JP3710777B2 - メディア編集装置、メディア編集方法、メディア編集プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

メディア編集装置、メディア編集方法、メディア編集プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メディア編集装置、メディア編集方法、メディア編集プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
e−learning(e−ラーニング)システムにおいては、受講者がインターネットを通じて自分のパソコン内の再生プレーヤ等によりサーバ側の教材(動画教材)を再生して学習を進めていた。しかしながら、一方通行の学習形態では効率が上がらない。そこで、学習者が教材上に学習補助データを添付して教育者へ質問したり、学習者同士で、教材上で学習補助データを共有したり、教育者が学習者毎にカスタマイズされた教材を提供するなどの機能が検討されてきている(例えば、非特許文献1、非特許文献2)。
【0003】
従来のe−ラーニングシステムでは、学習者は、図17、図18に示すような構成において、図19に示すように、動画教材再生中に教材の外にある質問メモをマウスのドラッグ&ドロップで教材上に持ってきて添付し、テキスト入力を行っていた。学習者が質問メモの上に質問内容を入力すると、教師は端末で動画教材を再生し、表示された生徒の質問メモを確認し回答を書くことができるようになっている。
【0004】
【非特許文献1】
山田政寛、渡邉岳彦、伊藤智子、依田育生、「動画教育システムにおける学習補助データ処理方式の検討」、2001年、電子情報通信学会ソサイエティ大会
【非特許文献2】
伊藤智子、村岡政海、西尾浩一、依田育生、「動画教育システムにおける教材作成方式」、電子情報通信学会、2002年総合大会講演論文集、情報・システム(D−15−19)、pp208、Mar、2002
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術によるe−ラーニングシステムでは、教師は端末で動画教材を再生するまで、学習者の質問の存在に気づかない。また、生徒も教材を再生するまで、回答の有無を確認できなかった。また、上述した従来技術によるe−ラーニングシステムには以下に説明するような問題があった。
【0006】
(1)動画像メタデータの一連の操作(生成配置、編集、削除)を行う際、操作を簡略化しすぎたため、編集操作が制限されていて、ユーザが実際に使用するレベルまで達していなかった。
【0007】
(2)検索の場合、検索キー等の情報を入力しなければ検索できなかった。
【0008】
(3)メタデータの表示形式は1通りしかなく、アイコン表示ができなかった。
【0009】
(4)教材をメタデータでカスタマイズ(リピート、スキップ)した場合、再生時にバッファリングが起こっていた。これは、メタデータが行うプレーヤ制御が、プレーヤの外部から与えられる操作であるためである。
【0010】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、コンテンツの編集操作性、コンテンツの検索操作性、コンテンツの表示形態、コンテンツの再生動作を向上させることができるメディア編集装置、メディア編集方法、メディア編集プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、メディア配信装置からネットワークを介して配信されるコンテンツを編集するメディア編集装置であって、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域と、前記テンプレート記憶手段に記憶されているメタデータをカタログ表示するカタログ表示領域とを備える表示手段と、前記表示手段に表示されているデータに対する操作ないしデータが入力される入力手段と、前記再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が、前記入力手段から入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付ける制御手段とを具備し、前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記制御手段は、前記入力手段から、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして、前記テンプレート記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記制御手段は、前記初期テンプレートに対して、前記入力手段から所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして、前記テンプレート記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記制御手段は、前記入力手段から入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記制御手段は、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、前記入力手段からの移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更することを特徴とする。
【0015】
また、請求項5記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記入力手段から入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索する検索手段を具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載のメディア編集装置において、前記検索手段は、前記入力手段から入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索することを特徴とする。
【0017】
また、請求項7記載の発明では、請求項5または6記載のメディア編集装置において、前記検索手段は、前記コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索することを特徴とする。
【0018】
また、請求項8記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記制御手段は、前記入力手段から入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示することを特徴とする。
【0019】
また、請求項9記載の発明では、請求項1記載のメディア編集装置において、前記コンテンツを配信する前に関連付けられたメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成し、前記コンテンツ記憶手段に記憶する再生成手段を具備することを特徴とする。
【0020】
また、上述した問題点を解決するために、請求項10記載の発明では、メディア配信装置からネットワークを介して配信されるコンテンツを編集するメディア編集方法であって、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶しておき、前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記記憶されているメタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付け、
前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして記憶することを特徴とする。
【0021】
また、請求項11記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、前記初期テンプレートに対して、所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして記憶する。
【0022】
また、請求項12記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示することを特徴とする。
【0023】
また、請求項13記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更することを特徴とする。
【0024】
また、請求項14記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索することを特徴とする。
【0025】
また、請求項15記載の発明では、請求項14記載のメディア編集方法において、さらに、入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索することを特徴とする。
【0026】
また、請求項16に記載の発明では、請求項14または15記載のメディア編集方法において、さらに、コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索することを特徴とする。
【0027】
また、請求項17記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示することを特徴とする。
【0028】
また、請求項18記載の発明では、請求項10記載のメディア編集方法において、前記コンテンツを配信する前に関連付けられた、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成することを特徴とする。
【0029】
また、上述した問題点を解決するために、請求項19記載の発明では、少なくともコンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶しておくステップと、前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記メタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付けるステップと、前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして記憶するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】
また、請求項20記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、前記初期テンプレートに対して、所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして記憶するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】
また、請求項21記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0032】
また、請求項22記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0033】
また、請求項23記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0034】
また、請求項24記載の発明では、請求項23記載のメディア編集プログラムにおいて、さらに、入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0035】
また、請求項25記載の発明では、請求項23または24記載のメディア編集プログラムにおいて、さらに、コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0036】
また、請求項26記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0037】
また、請求項27記載の発明では、請求項19記載のメディア編集プログラムにおいて、前記コンテンツを配信する前に関連付けられたメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0038】
また、上述した問題点を解決するために、請求項28記載の発明では、請求項19ないし27のいずれかに記載のメディア編集プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したことを特徴とする。
【0039】
この発明では、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートをテンプレート記憶手段に記憶しておき、コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記メタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が、前記入力手段から入力されると、制御手段により、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付ける。したがって、コンテンツの編集操作性、コンテンツの検索操作性、コンテンツの表示形態、コンテンツの再生動作を向上させることが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるe−ラーニングシステムの構成を示すブロック図である。ハイパーメディア配信装置1は、ハイパーメディア制作端末2やハイパーメディア表示端末3−1〜3−3からの要求に応じて、教材である映像情報を、ネットワーク4を介して配信する。ハイパーメディア制作端末2は、教材である映像情報を制作するユーザにより用いられる。制作された映像情報は、上記ハイパーメディア配信装置1に蓄積される。ハイパーメディア表示端末3−1〜3−3は、上記ハイパーメディア配信装置1から配信される教材である映像情報を受信し、該映像情報とともに配信される制御情報に従って、映像情報を再生する。
【0041】
次に、図2は、本実施形態によるハイパーメディア配信装置およびハイパーメディア表示(制作)端末の構成を示すブロック図である。図2において、ハイパーメディア配信装置1は、教材データベース(DB)10、学習補助データベース(DB)11、表示管理データベース(DB)12、表示様式管理データベース(DB)13、制御情報データベース(DB)14、ユーザテンプレートデータベース(DB)15、映像出力部16、学習補助データ入出力部17、表示管理データ入出力部18、表示様式データ入出力部19、制御情報入出力部20、ユーザテンプレートデータ入出力部21、情報配信制御部22、通信部23、および教材加工部24を備えている。
【0042】
教材データベース10は、図3(a)に示すように、教材のうち制御情報を含まない部分(映像)を格納する。映像出力部16は、教材データベース10に格納されている教材データである映像を読み出して出力する。学習補助データベース11は、図3(b)に示すように、教材データを補足するための学習補助データを格納する。学習補助データ入出力部17は、外部からの要求に応じて学習補助データベース11に対し、学習補助データを入力するか、あるいはい学習補助データベース11から学習補助データを読み出して外部へ出力する。
【0043】
表示管理データベース12は、図3(c)に示すように、学習補助データをどのようなタイミングで表示するかを定義する表示管理データを格納する。表示管理データ入出力部18は、外部からの要求に応じて表示管理データベース12に対して学習補助データを入力するか、あるいは表示管理データベース12から表示管理データを読み出して外部へ出力する。
【0044】
表示様式データベース13は、図4(a)に示すように、教材毎にその教材のデータタイプ(テキスト、画像など)と、表示様式とを格納する。表示様式データ入出力部19は、外部からの要求に応じて、表示様式管理データベース13に対して表示様式データを入力するか、あるいは表示様式データベース13から表示様式データを読み出して外部へ出力する。
【0045】
制御情報データベース14は、図4(b)に示すように、教材毎にどのような制御がなされているかを示す制御情報を格納する。制御情報で示される制御内容には、リピート、ストップ、スキップが含まれる。制御情報入出力部20は、外部からの要求に応じて制御情報データベース14に対して制御情報データを入力するか、あるいは制御情報データベース14から制御情報データを読み出して外部へ出力する。
【0046】
ユーザテンプレートデータベース15は、図4(c)に示すように、ユーザ毎に予め汎用的に使用するテンプレートを定義するもので、学習補助データと表示様式データで構成されている。ユーザテンプレートデータ入出力部21は、外部からの要求に応じてユーザテンプレートデータベース15に対して学習補助データと表示様式データとを入力するか、あるいはユーザテンプレートデータベース15から学習補助データと表示様式データとを読み出して外部へ出力する。
【0047】
情報配信制御部22は、映像出力部16、学習補助データ入出力部17、表示管理データ入出力部18、表示様式データ入出力部19、制御情報入出力部20の動作を制御する。通信部23は、ハイパーメディア表示(制作)端末2、3−1〜3−3との間で、教材である映像情報や制御情報などを送信したり、各種指令を送受信したりする。教材加工部24は、制御系メタデータ(詳細は後述)が付加された固定教材に対し、付加された制御系メタデータを固定教材に埋め込み、固定教材を再生成する。
【0048】
次に、ハイパーメディア表示(制作)端末2(3−1〜3−3)は、通信部30、同期処理部31、表示データ加工部32、表示データ再生部33、表示装置34、カタログテンプレート記憶部35、状態管理部36、検索部37、表示制御部38、タイマ39、入力装置40、および入力検出部41を備えている。
【0049】
通信部30は、ハイパーメディア配信装置1との間で、教材である映像情報や制御情報などを受信したり、各種指令を送受信したりする。同期処理部31は、ハイパーメディア配信装置1(映像出力部16、学習補助データ入出力部17、表示管理データ入出力部18、および表示様式データ入出力部19)からの各種データを同期させる。
【0050】
表示データ加工部32は、学習補助データを表示管理テーブル、および表示様式データに基づいて表示データを加工する。表示データ再生部33は、表示データ加工部において加工された表示データを再生する。表示装置34は、表示データ再生部33により再生された表示データを表示する。表示装置34には、図5に示すような画面が表示される。画面は、メニューバー表示領域、コンテンツ再生&メタデータ表示領域、メタデータカタログ表示領域、タイムライン表示&プレーヤ制御領域およびメタデータリスト&検索結果表示領域からなる。
【0051】
カタログテンプレート記憶部35は、ハイパーメディア表示(製作)端末で固定的に記憶している初期の学習補助データと表示様式データとをメタデータカタログに表示する。また、カタログテンプレート記憶部35は、初期テンプレートを固定的に保存する。また、ユーザ専用テンプレートデータを一時的に記憶する。状態管理部36は、メタデータの編集状態や表示モードを保存し、読み出し要求があれば状態を通知し、変更要求があれば状態を変更する。検索部37は、検索要求に対し、学習補助データと表示管理データとを検索し、検索結果を要求元に返送する。
【0052】
表示制御部38は、入力検出部からの入力に基づいて同期制御部を制御する。状態管理部は、メタデータの編集状態と表示範囲を管理し、状態変更要求で状態を変更したり、状態参照要求で現状態を返送したりする。タイマ39は、教材の再生時間などを計測する。映像は、タイマ39と同期をとりながら再生される。入力装置40は、マウス、キーボードなどからなる。入力検出部41は、ユーザから入力装置24より入力されたイベントを検出する。
【0053】
次に、教材である映像情報(動画像教材)について説明する。動画像教材は、固定部分とメタデータとからなる。固定部分は、動画・静止画・文字を座標・時間軸にて同期制御したものである(例:SMIL)。また、メタデータは、学習補助データとプレーヤ制御データとからなる。学習補助データは、教材上に貼り付ける付箋紙のようなものである。また、プレーヤ制御データは、教材上に貼り付けた付箋紙に対して設定されるプレーヤ(教材再生機能)の制御を記述した情報であり、表示時に該プレーヤの制御を実施することで教材の再生を制御するようになっている。
【0054】
次に、ハイパーメディア配信装置1、ハイパーメディア表示(制作)端末2,3−1〜3−3における各種機能について詳細に説明する。
【0055】
(1)編集操作
(1−1)メタデータカタログ機能
ハイパーメディア表示(制作)端末2,3−1〜3−3では、オーサリングのメタデータカタログに初期テンプレートを用意し、ユーザは、それをドラック&ドロップ操作により動画像再生画面にメタデータを添付(生成)することができる。また、ユーザは、初期テンプレートカタログ上で編集するか、もしくは既に生成済みのメタデータを動画像再生画面からメタデータカタログへドラック&ドロップすることで、ユーザ専用のテンプレートを作成することも可能である。初期テンプレートは、ハイパーメディア表示(制作)端末2,3−1〜3−3側に予め用意されているが、ユーザ専用テンプレートは、ハイパーメディア配信装置1側へユーザ毎に保存され、ハイパーメディア表示(制作)端末2,3−1〜3−3の起動時に呼び出される。
【0056】
このように、カテゴリ分けされたテンプレートを使用することで、ユーザがメタデータを添付する際、始めから必要な項目を順次設定する必要がなくなり、メタデータ添付操作を容易に行うことが可能となる。
【0057】
(1−2)編集機能
ハイパーメディア表示(制作)端末2,3−1〜3−3において、メタデータカタログから生成されたメタデータが動画像に添付されると、編集モードとなり、簡単な操作(ビジュアル設定、簡単→詳細の階層構造)で各種情報を設定できる。一度添付されたメタデータは、プレーヤモードを変更することなく、再生中にクリックすることで編集モードへ移行することができる。1つのメタデータを編集している間は、編集作業が完了するまで、他の操作を無効とし、誤動作を防止するようになっている。また、メタデータの位置の変更やアイコンの変形などの作業は、メタデータのアイコンを直接ドラック&ドロップすることで編集が完了する。
【0058】
このように、編集の段階に「表示中の簡単編集」、「簡単編集」、および「詳細編集」を設けることで、ユーザの操作要求に的確に対応できる。また、時間等の設定においては、時刻指定バーと目盛りの拡大/縮小とを用いると、詳細な設定も簡単に行える。
【0059】
(2)検索機能
(2−1)リスト表示機能
リスト表示機能とは、検索キーを入力しなくても必要なメタデータを予め一覧表示しておく機能である。ハイパーメディア配信装置1からメタデータを受信し、用意されてあるメタデータ種別毎タブに一覧表示する。
【0060】
(2−2)リストからメタデータ位置へのジャンプ機能
ジャンプ機能とは、メタデータ一覧から対象のメタデータをダブルクリックすることで、対象のメタデータが添付されている時間位置までジャンプし、メタデータを表示して停止する機能である。
【0061】
(2−3)領域検索機能
領域検索機能とは、マウスのドラッグにより領域を指定し、その領域内に存在するメタデータをメタデータリスト画面に表示する機能である。
【0062】
(2−4)動画像制御の検索機能
動画像制御の検索機能とは、プレーヤ制御データに記述されている内容を検索することにより、N回リピートされた部分、重要個所として指定された部分など制御情報に基づいて検索を行う機能である。
【0063】
(2−5)コミュニケーション内容による検索機能
コミュニケーション内容による検索機能とは、本システムをe−ラーニングに応用した場合の機能であって、教師が生徒の質問内容に答えたかどうかを指定して検索する機能である。
【0064】
上述したように、予め分類されたメタデータをタブ毎に分けて一覧表示することで、検索キーを入力しなくても所望のメタデータを見つけることができる。また、一覧表示中のメタデータをダブルクリックすると、添付されている時間位置へジャンプしメタデータを表示できるので、動画像を再生して探す手間が省ける。また、検索キーの他に、領域や時間帯とメタデータ種別とをAND条件で検索できるため、検索対象を限定し、的確な検索結果が得られる。また、質問に対する回答が「未回答」であるか、「回答済み」であるかを指定できるので、学習者は、回答があったことを確認でき、教育者は、未回答の質問があることを確認できる。
【0065】
(3)表示機能
(3−1)マウスオーバーによる内容表示
メタデータは、アイコンのみを表示する場合と、アイコンとメタデータの内容との両方を表示する場合とをハイパーメディア表示端末3−1〜3−3で選択することができる。
【0066】
複数のメタデータが添付されている場合、アイコンとメタデータの内容との両方を表示すると、動画像が見られなくなるという問題が起きる。アイコンでメモの種別が分かるようにし、アイコンのみを表示する時に、マウスオーバーしたアイコンのみメタデータの内容を表示できるようにすることで、画面が隠れるのを防止し、かつメタデータの参照性も確保できる。
【0067】
(4)教材再生
(4−1)教材再生成
上述したように、動画像教材は、固定部分とメタデータ部分とで構成されている。メタデータを添付するタイミングとしては、
▲1▼教育者が、学習者へ公開する前に、教材固定部分にメタデータを添付する。
▲2▼学習者へ公開された後に、学習者および教育者が教材固定部分にメタデータを添付する。
【0068】
があり、▲1▼のタイミングで添付されたプレーヤ制御データについては、固定部分の再生成を行うことで、固定部分に埋め込むことができる。
【0069】
これにより、再生時にバッファリングを起すことを防止することができ、スムーズに再生させることができる。▲2▼のタイミングでは、既に複数の学習者により複数のプレーヤ制御データが添付されているため、固定部分を再生成することは不可能である。
【0070】
B.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作について詳細に説明する。なお、以下で説明する動作は、ハイパーメディア制作端末2またはハイパーメディア表示端末3−1〜3−3のいずれにおいても可能である。
【0071】
B−1.編集操作
B−1−1.メタデータカタログ機能
(1)カタログ内表示
(a)ハイパーメディア表示(制作)端末3―iが起動されると、表示制御部38は、カタログテンプレート記憶部35にハイパーメディア表示(制作)端末3―i自身が固定的に記憶してあるメタデータの初期のテンプレート(表示時刻情報と領域情報とが未設定)を、メタデータカタログ内の対応するカテゴリ毎に表示する(図5のメタデータカタログ表示領域)。
【0072】
(b)上記(a)と同時に表示制御部38は、通信部30を介してハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22へ、ユーザ用テンプレートが登録されているか、もし登録されていれば送信するように指示を出す。このときユーザ識別番号を引き継ぐ。
【0073】
(c)ハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22では、ユーザテンプレートデータ入出力部21で問い合わせ、ユーザテンプレートデータベース15から該当するユーザのテンプレートがあるか否かの検索を行い、該当するユーザのテンプレートがあればユーザテンプレート情報をハイパーメディア表示端末3−i(i=1〜3)へ送信する。
【0074】
(d)ハイパーメディア表示端末3iの表示制御部38は、該当するユーザテンプレート情報を受信すると、カタログテンプレート記憶部35へ保存し、カタログテンプレートの対応するカテゴリにユーザテンプレートを表示させる(図5のメタデータカタログ表示領域)。
【0075】
(2)ユーザ用テンプレート作成
(a)表示制御部38では、カタログ内の初期テンプレートを監視し、クリック等の入力を検出すると、カタログテンプレート記憶部35に初期テンプレートの複製としてユーザテンプレートを作成する。
【0076】
(b)また、表示制御部38では、既に動画教材に添付されたメタデータがD&D(ドラッグ&ドロップ:または右クリックのコピー、貼り付け)でメタデータカタログのカテゴリへの移動を検出すると、ユーザ用テンプレートとしてカタログテンプレート記憶部35に作成する。
【0077】
B−1−2.編集機能
(1)生成配置
教材を再生中に、メタデータを添付したいとき、入力装置40より、図6に示すように、カタログ一覧からテンプレートをドラック&ドロップで表示領域へ配置するという操作を行う。表示制御部38では、入力検出部41からこの動作を受けると、状態管理部36へ他のメタデータが編集中でないか等、生成可能か問い合わせる。そして、生成可能であれば、表示制御部38は、表示データ再生部33へ再生の一時停止を指示し、状態管理部36では編集中という情報を保持する。配置直後、図9(a)、(b)に示すように、表示系メタデータは、簡易編集可能状態となり、制御系メタデータは、詳細編集可能状態となる。
【0078】
(2)簡易編集(表示状態)
図7(a)〜(c)、図8(a)、(b)に示すように、表示状態にあるメタデータに対し、表示中のまま、移動、変形を行う場合、入力装置40より、アイコンをドラック&ドロップする等の操作を行う。表示制御部38では、入力検出部41からこの動作を受けると、状態管理部36へ他のメタデータが編集中でないか等、変更可能か問い合わせる。そして、変更可能であれば、表示制御部38は、表示データ再生部33へ再生の一時停止を指示し、状態管理部36では編集中という情報を登録する。
【0079】
ドラック&ドロップが完了すると、表示制御部38は、メタデータの表示管理情報の更新を行うため、通信部30を介してハイパーメディア配信装置1へ送信し、状態管理部36では編集中を解除する。これを受けてハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22は、受信したデータを各データベースにそれぞれ登録する。
【0080】
(3)簡易編集
表示状態にあるメタデータに対し、簡易編集を行う場合、図9(a)に示すように、入力装置40より、対象メタデータのアイコンを左クリックする等の操作を行う。表示制御部38では、入力検出部41からこの動作を受けると、状態管理部36へ他のメタデータが編集中でないか等、編集可能か問い合わせる。そして、編集可能であれば、表示制御部38は、表示データ再生部33へ再生の一時停止を指示し、状態管理部36では編集中という情報を登録する。同時に表示制御部36は、表示中のメタデータの簡易編集が可能となるよう、図10に示すように、「テキスト変更可」、「OKボタン」、「詳細ボタン」、「削除ボタン」、「キャンセルボタン」を表示装置34に表示する。
【0081】
OKボタンで終了すると、表示制御部38は、メタデータの表示管理情報の更新を行うため通信部30を介してハイパーメディア配信装置1へ送信し、状態管理部36では編集中を解除する。これを受けてハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22は受信したデータを各データベースにそれぞれ登録する。
【0082】
(4)詳細編集
簡易編集状態にあるメタデータに対し、詳細編集を行う場合、図9(a)、(b)に示すように、入力装置40より、対象メタデータの詳細ボタンをクリックする等の操作を行う。表示制御部38では、入力検出部41からこの動作を受けると、状態管理部36へメタデータが簡易編集中であるか等、詳細編集可能であるか問い合わせる。そして、詳細編集可能であれば、状態管理部36では、詳細編集中という情報を登録する。
【0083】
同時に表示制御部38は、図11、図12に示すように、表示中のメタデータの詳細編集が可能となるよう、「各種詳細登録プロパティ表示」、「OKボタン」、「詳細ボタン」、「削除ボタン」、「キャンセルボタン」を表示装置34に表示する。各種詳細登録プロパティでは、メモ内容記述、移動、変形、に加え、時間情報、共通情報、メモ情報、枠情報、アイコン情報、質問/回答情報、プレーヤ制御情報、テスト情報、の各詳細情報の設定を行う。
【0084】
OKボタンで終了すると、表示制御部38は、メタデータの表示管理情報の更新を行うため、通信部30を介してハイパーメディア配信装置1へ送信し、状態管理部36では詳細編集中を解除する。これを受けてハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22は、受信したデータを各データベースにそれぞれ登録する。
【0085】
(5)削除
図10に示す簡易編集状態、または図11に示す詳細編集状態において、「削除ボタン」を検出すると、メタデータの削除を行う。表示制御部38は、メタデータの表示管理情報の削除を行うため、通信部30を介してハイパーメディア配信装置1へ送信し、状態管理部36では編集中を解除する。これを受けてハイパーメディア配信装置1の情報配信制御部22は、受信した削除データを各データベースにそれぞれ反映する。
【0086】
B−2.検索機能
B−2−1.リスト表示機能
入力装置40より教材要求を行ったあと、ハイパーメディア配信装置1より教材と教材に添付されている学習補助データが同期処理部31へ、表示管理データが表示制御部38へ保存される。検索部37は、この学習補助データと表示管理データから予め用意された検索キー(メタデータ種別)により検索を行い、結果を各メタデータ種別に分類し、タブ毎に一覧表示するために、表示制御部38へ送信する。表示制御部38は、図13(a)、(b)に示すように、分類されたメタデータを表示装置34に表示する。
【0087】
B−2−2.リストからメタデータ位置へのジャンプ機能
入力検出部41は、入力装置40を介してメタデータリストからのダブルクリックを検出し、表示制御部38へ通知する。表示制御部38では、ダブルクリックされたメタデータを元に、表示管理データからそのメタデータの表示開始時間を抽出する。次に、表示制御部38では、表示データ再生部33へ、抽出された表示開始時間と時間位置変更要求とを通知する。表示データ再生部33では、通知を受け、表示装置34に対して、指定された時間位置の再生データを送信し、停止状態にする。
【0088】
B−2−3.領域検索機能
入力検出部41は、入力装置40を介し、検索領域指定タブの検索領域を、図14に示す画面上で指定するためのボタン「画面で指定」のクリックを検出し、表示制御部38へ通知する。表示制御部38では、上記通知を受け、表示装置34に対し、再生画面上に領域指定をするための枠を表示する。表示された枠をドラックすることで範囲を変更することができ、ドロップすると、指定した範囲の座標が領域指定テキスト入力のフィールドへ反映される。これらは、入力装置40、入力検出部41、表示制御部38、表示装置34の連携によって実現される。
【0089】
領域指定が完了すれば、図14に示す画面上の検索ボタンを押すことで、入力検出部41より表示制御部38へ通知される。表示制御部38では、検索部37を起動し、表示領域データにより、学習補助データと表示管理データとを検索し、検索結果を表示制御部38へ送信する。表示制御部38では、受け取った検索結果を表示装置34へ送信して一覧表示する。
【0090】
B−2−4.動画像制御の検索機能
検索入力フォームで、キーワードとしてリピート回数を指定し、AND条件としてメタデータ種別をプレーヤ制御とし、検索ボタンを押下すると、入力検出部41は、入力装置40を介して検出し、表示制御部38へ通知する。表示制御部38では、検索部37を起動し、メタデータ種別とキーワードとにより、学習補助データと表示管理データとを検索し、検索結果を表示制御部38へ送信する。表示制御部38では、受け取った検索結果を表示装置34へ送信して一覧表示する。
【0091】
B−2−5.コミュニケーション内容による検索機能
メタデータリストの質問回答には、「質問者」、「未回答指定」、「回答済み指定」を選択でき、検索ボタンを押下すると、入力検出部41は、入力装置40を介して検出し、表示制御部38へ通知する。表示制御部38では、検索部37を起動し、メタデータ種別(質問回答)と「回答済み指定」とにより、学習補助データを検索し、検索結果を表示制御部38へ送信する。表示制御部38では、受け取った検索結果を表示装置34へ送信し一覧表示する。
【0092】
B−3.表示機能
B−3−1.マウスオーバーによる内容表示
表示制御部38は、入力装置40からの表示モードの変更を入力検出部41から検出し、状態管理部36へ保存する。表示モードは、図15に示すように、アイコンのみ表示の場合と、アイコンとメタデータの内容の両方を表示する場合(マウスオーバー)がある。アイコンとメタデータの内容の両方を表示する場合、従来通りの表示方法であるが、アイコンのみを表示の時には、表示制御部38は、表示データ加工部32へアイコンのみを表示するように指示する。アイコンのみの表示中に、アイコン上にマウスポインタが置かれると、表示制御部38は、入力検出部41からその動作を検出し、対応するメタデータの内容を表示するように表示データ加工部32へ指示する。
【0093】
B−4.教材再生
B−4−1.教材再生成
ハイパーメディア制作端末2は、添付した制御メタデータを教材固定部に埋め込むために、教材再生成要求をハイパーメディア配信装置1に教材識別番号を送信して指示する。ハイパーメディア配信装置1の教材加工部24は、ハイパーメディア制作端末2より、教材再生成要求を受け取ると、教材識別番号より、添付されている時間軸制御に関わる制御メタデータを抽出するように、制御情報入出力部20へ指示する。制御情報入出力部20では、教材識別番号に関連する制御メタデータを制御情報データベース14から抽出し、教材加工部24へ送信する。
【0094】
教材加工部24は、映像出力部16を介して、教材データベース10より教材固定部の情報を受け取る。教材加工部24では、図16に示すように、教材固定部に制御メタデータを埋め込んだ形で教材固定部の再生成を実行する。再生成した教材固定部は、映像出力部16を介して教材データベース10へ保存される。
【0095】
なお、上述した実施形態において、ハイパーメディア配信装置1の機能、ハイパーメディア制作端末2の機能、あるいはハイパーメディア表示端末3−1〜3−3の機能は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで実現するようになっている。記憶部は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。また、上記記憶部とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0096】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、上述した処理の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した処理をハイパーメディア配信装置1、ハイパーメディア制作端末2、あるいはハイパーメディア表示端末3−1〜3−3に既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0097】
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートをテンプレート記憶手段に記憶しておき、コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記メタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が、前記入力手段から入力されると、制御手段により、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付けるようにしたので、コンテンツの編集操作性、コンテンツの検索操作性、コンテンツの表示形態、コンテンツの再生動作を向上させることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるe−ラーニングシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態によるハイパーメディア配信装置およびハイパーメディア表示(制作)端末の構成を示すブロック図である。
【図3】 本実施形態による教材データベース、学習補助データベース、表示管理データベースのデータ構成を示す概念図である。
【図4】 本実施形態による表示様式データベース、制御情報データベース、ユーザテンプレートデータベースのデータ構成を示す概念図である。
【図5】 本実施形態による表示画面の構成を示す模式図である。
【図6】 本実施形態によるメタデータの教材への添付操作を説明するための模式図である。
【図7】 本実施形態による編集モードにおける編集操作を説明するための模式図である。
【図8】 本実施形態による編集モードにおける編集操作を説明するための模式図である。
【図9】 本実施形態によるメタデータの状態遷移を示す模式図である。
【図10】 本実施形態による簡易編集モードにおける画面構成、機能を説明するための模式図である。
【図11】 本実施形態による詳細編集モードにおける画面構成、機能を説明するための模式図である。
【図12】 本実施形態による詳細編集モードにおける画面構成、機能を説明するための模式図である。
【図13】 本実施形態による検索機能を説明するための画面構成を説明するための模式図である。
【図14】 本実施形態による領域検索機能を説明するための画面構成を説明するための模式図である。
【図15】 本実施形態によるマウスオーバーによる内容表示を説明するための概念図である。
【図16】 本実施形態による教材再生成を説明するための概念図である。
【図17】 従来のe−ラーニングシステムの構成を示すブロック図である。
【図18】 従来のe−ラーニングシステムの構成を示すブロック図である。
【図19】 従来のe−ラーニングシステムの機能を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ハイパーメディア配信装置
2 ハイパーメディア制作端末
3−1〜3−3 ハイパーメディア表示端末
4 ネットワーク
10 教材データベース
11 学習補助データベース
12 表示管理データベース
13 表示様式管理データベース
14 制御情報データベース
15 ユーザテンプレートデータベース
16 映像出力部
17 学習補助データ入出力部
18 表示管理データ入出力部
19 表示様式データ入出力部
20 制御情報入出力部
21 ユーザテンプレートデータ入出力部
22 情報配信制御部
23 通信部
24 教材加工部
30 通信部
31 同期処理部
32 表示データ加工部
33 表示データ再生部
34 表示装置(表示手段)
35 カタログテンプレート記憶部(テンプレート記憶手段)
36 状態管理部
37 検索部(検索手段)
38 表示制御部(制御手段、再生成手段)
39 タイマ
40 入力装置(入力手段)
41 入力検出部

Claims (28)

  1. メディア配信装置からネットワークを介して配信されるコンテンツを編集するメディア編集装置であって、
    少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段と、
    前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域と、前記テンプレート記憶手段に記憶されているメタデータをカタログ表示するカタログ表示領域とを備える表示手段と、
    前記表示手段に表示されているデータに対する操作ないしデータが入力される入力手段と、
    前記再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が、前記入力手段から入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付ける制御手段と
    を具備し、
    前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記制御手段は、前記入力手段から、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして、前記テンプレート記憶手段に記憶することを特徴とするメディア編集装置。
  2. 前記制御手段は、前記初期テンプレートに対して、前記入力手段から所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして、前記テンプレート記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載のメディア編集装置。
  3. 前記制御手段は、前記入力手段から入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示することを特徴とする請求項1記載のメディア編集装置。
  4. 前記制御手段は、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、前記入力手段からの移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更することを特徴とする請求項1記載のメディア編集装置。
  5. 前記入力手段から入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索する検索手段を具備することを特徴とする請求項1記載のメディア編集装置。
  6. 前記検索手段は、前記入力手段から入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索することを特徴とする請求項5記載のメディア編集装置。
  7. 前記検索手段は、前記コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索することを特徴とする請求項5または6記載のメディア編集装置。
  8. 前記制御手段は、前記入力手段から入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示することを特徴とする請求項1記載のメディア編集装置。
  9. 前記コンテンツを配信する前に関連付けられたメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成し、前記コンテンツ記憶手段に記憶する再生成手段を具備することを特徴とする請求項1記載のメディア編集装置。
  10. メディア配信装置からネットワークを介して配信されるコンテンツを編集するメディア編集方法であって、
    少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶しておき、
    前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記記憶されているメタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付け、
    前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして記憶することを特徴とするメディア編集方法。
  11. 前記初期テンプレートに対して、所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして記憶する請求項10記載のメディア編集方法。
  12. 入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示することを特徴とする請求項10記載のメディア編集方法。
  13. 前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更することを特徴とする請求項10記載のメディア編集方法。
  14. 入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索することを特徴とする請求項10記載のメディア編集方法。
  15. さらに、入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索することを特徴とする請求項14記載のメディア編集方法。
  16. さらに、コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索することを特徴とする請求項14または15記載のメディア編集方法。
  17. 入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示することを特徴とする請求項10記載のメディア編集方法。
  18. 前記コンテンツを配信する前に関連付けられた、少なくとも前記コンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成ることを特徴とする請求項10記載のメディア編集方法。
  19. 少なくともコンテンツの再生制御を指示する制御情報と補助情報とからなるメタデータが予め設定されたテンプレートを記憶しておくステップと、
    前記コンテンツを再生表示するとともに、添付されたメタデータを表示する再生表示領域に表示されているコンテンツ上に、前記メタデータをカタログ表示するカタログ表示領域に表示されているメタデータを教材に配置するという操作が入力されると、前記カタログ表示領域に表示されているメタデータを、前記再生表示領域に表示されているコンテンツに関連付けるステップと、
    前記テンプレートは、一部が未設定の初期テンプレートを含み、前記再生表示領域の前記コンテンツに関連付けられている前記メタデータを前記カタログ表示領域にドラッグアンドドロップする操作が入力されると、前記メタデータを、ユーザ用テンプレートとして記憶するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするメディア編集プログラム。
  20. 前記初期テンプレートに対して、所定の操作が入力されると、前記初期テンプレートの複製を生成し、ユーザ用テンプレートとして記憶するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  21. 入力されたテキストを、前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報として表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  22. 前記再生表示領域に表示されているメタデータの補助情報に対して、移動操作が行われると、前記メタデータの表示位置を移動操作に基づいて変更するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  23. 入力された操作により指定された、前記再生表示領域の指定領域に含まれるメタデータを検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  24. 入力された内容に合致するメタデータがあるか否かを、前記メタデータの制御情報に基づいて検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項23記載のメディア編集プログラム。
  25. さらに、コンテンツ配信側がコンテンツ受信側の質問内容に対する回答が存在するか否かを、前記質問に対する回答が「未回答」であるか「回答済み」であるかを示す情報に基づいて、前記入力手段より「回答済み指定」が入力されることにより検索するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項23または24記載のメディア編集プログラム。
  26. さらに、入力される操作に基づいて、入力操作位置に対応する箇所に関連付けられているメタデータのみを、前記再生表示領域に表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  27. 前記コンテンツを配信する前に関連付けられたメタデータを、前記コンテンツに埋め込むべく、前記コンテンツの固定部分を再生成するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項19記載のメディア編集プログラム。
  28. 請求項19ないし27のいずれかに記載のメディア編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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