JP2007299966A - 電子部品装着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる電子部品装着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】実装ヘッド6を、部品1を保持する分離ヘッド36と、分離ヘッド36を介して部品1を実装対象ワーク5に押し付ける荷重駆動部13Bとに分割したので、分離ヘッド36と荷重駆動部13Bのうちの分離ヘッド36だけを、部品受け取り位置S2と実装実行位置S3との間を移動させることによって、部品1を実装対象ワーク5に実装する。分離ヘッド36は従来の実装ヘッドの全体重量に比べて軽量にできるため慣性の影響が少なく、実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる。
【選択図】図2
【解決手段】実装ヘッド6を、部品1を保持する分離ヘッド36と、分離ヘッド36を介して部品1を実装対象ワーク5に押し付ける荷重駆動部13Bとに分割したので、分離ヘッド36と荷重駆動部13Bのうちの分離ヘッド36だけを、部品受け取り位置S2と実装実行位置S3との間を移動させることによって、部品1を実装対象ワーク5に実装する。分離ヘッド36は従来の実装ヘッドの全体重量に比べて軽量にできるため慣性の影響が少なく、実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子部品を基板に実装する電子部品装着装置に関するものである。
従来、各種の電子部品を実装対象ワークである基板に実装する際には、図16と図17に示す電子部品装着装置を使用して、組み立て工程が自動運転されている。ここでは、4個の発光ダイオードチップを基板に実装した面発光デバイスを製造する場合を例に挙げて説明する。
図15(a)に示すように部品供給位置S1には、接続端子を上側にした発光ダイオードチップ1がエクステンドされた状態でパレット2に配置されている。ここで例に挙げた発光ダイオードチップ1の場合には、P型電極19とN型電極20が平面配置されている。
この種の発光ダイオードチップの具体例は(特許文献2)に記載されている。
この種の発光ダイオードチップの具体例は(特許文献2)に記載されている。
電子部品装着装置は、図16と図17に示すように部品供給位置S1で発光ダイオードチップ1を吸引保持するノズル3を有する中継ヘッド4と、中継ヘッド4から発光ダイオードチップ1を受け取って実装実行位置S3にセットされた基板5に実装する実装ヘッド6とで構成されている。
中継ヘッド4は駆動軸7によって駆動されて水平回転する。パレット2がセットされた供給テーブル8は、Xテーブル9とYテーブル10を介して据え付けられており、Xテーブル9とYテーブル10を駆動して中継ヘッド4の0度位置の前記ノズル3の下方位置に発光ダイオードチップ1を次々に運ぶ。
0度位置の前記ノズル3はパレット2に向かって下降して発光ダイオードチップ1を吸引し、その後に、前記ノズル3が上昇すると共に、中継ヘッド4が180°水平回転するとともに、前記ノズル3が反転装置11によって上下方向に180°反転する。この状態では、実装ヘッド4によって運ばれた発光ダイオードチップ1は、実装ヘッド6のノズル12が受け取り可能な位置(仮想線位置)に到着している。
実装ヘッド6は、ノズル12とノズル12に超音波振動を印加しながらノズル12を介して発光ダイオードチップ1を基板5に押し付ける荷重駆動部13とで構成されており、ノズル12と荷重駆動部13とは、180°位置の中継ヘッド4のノズル3の位置で、実装ヘッド6のノズル12が受け取り可能な位置S2と実装位置(実線位置)S3との間を駆動装置14によって移動可能に構成されている。
実装ヘッド6と駆動装置14の構成を図18と図19に示す。
駆動装置14は、部品受け取り位置S2から実装実行位置S3の方向にわたって配置されたガイドレール25と、ガイドレール25に沿って配設された送りねじ26と、この送りねじ26を回転駆動するモータ27とで構成されている。送りねじ26に螺合してガイドレール25に沿って移動可能な移動ブロック28に実装ヘッド6が取り付けられている。
駆動装置14は、部品受け取り位置S2から実装実行位置S3の方向にわたって配置されたガイドレール25と、ガイドレール25に沿って配設された送りねじ26と、この送りねじ26を回転駆動するモータ27とで構成されている。送りねじ26に螺合してガイドレール25に沿って移動可能な移動ブロック28に実装ヘッド6が取り付けられている。
ここで実装ヘッド6は、ノズル12と、超音波振動子29と、超音波振動子29の振動をノズル12に伝達する超音波ホーン30と、ノズル12が取り付けられた超音波ホーン30のユニットを押圧する荷重駆動部13としてのボイスコイルモータ13Aとで構成されている。超音波ホーン30のユニットが下端に取り付けられた支持軸32は、圧縮バネ31によって上方に付勢されている。出力軸33と支持軸32はカップリング40によって結合されている。
図19に示すように実装ヘッド6が実装実行位置S3に到着すると、ボイスコイルモータ13Aが駆動されて、前記圧縮バネ31の付勢に抗して超音波ホーン30のユニットが下方に押圧され、超音波振動を加えながら押圧された発光ダイオードチップ1が基板5に金属接合(以下、超音波接合と称す)される。34は固定側、35は移動ブロック28にボイスコイルモータ13Aを取り付けるブロックである。
実装を受ける基板5がセットされた実装テーブル15は、Xテーブル16とYテーブル17を介して据え付けられており、実装ヘッド6のノズル12の下方位置に基板5の実装位置が来るようにXテーブル16とYテーブル17が運転されている。
このようにして、基板5に4個の発光ダイオードチップ1を実装した面発光ダイオード18を作成した場合には、図15(b)に示した配置になる。
特開2000−315856公報
国際公開番号WO2006/035664公報
このような従来の構成では、送りねじ26が駆動されることによって、移動ブロック28と実装ヘッド6を構成しているノズル12と、超音波振動子29と、超音波ホーン30と、ボイスコイルモータ13Aとのユニットが、部品受け取り位置S2と実装実行位置S3の間を移動して実装が実行されるが、実装タクトを短くするために実装ヘッド6を高速で移動させた場合には、移動する実装ヘッド6の質量が大きいために慣性が発生して、実装位置に正確に実装ヘッドを停止させることが難しく、実装精度が低下する問題がある。
本発明は、実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる電子部品装着装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の電子部品装着装置は、実装対象ワークが配置されている実装位置に、保持した部品を前記実装対象ワークに押し付ける実装ヘッドを設け、前記実装ヘッドを、前記部品を保持する分離ヘッドと、前記分離ヘッドを介して前記部品を前記実装対象ワークに押し付ける荷重駆動部とに分割し、前記分離ヘッドを、部品受け取り位置と、前記部品を保持して前記荷重駆動部と前記実装対象ワークとの間に挟まれる実装実行位置との間を移動可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の電子部品装着装置は、実装対象ワークが配置されている実装位置に、保持した部品を前記実装対象ワークに押し付ける実装ヘッドを設け、前記実装対象ワークに実装すべき部品が供給される部品供給位置と前記実装ヘッドの間に、中継ヘッドを設け、前記中継ヘッドは、部品供給位置で前記部品をピックアップして、前記実装ヘッドが前記部品を受け取る位置に搬送するとともに、保持した前記部品を、実装対象ワークの実装位置に応じて回転させることができる回転手段を有し、前記実装ヘッドを、前記部品を保持する分離ヘッドと、前記分離ヘッドを介して前記部品を前記実装対象ワークに押し付ける荷重駆動部とに分割し、前記分離ヘッドを、前記中継ヘッドからの部品受け取り位置と、前記部品を保持して前記荷重駆動部と前記実装対象ワークとの間に挟まれる実装実行位置との間を移動可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の電子部品装着装置は、請求項2において、前記中継ヘッドは、部品供給位置でピックアップした部品を実装ヘッドに受け渡すまでに、前記部品をクリーニングするクリーニング手段を有していることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の電子部品装着装置は、請求項2において、前記中継ヘッドは、部品供給位置でピックアップした部品を実装ヘッドに受け渡すまでに、前記部品の特性検査を実施する検査手段を有し、かつ前記回転手段を、実装対象ワークの実装位置と前記検査手段の検査結果とに応じて保持した前記部品を回転させるよう構成したことを特徴とする。
この構成によれば、実装ヘッドを、部品を保持する分離ヘッドと、分離ヘッドを介して前記部品を前記実装対象ワークに押し付ける荷重駆動部とに分割したので、分離ヘッドと荷重駆動部のうちの分離ヘッドだけを、部品受け取り位置と実装実行位置との間を移動させることによって部品を実装対象ワークに実装できる。つまり、従来に比べて移動する部分の質量が小さいため慣性の影響が少なく、実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる。
以下、本発明の電子部品装着装置を図1〜図14に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1と図2は本発明の電子部品装着装置を示し、図3〜図7は実装ヘッド6Aと駆動装置14の構成を示している。この実施の形態では実装ヘッド6Aが、部品を吸引保持するノズル12と、このノズル12に超音波振動を供給する超音波振動子29と、超音波ホーン30とを移動ブロック28に取り付けた分離ヘッド36と、実装実行位置S3に配置された荷重駆動部としてのボイスコイルモータ13Bとに分割して設けられている点が、従来とは異なっている。
図1と図2は本発明の電子部品装着装置を示し、図3〜図7は実装ヘッド6Aと駆動装置14の構成を示している。この実施の形態では実装ヘッド6Aが、部品を吸引保持するノズル12と、このノズル12に超音波振動を供給する超音波振動子29と、超音波ホーン30とを移動ブロック28に取り付けた分離ヘッド36と、実装実行位置S3に配置された荷重駆動部としてのボイスコイルモータ13Bとに分割して設けられている点が、従来とは異なっている。
この電子部品装着装置によって実装した面発光デバイス18Aの仕上がりを図11に示す。
部品供給位置S1と実装実行位置S3の間に、中継ヘッド4が設けられている。90度の回転位置には、図7にも示すように水平回転駆動部22が設けられている。図8は、面発光デバイス18Aとなる基板5の下段左に1個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。中継ヘッド4が0度の回転位置(部品供給位置)では、中継ヘッド4のノズル3が下降して発光ダイオードチップ1を吸引保持して上昇し、中継ヘッド4が駆動軸7の駆動によって水平方向に90度回転し、図7(a)に示すように水平回転駆動部22の下方位置に到着する。
部品供給位置S1と実装実行位置S3の間に、中継ヘッド4が設けられている。90度の回転位置には、図7にも示すように水平回転駆動部22が設けられている。図8は、面発光デバイス18Aとなる基板5の下段左に1個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。中継ヘッド4が0度の回転位置(部品供給位置)では、中継ヘッド4のノズル3が下降して発光ダイオードチップ1を吸引保持して上昇し、中継ヘッド4が駆動軸7の駆動によって水平方向に90度回転し、図7(a)に示すように水平回転駆動部22の下方位置に到着する。
この水平回転駆動部22は、マイクロコンピュータを主要部とした制御装置によって、実装対象ワークとしての基板5における時々の実装位置に応じて次のようにコントロールされるように構成されている。具体的には、ここでは、1個目の発光ダイオードチップ1の実装位置に応じて、発光ダイオードチップ1のN型電極20が最終的に内側に向くように、水平回転駆動部22の出力軸23を図7(b)に示すようにノズル3の後端に係合させて軸芯周りの左へ水平に90度回転させる。90度の回動後には水平回転駆動部22の出力軸23が図7(a)の位置に自動的に後退する。この状態から中継ヘッド4が駆動軸7の駆動によって水平方向にさらに90度回転して180度位置(実装ヘッドへの受け渡し位置)に到着する途中で、中継ヘッド4のノズル3を上下方向に180度回転させる。1個目の発光ダイオードチップ1が180度位置(実装ヘッドへの受け渡し位置)に到着するタイミングでは、受け取り可能な位置S2に分離ヘッド36が図3と図4に示すように待機しており、発光ダイオードチップ1が到着すると分離ヘッド36のノズル12が中継ヘッド4のノズル3から受け取る。
駆動装置14は、部品受け取り位置S2から実装実行位置S3の方向にわたって配置されたガイドレール25と、ガイドレール25に沿って配設された送りねじ26と、この送りねじ26を回転駆動するモータ27とで構成されており、次に、駆動装置14は、送りねじ26に螺合してガイドレール25に沿って移動可能な移動ブロック28をマイクロコンピュータを要部とした制御装置によって駆動制御し、分離ヘッド36が、図5と図6に示すように実装実行位置S3のボイスコイルモータ13Bの下方位置に到着すると、ボイスコイルモータ13Bが駆動されて、ボイスコイルモータ13Bの出力軸33が突出して前記圧縮バネ31の付勢に抗して超音波ホーン30のユニットが下方に押圧されて、発光ダイオードチップ1を基板5に超音波接合によって発光ダイオードチップ1の電極を押し付けて実装する。
1個目の発光ダイオードチップ1の実装が終わった分離ヘッド36は、駆動装置14によって実装実行位置S3から部品受け取り位置S2に戻される。
図9は、面発光デバイス18Aとなる基板5の下段右に2個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。1個目の発光ダイオードチップ1のノズル3による吸引保持が完了して上昇すると、供給テーブル8は2個目の発光ダイオードチップ1の位置がノズル3の下方位置にくるように、Xテーブル9,Yテーブル10が運転される。中継ヘッド4の90度回転位置では、2個目の発光ダイオードチップ1の実装位置に応じて、今度は1個目の発光ダイオードチップ1の場合とは異なり、水平回転駆動部22によるノズル3の90回転は実行しない。中継ヘッド4の90度回転位置から180度回転位置への途中には、1個目の発光ダイオードチップ1の場合と同じくノズル3を上下方向に180度回転させて、発光ダイオードチップ1が到着すると分離ヘッド36のノズル12が中継ヘッド4のノズル3から受け取り、駆動装置14によって実装実行位置S3に運んで、超音波振動をかけながら基板5に発光ダイオードチップ1の電極を押し付けて実装する。
図9は、面発光デバイス18Aとなる基板5の下段右に2個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。1個目の発光ダイオードチップ1のノズル3による吸引保持が完了して上昇すると、供給テーブル8は2個目の発光ダイオードチップ1の位置がノズル3の下方位置にくるように、Xテーブル9,Yテーブル10が運転される。中継ヘッド4の90度回転位置では、2個目の発光ダイオードチップ1の実装位置に応じて、今度は1個目の発光ダイオードチップ1の場合とは異なり、水平回転駆動部22によるノズル3の90回転は実行しない。中継ヘッド4の90度回転位置から180度回転位置への途中には、1個目の発光ダイオードチップ1の場合と同じくノズル3を上下方向に180度回転させて、発光ダイオードチップ1が到着すると分離ヘッド36のノズル12が中継ヘッド4のノズル3から受け取り、駆動装置14によって実装実行位置S3に運んで、超音波振動をかけながら基板5に発光ダイオードチップ1の電極を押し付けて実装する。
図10は、面発光デバイス18Aとなる基板5の上段右に3個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。2個目の発光ダイオードチップ1のノズル3による吸引保持が完了して上昇すると、供給テーブル8は3個目の発光ダイオードチップ1の位置がノズル3の下方位置にくるように、Xテーブル9,Yテーブル10が運転される。中継ヘッド4の90度回転位置では、3個目の発光ダイオードチップ1の実装位置に応じて、水平回転駆動部22によってノズル3を右方向へ90回転させ、中継ヘッド4の90度回転位置から180度回転位置への途中には、それまでの発光ダイオードチップ1の場合と同じくノズル3を上下方向に180度回転させて、発光ダイオードチップ1が到着するとヘッド36のノズル12が中継ヘッド4のノズル3から受け取り、駆動装置14によって実装実行位置S3に運んで、超音波振動をかけながら基板5に発光ダイオードチップ1の電極を押し付けて実装する。
図11は、面発光デバイス18Aとなる基板5の上段左に4個目の発光ダイオードチップ1を実装する工程を示している。3個目の発光ダイオードチップ1のノズル3による吸引保持が完了して上昇すると、供給テーブル8は4個目の発光ダイオードチップ1の位置がノズル3の下方位置にくるように、Xテーブル9,Yテーブル10が運転される。中継ヘッド4の90度回転位置では、4個目の発光ダイオードチップ1の実装位置に応じて、水平回転駆動部22によってノズル3を左方向へ180度回転させ、中継ヘッド4の90度回転位置から180度回転位置への途中には、ノズル3を上下方向に180度回転させて、発光ダイオードチップ1が到着すると分離ヘッド36のノズル12が中継ヘッド4のノズル3から受け取り、駆動装置14によって実装位置に運んで、超音波振動をかけながら基板5に発光ダイオードチップ1の電極を押し付けて実装する。
このようにして図11に示したように、P型電極とN型電極が平面配置された発光ダイオードチップを、それぞれのN型電極が内側に向くよう基板上に配置して実装した面発光デバイス18Aが完成する。
図15(b)に示した配置の従来の面発光ダイオード18の輝度は、図12(b)に示すように発光ダイオードチップ1のセンター位置S0よりもP型電極19の方にずれた位置に輝度分布21のピーク値が存在していたが、この面発光デバイス18Aの輝度分布21は図12(a)に示したように基板5の中央に輝度のピーク値が位置した輝度ムラの極めて少ない良好なものであった。
さらに、実装ヘッド6を、分離ヘッド36と、荷重駆動部13としてのボイスコイルモータ13Bとに分割し、分離ヘッド36だけを部品受け取り位置S2と実装実行位置S3の間を移動させるように構成したため、従来に比べて移動する部分の質量が小さいため慣性の影響が少なく、実装タクトを短くした場合であっても従来よりも実装精度の向上を実現できる。
なお、パレット2における発光ダイオードチップ1は、発光ダイオードチップ1の下面の電極を上にして、発光ダイオードチップ1の上面とパレット2との間に粘着剤を挟んで貼り付けられている。そのため、中継ヘッド4が0度回転位置で発光ダイオードチップ1を吸引保持した状態では、発光ダイオードチップ1の上面に前記粘着剤が残っている場合がある。本発明では、中継ヘッド4が0度回転位置から90度回転位置への区間で、クリーニングを行っている。具体的には、クリーニングとは、発光ダイオードチップ1の前記上面に溶剤を噴霧または溶剤に浸積して拭き取る工程、または発光ダイオードチップ1の前記上面に溶剤の液体または霧状態に接触させて除去する工程を実行している。溶剤とは、前記粘着剤が溶解するもので有機溶剤を含んだものの他、無機の酸性液体、無機のアルカリ液体を含んだもの、前記粘着剤が水溶性の場合には、H2Oを使用することもできる。クリーニングの位置については、中継ヘッド4が90度回転位置から180度回転位置への区間で行うこともできる。
このようにクリーニングを実行して発光ダイオードチップ1の前記上面に前記粘着剤が残留しないように構成したことによって、分離ヘッド36のノズル12と発光ダイオードチップ1の前記上面との間に、残留した前記粘着剤が挟まることがなく、実装ヘッド6による超音波加圧による発光ダイオードチップ1の基板5への接合状態の品質の向上を確認できた。
なお、上記の実施の形態では、基板5への実装位置に応じて水平回転駆動部22がノズル3を回転させたが、ノズル3に吸引保持されている発光ダイオードチップ1の角度をモニタカメラで認識し、これを画像認識して目標の角度になるように水平回転駆動部22を制御してノズル3を回転させるように構成することによって、実装精度が向上する。特に、中継ヘッド4の0度から90度回転位置の区間で前記クリーニングを実行した場合には、クリーニング処理の際にノズル3に対する発光ダイオードチップ1の角度がずれた場合でもこれを補償できる。
上記の各実施の形態では、水平回転駆動部22を基板5の実装位置に応じてだけ制御して実装していたが、中継ヘッド4のノズル3の先端に通電用電極を設け、中継ヘッド4の0度から180度回転位置の区間において、ノズル3に吸引保持している発光ダイオードチップ1に前記通電用電極を介して通電して、この際の発光ダイオードチップ1の輝度分布をモニターカメラなどで観察し、標準品の輝度分布と観察結果の輝度分布との差および基板5の実装位置に応じて、面発光デバイスの輝度分布が標準品に近づくように、水平回転駆動部22を制御してノズル3を回転させて図13(a)(b)に示すように、角度を傾けて実装するように構成することによって、製品相互間の輝度分布のバラツキをより低減できる。
上記の実施の形態では、中継ヘッド4の回転位置を、説明を分かり易くするために90度ごとで説明したが、角度は90度よりも小さくても、角度は90度よりも大きくてもよく、角度を限定するものではない。
なお、上記の実施の形態では4個の発光ダイオードチップ1を実装した面発光デバイスを製造する場合を例に挙げて説明したが、発光ダイオードチップ1の基板5への実装位置に応じて回転させることができる電子部品装着装置であるため、前記マイクロコンピュータのプログラムを変更することによって、図14(a)(b)(c)に示す面発光デバイス18B,18C,18Dも製造可能である。
図14(a)の面発光デバイス18Bは、複数の発光ダイオードチップのそれぞれのN型電極が内側に向くよう基板上に配置した群24を単位として、互いに近接させて基板5に複数だけ配置して実装している。
図14(b)の面発光デバイス18Cは、4つの発光ダイオードチップのそれぞれのN型電極が内側に向くよう基板上に配置した群24を中央に配置し、N型電極を前記内側に向けた発光ダイオードチップ11〜112を前記群24の外周に沿って配置して実装している。
図14(c)の面発光デバイス18Dは、図14(b)の変形タイプで、発光ダイオードチップ11〜18が前記群24の外周に沿って環状に配置して実装されている。
本発明は、各種電子部品の実装に使用する電子部品装着装置の機能の向上と製造物の高性能化に寄与できる。
S2 部品受け取り位置
S3 実装位置
1 発光ダイオードチップ(部品)
3 中継ヘッド4のノズル
4 中継ヘッド
5 基板(実装対象ワーク)
6 実装ヘッド
7 中継ヘッド4の駆動軸
12 ノズル
13B ボイスコイルモータ(荷重駆動部)
14 駆動装置
18A 面発光デバイス
20 発光ダイオードチップ1のN型電極
22 水平回転駆動部(回転手段)
23 水平回転駆動部22の出力軸
24 群
28 移動ブロック
29 超音波振動子
30 超音波ホーン
31 圧縮バネ
32 支持軸
34 固定側
36 分離ヘッド
S3 実装位置
1 発光ダイオードチップ(部品)
3 中継ヘッド4のノズル
4 中継ヘッド
5 基板(実装対象ワーク)
6 実装ヘッド
7 中継ヘッド4の駆動軸
12 ノズル
13B ボイスコイルモータ(荷重駆動部)
14 駆動装置
18A 面発光デバイス
20 発光ダイオードチップ1のN型電極
22 水平回転駆動部(回転手段)
23 水平回転駆動部22の出力軸
24 群
28 移動ブロック
29 超音波振動子
30 超音波ホーン
31 圧縮バネ
32 支持軸
34 固定側
36 分離ヘッド
Claims (4)
- 実装対象ワークが配置されている実装位置に、保持した部品を前記実装対象ワークに押し付ける実装ヘッドを設け、
前記実装ヘッドを、
前記部品を保持する分離ヘッドと、
前記分離ヘッドを介して前記部品を前記実装対象ワークに押し付ける荷重駆動部と
に分割し、前記分離ヘッドを、
部品受け取り位置と、前記部品を保持して前記荷重駆動部と前記実装対象ワークとの間に挟まれる実装実行位置との間を移動可能に構成した
電子部品装着装置。 - 実装対象ワークが配置されている実装位置に、保持した部品を前記実装対象ワークに押し付ける実装ヘッドを設け、
前記実装対象ワークに実装すべき部品が供給される部品供給位置と前記実装ヘッドの間に、中継ヘッドを設け、
前記中継ヘッドは、
部品供給位置で前記部品をピックアップして、前記実装ヘッドが前記部品を受け取る位置に搬送するとともに、保持した前記部品を、実装対象ワークの実装位置に応じて回転させることができる回転手段を有し、
前記実装ヘッドを、
前記部品を保持する分離ヘッドと、
前記分離ヘッドを介して前記部品を前記実装対象ワークに押し付ける荷重駆動部と
に分割し、前記分離ヘッドを、
前記中継ヘッドからの部品受け取り位置と、前記部品を保持して前記荷重駆動部と前記実装対象ワークとの間に挟まれる実装実行位置との間を移動可能に構成した
電子部品装着装置。 - 前記中継ヘッドは、
部品供給位置でピックアップした部品を実装ヘッドに受け渡すまでに、前記部品をクリーニングするクリーニング手段を有している
請求項2記載の電子部品装着装置。 - 前記中継ヘッドは、
部品供給位置でピックアップした部品を実装ヘッドに受け渡すまでに、前記部品の特性検査を実施する検査手段を有し、かつ前記回転手段を、実装対象ワークの実装位置と前記検査手段の検査結果とに応じて保持した前記部品を回転させるよう構成した
請求項2記載の電子部品装着装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006127166A JP2007299966A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | 電子部品装着装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006127166A JP2007299966A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | 電子部品装着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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