JP2007296773A - 多色成形用スライドコア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期に亘りスライドコアを確実に駆動でき、且つ、部品点数も削減できるようにした信頼性の高い低コストの多色成形用スライドコア装置を提供する。
【解決手段】複数の成形場所に順に移動される第1金型3に前後方向に進退自在に配置されるスライドコア7に、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部72を設けると共に、終端の成形場所で第1金型3に対し型閉めされる第2金型4に、下方に向けて後方に傾斜してのびるアンギュラーカム11を垂設する。スライドコア7のカム凹部72の後側の壁部は、上端の軸74aを支点にして前後方向に揺動自在な可動壁74で構成される。第2金型4の型閉めに際し、軸74aより前方に位置する可動壁74の上面部分にアンギュラーカム11の下端が当接して、可動壁74が後方の逃げ位置に揺動されるようにする。
【選択図】図5
【解決手段】複数の成形場所に順に移動される第1金型3に前後方向に進退自在に配置されるスライドコア7に、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部72を設けると共に、終端の成形場所で第1金型3に対し型閉めされる第2金型4に、下方に向けて後方に傾斜してのびるアンギュラーカム11を垂設する。スライドコア7のカム凹部72の後側の壁部は、上端の軸74aを支点にして前後方向に揺動自在な可動壁74で構成される。第2金型4の型閉めに際し、軸74aより前方に位置する可動壁74の上面部分にアンギュラーカム11の下端が当接して、可動壁74が後方の逃げ位置に揺動されるようにする。
【選択図】図5
Description
本発明は、複数の成形場所に順に移動する第1金型と、各成形場所に第1金型に対し開閉自在に配置された第2金型とを備え、各成形場所において第1金型に対し第2金型を型閉めして樹脂を注入することにより多色成形を行う成形機の第1金型に設けられるスライドコアとこのスライドコアを進退する機構とから成る多色成形用スライドコア装置に関する。
アンダーカット部を有する製品を多色成形する場合には、第1金型に対する第2金型の開閉方向を上下方向として、第1金型に、上下方向と直交する前後方向に進退自在で、前端部に製品のアンダーカット部を成形する型部を有するスライドコアを設け、最初の成形を行う始端の成形場所でスライドコアを前進させ、その後スライドコアを前進位置に保持して、最後の成形を行う終端の成形場所で第2金型を型開きする際にスライドコアを後退させる必要がある。
ここで、一般的なスライドコア装置は、スライドコアをアンギュラーカム方式で駆動するように構成される。即ち、スライドコアに、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部を形成すると共に、第2金型に、第1金型に対する第2金型の型閉めでカム凹部の前後の傾斜面に当接する前後の傾斜カム面を持つアンギュラーカムを垂設している。第2金型の型閉め前は、スライドコアが後退位置に存し、カム凹部の上端の直上部にアンギュラーカムの下端が位置する。そして、第2金型に型閉めに際し、アンギュラーカムが上方からカム凹部に挿入され、アンギュラーカムの前側の傾斜カム面を介して作用する前方への押圧力によりスライドコアが前進位置に押動され、第2金型の型開きに際し、アンギュラーカムの上昇によりその後側の傾斜カム面を介して作用する後方への押圧力によりスライドコアが後退位置に押動される。
多色成形を行う場合にも、このようなアンギュラーカム方式でスライドコアを駆動することが考えられる。然し、多色成形では、始端の成形場所を除き、スライドコアは予め前進位置に保持されているため、第2金型の型閉め前の状態において、カム凹部の上端の位置がアンギュラーカムの下端より前方にずれてしまい、第2金型の型閉めに際し、アンギュラーカムがスライドコアのカム凹部の後側の上面部分に干渉してしまう。従って、多色成形においてはアンギュラーカム方式でスライドコアを駆動することはできない。
そこで、従来、多色成形に適したスライドコア装置として、特許文献1に記載のものが知られている。このものでは、スライドコアに、下方に向かって後方に傾斜する後端の傾斜面を形成すると共に、後側の内面を下方に向かって後方に傾斜する傾斜面としたカム穴を形成している。第1金型には、カム穴に下方から挿入されるスライドカムが設けられており、スライドカムの中間部後面にカム穴の傾斜面に当接する傾斜カム面を形成し、スライドカムを上方に移動させたときに、スライドコアが前進位置から後退されるようにしている。また、終端の成形場所に配置される第2金型に、第1金型に対する第2金型の型閉めでスライドコアの後端の傾斜面に当接してスライドコアを前進位置に拘束する押えカムと、スライドカムの上端部に嵌合する摩擦材付きのピックアップピンとを垂設している。尚、終端の成形場所以外の成形場所に配置される第2金型には、上記と同様の押えカムが垂設されているが、ピックアップピンは垂設されていない。
これによれば、終端の成形場所で第2金型を第1金型に型閉めする際にピックアップピンがスライドカムの上端部に嵌合し、樹脂注入後の第2金型の型開きに際し、ピックアップピンの上昇で摩擦力によりスライドカムが引き上げられて、スライドコアが前進位置から後退される。かくして、始端の成形場所でスライドコアを前進させ、その後スライドコアを前進位置に保持して、終端の成形場所で第2金型を型開きする際にスライドコアを後退させることができる。
然し、特許文献1記載の従来技術では、押えカムに加えてスライドカムとピックアップピンとが必要になるため、部品点数が増して高価になる。また、スライドカムをピックアップピンに取り付けた摩擦材の摩擦力で引き上げる構成になっているため、或る程度使用すると摩擦材の摩耗等によりピックアップピンが引き上げ不能になり、スライドコアを前進位置から後退できなくなって、信頼性に欠ける。
特許第3285266号公報
本発明は、以上の点に鑑み、長期に亘りスライドコアを確実に駆動でき、且つ、部品点数も削減できるようにした信頼性の高い低コストの多色成形用スライドコア装置を提供することをその課題としている。
本発明は、複数の成形場所に順に移動する第1金型と、各成形場所に第1金型に対し開閉自在に配置された第2金型とを備え、各成形場所において第1金型に対し第2金型を型閉めして樹脂を注入することにより多色成形を行う成形機の第1金型に、第1金型に対する第2金型の開閉方向を上下方向として、上下方向と直交する前後方向に進退自在に設けられる、前端部に製品成形用の型部を有するスライドコアと、最初の成形を行う始端の成形場所でスライドコアを前進させ、最後の成形を行う終端の成形場所で第2金型を型開きする際にスライドコアを後退させる機構とから成る多色成形用スライドコア装置において、上記課題を解決するために、スライドコアに、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部が形成されると共に、終端の成形場所に配置される第2金型に、第1金型に対する第2金型の型閉めでカム凹部の前後の傾斜面に当接する前後の傾斜カム面を持つアンギュラーカムが垂設され、カム凹部の後側の壁部は、上端の軸でスライドコアに前後方向に揺動自在に枢着される可動壁で構成され、スライドコアに、可動壁の前面がカム凹部の後側の傾斜面となる所定の作動位置から可動壁が前方に揺動することを阻止するストッパ部が設けられ、終端の成形場所に配置される第2金型の第1金型に対する第2金型の型閉めに際し、可動壁の上端の軸より前方に位置する可動壁の上面部分にアンギュラーカムの下端が当接して、可動壁が作動位置から後方の逃げ位置に揺動されるようにしたことを特徴とする。
ここで、第1金型が終端の成形場所に移動されるとき、スライドコアは前進位置に予め保持され、終端の成形場所に配置される第2金型に垂設したアンギュラーカムの下端に対しスライドコアのカム凹部の上端の位置が前方にずれる。この状態から第2金型を型閉めすると、アンギュラーカムの下端がカム凹部より後側のスライドコアの部分の上面に当接する。本発明において、カム凹部より後側のスライドコアの部分は可動壁で構成されており、可動壁の上面へのアンギュラーカムの当接で可動壁が上記の如く後方の逃げ位置に揺動される。従って、アンギュラーカムはその前側の傾斜カム面がカム凹部の前側の傾斜面に当接する所定の下降端位置まで支障なく下降し、スライドコアは前進位置に拘束される。また、アンギュラーカムが下降端位置に達すると、可動壁が作動位置に揺動復帰し、可動壁の前面がアンギュラーカムの後側の傾斜カム面に当接する。
第2金型を型開きする際は、可動壁にアンギュラーカムの後側の傾斜カム面を介して上方と後方への押圧力が作用する。ここで、上方への押圧力の作用線は可動壁の上端の軸より前側に位置し、そのため、可動壁は上方への押圧力により軸を支点にして作動位置から前方に揺動しようとするが、この揺動はストッパ部により阻止される。従って、可動壁は作動位置に拘束された状態になり、可動壁に作用する後方への押圧力でスライドコアが前進位置から後退する。
本発明では、従前のアンギュラーカム方式のスライドコア装置を利用し、スライドコアのカム凹部の後側の壁部を可動壁に構成するだけで済む。そのため、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。更に、従来例のようなピックアップピンの摩擦材の摩耗による作動不良を生ずることはなく、長期に亘りスライドコアを確実に駆動できて、信頼性が向上する。
尚、終端の成形場所以外の成形場所に配置される第2金型に、第1金型に対する第2金型の型締めでスライドコアのカム凹部の前側の傾斜面に当接する前側の傾斜カム面と、作動位置に存する可動壁に干渉しない後側の逃げ面とを持つ押えカムが垂設されていれば、終端の成形場所以外の成形場所においては、型閉めでスライドコアが前進位置に拘束され、また、型開きに際しスライドコアは前進位置にそのまま残る。従って、多色成形を支障なく行うことができる。
以下、図6に示す製品Wを成形する成形機に設けられるスライドコア装置に本発明を適用した実施形態について説明する。この製品Wは、キャップ状であって、第1の樹脂で成形される製品本体Waと、製品本体Waの上面中央部の第2の樹脂で形成されるマーク部Wbとを有する2色成形品であり、製品本体Waの側面部にアンダーカット部たる孔Wcが形成されている。
成形機は、図1に示す如く、ターンテーブル1と、ターンテーブル1に対向する可動盤2とを備えている。そして、ターンテーブル1上に半周離して一対の第1金型3,3を設置し、両第1金型3,3をターンテーブル1の180°回転で周方向一側の第1成形場所S1と周方向他側の第2成形場所S2とに交互に移動させるようにしている。可動盤2には、第1成形場所S1に位置する#1の第2金型4と、第2成形場所S2に位置する#2の第2金型4とが設置されている。かくして、可動盤2をターンテーブル1に接近する方向に移動させることで、第1と第2の各成形場所S1,S2に存する各第1金型3に対し#1と#2の各第2金型4が型閉めされ、可動盤2をターンテーブル1から離隔する方向に移動させることで、各第1金型3に対し各第2金型4が型開きされる。そして、始端の成形場所たる第1成形場所S1において、図2に示す如く、第1金型3に対し#1の第2金型4を型閉めした状態で、両金型3,4間に形成されるキャビティに第1の樹脂を注入して、孔Wc付きの製品本体Waを成形し、その後、終端の成形場所たる第2成形場所S2において、図3に示す如く、第1金型3に対し#2の第2金型4を型閉めした状態で、製品本体Waの上面と#2の第2金型4との間に形成されるキャビィに第2の樹脂を注入して、マーク部Wbを成形するようにしている。
ここで、第1金型3は、ターンテーブル1の上面に固定されるベース部5と、ベース部5に固定した、製品本体Waの内面を成形する雄型6と、雄型6の側方に配置したスライドコア7とを備えている。第1金型3に対する第2金型4の開閉方向を上下方向として、スライドコア7は、ベース部5に固定のガイド7aに、上下方向に直交する前後方向に進退自在に支持されている。図4を参照して、スライドコア7の前端部には製品成形用の型部71が固定され、この型部71の前端面に孔Wcを成形するための突起71aが突設されている。
また、スライドコア7には、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部72が横方向全幅に亘って形成されている。カム凹部72の後側の壁部は、スライドコア7の後端部の横方向両側に切り残した側壁部73,73に上端の軸74aで前後方向に揺動自在に枢着した可動壁74で構成されている。そして、可動壁74が図2乃至図4に示す所定の作動位置に存するときに、可動壁74の前部が側壁部73の前縁よりも前方にオーバーハング状に張出し、可動壁74の前面74bでカム凹部72の後側の傾斜面が構成されるようにしている。ここで、スライドコア7には、可動壁74が作動位置に存するときに可動壁74の前面下部が当接するストッパ部75が形成されており、可動壁74が作動位置から前方に揺動することをストッパ部75で阻止できるようにしている。また、スライドコア7に、可動壁74を前方に揺動付勢するばね部材76を取り付け、可動壁74が常時は作動位置に付勢保持されるようにしている。
#1の第2金型4は、図2に示す如く、可動盤2の下面に固定されるベース部8と、ベース部8の下面に固定した、製品本体部Waのスライドコア7に対応する部分を除く外面を成形する雌型9と、ベース部8に垂設した押えカム10とを備えている。雌型9の上底面にはマーク部Wbに対応する突部9aが形成されており、第1成形場所S1で成形される製品本体Waの上面にマーク部Wbに対応する窪みが形成される。
また、押えカム10は、第1金型3に対する第2金型4の型閉めでカム凹部72の前側の傾斜面に当接する前側の傾斜カム面10aと、作動位置に存する可動壁74に干渉しない上下方向に真直な後側の逃げ面10bとを持つ。かくして、#1の第2金型4を第1金型3に対し型閉めすると、押えカム10の前側の傾斜カム面10aを介してスライドコア7に作用する前方への押圧力により、スライドコア7が後退位置から前進位置に押動される。そして、第2金型4の型閉め状態ではスライドコア7が前進位置に拘束されて、樹脂の注入圧でスライドコア7が後退することが防止され、スライドコア7の前端部の型部71に形成した突起71aにより製品本体Waの孔Wcが成形される。また、#1の第2金型4を型開きする際は、スライドコア7に押えカム10からの力は作用せず、スライドコア7は前進位置に残る。尚、図示しないが、スライドコア7はガイド7aに組付けたボールプランジャにより前進位置に弾力的に係止される。
#2の第2金型4は、図3に示す如く、#1の第2金型4と同様のベース部8と雌型9とを備える。但し、#2の第2金型4の雌型9の上底面には突部9aが形成されておらず、第1金型3に対し#2の第2金型4を型閉めすると、雌型9の上底面と第1金型3に保持される製品本体Waの上面の上記窪みとの間にマーク部Wb用の小キャビティが画成され、この小キャビティに第2の樹脂が注入されてマーク部Wbが成形される。
また、#2の第2金型4には、ベース部8に固定のアンギュラーカム11が垂設されている。このアンギュラーカム11は、第1金型3に対する#2の第2金型4の型閉めでスライドコア7のカム凹部72の前側の傾斜面に当接する前側の傾斜カム面11aと、カム凹部72の後側の傾斜面、即ち、作動位置に存する可動壁74の前面74bに当接する後側の傾斜カム面11bとを有する。
ここで、第1金型3はスライドコア7を前進位置に保持した状態で第1成形場所S1から第2成形場所S2に移動される。そのため、#2の第2金型4の型閉め前の状態において、図5(a)に示す如く、アンギュラーカム11の下端に対しスライドコア7のカム凹部72の上端の位置が前方にずれる。この状態から#2の第2金型4を型閉めすると、図5(b)に示す如く、可動壁74の上端の軸74aより前方に位置する可動壁74の上面部分にアンギュラーカム11の下端が当接する。そして、図5(c)に示す如く、可動壁74がアンギュラーカム11に押されて作動位置から後方の逃げ位置に揺動する。従って、アンギュラーカム11は、図5(d)に示すように、その前側の傾斜カム面11aがカム凹部72の前側の傾斜面に当接する所定の下降端位置まで支障なく下降し、スライドコア7は前進位置に拘束される。また、アンギュラーカム11が下降端位置に達すると、可動壁74が作動位置に揺動復帰し、可動壁74の前面74bがアンギュラーカム11の後側の傾斜カム面11bに当接する。
樹脂注入後に#2の第2金型4を型開きする際は、可動壁74にアンギュラーカム11の後側の傾斜カム面11bを介して上方と後方への押圧力が作用する。ここで、上方への押圧力の作用線は可動壁74の上端の軸74aより前側に位置し、そのため、可動壁74は上方への押圧力により軸74aを支点にして作動位置から前方に揺動しようとするが、この揺動はストッパ部75により阻止され、可動壁74は作動位置に拘束された状態になる。その結果、図5(e)に示す如く、スライドコア7が可動壁74に作用する後方への押圧力で前進位置から後退する。そして、最終的に図5(f)に示す状態になり、スライドコア7の型部71の突起71aが製品本体Wの孔Wcの外方に抜け出る。この状態で製品Wを図示省略したエジェクタピンにより第1金型3から離型させる。
このように本実施形態のスライドコア装置によれば、第1成形場所S1での製品本体Waの成形後、スライドコア7を前進位置に保持したまま第1金型3を第2成形場所S2に移動させて#2の第2金型4を型閉めする際、アンギュラーカム11をスライドコア7との干渉を生ずることなくカム凹部72に係合させ、#2の第2金型4の型開きに際しアンギュラーカム11によりスライドコア7を前進位置から後退させて、製品Wを取り出すことができる。そして、本実施形態のスライドコア装置はアンギュラーカム方式であるため、長期に亘りスライドコア7を確実に駆動できて、信頼性が向上する。しかも、従前のアンギュラーカム方式のスライドコア装置との変更点は、スライドコア7のカム凹部72の後側の壁部を可動壁74に構成することだけであり、部品点数を少なくしてコストダウンを図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、上記実施形態では、アンギュラーカム11が下降端位置に達したときに可動壁72が作動位置に復帰するように、可動壁72を付勢するばね部材76を設けているが、可動壁74が作動位置に存する状態で可動壁74の重心が軸74aより後方に位置するように可動壁74を形成すれば、可動壁74が自重で作動位置に復帰するため、ばね部材76を省略することも可能である。
また、上記実施形態では、#1と#2の第2金型4を可動盤2に設置し、可動盤2の動きで各第2金型4を各第1金型3に対し開閉するようにしたが、各第2金型4を固定盤に設置し、ターンテーブル1を固定盤に対し進退自在として、ターンテーブル1の進退動作により各第2金型4が各第1金型3に対し開閉されるように構成することも可能である。更に、上記実施形態は、第1と第2の2つの成形場所S1,S2に第1金型3を順に移動させて2色成形を行う成形機のスライドコア装置に本発明を適用したものであるが、3つ以上の成形場所に第1金型を順に移動させて3色以上の多色成形を行う成形機のスライドコア装置にも同様に本発明を適用できる。
W…製品、S1…第1成形場所(始端の成形場所)、S2…第2成形場所(終端の成形場所)、3…第1金型、4…第2金型、7…スライドコア、71…型部、72カム凹部、74…可動壁、74a…軸、74b…可動壁の前面、75…ストッパ部、10…押えカム、10a…傾斜カム面、10b…逃げ面、11…アンギュラーカム、11a…前側の傾斜カム面、11b…後側の傾斜カム面。
Claims (2)
- 複数の成形場所に順に移動する第1金型と、各成形場所に第1金型に対し開閉自在に配置された第2金型とを備え、各成形場所において第1金型に対し第2金型を型閉めして樹脂を注入することにより多色成形を行う成形機の第1金型に、第1金型に対する第2金型の開閉方向を上下方向として、上下方向と直交する前後方向に進退自在に設けられる、前端部に製品成形用の型部を有するスライドコアと、最初の成形を行う始端の成形場所でスライドコアを前進させ、最後の成形を行う終端の成形場所で第2金型を型開きする際にスライドコアを後退させる機構とから成る多色成形用スライドコア装置において、
スライドコアに、下方に向けて後方に傾斜して凹入するカム凹部が形成されると共に、終端の成形場所に配置される第2金型に、第1金型に対する第2金型の型閉めでカム凹部の前後の傾斜面に当接する前後の傾斜カム面を持つアンギュラーカムが垂設され、
カム凹部の後側の壁部は、上端の軸でスライドコアに前後方向に揺動自在に枢着される可動壁で構成され、スライドコアに、可動壁の前面がカム凹部の後側の傾斜面となる所定の作動位置から可動壁が前方に揺動することを阻止するストッパ部が設けられ、
終端の成形場所に配置される第2金型の第1金型に対する型閉めに際し、可動壁の上端の軸より前方に位置する可動壁の上面部分にアンギュラーカムの下端が当接して、可動壁が作動位置から後方の逃げ位置に揺動されるようにしたことを特徴とする多色成形用スライドコア装置。 - 終端の成形場所以外の成形場所に配置される第2金型に、第1金型に対する第2金型の型閉めでスライドコアのカム凹部の前側の傾斜面に当接する前側の傾斜カム面と、作動位置に存する可動壁に干渉しない後側の逃げ面とを持つ押えカムが垂設されていることを特徴とする請求項1記載の多色成形用スライドコア装置。
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