JP2007295293A - 通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局と移動端末との送受信パスに異常が生じても、ビームフォーミングにおける干渉を低減する通信方法を提供する。
【解決手段】複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う基地局における通信方法である。キャリブレーション実行部は、アダプティブアンテナに対して、基地局内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行する(S102〜103)。サブキャリア切替制御部は、当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、移動端末との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御する(S104〜107)。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う無線通信装置における通信方法及び無線通信装置に関する。
従来、複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有する基地局(以下において、「アダプティブアレイ基地局」という。)では、N(Nは2以上の自然数)本のアンテナ素子から受信した受信情報(振幅と位相)を元にして、各アンテナ素子に対しそれぞれ所定の重み付けを行い、電波を送信する。そして、これによって、アダプティブビームフォーミングとアダプティブヌルスティアリングを形成している。ここで、一般的にアダプティブヌルスティアリングはアダプティブビームフォーミングに比べて、より精度の高い振幅および位相の制御を各アンテナで実施することが要求される。このため、アダプティブアレイ基地局は、いくつかのアンテナキャリブレーション方法を実施しており、アンテナコンフィグレーションの正常性をチェックし、異常があった場合には、その異常内容をネットワークセンターに通知する。その場合の基地局の動作としては、異常があった送受信パスを除いて、アダプティブアレイの重み付け計算をし、電波の送受信を行う(例えば、特許文献1参照。)。
一方、複数のサブキャリアで構成するマルチキャリアの変調方式としては、OFDMやOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)などが挙げられる。標準規格IEEE802.16eでは、OFDMA方式が採用されており、より高速な無線通信が可能となっている。その中で、サブキャリアの配置方法として、連続的なサブキャリアを束ねる配置方法(連続配置:IEEE802.16e規格書において「AMC」と呼ばれる方式である)と、不連続のサブキャリアを束ねる配置方法(不連続配置:IEEE802.16e規格書において「PUSC」と呼ばれる方式である)とが定義されている。
これらの配置方法は、モビリティやスループットなどのバランスから最適に選択され、通信開始前に予めその方式が決定されている。
特開2001−53662号公報
例えば、マルチキャリア無線装置(IEEE802.16e)においては、周波数利用効率の向上のために、空間多重を容易に利用する方式として上述したAMCが利用される場合が多い。
しかしながら、AMCを利用して運用している場合、複数の送受信パスに異常が生じた際には、受信情報が少なくなるため、想定するアダプティブヌルスティアリングが形成できなくなる。このため、ビームフォーミングにおいて干渉が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、基地局と移動端末との送受信パスに異常が生じても、ビームフォーミングにおける干渉を低減する通信方法及び無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う無線通信装置における通信方法であって、(a)アダプティブアンテナに対して、無線通信装置内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行するステップと、(b)当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、他の装置との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御するステップとを含む通信方法であることを要旨とする。
第1の特徴に係る通信方法によると、通信中にサブキャリアの周波数帯域の配置方法を変更することができ、基地局と移動端末との送受信パスに異常が生じても、ビームフォーミングにおける干渉を低減することができる。
又、第1の特徴に係る通信方法のキャリブレーションを実行するステップにおいて、無線通信装置と他の装置との間の有効な送受信パス数を算出し、配置方法を制御するステップにおいて、予め設定された閾値と有効な送受信パス数とを比較することにより、配置方法を制御してもよい。ここで、「送受信パス数」とは、無線通信装置と他の装置間のパス数を示し、例えば、有効なアンテナ素子数でもよく、有効なサブキャリア数でもよい。
この通信方法によると、有効な送受信パス数に応じて、サブキャリアの周波数帯域の配置方法を変更することができる。
又、上記通信方法のアダプティブ処理を制御するステップにおいて、有効な送受信パス数が閾値より大きい場合は、サブキャリアの周波数帯域の配置方法を当該サブキャリアが連続するように配置する方法にし、有効な送受信パス数が前記閾値より小さい場合は、配置方法を前記サブキャリアが不連続になるように配置する方法へ変更してもよい。
この通信方法によると、例えば、AMCで通信を行っている場合に、有効な送受信パス数が減少したとき、PUSCに配置方法を変更することができる。
又、第1の特徴に係る通信方法の配置方法を制御するステップにおいて、複数のアンテナ素子のうち、一部のアンテナ素子を使用して、現在の配置方法を制御してもよい。
この通信方法によると、アンテナ素子の一部に異常が発生した場合に、残りのアンテナ素子によって、通信を維持することができる。
本発明の第2の特徴は、複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う無線通信装置であって、(a)アダプティブアンテナに対して、無線通信装置内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行するキャリブレーション実行部と、(b)当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、他の装置との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御する制御部とを備える無線通信装置であることを要旨とする。
第2の特徴に係る無線通信装置によると、通信中にサブキャリアの周波数帯域の配置を変更することができ、基地局と移動端末との送受信パスに異常が生じても、ビームフォーミングにおける干渉を低減することができる。
本発明によると、基地局と移動端末との送受信パスに異常が生じても、ビームフォーミングにおける干渉を低減する通信方法及び無線通信装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
<第1の実施形態>
(通信システム)
第1の実施形態に係る通信システムは、マルチキャリア変調方式によって通信を行うシステムであり、例えば、標準規格IEEE802.16eに基づいたOFDMA方式が採用される。第1の実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、複数の基地局10と、複数の移動端末20と、通信ネットワーク30とを備える。
基地局10は、複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有するアダプティブアレイ基地局である。基地局10は、設置時も含めて定期的に、アンテナ素子を含んだハードウェアのコンフィグレーションをチェックする機能を備えているので、常に最適なアダプティブ効果が期待できる。尚、本明細書において、無線周波数の送受信部の特性をキャリブレーションする機能を利用したハードウェアのコンフィグレーションチェックを、アンテナコンフィグレーションチェックと称している。又、基地局10は、複数の移動端末20と無線通信を行い、移動端末20との間の通話回線、制御回線の制御を行う。
移動端末20は、基地局10と無線通信を行う機能を有する端末であり、例えば、携帯電話やPHS、ノートPCなどが挙げられる。
通信ネットワーク30は、移動体通信システムにおける交換機ネットワークでもよく、移動体通信システムとして使用される多重通信システムがIP電話による通信システムである場合などにはTCP/IP網であってもよい。
次に、第1の実施形態に係る基地局10について、詳細に説明する。基地局10は、図2に示すように、制御部(MAC部)100と、記憶部101と、ネットワーク部102と、モデム部103と、送受信部104a〜104dと、送受信切り替えスイッチ105と、4つのアンテナ素子106a〜106dとを備える。尚、第1の実施形態では、アンテナ素子を4つ示しているが、この数に特に限定されないことは勿論である。
制御部100は、複数のCPUから構成され、アダプティブアレイ基地局全体の制御を行う。具体的には、制御部100は、データ処理部110と、キャリブレーション実行部113と、サブキャリア切替制御部111と、比較判定部112とを備える。
データ処理部110は、モデム部103に対して必要なパラメータ及びタイミングを指示し、モデム部103が受信したデータを処理する。又、データ処理部110は、空中に輻射すべきデータを作成してモデム部103に渡す。
又、データ処理部110は、キャリブレーション実行部113によるキャリブレーションの実行結果に基づいて、各アンテナ素子106a〜106dに対し、それぞれ所定の重み付けで送信出力の制御を指示する。
キャリブレーション実行部113は、アダプティブアンテナに対して、基地局10内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行する。例えば、キャリブレーション実行部113は、n(nは2以上の自然数)本のアンテナ素子からなる基地局であれば、アンテナ0からアンテナn−1迄1本ずつ順番に連続したスロットタイミングで、既知の振幅と位相で微弱な電波を受信スロットで送信する。その時、残りのn−1本のアンテナでの受信情報を使って、送受信部の特性のキャリブレーションを実施する。
このキャリブレーション時の送信ウエイトは以下の点を考慮して行う。即ち、アンテナ1本から送信された電波を他のアンテナで受信する場合、キャリブレーションの精度を保証するためには、できるだけC/I(希望レベルと干渉レベルの比)が高いことかつ飽和しないことが必要である。そのため、本キャリブレーションでは数回のキャリブレーションで最も良い送信ウエイトを決定し、以後その送信ウエイトでキャリブレーションを実施する。
又、キャリブレーション実行部113は、上述したキャリブレーションの実行結果に基づき、アンテナコンフィギュレーションチェックを行う。アンテナコンフィギュレーションチェックの内容を以下に示す。
1.無線周波数の送受信部のキャリブレーションが成功したかどうかを判断する。
2.基地局の無線周波数受信部、無線周波数送信部、アンテナ、アンテナと基地局本体との接続ケーブルおよびその接続状態が正常かどうか判断する。
更に、キャリブレーション実行部113は、上述したキャリブレーションの実行結果により、基地局10と移動端末20との間の有効な送受信パス数を算出する。
サブキャリア切替制御部111は、キャリブレーション実行部113によるキャリブレーションの実行結果に基づいて、移動端末20との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御する。例えば、サブキャリア切替制御部111は、当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、現在AMCを使用していた場合には、PUSCに切り替える。
比較判定部112は、閾値データ記憶部114に記憶されている、予め設定された閾値と、キャリブレーション実行部113において算出された有効な送受信パス数とを比較し、比較結果をサブキャリア切替制御部111に通知する。
この場合、サブキャリア切替制御部111は、例えば、有効な送受信パス数が閾値より大きい場合は、現在の配置方法を維持し、有効な送受信パス数が閾値より小さい場合は、配置方法を変更する。
記憶部101は、制御部100及びモデム部103に接続され、閾値データ記憶部114と、キャリブレーションデータ記憶部115とを備える。
閾値データ記憶部114は、比較判定部112が使用する閾値を記憶する。閾値データ記憶部114は、例えば、閾値として、有効送受信パスとの比較に用いるための、有効アンテナ下限数を記憶する。尚、閾値は、基地局10に備えられた入力部(図示せず)から入力されてもよく、通信ネットワーク30を介して設定されてもよい。
キャリブレーションデータ記憶部115は、キャリブレーション実行部113で実行されたキャリブレーションの実行結果を記憶する。
ネットワーク部102は、通信ネットワーク30に接続し、インタフェース処理を実行する。
モデム部103は、複数のCPUから構成され、送受信データの変復調及びデジタル信号処理による位相制御を行う。例えば、以下の5つの制御を行う。
1.送受信部104a〜104dの最終段で変換されたデジタル信号を、例えばD/U(希望波/妨害波)が最大となるように合成し、復調する。
2.アンテナ素子106a〜106dでの受信の位相を算出して、送信時にはアンテナ端で同等の位相になるように制御する。それによって、通信を行う端末の方向に送信/受信とも指向性を持たせることができる。
3.干渉波と遅延波の到来方向にヌル点を作ることによって抑圧する。
4.4つのアンテナ素子106a〜106dに供給する信号の位相を制御することによって、任意の方向に指向性を持たせてビームを絞って送信することを可能とする。
5.周囲の基地局や通話中、あるいはデータ(通信)のやりとりをしている端末以外の端末に対して、下り方向に与える干渉を減少させる。
又、モデム部103は、制御部100に接続される。
送受信部104a〜104dは、モデム部103及び送受信切り替えスイッチ105に接続される。送受信部104a〜104dは、それぞれ受信系モジュールと送信系モジュールとから構成される。受信系モジュールは、アンテナ素子106a〜106d毎に備えた、ローノイズ増幅器、ダウンコンバータ、A/Dコンバータにより構成され、この順序で、信号経路である送受信切り替えスイッチ105からモデム部103に向かって接続される。又、送信系モジュールは、同様に、アンテナ素子106a〜106d毎に備えた、D/Aコンバータ、アッパコンバータ、電力増幅器により構成され、この順序で、信号経路であるモデム部103から送受信切り替えスイッチ105に向かって接続される。
送受信切り替えスイッチ105は、アンテナ素子106a〜106dに接続され、アンテナ素子106a〜106dを時分割で制御して、送信と受信との切り替え制御を行う。
(通信方法)
次に、第1の実施形態に係る通信方法について、図3を用いて説明する。ここでは、標準規格IEEE802.16eに基づいた無線通信が行われる場合について説明する。
まず、基地局10を起動すると、ステップS101において、基地局10のサブキャリア切替制御部111は、サブキャリア配置方法をAMCに設定する。AMCは、図4(a)に示すように、連続的な周波数を有するサブキャリアを使用する方式であり、空間多重を容易に利用することができる。又、閾値データ記憶部114には、基地局動作として最低保障すべき有効アンテナ下限数を記憶させる。
次に、キャリブレーション実行部113は、起動動作から一定時間経過後、基地局10内の温度を監視し、一定温度上昇する毎に、あるいは、基地局10内部のリプレースを行う毎に、キャリブレーションを実行する。そして、キャリブレーション実行部113は、キャリブレーションデータ記憶部115に、キャリブレーションの実行結果を記憶する。
又、キャリブレーション実行部113は、送受信パスで何らかの異常が検知された場合、その送受信パスにあたるアンテナ素子に対して異常を示すNGをフラグとして、キャリブレーションデータ記憶部115に記憶する。又、キャリブレーション実行部113は、有効なアンテナ素子に対しては、正常を示すOKをフラグとして、キャリブレーションデータ記憶部115に記憶する。このように、キャリブレーションデータ記憶部115は、各アンテナ素子106a〜106dに対してOK/NGのフラグを記憶する。
そして、ステップS102において、キャリブレーションデータ記憶部115内のキャリブレーション実行結果であるキャリブレーションデータが更新された場合、ステップS103へ進む。
ステップS103において、キャリブレーション実行部113は、アンテナコンフィギュレーションチェックを行う。アンテナコンフィギュレーションチェックの結果がOK、即ち正常である場合は、ステップS104へ進み、アンテナコンフィギュレーションチェックの結果がNG、即ち異常である場合は、ステップS105へ進む。
ステップS104において、サブキャリア切替制御部111は、現在のサブキャリア配置方法がAMCであるか確認し、AMCの場合はそのままの処理を続行する。AMCでない場合は、ステップS106において、サブキャリア切替制御部111は、サブキャリア配置方法をAMCに設定する。尚、キャリブレーションデータ記憶部115は、現在の動作がAMCかPUSCかを示すフラグを記憶し、サブキャリア切替制御部111は、切り替えを行うときにはこのフラグを更新する。
一方、ステップS105において、比較判定部112は、予め設定された有効アンテナ下限数とキャリブレーション実行部113において算出された送受信パスのOKアンテナ数(有効な送受信パス数)とを比較し、比較結果をサブキャリア切替制御部111に通知する。有効な送受信パス数が有効アンテナ下限数より大きい場合は、ステップS104に進み、サブキャリア切替制御部111は、現在の配置方法であるAMCを維持する。一方、有効な送受信パス数が閾値より小さい場合は、ステップS107へ進み、サブキャリア切替制御部111は、サブキャリアの配置方法をAMCからPUSCへ切り替える。
PUSCは、図4(b)に示すように、不連続的な周波数を有するサブキャリアを使用する方式であり、このような不連続な周波数を使用することにより、ビームの干渉を抑制することができる。
又、内部機器の交換などで異常状態から復帰したときは、キャリブレーション実行部113がキャリブレーションを実施し(S102)、コンフィグレーション結果がOKとなり(S103)、現在のサブキャリア配置方法がPUSCである場合は(S104)、サブキャリア切替制御部111が、サブキャリアの配置をPUSCからAMCへ切り替える(S106)動作を行う。
(作用及び効果)
第1の実施形態に係る基地局10及び通信方法によると、通信中に、サブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御することができる。具体的には、基地局10と移動端末20との間の有効な送受信パス数を算出し、予め設定された有効アンテナ下限数と有効な送受信パス数とを比較することにより、配置方法を変更する。有効な送受信パス数が減少すると、図5に示すように、ビーム干渉が発生する。第1の実施形態では、AMCを用いて通信を行っている場合に、有効な送受信パス数が閾値より大きい場合は、AMC方式を維持し、有効な送受信パス数が閾値より小さい場合、即ち、有効な送受信パス数が減少したときは、PUSCに配置方法を変更することができる。PUSCは、不連続的な周波数を有するサブキャリアを使用する方式であるため、ビームの干渉を抑制することができる。
又、従来、自動的に実施されたアンテナコンフィギュレーションチェックの結果、何か異常があれば、基地局10は、ネットワークセンタに速やかに結果のレポートを付けて通知する。しかしながら、ネットワークセンタに通知してから異常部の修復までの期間、干渉が発生した状態で基地局10が動作するため、基地局10−移動端末20間で安定した接続が維持できない状態が生じている。
第1の実施形態に係る基地局10及び通信方法によると、通信中にサブキャリアの配置方法を制御することにより、基地局10の異常が修復されるまでの期間も、基地局10−移動端末20間で安定した接続を維持することができる。
更に、内部機器の交換などで異常状態から復帰したときは、キャリブレーション実行部113がキャリブレーションを実施し、その結果より、サブキャリア切替制御部111がPUSCからAMCへ切り替え、再度空間多重を使用することができるため、常時最適な状態で運用することができる。
<第2の実施形態>
(通信システム)
第2の実施形態に係る通信システムは、第1の実施形態と同様に、マルチキャリア変調方式によって通信を行うシステムであり、例えば、標準規格IEEE802.16eに基づいたOFDMA方式が採用される。第2の実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、複数の基地局10と、複数の移動端末20と、通信ネットワーク30とを備える。移動端末20及び通信ネットワーク30については、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
基地局10は、図2に示すように、制御部(MAC部)100と、記憶部101と、ネットワーク部102と、モデム部103と、送受信部104a〜104dと、送受信切り替えスイッチ105と、4つのアンテナ素子106a〜106dとを備える。
制御部100は、複数のCPUから構成され、アダプティブアレイ基地局全体の制御を行う。具体的には、制御部100は、データ処理部110と、キャリブレーション実行部113と、サブキャリア切替制御部111と、比較判定部112とを備える。
サブキャリア切替制御部111は、キャリブレーション実行部113によるキャリブレーションの実行結果に基づいて、移動端末20との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御する。
比較判定部112は、予め設定された閾値とキャリブレーション実行部113において算出された有効な送受信パス数とを比較し、比較結果をサブキャリア切替制御部111に通知する。
この場合、サブキャリア切替制御部111は、例えば、有効な送受信パス数が閾値より大きい場合は、複数のアンテナ素子106a〜106dのうち、正常である一部のアンテナ素子を使用して、現在の配置方法を維持する。そして、この場合には、多重数制御部(図示せず)は、複数の移動端末との間に形成される多重数を、正常である一部のアンテナ素子の当該素子数に対応させた数となるように制御する。具体例を示すと、図5では、基地局と移動端末A、B及びCとが3多重した状態となっているが、基地局と移動端末A及びBとが2多重した状態になるよう制御する。一方、有効な送受信パス数が閾値より小さい場合は、サブキャリア切替制御部111は、配置方法を変更する。
尚、基地局10を構成するデータ処理部110、キャリブレーション実行部113、記憶部101、ネットワーク部102、モデム部103、送受信部104a〜104d、送受信切り替えスイッチ105、アンテナ素子106a〜106dについては、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
(通信方法)
次に、第2の実施形態に係る通信方法について、図6を用いて説明する。ここでは、標準規格IEEE802.16eに基づいた無線通信が行われる場合について説明する。
図6のステップS201〜204は、図3のステップS101〜104と同様の処理である。即ち、基地局10を起動すると、基地局10のサブキャリア切替制御部111は、サブキャリア配置方法をAMCに設定する。
又、ステップS203において、アンテナコンフィギュレーションチェックの結果がOK、即ち正常である場合は、ステップS204へ進み、アンテナコンフィギュレーションチェックの結果がNG、即ち異常である場合は、ステップS205へ進む。
ステップS204では、サブキャリア切替制御部111は、現在のサブキャリア配置方法がAMCであるか確認し、AMCの場合はそのまま処理を続行する。AMCでない場合は、ステップS206において、サブキャリア切替制御部111は、サブキャリア配置方法をAMCに設定する。
一方、ステップS205において、比較判定部112は、予め設定された有効アンテナ下限数とキャリブレーション実行部113において算出された送受信パスのOKアンテナ数(有効な送受信パス数)とを比較し、比較結果をサブキャリア切替制御部111に通知する。有効な送受信パス数が有効アンテナ下限数より大きい場合は、ステップS208に進む。この場合、先のステップS203において、アンテナコンフィグレーションチェックの結果がNGであり、正常なアンテナ素子数が減少していることになるので、当該ステップS208では、正常である一部のアンテナ素子を使用して、AMCによって通信を行うようにするとともに、多重数制御部(図示せず)は、移動端末との間の多重数を減少させる。
一方、有効な送受信パス数が閾値より小さい場合は、ステップS207へ進み、ここでは、サブキャリア切替制御部111は、サブキャリア配置方法をAMCからPUSCへ切り替える。
尚、ステップS208において、基地局10が移動端末との間の多重数を減少させた場合、それ以降のサブキャリア配置については、ステップS202〜S208と同様の処理の他、ステップS209やステップS210の処理を経る。即ち、例えば、内部機器の交換などで異常状態から復帰したときは、キャリブレーション実行部113がキャリブレーションを実施し(S202)、コンフィグレーション結果がOKとなった場合には(S203)、すべてのアンテナ素子106a〜106dが使用できる状態であるため、ステップS204及びS206を経た後、ステップS209において、多重数制御部(図示せず)は、移動端末との間の多重数が初期値であるかを判断する(S209)。ここで、初期値とは、基地局10のアンテナがすべて正常な状態である場合における移動端末との多重数をいい、例えば、図5の例では、「3」(3多重)を意味する。そして、ステップS209において、現在の多重数が初期値よりも少ない場合には、ステップS210において、多重数制御部(図示せず)は、移動端末との多重数が初期値になるように制御し(S210)、AMCによって通信を行う。又、ステップS209において、現在の多重数が初期値である場合には、当該多重数の制御は行わず、AMCによって通信を行う。
(作用及び効果)
第2の実施形態に係る基地局10及び通信方法によると、通信中に、使用するアンテナ素子を変更し、サブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御することができる。具体的には、基地局10と移動端末20との間の有効な送受信パス数を算出し、予め設定された有効アンテナ下限数と有効な送受信パス数とを比較することにより、使用するアンテナ素子を変更する。このように、アンテナ素子の一部に異常が発生した場合には、残りのアンテナ素子によって通信を維持することにより、ビームの干渉を抑制することができる。
又、第2の実施形態に係る基地局10及び通信方法によると、通信中に、使用するアンテナ素子を制御することにより、基地局10の異常が修復されるまでの期間も、基地局10−移動端末20間で安定した接続を維持することができる。
更に、内部機器の交換などで異常状態から復帰したときは、キャリブレーション実行部113がキャリブレーションを実施し、その結果より、サブキャリア切替制御部111が一部のアンテナ素子をから正常なすべてのアンテナ素子を使用することに切り替えるため、常時最適な状態で運用することができる。
<その他の実施形態>
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明に係る無線通信装置として、基地局10を例に挙げ説明を行ったが、図2に示すキャリブレーション実行部113、サブキャリア切替制御部111、比較判定部112等の機能を、他の無線通信装置に配置して、本発明を実現しても構わない。例えば、これらの機能を移動端末20内に配置してもよく、無線制御局など上位通信装置に配置してもよい。
又、第1の実施形態において、基地局起動時には、AMCに設定し、状況に応じてPUSCに切り替える方法を説明したが、基地局起動時にPUSCに設定し、状況に応じてAMCに切り替えることとしてもよい。サブキャリアの周波数帯域の配置方法は、モビリティやスループットなどのバランスから最適に選択されるため、状況に応じて任意に設定できるものとする。
又、第2の実施形態では、配置方法としてAMCを維持し、使用アンテナ数を変更することについて説明したが、配置方法としてPUSCやその他の方式を採用してもよいことは勿論である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
第1及び第2の実施形態に係る通信システムの構成図である。 第1及び第2の実施形態に係る基地局のブロック構成図である。 第1の実施形態に係る通信方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るサブキャリアの周波数帯域の配置方法を説明する模式図である。 第1の実施形態に係る基地局及び通信方法の作用及び効果を説明するための図である。 第2の実施形態に係る通信方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10…基地局
20…移動端末
30…通信ネットワーク
100…制御部
101…記憶部
102…ネットワーク部
103…モデム部
104a〜104d…送受信部
105…送受信切り替えスイッチ
106a〜106d…アンテナ素子
110…データ処理部
111…サブキャリア切替制御部
112…比較判定部
113…キャリブレーション実行部
114…閾値データ記憶部
115…キャリブレーションデータ記憶部

Claims (5)

  1. 複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う無線通信装置における通信方法であって、
    前記アダプティブアンテナに対して、前記無線通信装置内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行するステップと、
    当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、他の装置との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 前記キャリブレーションを実行するステップにおいて、前記無線通信装置と前記他の装置との間の有効な送受信パス数を算出し、
    前記配置方法を制御するステップにおいて、予め設定された閾値と前記有効な送受信パス数とを比較することにより、配置方法を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記配置方法を制御するステップにおいて、前記有効な送受信パス数が前記閾値より大きい場合は、前記サブキャリアの周波数帯域の配置方法を当該サブキャリアが連続するように配置する方法にし、前記有効な送受信パス数が前記閾値より小さい場合は、前記配置方法を前記サブキャリアが不連続になるように配置する方法へ変更することを特徴とする請求項2に記載の通信方法。
  4. 前記配置方法を制御するステップにおいて、前記複数のアンテナ素子のうち、一部のアンテナ素子を使用して、現在の配置方法を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  5. 複数のアンテナ素子を備えたアダプティブアンテナを有し、マルチキャリア変調方式によって通信を行う無線通信装置であって、
    前記アダプティブアンテナに対して、前記無線通信装置内の受信信号経路の伝送特性と送信信号経路の伝送特性との差を求めるキャリブレーションを実行するキャリブレーション実行部と、
    当該キャリブレーションの実行結果に基づいて、他の装置との通信に使用するサブキャリアの周波数帯域の配置方法を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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