JP2007299885A - 半導体装置及びその検査方法 - Google Patents

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徹 加賀
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涼 田島
Kenji Terao
健二 寺尾
Shinji Nomichi
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Abstract

【課題】短絡不良の有無や、耐短絡、耐断線及び耐導通不良寸法マージンの検査を行うことが可能な半導体装置及びその検査方法を提供すること。
【解決手段】接地電位にある配線162、162、162とフローティング電位にある配線161、161、161とを有する2つ以上のTEGからなるTEG群を備えた半導体装置は、それぞれのTEGにおいては配線の線幅及び間隔を同一とし、異なるTEG間では配線の線幅と間隔のうちのいずれか一方が互いに異なる。この半導体装置は、それぞれのTEGに電子線を照射し、TEGから二次電子を放出させ、放出された二次電子の量に基づいて、電位コントラスト法により、TEGにおける配線不良部位の有無を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、フラッシュ・メモリ、ロジックLSI等の各種のSi LSIに関し、特に、これらSi LSIにおいて発生する配線幅やコンタクト径の寸法不良に起因する電気的導通不良、短絡不良を高い感度と短い検査時間で検出することが可能な半導体装置及びその検査方法に関する。
従来から、半導体装置の配線に生じる電気的不良を検出するための種々の提案がなされている。その一例が特許文献1に記載された電位コントラスト法であり、これを第8図により説明する。図8において、半導体装置は基板上にX方向に延びる複数本の配線1a〜1k、2a〜2kが互いに平行にY方向に配列された構造を有している。図に示すように、これらの交互に並ぶ配線のうち、第1の組の配線1a〜1kと第2の組の配線2a〜2kとはX方向において異なる位置に配置され、すなわち、第2の組の配線2a〜2kの方が図で下側に突き出し、その突き出した端部どおしが所定の電位が与えられた給電用の一本の配線3に接続される。一方、第1の組の配線1a〜1kはそれぞれフローティング電位にある。
こうした構造の半導体装置に対して電子ビームを照射しながら、半導体装置と電子ビームを相対的にY方向に移動させて半導体装置をスキャンさせると、電気的不良が生じていないときには、第2の組の配線2a〜2kの電位は予め与えられた所定の電位に固定されていて変化しない。一方、フローティング状態の第1の組の配線1a〜1kの電位は、「照射で得た電子量」−「放出された2次電子量」に相当する分だけ変動するため、第1の組の配線1a〜1kから放出される二次電子の量は第2の組の配線2a〜2kから放出される電子の量とは相違する。したがって、こうした放出二次電子量の変化(すなわち差)を検出することにより、フローティング電位にある配線を固定電位にある配線と分離抽出することができる。これを電位コントラスト法(VC法)と呼ぶ。
そこで、フローティング電位にある第1の組の配線のうちの一つの配線、例えば配線1dが、その隣接する固定電位にある配線2cと短絡すると、そのフローティング電位の配線1dの電位は固定電位となる。したがって、上記のように電子ビームでスキャンすると、配線1dから放出される二次電子の量は、配線1dを挟む固定電位の配線2c、2dからの放出二次電子量と同じになる。これにより、配線1dを他のフローティング電位にある配線とは分離抽出することができ、どの配線が隣接の配線と短絡したかを検出することができる。
特開平11−27066号公報
しかし、図8により説明した従来の電気的不良検出方法は、短絡不良を検出するのには効果的であるが、短絡がどの程度の線間スペースから発生し易くなるか等の構造上の寸法マージンを知ることはできない。
本発明は上記の課題に鑑みて提案されたものであって、本発明の目的は、短絡不良の有無の検出ばかりでなく、耐短絡の寸法マージン、耐断線寸法マージン、耐導通不良マージン等の各種の検査を行うことが可能な構造を有する半導体装置及びその検査方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係る半導体装置は、
接地電位にある配線とフローティング電位にある配線とを有する2つ以上のTEGからなるTEG群を備えた半導体装置であって、
それぞれの前記TEGにおいては前記配線の線幅及び間隔を同一とし、異なる前記TEG間で前記配線の線幅と間隔のうちのいずれか一方を互いに異ならせたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る半導体装置は、
所定の電位にある少なくとも2つの配線をそれぞれ有する2つ以上のTEGからなるTEG群を備えた半導体装置であって、
それぞれの前記TEGにおいては前記配線の線幅及び間隔を同一とし、異なる前記TEG間で前記配線の線幅と間隔のうちのいずれか一方を互いに異ならせたことを特徴とする。
請求項3の発明に係る半導体装置は、
絶縁層の第1の面に形成された第1層と、前記第1の面に対向する第2の面に形成された第2層とを有する半導体装置であって、
前記第1層に形成され、所定の間隔で行方向に配列された複数の配線を有する第1の行配線と、
前記第1の行配線に重なるように、且つ、前記複数の配線の隣接する端部を含むように前記第2層に形成された複数の配線を有する第2の行配線と、
前記第1の行配線における配線と前記第2の行配線における配線とを電気的に接続するためのビアやコンタクト等の導電体と、
を有するTEGを2つ以上有するTEG群を備え、
異なるTEG間で前記導電体の径又は相互間隔を異ならせることを特徴とする。
請求項4の発明に係る検査方法は、請求項1〜3の発明のいずれかに係る半導体装置の検査方法であって、
それぞれの前記TEGに電子線を照射し、前記TEGから二次電子を放出させ、放出された前記二次電子の量に基づいて、電位コントラスト法により、前記TEGにおける配線不良部位の有無を検出することを特徴とする。
請求項5の発明に係る検査方法は、請求項4の発明に係る検査方法であって、
それぞれの前記TEGの配線ピッチを予め記憶させる工程と、それぞれの前記TEGの配線ピッチを自動的に検出する工程とのいずれかを更に備え、予め記憶させた前記配線ピッチ又は自動的に検出された前記配線ピッチを用いて連続的に配線不良部位を検出することを特徴とする。
請求項6の発明に係る検査方法は、請求項4又は5の発明に係る検査方法であって、
複数の前記TEG群をウェーハ上で検査し、それぞれの前記TEG群毎に、各TEGの設計寸法と歩留まりとの関係を求めることを特徴とする。
請求項7の発明に係る検査方法は、請求項6の発明に係る検査方法であって、
前記歩留まりが所定の値よりも小さいときに前記半導体装置が不良であると判定することを特徴とする。
請求項8の発明に係る検査方法は、請求項6又は7の発明に係る検査方法であって、
前記TEG群の中から代表TEGを選定し、該代表TEGについて歩留まりを測定することを特徴とする。
請求項9の発明に係る検査方法は、請求項1〜8の発明のうちのいずれかに係る検査方法であって、それぞれの前記TEGの寸法が、設計寸法±許容マージンに相当する値を有することを特徴とする。
本発明は、パターン形状が相似した複数のTEGについて電気的接続不良を検査するようにしたので、半導体装置に発生する短絡や断線等の接続不良を効率的に検出することができるばかりでなく、こうした不良の原因となる製造プロセスの歩留まり低下を速やかに検出することができる。これにより、製造プロセスの不良対策を効率化し、ウェーハの歩留まりを向上させることができる。
発明の実施の形態
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明に係る半導体装置の幾つかの実施の形態を詳述する。なお、全図において、同じ参照数字又は参照符号は同一の又は同様の構成要素を指すものとする。
図1の(A−1)〜(A−3)はそれぞれ、本発明に係る耐短絡寸法マージンを測定するための配線短絡検出用テスト・エレメント・グループ(以下、TEGという)のパターン形状を概略的に示しており、図1の(B)は1つのTEGの断面図である。なお、図1の(A−1)〜(A−3)は、パターン形状の異なる3種のTEGにおける構成要素相互の位置関係を説明するために、各構成要素は半導体のどの層に形成されるかに無関係に同一平面上に図示されている。
図1において、(A−1)〜(A−3)に構造を示すTEGは同一の半導体装置上に、例えば同じダイ(又はチップ)上に形成されて1つのTEG群を作る。いずれのTEGも、フローティング電位にある第1の配線161、161、161と、この第1の配線の三方を囲むように配置され且つ接地電位にあるコの字状の第2の配線162、162、162とを備える。(B)に示すように、第1の配線161及び第2の配線162はSiO層14の上面に形成されて第1層をなし、第2の配線162はSiO層14を貫通する複数のコンタクト151を介して、基板11上に形成された第2層のアクティブ領域131に接続される。なお、数字12はSTI(シャロウ・トレンチ・アイソレーション)層である。こうした構造は図1の(A−2)及び(A−3)に示すTEGにおいても同様であり、152、153はコンタクトを、132、133はアクティブ領域を示している。
図1の(A−1)〜(A−3)から明らかなとおり、これら3種のTEGは第1の配線及び第2の配線の線幅が相互に相違することを除いて、基本的に同じ構造を有する。そこで、例えば(A−2)に示すTEGに電子線を照射し、そこから放出される二次電子の画像を得る。その一例を図2の(A)及び(B)に示す。図2の(A)はTEGに短絡した個所がない場合に得られる画像で、接地された第2の配線162からは多量の二次電子が放出されるため、明るい二次電子画像が得られ、その間にある第1の配線161から放出される二次電子の量は少なく、したがって暗い二次電子画像が得られる。一方、図2の(B)はTEGに電気的に短絡した個所Sが存在する場合の画像を示しており、本来であればフローティング電位にある第1の配線161が接地電位になるため、TEG全体が明るい二次電子画像を作り出している。この原理を図1の(A―1)〜(A−3)に示すTEGに適用すると、どの寸法のTEGで短絡不良が発生するかを知ることができる。これにより、短絡不良を起こさないための寸法領域幅つまり寸法マージンを知ることができることになる。
図3の(A−1)〜(A−3)は、本発明に係る、断線マージンを測定するための配線断線検出用TEGの構造を概略的に示す図であり、図1と同様に、半導体装置を上から見た場合の各構成要素の位置関係を示している。第1の実施の形態と同様に、図3の(A−1)〜(A−3)に示すTEGも同一の半導体装置上に形成されて1つのTEG群を作り、それぞれ、第1の配線161、161、161の一方の側に、これら第1の配線と平行に第2の配線162、162、162が配置されるとともに、第1の配線161、161、161の他方の側に、これら第1の配線と平行に第3の配線163、163、163が配置されるパターン形状を有する。なお、この第2の実施の形態においても、図1に示す第1の実施の形態と同様に、第1の配線〜第3の配線は互いに形状が類似しているが、第1の配線の線幅が最も小さく、第3の配線の線幅が最も大きく、第2の配線の線幅はそれらの中間である点で相違する。
さらに、第1の配線161、161、161の図3に向かって右側の端部はそれぞれ、コンタクト151、152、153を介してアクティブ領域131、132、133に接続される。第2の配線162、162、162の図3に向かって左側の端部はコンタクト151、152、153を介してアクティブ領域131、132、133に接続され、第3の配線163、163、163の図3に向かって左側の端部もそれぞれ、コンタクト151、152、153を介してアクティブ領域131、132、133に接続される。これにより、正常な状態では、第1の配線〜第3の配線はすべて接地電位にある。
そこで、例えば図3の(A−1)に示すTEGに電子線を照射し、そこから放出される二次電子の像を得ると、正常であれば、第1の配線〜第3の配線はすべて接地電位にあるので、これら接地された配線から多量の二次電子が放出されるので、図4の(A)に示すような明るい二次電子画像が得られる。一方、いずれかの個所、例えば第1の配線16−1の中間が断線すると、第1の配線の図に向かって右側の部分は接地電位のままであるが、左側の部分はフローティング状態となる。このため、図4の(B)に示すように、第1の配線161の断線個所Dに対応する個所から右側の部分からは多量の二次電子が放出されるので明るい二次電子画像が得られるが、左側の部分から放出される二次電子量は小さいので暗い二次電子画像が得られる。この原理を用いることにより、その線幅の配線から断線不良が発生するかを知ることができ、これによって、断線不良を起こさない線幅の範囲、つまり耐断線寸法マージンを知ることができる。
なお、図示しないが、第2の実施の形態においても、第1の配線161〜161、第2の配線162〜162及び第3の配線163〜163はいずれも、SiO層の上面に形成され、アクティブ領域131〜133はSiO層の下面且つ基板11の上面に形成される。また、第3の実施の形態においては、第2の配線162〜162と第3の配線163〜163のうち、どちらか一方を省略してもよい。
次に、図5の(A−1)、(A−2)及び(A−3)は、本発明に係る、ビア又はコンタクトの導通不良マージンを測定するためのTEGの構造を概略的に示している。この第3の実施の形態においては、(A−1)に示す第1のTEGが標準サイズのTEGであり、(A−2)に示す第2のTEGは標準サイズのTEGの穴径を変えたものであり、(A−3)に示す第3のTEGは標準サイズのTEGの穴間隔を変えたものである。これらのTEGは同一の半導体装置上に形成されて1つのTEG群を作る。
(A−1)に示すように、第1のTEGは、行方向に所定の間隔を置いて一列に第1層に配置された複数の行配線21、21、21、21、21を備える。これらの行配線の各端部は所定の穴径のビア31〜31又はコンタクト41を介して、第2層に形成されたアクティブ領域51〜51に接続される。なお、図では、最も右側の行配線21の右端部のみがコンタクト41を介してアクティブ領域51に接続されている。
第2のTEGは、第1のTEGにおけるビア及びコンタクトの穴径を大きくした点を除いて、第1のTEGと類似している。すなわち、第2のTEGは、行方向に所定の間隔を置いて一列に第1層に配置された複数の行配線22、22、22、22、22を備え、これらの行配線の各端部は所定の穴径のビア32〜32又はコンタクト42を介して、第2層に形成されたアクティブ領域52〜52に接続される。なお、図では、最も右側の行配線22の右端部のみがコンタクト42を介してアクティブ領域52に接続されている。
第3のTEGは、第1のTEGにおけるビア及びコンタクトの相互間隔を大きくした点を除いて、第1のTEGと類似している。すなわち、第3のTEGは、行方向に所定の穴間隔を置いて一列に第1層に配置された複数の行配線23、23、23、23、23を備え、これらの行配線の各端部は所定の穴径のビア33〜33又はコンタクト43を介して、第2層に形成されたアクティブ領域53〜53に接続される。なお、図では、最も右側の行配線23の右端部のみがコンタクト43を介してアクティブ領域53に接続されている。
そこで、第3の実施の形態においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態におけると同様に、第1のTEG〜第3のTEGに電子線を照射し、VC法によって各TEGの二次電子画像の明暗を求めてTEG別に導通の良否を測定することにより、どの寸法の穴又は穴間隔のTEGにおいて導通不良が発生するかを知ることができる。これにより、ビア又はコンタクトの導通不良マージンを知ることができる。
ところで、これまで説明してきたところから明らかなように、第1の実施の形態〜第3の実施の形態におけるTEG群は同一のダイ(又はチップ)上に形成されている。ダイがウェーハ上に複数形成されている場合には、各TEGに電子線を照射して二次電子画像を得る場合、各TEGのサイズが異なるので、二次電子画像は異なるピッチで生じる。そこで、各TEGから生じた、ピッチの異なる二次電子信号を検出し、それらの中から短絡、断線、導通不良等の部位を抽出するには種々の方法がある。その1つは、隣接するダイにある同一種類のTEGから得た二次電子信号どおしを比較し、その整合性の良否を検出して不良なTEG或いは不良部位を抽出する方法、すなわちダイ比較法である。この方法はダイに形成されたTEGの配線ピッチの依存せず、あらゆる配線ピッチのTEGを比較することが可能であるが、隣接するダイ間の距離が大きいため、それらのダイに形成された同一種類のTEGどうしで二次電子信号の強度に差異が生じやすく、検出感度が劣るという問題がある。
一方、各TEGの配線ピッチを予め認識しておき、そのピッチと二次電子信号から得た明暗のピッチとを比較して明暗ピッチの異常を検出する方法、いわゆるセル検出法においては、微小領域内での比較であるので、二次電子信号の強度分布が安定していて検出感度が高いという利点がある。しかし、このセル検出法の場合、ピッチの異なる複数のTEGが存在すると、全部のTEGの正しいピッチを認識しておかなければならない。したがって、全部のTEGのピッチを事前に登録しておくか、又は自動で認識させることが必要である。いずれにしても、全部のTEGを連続的に且つ高感度で検査することができ、検査時間を大幅に短縮することが可能である。
図6は、図3の(A−1)〜(A−3)に示すTEGと同様の機能を有するTEGからなるTEG群から得た、配線の線幅の変化と各TEGの歩留まりとの関係を示すグラフである。図示のとおり、配線の線幅は設計中心値60を中心として、設計下限値61の近傍から設計上限値62の近傍までを含む。設計下限値61から設計上限値62までの範囲が許容可能な加工ばらつき、すなわち許容マージンMである。なお、歩留まりに代えて、良品率又は不良品率を用いることもできる。
図6より、ウェーハの製造プロセスが正常であれば、TEGにおける線幅は設計下限値61から設計上限値62までの範囲に入り、高い歩留まりが得られることが分かる。しかし、製造プロセスに異常が発生し、例えば、加工マージンが不足して、点線の丸で示すように線幅が設計下限値61の近傍の値になった場合には、図示のとおり、線幅が小さくなって断線に対する寸法マージンが不足して歩留まりが劣化する。つまり、図6は、各種の寸法のTEGの歩留まりを常にモニターすることにより、製造プロセスに異常が発生したことを速やかに知ることができ、歩留まりに閾値を設けておけば、この閾値よりも歩留まりが小さい半導体装置を不良と判定することができる。歩留まりに代えて、良品率又は不良品率を用いる場合には、良品率については下限値を、不良品率については上限値を設定し、これら上限値を下回ったとき又は下限値を上回ったときに不良と判定する。
図7は、1つのダイに4つの異なるTEG群を形成し、各群の中から代表TEGを選定して、その代表TEGの歩留まりの変動を日付又はダイのロット番号とともに記録したグラフである。それぞれのTEG群を適切に選定することにより、このグラフから、どの製造プロセスに異常が発生したかを知ることができる。なお、各TEG群における代表TEGは、製造プロセスの異常によって歩留まりの劣化を起こしやすい、設計下限値近傍の配線幅を持つTEGとすることが好ましい。
以上、本発明に係る各種のTEG群について説明してきたが、これは本質的に単なる例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではない。当業者であれば、種々の変形や修正を想起することができ、これらの変形や修正は特許請求の範囲に含まれる。例えば、同一のパターン形状を有するTEGを複数個設けるようにしてもよい。
(A−1)〜(A−3)はそれぞれ、本発明に係る耐短絡寸法マージンを測定するための配線短絡検出用TEGの構造を概略的に示しており、(B)は1つのTEGの断面図である。 (A)はTEGに短絡した個所がない場合に得られる画像を示しており、(B)はTEGに電気的に短絡した個所が存在する場合の画像を示している。 (A−1)〜(A−3)は、本発明に係る、断線マージンを測定するための配線断線検出用TEGの構造を概略的に示す図である。 (A)は正常なTEGから得られる画像を示しており、(B)はTEGに断線個所が存在する場合の画像を示している。 (A−1)、(A−2)及び(A−3)は、本発明に係る、ビア又はコンタクトの導通不良マージンを測定するためのTEGの構造を概略的に示している。 図3の(A−1)〜(A−3)に示すTEG群と同様の機能を有するTEG群から得た、配線の線幅の変化と各TEGの歩留まりとの関係を示すグラフである。 代表TEGの歩留まりの変動を日付又はロット番号とともに記録したグラフである。 半導体装置の配線に生じる電気的不良を検出するための、従来の1つの検査方法を説明するための図である。
符号の説明
161、161、161:第1の配線
131、132、133:アクティブ領域
151、152、153:コンタクト
162〜162、162〜162:第2の配線
163〜163:第3の配線
131、132、133:アクティブ領域
151〜151、152〜152、153〜153:コンタクト
21〜21、22〜22、23〜23:行配線
31〜31、32〜32、33〜33:ビア
41、42、43:コンタクト
51〜51、52〜52、53〜53:アクティブ領域
60:設計中心値
61:設計下限値
62:設計上限値
M:許容マージン

Claims (9)

  1. 接地電位にある配線とフローティング電位にある配線とを有する2つ以上のTEGからなるTEG群を備えた半導体装置であって、
    それぞれの前記TEGにおいては前記配線の線幅及び間隔を同一とし、異なる前記TEG間で前記配線の線幅と間隔のうちのいずれか一方を互いに異ならせたことを特徴とする半導体装置。
  2. 所定の電位にある少なくとも2つの配線をそれぞれ有する2つ以上のTEGからなるTEG群を備えた半導体装置であって、
    それぞれの前記TEGにおいては前記配線の線幅及び間隔を同一とし、異なる前記TEG間で前記配線の線幅と間隔のうちのいずれか一方を互いに異ならせたことを特徴とする半導体装置。
  3. 絶縁層の第1の面に形成された第1層と、前記第1の面に対向する第2の面に形成された第2層とを有する半導体装置であって、
    前記第1層に形成され、所定の間隔で行方向に配列された複数の配線を有する第1の行配線と、
    前記第1の行配線に重なるように、且つ、前記複数の配線の隣接する端部を含むように前記第2層に形成された複数の配線を有する第2の行配線と、
    前記第1の行配線における配線と前記第2の行配線における配線とを電気的に接続するためのビアやコンタクト等の導電体と、
    を有するTEGを2つ以上有するTEG群を備え、
    異なるTEG間で前記導電体の径又は相互間隔を異ならせることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置の検査方法であって、
    それぞれの前記TEGに電子線を照射し、前記TEGから二次電子を放出させ、放出された前記二次電子の量に基づいて、電位コントラスト法により、前記TEGにおける配線不良部位の有無を検出することを特徴とする検査方法。
  5. 請求項4に記載の検査方法であって、
    それぞれの前記TEGの配線ピッチを予め記憶させる工程と、それぞれの前記TEGの配線ピッチを自動的に検出する工程とのいずれかを更に備え、予め記憶させた前記配線ピッチ又は自動的に検出された前記配線ピッチを用いて連続的に配線不良部位を検出することを特徴とする検査方法。
  6. 請求項4又は5に記載の検査方法であって、
    複数の前記TEG群をウェーハ上で検査し、それぞれの前記TEG群毎に、各TEGの設計寸法と歩留まりとの関係を求めることを特徴とする検査方法。
  7. 請求項6に記載の検査方法であって、
    前記歩留まりが所定の値よりも小さいときに前記半導体装置が不良であると判定することを特徴とする検査方法。
  8. 請求項6又は7に記載の検査方法であって、
    前記TEG群の中から代表TEGを選定し、該代表TEGについて歩留まりを測定することを特徴とする検査方法。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一つに記載の検査方法であって、
    それぞれの前記TEGの寸法が、設計寸法±許容マージンに相当する値を有することを特徴とする検査方法。
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