JP2007299370A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバ40と、作業者の認証処理を行う認証サーバ40とが接続された、作業者が端末として利用する情報処理装置であって、
管理サーバ40が管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段61と、
作業者情報取得手段61により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手段62とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関するものである。
近年、製造業では、生産拠点の海外シフトや派遣社員の雇用率増加に伴い、技術習得が必要な新規作業者が増加し、これらの作業者に対する教育環境整備の遅れや教育コストの増大などが問題となっている。
これらの問題に対し、作業者教育業務をサポートするツールとして、マルチメディアコンテンツを用いた電子マニュアルがあり、電子マニュアルを利用した様々な支援システムが提案されている。例えば、マニュアル作成画面から動画を取り込み、音声入力により動画に対応したコメントをテキスト化する電子マニュアル作成機能を備え、作成された電子マニュアルを基に、作業者教育を行うシステムや、初心者と熟練者の作業を録画した動画を、同一画面内で比較し、分析する、動作分析機能を備え、動作分析結果を基に作成された電子マニュアルを活用して、作業者教育を行うシステムなどがある。
このようなシステムを導入することで、作業工程において必要な要素技術を、新規作業者に習得させる教育環境や、生産ライン上の作業者に作業ペースを維持させる作業環境を整備することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−297793号公報
しかしながら、教育業務にかかるコストを削減するためには、作業者を、短期間に習熟させる(決められた時間内に、品質上問題なく作業を行う)ことが重要となる。
特開2002−297793によらず、現在の電子マニュアルを利用したシステムでは、主に作業工程における要素技術を対象としたものであって、実際に、生産ライン上で行われる組み立て作業を習得させる目的で利用されているものは少なく、組み立て作業の習得を目的としたものでも、作業者の習熟度にあわせた電子マニュアルを提示し、作業者を短期間に習熟させることを目的としたものはない。
また、製造業では、多品種少量生産に伴う生産管理、品質管理コストの増大も問題となっており、コストを削減するためには、ある程度の技術習得を終え、生産ライン上にいる作業者が、生産性の向上や品質維持を意識した作業を行うことが重要となる。
従来の電子マニュアルを利用したシステムでは、決められた時間内に、品質上問題なく作業を行うようペース配分を行う機能や作業手順や部品の変更、市場クレーム対応などによる作業工程の変更を作業者へ周知する機能のような、生産ライン上の作業者に対し、生産性の向上や品質維持を意識させ作業を行うように促す機能がない。
本発明では、上記従来技術の問題点を鑑み、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置であって、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、前記作業者情報取得手段により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手段とを有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した習熟度を基に作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定することができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記作業者情報が、作業者を識別する作業者ID、作業者の習熟度を示す習熟度情報、作業者に割り当てられた作業範囲である担当作業情報、作業者の作業ペースを示す作業スピード情報、作業ペース配分を示す再生スピード情報を有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、管理サーバから、作業者ID、習熟度情報、担当作業情報、作業スピード情報及び再生スピード情報を取得することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記コンテンツ設定手段が、前記作業情報取得手段により取得した作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、作業者に割り当てられた作業範囲である担当作業情報、作業ペース配分を示す再生スピード情報を設定することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、管理サーバから取得した習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、担当作業情報、再生スピード情報を設定することができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツの再生スピードを担当作業毎に調整し設定することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記コンテンツ設定手段が、前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツを、作業単位の間で一時停止させて再生するように設定することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツを、作業単位の間で一時停止させて再生するように設定することができ、マニュアルコンテンツ再生時に、作業単位の間で一時停止させることができ、作業者の習熟度に応じて効果的にマニュアルコンテンツを提示することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記コンテンツ設定手段が、マニュアルコンテンツを、作業単位で繰り返し再生するように設定することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、マニュアルコンテンツを、作業単位で繰り返し再生することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記担当作業情報が、作業工程を構成する作業項目及び作業を構成する手順項目を示す作業工程リストにより、再生開始の作業項目と再生終了の作業項目を選択した際に、設定されることを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、管理サーバから取得した作業者情報に含まれる担当作業情報を、作業工程リストにより、再生開始の作業項目と再生終了の作業項目を選択し、設定することができる。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用する情報処理装置であって、前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを表示する表示装置を備え、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手段とを有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した作業者情報を基に、マニュアルコンテンツを再生、表示させることができ、作業者の作業担当などに応じてマニュアルコンテンツを提示することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記表示手段が、前記コンテンツ設定手段により設定された再生スピードで、前記再生手段により再生された場合に、作業完了の目標時間を超過した旨を表示することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業者へ、作業完了の目標時間を超過した旨を知らせることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記表示手段が、作業工程を構成する作業項目及び作業を構成する手順項目を示す作業工程リストと、前記再生手段により再生するマニュアルコンテンツを、同時に表示することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業工程全体の項目を示す作業工程リストとマニュアルコンテンツを、同一画面上に表示することができ、作業者へ、現在、行っている作業項目又は手順項目が、作業工程全体のどの項目なのかを示す情報を提示することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記表示手段が、前記再生手段により再生されているマニュアルコンテンツに対応した作業項目を、前記作業工程リスト内の作業名の色と背景色を反転させて表示することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、再生されているマニュアルコンテンツと連動し、作業工程リスト内の作業名の色と背景色を反転させて表示することができ、作業者へ、再生されているマニュアルコンテンツに対応した作業項目又は手順項目を知らせることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記表示手段が、作業工程の中で次の作業へ移る旨を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて、表示することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業の中で重要なポイント及び注意すべき点に関する情報を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて表示することができ、作業者へ、作業工程の中で重要なポイント及び注意すべき点を知らせることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記表示手段が、作業工程の中で次の作業へ移る旨を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて、表示することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、次の作業へ移る旨を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて表示することができ、作業者へ、次の作業へ移ることを知らせることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記再生手段が、作業完了の目標時間内に動画コンテンツを再生するため、動画コンテンツの再生時間を調整する再生時間調整手段を有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、動画コンテンツの再生時間を調整することができ、再生時間(動画コンテンツの素材として録画した時間)が、作業完了の目標時間を超過する動画コンテンツを、作業完了の目標時間で再生することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記再生手段が、前記表示手段により表示された作業工程リストにより、再生を開始したい作業項目又は手順項目を選択し、選択した項目から再生を開始することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業工程リストから、再生を開始したい作業項目又は手順項目を選択することができ、作業工程リストから任意に選択した項目から再生を開始することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記再生手段が、作業単位又は作業を構成する手順単位で早送り又は巻き戻しが行えることを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業単位又は手順単位で、早送り又は巻き戻しを行うことができ、作業単位又は手順単位で、マニュアルコンテンツの再生開始位置を移動することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記再生手段が、早送り又は巻き戻しをした際に、所定の作業項目で早送り又は巻き戻しの動作を停止することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、所定の作業項目で、早送り又は巻き戻しの動作を停止することができ、マニュアルコンテンツの再生開始位置を、作業工程の中で重要な作業項目へ移動することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記再生手段が、作業工程の中で、作業者が作業を停止しなければならない状態となった場合に、作業を停止した時間に基づき、作業完了の目標時間内に作業が終るように、再生スピードを調整してマニュアルコンテンツを再生する追いつき再生手段を有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理装置は、作業を停止した時間に基づき、作業完了の目標時間内に作業が終るように、再生スピードを調整することができ、作業者が、作業を停止しなければならない状態となった場合に、作業再開後、作業完了の目標時間内に、作業を終えるように、誘導することができる。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理方法は、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置における情報処理方法であって、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手順と、前記作業者情報取得手順により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手順とを有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理方法は、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した習熟度を基に作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定することができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように動作することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理方法は、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用し、表示装置を備えた情報処理装置における情報処理方法であって、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手順と、前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手順と、前記コンテンツ取得手順により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手順により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手順と、前記再生手順により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手順とを有することを特徴とする。
これによって、本発明の情報処理方法は、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した習熟度を基に、マニュアルコンテンツを再生、表示させることができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように動作することができる。
上記目的を達成するため、本発明の情報処理プログラムは、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置における情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、前記作業者情報取得手段により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手段として機能させる。
これによって、本発明の情報処理プログラムは、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した習熟度を基に作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定することができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように動作することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理プログラムは、作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用し、表示装置を備えた情報処理装置における情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手段として機能させる。
これによって、本発明の情報処理プログラムは、管理サーバから作業者情報に含まれる習熟度を取得し、取得した習熟度を基に、マニュアルコンテンツを再生、表示させることができ、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように動作することができる。
本発明は、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るシステムの構成例を示す図である。
図1に示すシステムは、作業者が製品製造を行うラインを備えた生産区と、管理者が製品の製造工程を管理運用する技術区とからなる製品製造及び工程管理運用を行う環境下で利用されるものであって、生産区内に設定された、管理者が作業者へ提示するマニュアルコンテンツを制御するための管理者端末として使用する情報処理装置10(以下、「管理者端末10」と言う。)と、マニュアルコンテンツを表示するための作業者端末として使用する情報処理装置20、20(以下、「作業者端末20」と言う。)、技術区内に設置された、管理者が作業者へ提示するマニュアルコンテンツの素材を収集するための管理者端末として使用する情報処理装置30(以下、「管理者端末30」と言う。)、管理者が作業者へ提示するマニュアルコンテンツを作成及び編集を行うための管理者端末として使用する情報処理装置30(以下、「管理者端末30」と言う。)、作業者端末10へ表示するマニュアルコンテンツと作業者情報などを管理するデータベース機能を備えた管理サーバ40、作業者の認証処理を行う管理サーバ40とが、公衆回線及び無線回線などにより公知記されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)のネットワーク50に接続されており、管理者端末10から、ネットワーク50を介して、管理サーバ40が管理するマニュアルコンテンツを、作業者情報を基に制御することで、作業者端末20に、作業者毎の作業工程や習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示させるものである。
このように、図1に示すシステムを、製品製造環境下に整備し、作業者毎の技術習得レベルである習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示することで、技術習得が未熟な作業者を短期間に習熟させることができ、また、ある程度習熟した作業者へ、生産性向上や品質維持を意識した作業を行わせることができる。
以下に、本実施例が、どのようにマニュアルコンテンツを表示(提示)するかについて、図2及び3を用いて説明する。
図2(a)は、本発明の実施例1に係る習熟段階の例を示す図である。
本実施例では、作業者の習熟度を複数の段階(以下、「習熟フェーズ」と言う。)に分け、それぞれの習熟フェーズに応じたマニュアルコンテンツを提示する。
図2(a)に示すように、習熟フェーズは、まず、作業者の習熟過程を考慮し、ラインに立つまでの教育期(訓練期)とライン上での実作業期の2つの段階に分けられる。さらに、教育期(訓練期)は、導入段階を表す「作業概要習得期」、訓練段階を表す「手順記憶期」及び達成段階を表す「目標タイム達成期(1)」に分けられる。また、実作業期は、達成段階を表す「目標タイム達成期(2)」と成長段階を表す「スピードアップ/品質向上期」に分けられる。上記の「目標タイム達成期」には、「目標タイム達成期(1)」と「目標タイム達成期(2)」があり、作業工程に対して最適な作業時間である目標タイムに一定量近づくまでを教育期(訓練期)の「目標タイム達成期(1)」とし、目標タイムに近づいてから到達するまでを実作業期の「目標タイム達成期(2)」とする。
作業者の習熟度は、導入段階の「作業概要習得期」から達成段階の「目標タイム達成期」を経て成長段階の「スピードアップ/品質向上期」へ移行して行く。習熟フェーズの移行は、作業者毎の特性によって異なる。例えば、ある作業者は、習熟フェーズがシーケンシャルに移行する過程を辿り、またある作業者は、一部の習熟フェーズをとばして次のフェーズへ移行する場合や2つの習熟フェーズが重なっている期間もある。
本実施例のシステムでは、このような作業者の習熟過程を4つの段階に分けた習熟フェーズを考慮し、それぞれのフェーズに最適なマニュアルコンテンツを備えている。「作業概要習得期」では、作業者に動画・音声による作業説明を行うコンテンツが提供され、「手順記憶期」では、作業者に静止画による作業順序(手順)とそのポイントを説明するコンテンツが提供され、「目標タイム達成期」では、作業者に動画による最適な作業の流れを説明するコンテンツが提供され、「スピードアップ/品質向上期」では、動画・音声により作業をナビゲートするコンテンツが提供される。
図2(b)は、本発明の実施例1に係る習熟フェーズに基づいたコンテンツ提示例を示す図である。
例えば、図2(b)に示すような習熟過程を経た作業者の場合、作業台数1〜2台の間は、「作業概要習得期」として作業概要(組み立て概要)を説明する動画・音声コンテンツが提示され、作業台数3〜17の間は、「手順記憶期」として作業順序(組み立て順序)とそのポイントを説明する静止画コンテンツが提示され、作業台数17〜22台の間は、「目標タイム達成期」として最適な作業スピードを身につけるための最適な作業の流れを示す動画コンテンツが提示され、最後に、作業台数22以降は、「スピードアップ/品質向上期」として生産品質を保ちながらテンポ良く作業を行うようにナビゲートする動画・音声コンテンツが提示される。このように、作業者の習熟度にあわせて最適なコンテンツを提示し、習熟フェーズを移行して行く(本実施例では、習熟フェーズに応じた動作モードを、「作業概要習得期」、「手順記憶期」及び「目標タイム達成期」を「訓練モード」とし、「スピードアップ/品質向上期」を「ペース配分モード」としている)。
図2(b)には、不具合件数(製品不良発生件数)が棒グラフとして、作業時間(sec)が折れ線グラフとして示されている。この2つの要素は、作業者の習熟度を判断する(習熟フェーズを移行する)際の習熟度の指標(基準値(作業スピード:目標タイム達成率、品質結果:不良品発生率))として用いられる。この習熟度の指標(基準値)を用いた習熟度判定については、以降、図9を用いて説明するので、ここでは省略する。また、本発明で習熟度の指標を、作業スピードと不良品発生率の2つの要素としているのは、作業手順の記憶状況や作業ミス状況などを定量的に表すことができ、システムに備えられたライン上の各種センサなどにより自動検知可能な情報である点などが挙げられる。
図3は、本発明の実施例1に係るシステムの習熟フェーズに応じたコンテンツ提示処理を示す図である。
図2を用いて説明した作業者の習熟度にあわせて最適なマニュアルコンテンツを提示する処理について、図3を用いて説明する。
まず、本実施例のシステムは、作業者の習熟度が入力される(S1)。ここで、入力される習熟度は、作業者が作業を終えた後に作業者情報としてシステムに記録されたログのうち、習熟度に関するデータである。
次に、予め設定された習熟度の指標(基準値)に基づき、作業者の習熟段階(習熟フェーズ)を判断(S2)し、該当する習熟フェーズに応じて、作業工程が終了するまで最適なマニュアルコンテンツを提示する(S3〜13)。
最後に、作業工程が終了する(S4、S7、S10又はS12がNOの場合)と、終了時点における作業者の習熟度をシステムに記録する。
以下に、これまで図1〜3を用いて説明した動作について、本実施例が、どのような機能構成及び処理手順によって実現しているかについて説明する。
図4は、本発明の実施例1に係る管理者端末及び作業者端末の機能構成例を示すブロック図である。
図4(a)は、管理者端末10の機能構成例を示すブロック図である。
図4(a)の示す管理者端末10は、制御部101、通信部102、記憶部103、画面表示部104を備えている。
制御部101は、管理者端末10にインストールされた基本ソフトであるOS(Operating System)により、キーボード入力や画面出力といった入出力機能やハードディスク(HD:Hard Disk)やメモリの管理機能など、各種アプリケーションから共通に利用される基本的な機能を提供し、管理者端末10のシムテム全体を制御するものである。本実施例も、基本ソフトウェアであるOS上で動作することを前提としており、マニュアルコンテンツを制御するマニュアルコンテンツ制御部を有している。
通信部102は、LAN、公衆回線及び無線回線などのネットワーク50上の通信機器を有する装置(作業者端末20、管理者端末30、30、管理サーバ40、認証サーバ40)との間で、作業者情報、マニュアルコンテンツに関する情報、動画、静止画、音声又は文字などのコンテンツデータを双方向通信によって送受信する。
記憶部103は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置及び媒体である。ハードディスクは、各種アプリケーションソフトウェア(マニュアルコンテンツ制御機能を実現するソフトウェアを含む。)及び各種アプリケーションソフトウェアに関するデータ(管理サーバ40から取得した作業者情報及びマニュアルコンテンツを含む。)などを、ディスク領域に保持する。また、メモリは、各種アプリケーションソフトウェアの実行プログラム(マニュアルコンテンツ制御機能を実現するソフトウェアの実行プログラムを含む。)、実行されているプログラムに係るデータなどを、一時的に保持する。
画面表示部104は、文字、図形及び画像などを表示する装置で、管理者端末10に導入された各種アプリケーションソフトウェアの実行プログラムが生成する2次元、3次元グラフィック(ビットマップ、文字及び図形などを含む。)などを表示する。
また、図4(a)の示す管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60を有している。
マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得部601、習熟度判定部602、コンテンツ設定部603で構成されている。
作業者情報取得部601は、管理サーバ40に登録されている作業者の情報である作業者情報を取得する。作業者情報取得部601が取得する作業者情報データの構成例を図5(a)に示す。
作業者情報は、作業者ID、習熟度、担当作業及び再生スピードの各データで構成されており、作業者毎にこれらのデータが対応付けられ、管理サーバ40で管理されている。
作業者IDは、作業者を識別するためのIDである。作業者IDは、作業者を登録する際に設定される。
作業者IDは、作業者情報取得部601により取得され、マニュアルコンテンツ制御部60内で、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者を特定する際に参照される。
習熟度は、作業スピード、製品不良発生率のデータで構成されている。作業スピードは、作業者が作業を開始して終了するまでに掛かった時間(T)で、作業中に、作業者端末20へ提示されるマニュアルコンテンツである動画の総フレーム数(F)を除算したFPS(Frame Per Second)の値(F/T)である。FPSとは、一般的に、動画の滑らかさを表す指標であり、1秒間に何枚の画像を表示しているかを示す。また、製品不良発生率は、作業者が作業中に製造した製品の内、不良品を発生した率を示すものである。習熟度は、作業者が作業を終えた際に、作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ提示機能により更新される。
習熟度は、作業者情報取得部601により取得され、マニュアルコンテンツ制御部60内で、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者の作業技術及び作業手順における習得段階(習熟フェーズ)を判断する際に参照される。
担当作業は、作業者が担当する作業を示すものである。担当作業は、作業者が生産区のラインにおいて、実際の製品の製造工程で行う作業を想定し設定する。
担当作業は、作業者情報取得部601により取得され、マニュアルコンテンツ制御部60内で、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者の担当作業の変更や習熟度変化を基に、変更が必要な場合に担当作業が変更される。
再生スピードは、作業者の担当作業における、作業完了の目標時間(T)(又は、基準時間とも言う。)で、作業中に、作業者端末20へ提示されるマニュアルコンテンツである動画の総フレーム数(F)を除算したFPSの値(F/T)に対し、作業者の習熟度にあわせた技術習得や作業のペース配分などを目的とし、作業者端末20にマニュアルコンテンツを提示するため、動画再生スピードを調整する係数(w)(又は、重み係数とも言う。)を乗算した値(w * (F/T))である。
再生スピードは、作業者情報取得部601により取得され、マニュアルコンテンツ制御部60内で、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者の習熟度にあわせて変更される。
習熟度判定部602は、作業者情報取得部601により取得された作業者情報内に含まれる習熟度(「作業スピード」、「製品不良発生率」。)を基に、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者の作業技術及び作業手順における習熟段階(習熟フェーズ)を判断し、作業者に対し、技術習得を目的(「作業概要習得期」、「手順記憶期」及び「目標タイム達成期」の導入から訓練段階)とする(以下、「訓練モード」と言う。)か、作業のペース配分を目的(「スピードアップ/品質向上期」の成長段階)とする(以下、「ペース配分モード」と言う。)か、作業者端末20nによるマニュアルコンテンツの提示目的(以下、「動作モード」と言う。)を決定する。習熟度判定部602は、作業者の習得段階を判断するため、予め、複数の作業者からサンプリングしたデータ(時間経過と伴に変化する作業スピード、製品不良発生率を採取したデータ)を分析し、作成した基準値(習熟度の指標)を用いる。例えば、作業スピードの場合には、目標時間内で担当作業が完了するスピードを最終目標値とし、その前の段階の基準値に、最終目標値の2倍のスピード、さらに前の段階の基準値に、2.5倍のスピードを用いるなどのように、習熟段階に応じた複数の基準を設けておく。
図4(a)に戻り、コンテンツ設定部603は、習熟度判定部602により決定された動作モード(訓練モードとペース配分モード)に従い、作業者端末20nによるマニュアルコンテンツの提示の仕方を制御する作業者情報を設定する。コンテンツ設定部603は、作業者情報取得部601により取得された作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定し、管理サーバ40が管理する作業者情報へ、設定内容を反映する(書き込む)。
このように、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得部601により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度に関する情報を基に、習熟度判定部602により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを決定し、決定された動作モードに従って、コンテンツ設定部603により、管理サーバ40が管理する作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定する。
よって、図4(a)に示す管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60により、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示するように制御することができる。
次に、図4(b)は、作業者端末20の機能構成例を示すブロック図である。
図4(b)の示す作業者端末20の機能構成は、制御部201、通信部202、記憶部203、画面表示部203を備えている。これらの処理部は、図4(a)で示した管理者端末10の機能構成例と同じである。よって、制御部201、通信部202、記憶部203、画面表示部203についての説明は省略し、図4(a)の機能構成例と異なる点について説明する。
図4(b)に示す作業者端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70を有している。
マニュアルコンテンツ提示部70は、作業者情報取得部701、マニュアルコンテンツ取得部702、作業再生処理部703、表示処理部704、習熟度更新部705で構成されている。
作業者情報取得部701は、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60により設定された、管理サーバ40に登録されている作業者情報を取得する。作業者情報取得部701により取得される作業者情報は、図4(a)に示すマニュアルコンテンツ制御部60における作業者情報取得部601で説明した作業者情報と同じである。よって、作業者情報についての説明は省略する。
マニュアルコンテンツ取得部702は、作業者情報取得部701により取得された作業者情報に含まれる担当作業に基づき、管理サーバ40が管理するマニュアルコンテンツ関連データを取得する。管理サーバ40が管理するマニュアルコンテンツ関連データは、図5(b)に示すマニュアルコンテンツ情報データ、図6(a)、(b)に示すマニュアルデータ、マニュアルコンテンツデータである。
図5(b)に示すマニュアルコンテンツ情報データは、マニュアル名、動画ID、製品名、作業情報で構成され、製品を製造する上で必要な各製造工程に関連する情報である。
マニュアル名は、製品を製造する上で必要な各作業工程を示す名前であり、図6(a)、(b)に示すマニュアルデータの名前である。動画IDは、マニュアルコンテンツ提示の際に再生される動画データを識別するためのIDである。製品名は、製造する製品名である。
作業情報は、作業ID、作業名、開始フレーム番号、終了フレーム番号、アクション情報で構成され、作業工程内の各作業に関連する情報である。作業IDは、作業を識別するためのIDである。作業名は、作業を示す名前である。開始フレーム番号及び終了フレーム番号は、動画データにおける作業単位での開始及び終了に対応するフレーム番号である。
アクション情報は、アクションID、アクション名、部品ID、説明文で構成され、作業内の各手順に関する情報である。アクションIDは、手順を識別するためのIDである。アクション名は、手順を示す名前である。部品IDは、手順内で組み立て対象となる部品を識別するためのIDである。説明文は、手順が行う内容を簡単にまとめたものである。
このように、マニュアルコンテンツ情報データは、製品を製造する上で必要な各作業工程、作業工程を構成する各作業、作業を構成する各手順のような階層構造を持ったデータとなっている。
マニュアルコンテンツ情報データは、管理サーバ40により、マニュアルデータを生成する際に参照される。生成されたマニュアルデータの構造例を図6(a)に示す。
マニュアルデータは、マニュアルコンテンツ情報データを、予め決めておいたタグで囲うデータ構造になっており、XML(Extensible Markup Language)形式で記述される。XML形式のマニュアルデータの例を図6(b)に示す。XLMのようなマークアップ言語(markup language)で記述されたデータは、表示機能を有するソフトウェアにより、データ内に埋め込まれたタグが解読され、タグで囲まれたデータに対し、解読した処理命令を実行することができる。
図4(b)に戻り、マニュアルコンテンツ取得部702は、マニュアルコンテンツ関連データとして、作業者の担当作業に該当するXML形式のマニュアルデータを取得する。マニュアルコンテンツ取得部702は、取得したマニュアルデータを基に、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを、管理サーバ40が有するデータベースを操作するコマンド(例えば、データ検索、取得など。)を使用し取得する(この場合、データを取得する代わりに選択する方法もある)。
作業再生処理部703は、マニュアルコンテンツ取得部702により取得されたマニュアルデータに従い、該当する動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを再生する。作業再生処理部703は、作業者情報取得部701により取得された作業者情報の担当範囲、再生スピードを基に、マニュアルコンテンツを再生する。また、作業再生処理部703は、管理者端末10により決定された動作モードに従い、マニュアルコンテンツ再生時の「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。
表示処理部704は、作業再生処理部703により再生されたマニュアルコンテンツを、作業者端末20が備える画面表示部203へ表示する。また、表示処理部704は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を作業者へ知らせるため、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させ表示する。
習熟度更新部705は、作業者が担当作業を終えた際、作業者の最新の作業スピード、製品不良発生率などの習熟度を、管理サーバ40が管理する作業者情報に書き込む(情報を更新し記録する)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70は、作業者情報取得部701により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる担当作業を基に、マニュアルコンテンツ取得部702により取得したマニュアルデータに従い、作業再生処理部703により、作業者情報に含まれる再生スピードでマニュアルコンテンツを再生する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、作業再生処理部703によりマニュアルコンテンツを再生した際、管理者端末10により決定された動作モードに従い、「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、表示処理部704により、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させ表示する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、習熟度更新部705により、作業者の作業終了後、作業者の最新の作業スピード、製品不良発生率を、管理サーバ40が管理する作業者情報に書き込む(情報を更新し記録する)。
よって、図4(b)に示す作業端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70を、制御部201で動作させることで、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示することができる。
図7は、本発明の実施例1に係る主要部の構成例を示すブロック図である。
図7の構成は、管理者端末10が有する作業者情報取得手段61、コンテンツ設定手段62と、作業者端末20が有する作業者情報取得手段71、コンテンツ取得手段72、再生手段73、表示手段74とに分かれている。
まず、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60について説明する。
作業者情報取得手段61は、管理者端末10が有する手段であり、管理サーバ40に登録されている作業者の情報である作業者情報を取得する。作用者情報取得手段61は、作業者が管理サーバ40へ登録されているか否かを判断し、登録されていれば作業者情報の取得を行う。作業者情報取得手段61は、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60の作業者情報取得部601により行われる。
コンテンツ設定手段62は、管理者端末10が有する手段であり、作業者情報を基に、作業者の習熟度を判断し、作業者端末20に対するマニュアルコンテンツ提示の動作モードを決定し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するよう制御する。コンテンツ設定手段62は、作業者情報取得手段61により取得された作業者情報内に含まれる習熟度(「作業スピード」、「製品不良発生率」)を基に、マニュアルコンテンツ提示対象である作業者の作業技術及び作業手順における習熟段階(習熟フェーズ)を判断し、作業者に対し、訓練モードか、ペース配分モードか、作業者端末20nによるマニュアルコンテンツ提示の動作モードを決定する。次に、コンテンツ設定手段62は、決定された動作モードに従い、作業者端末20nによるマニュアルコンテンツの提示の仕方を制御する作業者情報を設定する。最後に、コンテンツ設定手段62は、作業者情報取得手段61により取得された作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定し、管理サーバ40が管理する作業者情報へ、設定内容を反映する(書き込む)。
また、コンテンツ設定手段62は、再生スピードを設定する際、再生スピードを算出する。コンテンツ設定手段62は、担当作業の範囲に変更があった場合、担当作業に基づき、該当する動画データの総フレーム数(F)を、該当する作業項目の総作業時間数(T)で除算し、目標となる基準作業スピード(Sa = F / T)を算出する。コンテンツ設定手段62は、担当作業の範囲に変更がない場合、現在の作業者の作業スピード(Sn)を、目標となる基準作業スピード(Sa)で除算し、現在の習熟度を示す係数(w)(重み係数)を算出(w = Sa / Sn)する。コンテンツ設定手段62は、現在の習熟度を示す係数(w)(重み係数)を、最新の習熟度を考慮した係数(w')(重み係数)へ更新(w' = w + α)し、基準作業スピード(Sa)へ乗算し、習熟度に応じた再生スピード(V = w' * Sa)を算出する。コンテンツ設定手段62は、これらの算出結果を、作業者へのマニュアルコンテンツの再生スピードとして設定する。
コンテンツ設定手段62は、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60の習熟度判定部602、コンテンツ設定部603により行われる。
このように、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得手段61により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度を基に、コンテンツ設定手段62により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを決定し、決定された動作モードに従って、管理サーバ40が管理する作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60により、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように制御することができる。
次に、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70について説明する。
作業者情報取得手段71は、作業者端末20が有する手段であり、管理者端末10が有するマニュアルコンテンツ制御部60により設定された、管理サーバ40に登録されている作業者情報を取得する。作用者情報取得手段71は、作業者が管理サーバ40へ登録されているか否かを判断し、登録されていれば作業者情報の取得を行う。作業者情報取得手段71は、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70の作業者情報取得部701により行われる。
コンテンツ取得手段72は、マニュアルコンテンツ関連データとして、作業者の担当作業に該当するXML形式のマニュアルデータを、管理サーバ40から取得する。コンテンツ取得手段72は、取得したマニュアルデータを基に、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを、管理サーバ40が有するデータベースを操作するコマンド(例えば、データ検索、取得など。)を使用し取得する(この場合、取得する代わりに選択する方法もある)。コンテンツ取得手段72は、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70のマニュアルコンテンツ取得部702により行われる。
再生手段73は、コンテンツ取得手段72により取得されたマニュアルデータに従い、該当する動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを再生する。再生手段73は、コンテンツ取得手段72により取得した、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを再生する方法以外に、コンテンツ取得手段72により、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを取得しない場合、取得したマニュアルデータに従い、管理サーバ401が有するマニュアルコンテンツデータベースを検索し、該当する動画、静止画、音声又は文字情報などを選択し、ネットワーク50を介して選択したマニュアルコンテンツを再生することもできる。再生手段73は、作業者情報取得手段71により取得された作業者情報の担当範囲、再生スピードを基に、マニュアルコンテンツを再生する。再生手段73は、管理者端末10により決定された動作モードに従い、マニュアルコンテンツ再生時の「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。
また、再生手段73は、再生時間調整手段731を有している。
再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なる場合、作業者の習熟度にあわせた再生スピードへ自動調整する。再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピード(V)と、基準作業スピード(Sa)が異なる場合、動画データの総フレーム数(F)を、作業項目の総作業時間数(T)で除算し、基準作業スピードを調整し、新しい基準作業スピードを算出(Sa' = F / T)する。再生時間調整手段731は、管理者端末10のコンテンツ設定手段62により、習熟度にあわせて設定された再生スピード(V)を、調整前の基準作業スピード(Sa)で除算し、その算出値(w = V / Sa)を、新しい基準作業スピード(Sa')に乗算し、作業者の習熟度にあわせた新しい再生スピード(V' = w * Sa')を算出する。
再生手段73は、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70の作業再生処理部703により行われる。
表示手段74は、再生手段73により再生されたマニュアルコンテンツを、作業者端末20が備える画面表示部203へ表示する。また、表示手段74は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を作業者へ知らせるため、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させて表示する。表示手段74は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を、動画データのどのフレームに重畳させるかを、マニュアルデータを基に判断し、重畳の開始フレームと終了フレームの間のフレームすべてに、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を適切に挿入する。また、表示手段74は、作業者の作業時間が、作業工程完了の目標時間を超過した場合、超過した時間を表示する。
表示手段74は、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70の表示処理部704により行われる。
このように、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70は、作業者情報取得手段71により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる担当作業を基に、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータに従い、再生手段73により、作業者情報に含まれる再生スピードでマニュアルコンテンツを再生する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、再生手段73によりマニュアルコンテンツを再生した際、管理者端末10により決定された動作モードに従い、「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、表示手段74により、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させて表示する。
よって、作業端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70により、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示することができる。
次に、管理者端末10におけるマニュアルコンテンツ制御部60の処理について説明する。
図8は、本発明の実施例1に係る管理者端末10におけるマニュアルコンテンツ制御部60の処理を示すフローチャートである。
まず、マニュアルコンテンツ制御部60は、管理サーバ40に接続し、データベース機能により管理されるマニュアルデータを検索する(S1001)。マニュアルコンテンツ制御部60は、マニュアルデータが管理サーバ40に登録されているか否かを判定する(S1002)。マニュアルコンテンツ制御部60は、マニュアルデータが登録されていなかった場合(S1002がNO)、処理を終了する。マニュアルコンテンツ制御部60は、マニュアルデータが登録されていた場合(S1002がYES)、管理サーバ40のデータベース機能により管理される作業者情報に含まれる作業者IDを基に、登録された作業者を検索する(S1003)。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60が有する作業者情報取得手段61は、作業者が管理サーバ40に登録されているか否かを判定する(S1004)。マニュアルコンテンツ制御部60が有する作業者情報取得手段61は、作業者が登録されていなかった場合(S1004がNO)、処理を終了する。マニュアルコンテンツ制御部60が有する作業者情報取得手段61は、作業者が登録されていた場合(S1004がYES)、作業者の作業者情報を管理サーバ40から取得する(S1005)。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、作業者情報取得手段61により取得した作業者情報に含まれる作業スピード、製品不良発生率と、予め、サンプリングデータを分析し定めておいた作業スピード、製品不良発生率の基準値とを比較し、作業者の習熟度が基準以上か否かを判断(習熟フェーズを判断)する(S1006)。マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、習熟度が基準以上の場合(S1006がYES)、作業者が一定の技術習得を終え、製造製品の品質も保持出来ていると判断し、作業時間短縮を目的としたペース配分モードとして、マニュアルコンテンツを提示するように動作モードを設定する。マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、習熟度が基準以下の場合(S1006がNO)、作業者がまだ未習熟であると判断し、一定の習熟度達成を目的とした訓練モードとして、マニュアルコンテンツを提示するように動作モードを設定する。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、作業者の担当作業を設定する(S1009)。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、作業者の習熟度にあわせた、作業者端末20に提示するマニュアルコンテンツの再生スピードを算出する(S1010)。例えば、作業者の習熟度が「スピードアップ/品質向上期」の段階であると判断した場合、作業スピードを若干早めに設定するための再生スピードを算出する。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62は、設定した作業者の担当作業、算出した再生スピードを、ネットワーク50を介して、管理者サーバ401が有するデータベース機能で管理された作業者情報へ反映する(書き込む)(S1011)。
最後に、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者端末20のマニュアルコンテンツ提示機能を起動させ、マニュアルコンテンツを再生するため、作業者端末20へ起動要求(動作モード設定)を送信する(S1012)。
このように、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得手段61により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度を基に、コンテンツ設定手段62により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを決定し、決定された動作モードに従って、管理サーバ40が管理する作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定し、作業者端末20のマニュアルコンテンツを表示する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60により、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように制御することができる。
図9は、本発明の実施例1に係る管理者端末10における習熟度判定処理を示すフローチャートである。
習熟度判定処理は、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62の処理であり、図8のS1006である。
マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得手段61により取得された作業者情報に含まれる作業者の作業スピード(Sn)を、作業完了までの基準作業スピード(Sa)で除算(A = Sn / Sa)する(S10061)。これによって、目標タイム達成率(A)を算出する。
次に、マニュアルコンテンツ制御部60は、算出値(A)と目標タイム達成率の基準値を比較する(S10062)。このとき、算出された目標タイム達成率(A)の基準値(習熟度の指標)は、図9に示すように、図2(a)で説明した4つ習熟フェーズを(「作業概要習得期」、「手順記憶期」、「目標タイム達成期」及び「スピードアップ/品質向上期」)判断するため、サンプリングから分析された結果に基づいて各習熟フェーズに対応した基準値が設定されている。例えば、基準値0は作業概要習得期、基準値0.5は手順記憶期、基準値1は目標タイム達成、基準値>1はスピードアップ/品質向上期に対応している。よって、算出された目標タイム達成率(A)が0.5未満(A < 0.5)の場合、「手順記憶期」の習熟フェーズであると判断する。また、目標タイム達成率(A)が1より大きい(A > 1)場合、「スピードアップ/品質向上期」の習熟フェーズであると判断する。
また、マニュアルコンテンツ制御部60は、算出値(A)と目標タイム達成率の基準値の比較を行った後、作業者情報に含まれる製品不良発生率の値と基準値を比較する(S10063)。このとき、製品不良発生率の基準値(習熟度の指標)は、図9に示すように、図2(a)で説明した4つ習熟フェーズを(「作業概要習得期」、「手順記憶期」、「目標タイム達成期」及び「スピードアップ/品質向上期」)判断するため、目標タイム達成率同様、各習熟フェーズに対応した基準値が設定されている。例えば、基準値1は作業概要習得期、基準値0は手順記憶期、目標タイム達成及びスピードアップ/品質向上期に対応している。よって、目標タイム達成率(A)が1以上の場合、「作業概要習得期」の習熟フェーズであると判断する。また、目標タイム達成率(A)が1より大きい(A > 1)場合、「手順記憶期」、「目標タイム達成期」又は「スピードアップ/品質向上期」の習熟フェーズであると判断する。
マニュアルコンテンツ制御部60は、S10061で算出された目標タイム達成率(A)と製品不良発生率との組み合わせに従って、各習熟フェーズを判断する。以下に、目標タイム達成率(A)と製品不良発生率との組み合わせのパターンを示す。
<習熟フェーズ:作業概要習得期と判断するパターン>
目標タイム達成率 0、製品不良発生率 1以上
<習熟フェーズ:手順記憶期と判断するパターン>
目標タイム達成率 0より大きく0.5以下、製品不良発生率 0
<習熟フェーズ:目標タイム達成期と判断するパターン>
目標タイム達成率 0.5より大きく1以下、製品不良発生率 0
<習熟フェーズ:スピードアップ/品質向上期と判断するパターン>
目標タイム達成率 1より大きい、製品不良発生率 0
この習熟フェーズの判断を基に、作業者に適切なマニュアルコンテンツを提示するマニュアルコンテンツ提示処理の動作モード(習熟度達成を目的とした訓練モードと作業時間短縮を目的としたペース配分モード)を設定する(S1007又はS1008)。
このように、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得手段61により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度を基に、コンテンツ設定手段62により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを決定する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60の習熟度判定処理により、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する動作モードを決定することができる。
図10は、本発明の実施例1に係る管理者端末10における担当作業設定処理を示すフローチャートである。
担当作業設定処理は、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62の処理であり、図8のS1009である。
マニュアルコンテンツ制御部60は、新規の作業者が否かを判定する(S10091)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者が新規作業者の場合(S10091がYES)、作業者の担当作業として、開始する作業項目と終了する作業項目を設定する(S10093)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者が既存作業者の場合(S10091がNO)、作業者の担当作業が変更必要か否かを判定する(S10092)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者の担当作業を変更する必要がある場合(S10092がYES)、作業者の担当作業として、開始する作業項目と終了する作業項目を設定する(S10093)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者の担当作業を変更する必要がない場合(S10092がNO)、担当作業の設定を行わず、次の処理(図8のS1010)へ移行する。
このように、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得情報61により取得された作業者情報に含まれる担当作業を設定する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60の担当作業設定処理により、製品の製造を行う生産区のラインを想定し、作業者毎にライン上の担当作業を設定することができる。
図11は、本発明の実施例1に係る管理者端末10における再生スピード算出処理を示すフローチャートである。
再生スピード算出処理は、マニュアルコンテンツ制御部60が有するコンテンツ設定手段62の処理であり、図8のS1010である。
マニュアルコンテンツ制御部60は、担当作業設定処理S1009により、作業者の担当作業が変更されたか否かを判定する(S10101)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者の担当作業を変更した場合(S10101がYES)、新しい担当作業に基づき、該当する作業項目の総作業時間数(T)を算出する(S10102)。マニュアルコンテンツ制御部60は、新しい担当作業に基づき、該当する動画データの総フレーム数(F)を算出する(S10103)。マニュアルコンテンツ制御部60は、該当する作業項目の総フレーム数総(F)を作業時間数(T)で除算し、目標となる基準作業スピード(Sa = F / T)を算出する(S10104)。マニュアルコンテンツ制御部60は、新しい担当作業のため、既存の習熟度(作業スピード、製品不良発生率。)を初期化する(S10105)。マニュアルコンテンツ制御部60は、算出した基準作業スピード(Sa)を、新しい作業工程に対応したマニュアルコンテンツの再生スピード(V)に設定する(S10106)。
また、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者の担当作業を変更しない場合(S10101がNO)、作業者情報取得手段61により取得した作業者情報に含まれる既存の再生スピード(V1)を、既存の担当作業の基準作業スピード(Sa)で除算し、作業者の習熟度にあわせた係数(w = V1 / Sa)(重み係数)を算出する(S10107)。マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者の習熟度を考慮した新しい重み係数(w')へ更新する(S10108)。マニュアルコンテンツ制御部60は、既存の担当作業の基準作業スピード(Sa)に、更新した重み係数(w')を乗算し、新しい再生スピード(V2 = w' * Sa)を算出する(S10109)。マニュアルコンテンツ制御部60は、算出した再生スピード(V2)を、新しい作業工程に対応したマニュアルコンテンツの再生スピード(V)に設定する(S10110)。
このように、マニュアルコンテンツ制御部60は、作業者情報取得手段61により取得された作業者情報に含まれる習熟度、担当作業に基づき、マニュアルコンテンツの再生スピードを算出し設定する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ制御部60の再生スピード算出処理により、作業者の担当作業や習熟度にあわせたマニュアルコンテンツの再生スピードを設定することができる。
次に、作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ提示部70の処理について説明する。
図12は、本発明の実施例1に係る作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ提示部70の起動要求受取処理を示す図である。
作業者端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70プログラムとは別に、管理者端末10からのマニュアルコンテンツ提示部70起動要求を受け取るプログラムが動作している。
マニュアルコンテンツ提示部70の起動要求受取処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が、既に、作業者端末20で起動されているか否かを判定する(S2021)。マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、既にマニュアルコンテンツ提示部70が起動している場合(S2021がYES)、再び、マニュアルコンテンツ提示部70の起動状態を監視する。マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が起動していない場合(S2021がNO)、管理者端末10から起動要求(動作モード設定)を受け取ったか否かを判定する(S2022)。マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、起動要求を受け取っていない場合(S2022がNO)、再び、マニュアルコンテンツ提示部70の起動状態を監視する。マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、起動要求を受け取った場合(S2022がYES)、管理者端末10から送られた動作モード設定を取得する(S2023)。マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、マニュアルコンテンツ提示部70プログラムを起動する(S2024)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理は、管理者端末10からの起動要求(動作モード設定)を受信し、作業者の主熟度に基づき決定された動作モードに従い、マニュアルコンテンツ提示部70を起動する。
よって、管理者端末10は、マニュアルコンテンツ提示部70起動要求受取処理により、動作モードに従い、マニュアルコンテンツ提示部70を起動することができる。
図13は、本発明の実施例1に係る作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ提示部70の処理を示すフローチャートである。
マニュアルコンテンツ提示部70は、起動した後、ネットワーク50を介して認証サーバ40に対し、作業者端末20を使用する作業者の認証処理を行う(S2001)。マニュアルコンテンツ提示部70は、認証処理により認証された作業者IDを基に、管理サーバ40のデータベース機能に登録された作業者を検索する(S2002)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する作業者情報取得手段71は、作業者が管理サーバ40に登録されているか否かを判定する(S2003)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する作業者情報取得手段71は、作業者が登録されていなかった場合(S2003がNO)、処理を終了する。マニュアルコンテンツ提示部70が有する作業者情報取得手段71は、作業者が登録されていた場合(S2003がYES)、作業者の作業者情報を管理サーバ40から取得する(S2004)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有するコンテンツ取得手段72は、作業者情報取得手段71により取得された作業者情報に含まれる担当作業に対応したマニュアルデータを、管理サーバ40から取得し、マニュアルデータに従い、必要なマニュアルコンテンツである動画、静止画、音声又は文字情報などを管理サーバ40から取得する(S2005)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、再生手段73が有する再生時間調整手段731により、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なる場合、動画データの基準作業スピードを調整し、作業者の習熟度にあわせた新しい再生スピードを算出する(S2006)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、取得したマニュアルデータに従い、動画、静止画、音声又は文字情報などを、作業者の習熟度にあわせた再生スピードで再生し、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生手段73により再生された動画データを、作業者端末20へ表示するとともに、作業工程の必要に応じて、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報である静止画、音声又は文字情報なども表示する(S2007)。また、表示されるマニュアルコンテンツは、コンテンツ取得手段72により取得された、動画、静止画、音声又は文字情報などを、作業者の習熟フェーズにあわせて必要なコンテンツのみを表示する。例えば、作業者の習熟フェーズが「手順記憶期」の場合、動画、音声などは使用せず、静止画のみを表示する。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、管理者端末10から送られた動作モードに基づき、現在のマニュアルコンテンツ提示が訓練モードか否かを判定する(S2008)。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、動作モードが訓練モード以外のペース配分モードの場合(S2008がNO)、作業項目のマニュアルコンテンツ再生を終えると、自動的に次の作業項目のマニュアルコンテンツ再生を開始し、該当する作業項目すべてが再生されるまで再生し続け、該当する作業項目がなくなった際、これまで作業者が行った作業項目の習熟度である作業スピード、製品不良発生率を、管理サーバ40が管理する作業者の作業者情報へ書き込み(情報を更新し記録)、処理を終了する(S2013)。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、動作モードが訓練モードであった場合(S2008がYES)、現在、再生されている作業項目の再生が完了した後、再生を自動的に一時停止する(S2010)。また、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、再生中の作業者による一時停止命令を受け取る(S2009)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業者からの指示に従い、一時停止した後の再生の仕方を決定する(S2011)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、一時停止が解除され、作業者から次の作業項目の再生指示があった場合、作業者の担当作業に該当する、次の作業項目があるか否かを判定する(S2012)。ここでは、作業者からの再生指示を次作業開始のトリガーをしているが、次作業の最初に行われる作業手順(例えば、部品の取り出し)をセンサで検知し、検知結果をトリガーとしても良い。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、次の作業項目がある場合(S2012がYES)、コンテンツ取得手段72であるS2005に戻り、次の作業項目に該当するマニュアルデータ、マニュアルコンテンツを、管理サーバ40から取得する。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業者の担当作業に該当する次の作業項目がない場合(S2012がNO)、これまで作業者が行った作業項目の習熟度である作業スピード、製品不良発生率を基に、管理サーバ40が管理する作業者の作業者情報を更新し(書き込み)、処理を終了する(S2013)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70は、作業者情報取得手段71により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる担当作業を基に、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータに従い、再生手段73により、作業者情報に含まれる再生スピードでマニュアルコンテンツを再生する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、再生手段73によりマニュアルコンテンツを再生した際、管理者端末10により決定された動作モードに従い、「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、表示手段74により、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させ表示する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、再生手段73により、作業者の担当作業に該当する作業項目の作業完了の際、作業者が作業を行った際の最新の習熟度である作業スピード、製品不良発生率を基に、管理サーバ40の作業者情報を更新する。
よって、作業端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70により、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを表示することができる。
図14は、本発明の実施例1に係る管理者端末10及び作業者端末20における画面表示例を示す図である。
管理者端末10及び作業者端末20における画面表示80は、同じ画面構成をしている。
画面構成は、マニュアルコンテンツの動画など、作業項目の中で重要なコンテンツを表示するメイン画面801、マニュアルコンテンツの静止画など、作業項目の中で補足的なコンテンツを表示するサブ画面802、マニュアルコンテンツの再生の仕方などを制御するコントロールパネル803、作業者の担当作業である作業工程をリスト形式で表示する作業工程リスト804、マニュアルコンテンツ制御部60又はマニュアルコンテンツ提示部70のソフトウェアを制御するメニューバー805で構成されている。
図15は、本発明の実施例1に係るコントロールパネルの構成及び表示例である。
コントロールパネル803の構成は、マニュアルコンテンツの再生又は一時停止を指示する再生・一時停止ボタン8031、マニュアルコンテンツの早送り又は巻き戻しを指示する早送り・巻き戻しボタン8032、マニュアルコンテンツの作業単位又は手順単位での一時停止を予め設定する作業・手順停止モード用チェックボックス8033、マニュアルコンテンツ再生の作業単位又は手順単位での繰り返し再生を予め設定する作業・手順繰り返しモード用チェックボックス8034、マニュアルコンテンツの再生スピードを調整するスライダーバー8035で構成されている。
図15に示す構成例は、マニュアルコンテンツ提示部70が訓練モード時の例であり、訓練モードの場合、自動的に、作業停止モード8033、作業繰り返しモード8034のチェックボックスがオン(ON)となる。また、手順停止モード8033、手順繰り返しモード8034のチェックボックスは、自動的に、作業者からモード設定不可能となる。また、スライダーバー8035は、管理者が、作業者の習熟度にあわせた再生スピード(再生スピードを算出するための係数w' = w + α)を設定する際に使用する。
図14、15に示す画面表示は、マニュアルコンテンツ制御部60又はマニュアルコンテンツ提示部70のユーザインタフェース(UI:user interface)であり、管理者は、マニュアルコンテンツ制御に関する設定(例えば、スライダーバー8035で、作業者の習熟度を考慮した再生スピードを設定し、作業工程リスト804で、作業者の担当作業を設定するなど。)を行い、作業者は、マニュアルコンテンツを提示する、マニュアルコンテンツの再生の仕方(例えば、再生中に任意に一時停止を行うため、再生・一時停止ボタン8031を押下するなど。)を指示することができる。
図16は、本発明の実施例1に係る作業者端末20における作業者検索処理を示すフローチャートである。
作業者検索処理は、マニュアルコンテンツ提示部70の処理であり、図13のS2002である。
マニュアルコンテンツ提示部70は、マニュアルコンテンツ提示部70のプログラムが、管理者端末10からの起動要求により起動されたか否かを判定する(S20021)。
マニュアルコンテンツ提示部70は、管理者端末10から起動された場合(S20021がYES)、管理者端末10のマニュアルコンテンツ制御部60において作業者検索処理を行っている(図8のS1003)ため、検索を行わず次の処理(図13のS2004)へ移る。マニュアルコンテンツ提示部70は、管理者端末10から起動されていない場合(S20021がNO)、作業者の認証処理において入力された作用者IDを基に、管理サーバ401へ、ネットワーク50を介して接続し、該当する作業者を検索し(S20022)、次の処理(図13のS2003)へ移る。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の作業者検索処理は、管理者端末10が作業者検索処理を行うことを考慮し、マニュアルコンテンツ提示部70が管理者端末10からの起動要求に従って起動された場合、作業者検索処理を行わない。
よって、作業者端末20は、管理者端末10からの起動要求に従い、マニュアルコンテンツ提示部70を起動する場合の起動時間の短縮を行うことができる。
図17は、本発明の実施例1に係る作業者端末20におけるコンテンツ再生スピード調整処理を示すフローチャートである。
コンテンツ再生スピード調整処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73の再生時間調整手段731の処理であり、図13のS2006である。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なるか否かを判定する(S20061)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピード(V)と、基準作業スピード(Sa)が異なる場合(S20061がYES)、動画データの総フレーム数(F)を、作業項目の総作業時間数(T)で除算し、基準作業スピードを調整し、新しい基準作業スピード(Sa' = F / T)を算出する(S20062)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生時間調整手段731は、管理者端末10のコンテンツ設定手段62により、習熟度にあわせて設定された再生スピード(V)を、調整前の基準再生スピード(Sa)で除算し、作業者の習熟度にあわせた再生スピードとする係数(w = V / Sa)(重み係数)を算出する(S20063)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生時間調整手段731は、係数(w)を、新しい基準作業スピード(Sa')に乗算し、作業者の習熟度にあわせた新しい再生スピード(V' = w * Sa)を算出する(S20064)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピード(V)と、基準作業スピード(Sa)が異なる場合(S20061がNO)、再生時間の調整を行う必要がないと判断され、次の処理(図13の2007)へ移る。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70のコンテンツ再生スピード調整処理は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピード(V)と、基準作業スピード(Sa)が異なる場合、新しく基準作業スピード(Sa' = F/T)を算出し、算出された新しい基準作業スピード(Sa')へ、管理者端末10のコンテンツ設定手段62により、作業者の習熟度にあわせた再生スピードとする係数(w)(重み係数)を乗算(V' = w * Sa')することで再生時間の調整を行う。
よって、作業者端末20は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なる場合においても、作業者の習熟度にあわせた再生スピードで、マニュアルコンテンツの提示を行うことができる。
図18は、本発明の実施例1に係る作業者端末20における表示処理を示すフローチャートである。
表示処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74の表示処理であり、図13のS2007である。
図18に示す表示処理は、図9に示した習熟度判定処理による習熟フェーズの判断に応じて適切なマニュアルコンテンツを表示する。そのため、各習熟フェーズによって表示されるマニュアルコンテンツの特性が異なる。例えば、図2(b)に示したように、習熟フェーズが「作業概要習得期」である作業者には、動画・音声のマニュアルコンテンツが表示され、習熟フェーズが「手順記憶期」である作業者には、静止画のマニュアルコンテンツが表示される。また、作業スピードより作業手順を記憶すること目的とした「手順記憶期」や手テンポ良く作業を行うことを目的とした「スピードアップ/品質向上期」などのように、各習熟フェーズによって、作業者に対してマニュアルコンテンツを提示する目的に違いがあるため、表示の仕方も異なる。
以下に、各習熟フェーズに応じた表示処理について、図18(a)〜(d)を用いて説明する。
図18(a)は、本発明の実施例1に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが作業概要習得期の場合)を示すフローチャートである。
習熟フェーズが、「作業概要習得期」の場合は、動画・音声のコンテンツが表示され、作業概要を説明する。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、図14の作業工程リスト804において、再生しているマニュアルコンテンツが該当する作業項目の作業名の色と背景色を反転させて表示する(S20071)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、現在再生中の作業項目が完了に近くなり、作業項目完了までn秒前になったか否かを判定する(S20072)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒になった場合(S20072がYES)、次の作業項目に関する情報を作業者へ知らせるため、次の作業項目に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で再生中の動画コンテンツ上に重畳させ表示する(S20073)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒以上残り時間がある場合(S20072がNO)、次の処理へ移る(図13のS2008)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の表示処理は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を作業者へ知らせるため、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツ上に重畳させて表示する。
よって、作業者端末20は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報などの作業工程に関する情報を、作業者端末20の画面へ表示し、作業者に作業概要を把握させることができる。
図18(b)は、本発明の実施例1に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが手順記憶期の場合)を示すフローチャートである。
習熟フェーズが、「手順記憶期」の場合は、静止画のコンテンツが順に表示され、作業手順のポイントや作業順序などを提示する。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、図14の作業工程リスト804において、表示しているマニュアルコンテンツが該当する作業項目の作業名の色と背景色を反転させて表示する(S20071)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータ内に、作業上のポイントに関する情報があるか否かを判定する(S20072)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業上のポイントに関する情報がある場合(S20072がYES)、作業上のポイントに関する情報を作業者へ知らせるため、作業上のポイントに関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で表示中の静止画コンテンツ上に重畳させ表示・再生する(S20073)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業上のポイントに関する情報がない場合(S20072がNO)、次の処理へ移る。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、現在表示中の作業項目が完了に近くなり、作業項目完了までn秒前になったか否かを判定する(S20074)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、表示中の作業項目完了までn秒になった場合(S20074がYES)、次の作業項目に関する情報を作業者へ知らせるため、次の作業項目に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で表示中の静止画コンテンツ上に重畳させ表示する(S20075)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、表示中の作業項目完了までn秒以上残り時間がある場合(S20074がNO)、次の処理へ移る(図13のS2008)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の表示処理は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を作業者へ知らせるため、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、表示中の静止画コンテンツ上に重畳させて表示する。
よって、作業者端末20は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を、作業者端末20の画面へ適切なタイミング表示し、作業者に作業手順やそのポイントを把握させることができる。
図18(c)は、本発明の実施例1に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが目標タイム達成期の場合)を示すフローチャートである。
習熟フェーズが、「目標タイム達成期」の場合は、動画・音声のコンテンツが表示され、最適な作業スピードで提示する。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、図14の作業工程リスト804において、再生しているマニュアルコンテンツが該当する作業項目の作業名の色と背景色を反転させて表示する(S20071)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータ内に、作業上のポイントに関する情報があるか否かを判定する(S20072)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業上のポイントに関する情報がある場合(S20072がYES)、作業上のポイントに関する情報を作業者へ知らせるため、作業上のポイントに関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で再生中の動画コンテンツ上に重畳させ表示・再生する(S20073)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業上のポイントに関する情報がない場合(S20072がNO)、次の処理へ移る。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、現在再生中の作業項目が完了に近くなり、作業項目完了までn秒前になったか否かを判定する(S20074)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒になった場合(S20074がYES)、次の作業項目に関する情報を作業者へ知らせるため、次の作業項目に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で再生中の動画コンテンツ上に重畳させ表示する(S20075)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒以上残り時間がある場合(S20074がNO)、次の処理へ移る。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者が現在行っている作業項目において、作業者の作業時間が作業完了の目標時間を超過しているか否かを判定する(S20076)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者の作業時間が目標時間を超過した場合(S20076がYES)、超過した作業時間を、作業者に知らせるため、超過した時間を、タイムバーなどを用いて、画面上に表示する(S20077)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者の作業時間が目標時間内である場合(S20076がNO)、次の処理へ移る(図13のS2008)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の表示処理は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を作業者へ知らせるため、作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツ上に重畳させて表示し、作業者の作業時間が、作業項目完了の目標時間を超過した場合、超過した時間を表示する。
よって、作業者端末20は、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報、作業項目完了の目標時間超過などの作業工程に関する情報を、作業者端末20の画面へ適切なタイミング表示し、作業者に目標タイム達成のための作業スピードを把握させることができる。
図18(d)は、本発明の実施例1に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズがスピードアップ/品質向上期の場合)を示すフローチャートである。
習熟フェーズが、「作業概要習得期」の場合は、動画・音声のコンテンツが表示され、作業をナビゲートする程度で提示する。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、図14の作業工程リスト804において、再生しているマニュアルコンテンツが該当する作業項目の作業名の色と背景色を反転させて表示する(S20071)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、現在再生中の作業項目が完了に近くなり、作業項目完了までn秒前になったか否かを判定する(S20072)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒になった場合(S20072がYES)、次の作業項目に関する情報を作業者へ知らせるため、次の作業項目に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、図14のメイン画面801で再生中の動画コンテンツ上に重畳させ表示する(S20073)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、再生中の作業項目完了までn秒以上残り時間がある場合(S20072がNO)、次の処理へ移る。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者が現在行っている作業項目において、作業者の作業時間が作業完了の目標時間を超過しているか否かを判定する(S20074)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者の作業時間が目標時間を超過した場合(S20074がYES)、超過した作業時間を、作業者に知らせるため、超過した時間を、タイムバーなどを用いて、画面上に表示する(S20075)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する表示手段74は、作業者の作業時間が目標時間内である場合(S20074がNO)、次の処理へ移る(図13のS2008)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の表示処理は、作業をナビゲートため、次の作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツ上に重畳させて表示し、作業者の作業時間が、作業項目完了の目標時間を超過した場合、超過した時間を表示する。
よって、作業者端末20は、次作業への移行に関する情報、作業項目完了の目標時間超過などの作業工程に関する情報を、作業者端末20の画面へ適切なタイミング表示し、作業者のスピードアップや製品品質の向上を意識させることができる。
図19は、本発明の実施例1に係る作業者端末20における一時停止時の処理を示すフローチャートである。
一時停止時の処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73の一時停止時の処理であり、図13のS2010である。一時停止時の処理は、主に、作業単位での早送り・巻き戻しを行う。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、図15のコントロールパネルが有する早送り・巻き戻しボタン8032が、作業者により押下されたか否かを判定する(S20101)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送り・巻き戻しボタン8032が押下されない場合(S20101がNO)、再び、早送り・巻き戻しボタンが押下されたかを監視する。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送り・巻き戻しボタン8032が押下された場合(S20101がYES)、早送り・巻き戻しボタン8032のどちらが押下されたかを判定する(S20102)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送りボタン8032が押下された場合(S20102が「早送りボタン」)、早送りボタン8032が押下された回数(C)と早送り単位時間(N1)を乗算した早送り総時間数(T1 = C * N1)を、作業者の習熟度にあわせた再生スピード(V)に乗算し、その算出値のフレーム数(F1 = V * T1)分だけ進む(S20103)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、巻き戻しボタン8032が押下された場合(S20102が「巻き戻しボタン」)、巻き戻しボタン8032が押下された回数(C)と巻き戻し単位時間(N2)を乗算した巻き戻し総時間数(T2 = C * N2)を、作業者の習熟度にあわせた再生スピード(V)に乗算し、巻き戻しフレーム数(F2 = V * T2)を算出する(S20104)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、現在、再生していた動画データのフレーム(F)と、1つ前の作業項目に該当する動画データの最終フレーム(Fe)を減算し、現在の作業項目に該当する動画データの開始フレームから一時停止となったフレームまでのフレーム数(F3 = F − Fe)を算出する(S20105)。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、巻き戻しフレーム数(F2)と、現在の作業項目に該当する動画データの開始フレームから一時停止となったフレームまでのフレーム数(F3)を比較する(S20106)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、現在の作業項目に該当する動画データの開始フレームから一時停止となったフレームまでのフレーム数(F3)より、巻き戻しフレーム数(F2)の方が大きい場合(S20106がYES)、現在の作業項目に該当する動画データの開始フレームまで戻す(S20107)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、現在の作業項目に該当する動画データの開始フレームから一時停止となったフレームまでのフレーム数(F3)より、巻き戻しフレーム数(F2)の方が小さい場合(S20106がNO)、巻き戻しフレーム数(F3)分だけ戻す(S20108)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の一時停止時の処理は、図15のコントロールパネル803に備わる早送り・巻き戻しボタン8032の押下状態に従い、早送り又は巻き戻しフレーム数を算出し、現在の作業項目に該当する動画データを、早送りフレーム数分進めることで早送りし、また、巻き戻しフレーム数分戻す、又は作業項目の先頭に戻すことで巻き戻しする。
よって、作業者端末20は、図15のコントロールパネル803に備わる早送り・巻き戻しボタン8032を押下することで、現在の作業項目に該当する動画データを、早送り又は巻き戻しすることができる。
図20は、本発明の実施例1に係る作業者端末20における一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73のマニュアルコンテンツ再生処理であり、図13のS2011である。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、図15のコントロールパネル803が備える再生・一時停止ボタン8031が押下されたか否か、又は図13の作業工程リスト804の作業項目が選択されたか否かを判定する(S20111)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、再生・一時停止ボタン8031が押下された場合(S20111が「再生・一時停止ボタン」)、現在、再生されていたマニュアルコンテンツを繰り返し再生する(S20112)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業工程リスト804の作業項目が選択された場合(S20111が「作業工程リスト」)、作業工程リスト内で選択された作業項目に該当するマニュアルコンテンツを再生する(S20113)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理は、図15のコントロールパネル803に備わる再生・一時停止ボタン8031の押下状態、又は作業工程リスト804の作業項目の選択状態に従い、一時停止解除後のマニュアルコンテンツの再生の仕方を、現在の作業項目を繰り返し再生か、次の作業項目の再生かのどちらかで再生する。
よって、作業者端末20は、図15のコントロールパネル803に備わる再生・一時停止ボタン8031の押下、又は作業工程リスト804の作業項目の選択することで、一時停止解除後のマニュアルコンテンツ再生について、現在の作業項目を繰り返し再生か、次の作業項目の再生かのどちらかで再生することができる。
以上のように、本発明の実施例1によれば、管理者端末10のマニュアルコンテンツ制御部60において、作業者情報取得手段61により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度を基に作業者の習熟フェーズを判断し、コンテンツ設定手段62により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを習熟フェーズに応じて決定し、決定された動作モードに従って、管理サーバ40が管理する作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定することで、管理者端末10は、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように制御することができる。
また、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70において、作業者情報取得手段71により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる担当作業を基に、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータに従い、再生手段73により、作業者情報に含まれる再生スピードでマニュアルコンテンツを再生する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、再生手段73によりマニュアルコンテンツを再生した際、管理者端末10により決定された動作モードに従い、「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、表示手段74により、作業上のポイントや次作業への移行などの作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させて表示することで、作業端末20は、未習熟な作業者にあわせたマニュアルコンテンツを表示することができ、作業者の技術習得を支援することができる。
実施例2は、生産区のライン上において、一定の習熟度に達した作業者に対し、作業効率の向上、製品の品質保持を目的としたペース配分モードにより、マニュアルコンテンツの提示を行うものである。
実施例1との違いは、マニュアルコンテンツの制御機能における、マニュアルコンテンツを提示する動作モードの違いだけである。
よって、以降の実施例2の説明では、図1のシステムの構成例、図2の習熟フェーズの分類と習熟フェーズに応じたコンテンツ提供例、図3の習熟フェーズに応じたコンテンツ提示処理、図4の管理者端末及び作業者端末の機能構成例、図5の作業者情報データ及びマニュアルコンテンツ関連データの構成例、図6のマニュアルデータの構成例が、実施例1と同様の構成例であるため、図1〜6を用いると伴に、同一構成には、同一符号を付与して説明を省略する。
また、以降の実施例2の説明では、図8の管理者端末におけるマニュアルコンテンツ制御機能の処理、図9の管理者端末における習熟度判定処理、図10の管理者端末における担当作業設定処理、図11の管理者端末における再生スピード算出処理、図12の作業者端末におけるマニュアルコンテンツ提示機能の起動要求受取処理、図13の作業者端末におけるマニュアルコンテンツ提示処理、図14の管理者端末及び作業者端末における画面表示例、図16の作業者端末における作業者検索処理、図17の作業者端末におけるコンテンツ再生スピード調整処理、図18の作業者端末における表示処理が、実施例1と同様の処理及び表示例であるため、図8〜14、図16〜18を用いると伴に、同一構成には、同一符号を付与して説明を省略する。
また、実施例2の説明の中で示す、図21の主要部の構成例、図22のコントロールパネルの構成及び表示例は、一部、実施例1と同様の構成が含まれるため、同一の構成については、図7、15を用いると伴に、同一構成には、同一符号を付与して説明を省略する。
図21は、本発明の実施例2に係る主要部の構成例を示すブロック図である。
図21の構成は、管理者端末10が有する作業者情報取得手段61、コンテンツ設定手段62と、作業者端末20が有する作業者情報取得手段71、コンテンツ取得手段72、再生手段73、表示手段74とに分かれている。また、管理者端末10が有する作業者情報取得手段61、コンテンツ設定手段62と、作業者端末20が有する作業者情報取得手段71、コンテンツ取得手段72、表示手段74は、実施例1の図7において説明を行った機能構成例と同じである。よって、再生手段73のみ説明を行う。
再生手段73は、コンテンツ取得手段72により取得されたマニュアルデータに従い、該当する動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを再生する。再生手段73は、コンテンツ取得手段72により取得した、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを再生する方法以外に、コンテンツ取得手段72により、動画、静止画、音声又は文字情報などのマニュアルコンテンツを取得しない場合、取得したマニュアルデータに従い、管理サーバ401が有するマニュアルコンテンツデータベースを検索し、該当する動画、静止画、音声又は文字情報などを選択し、ネットワーク50を介して選択したマニュアルコンテンツを再生することもできる。再生手段73は、作業者情報取得手段71により取得された作業者情報の担当範囲、再生スピードを基に、マニュアルコンテンツを再生する。再生手段73は、管理者端末10により決定された動作モードに従い、マニュアルコンテンツ再生時の「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。
また、再生手段73は、再生時間調整手段731、追いつき再生手段732を有している。
再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なる場合、作業者の習熟度にあわせた再生スピードへ自動調整する。
再生時間調整手段731は、マニュアルコンテンツの動画データの再生スピードと、基準作業スピードが異なる場合、動画データの総フレーム数(F)を、作業項目の総作業時間数(T)で除算し、基準作業スピードを調整し、新しい基準作業スピード(Sa' = F / T)を算出する。再生時間調整手段731は、管理者端末10のコンテンツ設定手段62により、習熟度にあわせて設定された再生スピード(V)を、調整前の基準再生スピード(Sa)で除算し、その算出値(w = V / Sa)を、新しい基準作業スピード(Sa')に乗算し、作業者の習熟度にあわせた新しい再生スピード(V' = w * Sa')を算出する。
追いつき再生手段732は、作業者がライン上において作業を中断せざるおえなり状態となり、マニュアルコンテンツの再生を一時停止する場合、作業者が作業を中断(一時停止)した時間から、作業を再開(一時停止を解除)するまでの時間を計測し、作業再開後のマニュアルコンテンツの再生スピードを、作業中断した時間を考慮して変更することで、作業完了の目標時間と同じく、マニュアルコンテンツの再生も完了するように、追いつき再生を行う。
追いつき再生手段732は、作業を中断した時点から作業完了までの残りの作業時間(T1)から、作業を中断した時間(T2)を減算し、算出した時間(T3 = T1 - T2)で、作業を中断した時点から作業完了までのマニュアルコンテンツの動画データのフレーム数(F)を除算し、追いつき再生を行うための再生スピード(V = F / T3)を算出し、作業を開始してからの動画データを、追いつき再生用の再生スピードで再生する。
再生手段73は、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70の作業再生処理部703により行われる。
このように、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業者がライン上において作業を中断しなければならない状態となり、マニュアルコンテンツの再生を一時停止する場合、追いつき再生手段732により、作業ペース配分を目的として提示しているマニュアルコンテンツの再生スピードを調整する。
よって、作業端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73により、作業者がライン上において作業を中断しなければならない状態となり、マニュアルコンテンツの再生を一時停止する場合、中断した作業時間を取り戻し、次の作業へ影響がでないようにすることができる。
図22は、本発明の実施例2に係るコントロールパネル803の構成及び表示例である。
コントロールパネル803の構成は、図15の構成例と同じであるため、図22のコントロールパネル803の構成例の説明は、同一符号を付与して説明する。
図22に示す構成例は、マニュアルコンテンツ提示部70がペース配分モード時の例であり、ペース配分モードの場合、訓練モードと異なり、マニュアルコンテンツ提示部70が実行された際に、作業停止モード8033、作業繰り返しモード8034のチェックボックスがオン(ON)にならない。また、手順停止モード8033、手順繰り返しモード8034のチェックボックスも、作業者からモード設定を行うことができる。よって、コントロールパネル803の構成例で示す、再生・一時停止ボタン8031、早送り・巻き戻しボタン8032、作業・手順停止モード用チェックボックス8033、作業・手順繰り返しモード用チェックボックス8034は、全て、作業者から使用可能となっている。また、スライダーバー8035は、管理者が、作業者の作業ペース配分にあわせた再生スピードを設定する際に使用する。
図22に示す画面表示は、マニュアルコンテンツ制御部60又はマニュアルコンテンツ提示部70のユーザインタフェース(UI)であり、管理者は、マニュアルコンテンツ制御に関する設定(例えば、スライダーバー8035で、作業者の作業ペース配分にあわせた再生スピードを設定し、作業工程リスト804で、作業者の担当作業を設定するなど。)を行い、作業者は、マニュアルコンテンツを提示する、マニュアルコンテンツの再生の仕方(例えば、再生中に任意に一時停止を行うため、再生・一時停止ボタン8031を押下するなど。)を指示することができる。
図23は、本発明の実施例2に係る作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
図22で示す、ペース配分モードのコントロールパネル803は、訓練モードと違い、作業・手順停止モード用チェックボックス8033、作業・手順繰り返しモード用チェックボックス8034が作業者から設定可能となっている。
マニュアルコンテンツ再生処理は、作業者端末20におけるマニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73の処理であり、図13のS2008からS2012である。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順停止モードのチェックボックス8033が、設定されているか否かを判定する(S2021)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順停止モードのチェックボックス8033が設定されていた場合(S2021がYES)、設定された停止モードの指示に従い、マニュアルコンテンツの再生を一時停止する(S2022)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業者からの指示に従い、一時停止した後の再生の仕方を決定する(S2023)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順停止モードのチェックボックス8033が設定されていない場合(S2021がNO)、継続して、マニュアルコンテンツの再生を行う。
次に、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順繰り返しモードのチェックボックス8034が、設定されているか否かを判定する(S2024)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順繰り返しモードのチェックボックス8034が設定されている場合(S2024がYES)、設定された繰り返しモードに従い、マニュアルコンテンツを作業又は手順単位で繰り返し再生する(S2025)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業又は手順繰り返しモードのチェックボックス8034が設定されていない場合(S2024がNO)、継続して、マニュアルコンテンツの再生を行う。
このように、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、図22のコントロールパネル803が備える作業又は手順停止モードのチェックボックス8033、作業又は手順繰り返しモードのチェックボックス8034の設定に従い、作業又は手順単位で、マニュアルコンテンツを一時停止、繰り返し再生する。
よって、作業端末20は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73により、図22のコントロールパネル803が備える作業又は手順停止モードのチェックボックス8033、作業又は手順繰り返しモードのチェックボックス8034を設定することで、マニュアルコンテンツの再生の仕方を、作業又は手順単位で制御することができる。
図24は、本発明の実施例2に係る作業者端末20における一時停止時の処理を示すフローチャートである。
一時停止時の処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73の一時停止時の処理であり、図23のS2022である。一時停止時の処理は、主に、作業単位での早送り・巻き戻しを行う。
実施例1の訓練モードの場合、現在の作業項目から1つ前の作業項目へは、巻き戻しを行うことができなかったが、本実施例のペース配分モードは、訓練モードにおける巻き戻し処理の動作制限はない。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、図22のコントロールパネルが有する早送り・巻き戻しボタン8032が、作業者により押下されたか否かを判定する(S20221)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送り・巻き戻しボタン8032が押下されない場合(S20221がNO)、再び、早送り・巻き戻しボタンが押下されたかを監視する。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送り・巻き戻しボタン8032が押下された場合(S20221がYES)、早送り・巻き戻しボタン8032のどちらが押下されたかを判定する(S20222)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、早送りボタン8032が押下された場合(S20222が「早送りボタン」)、早送りボタン8032が押下された回数(C)と早送り単位時間(N1)を乗算した早送り総時間数(T1 = C * N1)を、作業者の習熟度にあわせた再生スピード(V)に乗算し、その算出値のフレーム数(F = V * T1)分だけ進む(S20223)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、巻き戻しボタン8032が押下された場合(S20222が「巻き戻しボタン」)、巻き戻しボタン8032が押下された回数(C)と巻き戻し単位時間(N2)を乗算した早送り総時間数(T2 = C * N2)を、作業者の習熟度にあわせた再生スピード(V)に乗算し、その算出値のフレーム数(F = V * T2)分だけ戻す(S20224)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の一時停止時の処理は、図22のコントロールパネル803に備わる早送り・巻き戻しボタン8032の押下状態に従い、早送り又は巻き戻しフレーム数を算出し、現在の作業項目に該当する動画データを、早送りフレーム数分進めることで早送りし、また、巻き戻しフレーム数分戻すことで巻き戻しする。
よって、作業者端末20は、図22のコントロールパネル803に備わる早送り・巻き戻しボタン8032を押下することで、現在の作業項目に該当する動画データを、早送り又は巻き戻しすることができる。
図25は、本発明の実施例2に係る作業者端末20における一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理は、マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73のマニュアルコンテンツ再生処理であり、図23のS2023である。
実施例1の訓練モードの場合、現在の作業項目が終了し一時停止した後、再生・一時停止ボタン8031を押下することで、同じ作業項目のマニュアルコンテンツが繰り返し再生されていたが、本実施例のペース配分モードは、継続した再生を行うと伴に、次の作業項目も、自動的に再生が開始される。
マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、図22のコントロールパネル803が備える再生・一時停止ボタン8031が押下されたか否か、又は図22の作業工程リスト804の作業項目が選択されたか否かを判定する(S20231)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、再生・一時停止ボタン8031が押下された場合(S20231が「再生・一時停止ボタン」)、現在、再生されていたマニュアルコンテンツを継続して再生し、現在、再生しているマニュアルコンテンツが終了した場合、次の作業項目に該当するマニュアルコンテンツの再生を、自動的に開始する(S20232)。マニュアルコンテンツ提示部70が有する再生手段73は、作業工程リスト804の作業項目が選択された場合(S20231が「作業工程リスト」)、作業工程リスト内で選択された作業項目に該当するマニュアルコンテンツを再生する(S20233)。
このように、マニュアルコンテンツ提示部70の一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理は、図22のコントロールパネル803に備わる再生・一時停止ボタン8031の押下状態、又は作業工程リスト804の作業項目の選択状態に従い、一時停止解除後のマニュアルコンテンツの再生の仕方を、現在の作業項目を再生し、再生終了後、次の作業項目の再生も自動的に開始するか、任意の作業項目の再生を、作業工程リストから選択し、選択された作業項目を再生するかのどちらかで再生する。
よって、作業者端末20は、図22のコントロールパネル803に備わる再生・一時停止ボタン8031の押下、又は作業工程リスト804の作業項目の選択することで、一時停止解除後のマニュアルコンテンツ再生について、現在の作業項目を再生し、再生終了後、次の作業項目の再生も自動的に開始するか、任意の作業項目の再生を、作業工程リストから選択し、選択された作業項目を再生するかのどちらかで再生することができる。
以上のように、本発明の実施例2によれば、管理者端末10のマニュアルコンテンツ制御部60において、作業者情報取得手段61により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる習熟度を基に作業者の習熟フェーズを判断し、コンテンツ設定手段62により、作業者端末20へ提示するマニュアルコンテンツの動作モードを習熟度モードに応じて決定し、決定された動作モードに従って、管理サーバ40が管理する作業者情報に含まれる担当作業、再生スピードを設定することで、管理者端末10は、作業者端末20に対し、作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示するように制御することができる。
また、作業者端末20が有するマニュアルコンテンツ提示部70において、作業者情報取得手段71により作業者情報を取得し、作業者情報に含まれる担当作業を基に、コンテンツ取得手段72により取得したマニュアルデータに従い、再生手段73により、作業者情報に含まれる再生スピードでマニュアルコンテンツを再生する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、再生手段73によりマニュアルコンテンツを再生した際、管理者端末10により決定された動作モードに従い、「一時停止」、「繰り返し再生」、「早送り」、「巻き戻し」など、再生の仕方を制御する。また、マニュアルコンテンツ提示部70は、表示手段74により、設計変更による作業上の注意点などの作業工程に関する情報を示す静止画、音声又は文字情報を、再生中の動画コンテンツや表示中の静止画コンテンツ上に重畳させて表示することで、作業端末20は、一定の習熟度に達した作業者にあわせたマニュアルコンテンツを表示することができ、設計変更などの作業工程における変更点などを知らせ、適切な作業ペース配分により、作業者の効率的な作業、作業における品質維持を支援することができる。
技術習得を支援することができる。
最後に、本発明の実施例1及び2に係る作業者の習熟度にあわせたマニュアルコンテンツを提示する情報処理装置が有する機能は、実施例1及び2において説明した各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムをコンピュータで実行することで実現することができる。よって、本発明の実施例1及び2に係る情報処理装置が有する機能を実行するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納することができる。
また、実施例1及び2に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例1及び2に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。
これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の実施例1、2に係るシステムの構成例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係る習熟段階(習熟フェーズ)の例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係る習熟フェーズに応じたコンテンツ提示例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係るシステムの習熟フェーズに応じたコンテンツ提示処理を示す図である。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1、2に係る作業者情報データの構成例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係るマニュアルコンテンツ関連データの構成例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係るマニュアルデータの構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る主要部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末におけるマニュアルコンテンツ制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末における習熟度判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末における担当作業設定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末における再生スピード算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末におけるマニュアルコンテンツ提示部の起動要求受取処理を示す図である。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末におけるマニュアルコンテンツ提示処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る管理者端末及び作業者端末における画面表示例を示す図である。 本発明の実施例1に係るコントロールパネルの構成及び表示例を示す図である。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末における作業者検索処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末におけるコンテンツ再生スピード調整処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが作業概要習得期の場合)を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが手順記憶期の場合)を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズが目標タイム達成期の場合)を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る作業者端末における表示処理(習熟フェーズがスピードアップ/品質向上期の場合)を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る作業者端末における一時停止時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る作業者端末における一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る主要部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るコントロールパネルの構成及び表示例を示す図である。 本発明の実施例2に係る作業者端末におけるマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る作業者端末における一時停止時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る作業者端末における一時停止時のマニュアルコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 管理者端末
20 作業者端末
30 マニュアル作成者端末
30 動画取り込み作業者端末
40 管理サーバ
40 認証サーバ
50 ネットワーク
101 制御部
102 通信部
103 記憶部
104 画面表示部
60 マニュアルコンテンツ制御部
601 作業者情報取得部
602 習熟度判定部
603 コンテンツ設定部
61 作業者情報取得手段
62 コンテンツ設定手段
201 制御部
202 通信部
203 記憶部
204 画面表示部
70 マニュアルコンテンツ提示部
701 作業者情報取得部
702 マニュアルコンテンツ取得部
703 作業再生処理部
704 表示処理部
705 習熟度更新部
71 作業者情報取得手段
72 コンテンツ取得手段
73 再生手段
731 再生時間調整手段
732 追いつき再生手段
74 表示手段

Claims (21)

  1. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置であって、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、
    前記作業者情報取得手段により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記作業者情報は、
    作業者を識別する作業者ID、作業者の習熟度を示す習熟度情報、作業者に割り当てられた作業範囲である担当作業情報、作業者の作業ペースを示す作業スピード情報、作業ペース配分を示す再生スピード情報を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記コンテンツ設定手段は、
    前記作業情報取得手段により取得した作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、作業者に割り当てられた作業範囲である担当作業情報、作業ペース配分を示す再生スピード情報を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記コンテンツ設定手段は、
    前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、マニュアルコンテンツを、作業単位の間で一時停止させて再生するように設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記コンテンツ設定手段は、
    マニュアルコンテンツを、作業単位で繰り返し再生するように設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記担当作業情報は、
    作業工程を構成する作業項目及び作業を構成する手順項目を示す作業工程リストにより、再生開始の作業項目と再生終了の作業項目を選択した際に、設定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用する情報処理装置であって、
    前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを表示する表示装置を備え、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、
    前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    前記コンテンツ取得手段により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記表示手段は、
    前記コンテンツ設定手段により設定された再生スピードで、前記再生手段により再生された場合に、
    作業完了の目標時間を超過した旨を表示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示手段は、
    作業工程を構成する作業項目及び作業を構成する手順項目を示す作業工程リストと、前記再生手段により再生するマニュアルコンテンツを、同時に表示することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示手段は、
    前記再生手段により再生されているマニュアルコンテンツに対応した作業項目を、前記作業工程リスト内の作業名の色と背景色を反転させて表示することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記表示手段は、
    作業の中で重要なポイント及び注意すべき点に関する情報を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて表示することを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記表示手段は、
    作業工程の中で次の作業へ移る旨を、再生しているマニュアルコンテンツに重畳させて、表示することを特徴とする請求項7ないし11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記再生手段は、
    作業完了の目標時間内に動画コンテンツを再生するため、動画コンテンツの再生時間を調整する再生時間調整手段を有することを特徴とする請求項7ないし12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記再生手段は、
    前記表示手段により表示された作業工程リストにより、再生を開始したい作業項目又は手順項目を選択し、選択した項目から再生を開始することを特徴とする請求項7ないし13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記再生手段は、
    作業単位又は作業を構成する手順単位で早送り又は巻き戻しが行えることを特徴とする請求項7ないし14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記再生手段は、
    早送り又は巻き戻しをした際に、所定の作業項目で早送り又は巻き戻しの動作を停止することを特徴とする請求項7ないし15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  17. 前記再生手段は、
    作業工程の中で、作業者が作業を停止しなければならない状態となった場合に、
    作業を停止した時間に基づき、作業完了の目標時間内に作業が終るように、再生スピードを調整してマニュアルコンテンツを再生する追いつき再生手段を有することを特徴とする請求項7ないし16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  18. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置における情報処理方法であって、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手順と、
    前記作業者情報取得手順により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手順とを有することを特徴とする情報処理方法。
  19. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用し、表示装置を備えた情報処理装置における情報処理方法であって、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手順と、
    前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手順と、
    前記コンテンツ取得手順により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手順により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手順と、
    前記再生手順により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手順とを有することを特徴とする情報処理方法。
  20. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、管理者が端末として利用する情報処理装置における情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、
    前記作業者情報取得手段により取得された作業者情報に含まれる習熟度に基づき作業者の習熟段階を判断し、判断した習熟段階に応じて、提供するマニュアルコンテンツの再生の仕方、及びマニュアルコンテンツの構成を設定するコンテンツ設定手段として機能させる情報処理プログラム。
  21. 作業者情報及びマニュアルコンテンツを管理するデータベース機能を備えた管理サーバと、作業者の認証処理を行う認証サーバとが接続された、作業者が端末として利用し、表示装置を備えた情報処理装置における情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記管理サーバが管理する作業者情報を取得する作業者情報取得手段と、
    前記管理サーバが管理するマニュアルコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    前記コンテンツ取得手段により取得したマニュアルコンテンツを、前記作業者情報取得手段により取得した作業者情報に基づき、前記マニュアルコンテンツを再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生されたマニュアルコンテンツを、前記表示装置へ表示する表示手段として機能させる情報処理プログラム。
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