JP2007292677A - 歪みゲージ型センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】リード線の取り付けが容易にできる歪みゲージ型センサを提供する。
【解決手段】本発明の歪みゲージ型センサ1において、起歪体31には、外部から加えられた力を検出するための歪みゲージGが配置され、導電性を有する第1ランド部71bが形成されている。起歪体31の、歪みゲージGが配置された面側に積層されたフレキシブル基板41の端部近傍には、導電性を有する第2ランド部81bが形成されている。フレキシブル基板41の第2ランド部81bに近接する基板端部は、起歪体31の第1ランド部71b上に配置される。そして、第1ランド部71bと、第2ランド部81bと、リード線Lとがはんだ固定されることで、歪みゲージGにリード線Lが電気的に接続される。
【選択図】図6

Description

本発明は、歪みゲージを利用して外部から加えられた力を検出する歪みゲージ型センサに関する。
特許文献1には、外部から加えられた力又はモーメントを計測することができる歪みゲージ型のセンサが記載されている。この歪みゲージ型センサは、一対の対向する円盤状部材と、これらを連結する4つのリング構造の起歪体(板状部材)とを有しており、これらの起歪体は、歪みゲージ型センサの中心点を中心に90°おき、且つ中心点から等距離に配置されている。また、リング構造の起歪体表面には歪みゲージが貼り付けられている。この構成により、対向する円盤状部材間に加えられた力又はモーメントを計測することができるようになっている。
特開2005−300465号公報
特許文献1に記載されている歪みゲージ型センサは、小型のものとして設計されることが通常である。この小型のセンサにおいて、歪みゲージが配置された起歪体の表面に、歪みゲージと電気的に接続されるランド部を形成する場合には、ランド部の面積が制限される。そのため、ランド部の面積が非常に小さくなるので、リード線をランド部に取り付けるのが困難である。
そこで、本発明の目的は、リード線の取り付けが容易にできる歪みゲージ型センサを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の歪みゲージ型センサは、外部から加えられた力を検出する歪みゲージが配置された第1板状部材と、前記第1板状部材の前記歪みゲージが配置された面側に積層された第2板状部材と、前記第1板状部材上に形成された導電性を有する第1接続領域と、前記第2板状部材の端部近傍に形成された導電性を有する第2接続領域とを備え、前記第2板状部材の前記第2接続領域に近接する端部が前記第1板状部材の前記第1接続領域上に配置された状態で、前記第1接続領域、前記第2接続領域及び前記歪みゲージに電気的に接続されるリード線が導電性を有する接続材で固定される。
この構成によると、リード線を取り付けるランドとして、第1接続領域だけでなく、第1接続領域及び第2接続領域の両方を利用できるので、ランド部の面積が大きくなり、リード線の取り付けが容易にできる歪みゲージ型センサが得られる。
本発明において、前記第1板状部材は、一対の前記第1接続領域及び一対の前記第1接続領域間に配置された前記歪みゲージを有していると共に、前記第2接続領域が前記第2板状部材の両端部近傍にそれぞれ形成されており、前記第2板状部材の前記第2接続領域にそれぞれ近接する端部が前記第1板状部材の一対の前記第1接続領域上にそれぞれ固定されることで、前記歪みゲージは前記第2板状部材で覆われていてもよい。これによると、歪みゲージが第2板状部材で覆われているために、歪みゲージ型センサの取り扱いの際、歪みゲージが手などと接触することがなくなり、歪みゲージの損傷や不純物の付着による特性の悪化を防止できる。
本発明において、前記第2板状部材の端部には、切り欠きが形成されており、前記第2接続領域は、前記切り欠きの周囲に形成されていてもよい。これによると、第1接続領域を広く活用できる。また、はんだ付けの際、第1接続領域外へはんだが流出しにくく、安定したはんだ付けができる。
本発明において、前記第2接続領域の熱容量は前記第1接続領域の熱容量よりも小さくてもよい。これによると、前記第1接続領域の熱容量が比較的大きい場合に、第2接続領域の熱容量を、熱容量が小さい材質で形成することにより、第1接続領域、第2接続領域、及び、リード線を固定する際のはんだの濡れ性が良くなり、リード線の取り付けがさらに容易になる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る歪みゲージ型センサの全体構成について説明する。図1は第1実施形態に係る歪みゲージ型センサを示す斜視図である。図2(a)は図1の歪みゲージ型センサの上面図であり、図2(b)は同じく側面図である。
ここでは、歪みゲージ型センサ1が、力覚センサとして使用されている一実施形態に関して説明する。
図1、図2に示すように、歪みゲージ型センサ1は、一対の対向する上部フランジ10及び下部フランジ20(以下、上下フランジ10、20と記す)と、これらを連結する4つの起歪体31〜34とを含んでおり、上下フランジ10、20の間に加わった多軸の力又はモーメントを計測するものである。上下フランジ10、20は互いに平行に配置された円盤形状のプレートであり、SUSやアルミなどの金属材料から成る。また、後述するように、起歪体31〜34の表面には歪みゲージが配置されている。
このように構成される歪みゲージ型センサ1の下部フランジ20を固定配置し、上部フランジ10に部品、装置などを取り付けた状態において、これらの部品、装置に外部から力が加えられると、上部フランジ10を介して起歪体31〜34に力が伝達され、歪みゲージ部分に歪みが発生する。ここで、発生する歪みは、加えられる力の大きさや方向に依存するため、各歪みゲージの抵抗値の変化を検出することで、歪みゲージ型センサ1の中心軸を一つの軸とする互いに直交する3軸の方向の力成分と、これら3軸を中心とするモーメント成分の合計6成分を精度よく検出することができる。この検出原理については、特開2005−300465号広報に記載されており、ここではその詳細の説明を省略する。
また、起歪体31〜34は、歪みゲージ型センサ1の中心軸を中心に90度おき、かつ中心軸から等距離に配置されている。また、これらの起歪体31〜34には、フレキシブル基板41〜44がそれぞれはんだ60によってそれぞれ固定配置されている。また、図2(b)に示すように、歪みゲージ型センサ1にはリード線Lが接続されている(図1ではリード線Lを省略している)。
ここで、起歪体31は図3に示すようなものである。図3は、図2のAに相当する領域における起歪体31を示している。起歪体32〜34は起歪体31と同様の構成となっているため、起歪体32〜34の説明を省略する。図3に示すように、起歪体31は、上下フランジ10、20と一体に構成されている。具体的には、起歪体31の端部及び上下フランジ10、20の起歪体31側には図示しない嵌合部がそれぞれ形成されており、起歪体31を上下フランジ10、20に嵌合固定した後、残留応力の残らない電子ビーム溶接などで、起歪体31を上下フランジ10、20に対して溶接固定している。これにより、上下フランジ10、20に外部から加えられた力が起歪体31へ効率的に伝達されて歪みが発生するようになっている。
また、起歪体31は中央部31bと、上下フランジ10、20近傍のリード線接続部31c、31dとを有している。中央部31bは、リング状で外形が概ね八角形となっていると共に、中央に円形の貫通穴31aが形成されている。また、リード線接続部31c、31dは、幅が中央部の最大幅とほぼ等しく、奥行きが中央部の奥行きよりも長い(図2(b)参照)。なお、中央部31bの外形は八角形に限られず、多角形にしてもよいし、円形にしてもよい。
起歪体31はSUSやアルミなどの金属材料から成り、その表面には酸化シリコンなどから成る絶縁膜31sを有している。絶縁膜31sは、全面的に平坦化加工された起歪体31の母材上にスパッタリングなどの薄膜製造技術により形成されている。また、この絶縁膜31sは、アルマイトなどをめっきして形成してもよい。
また、起歪体31のリード線接続部31c、31dにおいて、絶縁膜31sの表面には、導電性を有する第1ランド部71a〜71dが形成されている。本実施形態においては、上部フランジ10近傍のリード接続部31c上には第1ランド部71a、71bが、下部フランジ20近傍のリード接続部31d上には第1ランド部71c、71dが形成され、これらが対を成している。第1ランド部71a〜71dは、ニッケルの金属薄膜から成り、スパッタリング、フォトリソグラフィーなどにより、絶縁膜31sの表面に形成される。ニッケルは、SUSなどからなる起歪体31との接合性が良く、はんだの濡れ性も良い。ここでは第1ランド部71a〜71dにニッケルを用いているが、ニッケルの他、金、銀、銅、クロム、はんだが適用可能である。
また、中央部31b上には、絶縁膜31sの表面において、外部から加えられた力を検出する4つの歪みゲージGが配置されている。すなわち、これら4つの歪みゲージは、一対の第1ランド部71a、71bと、ランド部71c、71dとの間に配置されている。歪みゲージGとしては、金属箔歪みゲージや金属線歪みゲージが用いられる。歪みゲージGは一種の抵抗体であり、歪みの発生する場所に貼り付けて使用され、歪みの発生によりその抵抗値が変化することにより、歪みεを測定することができる。一般には、引張りによる歪みεに対しては抵抗値が大きくなり、圧縮による歪みεに対しては抵抗値が小さくなる比例特性を持っている。また、通常は材料が歪みεに対して応力σが比例する弾性領域で使用する。本実施形態でも起歪体31の弾性領域で使用するものとしている。歪みゲージGは、フォトリソグラフィーなどの薄膜製造技術を用いて、絶縁膜31s上に、クロム、アドバンス、コンスタンタン、ニクロム系合金、酸化クロムなどの金属薄膜として形成される。
歪みゲージGは、絶縁膜31sの表面においてブリッジ回路を構成し、起歪体31に生じた歪みを電気信号として感度良く検出できるようになっている。このブリッジ回路も、スパッタリング、フォトリソグラフィーなどにより形成される。また、歪みゲージGは、第1ランド部71a〜71dと電気的にそれぞれ接続されている。そして、歪みゲージGに定電圧又は定電流を供給し、歪みゲージGからの電気信号を受信するため、後述するように、第1ランド部71a〜71dには、リード線Lがはんだ付けにより接続される。
また、歪みゲージG以外のブリッジ配線部及び第1ランド部71a〜71dの表面に、さらに導電率の高い金、銀、銅、アルミなどの金属薄膜を、スパッタリングなどの方法による重ねて形成してもよい。このように高導電率の膜を重ねると、ブリッジ回路における抵抗が歪みゲージGに集中し、ブリッジ配線部の抵抗値が相対的に小さくなるので、多軸の力による干渉が小さくなる利点がある。
起歪体31に固定配置されるフレキシブル基板41は、図4に示すようなものである。フレキシブル基板42〜44はフレキシブル基板41と同様の構成となっているため、フレキシブル基板42〜44の説明を省略する。フレキシブル基板41は合成樹脂材料から成り、図4に示すように、その表面において、導電性を有する第2ランド部81a、81bが上端部近傍に、第2ランド部81c、81dが下端部近傍に、リード線Lとの接続のためにそれぞれ形成されている。本実施形態において、第2ランド部81a〜81dは銅から成る。酸化防止のために、第2ランド部81a〜81dの上に、金、銀、はんだなどのめっきをしてもよい。ここで、銅から成る第2ランド部81a〜81dの熱容量は、ニッケルから成る第1ランド部71a〜71dの熱容量よりも小さい。
また、フレキシブル基板41の上下両端部には、円弧状の切り欠き部81eが形成されている。第2ランド部81a〜81dは、切り欠き部81eの周囲に形成されており、それに対応するフレキシブル基板41の端部とで、共通の形状に形成されている。ここで、フレキシブル基板41の、第2ランド部81a〜81dにそれぞれ近接している部分を基板端部41a〜41dとする。
また、フレキシブル基板41の中間部には、表面実装型のOPアンプ51a、51bが配置されている。本実施形態においては、OPアンプを2個実装することで、2回路のブリッジ回路出力のインピーダンス変換を実現している。一般に、歪みゲージから増幅回路の入力端子までの接続距離が長い場合にはノイズの影響を受けやすく、又、リード線が長くなることで、リード線の屈曲やストレスにより、導体のインピーダンスが変化して出力誤差が生じるために、正確な計測ができない。本実施形態のように、OPアンプ51a、51bを歪みゲージ型センサ1に内蔵することで、OPアンプ51a、51bがブリッジ回路の出力端子の近くに位置することになるので、出力インピーダンスが小さくなり、リード線が長くなることによる悪影響を受けにくくなる。
次に、図5及び図6を参照しつつ、歪みゲージ型センサ1の、起歪体31、フレキシブル基板41及びリード線Lの取り付け部分について説明する。図5は図2のAの領域を示した図である。また、図6は図5のB−B’断面図である。
図5に示すように、フレキシブル基板41の、第2ランド部81a及び82b、並びに81c及び81dにそれぞれ近接する基板端部41a及び41b、並びに41c及び41dが、起歪体31の一対の第1ランド部71a及び71b、並びに71c及び71dの上に、それぞれ配置される。そして、第1ランド部71a〜71d、第2ランド部81a〜81d及びリード線Lがそれぞれはんだ付けにより固定される。これにより、リード線Lは、歪みゲージGに電気的に接続され、また、フレキシブル基板41が起歪体31に対して機械的に固定される。
このようにしてフレキシブル基板41を起歪体31に取り付けることにより、歪みゲージGは、図6のように、側面視においてフレキシブル基板41で覆われる。歪みゲージG及びブリッジ回路は、薄膜製造技術により形成されたものなので、手などとの接触により損傷し易い。また、手に付着したナトリウムなどの不純物がこれらの薄膜に付着した場合、電気的特性が悪化してしまうという問題がある。本実施形態においては、歪みゲージG及びブリッジ回路はフレキシブル基板41で覆われているので、歪みゲージ型センサ1の取り扱いの際、歪みゲージGが手などと接触することがなくなり、歪みゲージGの損傷や不純物の付着による特性の悪化を防止できる。
また、図6に示すように、リード線Lを取り付けるランドとして、第1ランド部71a〜71dだけでなく、第1ランド部71a〜71d及び第2ランド部81a〜81dの両方を利用できるので、ランド部の面積が大きくなり、リード線Lの取り付けが容易にできる歪みゲージ型センサが得られる。
また、第2ランド部81a〜81d及びこれに対応するフレキシブル基板41には切り欠き部81eが形成されているので、切り欠き部81eに第1ランド部71a〜71dが相当するように配置することで、第1ランド部71a〜71dをはんだ付けをする領域として広く活用できる。また、はんだ付けの際、第1ランド部71a〜17dの外へはんだが流出しにくく、安定したはんだ付けができる。
また、第2ランド部81a〜81dの熱容量は、第1ランド部71a〜17dの熱容量よりも小さいために、第1ランド部71a〜17dの熱容量が比較的大きい場合に、第2ランド部81a〜81dの熱容量を、熱容量が小さい材質で形成することにより、第1ランド部71a〜17d、第2ランド部81a〜81d、及び、リード線Lを固定する際のはんだの濡れ性が良くなる。それにより、リード線の取り付けがさらに容易になる。
次に、本実施形態の変形例について図7を用いて説明する。図7は本変形例に係る歪みゲージ型センサの起歪体31、フレキシブル基板41及びリード線Lの取り付け部分の断面図であり、図5のB−B’断面に相当する。本変形例に係る歪みゲージ型センサ2は、第2ランド部のみが上記の実施形態と異なるため、その他の同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。また、ここでは一つの断面のみを示しているが、他の部分についても同様であるので、その説明を省略する。
図7のように、歪みゲージ型センサ2においては、フレキシブル基板41上の第2ランド部281bの高さ方向の長さが、上記の実施形態に比べて長くなっている。このようにすることで、第2ランド部281bをさらに広く確保することができるので、第2ランド部281bを介して、第1ランド部71bとリード線Lとの電気的な接続がさらに容易となる。このような構成によっても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図8を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る歪みゲージ型センサについて説明する。図8の(a)は、本実施形態に係る歪みゲージ型センサ500の上面図であり、(b)は(a)のC−C’断面図である。
ここでは、歪みゲージ型センサ500が、圧力センサとして使用されている一実施形態について説明する。
歪みゲージ型センサ500は、SUSなどの金属材料からなる円筒部100と、円筒部100の一端に形成された同じく金属材料からなる円板状のダイヤフラム131とを含んで構成され、円筒部100の他端側に開放形成された導入口101から導入される気体や液体の圧力変化を計測するものである。また、後述するように、ダイヤフラム131の、導入口101と反対側の面には歪みゲージが配置されており、フレキシブル基板141が、ダイヤフラム131上にはんだ固定されることで、フレキシブル基板141により歪みゲージが覆われている。また、ダイヤフラムの導入口101側の中央部には、歪みゲージG2、G3に効率的に歪みを発生させるための突出部131aが設けられている。さらに、歪みゲージ型センサ500にはリード線L1〜L4が接続されている。円筒部100及びダイヤフラム131は、SUS以外に、ハステロイ、コバールなどであってもよい。
ダイヤフラム131は、導入口101と反対の側の表面に、酸化シリコンなどからなる絶縁膜131sを有している。絶縁膜131sは、全面的に平坦加工されたダイヤフラム131の母材上にスパッタリングなどにより形成されている。
また、導電性を有する4つの第1ランド部171〜174が、歪みゲージ型センサ500の中心軸を中心に90度おき、かつ中心軸から等距離に配置されている。これらはニッケルの金属薄膜から成り、スパッタリング、フォトリソグラフィーなどにより、絶縁膜131sの表面に形成されている。第1ランド部171〜174には、ニッケルの他、金、銀、銅、クロム、はんだが適用可能である。
また、絶縁膜131sの表面には、スパッタリング、フォトリソグラフィーなどにより、4つの歪みゲージG1〜G4が、クロム、アドバンス、コンスタンタン、ニクロム系合金、酸化クロムなどの金属薄膜として、ダイヤフラム131の径に沿って形成されている。
そして、歪みゲージG1〜G4は、絶縁膜131sの表面において、図10に示すようなブリッジ回路を構成し、ダイヤフラム131に生じた歪みを電気信号として感度良く検出できるようになっている。このブリッジ回路も、スパッタリング、フォトリソグラフィーなどにより形成される。また、歪みゲージG1〜G4は、第1ランド部171〜174と電気的に接続されている。そして、歪みゲージG1〜G4に定電圧又は定電流を供給し、歪みゲージG1〜G4からの電気信号を受信するため、第1ランド部171〜174には、リード線L1〜L4がはんだ付けにより接続される。
ダイヤフラム131に固定配置されるフレキシブル基板141は、合成樹脂材料から成り、図8に示すように、その端部において、導電性を有する4つの第2ランド部181〜184が、歪みゲージ型センサ500の中心軸を中心に90度おき、かつ中心軸から等距離に配置されている。第2ランド部181〜184は、フレキシブル基板141の、ダイヤフラム131側の面及び反対側の面の両面に亘って形成されている。本実施形態において、第2ランド部181〜184は銅から成る。酸化防止のために、第2ランド部181〜184の上に、金、銀、はんだなどのめっきをしてもよい。ここで、フレキシブル基板141の、第2ランド部81a〜81dにそれぞれ近接している部分を基板端部141a〜141dとする。また、歪みゲージG1〜G4は、第2ランド部182、184の間に配置されている。
フレキシブル基板141の中間部には、表面実装型のOPアンプ151bが配置されている。本実施形態のように、OPアンプ151を歪みゲージ型センサ500に内蔵することで、OPアンプ151がブリッジ回路の出力端子の近くに位置することになるので、出力インピーダンスが小さくなり、リード線が長くなることによる悪影響を受けにくくなる。
図8(a)に示すように、フレキシブル基板141の、第2ランド部181〜184にそれぞれ近接する基板端部141a〜141dが、ダイヤフラム131の第1ランド部171〜174の上にそれぞれ配置される。そして、第1ランド部171〜74、第2ランド部181〜184及びリード線L1〜L4がそれぞれはんだ付けにより固定される。これにより、リード線L1〜L4は、歪みゲージG1〜G4に電気的に接続され、また、フレキシブル基板141がダイヤフラム131に対して機械的に固定される。また、このようにしてフレキシブル基板141をダイヤフラム131に取り付けることにより、歪みゲージG1〜G4がフレキシブル基板41で覆われる。
次に、図9を参照しつつ、ダイヤフラム131、フレキシブル基板141及びリード線L2の取り付け部分について説明する。図9は図8(b)のDの領域の拡大断面図である。第1ランド部171〜174及び第2ランド部181〜184部分における接続状態は同様であるために、図9には第1ランド部172及び第2ランド部182を含む断面のみを示し、以下、第1ランド部171、173、174及び第2ランド部181、183、184の取り付け部分の説明を省略する。
図9に示すように、リード線L2を取り付けるランドとして、第1ランド部172だけでなく第1ランド部172及び第2ランド部182の両方を利用できる。そのため、ランド部の面積が大きくなり、リード線L2の取り付けが容易にできる歪みゲージ型センサが得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、歪みゲージはピエゾ抵抗素子であってもよい。
また、上記の実施形態においては、力覚センサ、圧力センサの例で説明したが、歪みゲージ型センサであればこれら以外であってもよく、たとえば加速センサ、ロードセルなどに本技術を適用してもよい。
また、歪みゲージ型センサ500においては、ダイヤフラム131は歪みゲージ型センサ500の軸方向にしか変位しない。そのため、第1ランド部171〜174及び第2ランド部181〜184の厚さが、ダイヤフラム131上の歪みゲージG1〜G4と適度な距離を保つことができるなら、フレキシブル基板141は、硬いリジッド基板であってもよい。
また、歪みゲージ型センサ500において、ダイヤフラムの導入口101側の中央部に設けられた突出部131aはなくてもよい。
本発明の第1実施形態に係る歪みゲージ型センサの斜視図 (a)は図1の歪みゲージ型センサの上面図。(b)は図1の歪みゲージ型センサの側面図。 図2のAに相当する領域における起歪体を示した図。 図1のフレキシブル基板を示した図。 図2のAの領域における、起歪体、フレキシブル基板及びリード線の取り付け部分を示した図。 図5のB−B’断面図。 第1実施形態に係る歪みゲージ型センサの変形例の、起歪体、フレキシブル基板及びリード線の取り付け部分を示した、図5のB−B’断面に相当する位置における断面図。 本発明の第2実施形態に係る歪みゲージ型センサを示した図。(a)は上面図。(b)は(a)のC−C’断面図。 図8(b)のDの領域の拡大断面図。 図8の歪みゲージ型センサにおいて構成されるブリッジ回路を示した概略回路図。
符号の説明
1、2、500 歪みゲージ型センサ
31〜34 起歪体
131 ダイヤフラム
41〜44、141 フレキシブル基板
41a〜41d、141a〜141d 基板端部
60 はんだ
71a〜71d、72a、72c、74b、74d、171〜174 第1ランド部
81a〜81d、82a、82c、84b、84d、281b、181〜184 第2ランド部
81e 切り欠き部
L、L1〜L4 リード線
G、G1〜G4 歪みゲージ

Claims (4)

  1. 外部から加えられた力を検出する歪みゲージが配置された第1板状部材と、
    前記第1板状部材の前記歪みゲージが配置された面側に積層された第2板状部材と、
    前記第1板状部材上に形成された導電性を有する第1接続領域と、
    前記第2板状部材の端部近傍に形成された導電性を有する第2接続領域とを備え、
    前記第2板状部材の前記第2接続領域に近接する端部が前記第1板状部材の前記第1接続領域上に配置された状態で、前記第1接続領域、前記第2接続領域及び前記歪みゲージに電気的に接続されるリード線が導電性を有する接続材で固定されることを特徴とする歪みゲージ形センサ。
  2. 前記第1板状部材は、一対の前記第1接続領域及び一対の前記第1接続領域間に配置された前記歪みゲージを有していると共に、
    前記第2接続領域が前記第2板状部材の両端部近傍にそれぞれ形成されており、
    前記第2板状部材の前記第2接続領域にそれぞれ近接する端部が前記第1板状部材の一対の前記第1接続領域上にそれぞれ固定されることで、前記歪みゲージは前記第2板状部材で覆われることを特徴とする請求項1に記載の歪みゲージ型センサ。
  3. 前記第2板状部材の端部には、切り欠きが形成されており、
    前記第2接続領域は、前記切り欠きの周囲に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歪みゲージ型センサ。
  4. 前記第2接続領域の熱容量は前記第1接続領域の熱容量よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歪みゲージ型センサ。
JP2006122959A 2006-04-27 2006-04-27 歪みゲージ型センサ Pending JP2007292677A (ja)

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