JP2007298526A - 検査装置及び検査方法並びにパターン基板の製造方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法並びにパターン基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】透過像と反射像とに基づいて正確に異物検査を行うことができる検査装置及び検査方法ならびにパターン基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる検査装置は、落射照明光源21と、落射照明光源21からの光を集光してフォトマスク33に出射するレンズ32と、落射照明光源21からの光を遮る視野絞り24と、フォトマスク33からの反射光をレンズ32を介して検出する反射側センサ44と、落射照明光源21と同一の光軸を有する透過照明光源11と、透過照明光源11からの光を集光してフォトマスク33に出射するレンズ16と、透過照明光源11からの光を遮る視野絞り13と、フォトマスク33からの透過光をレンズ32を介して検出する透過側センサ43とを備え、落射照明光源21からの光と透過照明光源11からの光とがレンズ32の視野の一部の異なる位置を通過するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は検査装置及び検査方法並びにパターン基板の製造方法に関し、特に詳しくは、透明な基板における欠陥を検出して検査する検査装置及び検査方法並びにそれを用いたパターン基板の製造方法に関する。
半導体製造工程では、パターンに欠陥があると、配線の絶縁不良や短絡などの不良原因となり、歩留まりが低下する。従って、半導体基板やその製造工程で使用するフォトマスクなどのパターン基板に異物が付着しているか否かを検査する検査装置が利用されている。
このフォトマスクの検査装置には、主にダイツーデータベース(Die to Database)方式とダイツーダイ(Die to Die)方式の2種類がある。ダイツーデータベース方式では、実際に検出した画像と、コンピュータなどの処理装置に記憶されているCADデータとを比較して異物や欠陥の検出を行う。しかしながら、ダイツーデータベース方式では、検査するパターン毎にCADデータから参照画像を作成する必要があるため、低コスト化を図ることが困難であった。
一方、ダイツーダイ方式では、異なる位置に配置された同じパターンの画像を検出し、それらを比較することにより、異物や欠陥の検出を行う。この方式では、パターンに応じてCADデータから参照画像を作成する必要がないため、低コスト化を図ることができる。しかしながら、この方式では、基板上に同じパターンが存在しないマスクについては異物や欠陥を検出することができなかった。
この問題を解決するため、2つのカメラにより透過像と反射像を撮像し、これらを重ね合わせる方法が開示されている(例えば、特許文献1)。この方法では、透過像と反射像とではパターンのトーンが反転することを利用し、透過像を撮像する検出器の出力信号と反射像を撮像する検出器の出力信号とに基づいて欠陥を検出するものである。
この欠陥検査装置の詳細について図11を用いて説明する。図11(a)はフォトマスクの構成を示す断面図である。図11(b)は図11(a)で示したフォトマスクの反射光の輝度を示す図であり、図11(c)はフォトマスクの透過光の輝度を示す図である。図11(d)は反射像の輝度と透過像の輝度を加算した出力を示す図である。なお、ここではフォトマスクのパターン形成面から入射してフォトマスク表面で反射した光を反射光とし、パターン形成面と反対側の面から入射してフォトマスクを透過した光を透過光とする。
図11(a)に示すようにフォトマスク101上には遮光パターン102が形成されている。さらに遮光パターン102の右側には異物103が付着しているものとする。透過像では遮光パターンに対応する部分の輝度が弱くなり、それ以外の透明な部分の輝度が強くなる。一方、反射像では、遮光パターンに対応する部分の輝度が強くなり、それ以外の透明な部分の輝度が弱くなる。異物103が付着した箇所以外では、透過光の輝度と反射光の輝度を足し合わせた出力は図11(d)に示すように略一定となる。
次に異物が付着した箇所について説明する。ここでは光を透過しない異物103が付着したものとして説明する。異物103が付着した箇所では、光が散乱して反射されるため、反射光の輝度は遮光パターンと比べて弱くなる。一方、光を透過しない異物103が付着しているため、透過光の輝度は遮光パターンの部分と同様に弱くなる。したがって、これらを加算した出力は異物の箇所のみ、出力が弱くなる。そして、加算した出力がしきい値以下である場合を異物が付着した箇所としている。これにより、異物が付着した欠陥部分のみを検出することができる。
また、異なる波長を利用して透過像及び反射像を撮像するマスク検査装置が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開昭58−162038号公報 特開平5−119468号公報
しかしながら、このような欠陥検査装置には以下のような問題点があった。反射像と透過像を撮像した場合、光学像の線幅が異なって見えることがある。具体的には反射像及び透過像はいずれも、明るい部分が狭く、暗い部分が広く観察される。この場合、図11(a)に示す遮光パターンの部分での反射光の輝度は図11(e)に、透過光の輝度は図11(f)に示すようになる。これらを加算した出力は図11(g)に示すようになる。
この場合、パターンエッジの近傍では、透過光及び反射光の輝度を足し合わせた出力が弱くなってしまう。そして、パターンエッジ近傍の出力は図11(d)に示す異物が付着した箇所の出力と同様に弱くなってしまう。この場合、パターンのエッジ近傍において、欠陥を誤検出してしまうおそれがあった。よって、従来の欠陥検査装置では、正確に異物検査を行うことができないという問題点があった。
また、異なる波長を利用して透過像及び反射像を撮像するマスク検査装置では、光学系が複雑になり、また異なる波長での光学特性を一致させることが困難であった。すなわち、レンズなどの光学系を単一の波長に対する設計とすることができないため、光学像にずれが生じてしまうおそれがあった。よって、このマスク検査装置では、正確に異物検査を行うことができないという問題点があった。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、透過像と反射像とに基づいて正確に検査を行うことができる検査装置及び検査方法ならびにパターン基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる検査装置は、落射照明光源(例えば、本発明の実施の形態における落射照明光源21)と、前記落射照明光源からの光を集光して試料(例えば、本発明の実施の形態におけるフォトマスク33)に出射する第1のレンズ(例えば、本発明の実施の形態におけるレンズ32)と、前記落射照明光源と前記第1のレンズとの間に配置され、前記落射照明光源からの光を遮る第1の絞り(例えば、本発明の実施の形態における視野絞り24)と、前記第1のレンズから前記試料に出射した光のうち、前記試料で反射した反射光を前記第1のレンズを介して検出する反射側検出器(例えば、本発明の実施の形態における反射側センサ44)と、前記落射照明光源と同一の光軸を有する透過照明光源(例えば、本発明の実施の形態における透過照明光源11)と、前記透過照明光源からの光を集光して前記試料に出射する第2のレンズ(例えば、本発明の実施の形態におけるレンズ16)と、前記透過照明光源と前記第2のレンズとの間に配置され、前記透過照明光源からの光を遮る第2の絞り(例えば、本発明の実施の形態における視野絞り13)と、前記第2のレンズから前記試料に出射した光のうち、前記試料を透過した透過光を前記第1のレンズを介して検出する透過側検出器(例えば、本発明の実施の形態における透過側センサ43)とを備え、前記落射照明光源からの光を前記第1の絞りにより遮ることにより、前記第1のレンズの視野の一部である第1の領域に入射して前記反射側検出器で検出され、前記透過照明光源からの光を前記第2の絞りにより遮ることにより、前記第1のレンズの視野の一部であり前記第1の領域からずれた第2の領域に入射し、前記反射光と異なる方向に前記反射光から分岐された前記透過光を前記透過側検出器で検出されるものである。これにより、簡易な光学系で正確に欠陥を検出することができる。
また、上述の検査装置において、反射部材(例えば、本発明の実施の形態における反射部材42)をさらに有し、反射光又は/及び透過光を前記第1のレンズを介して前記反射部材に入射させて、前記透過光と前記反射光とを分岐させてもよい。これにより、透過側検出器と反射側検出器とを干渉しないように配置することが可能である。
そして、上述の検査装置において、前記透過照明光源と前記落射照明光源とが同じ波長の光を出射する光源であってもよい。これにより、光学系を単一の波長に対応する設計とすることができるため、より正確に欠陥を検出することができる。
さらに、上述の検査装置において、前記第1の絞りを通過した光が入射し、前記第1のレンズに出射するビームスプリッタ(例えば、本発明の実施の形態におけるビームスプリッタ31)をさらに備えてもよい。
本発明にかかる検査方法は、落射照明光源からの光を第1の絞りを介して第1のレンズに入射させるステップと、前記第1のレンズに入射した前記落射照明光源からの光を前記第1のレンズの視野の一部である第1の領域に集光して試料に入射させるステップと、前記落射照明光源から前記試料に入射した光のうち、前記試料で反射した反射光を前記第1のレンズに入射させるステップと、前記落射照明光源と同一の光軸を有する透過照明光源からの光を第2の絞りを介して第2のレンズに入射させるステップと、前記第2のレンズに入射した前記透過照明光源からの光を前記第1のレンズの視野の一部であり前記第1の領域からずれた第2の領域に集光して前記試料に入射させるステップと、前記透過照明光源から前記試料に入射した光のうち、前記試料を透過した透過光を前記第1のレンズに入射させるステップと、前記第1のレンズから出射された前記透過光と前記反射光とを分岐させるステップと、前記反射光から分岐された前記透過光を透過側検出器で検出するステップと、前記透過光から分岐された前記反射光を反射側検出器で検出するステップとを有するものである。これにより、簡易な光学系で正確に異物検査を行うことができる。
また、上述の検査方法において、前記透過光と前記反射光とを分岐させるステップでは、反射光又は/及び透過光を前記第1のレンズを介して反射部材に入射させて、反射光と透過光とを分岐させる方法でもよい。これにより、透過側検出器と反射側検出器とを干渉しないように配置することが可能である。
そして、上述の検査方法において、前記透過光と前記反射光とが略同時に検出されてもよい。これにより、検査時間を短くすることができる。
さらに、上述の検査方法において、前記落射照明光源からの光を第1の絞りを介して第1のレンズに入射させるステップでは、前記第1の絞りを通過した光がビームスプリッタを介して前記第1のレンズに入射してもよい。
本発明にかかるパターン基板の製造方法は、上述の検査方法により、フォトマスクを検査する検査ステップと、前記検査ステップによって検査されたフォトマスクの欠陥を修正する欠陥修正ステップと、前記欠陥修正ステップで修正されたフォトマスクを介して基板を露光する露光ステップと、前記露光された基板を現像する現像ステップを有するものである。これにより、パターン基板の生産性を向上することができる。
本発明によれば、透過像と反射像とに基づいて正確に検査を行うことができる検査装置及び検査方法ならびにパターン基板の製造方法を提供することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能であろう。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略される。
本発明にかかる検査装置について図1を用いて説明する。ここでは試料であるフォトマスク33に付着した異物を検出する検査装置を例に挙げて説明する。11は透過照明光源、12はレンズ、13は視野絞り、14はレンズ、15は開口絞り、16はレンズであり、これらは、透過像を検出するためフォトマスク33の背面側から光を照射するための透過照明光学系である。21は落射照明光源、22は開口絞り、23はレンズ、24は視野絞り、25はレンズ、31はビームスプリッタ、32はレンズである。これらは、反射像を検出するためフォトマスクの表面側から光を照射するための落射照明光学系である。41はレンズ、42は反射部材、43は透過側センサ、44は反射側センサである。
まず、透過照明光源11からの出射された光をフォトマスク33に入射させるための透過照明用光学系について説明する。透過照明光源11は、例えば、小さい光源である1本のマルチモード光ファイバを用いることができる。すなわち、光ファイバの一端を光軸上に配置し、他端の近傍には光源を配置する。これにより、光源から光ファイバの入射端に入射した光が光ファイバ内を伝播し、出射端から出射される。これにより、各光ファイバのNA(開口数)で決定される出射角以下で出射された光をフォトマスク33に照射することができる。なお、透過照明光源11には1本の光ファイバの他、複数本の光ファイバを束ねたバンドルファイバを用いても良い。透過照明光源11から出射した光がレンズ12により屈折され、視野絞り13に入射する。視野絞り13には光軸から外れた位置に光を透過させるための開口部が設けられている。この開口部の外側に入射した光は視野絞り13を通過することができないため、遮光される。なお、図1では光軸から右方向にずれた位置に開口部を設けている。この開口部は透過側センサ43の受光面の形状に対応して、矩形状に設けられている。
視野絞り13を通過した光はレンズ14により屈折され、開口絞り15に入射する。開口絞り15には光軸を中心に所定の大きさの開口部が設けられている。この開口絞り15を通過した光はレンズ16に入射する。レンズ16は対物レンズであり、フォトマスク33のパターン形成面の表面で視野絞りの像が結像するよう光を集光する。このような光学系を利用し、透過照明光源11からの光によりフォトマスク33を照明する。この時、視野絞り13が光軸に対してずれているため、光は光軸からずれるよう集光される。なお、ここでは光軸に対して左方向にずれた位置に光が集光されている。
次に、落射照明光源21から出射された光をフォトマスク33に入射させるための落射照明光学系について説明する。落射照明光源21には透過照明光源11と同様の光ファイバを用いることができる。落射照明光源21から出射された光は光軸を中心に光ファイバの出射端に対応する大きさの開口部を有する開口絞り22に入射する。開口絞り22を通過した光はレンズ23に入射する。レンズ23に入射した光は、屈折され視野絞り24に入射する。視野絞り24は透過照明用光学系の視野絞り13と同様に、光軸に対してずれた位置に開口部が設けられている。開口部の外側に入射した光は視野絞り24を通過することができないため、遮光される。なお、図1では光軸から上方向にずれた位置に開口部を設けている。この開口部は反射側センサ44の受光面の形状に対応して、矩形状に設けられている。
視野絞り24を通過した光はレンズ25によって屈折され、ビームスプリッタ31に入射する。ビームスプリッタ31は、入射した光のうち、一部の光をフォトマスク33の方向に反射する。このビームスプリッタ31で反射した光はレンズ32に入射する。レンズ32は対物レンズであり、フォトマスク33の表面で結像するよう光を集光する。このようにして、落射照明光源21からの光によりフォトマスク33を照明する。この時、視野絞り24が光軸に対してずれているため、光は光軸からずれるよう集光される。なお、ここではフォトマスク上で光軸に対して右方向にずれた位置に光が集光されている。
上述のように視野絞り13及び視野絞り24は、光軸に対して外れた位置に開口部が設けられているため、光軸上の光が遮蔽される。さらに、本実施の形態では、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光がフォトマスク上でずれるようにその開口部を配置している。図1では光軸に対して、左側に透過照明光源11からの光が、右側に落射照明光源21からの光が集光されている。したがって、透過照明光源11と落射照明光源21とは、フォトマスク上の異なる位置を照明している。
このように図1に示す検査装置では、透過照明光学系の視野絞り13と落射照明光学系の視野絞り24とにより、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光とがフォトマスク上で異なる位置に入射するようにしている。そして、フォトマスク33を透過した透過光とフォトマスク33で反射した反射光とはレンズ32に入射して、同じ光学系(例えば、ビームスプリッタ31及びレンズ41)を伝播する。すなわち、落射照明光源21からの光はレンズ32に視野の一部である第1の領域に入射する。透過照明光源11からの光はレンズ32の視野の一部である第2の領域に入射する。ここで、第1の領域と第2の領域とは位置がずれているため、透過光と反射光とが同じ光学系において異なる位置を通過する。よって、簡易な光学系で透過光と反射光とを異なる検出器で別々に検出することができる。
フォトマスク33は駆動機構に接続されたX−Yステージ(図示せず)に載置されており、図1中の矢印の方向に走査可能に設けられている。このX−Yステージを矢印の方向に走査させることにより、一定時間間隔ずれて、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光が同じ位置を照明する。すなわち、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光がフォトマスク上でずれているため、落射照明光源21で照明された位置は一定時間経過後、透過照明光源11で照明される。もちろん、走査方向は矢印の方向と反対でも良い。そして、フォトマスク33をラスタ走査することにより、フォトマスク全面を照明する。これにより、フォトマスク33の全面の検査を行うことができる。
このように透過照明光源11及び落射照明光源21からフォトマスク33を照明した光は、フォトマスク33に形成されているパターンに基づいて透過又は反射される。例えば、透過照明光源11から出射した光はフォトマスク33上の遮光パターン以外の透過パターンを通過してレンズ32に入射する。一方、透過照明光源11から出射した光は遮光パターンに入射すると、反射される。また、落射照明光源21から出射した光は、遮光パターンに入射すると、レンズ32に方向に反射される。一方、落射照明光源21から出射した光は、遮光パターン以外の透過パターンに入射するとフォトマスク33を透過する。さらに異物などが付着した欠陥箇所に入射した光は、その異物等の性質に応じて散乱等されるため、欠陥検査を行うことができる。
このように、透過照明光源11からフォトマスク33を透過した光及び落射照明光源21からフォトマスク33で反射した光はレンズ32に入射する。この光はレンズ32で屈折され、ビームスプリッタ31に入射する。ビームスプリッタ31に入射した光の一部はレンズ41で屈折され、反射部材42に入射する。反射部材42は反射ミラーやプリズムなどの光学部品であり、入射した光を所定の方向に反射させる。さらに、反射部材42は2つの反射面が異なる角度で配置されている。異なる反射面に入射した光はそれぞれ異なる方向に反射する。反射部材42は透過光と反射光が異なる面に入射するように配設されている。したがって、透過光は透過側センサ43の方向に反射され、反射光は反射側センサ44の方向に反射される。透過側センサ43は透過像を撮像するため透過照明光源11からの光を検出し、反射側センサ44は反射像を撮像するため落射照明光源21からの光を検出する。
透過側センサ43及び反射側センサ44は例えば、CCDなどの光検出器であり、入射した光の輝度に基づく信号を処理装置50に出力する。処理装置50はパーソナルコンピュータ等を有する情報処理装置である。処理装置50にはA/D変換器51aとA/D変換器51bとが設けられており、透過側センサ43及び反射側センサ44からの出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。すなわち、透過側センサ43からのアナログ信号は、A/D変換器51aによりデジタル信号に変換され、反射側センサ44からのアナログ信号はA/D変換器51bによりデジタル信号に変換される。このデジタル信号はメモリ52に記憶される。すなわち、A/D変換器51aにより変換されたデジタル信号はメモリ52aに記憶され、A/D変換器51bにより変換されたデジタル信号はメモリ52bに記憶される。また、処理装置50にはフォトマスク33を駆動させる駆動機構からの出力信号が入力される。この駆動機構からの出力信号に基づいて、検出箇所のフォトマスク上の位置(座標)が特定される。
メモリ52はそれぞれの画素における光の輝度に基づく輝度データを記憶する。さらにメモリ52はフォトマスクのある一定の領域に対応する輝度データを記憶することができる。このようにして記憶された透過像と反射像との輝度データは演算処理部53により、欠陥を検出するための演算処理が行われる。また、処理装置50はLCDやCRTなどの表示装置を備え、透過像又と反射像とを個別に又は同時に表示できるようになっている。
ここで、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光は視野絞り13及び視野絞り24によってフォトマスク上で異なる位置に集光されている。したがって、レンズ32及びレンズ41を通過する際、異なる方向に伝播する光束となる。すなわち、進行方向のずれた光束が同じ光学系を伝播する。これにより、透過光と反射光とで検出側の光学系を同じ光学系とした場合でも、反射部材42により透過光と反射光とを容易に分離することができる。すなわち、透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光とがレンズ32及びレンズ41の異なる位置を通過する。よって、光路上に透過光と反射光とを異なる方向に反射する反射部材42を設けることにより、透過側センサ43と反射側センサ44とを干渉しないように配置することが可能になる。これにより、検出器側の光学系を同じ光学系とした場合でも、簡易な光学系で反射像と透過像を略同時に撮像することができる。これにより、撮像時間が短縮され、検査効率を向上することができる。もちろん、反射部材42は透過照明光源11からの光と落射照明光源21からの光のいずれか一方のみを反射するようにしてもよい。
さらに、反射部材42により透過光と反射光とを分離しているため、透過照明光源11と落射照明光源21とを同じ波長の光源にすることができる。これにより、簡易な光学系で光学特性を一致させることができる。さらに透過照明光学系と落射照明光学系で異なる光源を用い、また開口絞りを別々に設けているため、それぞれの照明条件を個別に調整することができる。
次に、反射像及び透過像の輝度データに基づいて異物などが付着した欠陥を検出する演算処理について図2を用いて説明する。図2は欠陥検出のため演算処理方法を概念的に示した図である。本発明では透過像と反射像との間で光学像の線幅が異なっている場合において、パターンエッジの近傍での検査を行うための演算処理を行っている。
まず、図2(a)に示すように島状の透明パターン72を囲むように設けられた遮光パターン71のエッジ上に異物73が付着している場合について説明する。すなわち、図2(a)に示すよう、遮光パターン71の内側には島状の透明パターン72が設けられており、その透明パターン72の端部に異物73が付着している例が示されている。ここで異物73は遮光パターン71にエッジにまたがって付着している。すなわち、図2(a)に示すように異物73の上半分は遮光パターン71の領域に対応し、下半分は透明パターン72の領域に対応するものとする。透明パターン72は角が丸くなった矩形状に設けられている。
このような部分において撮像される光学像を図2(b)に示す。図2(b)において、左側が反射像を示しており、右側が透過像を示している。図2(b)では明るい部分を白抜きしたパターンでしめし、暗い部分をハッチングしたパターンで示す。反射像では遮光パターン71に対応する部分が明るくなり、透明パターン72に対応する部分が暗くなる。すなわち、フォトマスク33を通過した光は、反射側センサ44に到達しないため、反射像では遮光パターン71に対応する部分の方が透明パターン72に対応する部分より検出光量が高くなる。そして、異物73に入射した光は一部が散乱して反射されるため、異物73に対応する部分では、遮光パターン71よりも低い光量が検出される。
一方、透過像では、透明パターン72に対応する部分が明るくなり、遮光パターン71に対応する部分が暗くなる。すなわち、フォトマスク33上で反射した光は、透過側センサ43に到達しないため、透過像では遮光パターン71に対応する部分の方が透明パターン72に対応する部分より検出光量が低くなる。そして、異物73に入射した光は散乱して反射されるため、異物73に対応する部分では、遮光パターン71と透明パターン72の間の光量が検出される。ここで、遮光パターン71では光が遮光されているため、遮光パターン71上の異物73には透過照明光源11からの光が入射しない。したがって、透過像では透明パターン72に対応する領域の異物73のみが現れる。すなわち、透過像では異物73の下半分のみが現れ、上半分は現れない。
このようにして撮像された透過像と反射像とは、異物の箇所を除いてトーンが反転した光学像となる。さらに、透過像と反射像とは、光学像の線幅が異なっている。具体的には、いずれの光学像も明るい部分が狭く、暗い部分が広くなる。そのため、反射像では透明パターン72に対応する部分が広くなり、遮光パターン71に対応する部分が狭くなる。一方、透過像では透明パターン72に対応する部分が狭くなり、遮光パターン71に対応する部分が広くなる。このように透過像と反射像では、光学像の線幅が異なって撮像される。したがって、従来はパターンエッジ近傍に小さな異物が付着した場合、これを検出することができなかった。しかし、本発明では以下に示す処理により、パターンエッジ近傍の異物を検出することができる。
まず、図2(c)に示すように透過像及び反射像からパターンエッジを検出して、パターンの輪郭を抽出する。この輪郭は異物が付着した部分を除いて、遮光パターン71と透明パターン72との形状に基づいたものとなる。ただし、パターンの輪郭は、上述の理由により反射像の方が透過像よりも大きくなる。すなわち、光学像の暗い部分が広がっているため、反射像の輪郭75は透過像の輪郭76よりも大きくなる。
ここで、パターンエッジ近傍の異物を検出するため、透過像の輪郭76を一定距離ずらして反射像の輪郭75に重ね合わせる。このとき、正常な箇所では透過像の輪郭76と反射像の輪郭75が一致し、異物が付着した箇所では透過像の輪郭76と反射像の輪郭75が一致しない。具体的には、まず、透明パターン72に上辺のエッジを調べるため、透過像の輪郭76を上にずらして反射像の輪郭75に重ね合わせる(図2(d)参照)。そして、透過像の輪郭76と反射像の輪郭75とが一致する画素は正常な画素と判別し、輪郭が一致しない箇所は欠陥箇所と判別する。ここでは、図2(d)に示す太線で示される一致点77において輪郭が一致し、異物の箇所では一致しない。次に透明パターン72の右上の角部のパターンエッジを調べるため、透過像の輪郭76を右上にずらして反射像の輪郭75に重ね合わせる(図2(e)参照)。そして、透過像の輪郭76と反射像の輪郭75とが一致するか否かによって正常箇所か欠陥箇所かを判別する。ここでは、右上の角全体が一致点77となる。
さらに、透明パターン72の右辺のパターンエッジを調べるため、透過像の輪郭76を右にずらして反射像の輪郭75に重ね合わせる(図2(f)参照)。そして、透過像の輪郭76と反射像の輪郭75とが一致するか否かによって正常箇所か欠陥箇所かを判別する。ここでは、右辺全体が一致点77となる。この処理を右下、下、左下、左、左上と順番に行って、輪郭全体に対して正常箇所か欠陥箇所かの判別を行う。そして、正常箇所についてデータを消していくと、最後には欠陥箇所のデータのみ消去されずに残る(図2(g)参照)この消去されずに残った画素が欠陥箇所となる。これにより、パターンエッジ近傍において異物が付着した欠陥箇所を検出することができる。
なお、上述の説明では説明の簡略化のため、透過像と反射像とで輪郭が一致するか否かで欠陥判定を行ったが、正確には透過像又は反射像の一方の像で輪郭を求め、この輪郭をずらした位置における他の像の輝度がある一定範囲内か否かで欠陥判定を行っている。
この欠陥判定の演算処理について図3〜図7を用いて詳細に説明する。図3は欠陥のない正常なパターンエッジの透過像及び反射像を示す図である。図4は図3で示した透過像におけるパターンエッジでの輝度の傾斜量を示す図である。図5は光学像の位置ずれ量を示す図である。図6はパターンの角部での透過像及び反射像を示すである。図7は傾斜方向を求めるために用いられるソーベルオペレータを示す図である。
なお、図3(a)及び図6(a)はそれぞれ透過像を示し、図3(b)及び図6(b)は反射像を示す。また、図3及び図6ではそれぞれ1マスが検出器における1つの画素を示している。すなわち、図3では縦7×横8の画素を示し、図6では縦9×横9の画素を示している。図3及び図6では、説明の明確化のため、明るい画素ほど薄い(白に近い)パターンで、暗い画素ほど濃い(黒に近い)パターンで輝度を示している。また、図3(a)及び図3(b)はフォトマスク上の同じ箇所における透過像及び反射像をそれぞれ示している。図6(a)及び図6(b)もフォトマスク上の同じ箇所における透過像及び反射像をそれぞれ示している。また、図6は欠陥のない正常な箇所の光学像を示している。
まず、欠陥判定を行うために必要な基準となる数値を求めるための処理について説明する。ここでは、基準となる数値である中間値部分の輝度の傾斜量と中間値部分の横方向の位置ずれ量を求めるための演算処理について説明する。
図3に示す画像は縦方向(Y方向)にパターンエッジが配置された状態の画像を示している。ここでは左から4列目と5列目の画素の間にパターンエッジが配置されている。すなわち、左から4列目までの画素が遮光パターンに対応し、右から4列目までの画素が透明パターンに対応する。縦方向(Y方向)にパターンエッジが配置されているため、フォトマスク33における透明パターンと遮光パターンの境界は境界線97に示す位置となる。したがって、図3(a)に示すように透過像では左から4列目までの画素は均一に暗くなっている。左から5列目の画素から右に行くにしたがって、徐々に明るくなっていく。すなわち、左から8列目(最も右側)の画素が最も明るい画素となる。
一方、反射像では右から4列目までの画素が均一に暗くなる。光学像は暗い部分が広くなるため、右から5列目の画素から左に行くにしたがって、徐々に明るくなっていく。すなわち、右から8列目(最も左側)の画素が最も明るい画素となる。また、パターンエッジはY方向と平行に配置されているため、Y方向の輝度分布は一様である。すなわち、縦方向の列において、どの画素でも輝度は均一である。また、輝度のX方向の分布は図4に示すようになる。
次に、透過像及び反射像における最大の輝度レベル92及び最小の輝度レベル93を求める。図3に示す透過像では、例えば、左から4列目までの画素が最小の輝度レベル93となり、左から8列目の画素が最大の輝度レベル92となる。そして、この最大の輝度レベル92と最小の輝度レベル93の平均から輝度の中間値94を求める。さらに、それぞれの画素の輝度データから中間値部分の輝度の傾斜量(傾き)を予め求めておく。ここでは、透過像の中間値部分の輝度の傾斜量を求めておく例について説明する。
例えば、それぞれの画素の輝度データを画素の中心位置における輝度とする。そして、図4に示すようパターンエッジ近傍の画素の輝度データに基づいてフィッティングし、中間値部分の傾斜量(dI/dx)を求める。具体的には図3に示す透過像では、右の画素ほど輝度が高いため、X方向の輝度分布は図4の曲線に示すようになっている。したがって、フィッティングにより求めた中間値における傾斜量は図4における斜めの直線91で示される。
次に透過像と反射像の中間値部分の横方向(X方向)の位置ずれ量を求める。ここで、図3における画素の透過像及び反射像のX方向の輝度分布を図5に示す。最大の輝度レベル92及び最小の輝度レベル93に基づいて求められた中間値94における位置ずれ量は図5に示す位置ずれ量95に示すようになる。すなわち、透過像での中間値の位置(x)と反射像での中間値の位置(x)との差(x−x)に基づいて位置ずれ量95が算出される。例えば、図4に示すよう輝度データをフィッティングする。このフィッティングにより求められた関数が中間値94を取るときの座標が透過像での中間値94の位置(x1)なる。反射像での中間値の位置(x2)も同様に算出することができる。なお、位置ずれ量95は通常、画素の整数倍にならない。この横方向の位置ずれ量95は、フォトマスク上での1検出画素の大きさに基づいて、フォトマスク33における長さで求めてもよい。この中間値部分の横方向の位置ずれ量95が透過像と反射像との間の光学像の線幅の差として規定される。すなわち、透過像と反射像は位置ずれ量95だけずれているように観察される。
このようにして求めた中間値部分の輝度の傾斜量と中間値部分の横方向の位置ずれ量95が基準値として処理装置に記憶される。この傾斜量と位置ずれ量とに基づいて、フォトマスク上の任意の位置における欠陥判定が行われる。すなわち、この傾斜量と位置ずれ量とをフォトマスク上の正常な1箇所で求め、この値に基づいてフォトマスク全面の欠陥判定を行う。上述のように求めた基準となる傾斜量及び位置ずれ量が使用され、パターンエッジ近傍における欠陥検出が行われる。
次にフォトマスク上の任意の位置において欠陥の有無を判定するための処理について説明する。ここでは図6に示すパターンにおける欠陥判定について説明する。ここで、図6は図2に示した透明パターンの左上の角部を撮像した画像を示している。すなわち、右下の角周辺の画素が透明パターンに対応し、その以外の画素が遮光パターンに対応する。
まず、透過像のパターンの輪郭を抽出する。ここでは、例えば、輝度データが中間値に近い画素を輪郭の画素とする。すなわち、中間値を含む一定の範囲内に含まれる輝度データを持つ画素が輪郭画素となる。なお、ここでは輝度の傾斜量を透過像に対して求めたため、透過像の輪郭を抽出している。反射像に対して傾斜量を求めた場合は、反射像の輪郭を抽出する。もちろん、両方の画像に対して、それぞれ傾斜量の算出及び輪郭の抽出を行ってもよい。なお、図6では輪郭となる画素は輪郭画素96で示されている。この輪郭画素96よりも内側(右下側)が透明パターンに対応し、外側(左上側)が遮光パターンに対応する。
次に、輪郭画素96における輝度の傾斜方向を求める。ここでは、輪郭画素96を中心とする縦3×横3の画素からソーベルオペレーション(Sobel Operation)により輝度の傾斜方向を求める。具体的には図7に示すソーベルオペレータ(Sobel Operator)をそれぞれの画素の輝度データに乗算し、X方向及びY方向の傾斜を求める。ここで、図7(a)はX方向のソーベルオペレータを示しており、図7(b)はY方向のソーベルオペレータを示している。すなわち、図7(a)に示すソーベルオペレータによりX方向の傾斜を求め、図7(b)に示すソーベルオペレータによりY方向の傾斜を求める。そして、X方向の傾斜及びY方向の傾斜により、輝度の傾斜方向を求める。この輝度の傾斜方向は、輪郭画素の中心点において輝度の傾きが最も大きい方向となる。すなわち、輝度の傾斜方向は輝度の最大勾配方向となる。したがって、輝度の傾斜方向は、その輪郭画素96の中心点における輪郭の接線と垂直方向となる。この輝度の傾斜方向はパターンエッジの方向と垂直な方向になる。
次に、輝度の傾斜方向と中間値部分の横方向の位置ずれ量とに基づいて輪郭線に対する法線ベクトルを求める。輝度の傾斜方向が法線ベクトルの方向となり、法線ベクトルの大きさは位置ずれ量に基づいたものとなる。したがって、この法線ベクトルの方向はパターンの輪郭線に対して垂直な方向を示している。
さらに、ここでは法線ベクトルの長さをより正確に求めるため、中間値部分の輝度の傾斜量を用い、選択した画素の輝度の中間値からのずれから画素の輪郭に対する位置のずれを求める。すなわち、輝度データが一定範囲に含まれる画素を輪郭画素96として抽出している。そのため、実際のパターンの輪郭は輪郭画素96の中心からずれた位置となる。この輪郭画素96の中心からのずれを求めるため、予め求めておいた中間値部分の輝度の傾斜量を用いる。すなわち、選択した輪郭画素96の輝度データの中間値からのずれ(ΔI)と傾斜量(dI/dx)とに基づいて、位置のずれ(Δx)を算出する。この位置のずれ(Δx)を上述の法線ベクトルの長さに加える。すなわち、法線ベクトルの長さは、横方向の位置ずれ量に、画素の輪郭に対する位置のずれ(Δx)を加えたものとなる。
図6にはこのようにして求めた法線ベクトル98を、輪郭画素96の中心を始点として重ね合わせて示している。そして、図6(a)に示すようにそれぞれの輪郭画素96に対して、法線ベクトル98が求められている。ここでは図2に示す島状の透明パターン72において左上の角部の光学像が示されている。したがって、図6に示された輪郭画素96のうち、左下側の輪郭画素96aではパターンエッジがY方向に沿って配置されている。また、図6に示された輪郭画素96のうち、右上側の画素96bではパターンエッジがX方向に沿って配置されている。ここで、パターンエッジがY方向に沿って配置されている輪郭画素96aにおける法線ベクトル98aはX方向に沿ったものとなる。一方、パターンエッジがX方向に沿って配置されている輪郭画素96bにおける法線ベクトル98bはY方向に沿ったものとなる。輪郭画素96aと輪郭画素96bとの間の輪郭画素96における法線ベクトル98はX方向からY方向に順番に傾斜方向が変化していく。
また、画素の輪郭に対する位置のずれを法線ベクトルの長さに加えているため、それぞれの輪郭画素96における法線ベクトル98の長さは、その画素の輝度データの中間値からのずれに応じて異なっている。すなわち、位置ずれ量95と法線ベクトル98の長さとの違いは中間値からのずれが大きい輪郭画素で大きくなり、中間値からのずれが小さい輪郭画素で短くなる。そして、中間値と同じ輝度の輪郭画素があった場合、その画素の法線ベクトルは予め求めておいた中間値部分の横方向の位置ずれ量と同じになる。
次に法線ベクトル98を反射像に重ね合わせ、反射像における法線ベクトル98の終点の輝度を求める。このとき、法線ベクトル98の始点は輪郭画素96に対応した画素の中心となっている。ここで、反射像における法線ベクトルの終点の画素の輝度を周辺画素の輝度で補完して求める。すなわち、輪郭画素96の中心を始点とする法線ベクトルは、その長さが画素の整数倍になるとは限らない。そのため、法線ベクトル98の終点が画素の中心からずれてしまう。すなわち、画素内における終点の位置は画素の中心からずれたものとなる。この場合、法線ベクトル98の終点の輝度は、終点の画素の輝度からずれたものとなる。本発明では輝度を周辺画素で補完することによって、反射像における法線ベクトル98の終点の輝度を正確に求めることができる。具体的には、例えば、画素内における終点の位置に基づいて、終点の画素を含む縦2×横2の画素で輝度の補完を行う。
次に、この終点の輝度に基づいて欠陥判定を行う。具体的には、終点の輝度がある範囲の中にあれば正常なパターンエッジとして判断し、ある範囲の外にあれば異常なパターンエッジとして判断する。例えば、中間値を中心としてある一定の輝度の幅に終点の輝度が含まれないときは異常な箇所として判断する。すなわち、異物等が付着した欠陥箇所では、透過像と反射像とで輝度の違いが大きいため所定の範囲よりも輝度が高くあるいは低くなる。一方、正常な箇所はその輝度が所定の範囲に含まれる。このように終点における反射像の輝度がある範囲内にあるか否かを判断して、パターンエッジが正常か異常かを判別する。
そして、異常なパターンエッジとして判断された画素のXY座標を記憶する。これにより、フォトマスク33のパターンエッジ近傍の欠陥を検出することができる。パターンエッジ近傍についてのみ、上述の処理を行うようにする。そして、XYステージによりフォトマスク33を走査してフォトマスク33の全面を検査する。なお、パターンエッジ近傍以外については従来と同様の方法により欠陥の検出を行うようにする。これにより、パターンエッジの近傍であるか否かにかかわらず、フォトマスク全面の検査を行うことができる。
さらに、上述の検査方法では、透過像及び反射像の両方の像に基づいて欠陥を判定している。このため、本発明にかかる検査装置は、透過像又は反射像のいずれか一方のみの像にしか、輝度の変化が現れない欠陥についても検出することができる。この場合の欠陥検出について以下に説明する。
本発明では、透過像及び反射像の両方の像に基づいて欠陥を判定しているため、反射像に輝度の変化が現れない欠陥についても検出することができる。ここでは、異物箇所において、透過光の輝度が弱くなる場合について図8を用いて説明する。図8は上述の異物が付着した箇所近傍の画像を示す図であり、輪郭における法線ベクトルを重ね合わせて示している。図8では縦9×横9の画素を示している。図8(a)は透過像、図8(b)は反射像を示している。さらに、図8(a)及び図8(b)は同じ箇所における透過像及び反射像をそれぞれ示している。ここでは、縦方向(Y方向)にパターンエッジが配置されているため、フォトマスク33における透明パターンと遮光パターンの境界は境界線97に示す位置となる。図示された画素のうち、境界線97の右側が透明パターン、境界線97の左側が遮光パターンとなっている。また、上から5列目において異物が付着しているものとする。
上述の演算処理により、透過像におけるパターンの輪郭を抽出する。そして、輝度の傾斜方向及び予め求めておいた位置ずれ量及び輝度の傾斜量に基づいて法線ベクトルを求める。ここでは、上述の処理と同様に処理により法線ベクトルを算出する。このようにして求めた輪郭画素96及び法線ベクトル98を図8(a)に示す。輪郭画素96の中心が法線ベクトル98の始点となっている。
縦方向(Y方向)にパターンエッジが配置されているため、異物の近傍以外では法線ベクトル98は横方向(X方向)に配置される。また、異物の近傍以外では輪郭画素96は縦方向に沿って配置される。したがって、異物の近傍以外では法線ベクトル98の終点の位置は縦方向に配置される。一方、異物箇所では透過光の輝度が弱くなるため、輪郭画素96eは他の輪郭画素から右側に1画素ずれる。この輪郭画素96eの隣りの輪郭画素96c、96dでは、輝度の弱い画素に引きずられて法線ベクトル98がX方向に対して斜めになる。すなわち、輪郭画素96cにおける法線ベクトル98cの方向は左斜め下方向になり、輪郭画素96dにおける法線ベクトル98dの方向は左斜め上方向になる。
このようにして求めた法線ベクトル98を反射像に重ね合わせると図8(b)に示すようになる。ここで異物が付着した箇所の法線ベクトル98eの終点は他の法線ベクトルの終点から1画素右側にずれている。したがって、輪郭画素96eに対応する位置には欠陥があると判別される。このようにして、反射像には輝度の変化がほとんど現れない欠陥についても検出することができる
次に、透過像には輝度の変化がほとんど現れない欠陥について検出する例について説明する。本発明では、反射像と透過像との両方の像に基づいて欠陥を検出しているため、上述のような欠陥でも検出することができる。ここでは、異物箇所において、反射光の輝度が弱くなる場合について図9を用いて説明する。図9は異物が付着した箇所の画像を示す図であり、輪郭における法線ベクトルを重ね合わせて示している。図9は上述の異物が付着した箇所近傍の画像を示す図であり、輪郭における法線ベクトルを重ね合わせて示している。図9では縦9×横9の画素を示している。図9(a)は透過像、図9(b)は反射像を示している。さらに、図9(a)及び図9(b)は同じ箇所における透過像及び反射像をそれぞれ示している。ここでは、縦方向(Y方向)にパターンエッジが配置されているため、フォトマスク33における透明パターンと遮光パターンの境界は境界線97に示す位置となる。図示された画素のうち、境界線97の右側が透明パターン、境界線97の左側が遮光パターンとなっている。また、上から5列目において異物が付着しているものとする。
上述の演算処理により、透過像におけるパターンの輪郭を抽出する。そして、輝度の傾斜方向及び予め求めておいた位置ずれ量及び輝度の傾斜量に基づいて法線ベクトルを求める。ここでは、上述の処理と同様に処理により法線ベクトルを算出する。このようにして求めた輪郭画素96及び法線ベクトル98を図9(a)に示す。輪郭画素96の中心が法線ベクトル98の始点となっている。
透過像は輝度の変化が現れないため、輪郭画素96は縦方向に配置される。すなわち、パターンエッジにそって輪郭画素96が配置される。また、それぞれの法線ベクトル98の方向及び長さは略同じものとなる。この法線ベクトル98を反射像に重ね合わせると図9(b)に示すようになる。ここで、反射像において異物が付着した箇所では、輝度に変化が現れる。よって上から5列目では、高輝度の画素が他の列の画素に比べて左方向にずれている。したがって、法線ベクトル98fの終点における輝度が他の法線ベクトル98の終点における輝度と異なるものになる。よって、法線ベクトル98fに対応する輪郭画素96fに位置に欠陥があると判断される。このようにして、透過像には輝度の変化がほとんど現れない欠陥についても検出することができる。
上述の演算処理を行うことにより、パターンエッジ近傍の様々な欠陥を正確に検出することができるようになる。上述の演算処理を行う演算処理部53の構成について、図10を用いて説明する。図10は演算処理部の構成を示すブロック図である。
演算処理部53はフレア除去部61、シェーディング補正部62、傾斜量算出部63、位置ずれ量算出部64、輪郭抽出部65、傾斜方向算出部66、法線ベクトル算出部67及び欠陥判定部68とを備えている。
フレア除去部61及びシェーディング補正部62は上述の処理を行うための前処理を行う。すなわち、フレア除去部61は透過側センサ43又は反射側センサ44に入射する光量に応じてフレアを除去するための処理を行う。またシェーディング補正部62は、照明系の輝度分布や透過側センサ43又は反射側センサ44における感度分布に応じて輝度のデータをシェーディング補正する。
傾斜量算出部63は上述の通り、輝度の最大レベルと輝度の最大レベルとに基づいて中間値を求め、その中間値における傾斜量を算出する。この傾斜量は透過像又は反射像の少なくともいずれか一方のみ求めればよい。
位置ずれ量算出部64は、上述の通り、透過像における中間値と反射像における中間値
とに基づいて算出される。この傾斜量と位置ずれ量とは正常な1箇所における像に基づいて算出される。これらがフォトマスク上の欠陥判定を行うために用いられる。すなわち、正常な一箇所により算出された傾斜量と位置ずれ量とが、任意のパターンエッジ近傍の位置における欠陥判定に利用される。正常な箇所は処理装置50の表示装置に表示された透過画像及び反射画像により確認することができる。正常な1箇所を確認できたら、その位置での輝度データにより、傾斜量及び位置ずれ量を算出する。また、誤って異常箇所で傾斜量及び位置ずれ量を算出してしまった場合、ほとんどの位置で欠陥が検出される。このため、即座に演算をやり直すことができる。
輪郭抽出部65は、上述の通り、パターンエッジ近傍の位置における像から輪郭画素を抽出する。これによりフォトマスク上の輪郭画素が抽出される。このとき、輪郭抽出部65は傾斜量を算出した像について輪郭を抽出する。傾斜方向算出部66は、上述の通り、輪郭画素における傾斜方向を算出する。法線ベクトル算出部67は傾斜方向及び位置ずれ量に基づいて法線ベクトルを算出する。法線ベクトル算出部67は傾斜量に基づいて、輪郭画素とパターンの輪郭に対する位置ずれを法線ベクトルに加えることが好ましい。欠陥判定部68はこの法線ベクトルに基づいて欠陥の有無を判定する。具体的には輪郭を抽出していない方の像に法線ベクトルを重ね合わせ、終点の位置を求める。これにより、透過像で抽出した輪郭を反射像と透過像との間の位置ずれ量だけずらした位置を求めることができる。そして、法線ベクトルの終点の位置の輝度により、欠陥判定を行う。欠陥判定部68は、法線ベクトルの終点の輝度を周辺画素で補完して算出することが好ましい。このような構成を有する演算処理部53によりパターンエッジ近傍においても正確に欠陥を検出することができる。
なお、上述の説明において、輪郭画素を抽出するための処理、傾斜方向を算出するための処理、法線ベクトルを算出するための処理及び欠陥判定の処理は、典型的な一例であり、これ以外の処理を用いてもよい。例えば、上述の説明では、ソーベルオペレーションにより輝度の傾斜方向を算出したがこれに限るものではない。例えば、プレヴィットオペレーション(Prewitt operation)やその他の方法を用いても傾斜方向を算出してもよい。
なお、処理装置50は、物理的に単一な装置にかぎるものではない。例えば、A/D変換器51、メモリ52及び演算処理部53はそれぞれ異なる装置に組み込まれていても良い。さらに、複数のCPUを備えた演算処理部53を用いて、並列処理を行うようにしてもよい。また、透過側センサ43及び反射側センサ44は1次元のラインセンサ又は2次元のエリアセンサであればよい。例えば、CCDセンサ、CMOSセンサ、フォトダイオードアレイなどを用いることができる。さらには、遅延積算(Time-Delay Integration:TDI)方式の撮像装置であってもよい。この場合、ステージの走査方向と信号電荷の垂直転送方向とを一致させるとともに、走査速度と転送速度とを同期させる。これにより、検出感度を向上することができる。また、上述の検査装置はフォトマスクの検査に限らず、透明パターンと遮光パターンを有する基板であれば利用することができる。例えば、検査の対象となる試料としては、フォトマスクの他、カラーフィルタ基板などを挙げることができる。
なお、透過照明光源11と落射照明光源21には光ファイバに限らず、この他の光源を用いることができる。例えば、レーザ光源やランプ光源、バンドルファイバを用いることができる。同じ光源からの光を分岐して透過照明光源11と落射照明光源21とすることも可能である。この場合、1つの光源で透過照明光源11と落射照明光源21を構成することができるため、部品点数削減することができる。ただし、透過照明と落射照明の照明条件をべつべつに調整する場合は、2つの光源を用いることが好ましい。
上述のように本発明にかかる検査装置は、欠陥のない箇所において、透過像と反射像との間の位置ずれ量を算出し、透過像又は反射像の一方の像において、試料に設けられたパターンの輪郭を抽出し、輪郭を抽出した像の輪郭における輝度の傾斜方向を算出し、位置ずれ量と輝度の傾斜方向とに基づいて輪郭をずらした位置を算出し、輪郭をずらした位置における輪郭を抽出した像の他方の像の輝度に基づいて欠陥判定を行うことを第1の特徴とする。このような処理を行うことにより、パターンエッジ近傍においても欠陥を正確に検出することができる。
この場合、図1に示した光学系に限らず、反射像と透過像とを撮像することができる光学系であればよい。反射像と透過像と別々の光学系で撮像してもよい。透過像と反射像とを撮像することができる光学系であればよい。
また、本発明にかかる検査装置は、落射照明光源21からの光をレンズ32に入射させ、レンズ32に入射した落射照明光源21からの光をレンズ32の視野の一部である第1の領域に集光して試料に入射させ、落射照明光源21から試料に入射した光のうち、試料で反射した反射光をレンズ32を介して検出するとともに、透過照明光源11からの光をレンズ16に入射させ、レンズ16に入射した透過照明光源11からの光をレンズ32の視野の一部であり第1の領域からずれた第2の領域に集光して試料に入射させ、透過照明光源11から試料に入射した光のうち、試料を透過した透過光をレンズ32を介して検出する光学系を有することを第2の特徴としている。これにより、透過光と反射光とを同じ光学系で伝播させることができるため、簡易な光学系で光学特性を一致させることができる。また、透過照明光源11と落射照明光源21とを同一の波長の光源とすることができるため、より正確に異物検査を行うことができる。すなわち、光学系(例えば、レンズ41、レンズ32及びビームスプリッタ31などの光学部品)を単一の波長に対する設計とすることができるため、透過像と反射像との光学系のディストーションによるずれを小さくすることが可能になる。
この場合、上述の処理に限らず、様々な処理を行い検査を行うことが可能である。すなわち、上述の光学系では簡易な構成で透過光と反射光とを検出することができる。これを利用して、様々な処理を行い欠陥を検査することが可能である。
また、落射照明光源21からレンズ32の間に視野絞り24を配置し、透過照明光源11からレンズ16との間に視野絞り13を配置しているため、透過照明と反射照明のNAを任意に変えることができる。これにより、光学像のパターンエッジ近傍での暴れを最小にする照明条件を容易に設定することができる。したがって、輪郭の抽出を正確に行うことができ、検査をより正確に行うことができる。
本発明にかかる検査装置の構成を模式的に示す図である。 本発明にかかる検査装置においてパターンエッジ近傍の欠陥を判定する処理を概念的に示す図である。 本発明にかかる検査装置において撮像された正常箇所の光学像を示す図である。 本発明にかかる検査装置において中間値部分の輝度の傾斜量を示す図である。 本発明にかかる検査装置において中間値部分の横方向の位置ずれ量を示す図である。 本発明にかかる検査装置において、透明パターンの角部の光学像を示す図である。 本発明にかかる検査装置において用いられるソーベルオペレータを示す図である。 本発明にかかる検査装置において撮像された欠陥箇所の光学像を示す図である。 本発明にかかる検査装置において撮像された欠陥箇所の光学像を示す図である。 本発明にかかる検査装置に用いられる処理装置の演算処理部の構成を示すブロック図である。 従来の検査装置における欠陥検査の信号処理を示す図である。
符号の説明
11 透過照明光源、12 レンズ、13 視野絞り、14 レンズ、15 開口絞り、
16 レンズ、21 落射照明光源、22 開口絞り、23 レンズ、24 視野絞り、
25 レンズ、31 ビームスプリッタ、32 レンズ、33 フォトマスク、
41 レンズ、42 反射部材、43 透過側センサ、44 反射側センサ
50 処理装置、51 A/D変換器、52 メモリ、53 演算処理部、
61 フレア除去部、62 シェーディング補正部、63 傾斜量算出部、
64 位置ずれ量算出部、65 輪郭抽出部、66 傾斜方向算出部、
67 法線ベクトル算出部、68 欠陥判定部、71 遮光パターン、
72 透明パターン、73 異物、75 反射像の輪郭、76 透過像の輪郭、
77 一致点、
91 直線、92 最大の輝度レベル、93 最小の輝度レベル、94 中間値、
95 位置ずれ量、96 輪郭画素、97 境界線、98 法線ベクトル

Claims (9)

  1. 落射照明光源と、
    前記落射照明光源からの光を集光して試料に出射する第1のレンズと、
    前記落射照明光源と前記第1のレンズとの間に配置され、前記落射照明光源からの光を遮る第1の絞りと、
    前記第1のレンズから前記試料に出射した光のうち、前記試料で反射した反射光を前記第1のレンズを介して検出する反射側検出器と、
    前記落射照明光源と同一の光軸を有する透過照明光源と、
    前記透過照明光源からの光を集光して前記試料に出射する第2のレンズと、
    前記透過照明光源と前記第2のレンズとの間に配置され、前記透過照明光源からの光を遮る第2の絞りと、
    前記第2のレンズから前記試料に出射した光のうち、前記試料を透過した透過光を前記第1のレンズを介して検出する透過側検出器とを備え、
    前記落射照明光源からの光を前記第1の絞りにより遮ることにより、前記第1のレンズの視野の一部である第1の領域に入射して前記反射側検出器で検出され、
    前記透過照明光源からの光を前記第2の絞りにより遮ることにより、前記第1のレンズの視野の一部であり前記第1の領域からずれた第2の領域に入射し、前記反射光と異なる方向に前記反射光から分岐された前記透過光を前記透過側検出器で検出される検査装置。
  2. 反射部材をさらに有し、
    反射光又は/及び透過光を前記第1のレンズを介して前記反射部材に入射させて、前記透過光と前記反射光とを分岐させる請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記透過照明光源と前記落射照明光源とが同じ波長の光を出射する光源である請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. 前記第1の絞りを通過した光が入射し、前記第1のレンズに出射するビームスプリッタをさらに備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検査装置。
  5. 落射照明光源からの光を第1の絞りを介して第1のレンズに入射させるステップと、
    前記第1のレンズに入射した前記落射照明光源からの光を前記第1のレンズの視野の一部である第1の領域に集光して試料に入射させるステップと、
    前記落射照明光源から前記試料に入射した光のうち、前記試料で反射した反射光を前記第1のレンズに入射させるステップと、
    前記落射照明光源と同一の光軸を有する透過照明光源からの光を第2の絞りを介して第2のレンズに入射させるステップと、
    前記第2のレンズに入射した前記透過照明光源からの光を前記第1のレンズの視野の一部であり前記第1の領域からずれた第2の領域に集光して前記試料に入射させるステップと、
    前記透過照明光源から前記試料に入射した光のうち、前記試料を透過した透過光を前記第1のレンズに入射させるステップと、
    前記第1のレンズから出射された前記透過光と前記反射光とを分岐させるステップと、
    前記反射光から分岐された前記透過光を透過側検出器で検出するステップと、
    前記透過光から分岐された前記反射光を反射側検出器で検出するステップとを有する検査方法。
  6. 前記透過光と前記反射光とを分岐させるステップでは、反射光又は/及び透過光を前記第1のレンズを介して反射部材に入射させて、反射光と透過光とを分岐させる請求項5に記載の検査方法。
  7. 前記透過光と前記反射光とが略同時に検出される請求項5又は6に記載の検査方法。
  8. 前記落射照明光源からの光を第1の絞りを介して第1のレンズに入射させるステップでは、前記第1の絞りを通過した光がビームスプリッタを介して前記第1のレンズに入射する請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の検査方法。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の検査方法により、フォトマスクを検査する検査ステップと、
    前記検査ステップによって検査されたフォトマスクの欠陥を修正する欠陥修正ステップと、
    前記欠陥修正ステップで修正されたフォトマスクを介して基板を露光する露光ステップと、
    前記露光された基板を現像する現像ステップを有するパターン基板の製造方法。
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