JP2007293635A - メール誤送信防止システム、メール誤送信防止方法、およびメール誤送信防止プログラム - Google Patents

メール誤送信防止システム、メール誤送信防止方法、およびメール誤送信防止プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子メールの宛先アドレスをユーザに容易に確認させ、電子メールの誤送信を防止する。
【解決手段】メール誤送信防止システムであって、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶手段39と、ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶手段39に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する解析手段34と、前記判断支援情報を表示する表示手段12と、前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行手段37と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子メールの誤送信を防止する技術に関する。
電子メールは、ビジネス活動において必須の情報伝達手段である。しかしながら、電子メールの普及にともなって、最近では宛先アドレスの設定ミスによる電子メールの誤送信を原因とした情報漏洩が問題となっている。
電子メールの誤送信を防止する方法として、例えば特許文献1には、電子メールの送信操作を行ってから所定の時間が経過した後に電子メールの送信を実行し、前記所定の時間内に誤送信停止の操作があったときは、宛先アドレスの内容を差出人アドレスに変更する電子メール誤送信防止方法が記載されている。
また、特許文献2には、メールサーバに対して送信される電子メールを検出し、ユーザが許可した電子メールのみ送信することで、コンピュータウィルス等によるユーザが意図しない電子メールの送受信を防止する電子メール送信管理システムが記載されている。
特開2003−223399 特開2004−104633
特許文献1および特許文献2では、送信指示を行った電子メールの件名、宛先アドレス等が表示された注意喚起画面や送信可否選択画面を表示し、ユーザに電子メールの宛先アドレスを確認させる。
しかしながら、電子メールの件名等とともに宛先アドレスを表示するだけでは、宛先アドレスが正しいか否かを判断することはユーザにとって容易ではない。例えば、メールアドレスがあらかじめ登録してあるアドレス帳から宛先アドレスを選択する場合、似ているメールアドレスを勘違いして選択してしまう場合がある。また、入力ミスにより間違った宛先アドレスを設定してしまう場合がある。このような場合、ユーザは、自分が設定した宛先アドレスが表示されても、勘違いや入力ミスに気がつかないことが多い。そのため、宛先アドレスを確認するための画面が表示されても、間違った宛先アドレスのまま電子メールが送信されてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電子メールの宛先アドレスをユーザに容易に確認させ、電子メールの誤送信を防止することにある。
上記課題を解決するために、例えば、本発明は、メール誤送信防止システムであって、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶手段と、ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶手段に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する解析手段と、前記判断支援情報を表示する表示手段と、前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行手段と、を有する。
また、本発明は、メール誤送信防止システムが行うメール誤送信防止方法であって、メール誤送信防止システムは、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶部を有し、メール誤送信防止システムは、ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶部に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する生成ステップと、前記判断支援情報を表示する表示ステップと、前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行ステップと、を行う。
また、本発明は、メール誤送信防止システムが実行するメール誤送信防止プログラムであって、メール誤送信防止システムは、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶部を有し、メール誤送信防止システムに、ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶部に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する生成ステップと、前記判断支援情報を表示する表示ステップと、前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行ステップと、を実行させる。
本発明により、電子メールの宛先アドレスをユーザにより容易に確認させ、電子メールの誤送信を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用されたメール誤送信防止システムの全体構成図である。図示するシステムは、少なくとも1つのユーザ端末1と、ファイアーウォール2(通信制御装置)と、メールサーバ3と、を有する。ファイアーウォール2は、各ユーザ端末1のメール通信用の宛先ポート番号(SMTPの場合は「25」)を監視し、各ユーザ端末1が使用するメールサーバを本実施形態のメールサーバ3に限定する。すなわち、全てのユーザ端末1が送信する電子メールは、ファイアーウォール2により、本実施形態のメールサーバ3に送出されるものとする。なお、ファイアーウォール2の替わりに、他の通信制御装置(例えば、ルータなど)を用いて、各ユーザ端末1が送信した電子メールの送信先を、本実施形態のメールサーバ3に制限することとしてもよい。
各ユーザ端末1は、メール作成部11と、表示部12と、指示受付部13とを有する。メール作成部11は、ユーザの指示を受け付けて送信する電子メールを作成し、作成した電子メールをメールサーバ3に送信する。また、メール作成部11は、他のユーザ端末1が送信した電子メールを受信する。表示部12は、作成した電子メールの宛先アドレスを確認するための判断支援情報をメールサーバ3から受信し、出力装置に表示する。指示受付部13は、ユーザの指示を受け付け、メールサーバ3に送信する。
メールサーバ3は、ファイアーウォール2を介してユーザ端末1から電子メールを受け付け、当該電子メールの宛先アドレスが正しいか否かをユーザに判断させるための判断支援情報を生成し、ユーザ端末1に送信する。そして、メールサーバ3は、ユーザ端末1から送信指示を受け付けると、ユーザ端末1から受け付けた電子メールを、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などのメール送信プロトコルにより、インターネットなどのネットワーク9を介して宛先アドレスに設定されたユーザ端末1に送信(配信)する。
図示するメールサーバ3は、受付部31と、形態素解析部(言語処理部)32と、クラスタリング部33と、解析部34と、判断支援情報送信部35と、フィードバック部36と、メール送信部37と、未送信メールDB38と、送信済みメールDB39と、文書ベクトルDB40と、宛先アドレステーブル41とを有する。
受付部31は、ユーザ端末1が作成した電子メール、および、各種の指示を受け付ける。形態素解析部32は、電子メールの文書データを単語に分解する。クラスタリング部33は、形態素解析部32の解析結果に応じて、電子メールを送信済みメールDB39のいずれかのグループにクラスタリング(分類)する。解析部34は、電子メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する。
判断支援情報送信部35は、判断支援情報をユーザ端末1に送信する。フィードバック部36は、送信済みの電子メールを送信済みメールDB39の所定のグループに記憶するとともに、当該送信済み電子メールの文書ベクトルを文書ベクトルDB40の所定のグループに追加する。メール送信部37は、ユーザ端末1からの指示を受け付けて、電子メールの送信を実行する。
未送信メールDB38には、ユーザ端末1から受け付けた未送信の電子メールが一時的に記憶される。送信済みメールDB39には、過去に送信済みの電子メールがユーザ毎に記憶されている。文書ベクトルDB40には、過去に送信済みの電子メールの文書ベクトルが、ユーザ毎に記憶されている。なお、送信済みメールDB39および文書ベクトルDB40については、後述する。
宛先アドレステーブル41には、信頼するドメインおよび信頼するメールアドレスが定義されている。システム管理者は、業務上の関連が深く、これまで多くの送受信実績があるドメインおよびメールアドレスを、事前に宛先アドレステーブル41に設定しておくものとする。
上記説明した、ユーザ端末1およびメールサーバ3は、いずれも、例えば図2に示すようなCPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、キーボードやマウスなどの入力装置904と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置905と、ネットワークと接続するための通信制御装置906と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。
例えば、ユーザ端末1およびメールサーバ3の各機能は、ユーザ端末1用のプログラムの場合はユーザ端末1のCPU901が、そして、メールサーバ3用のプログラムの場合はメールサーバ3のCPU901が、それぞれ実行することにより実現される。なお、メールサーバ3の未送信メールDB38と、送信済みメールDB39と、文書ベクトルDB40と、宛先アドレステーブル41には、メールサーバ3のメモリ902または外部記憶装置903が用いられる。なお、入力装置904および出力装置905は、各装置が必要に応じて備えるものとする。
次に、本実施形態における電子メールの送信処理の概要について説明する。
図3は、電子メールの送信処理のシーケンス図である。まず、ユーザは、ユーザ端末1を用いて電子メールを作成する。すなわち、ユーザ端末1のメール作成部11は、ユーザが入力した宛先アドレス、タイトル、本文などを受け付けて電子メールを作成し、当該電子メールをファイアーウォール2を介してメールサーバ3に送信する(S11)。なお、ファイアーウォール2は、各ユーザ端末1から送信された全ての電子メールを、本実施形態のメールサーバ3に送信する。
そして、メールサーバ3は、ユーザ端末1が送信した電子メールを受け付け、当該電子メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する(S12)。なお、判断支援情報は、電子メールを作成したユーザに、当該電子メールの宛先アドレスを確認させ、当該宛先アドレスが正しいか否かの判断を支援するための情報である、なお判断支援情報については後述する。
そして、メールサーバ3は、生成した判断支援情報を、電子メールを送信したユーザ端末1に送信する(S13)。ユーザ端末1の表示部12は、判断支援情報を受信し、ユーザ端末1の出力装置に表示する。ユーザは、ユーザ端末1に表示された判断支援情報を閲覧し、S11で作成した電子メールの宛先アドレスが正しいか否かを判断し、宛先アドレスが正しいと判断した場合、送信指示を入力する。ユーザ端末1の指示受付部13は、ユーザの送信指示を受け付け、送信指示をメールサーバ3に送信する(S14)。
メールサーバ3は、送信指示を受け付けると、S11で受信した電子メールを、当該電子メールの宛先アドレスに対応するメールサーバに、ネットワーク9を介して送信(配信)する(S15)。
次に、ユーザ端末1に表示される判断支援情報について説明する。
図4は、判断支援情報の一例を示す図である。図示する判断支援情報は、例えばポップアップ画面(または、ダイアログボックス)として、ユーザ端末1の画面上に表示される。図示する判断支援情報は、ユーザ端末1が送信した電子メールの件名(Subject)と、送信元アドレス(From)と、添付ファイルのファイル名とが表示される第1の表示部41と、当該電子メールの宛先アドレスに関する情報が表示される第2の表示部42と、当該電子メールの本文が表示される第3の表示部43と、送信ボタン44と、キャンセルボタン45とを有する。
第2の表示部42の宛先アドレスに関する情報には、電子メールに設定された宛先アドレス毎に、宛先区分51と、宛先アドレス52と、宛先信頼性53と、受信実績54と、送信実績55と、部門内送信実績合計56と、最新送信日時57と、送信済みメールリスト58と、参考情報59とがテーブル形式で表示される。
次に、メールサーバ3が、図4に示すような判断支援情報を生成する処理(図3:S12)について、詳しく説明する。
図5は、判断支援情報の生成処理のフローチャートである。まず、メールサーバ3の受付部31は、ユーザが送信しようとする電子メール(以下、「送信メール」)をユーザ端末1から受け付け、受け付けた送信メールを未送信メールDB38に記憶する(S21)。そして、形態素解析部32は、受付部31が受け付けた送信メールの形態素解析を行う(S22)。
形態素解析(Morphological Analysis)は、コンピュータ等の計算機を用いた自然言語処理の基礎技術のひとつであって、自然言語で書かれた文を単語(形態素:言語で意味を持つ最小単位)の列に分割し、品詞を見分ける作業である。
図6には、「A氏が本を買った。」という例文を形態素解析した結果を示している。
形態素解析の対象としては、送信メールの文書データ(件名、本文、添付ファイル名など)である。なお、一般的なビジネスメールの場合、本文冒頭に相手方の名前が記載されるため、件名と本文の最初の1行目のみを形態素解析の対象とすることが考えられる。また、当該システムを利用するユーザの業務特性に応じて、各ユーザがあらかじめ形態素解析の対象とする文書データの範囲をメールサーバ3に設定しておくこととしてもよい。形態素解析部32は、送信メールの対象部分の文書データについて形態素解析を行い、当該文書データから単語を抽出する。
そして、クラスタリング部33は、形態素解析を行った文書データ中に出現する各単語に対してtf・idf値を算出し、各単語に対するtf・idf値をベクトルの要素として送信メールの文書ベクトルを生成する(S23)。tf・idfは特徴的な単語を抽出するための指標である。
tf(term frequency)は、送信メールの対象となる文書データにおいて、その単語がどれくらいの頻度で出現するかを表したものである。tfが大きいほど当該単語がその送信メールの文書を良く特徴付けていると言える。また、言い替えるならば、その文書中において当該単語がもつ重みと言える。なお、送信メールの文書データ(D)中に出現した各単語(w)のtfは、以下の式1により算出される。なお、tfは文書の長さの影響を受けやすいため、必要に応じて正規化するものとする。
tf(w)=D中のwの出現回数/D中の総単語数 式1
しかしながら、tfだけでその文書を特徴づけるのは問題である。例えば、文書がパソコンの説明書の場合、「パソコン」という単語が多く含まれている(すなわち、tfが大きい)のは当然である。そこで、クラスタリング部33は、idf(inverse document frequency)を算出する。idfは、その単語が出現する文書数が少ないほど、その単語がよく特徴付けられていると考えるものである。言い換えれば、idfは、いくつかの文書の中で、その単語が出現する文書が少なければ、その単語に対する重みを大きくするという考え方である。なお、idfは、以下の式2により算出される。
idf(w)=log(全文書数/全文書数のうちwが出現する文書数) 式2
なお、全文書数は、対象となるユーザの送信済メールの総数である。すなわち、クラスタリング部33は、送信メールの送信元アドレスから当該送信メールを作成したユーザを特定する。そして、クラスタリング部33は、送信済みメールDBを参照し、当該ユーザの送信済みメールの総数と、当該ユーザの送信済みメールの中で対象となる単語(w)が出現するメールの数とを取得し、idf(w)を算出する。
tf・idfは、式1で算出した「tf」と式2で算出した「idf」とを掛け合わせたものである。すなわち、tfが大きく、またidfが大きい場合、その単語が文書を大きく特徴づけると言える。本実施形態では、算出したtf・idfを、送信メールの文書ベクトルの要素(V(w))とする。
V(w)=tf(w)×idf(w) 式3
そして、クラスタリング部33は、送信メールの文書データを構成する全ての単語に対して、tf・idfを算出し、式4に示すような送信メールの文書ベクトル(V(D))を生成する。
(V(D))=((V(w1)), (V(w2)), (V(w3)),・・・, (V(wn))) 式4
そして、クラスタリング部33は、送信メールの文書ベクトルと、文書ベクトルDB40の各グループの代表ベクトル(V(G))との間で、類似度S(D,G)をベクトルのコサイン距離を用いて算出する(S24)。
本実施形態では、後述するフィードバック処理により、送信済みメールと、当該送信済みメールの文書ベクトルとは、所定のグループにクラスタリング(分類)されているものとする。
図7(a)は、送信済みメールDB39を模式的に示した図である。送信済みメールDB39は、ユーザ毎に送信済みメールが記憶され、さらに送信済みメール各々はいずれかのクループにクラスタリング(分類)されている。
図7(b)は、文書ベクトルDB40を模式的に示した図である。文書ベクトルDB40は、ユーザ毎に送信済みメールの文書ベクトルが記憶されている。そして、送信済みメールの文書ベクトル各々は、送信済みメールDB39において対応する送信済みメールが属するクループと同じクループにクラスタリングされている。
図8は、文書ベクトルDB40の各グループにクラスタリングされた、送信済みメールの文書ベクトルを、模式的に示した図である。図示する例では、送信済みメールの文書ベクトル各々が、Aグループ81とBグループ82にクラスタリングされているものとする。
クラスタリング部33は、グループ毎に、当該グループに属する全ての文書ベクトルの平均値を算出し、代表ベクトル(V(G))83とする。なお、クラスタリング部33は、代表ベクトルの算出において、送信時刻が古いメールの影響を小さくし、新しいメールの影響を大きくするために忘却係数を設定することとしてもよい。例えば、グループ内の全文書ベクトルを新しい順にソートしたものをv1, v2, v3, ・・・, vnとする。そして、当該グループにおいて最新の送信済みメールの文書ベクトルの忘却係数を「1」、最も古い送信済みメールの文書ベクトルの忘却係数を「0.1」とした場合、代表ベクトルV(G)を以下の式により算出することができる。
(V(G))=(1×v1+・・・+0.1×vn)/n
この場合、パラメータや忘却係数の算出式はシステム管理者が自由に設定することができるものとする。
そして、クラスタリング部33は、算出した代表ベクトル各々83と、送信メールの文書ベクトルとの類似度(S(D,G))を、以下の式5により、それぞれ算出する。なお、本実施形態の類似度(S(D,G))には、送信メールの文書ベクトルと代表ベクトルとのベクトル間の距離を示すコサイン距離を用いるものとする。
S(D,G)=V(D)・V(G)/‖V(D)‖・‖V(G)‖ 式5
図9は、コサイン距離による類似度を模式的に示した図である。図示する例では、Aグループの代表ベクトルaと文書ベクトルxとのコサイン距離91と、Bグループの代表ベクトルbと文書ベクトルxとのコサイン距離92とを示している。図示するように、代表ベクトルaと文書ベクトルxとのコサイン距離は「0.94」で、代表ベクトルbと文書ベクトルxとのコサイン距離は「0.74」である。これにより、文書ベクトルxは、コサイン距離(すなわち類似度)の大きい代表ベクトルaのAグループに、より類似しているといえる。
そして、クラスタリング部33は、算出した類似度の中で最大の類似度を特定し、当該最大類似度が所定の閾値を超えるか否かを判別する(S25)。最大類似度が所定の閾値より小さい場合(S25:NO)、S30に進む。一方、最大類似度が所定の閾値を超える場合(S25:YES)、クラスタリング部33は、当該最大類似度の代表ベクトルに対応するグループを、送信メールが属するグループとして決定する(S26)。
そして、解析部34は、送信済みメールDB39を参照し、クラスタリング部33が決定したグループに含まれている送信済みメール全ての宛先アドレスを集計する。そして解析部34は、集計した各宛先アドレスの中で、所定の基準値を超える宛先アドレスを宛先アドレス候補として特定する(S27)。なお、宛先アドレスには、宛先アドレスが1つの場合と、宛先アドレスが複数の場合とがある。また、基準値は、決定したグループにおける送信済みメール総数に対する割合(例えば、30%)であって、あらかじめユーザが任意の値を設定できるものとする。
図10は、宛先アドレス候補を特定する処理を説明するための説明図である。図示する例では、決定されたグループには送信済みメールは200件であって、基準値は30%であるものとする。そして、200件の送信済みメールの宛先アドレスを集計すると、第1の宛先アドレス101は100件で、第2の宛先アドレス102は70件で、第3の宛先アドレス103は20件で、第4の宛先アドレス104は10件である。この場合、200件の30%は60件であるため、解析部34は、60件以上の第1の宛先アドレス101および第2の宛先アドレス102を宛先アドレス候補として特定する。
なお、基準値を超える宛先アドレスが存在しない場合、以降の補正提案情報の生成を行わず、ユーザに注意を喚起する情報(例えば、「このタイプの宛先アドレスは、補正提案ができないアドレスです」など)を生成するものとする。
そして、解析部34は、S27で特定した宛先アドレス候補各々について、送信メールに設定された宛先アドレスとの類似度を算出し、類似度が最大の宛先アドレス候補を参考宛先アドレスとして特定する(S28)。
図11は、宛先アドレスの類似度の算出処理を説明するための説明図である。
本実施形態では、宛先区分(TO、CC、BCC)と宛先アドレスとが完全に一致している場合を「完全一致」、宛先区分は一致しないが宛先アドレスのみが一致する場合を「アドレス一致」、2つのアドレス同士の編集距離が1以上でユーザがあらかじめ定義した距離以内の場合を「曖昧一致」、それ以外の場合を「不一致」とする。
編集距離は、2つの文字列がどの程度異なっているかを示す数値である。具体的には、文字の挿入や削除、置換によって、1つの文字列を別の文字列に変形するのに必要な手順の最小回数として与えられる。編集距離は、例えばレーベンシュタイン・アルゴリズムを用いて算出することが考えられる。例えば文字列「GUMBO」と文字列「GAMBOL」の編集距離は2である。
図11に示す例では、「完全一致」を「3ポイント」、「アドレス一致」を「1.5ポイント」、「曖昧一致」を「0.9ポイント」、「不一致」を「−1ポイント」とし、編集距離の上限を「1」とする。そして、送信メールの宛先アドレス111と、宛先アドレス候補として特定された第1の宛先アドレス112とを比較すると、図示するように類似度は「5.9ポイント」114である。また、送信メールの宛先アドレス111と、宛先アドレス候補として特定された第2の宛先アドレス113とを比較すると、図示するように類似度は「4.4ポイント」115である。したがって、解析部34は、類似度が大きい第1の宛先アドレス112を参考宛先アドレスとして特定する。
なお、ユーザは、あらかじめ類似度の閾値(下限)を指定することができるものとする。そして、最大の類似度が閾値を下回る場合、参考宛先アドレスが存在しないものとして補正提案を行わず、単に注意を喚起する情報を生成することとしてもよい。
また、類似度を算出する際の各係数(nポイント)や、曖昧一致とする際の編集距離の上限は、ユーザが任意に設定することができるものとする。例えば、編集距離の上限を2とすると、「aaaaa@example.com」の文字列に対し、「aaabb@example.com」は曖昧一致となるが、「aabbb@example.com」は不一致となる。
そして、解析部34は、参考宛先アドレスと、送信メールの宛先アドレスとを比較して、補正提案情報を生成する(S29)。すなわち、解析部34は、送信メールの宛先アドレスと、参考宛先アドレスとの違いを提示し、送信メールの宛先アドレスが参考宛先アドレスと一致するような補正提案情報を生成する。
図10に示す例では、「アドレス一致」、「曖昧一致」、「不一致」のアドレス各々に対して、図示するような補正提案情報106を生成する。
そして、解析部34は、図4に示す判断支援情報を生成する(S30)。すなわち、解析部34は、送信メールから件名、送信元アドレスおよび添付ファイル名を取得し、判断支援情報の第1の表示部41に設定する。なお、送信元アドレスを判断支援情報として設定することにより、ユーザが複数のプロファイルを切り替えて使用している場合、ユーザにプロファイルの切り替え忘れを気づかせることができる。
そして、解析部34は、判断支援情報の第2の表示部42の宛先アドレスに関する情報を生成する。すなわち、解析部34は、送信メールの宛先アドレス毎に、宛先区分51および宛先アドレス52を設定し、各種DBを参照して宛先信頼性53、受信実績54、送信実績55、部門内送信実績合計56、最新送信日時57および送信済みメールリスト58の情報を取得し、設定する。
具体的には、解析部34は、宛先アドレステーブル41を参照し、送信メールの各宛先アドレスが宛先アドレステーブル41に定義された「信頼するドメイン」または「信頼するアドレス」に該当する場合は「信頼するドメイン」または「信頼するアドレス」を設定し、それ以外の場合は「社外」を設定する。
また、解析部34は、受信メールDB(不図示)を参照し、対象宛先アドレスから受信した受信メール(対象宛先アドレス→送信元アドレス)の件数を取得し、受信実績54に設定する。なお、本実施形態のメールサーバ3が受信メールDBを備える場合であっても、POP(Post Office Protocol)を用いて電子メールをユーザ端末1に配信する受信用メールサーバ(不図示)が受信メールDBを備える場合であってもよい。
また、解析部34は、送信済みメールDB39を参照し、送信元アドレスから対象宛先アドレスへ送信した件数を取得し、送信実績55に設定する。また、解析部34は、送信済みメールDB39を参照し、メールサーバ3の配下のユーザ端末1各々が対象宛先アドレスへ送信した合計件数を取得し、部門内送信実績合計56に設定する。
また、解析部34は、送信済みメールDB39を参照し、送信実績がある場合は最新の送信日時を取得し、最新送信日時57に設定する。また、解析部34は、送信済みメールDB39を参照し、送信実績がある場合は送信済みメールのリストを表示するための表示ボタンをまたはリンク先のURLを送信済みメールリスト58に設定する。なお、表示ボタンをクリックすることにより送信済みメールの一覧が、ユーザ端末1に表示されるものとする。
そして、解析部34は、参考情報59に、S29で生成した補正提案情報、警告文などを設定する。警告文としては、例えば、送信実績および受信実績がない宛先アドレスの場合は「初めての宛先です」、受信実績がない宛先アドレスの場合は「受信履歴のない宛先への送信です」、また、類似するグループが存在しない場合(S25:NO)などは「補正提案ができないアドレスです」などが考えられる。
また、REPLY−TOプロパティが設定されたメールへの返信メールの場合は、解析部34は、「REPLY−TOプロパティが設定されています。送信元アドレスはxxx@yyyです。」を警告文として参考情報に設定する。REPLY−TOプロパティは、送信元アドレスではなく、違うアドレスに返信させたいときに使用するものである。解析部34は、送信メールのヘッダに「In-Reply-To:」および「references:」が設定されている場合、受信メールDBに格納されている受信メールの中から、送信メールの「Message-Id」を含む受信メールを検索する。そして、解析部34は、検索した受信メールの「From:」値と送信メールの「To:」値が異なる場合、「Reply-To:」が誤用もしくは悪用されている可能性があるとしてユーザに提示する。
そして、判断支援情報送信部35は、解析部34が生成した判断支援情報を、送信メールを送信したユーザ端末1に送信する(S31)。ユーザ端末1の表示部は、判断支援情報を出力装置に表示する。ユーザは、判断支援情報の送受信実績や補正提案情報を閲覧することにより、送信メールの宛先アドレスが正しいか否かを容易に判断することができる。
次に、ユーザが、送信メールの宛先アドレスが正しいと判断した場合の処理について説明する。ユーザは、ユーザ端末1に表示された判断支援情報の送信ボタンをクリックする。ユーザ端末1の指示受付部13は、ユーザの送信指示を受け付けて、送信要求をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3のメール送信部37は、送信指示を受け付けると図5のS21で未送信メールDB38に一時的に格納した送信メールの送信を実行する。すなわち、メール送信部37は、送信メールを、当該送信メールの宛先アドレスに対応するメールサーバに、ネットワーク9を介して送信(配信)する。
そして、フィードバック部36は、未送信メールDB38から送信を実行した送信メールを削除する。また、フィードバック部36は、送信を実行した送信メールを、図5のS26で決定したグループにクラスタリングする。すなわち、フィードバック部36は、送信メールを、送信済みメールDB39の決定したグループに記憶(追加)する。また、フィードバック部36は、送信メールの文書ベクトル(図5:S23)を、文書ベクトルDB40の決定したグループに記憶(追加)する。
なお、フィードバック部36は、形態素解析部32の解析結果から取得した単語のカウント数を、決定したグループのカウント数に足し込み、特徴ベクトルをこの時点で算出することとしてもよい。
このように、ユーザが送信メールの宛先アドレスが正しいと判断した場合、フィードバック部36は当該送信メールを所定のグループにクラスタリングする。これにより、解析部34は、統計的にクラスタリングされた各グループの送信済みメールの文書データを用いて、より高い精度の補正提案情報を生成することができる。
次に、ユーザが、送信メールの宛先アドレスが誤っていると判断した場合の処理について説明する。ユーザは、ユーザ端末1に表示された判断支援情報のキャンセルボタンをクリックする。ユーザ端末1の指示受付部13は、ユーザのキャンセル指示を受け付けて、キャンセル要求をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3のフィードバック部36は、キャンセル指示を受け付けると、図5のS21で未送信メールDB38に一時的に格納した送信メールを破棄(削除)する。
以上説明した本実施形態では、過去の送信済みメールの文書データに基づいて、送信メールの宛先アドレスを解析し、宛先アドレスの補正提案情報を含む判断支援情報を生成する。これにより、ユーザは、送信メールの宛先アドレスを容易に確認し、メールの誤送信を防止することができる。
また、本実施形態では、送信済みメールの文書データを解析し、送信済みメールを所定のグループにクラスタリングする。これにより、送信済みメールから送信パターンを自動的に学習し、統計的にクラスタリングされた各グループの送信済みメールの文書データを用いて、より高い精度の補正提案情報を生成することができる。
また、本実施形態では、ファイアーウォール2が、各ユーザ端末1のメール通信用の宛先ポート番号を監視し、各ユーザ端末1が使用するメールサーバを本実施形態のメールサーバ3に限定する。これにより、全てのユーザ端末1に対して、均一なセキュリティレベルを確保することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、類似度を算出するためにtf・idf用いた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、サポートベクタマシン、ベイズ理論などの文書クラスタリング手法を用いることとしてもよい。サポートベクタマシンは、空間中に配置された2つの集合を最適に分離する境界を求める方法である。ベイズの理論は、トーマス・ベイズ(Thomas Bayes)が提唱した確率理論である。
また、上記実施形態のメール誤送信防止システムは、ユーザ端末1とメールサーバ3とを備えることとした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ユーザ端末1(Personal Computer)がメールサーバ3の機能を備えることとしてもよい。図12は、ユーザ端末がメールサーバの機能を備える実施形態を模式的に示す図である。図示するユーザ端末12は、メールソフト121と、メールサーバの機能を有するローカルプロキシサーバ122とを有する。なおメールソフト121は、上記実施形態のメール作成部11、表示部12および指示受付部13に相当する。図示する実施形態では、メールソフト121は、ローカルプロキシサーバ122に対して送信メールを送信する。そして、ローカルプロキシサーバ122は、送信メールを受け付けて判断支援情報を生成し、メールソフト121に送信する。
また、上記実施形態のメールサーバ3は、送信メールを受け付けると判断支援情報を生成し、当該判断支援情報をポップアップ画面としてリアルタイムでユーザ端末1に表示することとした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、メールサーバ3は、生成した判断支援情報を電子メールでユーザ端末1に送信することとしてもよい。図13は、判断支援情報を本文とした電子メールの例を示す図である。
図13(a)では、判断支援情報をそのままメールの本文としている。ユーザが、図示するURL131をクリックすることにより、送信メールの送信が実行され、あるいは送信メールが破棄される。なお、URL131をクリックすることにより、Webブラウザ画面が起動し、「メールを送信しました。」などのメッセージが出力されるものとする。 図13(b)では、メールの本文にはURL132のみが表示され、ユーザがURL132をクリックするとWebブラウザ画面が起動し、判断支援情報が設定された確認画面が表示されるものとする。
また、上記実施形態のメール誤送信防止システムは、メールの送信先がユーザ端末1の場合だけでなく、ファクシミリの場合であっても適用できる。
本発明の一実施形態が適用されたメール誤送信防止システムの全体構成を示す図である。 各装置のハードウェア構成例を示す図である。 メール送信処理のシーケンス図である。 判断支援情報の画面の一例を示す図である 判断支援情報の生成処理のフローチャートである。 形態素解析の解析結果の一例を示す図である 送信済みメールDBおよび文書ベクトルDBを模式的に示した図である。 代表ベクトルの算出処理を説明するための説明図である。 コサイン距離に基づいた文書ベクトルの類似度を説明するための説明図である。 宛先アドレス候補を特定する処理を説明するための説明図である。 参考宛先アドレスおよび補正提案情報を説明するための説明図である。 その他の実施形態のメール誤送信防止システムの構成を示す図である。 判断支援情報を本文とした電子メールの例を示す図である。
符号の説明
1:ユーザ端末、11:メール作成部、12:表示部、13:指示受付部、2:ファイアーウォール、3:メールサーバ、31:受付部、32:形態素解析部、33:クラスタリング部、34:解析部、35:判断支援情報送信部、36:フィードバック部、37:メール送信部、38:未送信メールDB、39:送信済みメールDB、40:文書ベクトルDB、41:宛先アドレステーブル、9:ネットワーク

Claims (10)

  1. メール誤送信防止システムであって、
    送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶手段と、
    ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶手段に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する解析手段と、
    前記判断支援情報を表示する表示手段と、
    前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行手段と、を有すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  2. 請求項1記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記送信済みメール記憶手段に記憶された送信済みメール各々は、当該送信済みメールの文書データの特徴に応じていずれかのグループに分類され、
    前記各グループに属する送信済みメールの文書データと、前記送信メールの文書データとの類似度を算出し、最も類似するグループを決定するクラスタリング手段を、さらに有し、
    前記解析手段は、前記決定したグループに属する送信済みメールの宛先アドレスと、前記送信メールの宛先アドレスとを比較し、前記判断支援情報として宛先アドレスの補正提案情報を生成すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  3. 請求項2記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記解析手段は、前記クラスタリング手段が決定したグループの送信済みメールの宛先アドレスを集計し、所定の基準値を超える宛先アドレスを宛先アドレス候補として特定すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  4. 請求項3記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記解析手段は、前記宛先アドレス候補各々と、前記送信メールの宛先アドレスとの類似度を算出し、類似度が最も大きい宛先アドレス候補と前記送信メールの宛先アドレスとを比較し、宛先アドレスの補正提案情報を生成すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  5. 請求項2記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記送信メールの文書データを単語に分解する言語処理手段を、さらに有し、
    前記クラスタリング手段は、前記言語処理手段が分解した単語に基づいて送信メールの文書ベクトルを生成するとともに、前記送信済みメール記憶手段の各グループに属する送信済みメールの代表ベクトルと前記送信メールの文書ベクトルとの類似度を算出し、類似度が最も大きいグループを決定すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  6. 請求項5記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記クラスタリング手段は、前記送信メールの文書ベクトルと各グループの代表ベクトルとの類似度を、ベクトル間の距離を用いて算出すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  7. 少なくとも1つのユーザ端末とメールサーバとを有するメール誤送信防止システムであって、
    前記ユーザ端末は、
    送信メールを作成し、前記メールサーバに送信するメール作成手段と、
    前記メールサーバから前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を受信し、当該判断支援情報を表示する表示手段と、
    前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、送信メールの送信要求をメールサーバに送信する指示受付手段と、を有し、
    前記メールサーバは、
    送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶手段と、
    前記ユーザ端末が送信した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶手段に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記判断支援情報を生成する解析手段と、
    前記判断支援情報を前記ユーザ端末に送信する判断支援情報送信手段と
    前記ユーザ端末から前記送信要求を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行手段と、を有すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  8. 請求項7記載のメール誤送信防止システムであって、
    前記ユーザ端末および前記メールサーバに接続された通信制御装置を、さらに有し、
    前記通信制御装置は、前記ユーザ端末が送信する送信メールを監視し、全ての送信メールを前記メールサーバに送出すること
    を特徴とするメール誤送信防止システム。
  9. メール誤送信防止システムが行うメール誤送信防止方法であって、
    メール誤送信防止システムは、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶部を有し、
    メール誤送信防止システムは、
    ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶部に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する生成ステップと、
    前記判断支援情報を表示する表示ステップと、
    前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行ステップと、を行うこと
    を特徴とするメール誤送信防止方法。
  10. メール誤送信防止システムが実行するメール誤送信防止プログラムであって、
    メール誤送信防止システムは、送信済みのメールが記憶された送信済みメール記憶部を有し、
    メール誤送信防止システムに、
    ユーザが作成した送信メールの宛先アドレスを、前記送信済みメール記憶部に記憶された過去の送信済みメールの文書データに基づいて解析し、前記送信メールの宛先アドレスの妥当性判断を支援するための判断支援情報を生成する生成ステップと、
    前記判断支援情報を表示する表示ステップと、
    前記判断支援情報を閲覧したユーザの送信指示を受け付けて、前記送信メールの送信を実行する送信実行ステップと、を実行させること
    を特徴とするメール誤送信防止プログラム。
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