JP6835475B2 - 面圧センサ - Google Patents

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本発明は、面圧センサに関する。
従来、荷重を受ける受圧ブロックと荷重に応じて抵抗が変化する感圧ゲージとの間に受圧ブロックよりも小さい面積を有する台部を設け、受圧ブロックが受ける荷重を、台部を介して感圧ゲージに伝達する面圧センサが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
また従来、絶縁基板の表面の全周にわたって複数の歪抵抗素子が設けられた歪検出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−083820号公報 特開2010−101678号公報
しかしながら、上記の技術では、面圧センサ又は歪検出装置の中心に作用する荷重と、中心から偏心した位置に作用する荷重(偏心荷重)とを判別することができない。また、複数の抵抗体のそれぞれに対応させて温度補償を行うための抵抗体を配置することが困難であるため、温度変化がある環境下において、検出精度が低下してしまうことがある。
そこで、上記課題に鑑み、温度変化がある環境において偏心荷重を検出することが可能な面圧センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、面圧センサは、
基板と、
前記基板の表面に同心円状に3つ以上設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する第1の抵抗体と、
前記第1の抵抗体のそれぞれに対応して同心円状に配置され、前記第1の抵抗体の温度の変化による電気抵抗の変化を補償する第2の抵抗体と
部から加わる荷重を受ける受圧部と、
前記受圧部が受けた荷重を前記第1の抵抗体に伝達する伝達部と、
を有し、
前記第2の抵抗体は、前記基板と前記伝達部とが接触する部分以外に設けられ
前記伝達部は、平面視において、前記受圧部よりも小さく、前記第1の抵抗体よりも大きい面積を有し、
前記伝達部の中心径は、前記第1の抵抗体の中心径よりも小さい
本実施形態によれば、温度変化がある環境において偏心荷重を検出することが可能な面圧センサを提供することができる。
第1実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。 第1実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。 第1実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。 第1実施形態に係る面圧センサを用いた荷重の検出方法について説明する図(その1)である。 第1実施形態に係る面圧センサを用いた荷重の検出方法について説明する図(その2)である。 第2実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。 第2実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。 第2実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。 第3実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。 第3実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。
以下、本実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
本実施形態の面圧センサは、外部から面に加わる荷重を検出するセンサであり、例えば、ボルトの荷重計測に用いられる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の面圧センサの構成の一例について、図1から図3を参照しながら説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。図3は、第1実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。なお、図2では、受圧部30と伝達部40とを取り外した状態を示している。また、図3は、図1のA−A線における概略断面図である。
図1に示すように、面圧センサ1は、基板10と、センサ部20と、受圧部30と、伝達部40とを有する。
基板10は、一方の面と他方の面とを貫通する検出孔10aを有する環板状の基板である。基板10としては、例えば、絶縁基板、表面に絶縁膜が形成された半導体基板を用いることができ、受圧部30及び伝達部40を介して外部からの荷重が加えられたときに荷重により塑性変形を起こさない基板であることが好ましい。検出孔10aは、例えば、荷重計測の対象の一例であるボルトの軸部が挿入される貫通孔である。
基板10には、一方の面と他方の面とを貫通するピン嵌合孔10bが設けられている。ピン嵌合孔10bは、互いに対応するように設けられたピン嵌合孔30b及びピン嵌合孔40bと位置合わせされ、位置合わせされたピン嵌合孔10b、30b、40bにピンが挿入される。これにより、基板10と受圧部30と伝達部40とを容易に位置決めすることができる。ピン嵌合孔30b及びピン嵌合孔40bについては後述する。
センサ部20は、基板10の表面に形成された薄膜上の積層構造体である。センサ部20は、荷重検出用抵抗体21と、温度補償抵抗体22と、電極部23とを有する。なお、センサ部20の表面には、センサ部20を保護するための保護層がセンサ部20を覆うように設けられていてもよい。
荷重検出用抵抗体21は、基板10の表面に同心円状に3つ以上設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する第1の抵抗体の一例である。具体的には、図2に示すように、荷重検出用抵抗体21は、基板10の表面に同心円状に等間隔に配置された3つの荷重検出用抵抗体21a、21b、21cを含む。なお、荷重検出用抵抗体21の数としては、3つ以上であれば特に限定されず、例えば、4つ以上であってもよい。
荷重検出用抵抗体21は、圧力感度が高く、歪み感度や温度感度の小さい材質を成膜した後、フォトリソグラフィにより、図2に示す蛇行パターンに形成したものである。圧力感度が高く、歪み感度や温度感度の小さい材質としては、例えば、クロム(Cr)60〜99原子%、金属元素0〜10原子%のCrサーメット、マンガニンを用いることができる。荷重検出用抵抗体21は、蛇行パターンとすることで小型化されている。荷重検出用抵抗体21は、例えば、スパッタリング、蒸着、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)等の方法により成膜される。
温度補償抵抗体22は、荷重検出用抵抗体21のそれぞれに対応して同心円状に配置され、荷重検出用抵抗体21の温度の変化による電気抵抗の変化を補償する第2の抵抗体の一例である。温度補償抵抗体22は、基板10と伝達部40とが接触する部分以外の位置に設けられている。具体的には、図2に示すように、温度補償抵抗体22は、3つの温度補償抵抗体22a、22b、22cを含む。3つの温度補償抵抗体22a、22b、22cは、それぞれ基板10の表面における荷重検出用抵抗体21a、21b、21cが設けられた位置よりも検出孔10aからの距離が遠い外周側に、荷重検出用抵抗体21a、21b、21cと近接して配置されている。
温度補償抵抗体22を用いた荷重検出用抵抗体21の温度補償方法としては、例えば、荷重検出用抵抗体21と温度補償抵抗体22とを含むブリッジ回路を構成し、荷重測定時の温度で出力をゼロ点に調整し、荷重による抵抗の変化分を検出する方法が挙げられる。
温度補償抵抗体22は、温度感度が高く、歪み感度や圧力感度の小さい材質を成膜した後、フォトリソグラフィにより図2に示す蛇行パターンに形成したものである。温度感度が高く、歪み感度や圧力感度の小さい材質としては、例えば、チタン(Ti)、白金(Pt)を用いることができる。温度補償抵抗体22は、例えば、スパッタリング、蒸着、CVD等の方法により成膜される。
電極部23は、対応して配置された荷重検出用抵抗体21と温度補償抵抗体22とを電気的に接続し、かつ、外部回路と電気的に接続するための配線膜である。具体的には、図2に示すように、電極部23は、第1電極部231と、第2電極部232と、第3電極部233とを有する。
第1電極部231は、荷重検出用抵抗体21の蛇行パターンの一端と電気的に接続されている。第2電極部232は、荷重検出用抵抗体21の蛇行パターンの他端、及び、温度補償抵抗体22の一端と電気的に接続されている。第3電極部233は、温度補償抵抗体22の他端と電気的に接続されている。
そして、第1電極部231と第2電極部232との間の抵抗を測定することで、荷重検出用抵抗体21に加わる荷重を検出することができる。また、第2電極部232と第3電極部233との間の抵抗を測定することで、温度補償抵抗体22の温度を検出することができる。なお、図1に示すように、それぞれの荷重検出用抵抗体21a、21b、21cと電気的に接続された第1電極部231及び第2電極部232を用いることで、3つの荷重検出用抵抗体21a、21b、21cに加わる荷重をそれぞれ独立して検出することができる。
電極部23としては、比抵抗が小さく、圧力、歪み、温度等に対する感度が低い材料を用いることが好ましく、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)を用いることができる。
受圧部30は、外部から加わる荷重を受ける部分である。具体的には、図1及び図3に示すように、受圧部30は、伝達部40を介して基板10と接続された環板状の部材であり、平面視において面積S1を有する。受圧部30には、一方の面と他方の面とを貫通する検出孔30aとピン嵌合孔30bとが設けられている。
伝達部40は、受圧部30が受けた荷重を荷重検出用抵抗体21に伝達する。具体的には、図3に示すように、伝達部40は、受圧部30の表面のうち基板10と対向する側の面に、荷重検出用抵抗体21と対向する位置に設けられた環板状の部材である。伝達部40は、平面視において受圧部30の面積S1よりも小さい面積S2を有する。伝達部40の高さHは、荷重検出用抵抗体21に集中的に荷重を加えることができるという観点から、センサ部20の厚さ以上であることが好ましい。伝達部40の高さHは、センサ部20の表面に保護層を設けた場合であっても荷重検出用抵抗体21に集中的に荷重を加えることができるという観点から、センサ部20の厚さの2倍以上であることがより好ましい。伝達部40には、一方の面と他方の面とを貫通するピン嵌合孔40bが設けられている。
次に、面圧センサ1を用いた荷重の検出方法について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4及び図5は、第1実施形態に係る面圧センサを用いた荷重の検出方法について説明する図である。
面圧センサ1に検出孔10aの中心Pから偏心した位置に作用する荷重(偏心荷重)が加わった場合について説明する。
図4に示すように、荷重検出用抵抗体21a、21b、21cのそれぞれに異なる荷重Wa、Wb、Wcが加わった場合、面圧センサ1に加わる全体荷重Wは、下記の式(1)によって算出される。
W=Wa+Wb+Wc …(1)
また、検出孔10aの中心Pの位置を原点(0,0)としたときの荷重検出用抵抗体21a、21b、21cの位置をそれぞれ(Xa,Ya)、(Xb,Yb)、(Xc,Yc)、重心の位置を(X,Y)とすると、下記の式(2)及び式(3)の関係が成り立つ。
WaXa+WbXb+WcXc=W×X …(2)
WbYa+WbYb+WcYc=W×Y …(3)
これにより、重心の位置(X,Y)は、下記の式(4)及び式(5)より定まる。
X=(WaXa+WbXb+WcXc)/W …(4)
Y=(WbYa+WbYb+WcYc)/W …(5)
式(1)、式(4)及び式(5)により、面圧センサ1に偏心荷重が加わった場合には、重心の位置(X,Y)=((WaXa+WbXb+WcXc)/W,(WbYa+WbYb+WcYc)/W)に対して、全体荷重Wが加わっていると検出することができる(図5)。このため、面圧センサ1に対して荷重が加わった場合、重心の位置を算出することにより、荷重の大きさに加えて、荷重が偏心荷重であるか否かを検出することができる。
以上に説明したように、第1実施形態の面圧センサ1は、基板10の表面に同心円状に3つ以上設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する荷重検出用抵抗体21を有する。このため、面圧センサ1に対して荷重が加わった場合、荷重の大きさに加えて、荷重が偏心荷重であるか否かを検出することができる。
また、第1実施形態の面圧センサ1は、温度補償抵抗体22が荷重検出用抵抗体21のそれぞれに対応して同心円状に配置されている。これにより、荷重検出用抵抗体21と温度補償抵抗体22とが近い位置に配置されるため、荷重検出用抵抗体21が配置された部分と温度補償抵抗体22が配置された部分との間の温度差が小さくなり、温度補償の精度が向上し、検出精度が向上する。また、面圧センサ1の小型化を図ることができる。
また、第1実施形態の面圧センサ1は、温度補償抵抗体22が、基板10と伝達部40とが接触する部分以外の位置に設けられている。このため、受圧部30が受けた荷重は、伝達部40と接触する荷重検出用抵抗体21に加わる一方、温度補償抵抗体22には加わらない。その結果、受圧部30が受ける荷重の影響を受けずに温度補償を行うことができるため、温度変化がある環境下であっても、高い精度で荷重を検出することができる。
また、第1実施形態の面圧センサ1は、受圧部30が受けた荷重を、受圧部30の面積S1よりも小さい面積S2を有する伝達部40を介して荷重検出用抵抗体21に伝達する。これにより、受圧部30が受けた荷重のS2/S1倍の荷重が荷重検出用抵抗体21に加わるため、信号対雑音(S/N)比が高くなり、高い精度で荷重を検出することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態の面圧センサの構成の一例について、図6から図8を参照しながら説明する。図6及び図7は、第2実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。図8は、第2実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。なお、図7では、受圧部130と伝達部140とを取り外した状態を示している。また、図8は、図6のB−B線における概略断面図である。
図6及び図8に示すように、面圧センサ100は、基板110と、センサ部120と、受圧部130と、伝達部140とを有する。
基板110、センサ部120、受圧部130としては、第1実施形態の基板10、センサ部20、受圧部30と同様の構成とすることができる。即ち、基板110には、図6及び図7に示すように、検出孔110aとピン嵌合孔110bとが設けられている。センサ部120は、図7に示すように、荷重検出用抵抗体121と、温度補償抵抗体122と、電極部123とを有する。受圧部130には、図6に示すように、検出孔130aとピン嵌合孔130bとが設けられている。
伝達部140は、受圧部130が受けた荷重を荷重検出用抵抗体121に伝達する。具体的には、図6及び図8に示すように、伝達部140は、受圧部130の表面のうち基板110と対向する側の面に、荷重検出用抵抗体121と対向する位置に設けられた環板状の部材である。伝達部140には、図6に示すように、一方の面と他方の面とを貫通するピン嵌合孔140bが設けられている。
図6及び図8に示すように、基板110の表面に垂直な方向からの平面視において、伝達部140の面積S2は、受圧部130の面積S1よりも小さく、荷重検出用抵抗体121の面積S3よりも大きい。受圧部130の面積S1とは、平面視において、受圧部130の外径を直径とする円の面積から受圧部130の内径を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。伝達部140の面積S2とは、平面視において、伝達部140の外径を直径とする円の面積から伝達部140の内径を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。荷重検出用抵抗体121の面積S3とは、図7に示すように、荷重検出用抵抗体121の外径D2を直径とする円の面積から荷重検出用抵抗体121の内径d2を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。
また、図6及び図8に示すように、伝達部140の中心径C1は荷重検出用抵抗体121の中心径C2よりも小さい。
ここで、伝達部140の中心径C1とは、伝達部140の外径D1及び内径d1を用いて、以下の式(6)により算出される値である。
C1=(D1+d1)/2 …(6)
また、荷重検出用抵抗体121の中心径C2とは、荷重検出用抵抗体121の外径D2及び内径d2を用いて、以下の式(7)により算出される値である。
C2=(D2+d2)/2 …(7)
なお、荷重検出用抵抗体121が円弧形状でない場合には、検出孔110aと同心の円であって、荷重検出用抵抗体121のうち基板110の中心から最も遠い場所に位置する部位を通る円の直径を外径D2とすることができる。また、検出孔110aと同心の円であって、荷重検出用抵抗体121のうち基板110の中心から最も近い場所に位置する部位を通る円の直径を内径d2とすることができる。
また、伝達部140の外径D1は、荷重検出用抵抗体121の外径D2以上であることが好ましい。
また、面圧センサ100を用いた荷重の検出方法については、第1実施形態の面圧センサ1を用いた荷重の検出方法と同様の方法を使用することができる。
以上に説明したように、第2実施形態の面圧センサ100は、第1実施形態と同様の構成を含むため、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
特に、第2実施形態の面圧センサ100では、以下の理由により、伝達部140の内周側の部位に外周側の部位よりも大きな力が加わった場合であっても、高い感度と耐久性とを両立することができる。
例えば、面圧センサをボルトの荷重計測に用いる場合、ボルトに加わる軸力は、ボルトとナットとの接合面から伝達される。このため、伝達部の内周側の部位に外周側の部位よりも大きくな力が加わる。このとき、荷重検出用抵抗体の内周側の部位と伝達部の内周側の部位との接触面積が小さい場合、荷重検出用抵抗体の内周側の部位に歪みや破断が生じやすくなる。
しかしながら、第2実施形態の面圧センサ100では、前述したように、平面視において、伝達部140の面積S2が、受圧部130の面積S1よりも小さく、荷重検出用抵抗体121の面積S3よりも大きい。また、伝達部140の中心径C1が荷重検出用抵抗体121の中心径C2よりも小さい。これにより、荷重検出用抵抗体121の内径d2よりも内側の部分における基板110と伝達部140との接触面積を確保しつつ、荷重検出用抵抗体121の外径D2よりも外側の部分における基板110と伝達部140との接触面積を低減できる。このため、荷重検出用抵抗体121の内周側の部位に歪みや破断が生じることを抑制しつつ、荷重検出用抵抗体121に加わる力を大きくすることができ、S/N比が高くなる。その結果、高い感度と耐久性とを両立することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態の面圧センサの構成の一例について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、第3実施形態に係る面圧センサの概略平面図である。図10は、第3実施形態に係る面圧センサの概略断面図である。なお、図10は、図9のC−C線における概略断面図である。
図9に示すように、面圧センサ200は、基板210と、センサ部220と、受圧部230と、伝達部240とを有する。
基板210は、図9に示すように、矩形と半円形とを組み合わせた形状を有する。なお、基板210の形状は、これに限定されない。基板210としては、例えば、絶縁基板、表面に絶縁膜が形成された半導体基板を用いることができ、受圧部230及び伝達部240を介して外部からの荷重が加えられたときに荷重により塑性変形を起こさない基板であることが好ましい。基板210には、一方の面と他方の面とを貫通する検出孔210aが設けられている。検出孔210aは、例えば、荷重計測の対象の一例であるボルトの軸部が挿入される貫通孔である。
センサ部220は、基板210の表面に形成された薄膜上の積層構造体である。センサ部220は、荷重検出用抵抗体221と、温度補償抵抗体222と、電極部223とを有する。なお、センサ部220の表面には、センサ部220を保護するための保護層がセンサ部220を覆うように設けられていてもよい。
荷重検出用抵抗体221は、検出孔210aと同心円状に1つ設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する抵抗体である。本実施形態では、荷重検出用抵抗体221の長さを十分に確保できるため、荷重検出用抵抗体221は蛇行パターンでなくてもよい。また、荷重検出用抵抗体221は、蛇行パターンであってもよい。荷重検出用抵抗体221は、圧力感度が高く、歪み感度や温度感度の小さい材質を成膜した後、フォトリソグラフィにより、図9に示す円形パターンに形成したものである。圧力感度が高く、歪み感度や温度感度の小さい材質としては、例えば、Cr60〜99原子%、金属元素0〜10原子%のCrサーメット、マンガニンを用いることができる。荷重検出用抵抗体221は、例えば、スパッタリング、蒸着、CVD等の方法により成膜される。
温度補償抵抗体222は、平面視において、受圧部230と重ならない任意の位置に設けられ、荷重検出用抵抗体221の温度の変化による電気抵抗の変化を補償する抵抗体である。温度補償抵抗体222を用いた荷重検出用抵抗体221の温度補償方法としては、第1実施形態と同様の方法を使用することができる。温度補償抵抗体222は、温度感度が高く、歪み感度や圧力感度の小さい材質を成膜した後、フォトリソグラフィにより図9に示す蛇行パターンに形成したものである。温度感度が高く、歪み感度や圧力感度の小さい材質としては、例えば、Ti、Ptを用いることができる。温度補償抵抗体222は、例えば、スパッタリング、蒸着、CVD等の方法により成膜される。
電極部223は、荷重検出用抵抗体221と温度補償抵抗体222とを電気的に接続し、かつ、外部回路と電気的に接続するための配線膜である。そして、荷重検出用抵抗体221の両端に接続された2つの電極部223間の抵抗を測定することで、荷重検出用抵抗体221に加わる荷重を検出することができる。また、温度補償抵抗体222の両端に接続された2つの電極部223間の抵抗を測定することで、温度補償抵抗体222の温度を検出することができる。電極部223としては、比抵抗が小さく、圧力、歪み、温度等に対する感度が低い材料を用いることが好ましく、例えば、Al、Cuを用いることができる。
受圧部230は、外部から加わる荷重を受ける部分である。受圧部230は、伝達部240を介して基板210と接続された環板状の部材であり、平面視において面積S1を有する。受圧部230には、一方の面と他方の面とを貫通する検出孔230aが設けられている。
伝達部240は、受圧部230が受けた荷重を荷重検出用抵抗体221に伝達する。伝達部240は、受圧部230の表面のうち基板210と対向する側の面に、荷重検出用抵抗体221と対向する位置に設けられた環板状の部材である。
図10に示すように、基板210の表面に垂直な方向からの平面視において、伝達部240のS2は、受圧部230の面積S1よりも小さく、荷重検出用抵抗体221の面積S3よりも大きい。受圧部230の面積S1とは、平面視において、受圧部230の外径を直径とする円の面積から受圧部230の内径を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。伝達部240の面積S2とは、平面視において、伝達部240の外径を直径とする円の面積から伝達部240の内径を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。荷重検出用抵抗体221の面積S3とは、荷重検出用抵抗体221の外径を直径とする円の面積から荷重検出用抵抗体221の内径を直径とする円の面積を減じた面積を意味する。
また、図9及び図10に示すように、伝達部240の中心径C1は荷重検出用抵抗体221の中心径C2よりも小さい。
また、面圧センサ200を用いた荷重の検出方法については、第1実施形態の面圧センサ1を用いた荷重の検出方法と同様の方法を使用することができる。
以上に説明したように、第3実施形態の面圧センサ200は、第2実施形態と同様に、平面視において、伝達部240の面積S2が、受圧部230の面積S1よりも小さく、荷重検出用抵抗体221の面積S3よりも大きい。また、伝達部240の中心径C1が荷重検出用抵抗体221の中心径C2よりも小さい。これにより、荷重検出用抵抗体221の内径よりも内側の部分における基板210と伝達部240との接触面積を確保しつつ、荷重検出用抵抗体221の外径よりも外側の部分における基板210と伝達部240との接触面積を低減できる。このため、荷重検出用抵抗体221の内周側の部位に歪みや破断が生じることを抑制しつつ、荷重検出用抵抗体221に加わる力を大きくすることができ、S/N比が高くなる。その結果、高い感度と耐久性とを両立することができる。
以上、面圧センサを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 面圧センサ
10 基板
20 センサ部
21 荷重検出用抵抗体
22 温度補償抵抗体
30 受圧部
40 伝達部

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に同心円状に3つ以上設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する第1の抵抗体と、
    前記第1の抵抗体のそれぞれに対応して同心円状に配置され、前記第1の抵抗体の温度の変化による電気抵抗の変化を補償する第2の抵抗体と、
    前記第1の抵抗体と、前記第1の抵抗体のそれぞれに対応する前記第2の抵抗体との組のそれぞれに対して、電気的に接続される複数の電極部と、
    外部から加わる荷重を受ける受圧部と、
    前記受圧部が受けた荷重を前記第1の抵抗体に伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記第2の抵抗体は、前記基板と前記伝達部とが接触する部分以外に設けられ
    前記伝達部は、平面視において、前記受圧部よりも小さく、前記第1の抵抗体よりも大きい面積を有し、
    前記伝達部の中心径は、前記第1の抵抗体の中心径よりも小さい、
    面圧センサ。
  2. 基板と、
    前記基板の表面に同心円状に3つ以上設けられ、荷重に応じて電気抵抗が変化する第1の抵抗体と、
    前記第1の抵抗体のそれぞれに対応して同心円状に配置され、前記第1の抵抗体の温度の変化による電気抵抗の変化を補償する第2の抵抗体と、
    外部から加わる荷重を受ける受圧部と、
    前記受圧部が受けた荷重を前記第1の抵抗体に伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記第2の抵抗体は、前記基板と前記伝達部とが接触する部分以外に設けられ、
    前記伝達部は、平面視において、前記受圧部よりも小さく、前記第1の抵抗体よりも大きい面積を有し、
    前記伝達部の中心径は、前記第1の抵抗体の中心径よりも小さい、
    面圧センサ。
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