JP2007297791A - 既製杭埋設用回転キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な手法で既製杭の埋設時における杭芯ずれを防止することにある。
【解決手段】流動状硬化性材料で満たされた杭孔20に既製杭21を埋設する際に、該既製杭21に回転力と押込み力とを伝達するためにその杭頭部に被着される回転キャップ1であって、外周に杭芯が杭孔中心から偏心するのを防止するための杭芯ずれ防止治具が設けられている。杭芯ずれ防止治具は、回転キャップ1の略同心円上に全体としてリング状をなすように配置された位置決め部材11と、この位置決め部材11を回転キャップ1に連結するための連結部材12とからなる。
【選択図】 図5
【解決手段】流動状硬化性材料で満たされた杭孔20に既製杭21を埋設する際に、該既製杭21に回転力と押込み力とを伝達するためにその杭頭部に被着される回転キャップ1であって、外周に杭芯が杭孔中心から偏心するのを防止するための杭芯ずれ防止治具が設けられている。杭芯ずれ防止治具は、回転キャップ1の略同心円上に全体としてリング状をなすように配置された位置決め部材11と、この位置決め部材11を回転キャップ1に連結するための連結部材12とからなる。
【選択図】 図5
Description
この発明は、既製杭埋設用回転キャップに関し、さらに詳細には、ソイルセメントなどの流動状硬化性材料で満たされた杭孔に既製杭を精度良く埋設するための技術に関する。
既製杭の施工方法の1つとしてプレボーリング工法が知られている。この工法は地盤を予め削孔して杭孔を設け、杭孔に根固め液や杭周固定液を充填し、あるいは掘削土と撹拌混合してソイルセメント状とし、これら流動状硬化性材料で満たされた杭孔に既製杭を埋設する工法である。図8に示すように、既製杭50の杭孔51への埋設は、杭頭部と杭施工機械の駆動ロッド52とを回転キャップ53を介して連結し、この回転キャップ53を介して既製杭50を回転させながら杭孔51に押し込むようにして実施される(例えば、特許文献1も併せて参照)。
このようなプレボーリング工法において、一般に杭孔はその径が既製杭の杭径よりも大きくなるように掘削される。このため、特に根固め部に節部をもつ節杭や拡底杭などの場合は、杭本体軸部径と杭孔径との差が大きくなり、杭の埋設時にいわゆる杭芯ずれが発生しやすい。
特許文献2には、杭芯ずれを防止するための装置が開示されている。しかし、この装置は、杭施工機械とは別個に杭孔の周囲の地盤に設置して使用される大掛かりなものである。このため、装置の現場への搬入、設置、撤去等の手間が必要となり、簡便なものであるとはいえない。
特開2001−336147号公報
特開2002−294704号公報
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、簡便な手法で既製杭の埋設時における杭芯ずれを防止することにある。
この発明の目的は、簡便な手法で既製杭の埋設時における杭芯ずれを防止することにある。
この発明の発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、回転キャップに着目し、この回転キャップを利用することによって、既製杭の杭芯ずれを防止することができることを見出した。
すなわち、この発明は、流動状硬化性材料で満たされた杭孔に既製杭を埋設する際に、該既製杭に回転力と押込み力とを伝達するためにその杭頭部に被着される回転キャップであって、
外周に杭芯が杭孔中心から偏心するのを防止するための杭芯ずれ防止治具が設けられていることを特徴とする既製杭埋設用回転キャップにある。
すなわち、この発明は、流動状硬化性材料で満たされた杭孔に既製杭を埋設する際に、該既製杭に回転力と押込み力とを伝達するためにその杭頭部に被着される回転キャップであって、
外周に杭芯が杭孔中心から偏心するのを防止するための杭芯ずれ防止治具が設けられていることを特徴とする既製杭埋設用回転キャップにある。
より具体的には、前記杭芯ずれ防止治具は、前記回転キャップの軸線を中心とする円周上に配置された位置決め部材と、この位置決め部材を前記回転キャップに連結するための連結部材とからなる。
前記位置決め部材は、1つのリングで構成することもできるが、周方向に間隔を置いて複数配置した構成を採用することができる。前記連結部材は、前記位置決め部材の半径方向位置を調整するための調整手段を有している構成を採用することもできる。
この発明によれば、既製杭を杭孔に埋設する際に使用する回転キャップを巧みに利用して、杭芯ずれ防止治具を設けたので、簡便に杭芯ずれを防止することができ、施工精度のよい既製杭を設置することができる。
この発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1はこの発明による回転キャップの実施形態を示す斜視図である。回転キャップ1は、円筒形の本体2と、その上方に複数の連結棒3を介して同心状に連結された円盤部4とからなっている。円盤部4に杭施工機械の駆動ロッドと連結するための連結部5が形成されている。本体2の周壁には杭頭部と結合させるための逆L字形の切欠き6が形成されている。なお、回転キャップは、杭頭部に被着される円筒形の本体2を少なくとも有しているが、それ以外の杭施工機械との連結構造等は、種々の形式のものがある。
回転キャップ1の外周、この実施形態では本体2の外周に杭芯ずれ防止治具10が設けられている。杭芯ずれ防止治具10は、回転キャップ1すなわち本体2の軸線を中心とする円周上に周方向に間隔を置いて配置される複数(この実施形態では3つ)の位置決め部材11と、これら位置決め部材11を本体2に連結するための連結部材12とからなる。
位置決め部材11は、鋼板等の板材を部分円筒面をなすように湾曲させたものである。この位置決め部材11は、杭孔の孔壁を崩壊させないように、上下端部が折り曲げられている。左右の端部も折り曲げるようにしてもよい。また、位置決め部材11には、本体2への取付けの際に、工具を通すための開口13が設けられている。
連結部材12は、図2及び図3にも示すように、本体2の外周面に固定された本体側取付けプレート14と、位置決め部材11の内周面に固定された1対の位置決め部材側取付けプレート15,15とを有している。これらの取付けプレート14,15にはボルトの挿入孔16,17が設けられている。位置決め部材11を本体2に連結するには、本体側取付けプレート14を位置決め部材側取付けプレート15,15間に挟み込むように、これらのプレートを重ね合わせ、挿入孔16,17にボルト18を挿入してナット19を締結する。このようにして、複数の位置決め部材11を本体2に連結すると、位置決め部材11は、全体としてリング状をなすように配置される(図5参照)。
なお、取付けプレート14,15どうしの固定は、ボルト・ナットによらず溶接でもよい。溶接の場合、取付けプレート14,16の少なくとも一方があればよい。
図4は、上記のような回転キャップ1を用いて既製杭の埋設施工をしている状態を示す斜視図、図5はその平面図である。杭孔20は杭周固定液あるいはソイルセメント等の流動状硬化性材料で満たされている。既製杭21の杭頭部には半径方向に突出する突起22が設けられている。既製杭21を杭孔20に建て込む際には、この突起22をL字形切欠き6に係合させ、また杭施工機械の駆動軸23を円盤部4に連結する。そして、既製杭21を吊り上げ、駆動軸23から回転キャップを1を介して回転力及び押込み力を伝達しながら、既製杭21を杭孔20に建て込む。
この既製杭21の建て込み時において、位置決め部材11は杭孔20内での既製杭21の半径方向移動を規制することから、既製杭21の杭芯が杭孔20の中心から偏心するのを、すなわち杭芯ずれを防止することができる。
位置決め部材11は、杭孔20の孔径とほぼ同径かそれよりも幾分か小さい、円の円周上に配置される。上記実施形態による位置決め部材11の取付け形態だと、位置決め部材11の半径方向位置が固定されてしまうため、杭孔の孔径が変わった場合、対応することができない。
図6及び図7は、異なった穴径をもつ杭孔に対応することができる杭芯ずれ防止治具を備えた回転キャップの実施形態を示している。すなわち、連結部材12は、位置決め部材11の半径方向位置を調整するための調整手段を有している。
図6に示す実施形態では、調整手段として、ボルトの挿入孔16が長孔とされている。長孔とするのは図示のように、取付けプレート14の挿入孔16でもよいし、取付けプレート15の挿入孔17でもよい。あるいは挿入孔16,17の双方とも長孔としてもよい。このようにすることにより、取付けプレート14に対する取付けプレート15の固定位置を調整することができるので、位置決め部材11の半径方向位置を調整することができ、異なった孔径をもつ杭孔に対応することができる。
図7に示す実施形態では、調整手段として、連結部材12が平行リンク機構で構成されている。具体的には、本体2の外周面及び位置決め部材11の内周面に枢支ブラケット24がそれぞれ設けられ、平行リンク機構を構成する1対のリンク25,25の各両端部が枢支ブラケット24にそれぞれ枢支されている。また、図示しないが、リンク25を所要の回動位置に固定するためのストッパが設けられている。
このような連結部材12の構成とすることにより、図中実線位置及び鎖線位置で示すように、位置決め部材11は鉛直方向に回動自在となり、これにより位置決め部材11の半径方向位置を調整することができ、異なった孔径をもつ杭孔に対応することができる。この場合、位置決め部材11の高さ方向位置も変化するが、既製杭の建て込み及び杭芯ずれ防止に関しては、何ら影響がない。
上記実施形態は例示にすぎず、この発明は種々の態様を採りうる。例えば、上記実施形態では位置決め部材が分割されて複数設けられているが、位置決め部材を1つの閉じたリングで構成することもできる。この場合も、位置決め部材をゼンマイのような形状とすることにより、半径方向位置を調整することが可能である。
また、位置決め部材11の取付け箇所は、上記実施形態に即して言えば、本体に限らず、円盤部等の他の部位に取り付けることもできる。要は、回転キャップと同心円をなす円周上に配置されればよい。
1 回転キャップ
2 本体
6 切欠き
10 杭芯ずれ防止治具
11 位置決め部材
12 連結部材
14 本体側取付けプレート
15 位置決め部材側取付けプレート
16,17 ボルト挿入孔
18 ボルト
20 杭孔
21 既製杭
22 突起
23 駆動軸
24 枢支ブラケット
25 リンク
2 本体
6 切欠き
10 杭芯ずれ防止治具
11 位置決め部材
12 連結部材
14 本体側取付けプレート
15 位置決め部材側取付けプレート
16,17 ボルト挿入孔
18 ボルト
20 杭孔
21 既製杭
22 突起
23 駆動軸
24 枢支ブラケット
25 リンク
Claims (4)
- 流動状硬化性材料で満たされた杭孔に既製杭を埋設する際に、該既製杭に回転力と押込み力とを伝達するためにその杭頭部に被着される回転キャップであって、
外周に杭芯が杭孔中心から偏心するのを防止するための杭芯ずれ防止治具が設けられていることを特徴とする既製杭埋設用回転キャップ。 - 前記杭芯ずれ防止治具は、前記回転キャップの軸線を中心とする円周上に配置された位置決め部材と、この位置決め部材を前記回転キャップに連結するための連結部材とからなることを特徴とする請求項1記載の既製杭埋設用回転キャップ。
- 前記位置決め部材は、周方向に間隔を置いて複数配置されていることを特徴とする請求項2記載の既製杭埋設用回転キャップ。
- 前記連結部材は、前記位置決め部材の半径方向位置を調整するための調整手段を有していることを特徴とする請求項3記載の既製杭埋設用回転キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124800A JP2007297791A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 既製杭埋設用回転キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2007297791A true JP2007297791A (ja) | 2007-11-15 |
Family
ID=38767509
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JP (1) | JP2007297791A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012184570A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Keio Construction Co Ltd | 踏切の溝に対する充填構造体 |
CN106436694A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-02-22 | 山东省建筑科学研究院 | 适用于水泥土插芯组合桩复合地基的预制桩帽 |
CN112880616A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-06-01 | 刘芳 | 一种工程管理用桩孔孔径检测装置及其控制方法 |
-
2006
- 2006-04-28 JP JP2006124800A patent/JP2007297791A/ja not_active Withdrawn
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