JP2007294336A - 発光装置、発光装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

発光装置、発光装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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JP2007294336A JP2006123034A JP2006123034A JP2007294336A JP 2007294336 A JP2007294336 A JP 2007294336A JP 2006123034 A JP2006123034 A JP 2006123034A JP 2006123034 A JP2006123034 A JP 2006123034A JP 2007294336 A JP2007294336 A JP 2007294336A
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Osamu Yokoyama
修 横山
Hiromi Wano
裕美 和野
Tsuyoshi Maeda
強 前田
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Abstract

【課題】製造が容易であり、歩留りを向上させることができ、低コストで製造可能な発光
装置、発光装置の製造方法及び電子機器を提供すること。
【解決手段】有機EL装置1を構造する過程で有機EL素子3内に回折格子を形成する必
要がなく、回折格子6bが形成された回折格子フィルム6を有機EL素子3とは別個に作
成し、この回折格子6bを保護層4の上面4aに密接させれば済むことになる。これによ
り、大掛かりな露光装置や特殊な露光装置が不要になると共に、歩留りを向上させること
ができ、低コスト化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置、発光装置の製造方法及び電子機器に関する。
発光装置のうち、例えばトップエミッション型の有機EL装置は、例えばガラス基板上
に発光素子である有機EL素子が形成され、当該有機EL素子が保護層で覆われた構成と
なっているのが一般的である。有機EL素子は、発光層と、この発光層を挟むように設け
られる電極(陽極及び陰極)とが積層されて構成されている。
このような有機EL装置の構成では、発光層で発光した光の一部が各層の界面で全反射
されることがある。全反射されてしまうと、有機EL素子の外部に射出されないため、光
の取り出し効率が低くなってしまう。これに対して、界面での全反射を防ぐことで光の取
り出し効率を向上させる技術として、回折格子を用いた技術が知られている。
例えば特許文献1及び特許文献2に記載されているように、画素内の電極や発光層の界
面に回折格子を構成する凹部を形成することにより、本来であれば全反射する光でも回折
によって回折されて界面を通過するため、有機EL素子の外部に光が射出されることにな
る。このように、光の取り出し効率を向上させることができる。
特開2005−63838号公報 特開2005−268046号公報
しかしながら、特許文献1又は特許文献2のように回折格子を形成する場合、有機EL
素子の外部に光を射出させるためには、回折格子の格子周期を1μm程度あるいはそれ以
下の非常に微細な周期に形成する必要がある。有機EL装置は、通常大面積基板をもとに
して形成される。微細な周期のパターンを大面積基板に形成するには、大掛かりな露光装
置、あるいは、干渉露光法などの特殊な露光装置が必要になり、製造が困難になる。
また、大面積基板には、薄膜トランジスタのように光が照射されると劣化する素子が設
けられている。薄膜トランジスタが形成されている大面積基板を上記のような特殊な露光
装置を用いて露光すると、薄膜トランジスタに露光光が照射され、当該薄膜トランジスタ
の品質が劣化する虞がある。この結果、歩留り低下、コストアップを招くという問題が生
じる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、製造が容易であり、歩留りを向上させるこ
とができ、低コストで製造可能な発光装置、発光装置の製造方法及び電子機器を提供する
ことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る発光装置は、一対の電極が発光層を挟持してな
る発光素子を素子基板上に有し、前記発光層で発光した光を前記素子基板側又は前記素子
基板と反対側から外部に射出する発光装置本体と、一方の面に回折格子が設けられており
、前記一方の面のうち前記回折格子の設けられた回折格子部分が前記発光装置本体のうち
前記発光層からの光が射出される光射出部分に密接するように前記発光装置本体に設けら
れた回折格子基板とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、一方の面に回折格子が設けられており、一方の面のうち回折格子の設
けられた回折格子部分が発光装置本体のうち発光層からの光が射出される光射出部分に密
接するように発光装置本体に設けられた回折格子基板を具備するので、発光装置を構造す
るプロセス中に発光素子内に回折格子を作成する必要がなく、回折格子が形成された回折
格子基板を発光素子と別個に作成して発光素子に設ければ済むことになる。これにより、
大掛かりな露光装置や特殊な露光装置が不要になると共に、歩留りを向上させることがで
き、低コスト化を図ることができる。
また、回折格子基板の回折格子部分を発光装置本体の光射出部分に密接して設けている
ので、光射出部分と回折格子部分との間に空気層が形成されるのを回避することができ、
光の全反射を回避することができる。これにより、光の取り出し効率が低下するのを防ぐ
ことができる。
また、本発明は、前記発光層が有機EL層であることが好ましい。
本発明によれば、発光層が有機EL層であるため、当該複数の有機EL層を複数マトリ
クス上に配列することで当該発光素子を表示装置として用いることができ、単一の有機E
L層であっても照明装置として利用することができる。いずれに用いるにしても、有機E
L層内に回折格子を形成するのではなく、回折格子の形成された回折格子基板を密接させ
るだけで済むため、製造工程が容易になる。
また、本発明は、前記発光層で発光した光を前記素子基板と反対側から外部に射出する
ことが好ましい。
本発明によれば、発光層で発光した光を素子基板と反対側から外部に射出する、いわゆ
るトップエミッション型の発光装置であり、素子基板を透過することなく光が射出される
ものである。トップエミッション型の発光装置は、素子基板を透過して射出される、いわ
ゆるボトムエミッション型の発光装置に比べて、当該素子基板を透過しない分、発光層と
光射出部分との距離は短くなる。本発明のように発光層と光射出部分との距離が短いと、
いわゆる光のクロストークを回避することができる。
例えば、複数の発光層が配列されており、一つの発光層に一つの画素領域が設けられて
いる発光素子を考える。発光層で発光した光は光射出部分に対してすべてが垂直に進むわ
けではなく、放射状に進む成分も存在する。この成分は基板面方向へも移動する。発光層
と光射出部分との距離が長いと、基板面方向への移動距離が長くなる。このため、ある画
素領域では、当該画素領域に対応する発光層からの光のほか、別の発光層で発光した光や
、他の場所から反射してきた反射光などが混合して射出される場合がある。これを光のク
ロストークという。本発明では、発光層から光射出部分までの距離が短くなっており、光
の基板面方向への移動距離が短くなるので、クロストークが発生するのを抑えることがで
きる。これにより、高解像度を保ちつつ高発光効率を保持する発光装置を得ることができ
る。
また、本発明は、前記発光装置本体が、前記発光素子を覆うように設けられた光透過性
を有する保護層を有しており、前記発光層からの光が前記保護層から外部に射出され、前
記回折格子基板の前記一方の面の前記回折格子部分が、前記保護層の前記光射出部分に密
接するように設けられていることが好ましい。
保護層の表面が空気層に接している場合、発光層で発光した光は保護層と空気層との界
面で全反射されやすい。本発明では、回折格子基板の回折格子部分が、保護層の光射出部
分に密接するように設けられているので、保護層と空気層との界面での光の全反射を回避
することができ、光の利用効率を向上させることができる。
また、本発明は、前記回折格子基板が複数設けられており、前記複数の回折格子基板が
、平面視で前記光射出部分の異なる部分にそれぞれ配置されていることが好ましい。
例えば有機EL装置などのように、大面積基板をスクライブして個々の装置を製造する
場合、その製造過程で回折格子基板も大面積基板に対応した大きさにする必要がある。し
たがって、大面積の回折格子基板に回折格子を形成する必要がある。本発明では、回折格
子基板が複数設けられており、複数の回折格子基板が、平面視で光射出部分の異なる部分
にそれぞれ配置されているので、個々の回折格子基板ごとに回折格子を形成すれば良く、
大面積の回折格子基板に回折格子を形成しなくても済むことになる。これにより、大面積
の基板に回折格子を形成するのに比べて容易に製造することができ、製造コストを大幅に
削減することができる。
また、本発明は、前記発光素子が、前記素子基板上に所定の間隔で複数設けられており
、前記複数の回折格子基板のうち隣接する前記回折格子基板の対向する辺同士が共に平面
視で前記発光素子の間の領域に位置するように、前記複数の回折格子基板が配置されてい
ることが好ましい。
本発明によれば、発光素子が、前記素子基板上に所定の間隔で複数設けられており、複
数の回折格子基板のうち隣接する回折格子基板の対向する辺同士が共に平面視で発光素子
の間の領域に位置するように複数の回折格子基板が配置されているので、発光層と貼り合
せ部分とが平面視で重なってしまうのを回避することができる。これにより、発光層から
の光が貼り合せ部分において損失を受けるのを防ぐことができる。
また、本発明は、前記発光層が、第1の色光を発光する第1発光層と、第2の色光を発
光する第2発光層とを少なくとも含み、前記回折格子基板のうち前記第1発光層の光射出
部分に密接する部分と前記第2発光層の光射出部分に密接する部分とで、前記回折格子の
格子周期が異なっていることが好ましい。
光が回折するのに最適な回折格子の格子周期が光の波長によって異なることがわかって
いる。本発明では、発光層が、第1の色光を発光する第1発光層と、第2の色光を発光す
る第2発光層とを少なくとも含み、回折格子基板のうち第1発光層の光射出部分に密接す
る部分と第2発光層の光射出部分に密接する部分とで、回折格子の格子周期が異なってい
るので、第1の色光又は第2の色光に応じた最適な格子周期に設計することができる。こ
れにより、一層効率的に光を回折させることができるので、光の取り出し効率を向上させ
ることができる。
また、本発明は、前記回折格子基板を前記発光装置本体側に押圧する押圧部材を更に具
備することが好ましい。
本発明によれば、回折格子基板を発光装置本体側に押圧する押圧部材を更に具備するの
で、回折格子が発光装置本体から離れてしまうのを防ぐことができる。
また、本発明は、前記回折格子基板が可撓性を有しており、前記回折格子基板と前記発
光装置本体とを封止する封止部材を更に具備し、前記回折格子基板、前記発光装置本体及
び前記封止部材で囲まれた空間内の圧力が、前記空間の外側の圧力よりも低くなっており
、当該圧力差によって前記回折格子基板が前記発光装置本体に密接していることが好まし
い。
本発明によれば、回折格子基板が可撓性を有しており、回折格子基板と発光装置本体と
を封止する封止部材を更に具備し、回折格子基板、発光装置本体及び封止部材で囲まれた
空間内の圧力が、空間の外側の圧力よりも低くなっており、当該圧力差によって回折格子
基板が発光装置本体に密接しているので、回折格子基板の回折格子部と発光装置本体の光
射出部とを、接着剤などを設けずに密接させることができる。
本発明に係る発光装置の製造方法は、素子基板上に、一対の電極に発光層が挟持された
発光素子を形成する発光素子形成工程と、一方の面に回折格子が設けられた回折格子基板
を、前記一方の面のうち前記回折格子の設けられた回折格子部分が前記発光装置本体のう
ち前記発光層からの光が射出される光射出部分に密接するように前記発光装置本体に取り
付ける回折格子基板取付工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、発光装置を構造するプロセス中に発光素子内に回折格子を形成する必
要は無く、回折格子の形成された回折格子基板を発光素子に貼り付けるだけで済むので、
大掛かりな露光装置や特殊な露光装置が不要になると共に、歩留りを向上させることがで
き、低コスト化を図ることができる。
また、本発明は、前記回折格子基板が可撓性を有しており、前記回折格子基板取付工程
が、前記発光素子の形成された前記素子基板上の領域を囲うと共に一部に開口部が形成さ
れるように、前記素子基板上に封止部材を環状に形成する封止部材形成工程と、前記回折
格子基板の前記一方の面を前記発光装置本体に対向させ、前記回折格子部分と前記光射出
部分とが平面視で重なるように前記封止部材を介して前記回折格子基板を素子基板に貼り
付ける貼付工程と、前記回折格子部分が前記光射出部分に密接するまで、前記回折格子基
板、前記素子基板及び前記封止部材で囲まれた空間を前記開口部から減圧する減圧工程と
、前記回折格子部分が前記光射出部分とを密接させた後、前記開口部を封止する封止工程
とを具備することが好ましい。
本発明によれば、接着剤などを用いなくても、回折格子基板の回折格子部分と発光装置
本体の光射出部分とを密接させることができる。
また、本発明は、前記封止部材を形成する工程が、前記封止部材の前記開口部の内側に
土手部分を形成する工程を有することが好ましい。
回折格子基板、素子基板及び封止部材で囲まれた部分を減圧する際に、当該封止部材の
内側の部分と外気圧との差によって封止部材が開口部から封止部材の内側の部分に進入す
る虞がある。本発明によれば、封止部材の開口部の内側に土手部分を形成するので、封止
部材が開口部から内側の部分に進入するのを防ぐことができる。
本発明に係る電子機器は、上記の発光装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、製造が容易であり、歩留りを向上させることができ、低コストで製造
可能な発光装置を備えているので、安価な電子機器を得ることができる。
[第1実施形態]
以下、図面をもとにして、本発明の実施形態を説明する。
(有機EL装置)
図1(a)は本実施形態に係る有機EL装置の構成を示す平面図である。図1(b)は
この有機EL装置の断面図である。図2は、有機EL装置の1つの画素領域の構成を示す
断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、有機EL装置1は、有機EL素子基板2と、
複数の有機EL素子3と、保護層4と、封止部材5と、回折格子フィルム6とを主体とし
て構成されている。有機EL素子基板2、有機EL素子3、保護層4及び封止部材5によ
り有機EL装置本体を構成している。本実施形態で例に挙げる有機EL装置1は、静止画
や動画などを表示する表示装置として用いられる有機EL装置であり、有機EL素子3か
ら発光した光が有機EL素子基板2とは反対の方向、すなわち、保護層4の上面側から射
出されるトップエミッション型の有機EL装置である。
有機EL素子基板2は、例えばガラスなどからなる矩形の基板であり、図2に示すよう
に、表面には、有機EL素子3を駆動するTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジ
スタ)7と、当該TFT7に接続された金属薄膜8とが形成されている。TFT7及び金
属薄膜8は、有機EL素子3毎に設けられている。
有機EL素子3は、図1(a)及び図1(b)に示すように、有機EL素子基板2の例
えば対角2インチ程度の領域にマトリクス状に配列されている。有機EL素子3の設けら
れた領域が画素領域に対応している。例えば、図1(a)において最も左側の列が赤色の
画素領域、左から2番目の列が緑色の画素領域、左から3番目の列が青色の画素領域とな
っており、以下、右側の列に、赤色の画素領域、緑色の画素領域、青色の画素領域の順番
になっている。
図2に示すように、有機EL素子3は、金属薄膜8上に形成されており、陽極11と、
発光層12と、陰極13とを主体として構成されている。この有機EL素子3は、発光層
12が陽極11と陰極13とで挟持された構成になっている。
陽極11は、発光層12に正孔を供給する電極であり、例えばITOなどの透明な電極
から構成されている。
発光層12は、陽極11からの正孔と陰極13からの電子とが結合することにより発光
するようになっている。発光層12は、例えば、発光材料からなる発光材料層と、陽極1
1からの正孔を当該発光材料層に注入する正孔注入層と、陰極13からの電子を発光材料
層に注入する電子注入層とで構成されている(図示省略)。陽極11側に正孔注入層、陰
極13側に電子注入層が配置され、この正孔注入層と電子注入層とで発光材料層を挟持す
る3層構造になっている。発光層12を構成する各層は、発光効率の向上及び発光特性の
調整のため上述した3層構造以外の層構造に形成しても構わない。各層を構成する材料と
しては、低分子系又は高分子系の有機材料を用いることが好ましい。
陰極13は、発光層12に電子を供給する電極であり、発光層12で発光した光を透過
可能な構成になっている。例えば、厚さが極めて薄い金属薄膜や、電子注入性を有する透
明な有機膜などによって構成されている。陰極13の電気抵抗値を下げるために、陰極1
3上にITOなどの透明な導電膜を形成しても構わない。
有機EL素子3ごとに設けられた金属薄膜8は、例えばアルミニウムなど光反射率の高
い金属材料から構成されている。金属薄膜8は、TFT7からの電気信号を陽極11に供
給する電極として機能していると共に、発光層12で発光して有機EL素子基板2側に進
む光を保護層4側に反射する反射部材としても機能している。
保護層4は、SiONなどの無機材料からなり、有機EL素子3を酸素や水分から保護
するための薄膜である。この保護層4は、図1(a)及び図1(b)に示すように、有機
EL素子3を覆うように当該有機EL素子3に積層されている。図2に示すように、保護
層4の厚さt1は1μm程度になっている。保護層4の上面4aは平坦に形成されている
回折格子フィルム6は、例えば光を透過可能なプラスチックなどの材料からなり、可撓
性を有する回折格子基板である。図1(a)に示すように(粗い斜線部で示されている)
、有機EL素子3及び保護層4を覆う領域に配置されている。この回折格子フィルム6は
、図1(a)及び図1(b)に示すように、有機EL素子基板2に対向するように配置さ
れており、周縁部が封止部材5に接着され、当該封止部材5を介して有機EL素子基板2
上に貼り付けられている。回折格子フィルム6は、図2に示すように、厚さt2が約10
0μm程度になっている。
図1(b)及び図2に示すように、回折格子フィルム6のうち有機EL素子基板2に対
向する面6aには回折格子6bが形成されている。回折格子6bは、面6aに形成された
複数の凸部9を主体として構成されている。凸部9は、図1(a)に示すように、回折格
子フィルム6の面6a上に、有機EL素子3の配列された領域に平面視で重なるようにマ
トリクス状に形成されている。
凸部9は、図2に示すように、ピッチpが例えば1μm程度に形成されている。この凸
部9のピッチpが回折格子6bの格子周期になる。凸部9のピッチについては、回折光の
方向に応じて適宜変化させることが可能である。凸部9の深さdは、図2に示すように、
1μm程度に形成されている。
各凸部9は、図2に示すように、保護層4の上面4aに当接している。保護層4の上面
4aと凸部9との間には接着剤などの接着部材は設けられておらず、上面4aと凸部9と
が直接接触した構成になっている。上面4aと各凸部9とが直接接触することにより、回
折格子6bが上面4aに密接した構成となっている。
回折格子フィルム6の他方の面6c上には、水分や酸素が透過するのを抑制する薄膜構
造が形成されている。必要に応じて、光反射を防止する機能を有する薄膜構造を形成して
も良い。
封止部材5は、有機EL素子基板2上に保護層4を囲うように設けられており、保護層
4よりも基板面からの高さが高くなるように設けられている。この封止部材5は、封止剤
充填部5aと、土手部5bと、封止剤5cととを主体として構成されている。封止剤充填
部5a、土手部5b、封止剤5cは、いずれも酸素や水分の透過率が低い材料によって形
成されている。
封止剤充填部5aは、封止部材5の輪郭を構成する部分である。封止剤充填部5aの長
辺側、例えば図1(a)の例えば下辺側には、開口部5dが複数箇所、例えば3箇所形成
されている。この開口部5dは、封止剤充填部5aの下辺側にほぼ均一な間隔で設けられ
ている。封止剤充填部5a内には、封止剤5cが充填されている。
土手部5bは、封止剤充填部5aで囲まれる領域内に、開口部5dに沿って設けられて
いる。この土手部5bは、図1(a)の長辺方向の寸法が、開口部5dの開口幅(図1(
a)で封止剤充填部5aの長辺方向の寸法)よりもやや大きくなっており、開口部5dを
内側からカバーするように設けられている。封止剤充填部5aと土手部5bとの間には隙
間が形成されている。
封止剤5cは、上述した封止剤充填部5a内の他、開口部5dを塞ぐように設けられて
いる。この封止剤5cは、回折格子フィルム6及び有機EL素子基板2を接着し、両者の
間を封止すると共に、開口部5dを封止している。封止剤5cによって封止された、有機
EL素子基板2と、封止部材5と、回折格子フィルム6とで囲まれる空間は、密閉される
ことになる。この空間を密閉することにより、空間内外の圧力差によって回折格子フィル
ム6の回折格子6bが保護層4の上面4aに密接した状態を保持している。
上記のように構成された有機EL装置1では、図2に示すように、発光層12で発光し
た光Lは、陰極13を透過して保護層4に入射する。この光Lは保護層4を透過し、保護
層4の上面4aに到達し、保護層4の上面4aに設けられた回折格子フィルム6の回折格
子6bにおいて回折される。回折格子6bにおいて回折された光は、回折格子フィルム6
を透過して、有機EL装置1の外部に取り出される。
(有機EL装置の製造方法)
次に、上記のように構成された有機EL装置1の製造方法を説明する。本実施形態では
、大面積のマザー基板に有機EL装置1の構成を複数形成し、当該マザー基板をスクライ
ブして分断する手法(多面取り)によって個々の有機EL装置1を製造する。以下では、
マザー基板に形成された1つの有機EL装置の構成に着目して説明する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、有機EL素子基板2上に有機EL素子3と保
護層4とを形成し(発光素子形成工程)、この状態で、保護層4を囲うように封止部材5
を形成する(封止部材形成工程)。封止部材形成工程では、まず封止剤充填部5aを形成
する。封止剤充填部5aを形成する際には、当該封止剤充填部5aの長辺にほぼ均一な間
隔で開口部5dが形成されるようにする。次に、図4(a)及び図4(b)に示すように
、封止剤充填部5a内に封止剤5cを充填する。
一方、回折格子フィルム6については、有機EL素子基板2とは別個に作成して用意し
ておく。回折格子6bの構造を形成した型を用いて、厚み100μm程度のプラスチック
フィルムの表面に回折格子6bの凸部9を転写することで、図5(a)及び図5(b)に
示すように回折格子6bの形成された回折格子フィルム6を作成する。
次に、図6(a)及び図6(b)に示すように、回折格子フィルム6のうち回折格子6
bが形成された面6aを有機EL素子基板2に対向させ、回折格子6bが有機EL素子3
に平面視で重なるように位置合わせをして、回折格子フィルム6と封止剤5cとを接着す
る(貼付工程)。接着後、封止剤5cを硬化させて固定する。封止剤5cを固定すること
によって、有機EL素子基板2と回折格子フィルム6との間が封止される。
次に、図7(a)に示すように、有機EL素子基板2と、封止剤充填部5aと、回折格
子フィルム6とで囲まれた空間内を減圧する(減圧工程)。このとき、例えば開口部5d
に図示しないポンプを接続し、ポンプを駆動させ当該空間内を吸引することによって、こ
の空間内を減圧する。
有機EL素子基板2と回折格子フィルム6との間が封止剤5cによって封止されている
ので、この状態で上記空間内を減圧すると、図7(b)に示すように回折格子フィルム6
が圧力差によって変形し、回折格子フィルム6の回折格子6bと保護層4の上面4aとが
密接する。封止剤充填部5aの長辺には開口部5dがほぼ均一な間隔で設けられているた
め、回折格子フィルム6が均一に変形することになる。
回折格子フィルム6の回折格子6bが保護層4の上面4aに密接したら、図8(a)に
示すように、開口部5dを封止剤5cで封止する(封止工程)。有機EL素子基板2、封
止剤充填部5a、回折格子フィルム6で囲まれた空間は減圧状態になっているため、当該
空間の外部との圧力差によって封止剤5cが内部に引きこまれるが、土手部5bによって
塞き止められる。この状態で、封止剤5cを硬化させると、図8(b)に示すように、回
折格子フィルム6の回折格子6bが保護層4の上面4aに密接した状態で保持される。そ
の後、この大面積のマザー基板をスクライブして個々の有機EL装置1となる。
本実施形態によれば、有機EL装置1を構造する過程で有機EL素子3内に回折格子を
形成する必要がなく、回折格子6bが形成された回折格子フィルム6を有機EL素子3と
は別個に作成し、この回折格子6bを保護層4の上面4aに密接させれば済むことになる
。これにより、大掛かりな露光装置や特殊な露光装置が不要になると共に、歩留りを向上
させることができ、低コスト化を図ることができる。
また、回折格子フィルム6のうち回折格子6bを保護層4の上面4aに密接して設ける
ので、上面4aと回折格子6bとの間に空気層が形成されるのを回避することができ、当
該空気層における光の反射を回避することができる。これにより、光の取り出し効率が低
下するのを防ぐことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図9は、本実施形態に係る有機EL装置10
1の構成を示す図である。図9(a)は有機EL装置101の平面構成、図9(b)は有
機EL装置101の断面構成をそれぞれ示している。
図9(a)に示すように、有機EL装置101は、有機EL素子基板102と、複数の
有機EL素子103と、保護層104と、封止部材105と、回折格子フィルム106と
を主体として構成されている。本実施形態における有機EL装置101は、第1実施形態
と同様、静止画や動画などを表示する表示装置として用いられる有機EL装置であり、ト
ップエミッション型の有機EL装置である。本実施形態の有機EL装置101は、回折格
子フィルム106の構成が第1実施形態とは異なっており、その他の構成は第1実施形態
と同様になっている。
図9(a)及び図9(b)に示すように、回折格子フィルム106は、例えば光を透過
可能なプラスチックなどの材料からなり、可撓性を有する回折格子基板である。この回折
格子フィルム106は、ベースフィルム106aと、複数の個別フィルム106bとを主
体として構成されている。
図9(a)に示すように、ベースフィルム106aは、有機EL素子基板102のほぼ
中央にマトリクス状に配列された有機EL素子103及び保護層104を覆う領域に配置
されており、有機EL素子基板2の周縁部に配置された封止部材105を介して有機EL
素子基板102に貼り付けられている。ベースフィルム106aと有機EL素子基板10
2との間は、この封止部材105によって封止されている。
個別フィルム106bは、図9(a)及び図9(b)に示すように、ベースフィルム1
06a上の有機EL素子103との対向面106cに複数枚(図では6枚)貼り付けられ
ている。図9(a)に示すように、個別フィルム106bの長手方向は、有機EL素子1
03の一列を全て覆う寸法を有している。個別フィルム106bの短手方向は、有機EL
素子103を複数列、例えば、図9(a)で最も左列の赤色の画素領域、左から2列目の
緑色の画素領域、左から3番目の青色の画素領域の3列を覆う程度の寸法を有している。
図9(a)及び図9(b)に示すように、各個別フィルム106bは、隣接する個別フ
ィルム106bの側面106d同士が図示しない接着剤などによって貼り合わされている
。各個別フィルム106bは、この貼り合わせ部分が有機EL素子103の素子間に位置
するように配置されている。
個別フィルム106bは、図9(b)に示すように、保護層104と対向する面106
eに回折格子106fを構成する凸部109が形成されている。凸部109は、図9(a
)及び図9(b)に示すように、有機EL素子103の配列された領域に平面視で重なる
ようにマトリクス状に配置されている。凸部109は、第1実施形態と同様、ピッチが例
えば1μm程度、深さが1μm程度に形成されている。この凸部109のピッチが回折格
子106fの格子周期になる。
各凸部109は、図9(b)に示すように、保護層104の上面104aに当接してい
る。第1実施形態と同様、保護層104の上面104aと凸部109との間には接着剤な
どの接着部材は設けられておらず、上面104aと凸部109とが直接接触した構成にな
っている。上面104aと各凸部109とが直接接触することにより、回折格子106f
が上面104aに密接した構成となっている。
例えば本実施形態の有機EL装置101は、大面積のマザー基板をスクライブして個々
の有機EL装置を取り出す多面取りによって製造される。この場合、有機EL装置の製造
過程で回折格子フィルム106もマザー基板に対応した大きさにする必要がある。つまり
、大面積の回折格子フィルム106に回折格子106fを形成する必要がある。
これに対して、本実施形態では、回折格子フィルム106が、ベースフィルム106a
に貼り付けられた複数の個別フィルム106bによって構成されているので、個別フィル
ム106bごとに回折格子106fを形成すればよいことになる。これにより、大面積の
マザー基板に回折格子106fを形成するのに比べて容易に製造することができ、製造コ
ストを大幅に削減することができる。
また、本実施形態では、個別フィルム106b同士の貼り合せ部分が有機EL素子10
3の間に位置するように回折格子フィルム106が配置されているので、有機EL素子1
03と貼り合せ部分とが平面視で重なってしまうのを回避することができる。これにより
、貼り合せ部分における光の損失を防ぐことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。図10は、本実施形態に係る有機EL装置2
01の構成を示す図である。図10(a)は有機EL装置201の平面構成、図10(b
)は有機EL装置201の断面構成をそれぞれ示している。
図10(a)及び図10(b)に示すように、有機EL装置201は、有機EL素子基
板202と、有機EL素子203と、保護層204と、回折格子フィルム206とを主体
として構成されている。本実施形態の有機EL装置201は、例えば照明装置として用い
られる有機EL装置であり、有機EL素子203からの光が有機EL素子基板202を透
過して射出されるボトムエミッション型の有機EL装置である。
有機EL素子基板202は、光を透過可能な例えばガラスなどからなる矩形の基板であ
る。有機EL素子203は、有機EL素子基板202の例えば対角2インチ程度の領域に
ベタ状に形成されている。有機EL素子203の設けられた領域が照明領域になっている
。この有機EL素子203は、陽極211と、発光層212と、陰極213とを主体とし
て構成されている。
陽極211は、発光層212に正孔を供給する電極であり、光を透過可能な例えばIT
Oなどの透明な電極から構成されている。
発光層212は、陽極211からの正孔と陰極213からの電子とが結合することによ
り発光するようになっており、第1実施形態と同様の構成になっている。
陰極213は、発光層212に電子を供給する電極であり、発光層212で発光した光
を有機EL素子基板202側に反射可能な材料、例えばアルミニウムなどの光反射率の高
い金属によって構成されている。
保護層204は、SiONなどの無機材料からなり、有機EL素子203を酸素や水分
から保護するための薄膜である。保護層204は、図10(b)に示すように、有機EL
素子203を覆うように設けられている。
回折格子フィルム206は、例えば光を透過可能なプラスチックなどの材料からなる回
折格子基板である。この回折格子フィルム206は、図10(b)に示すように、厚さt
4が約100μm程度になっている。回折格子フィルム206は、周縁部が図示しない接
着部材によって有機EL素子基板202の表面202aに接着されている。
回折格子フィルム206のうち有機EL素子基板202の表面202aに対向する面2
06aには回折格子206bが形成されている。回折格子206bは、面206aに形成
された複数の凸部209を主体として構成されている。凸部209は、図10(a)に示
すように、回折格子フィルム206の面206aのほぼ中央部に設けられており、有機E
L素子203の形成された領域に平面視で重なるようにマトリクス状に配置されている。
凸部209は、第1実施形態と同様に、ピッチが例えば1μm程度、深さが1μm程度に
形成されている。凸部209のピッチが回折格子206bの格子周期になる。
回折格子206bを構成する各凸部209は、図10(b)に示すように、有機EL素
子基板202の表面202aに当接している。表面202aと凸部209との間には接着
剤などの接着部材は設けられておらず直接接触した構成になっている。直接接触すること
により、回折格子206bが表面202aに密接した構成となる。
本実施形態によれば、照明装置などに用いられるボトムエミッション型の有機EL装置
201であっても、有機EL素子基板202の表面202aに回折格子フィルム206の
回折格子206bを密接させることによって、第1実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
なお、陰極213を半透過性の陰極とし、陽極211の下面に光反射性の金属薄膜を配
置してトップエミッション型の有機EL素子とし、保護膜204の表面に回折格子を密着さ
せる構成とすることも可能である。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。図11は、本実施形態に係る有機EL装置の
断面構成を示す図である。本実施形態の有機EL装置301は、第1実施形態と同様、例
えば表示装置として用いられるトップエミッション型の有機EL装置である。
図11に示すように、本実施形態では、回折格子フィルム306の上面306aを押圧
する押圧部材307が設けられている。この押圧部材307は、有機EL素子基板302
に対向配置された対向基板308に設けられている。対向基板308は、接着部材309
を介して有機EL素子基板302に貼り付けられている。他の構成は第1実施形態と同様
である。
第1実施形態でも述べたように、有機EL装置301のうち、有機EL素子基板302
と、回折格子フィルム306と、封止部材305とで囲まれた空間は減圧状態になってい
る。このため、時間が経過すると封止部材305を通して大気が浸入しやすくなる。大気
が浸入すると、有機EL素子303の劣化が加速されてしまう。また、有機EL装置30
1内部の圧力が上昇し、回折格子フィルム306の回折格子306bが保護層304から
離れるという問題が生じる。
本実施形態では、回折格子フィルム306の上面306aを押圧する押圧部材307が
設けられているので、回折格子306bが保護層304から離れてしまうのを防ぐことが
できる。また、対向基板308及び接着部材309によって有機EL素子基板2上がさら
に覆われているので、大気の侵入自体を防ぐことができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を説明する。図12は、本実施形態に係る有機EL装置の
一部の構成を示す平面図である。本実施形態の有機EL装置401は、第1実施形態と同
様、例えば表示装置として用いられるトップエミッション型の有機EL装置である。本実
施形態では、回折格子フィルムの構成、特に、回折格子フィルムに設けられる回折格子の
構成が第1実施形態とは異なっているので、かかる点を中心に説明する。
図12に示すように、有機EL装置401には、赤色の色光を発光する有機EL素子4
03Rと、緑色の色光を発光する有機EL素子403Gと、青色の色光を発光する有機E
L素子403Bとが設けられている。回折格子フィルム406には、回折格子406bを
構成する凸部409が有機EL素子403に平面視で重なるように形成されている。
凸部409は、有機EL素子403Rに重なる領域ではピッチがp1となるように配列
されており、有機EL素子403Gに重なる領域ではピッチがp2となるように配列され
ており、有機EL素子403Bに重なる領域ではピッチがp3となるように配列されてい
る。ピッチp1、ピッチp2及びピッチp3は回折格子406bの格子周期であり、それ
ぞれ異なる値、すなわち、各有機EL素子403から発光される色光によって最適なピッ
チになるようにそれぞれ設定されている。
光が回折するのに最適な回折格子の格子周期は、光の波長によって異なっている。本実
施形態では、有機EL素子403Rに平面視で重なる領域と、有機EL素子403Gに平
面視で重なる領域と、有機EL素子403Bに平面視で重なる領域とで回折格子406b
のピッチ(格子周期)が異なっているので、各色光に応じた最適なピッチに設計すること
ができる。これにより、一層効率的に光を回折させることができるので、光の取り出し効
率を向上させることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明に係る第6実施形態を説明する。本実施形態では、上記実施形態に記載の
有機EL装置を搭載した電子機器について、携帯電話を例に挙げて説明する。
図13は、携帯電話500の全体構成を示す斜視図である。
携帯電話500は、筺体501、複数の操作ボタンが設けられた操作部502、画像や
動画、文字等を表示する表示部503を有する。表示部503には、本発明に係る有機E
L装置1〜401が搭載される。
このように、製造が容易であり、歩留りを向上させることができ、低コストで製造可能
な有機EL装置1〜401が搭載されているので、安価な電子機器を得ることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、図9(a)では、個別フィルム106bの長手方向が有機EL素子103の一
列を全て覆う寸法に形成されているが、これに限られることは無く、例えば1つの個別フ
ィルム106bのY方向の寸法を、図9(a)で示した寸法の1/2、1/3、・・・、
1/n(n≠0)とし、その個別フィルム106bをY方向に2枚、3枚、・・・、n枚
配列する構成であっても構わない。また、X方向についても、1枚の個別フィルム106
bで赤・緑・青の3列の組を複数組覆う構成であっても構わない。
本発明の第1実施形態に係る有機EL装置の構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る有機EL装置を構成する有機EL素子の構成を示す図。 本実施形態に係る有機EL装置の製造過程を示す工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 本発明の第2実施形態に係る有機EL装置の構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る有機EL装置の構成を示す図。 本発明の第4実施形態に係る有機EL装置の構成を示す図。 本発明の第5実施形態に係る有機EL装置の構成を示す図。 本発明の第6実施形態に係る携帯電話の構成を示す図。
符号の説明
1…有機EL装置 2…有機EL素子基板 3…有機EL素子 4…保護層 4a…
上面 5…封止部材 6…回折格子フィルム 6b…回折格子 106…回折格子フィル
ム 106a…ベースフィルム 106b…個別フィルム 307…押圧部材 308…
対向基板 309…接着部材

Claims (13)

  1. 一対の電極が発光層を挟持してなる発光素子を素子基板上に有し、前記発光層で発光し
    た光を前記素子基板側又は前記素子基板と反対側から外部に射出する発光装置本体と、
    一方の面に回折格子が設けられており、前記一方の面のうち前記回折格子の設けられた
    回折格子部分が前記発光装置本体のうち前記発光層からの光が射出される光射出部分に密
    接するように前記発光装置本体に設けられた回折格子基板と
    を具備することを特徴とする発光装置。
  2. 前記発光層が有機EL層である
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光層で発光した光を前記素子基板と反対側から外部に射出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記発光装置本体が、前記発光素子を覆うように設けられた光透過性を有する保護層を
    有しており、
    前記発光層からの光が前記保護層から外部に射出され、
    前記回折格子基板の前記一方の面の前記回折格子部分が、前記保護層の前記光射出部分
    に密接するように設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記回折格子基板が複数設けられており、前記複数の回折格子基板が、平面視で前記光
    射出部分の異なる部分にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記発光素子が、前記素子基板上に所定の間隔で複数設けられており、
    前記複数の回折格子基板のうち隣接する前記回折格子基板の対向する辺同士が共に平面
    視で前記発光素子の間の領域に位置するように、前記複数の回折格子基板が配置されてい

    ことを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記発光層が、第1の色光を発光する第1発光層と、第2の色光を発光する第2発光層
    とを少なくとも含み、
    前記回折格子基板のうち前記第1発光層の光射出部分に密接する部分と前記第2発光層
    の光射出部分に密接する部分とで、前記回折格子の格子周期が異なっている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記回折格子基板を前記発光装置本体側に押圧する押圧部材を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記回折格子基板が可撓性を有しており、
    前記回折格子基板と前記発光装置本体とを封止する封止部材を更に具備し、
    前記回折格子基板、前記発光装置本体及び前記封止部材で囲まれた空間内の圧力が、前
    記空間の外側の圧力よりも低くなっており、当該圧力差によって前記回折格子基板が前記
    発光装置本体に密接している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 素子基板上に、一対の電極に発光層が挟持された発光素子を形成する発光素子形成工程
    と、
    一方の面に回折格子が設けられた回折格子基板を、前記一方の面のうち前記回折格子の
    設けられた回折格子部分が前記発光装置本体のうち前記発光層からの光が射出される光射
    出部分に密接するように前記発光装置本体に取り付ける回折格子基板取付工程と
    を具備することを特徴とする発光装置の製造方法。
  11. 前記回折格子基板が可撓性を有しており、
    前記回折格子基板取付工程が、
    前記発光素子の形成された前記素子基板上の領域を囲うと共に一部に開口部が形成され
    るように、前記素子基板上に封止部材を環状に形成する封止部材形成工程と、
    前記回折格子基板の前記一方の面を前記発光装置本体に対向させ、前記回折格子部分と
    前記光射出部分とが平面視で重なるように前記封止部材を介して前記回折格子基板を素子
    基板に貼り付ける貼付工程と、
    前記回折格子部分が前記光射出部分に密接するまで、前記回折格子基板、前記素子基板
    及び前記封止部材で囲まれた空間を前記開口部から減圧する減圧工程と、
    前記回折格子部分が前記光射出部分とを密接させた後、前記開口部を封止する封止工程

    を具備することを特徴とする請求項10に記載の発光装置の製造方法。
  12. 前記封止部材形成工程が、
    前記封止部材の前記開口部の内側に土手部分を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の発光装置の製造方法。
  13. 請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の発光装置を備えたことを特徴とする
    電子機器。
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