JP2007296709A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェット記録ヘッドの多ノズル化によって印字幅が広くなり高速印字が可能になるが、例えばノズル数を2倍にした場合に、長尺化した記録素子基板の歩留低下などによりコストは2倍以上に高くなってしまう。その為、多ノズルの幅広い印字が可能で、さらに低コストのインクジェット記録ヘッドが要求されている。
【解決手段】 液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子が複数個配列された記録素子基板を複数近接して配置した記録素子基板群を少なくとも2つ以上有し、それぞれの記録素子基板群はキャリッジの駆動方向に離れて、かつ前記記録素子基板内の記録素子の配列方向と平行な方向にずらして配列されたインクジェット記録ヘッドにおいて、同じインク種類が供給される前記記録素子基板はキャリッジ駆動方向に離れて配列する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、記録紙に対して記録液を吐出することにより記録を行うインクジェット記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドに関する。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置である。高速な記録と様々な記録メディアに対して記録することが可能であり、記録時における騒音がほとんど生じないといった特徴を持つ。このようなことから、プリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機などの記録機構を担う装置として広く採用されている。
インクジェット記録は、微小な吐出口から微小な液滴を吐出させ、記録紙に対し記録を行うこともので、代表的な方法としては電気熱変換素子を用いた方法がある。このようなインクジェット記録は、一般に液滴を形成するためのノズルを持つインクジェット記録ヘッドと、このヘッドに対してインクを供給する供給系とから構成される。電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドでは、電気熱変換素子を加圧室内に設け、これに記録信号となる電気パルスを与えることにより記録液に熱エネルギーを与え、そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡(沸騰)時の気泡圧力を記録液滴の吐出に利用する。
数多くの記録装置が使用される近年では、より高速に高精細の画像の記録を実現するため、より印字幅が広いインクジェット記録ヘッドが要求されている。そこで、一度の走査で画像形成できる領域を広げるために、記録素子基板のノズルを2倍や3倍にした多ノズルの印字幅が広いインクジェット記録ヘッドが必要になってくる。
しかしながら上記のヘッドでは、多ノズル化によって印字幅が広くなり高速印字が可能になるが、例えばノズル数を2倍にした場合に、長尺化した記録素子基板の歩留低下などによりコストは2倍以上に高くなってしまう。その為、多ノズルの幅広い印字が可能で、さらに低コストのインクジェット記録ヘッドが要求されている。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2005−305959号公報 特開2003−72042号公報
このように、上記構成では多ノズル化で印字幅を広くしたことによるインクジェット記録ヘッドのコスト上昇を抑えることができない。
そこで、本発明は上記従来技術の問題点に着目してなされたものであり、印字幅を広くしたインクジェット記録ヘッドにおいて、従来のインクジェット記録ヘッドの記録素子基板を記録素子基板内の記録素子の配列方向に複数並べた構成によってコストを抑えて多ノズル化し、高速印字が可能な記録素子基板の配列を有するインクジェット記録ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を実現するため、液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子が複数個配列された記録素子基板を複数近接して配置した記録素子基板群を少なくとも2つ以上有し、それぞれの記録素子基板群はキャリッジの駆動方向に離れて、かつ前記記録素子基板内の記録素子の配列方向と平行な方向にずらして配列されたインクジェット記録ヘッドにおいて、
同じインク種類が供給される前記記録素子基板はキャリッジ駆動方向に離れて配列されている構成のため、従来の記録素子を用いたインクジェット記録ヘッド構成と同じ構成の配列が可能になり、部品・ラインの共通化などのコスト削減で、低コストで印字幅を広げたインクジェット記録ヘッドを提供することができる。また、このような配列により、インクタンクから記録素子基板に供給するインク流路を設計する時に、離れて配列された同じインクを供給される記録素子基板に通じる流路長さが同じ距離の構成にしやすい為、各インク種類の流抵抗を揃えて設計しやすいインクジェット記録ヘッドを提供することができる。また、このように配列された記録素子基板に供給されるインク種類が、中央のみ同じインク種類、好ましくはブラックインクになっていることにより、テキストなど一色(ブラック等)のみで印字を行うことが多い時に、前記記録素子基板が離れて配列されていることの影響をほとんど受けず、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジの動く範囲を減らすことができ、高速印字が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。また、同じインク種類が供給される前記記録素子基板が離れて配列されていることにより、昇温が抑えられ、印字幅を広げた効果を最大限に生かすことができる。従来であれば、濃度の濃い印字を高速に行う際には、すぐにインクジェット記録ヘッドが昇温してしまい温度が下がるまで印字待機になっていた状態が、同じインク種類が供給される記録素子基板同士が離れている為、熱の発生が集中せず蓄熱が分散されるからである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、高速印字を行うために必要な印字幅を得るため、複数の記録素子基板を副走査方向に配列し、同じインク種類が供給される記録素子基板が中央に配列されていることにより、低コストの記録素子基板を用いた、高速印字が可能で回復性の安定したインクジット記録ヘッドを提供することができる。また、同じインク種類が供給される記録素子基板が主走査方向に離れて配列されていることにより、蓄熱を分散することで昇温を抑え、より高速な印字が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔装置本体〕
図1及び図2にインクジェット記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1において、この実施形態におけるプリンタの装置本体M1000の外殻は、下ケースM1001、上ケースM1002、アクセスカバーM1003及び排出トレイM1004を含む外装部材と、その外装部材内に収納されたシャーシM3019(図2参照)とから構成される。
シャーシM3019は、所定の剛性を有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものとなっている。また、下ケースM1001は装置本体M1000の外殻の略下半部を、上ケースM1002は装置本体M1000の外殻の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなしている。装置本体M1000の上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
さらに、排出トレイM1004はその一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケースM1001の前面部に形成される前記開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイM1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に排出された記録シートPを順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM1004a、M1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
アクセスカバーM1003は、その一端部が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバーM1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジH1000あるいはインクタンクH1900等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
また、上ケースM1002の後部上面には、電源キーE0018及びレジュームキーE0019が押下可能に設けられると共に、LED E0020が設けられており、電源キーE0018を押下すると、LED E0020が点灯し記録可能であることをオペレータに知らせるものとなっている。また、LED E0020は点滅の仕方や色を変化させ、プリンタのトラブル等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。さらに、ブザーE0021(図5)をならすこともできる。なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキーE0019を押下することによって記録が再開されるようになっている。
次に、上記プリンタの装置本体M1000に収納、保持される本実施形態における記録動作機構について説明する。
本実施形態における記録動作機構としては、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出される記録シートPを所定の記録位置へと導くと共に、記録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬送部M3029と、記録位置に搬送された記録シートPに所望の記録を行う記録部と、前記記録部等に対する回復処理を行う回復部(M5000)とから構成されている。
ここで、前記記録部について説明するに、その記録部はキャリッジ軸M4021によって移動可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカートリッジH1000とからなる。
まず、記録部に用いられる記録ヘッドカートリッジについて図3〜4に基づき説明する。
この実施形態における記録ヘッドカートリッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留するインクタンクH1900と、このインクタンクH1900から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから吐出させる記録ヘッドH1001とを有する。記録ヘッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採るものとなっている。
ここに示す記録ヘッドカートリッジH1000では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするため、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエローの各色独立のインクタンクH1900が用意されており、図4に示すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着脱自在となっている。
〔キヤリッジ〕
次に、図2を参照して、記録ヘッドカートリッジH1000を搭載するキャリッジM4001を説明する。
図2に示すように、キャリッジM4001には、記録ヘッドH1001をキャリッジM4001上の所定の装着位置に案内するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH1001のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH1001を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられている。すなわち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けられると共に、記録ヘッドH1001との係合部にはばね付勢されるヘッドセットプレート(不図示)がばねを介して備えられ、このばね力によって記録ヘッドH1001を押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成となっている。
またキャリッジM4001の記録ヘッドH1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプリントケーブル(図5参照。以下、コンタクトFPCと称す)E0011が設けられ、コンタクトFPC E0011上のコンタクト部と記録ヘッドH1001に設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るようになっている。
ここでコンタクトFPC E0011のコンタクト部とキャリッジM4001との間には不図示のゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力とヘッドセットレバーばねによる押圧力とによってコンタクト部とキャリッジM4001との確実な接触を可能とするようになっている。さらに前記コンタクトFPC E0011はキャリッジM4001の背面に搭載されたキャリッジ基板E0013に接続されている(図5参照)。
以上説明したインクジェット記録装置におけるインクジェット記録ヘッドの第一実施形態について以下に説明する。
図13は、記録素子基板1100の構成を説明するために一部分解した斜視図である。
記録素子基板H1100には、複数の記録素子と、この記録素子に対応した複数のインク流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフィ技術により形成されると共に、インク供給口が裏面に開口するように形成されている。また、記録素子基板H1100は、例えば、サイドシュータタイプとされ、1枚の基板で構成されている。基板において、2列で千鳥掛け状に形成される複数の吐出口H1100Tは、例えば、インク色ごとに約1200dpi程度に形成されており、異なるインク色のインクをそれぞれ吐出するものとされる。
本実施形態の記録ヘッドは、図14(a)〜(h)にて後述されるように、電気熱変換素子13(H1103)が熱エネルギーを発生してインクに生起された気泡が大気と連通し吐出口からインクが滴として吐出される、いわゆるバブルスルージェット方式のものが好ましく用いられる。図14(a)〜(h)は、バブルスルージェット方式による吐出状態の一例を時系列で示す図である。これらの図に示すように、電気熱変換素子13によって発生した気泡301は液滴がヘッドを離れて飛翔する(図14(h))前に大気と連通するため(図14(f))、消泡過程がなく、この結果、液体の発泡およびその気泡の成長とともに、気泡301の後方の気液界面301aは後退していく。そして、この気液界面301aの後退に伴って、後方の液体はインク供給路側に押し戻される。
記録素子基板H1100は、例えば、図13に示されるように、その表面に薄膜が形成されているSi基板1101と、基板1101上に形成されるオリフィスプレートH1112とから構成されている。
基板1101は、例えば、厚さ0.5〜1(mm)とされ、インク流路として長溝状の貫通口からなるインク供給口H1102が互いに平行に一体に形成されている。隣接するインク供給口H1102の相互間距離は、例えば、約2.5mmに設定されている。このように相互間距離が比較的小とされるので記録ヘッドの小型化が図られることとなる。各々のインク供給口H1102の両側には、記録素子としての電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ千鳥状に複数個、例えば、インク色ごとに約1200dpi程度に配列形成されている。
基板1101上に形成される複数の電気熱変換素子H1103および各電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線(図13において図示が省略される)は、成膜技術により形成されている。また、その電気配線に電力を供給するための電極部H1104は、電気熱変換素子H1103の配列方向に対して直交する方向の端部に沿って形成されている。電極部H1104は、金等のバンプH1105が複数個、上述の電気配線基板H1300の電極端子H1302にそれぞれ対応して設けられている。
インク供給口H1102は、例えば,Si基板1101の結晶面方位を利用して、異方性エッチングを行うことにより形成される。ウエハー面に<100>、厚さ方向に<111>の結晶面方位を持つ場合、アルカリ系(KOH,TMAH,ヒトラジン等)の異方性エッチングにより、約54.7度の角度(被エッチング面の立ち上がりの内角)でエッチングが進行する。この方法が用いられて、所望の深さにエッチングすることにより、インク供給口H1102が形成される。
また、基板H1101上に形成されるオリフィスプレートH1112には、図13に示されるように、各電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するためのインク流路壁H1106と吐出口1100Tとがフォトリソグラフィ技術により形成される。従って、隣接する吐出口1100Tは、互いにインク流路壁H1106により仕切られることとなる。
各インク供給口H1102から供給されるインクにそれぞれ対応した吐出口H1100T列が一体に1枚のオリフィスプレートH1105に形成されている。吐出口H1100T列は、電気熱変換素子H1103の配列と同様に、千鳥状に複数個、例えば、インク色ごとに約1200dpi程度に配列形成されている。即ち、吐出口H1100Tは、電気熱変換素子H1103に対向して設けられている。
そして、これらの記録ヘッドを、例えば、副走査方向(キャリッジ移動方向)に往復移動して、先述の駆動回路によって制御し、記録媒体に対して記録を行うものである。
図6〜図9に示す同じインク種類を供給される記録素子基板同士が離れている本発明の第一の実施例を説明する。図6は、本発明のインクジェット記録ヘッドの外観構成を示す斜視図である。図7は、インクジェット記録ヘッドをインクタンクと接合した状態を示す断面図である。
図8は、図7の断面図で示すインクタンクから記録素子基板にインクが供給される流路を、記録素子基板の裏側から見たインク流路を概略的に示す図である。図8(a)は本発明の第一の実施例であり、(b)は従来の構成である。図8(b)では、一つのインク供給口から二つの離れた記録素子基板に通じるインク流路の長さが、大幅に異なっている。その為、吸引回復の際に各記録素子基板での泡抜け性の違いや回復量の違いが発生する。これに対し図8(a)では、一つのインク供給口から二つの離れた記録素子基板に通じるインク流路の長さが、ほぼ同じ長さになっている。その為、安定した回復性能を得ることが可能である。
図9は図6のフェイス面を拡大して、記録素子基板の配置を簡略化して示した図である。図9に示すように、インクジェット記録ヘッドH1100Bkはブラックインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッドH1100Cはシアンインク用、記録ヘッドH1100Mマゼンタインク用、記録ヘッドH1100Yはイエローインク用、記録ヘッドH1100LCはライトシアンインク用、記録ヘッドH1100LMはライトマゼンタインク用である。このような記録素子基板の配置により、新たに長尺記録素子基板を開発することなく、例えば従来の製品で使われていた記録素子基板、および構成を使用することができる。従来からある記録素子基板を用いることで、大量生産による低コスト化、生産ラインの共通化によるコストダウンが可能になり、大幅なコスト削減ができる。
以上示した構成では、高速印字を行うために印字幅を広げる際に、従来の記録素子基板を記録素子基板内の記録素子の配列方向に複数並べた構成でノズル数を増やすことで、低コストで回復性の安定したインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
図10は本発明の第二の実施例を説明するための図である。図10は、図6のフェイス面を拡大して、記録素子基板の配置を簡略化して示した図である。第二の実施例では、第一の実施例で示したインクジェット記録ヘッドにおいて、離れて配置されている中央部分の記録素子基板に供給されるインク種類が同じインク種類であり、そのインク種類がブラックインクである。
上記の構成をとることによって、例えば、通常ブラック一色で印字が行われる場合が多いテキスト印字の際に、同じインク種類が供給される記録素子基板が離れて配列されている影響を受けずに、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジの動く範囲を減らすことが可能になる。図11は、インクジェット記録ヘッドの動く範囲を比較した簡略図である。この図11からも実施例2の構成により、キャリッジの動く範囲が最小で済み、印字時間の短縮が可能になることがわかる。
以上示した構成では、高速印字を行うためにノズル数を増やして印字幅を広げた場合に、同じインク種類が供給される記録素子基板が離れており、中央の記録素子基板に供給されるインク種類が同じインク種類で、そのインクがブラックインクである構成のため、ブラックインクで印字されることが多いテキスト印字の際に、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジの動く範囲が小さくすみ、印字速度の早いインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
図12は本発明の第三の実施例を説明するための図である。図12は図9、10と同様に、図6のフェイス面を拡大して、記録素子基板の配置を簡略化して示した図である。第三の実施例では、第二の実施例で示したインクジェット記録ヘッドにおいて、全てのインク種類が供給される記録素子基板が離れて配置されている。
上記の構成をとることによって、同じインク種類を多く使用するパターンなどの印字に対して、同じインク種類を吐出する記録素子基板が大きく離れているため、蓄熱がより分散されて昇温を抑え、濃度の濃い印字を印字する場合においても、スループットがダウンすることなく高速印字が可能になる。さらに、インク種類が供給される記録素子基板の配置を第二の実施例と同様にしたことにより、ブラックインクで印字されることが多いテキスト印字の際に、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジの動く範囲が小さくすみ、記録素子基板が離れたことによる印字スループットダウンを抑えることが可能である。
以上示した構成では、高速印字を行うためにノズル数を増やして印字幅を広げた場合に、お互いの記録素子基板が離れているため、同じインク種類を多く使用するパターンなどの印字に対して、蓄熱がより分散され、昇温を小さくすることが可能である。その為、濃度の濃い印字を印字する場合においても、スループットがダウンすることなく高速印字が可能であるインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
本発明の実施形態におけるインクジェットプリンタの外観構成を示す斜視図である。 図1に示すプリンタの外装部材を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるプリンタに用いる記録ヘッドカートリッジを組み立てた状態を示す斜視図である。 図3に示す記録ヘッドカートリッジを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態のプリンタにおける電気的回路の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第一実施形態によるインクジェット記録ヘッドを示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるインクジェット記録ヘッドにおける、インクタンクから吐出口に至るインクの供給系の主要部を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態によるインクジェット記録ヘッドのインクタンクから記録素子基板へ供給されるインク流路を概略的に示す図である。 本発明の第一実施形態によるインクジェット記録ヘッドの記録素子基板配置を示す拡大簡略図である。 本発明の第二実施形態によるインクジェット記録ヘッドの記録素子基板配置を示す拡大簡略図である。 本発明の第二実施形態によるインクジェット記録ヘッドの印字時におけるキャリッジ移動範囲を示す図である。 本発明の第三実施形態によるインクジェット記録ヘッドの記録素子基板配置を示す拡大簡略図である。 本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの主要部に示す部分破断斜視図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)および(h)は、バブルスルージェット方式によるインク吐出状態を時系列で説明するための断面図である。
符号の説明
M1000 装置本体
M1001 下ケース
M1002 上ケース
M1003 アクセスカバー
M1004 排出トレイ
M2015 紙間調節レバー
M2003 排紙ローラー
M3001 LFローラ
M3019 シャーシ
M3022 自動給送部
M3029 搬送部
M3030 排出部
M4001 キャリッジ
M4002 キャリッジカバー
M4007 ヘッドセットレバー
M4021 キャリッジ軸
M5000 回復系ユニット
E0001 キャリッジモータ
E0002 LFモータ
E0003 PGモータ
E0004 エンコーダセンサ
E0005 エンコーダスケール
E0006 インクエンドセンサ
E0007 PEセンサ
E0008 GAPセンサ(紙間センサ)
E0009 ASFセンサ
E0010 PGセンサ
E0011 コンタクトFPC(フレキシブルプリントケーブル)
E0012 CRFFC(フレキシブルフラットケーブル)
E0013 キャリッジ基板
E0014 メイン基板
E0015 電源ユニット
E0016 パラレルI/F
E0017 シリアルI/F
E0018 電源キー
E0019 レジュームキー
E0020 LED
E0021 ブザー
E0022 カバーセンサ
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1100 記録素子基板
H1100T 吐出口
H1201 インク供給口
H1300 電気配線基板
H1500 インク供給口(ホルダ側)
H1501 インク流路
H1900 インクタンク
5 インク供給口
11 吐出口
12 流路
13 電気熱変換素子
14 オリフィスプレート

Claims (6)

  1. 液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子が複数個配列された記録素子基板を複数近接して配置した記録素子基板群を少なくとも2つ以上有し、それぞれの記録素子基板群はキャリッジの駆動方向に離れて、かつ前記記録素子基板内の記録素子の配列方向と平行な方向にずらして配列されたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記配列された記録素子基板に供給されるインク種類を少なくとも2種類以上有し、供給されるインク種類が、中央の記録素子列で同じインク種類になっていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記インクジェット記録ヘッドは、前記インク種類に供給されるインク流路が、各インク種類で同じ距離になるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記インクジェット記録ヘッドは、前記配列された記録素子基板に供給されるインク種類が、中央の記録素子列で同じインク種類になっており、そのインク種類がブラックインクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子が複数個配列された記録素子基板を、前記記録素子基板内の記録素子の配列方向と平行な方向に複数個ずらして配列されたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記配列された記録素子基板に供給されるインク種類を少なくとも2種類以上有し、供給されるインク種類が中央の記録素子列で同じインク種類になっており、前記記録素子基板がキャリッジ駆動方向に離れて配列されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記インクジェット記録ヘッドは、前記インク種類に供給されるインク流路が、各インク種類で同じ距離になるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記インクジェット記録ヘッドで、前記配列された記録素子基板に供給されるインク種類が、中央の記録素子列で同じインク種類になっており、そのインク種類がブラックインクであることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012051144A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2015147426A (ja) * 2015-04-15 2015-08-20 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド

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