ポケット領域は、前記ソース・ドレイン拡張領域よりも深く、前記ソース・ドレイン拡散領域よりも浅く、前記半導体基板中に形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記工程(d)において、
    前記第2の不純物を、前記半導体基板に対して斜めイオン注入して、前記ポケット領域を形成することを特徴とする、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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