JP2007296050A - 電気掃除機 - Google Patents

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剛 田中
Toru Kodachi
徹 小立
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Abstract

【課題】電動送風機による吸引力の低下を和らげることができる電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動送風機14と、前記電動送風機14によって吸引された塵埃を捕捉するフィルタ11を有する塵埃集塵装置13と、前記塵埃が通過する空気流路110に設けられ前記塵埃を検出する塵埃センサー(図示せず)と、前記フィルタ11に振動を加えるバイブレーター12と、前記塵埃センサーの出力に応じて前記バイブレーター12を駆動させる制御手段8とを備えたもので、塵埃センサーで塵埃を検知する度に、すなわち塵埃集塵装置13の中に塵埃が入るたびにバイブレーター12を振動させるようにすれば、その振動により微細な塵埃がフィルタ11の一定の個所に滞留するのを防ぎ、微細な塵埃がフィルタ11の繊維に入り込むことによって起こる電気掃除機による吸引力の低下を和らげることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機に関するもので、特に、除塵機能付の電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機は、電動送風機と、集塵装置と、集塵装置後方に設けられた除塵手段とを備え、その除塵手段を、非運転時に、電動または手動によって振動させて、集塵装置に備えられたフィルタもしくは紙パック式の塵埃装置に付着した塵埃を除塵するように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−58641号公報
しかしながら、上記従来の電気掃除機の構成では、連続運転で塵埃を吸い続けた場合、電動送風機からの吸引によって微細な塵埃が一定個所に滞留することで、集塵装置のフィルタまたは紙パックの繊維の中に入り込んでしまい、吸引力が低下するといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吸引力の低下を和らげ、長期間に渡って優れた掃除性能を発揮することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を捕捉するフィルタを有する塵埃集塵装置と、前記塵埃が通過する空気流路に設けられ前記塵埃を検出する塵埃センサーと、前記フィルタに振動を加えるバイブレーターと、前記塵埃センサーの出力に応じて前記バイブレーターを駆動させる制御手段とを備えたもので、塵埃集塵装置の中に塵埃が入るたびにバイブレーターを振動させるようにすれば、その振動により微細な塵埃がフィルタの一定の個所に滞留するのを防ぎ、微細な塵埃がフィルタの繊維に入り込むことによって起こる電気掃除機の吸引力の低下を和らげることができる。
本発明の電気掃除機は、バイブレーターの振動によって塵埃集塵装置のフィルタの目詰まりを防ぎ、電気掃除機の吸引力の低下を和らげ、長期間に渡って優れた掃除性能を発揮することができる。
第1の発明は、電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を捕捉するフィルタを有する塵埃集塵装置と、前記塵埃が通過する空気流路に設けられ前記塵埃を検出する塵埃センサーと、前記フィルタに振動を加えるバイブレーターと、前記塵埃センサーの出力に応じて前記バイブレーターを駆動させる制御手段とを備えたもので、塵埃集塵装置の中に塵埃が入るたびにバイブレーターを振動させるようにすれば、その振動により微細な塵埃がフィルタの一定の個所に滞留するのを防ぎ、微細な塵埃がフィルタの繊維に入り込むことによって起こる電気掃除機の吸引力の低下を和らげることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のフィルタを紙パックで形成したもので、フィルタの手入れを必要とせず紙パックを交換するだけでよいので、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の制御手段は、塵埃センサーの出力波形により塵埃の大きさを判断し、前記塵埃の大きさに応じてバイブレーターの振動数を変化させるようにしたもので、消費電力を抑え運転コストを削減することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明のバイブレーターを複数個備えたもので、微細な塵埃がフィルタの繊維に入り込むことによって起こる吸引力の低下をより確実に和らげることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の電動送風機への通電を停止した後も、バイブレーターを駆動するようにしたもので、フィルタや紙パックに付着した塵埃をより確実に取り除くことができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時間を変えるようにしたもので、フィルタもしくは紙パックに付着した塵埃をより効果的に除去することができる。
第7の発明は、特に、第5の発明の塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時の振動数を変えるようにしたもので、微小振動による効果的な塵落しを行うことができる。
第8の発明は、特に、第5の発明の塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時の振幅を変えるようにしたもので、フィルタもしくは紙パック全体により振動が行き渡り、効果的な塵落しを行うことができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか一つの発明の塵埃集塵装置と連通すると共に被掃除面から塵埃を吸引する吸込具と、前記被掃除面上で前記吸込具を移動させるときに握るハンドルを備え、塵埃センサーの出力に応じて駆動される第2のバイブレーターを前記ハンドルに設けたもので、手元の振動によってごみの吸い込みを体感することができ使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の断面図、図2は、同電気掃除機の塵埃センサーの構成図、図3は、同電気掃除機の部分ブロック回路図である。
図1において、電気掃除機100は、塵埃を吸引する吸込具101と本体105から構成され、本体105は、吸込具101を通して塵埃と共に空気を吸引する電動送風機14と、塵埃を捕集する塵埃集塵装置13と、コードリール104を収納すると共に、上部にハンドル106を備えている。
前記本体105の内部には、前記電動送風機14がその最下方に設けられ、その上方に前記塵埃集塵装置13、さらにその上方にコードリール104が配置されている。フィルタ11は、前記電動送風機14と前記塵埃集塵装置13との間に配設されると共に前記塵埃集塵装置13に備えられている。吸込具101から前記集塵装置13まで接続パイプ108によって接続され空気流路110を構成している。
前記電動送風機14と前記塵埃集塵装置13との間にバイブレーター12を備え、前記バイブレーター12は、フィルタ11に接触して配設されている。
また図2に示すように、前記空気流路110の一側に配された発光ダイオード3と、この発光ダイオード3に対向して設けられた受光部4とで、塵埃センサー6が構成され、空気流路110を通過する塵埃5により受光部4が受ける光量の変化が検出されるようになっている。
図3において、受光部4からの出力信号は、増幅部1にて増幅され、パルス変換部7にて波形整形され制御手段8に入力される。制御手段8の出力側は、バイブレーター12に接続され、バイブレーター12の振動の制御を行う。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
電気掃除機100を使用して床面を掃除するとき、吸込具101を床面に密着させた状態でハンドル106を持ち、前後移動動作を行うが、このとき電動送風機14で発生した吸込力により、吸込具101から吸引した塵埃を、吸込風と一緒に空気流路110を通じて塵埃集塵装置13まで搬送する構成としており、このとき比較的重い電動送風機102が、塵埃集塵装置13の下方の本体105下方に設けられているため、本体105を前後左右方向に回動させても重く感じることがなく、特にベッドの下等を掃除しようとしたときにも、容易に本体105を支えることができる。
吸込具101を通して吸引された塵埃5は、空気流路110に配設された塵埃センサー6を通過した際に検出され、この塵埃センサー6の出力は、増幅部1で増幅された後、パルス変換部7によってパルス変換され、制御手段8へ入力され、前記制御手段8からの出力によりバイブレーター12が振動する。
また塵埃センサー6の出力波形によって塵埃5の大きさを判断し、制御手段8への出力に反映させ、前記バイブレーター12の振動量を調整するようにしても良い。前記バイブレーター12は、フィルタ11と接触して配設されているため、前記バイブレーター12の振動によりフィルタ11が振動し、前記フィルタ11内部の塵埃を一定個所に滞留するのを防ぐことができる。
なお、パルス変換部7からの信号を積算して、その積算値が所定値を超えたときに、すなわち所定量の塵埃がフィルタ11に堆積したときに、バイブレーター12を駆動させて、フィルタ11に振動を加えるようにすれば、より効率的である。
また図4に示すように、前記バイブレーター12を複数個配設するようにすれば、前記塵埃集塵装置13の振動が大きくなり、より効果的に塵埃5の不均一化をはかることができる。同じく図4に示すように、ハンドル106に第2のバイブレーター15を設け、塵埃センサー6の出力に連動して、その第2のバイブレーター15を振動させるようにすれば、塵埃5の吸い込み状況を振動によって実感することができ、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
又、フィルタ11を、紙パック(図示せず)で形成するようにすれば、フィルタ11の手入れを必要とせず紙パックを交換するだけでよいので、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
又、電動送風機14への通電を停止した後も、バイブレーター12を駆動するようにすれば、フィルタ11や紙パックに付着した塵埃をより確実に取り除くことができる。
さらに、パルス変換部7からの信号の積算量に応じて、電動送風機14への通電停止後のバイブレーター12の駆動時間を変えるようにすれば、フィルタ11もしくは紙パックに付着した塵埃をより効果的に除去することができる。
又、パルス変換部7からの信号の積算量に応じて、電動送風機14への通電停止後のバイブレーター12の駆動時の振動数を変えるようにすれば、微小振動による効果的な塵落しを行うことができる。
又、パルス変換部7からの信号の積算量に応じて、電動送風機14への通電停止後のバイブレーター12の駆動時の振幅を変えるようにすれば、フィルタ11もしくは紙パック全体により振動が行き渡り、効果的な塵落しを行うことができる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、塵埃センサーとバイブレーターを連動させて、振動によってフィルタもしくは紙パック繊維に付着した塵埃を落とすことにより、長期間、吸引力が低下しないもので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機に適用することができる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の断面図 同電気掃除機の塵埃センサーの構成図 同電気掃除機の部分ブロック回路図 他の例を示す電気掃除機の全体構成を示した断面図
符号の説明
3 発光ダイオード
4 受光部
6 塵埃センサー
7 パルス変換部
8 制御手段
11 フィルタ
12 バイブレーター
13 塵埃集塵装置
14 電動送風機
15 第2のバイブレーター(バイブレーター)
100 電気掃除機
101 吸込具
104 コードリール
105 本体
106 ハンドル
108 接続パイプ
110 空気流路

Claims (9)

  1. 電動送風機と、前記電動送風機によって吸引された塵埃を捕捉するフィルタを有する塵埃集塵装置と、前記塵埃が通過する空気流路に設けられ前記塵埃を検出する塵埃センサーと、前記フィルタに振動を加えるバイブレーターと、前記塵埃センサーの出力に応じて前記バイブレーターを駆動させる制御手段とを備えた電気掃除機。
  2. フィルタを紙パックで形成した請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 制御手段は、塵埃センサーの出力波形により塵埃の大きさを判断し、前記塵埃の大きさに応じてバイブレーターの振動数を変化させるようにした請求項1又は2に記載の電気掃除機。
  4. バイブレーターを複数個備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  5. 電動送風機への通電を停止した後も、バイブレーターを駆動するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  6. 塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時間を変えるようにした請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時の振動数を変えるようにした請求項5に記載の電気掃除機。
  8. 塵埃センサーの信号をパルス信号に変換するパルス変換部を設け、前記パルス変換部からの信号の積算量に応じて、電動送風機への通電停止後のバイブレーターの駆動時の振幅を変えるようにした請求項5に記載の電気掃除機。
  9. 塵埃集塵装置と連通すると共に被掃除面から塵埃を吸引する吸込具と、前記被掃除面上で前記吸込具を移動させるときに握るハンドルを備え、塵埃センサーの出力に応じて駆動される第2のバイブレーターを前記ハンドルに設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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