JP2007298020A - 冷却空気移送装置を備えたガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで簡単な構造を持つコストの安い冷却空気移送装置を備えたガスタービンを提供する
【解決手段】圧縮機から車室へ吐出された空気の一部を抽気して、ロータディスクに冷却空気として移送する冷却空気移送装置は、車室内側にロータを囲むように環状に独立して配置された複数の管状ノズルと、管状ノズルから吹き出した冷却空気を受け入れ可能にロータ軸線を中心として環状に配置されたシールディスク冷却通路孔を有するシールディスクとから構成され、冷却空気移送装置で管状ノズルから吹き出した冷却空気を旋回させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、動翼冷却空気用の冷却空気移送装置を備えたガスタービンに関する。
図10はガスタービンの一般的な構成を示す概念図であり、図11は従来のガスタービンの冷却空気移送装置廻りの構造図である。
ガスタービンは、図10に示すように、圧縮機51で圧縮された空気は燃焼器52に導入され、圧縮空気に燃料を混合後燃焼させて燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスをタービン53に導入してタービン53を回転させ、タービン53の回転により発電機54から電力を得るようにしている。発生する燃焼ガスは高温であるため、動静翼の冷却が必要となる。そのため圧縮機51の吐出側に設けられた車室から冷却空気の一部を抽気して、冷却空気移送装置を介して動翼に導くのが一般的である。
ガスタービンにおける動静翼用の冷却空気を用いる冷却空気移送装置の一例を、図11に基いて説明する。図11において、第1段動翼33は、圧縮機51と同軸をなす第1段ロータディスク34の周囲に環状に配置されている。第1段動翼33は、燃焼器52からの燃焼ガスF2の圧力を受けて、第1段ロータディスク34を回転させる。同様に、第1段静翼32は、車室42側に、第1段ロータディスク34と同軸をなすように環状に配置されている。第1段静翼32、第1段動翼33及び第1段ロータディスク34は、第1段ユニット31を構成している。第2段ユニット及び第3段ユニット(図示省略)は、第1段ユニット31の下流側に、同様に同軸に連なっている。第1段ユニット31の上流側には、隣接する車室42から第1段ロータディスク34に動翼用の冷却空気F1を導入するため、冷却空気移送装置が配置されている。
この冷却空気移送装置は、TOBI(Tangential Onboard Injection)ノズル45とシールディスク46から構成されている。シールディスク46は、第1段ロータディスク34と同軸に接続され、一体となって回転する。このシールディスク46には、ロータ41の軸線を中心として環状に等間隔に配置された貫通孔であるシールディスク冷却通路孔47が設けられている。シールディスク冷却通路孔47は、車室42から抽気した冷却空気F1を第1段ユニット31に導く役割を果たしている。シールディスク冷却通路孔47は、それらの中心を結んで構成される円が、ロータ41の軸線を中心としたピッチ円を形成するように配置されている。
圧縮機51から吐出された空気は、車室42に貯えられ、この車室42から抽気された冷却空気F1の一部が、一旦抽気室43に導入される。抽気室43はロータ41と隔壁48に囲まれた環状空間であり、冷却空気移送装置に均等に冷却空気F1を供給する役割を果たしている。冷却空気F1は、車室42から抽気室43を介して冷却空気移送装置に導入される。この冷却空気は冷却空気導入部44、TOBIノズル45及びシールディスク46に設けられたシールディスク冷却通路孔47を介して、第1段ロータディスク34及び第1段動翼33へ供給される。更に、冷却空気F1は、第1段ユニット31から下流に配置された第2段ユニット及び第3段ユニット(図示せず)にも、各ユニットの動翼を冷却するために供給される。
ここで、抽気室43及びTOBIノズル45は静止しているが、シールディスク46及び第1段ロータディスク34は、ロータ41の軸線廻りに一体となって回転する。一般的に、静止しているTOBIノズル45から吹き出した冷却空気F1は、回転しているシールディスク46のシールディスク冷却通路孔47に導入される際、エネルギーロスが発生する。即ち、各シールディスク冷却通路孔47を流れる間は、冷却空気F1は、シールディスク46の周方向の速度成分を有しているが、抽気室43からシールディスク冷却通路孔47に導入される直前には、そのような周方向速度成分を有してはいない。従って、冷却空気F1が、シールディスク冷却通路孔47に乗移る際に、冷却空気F1とシールディスク46の間に速度差が存在する場合には、乗移りの間にエネルギーロス(ポンピングロスと呼ぶ)が生ずる。ポンピングロスは、主に熱に変換される。即ち、大きなポンピングロスが生じれば、シールディスク46のシールディスク冷却通路孔47に冷却空気F1が導入される時に、冷却空気F1の温度が上がり、動翼の冷却効果を減ずる。一方、ポンピングロスが小さければ、温度上昇を抑えることが出来、動翼の冷却効果は改善され、そしてガスタービンの全体効率が向上する。従って、ポンピングロスをできる限り少なくすることが重要である。このためには、冷却空気F1がシールディスク冷却通路孔47に導入される際、冷却空気F1にシールディスク46の周方向速度成分を与えることが必要となる。TOBIノズル45は、冷却空気F1に周方向速度成分を与えて、冷却空気F1を旋回させる役割を果たし、これにより、ポンピングロスを低減する。
TOBIノズル45は、通常、内部に多数の翼型ノズルを備えたノズルリングを構成している。TOBIノズル45は、ポンピングロスを低減して、ガスタービンの全体効率を向上させるために、シールディスク46の回転方向に冷却空気を吐出することにより、冷却空気を旋回させる。特許文献1及び特許文献2は、従来の翼型TOBIノズルを用いた冷却空気移送装置の例を示す。翼型TOBIノズルを有するノズルリングの一例が、特許文献2の図2に示されている。
特許文献3は、軸流圧縮機のスラストバランスディスクへ冷却空気を供給する管状ノズル方式TOBIノズルを示している。
特開2004―100686号公報 特開2004―003494号公報 特開2004−003493号公報
しかし、翼型TOBIノズルは構造が複雑であり、製造コストが高価である。また、TOBIノズルは、車室42内に設けられた、隔壁48とロータ41に囲まれている狭小な環状空間の抽気室43内に設置されているので、翼型TOBIノズルの設置にも限界がある。他方、特許文献3に示される管状ノズル方式TOBIノズルでは、有効な旋回流が得られず、ポンピングロスが大きくなる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、コンパクトで簡単な構造を持つコストの安い冷却空気移送装置を備えたガスタービンを提供することを目的とするものである。
請求項1に係わる発明は、圧縮機から車室へ吐出された空気の一部を抽気して、ロータディスクに冷却空気として移送する冷却空気移送装置を備えたガスタービンであって、前記冷却空気移送装置は、前記車室内側にロータを囲むように環状に配置されて前記冷却空気を吹き出す互いに独立した複数の管状ノズルと、該管状ノズルから吹き出した前記冷却空気を受け入れ可能に、ロータ軸線を中心として環状に配置されたシールディスク冷却通路孔を有するシールディスクとから構成され、前記管状ノズルは、管状ノズル軸線が常に前記シールディスクの回転方向に傾き角を形成して前記ロータ軸線と交差するように配置されたことを特徴とする、冷却空気移送装置を備えたガスタービンである。
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービンにおいて、前記管状ノズルは、前記管状ノズル軸線と前記シールディスクの前記管状ノズルに対向する面との交差点が、前記ロータ軸線を中心として前記シールディスクに環状に配置されたシールディスク冷却通路孔のピッチ円上にあり、前記管状ノズルの出口端から前記交差点までの距離が、冷却空気ジェット流の減衰が生じない範囲に配置されたことを特徴とする。
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2のいずれか1項に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービンにおいて、前記管状ノズルのノズル口径は、前記冷却空気の圧力及び温度から決定されるものであって、前記冷却空気の圧力は、前記管状ノズルでの圧力損失と前記冷却空気の周方向速度成分と前記シールディスクの周速度との相対速度差とから決定する冷却空気乗移圧損とから定まり、前記冷却空気の温度は、前記管状ノズルでの前記冷却空気の膨張比に応じた温度降下と前記相対速度差によって決定する冷却空気温度変化とから定まることを特徴とする。
請求項4に係わる発明は、請求項3に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービンにおいて、前記管状ノズルは、前記管状ノズルの出口端から前記交差点までの距離が、前記管状ノズルのノズル口径の10倍以内に配置されたことを特徴とする。
請求項5に係わる発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービンにおいて、前記管状ノズルは、着脱可能なノズル本体とノズルチップを含むことを特徴とする。
請求項1に係わる発明の構成によれば、翼型TOBIノズルに比較して、簡単な構造のTOBIノズルを採用できるので、装置コストが安くなる。また、冷却空気に旋回流を与え易いので、ポンピングロスを低減でき、ガスタービンの効率が向上する。
請求項2に係わる発明の構成によれば、管状ノズルから吹き出す冷却空気のジェットの減衰がないのでポンピングロスが少ない。
請求項3に係わる発明の構成によれば、最適なノズル口径を選定出来るので、ガスタービン全体の効率が向上する。
請求項4に係わる発明の構成によれば、冷却空気流はその中心部速度が低下することなく、シールディスク冷却通路孔に到達する。それゆえ冷却空気流は、シールディスク冷却通路孔にスムーズに乗移ることが出来、ポンピングロスが低減される。
請求項5に係わる発明の構成によれば、ノズル本体とノズルチップの着脱が容易であるので、メンテナンスが容易である。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明するが、その実施の形態は単なる例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。尚、従来技術のものと同様の構成部分には、同一番号を付し、それについての詳細な説明は省略する。
まず、本願発明に係わる冷却空気移送装置を備えたガスタービンについて、以下に説明する。圧縮機、燃焼器及びタービンから構成されるガスタービンの概念は、本発明の背景技術で説明したので、それについての説明は省略する。本願発明の重要な部分をなす冷却空気移送装置1は、図1で示すように、圧縮機の吐出空気を貯えた車室42の内側に位置する隔壁48の内面に配置された複数の管状ノズル11の群2と、管状ノズル群2の下流側に隣接して配設されたシールディスク冷却通路孔4を有するシールディスク3、とから構成されている。これら管状ノズル群2は、車室42から空気の一部を抽気して、前記シールディスク3のシールディスク冷却通路孔4に冷却空気F1を供給する役割を果たしている。その管状ノズル群2の管状ノズル11は、車室42の内側に設けられた隔壁48に取付けられ、互いに独立してロータ41を囲むように環状に配置され、管状ノズル方式TOBIノズルユニットを構成している。
前記管状ノズル群2に隣接して設けられたシールディスク3の外周付近には、該シールディスク3を貫通するように、ロータ軸線41aに平行にシールディスク冷却通路孔4が等間隔に環状に配設されている。該シールディスク冷却通路孔4は、管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1を受け入れて、後流の第1段ロータディスク34に冷却空気F1を供給している。冷却空気F1は、最終的に動翼先端部に設けた冷却孔から燃焼ガス中に吹き出す前に動翼を冷却する。
図2は、8個の管状ノズル11で構成された管状ノズル群2の例(図1のII−II線に沿った断面)を示している。管状ノズル11は、シールディスク3のシールディスク冷却通路孔4に均一に冷却空気を供給する必要上、4個から32個の管状ノズル11をロータ軸線41aの廻りに、環状に等間隔で配置するのが好ましい。管状ノズル11の数が3個以下では、冷却空気を均一に分配することは困難である。逆に、管状ノズル11の数が32個を越えると、充分な設置スペースの確保が困難となり、コストアップの要因となる。図2において、円A3は、管状ノズル11を規定するノズル本体12の中心点(図4AのA点)を結んで構成されるノズル本体中心ピッチ円を示している。即ち、複数の管状ノズル11が、ノズル本体中心ピッチ円A3上に、互いに独立して環状に配置されている。図3は、シールディスク3の1例の正面図(図1のII−II線に沿った断面図)である。シールディスク冷却通路孔ピッチ円A2は、シールディスク冷却通路孔4の中心点を結んで形成される。
図4Aは、その管状ノズル11とシールディスク冷却通路孔4との間の三次元的な位置関係を示す。シールディスク3は、ロータ41(図1、3)と一体となって回転する。複数の管状ノズル11は、ノズル本体中心ピッチ円A3上に配置されているが、図4Aでは、簡単な説明用に1個の管状ノズル11のみを示している。図4B及び図4Cは、それぞれ管状ノズル11とシールディスク冷却通路孔4との関係を示す側面図(図4AのIVB−IVB線に沿った断面図)、及び平面図(図4BのIVC−IVC線に沿った断面図)である。図4Aにおいて、シールディスク3のシールディスク回転面3a上のロータ中心をO点とし、O点を通るロータ軸線41aに垂直な軸をX軸、ロータ軸線41aと一致する水平軸をY軸、そしてO点を通るY軸に直交する水平軸をZ軸とする。更に、管状ノズル11のノズル本体12の中心点をA点(図7A、7B)とし、管状ノズル軸線A1(管状ノズル11の出口における軸線中心から延びる線)とシールディスク冷却通路孔ピッチ円A2との交差点をB点とし、A点からY軸に平行に下ろした垂線のX軸との交差点をC点とし、B点からZ軸に平行に下ろした垂線のX軸との交差点をD点とする。
隔壁48に取付けられた管状ノズル11は静止している。他方、隣接したシールディスク3及び後流の第1段ロータディスク34は、ロータ41と一体となって回転する。従って、管状ノズル11から冷却空気F1が、シールディスク冷却通路孔4に円滑に流入するためには、冷却空気F1を旋回させる必要がある。背景技術で説明した翼型TOBIノズルの場合には、ノズルリング内に多数の翼が環状に配置され、冷却空気はノズルリング内で翼により周方向に旋回され、隣接したシールディスク冷却通路孔に供給される。ところが、管状ノズル方式は、このような複雑な翼構造を備えていない。
特許文献3に記載の管状ノズル方式TOBIノズルが使用される場合には、管状ノズル(管状ノズル軸線)から吹き出す冷却空気の方向は、ロータ軸線に平行となる。即ち、冷却空気は、ロータ軸線41aとA点を含む平面(以下「ノズル放射面」という。)に対し垂直であって、ロータ軸線41aに平行な、A点を含む平面上に吹き出す。この平面上に吹き出す冷却空気によって形成される管状ノズル軸線A1がそのノズル放射面に投影されると、投影面である該ノズル放射面上で、その管状ノズル軸線A1は、ロータ軸線41aと常に平行となる。特許文献3に示されるように管状ノズルが配置されている場合には、旋回流を得るために、管状ノズル軸線A1とロータ軸線41aとのなす傾き角(図4Cにおける角α)をある程度大きく取る必要がある。しかしながら、傾き角があまり大きすぎると、管状ノズル11から吹き出した冷却空気の方向がシールディスク冷却通路孔ピッチ円A2から外方へ外れてしまう。また、この外方への外れを避けるため、管状ノズル11の取付位置をロータ軸線41a方向に下げれば傾き角を幾分大きく取れるが、管状ノズル11とロータ41の外表面との間に充分な隙間がないので、取付位置が下げられるスペースも限定され、傾き角にも限界がある。従って、この方式では、有効な旋回流が得られない。
一方、本願発明に係わる管状ノズル方式TOBIノズルの場合には、冷却空気F1を旋回させるため、管状ノズル11はシールディスク3から離間して配置され、管状ノズル軸線A1は、ロータ軸線41aに関してシールディスク3の回転方向に、所定の傾き角で傾斜されている。より具体的に言うと、ノズル放射面に管状ノズル軸線A1が投影された場合に、投影面上の管状ノズル軸線(「投影管状ノズル軸線A11」という)が、常にシールディスク3の回転方向に所定の傾き角で同じ投影面上のロータ軸線41aに交わるように、管状ノズル11を配置する必要がある。図4Aにおいて、シールディスク3の回転方向は、管状ノズル11の側からシールディスク回転面3aを見た場合に時計廻り方向を意味する。図4B、4Cは、管状ノズル軸線A1が、ロータ軸線41aに平行であってノズル放射面に直交する平面に投影された例を示す。図4B、4Cにおいて、管状ノズル軸線A1は、投影管状ノズル軸線A11に相当する。
旋回流を与える構造を図4B及び図4Cで具体的に説明する。前記管状ノズル11は、隣接するシールディスク3の上流側に、シールディスク3の回転面3aから所定の距離を置いて配置されている。冷却空気F1は、管状ノズル11から管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)に沿って、シールディスク3上のシールディスク冷却通路孔ピッチ円A2に向けて吹き出す。即ち、管状ノズル11の取付角は、管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)が、ロータ軸線41aからシールディスク3の回転方向に向けて、所定の傾き角で傾斜されるように選定される。これにより、管状ノズル軸線A1は、シールディスク冷却通路孔ピッチ円A2上のB点で、シールディスク回転面3aに交差する。即ち、この取付角は、図4Bにおいて、管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)とロータ軸線41aとのなす角β(ピッチ角)で表示され、図4Cでは、管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)とロータ軸線41aとのなす角α(スワール角)で表示される。管状ノズル11の取付角は、角α(スワール角)及び角β(ピッチ角)のそれぞれが、ロータ軸線41aに関して所定の傾き角を形成するように設定される。尚、特許文献3に示すように管状ノズル11が配置された場合には、図4Bにおいてピッチ角βが“0”となり、管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)はロータ軸線41aに平行となる。
図4B及び図4Cにおいて、管状ノズル軸線A1(投影管状ノズル軸線A11)とシールディスク回転面3aとのなす角をそれぞれδ及びγとすれば、管状ノズル11を、角α及び角βを大きくとり、角γ及び角δが小さくなるように取付けることにより、管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1はより滑らかに旋回させることができる。しかし、管状ノズル11は、ロータ41の外表面の直上に配置されているため、その設置スペースが限られている。従って、前記取付角をあまり大きくとると、管状ノズル軸線A1がロータ41と干渉してしまい、管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1流を乱すことになる。通常は、角αは45〜90°、望ましくは50〜80°の範囲で選定され、角βは0〜45°、望ましくは10〜40°の範囲内で選定される。このような取付角を選定すれば、管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1に対して、ロータ周方向の速度成分を与えることができる。その結果、冷却空気F1は有効に旋回され、シールディスク冷却通路孔4に容易に乗移り易くなる。これは、乗移りで発生する圧力損失を低減することになる。
図5A〜5Cにより、冷却空気F1がシールディスク冷却通路孔4へ乗り移る際にもたらされる、冷却空気F1とシールディスク3間の相対速度差、圧力損失及び冷却空気温度変化の関係を、具体的に説明する。図5Aに図示するように、管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1は、管状ノズル軸線A1に沿って流れ、シールディスク回転面3a上のB点に到達する。冷却空気F1は、管状ノズル軸線A1方向の流速(V)で、周方向速度成分(Vt)及び軸方向速度成分(VA)を持ってB点に到達する。B点におけるシールディスク3の周方向速度をUtとすれば、冷却空気F1がシールディスク冷却通路孔4に円滑に乗移るためには、シールディスク3の周方向速度Utと冷却空気F1の周方向速度成分Vtとの相対速度差(Vt−Ut)を小さくすることが望ましい。
図5Bのグラフにおいて、横軸は相対速度差(Vt−Ut)を表示し、縦軸は相対速度差(Vt−Ut)に対する冷却空気温度変化を示す。このグラフは、実験的に得られるものである。相対速度差(Vt−Ut)が“0”の場合、乗移りに伴う冷却空気の温度変化はない。相対速度差が(+)側に大きくなれば、冷却空気の温度変化は(−)側に大きくなる。つまり、冷却空気の温度は乗移り後相対的に低下する。一方、相対速度差(Vt−Ut)が(−)側に大きくなると、上記とは逆に、冷却空気の温度変化は(+)側に大きくなり、冷却空気の温度は乗移り後上昇する。
図5Bにおいて、縦軸を上記の冷却空気温度変化に代わり、ポンピングロスと置き換えて、ポンピングロスと相対速度差(Vt−Ut)との関係として読むこともできる。即ち、相対速度差(Vt−Ut)が(+)側に大きくなれば、ポンピングロスは(−)側に大きくなり、タービンの効率が向上する。一方、相対速度差(Vt−Ut)が(−)側に大きくなると、ポンピングロスは(+)側に大きくなり、タービンの効率が低下する。
図5Cにおいて、横軸は相対速度差(Vt−Ut)を示し、縦軸は相対速度差(Vt−Ut)に対する冷却空気乗移圧損を示す。冷却空気乗移圧損は、相対速度差(Vt−Ut)に伴う圧力損失と、例えば冷却空気がシールディスク冷却通路孔4に流入する際に生ずる縮流等に伴う圧力損失に起因するものである。その冷却空気乗移圧損は実験的に算出される。図5Cに示すように、相対速度差(Vt−Ut)が“0”の場合に、冷却空気乗移圧損は最も小さく、相対速度差が(+)側に大きくなっても、(−)側に大きくなっても、冷却空気乗移圧損は大きくなる。
管状ノズル11から吹き出した冷却空気F1の減衰の観点から、管状ノズル11とシールディスク冷却通路孔4との位置関係について説明する。
一般に、管状ノズル11の出口端11aから吹き出す冷却空気ジェット流は、出口端11aからの距離に応じて減衰し、その流速が低下する傾向にある。従って、ジェット流の減衰がほとんど発生しない距離内に、管状ノズル11とシールディスク冷却通路孔4を配置することが望ましい。図4Aにおいて、管状ノズル出口端11aとB点との距離があまり長い場合には、管状ノズル11からの冷却空気ジエット流は、B点に到達するまでに減衰が大きくなり、管状ノズル軸線A1方向の冷却空気F1の流速Vが落ちてしまう。流速Vが落ちると、相対速度差が小さくなるか、又は(−)側にずれる。特に相対速度差が(−)側にずれた場合、冷却空気の温度変化と乗移圧損、及びポンピングロス、の点から悪影響がある。但し、翼型TOBIノズルを備えることが困難であった従来のガスタービンに比較すれば、例え相対速度差が(−)側にずれた場合であっても、ガスタービンの効率は有効に向上させることができる。
図6は、管状ノズル出口端11aからの距離に応じた冷却空気ジェット流の減衰程度を示す。図6において、横軸は管状ノズル出口端11aからB点までの距離Lと管状ノズル11のノズル口径Dとの比(L/D)を示し、縦軸は冷却空気ジェット流の最大噴出速度(Vm)と冷却空気流の流速(V)との比(V/Vm)を示す。冷却空気流最大噴出速度(Vm)とは、冷却空気F1が管状ノズル出口端11aから吹き出した直後の冷却空気F1の流速をいう。図6に示すように、比L/Dが10以下であれば、冷却空気F1流の中心部速度はほとんど低下しない。一方、比L/Dが10を超えれば、中心部速度は顕著に低下する。つまり、比L/Dが10以下であれば、冷却空気F1のジェット流の減衰率の低下は問題とはならない。一方、比L/Dが10を超えると、ジェット流の減衰率の低下は悪影響を及ぼす。冷却空気F1流の中心部速度が低下しない範囲では、冷却空気F1のジェット流が減衰されないと考えれば、管状ノズル出口端11aからの距離Lは、ジェット流の減衰が生じないノズル口径Dの10倍以内となるように選定するのが望ましい。長さLとノズル口径Dとのこの関係を、図4Aで説明する。図4Aにおいて、管状ノズル出口端11aの中心点をE点とすれば、管状ノズル軸線A1上の2点BE間の長さが、上記の距離Lに相当する。点BE間の長さLをノズル口径Dの10倍以下に選定すれば、冷却空気F1のジェット流の減衰を減少させることができる。
管状ノズル11の構造について説明する。図7A及び7Bに示すように、管状ノズル11は、ノズル本体12、ノズルチップ13、ノズルフランジ14及び取付ボルト15で構成される。管状ノズル11は、ノズルフランジ14を取付ボルト15により隔壁48の内面に取付けることにより、隔壁48に固定されている。ボルト固定とすれば、ノズル単品毎に着脱が可能となり、翼型シールディスクのシールリングのごとく、すべてのノズルを一体に交換する必要はない。それゆえメンテナンスが簡単になる。ノズル本体12は、隔壁48に設けた冷却空気導入部44から冷却空気F1を受け入れ、直ちにシールディスク回転面3a方向に冷却空気F1の方向を転換させる必要があるため、1つの曲がり部品に構成される。そのため、一般の曲げパイプで構成される管状ノズルに比較して、より小さい曲げ半径が得られ、よりコンパクトなノズル構造を採用できる。冷却空気F1は、車室42から管状ノズル11に導入される際、急激に縮流されるため冷却空気F1の流は乱れやすい。この乱れを極力低減するため、ノズル本体12の内部には空気貯16が設けられている。空気流はある程度の時間空気貯16内に滞留し、空気流の乱れを吸収する。ノズルチップ13は、ネジ構造にてノズル本体12に締結されている。このような構造とすれば、ノズルチップ13が損傷した場合、あるいはノズルチップ13が操作条件の変更により仕様の異なるノズルチップに交換される場合、交換は容易になされる。更に、ノズルチップ13の内径は、空気貯16からノズルチップ出口端13aに向かって、順次小さくなり、ノズルチップ13は出口端13a近傍で直線部を持つ円形断面としている。この場合には、管状ノズル11内部での空気の整流効果が期待でき、管状ノズル出口端11aでの空気流の乱れが少ない。上記で述べたノズル口径Dは、ノズルチップ出口端13aでの開口の内径dに相当する。
本発明の冷却空気移送装置1における管状ノズル入口から動翼先端部までの冷却空気の圧力の変化について、以下に説明する。図1において、静翼入口部(第1段静翼32)における燃焼ガスの圧力及び管状ノズル11の入口における圧力(冷却空気導入部44の圧力)は、車室空気圧力と同じか若干低い程度であり、車室空気圧力、静翼入口部燃焼ガス圧力及び管状ノズル入口圧力は、ほぼ同じ圧力と考えてよい。動翼先端部から冷却空気が吹き出す燃焼ガス部は、例えば、第1段静翼32を通過した燃焼ガスが流れる領域である。この間の圧力損失により、第1段動翼での燃焼ガスの圧力P5は、車室圧力(管状ノズル入口圧力P1)よりも低下する。冷却空気移送装置1を経た動翼用冷却空気が、その必要量が確保された状態で、動翼を有効に冷却して、燃焼ガス中に吹き出すためには、動翼先端部圧力P4が、動翼燃焼ガス部圧力P5よりも常に上回っていることが必要である。動翼先端部圧力P4が、動翼燃焼ガス部圧力P5を下回ると、動翼内部に高温燃焼ガスが逆流して、動翼を損傷させるおそれがある。上記は、第1段ユニット31を例に説明したが、第1段ユニット31の下流に配置された第2段ユニット及び第3段ユニット(いずれも図示せず)に対しても同様である。
図8は、具体的に動翼冷却空気系統における冷却空気の通過点と冷却空気の圧力変化を示す。図8において、横軸上のPP1からPP5は、管状ノズル11入口から動翼燃焼ガス部までの間の冷却空気の通過点を示す。より具体的に言うと、PP1は管状ノズル11の入口、PP2は管状ノズル11の出口、PP3はシールディスク冷却通路孔4の内部、PP4は動翼先端部、そしてPP5は動翼燃焼ガス部を示す。縦軸は冷却空気圧力を示す。縦軸上のP1からP5は、それぞれ通過点PP1からPP5における圧力を示す。
圧力変化は、動翼への冷却空気の必要量が決定され、管状ノズル11の配置(即ちノズル数)及び各管状ノズル出口端11a(E点)とシールディスク冷却通路孔ピッチ円A2上のB点間の距離L、即ち、管状ノズル11とシールディスク冷却通路孔4との相対位置が決まっていることを条件として検査される。このような条件下で、ノズル口径Dを選定すれば、通過点PP1から通過点PP4までの圧力変化が算出できる。即ち、冷却空気量に変動がない限り、シールディスク冷却通路孔4に乗移った冷却空気F1が、シールディスク冷却通路孔内部PP3を流下して動翼先端部PP4に到達するまでの圧力損失は、ほぼ一定と考えてよい。一方、冷却空気F1が管状ノズル入口PP1と管状ノズル出口PP2を経て、シールディスク冷却通路孔内部PP3に至る間の圧力損失は、冷却空気量が一定であっても、適用する管状ノズルのノズル口径Dによって変化する。
より具体的に言うと、ノズル口径Dにより、管状ノズル出口圧力P2と、ノズル膨張比(管状ノズル入口圧力P1と管状ノズル出口圧力P2の比)が決定される。また、併せて管状ノズル11での圧力損失が定まる。管状ノズル11で膨張した冷却空気F1は、管状ノズル出口端11aから吹き出し、シールディスク冷却通路孔ピッチ円A2上のB点に到達して、シールディスク冷却通路孔内部PP3に流入する。この例では、図6により、冷却空気のジェット流の減衰の影響が出ないよう、比L/Dが10以下であるか否か判断する。冷却空気F1が、シールディスク冷却通路孔内部PP3に流入の際、冷却空気乗移圧損が発生する。この冷却空気乗移圧損には、シールディスク3の周方向速度Utと冷却空気F1の周方向速度成分Vtとの相対速度差(Vt−Ut)に伴い生ずる圧力損失や、例えばシールディスク冷却通路孔4の入口での縮流等により定まる圧力損失が含まれる。管状ノズル11での圧力損失をΔP1、冷却空気乗移圧損をΔP2とすれば、P2=P1−ΔP1及びP3=P2−ΔP2が成立する。これにより、シールディスク冷却通路孔内部PP3の圧力P3と、動翼先端部圧力P4が決まる。この動翼先端部圧力P4と動翼燃焼ガス部圧力P5との差が許容値(α1)を上回れば、動翼冷却空気が常に燃焼ガス中に吹き出して、動翼の正常な冷却が維持される。
管状ノズル11に導入される冷却空気F1の温度T1は、車室空気温度とほぼ同じである。管状ノズル11での膨張比が定まれば、管状ノズル11内での冷却空気の減圧に伴う膨張から、管状ノズル出口端11aでの温度降下ΔT1が計算でき、管状ノズル出口端11aでの冷却空気温度T2が決定できる。即ち、T2=T1−ΔT1となる。更に、冷却空気F1が管状ノズル11からシールディスク冷却通路孔4に乗移る際、図5Bに示すように、相対速度差(Vt−Ut)に応じた冷却空気温度変化ΔT2が発生する。従って、シールディスク冷却通路孔4を経て動翼に流入する冷却空気F1の温度T3は、T3=T1−ΔT1+ΔT2で表される。動翼を有効に冷却するために、冷却空気温度T3は、動翼燃焼ガス部の燃焼ガスの温度T4より所定値(α2)だけ低い温度以下に保持する必要がある。
通過点PP1からPP5における冷却空気の圧力算出手順について、図9を参照して詳細に説明する。
まず、管状ノズル11のノズル口径Dを選定し(ステップS1)、管状ノズル出口圧力P2及びノズル膨張比を算出する(ステップS2)。次に、上記で述べたように、図6により、冷却空気のジェット流の減衰の観点から、比L/Dが10以下か否かを判断する(ステップS3)。比L/Dが10よりも高ければ、冷却空気ジェット流の減衰が大きすぎると判断して、ステップS1が再度実行され、ノズル口径Dを選定する。比L/Dが10以下であれば、冷却空気ジェット流の減衰はないと判断して、管状ノズル出口端11aの冷却空気流最大噴出速度Vm及び所定の比L/Dにおける冷却空気F1の流速Vを算出する(ステップS4)。上記の値VmとVから冷却空気F1の周方向速度成分Vtが導かれる(ステップS5)。続いて、相対速度差(Vt−Ut)が算出され(ステップS6)、図5Cより相対速度差(Vt−Ut)に対する冷却空気乗移圧損ΔP2が導かれる(ステップS7)。冷却空気乗移圧損ΔP2が定まれば、シールディスク冷却通路孔4に乗移った冷却空気F1のシールディスク冷却通路孔内部圧力P3及び動翼先端部圧力P4が算出される(ステップS8、S9)。次に、動翼先端部圧力P4と動翼燃焼ガス部圧力P5を比較して、P4≧P5+α1が成立するか否かを判断する(ステップS10)。P4<P5+α1であれば、燃焼ガスが動翼内部に逆流するため、ステップS1が再度実行され、ノズル口径Dを選定する。P4≧P5+α1であれば、動翼先端部圧力P4が動翼燃焼ガス部圧力P5を上回り、燃焼ガスは逆流しない。この場合、選定したノズル口径Dが妥当と判断され、冷却空気流の各通過点PP1からPP4での圧力P1からP4は適正であると判断する。
上記で述べたように、冷却空気流の圧力変化が適正に選定できれば、管状ノズルでの膨張比から管状ノズルでの温度降下ΔT1、管状ノズル出口での冷却空気温度T2、動翼入口での冷却空気温度T3を算出して、動翼燃焼ガス温度T4と動翼での冷却空気温度T3との差が、所定値(α2)以上であるか否かを判断する。
以上の手順により、冷却空気移送装置の仕様を最適化することが出来る。これによりガスタービンの全体効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係わる冷却空気移送装置を備えたガスタービンの構造図である。 本発明の第1実施形態における管状ノズルの配置例を示す、図1のII−II線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態におけるシールディスクの正面図である。 本発明の第1実施形態に係わる冷却空気移送装置の構成部分間の三次元的な関係を示す斜視図である。 図4AのIVB−IVB線に沿った断面図である。 図4BのIVC−IVC線に沿った断面図である。 冷却空気の周方向速度成分とシールディスクの周方向速度との関係を示す説明図である。 乗移りに伴う冷却空気の温度変化と相対速度差(Vt−Ut)との関係を示すグラフである。 冷却空気乗移圧損と相対速度差(Vt−Ut)との関係を示すグラフである。 冷却空気の速度比(V/Vm)と比L/Dとの関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態における管状ノズルの構造図である。 図7AのVIIB−VIIB線に沿った断面図である。 冷却空気の圧力の変化を示すグラフである。 冷却空気の圧力算出手順を示すフローチャートである。 ガスタービンの一般的な構成を示す概念図である。 従来のガスタービンの冷却空気移送装置廻りの構造図である。
符号の説明
1 冷却空気移送装置
2 管状ノズル群
3、46 シールディスク
3a シールディスク回転面
4、47 シールディスク冷却通路孔
11 管状ノズル
11a 管状ノズル出口端
12 ノズル本体
13 ノズルチップ
13a ノズルチップ出口端
14 ノズルフランジ
15 取付ボルト
31 第1段ユニット
32 第1段静翼
33 第1段動翼
34 第1段ロータディスク
41 ロータ
41a ロータ軸線
42 車室
43 抽気室
44 冷却空気導入部
45 TOBIノズル
48 隔壁
51 圧縮機
52 燃焼器
53 タービン
54 発電機
A1 管状ノズル軸線
A11 投影管状ノズル軸線
A2 シールディスク冷却通路孔ピッチ円
A3 ノズル本体中心ピッチ円
D ノズル口径
d ノズルチップ内径
F1 冷却空気
F2 燃焼ガス
L 管状ノズル出口端からシールディスク面上の交差点Bまでの距離
P1からP5 各通過点での冷却空気圧力
PP1からPP5 冷却空気の各通過点
ΔP1 管状ノズルでの圧力損失
ΔP2 冷却空気乗移圧損

Claims (5)

  1. 圧縮機から車室へ吐出された空気の一部を抽気して、ロータディスクに冷却空気として移送する冷却空気移送装置を備えたガスタービンであって、
    前記冷却空気移送装置は、前記車室内側にロータを囲むように環状に配置されて前記冷却空気を吹き出す互いに独立した複数の管状ノズルと、該管状ノズルから吹き出した前記冷却空気を受け入れ可能に、ロータ軸線を中心として環状に配置されたシールディスク冷却通路孔を有するシールディスクとから構成され、
    前記管状ノズルは、管状ノズル軸線が常に前記シールディスクの回転方向に傾き角を形成して前記ロータ軸線と交差するように配置されたことを特徴とする、
    冷却空気移送装置を備えたガスタービン。
  2. 前記管状ノズルは、
    前記管状ノズル軸線と前記シールディスクの前記管状ノズルに対向する面との交差点が、前記ロータ軸線を中心として前記シールディスクに環状に配置されたシールディスク冷却通路孔のピッチ円上にあり、
    前記管状ノズルの出口端から前記交差点までの距離が、冷却空気ジェット流の減衰が生じない範囲に配置されたことを特徴とする、
    請求項1に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービン。
  3. 前記管状ノズルのノズル口径は、前記冷却空気の圧力及び温度から決定されるものであって、
    前記冷却空気の圧力は、前記管状ノズルでの圧力損失と、前記冷却空気の周方向速度成分と前記シールディスクの周速度との相対速度差とから決定する冷却空気乗移圧損とから定まり、
    前記冷却空気の温度は、前記管状ノズルでの前記冷却空気の膨張比に応じた温度降下と前記相対速度差によって決定する冷却空気温度変化とから定まることを特徴とする、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービン。
  4. 前記管状ノズルは、前記管状ノズルの出口端から前記交差点までの距離が、前記管状ノズルのノズル口径の10倍以内に配置されたことを特徴とする、請求項3に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービン。
  5. 前記管状ノズルは、着脱可能なノズル本体とノズルチップを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載された冷却空気移送装置を備えたガスタービン。
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