JP2007292188A - 自在継手のヨークとシャフトの結合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヨーク2は、互いに平行な第1および第2のタブ7,8を含む断面U字状の嵌合部5を備えている。第1および第2のタブ7,8は、それぞれ、凹部50が形成された第1および第2の挟持部10,11を有している。各凹部50は、対応する第1の端部7a,8aから第1方向Y1の反対方向Z1に向かって延びており、第1および第2の被挟持部24,25の第1方向Y1に関する中央部D1とヨーク2の底との間の位置まで達している。凹部50が形成された所定範囲A1では、第1および第2の挟持部10,11は、それぞれ、第1および第2の被挟持部24,25の円弧状部26側を挟持する。また、凹部50が形成されていない範囲では、第1および第2の挟持部10,11は、第1および第2の被挟持部24,25の円弧状部27側を挟持する。
【選択図】図2
Description
シャフトは、互いに対向する一対の被挟持部を有しており、これら一対の被挟持部は、各タブの内側面に設けられた挟持部によって挟持されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明において、上記非接触領域に対応して、互いに対応する挟持部および被挟持部の少なくとも一方に、逃げ部(50,50A,50B,51)が形成されている場合がある。この場合、逃げ部によって確実に非接触領域を形成することができるので、いわゆるスティックスリップによるシャフトの振動を確実に防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るヨーク2およびシャフト1の結合構造J1の正面図である。また、図2は、結合構造J1の分解斜視図であり、図3は、結合構造J1の平面図である。
図1を参照して、自動車のステアリング装置における、例えばインターミディエイトシャフトからなるシャフト1は、ヨーク2を挿通するボルト16を用いてヨーク2に固定されており、このヨーク2は、十字軸3を介して他のヨーク4に連結されている。ヨーク2は、シャフト1を嵌合する嵌合部5と、十字軸3に連結するためのアーム部6とからなり、プレス成形により一体に形成されている。
図2および図3を参照して、第1および第2の挟持部10,11には、第2方向X1に沿う所定範囲A1に亘って逃げ部としての凹部50がそれぞれ形成されている。また、第1および第2のタブ7,8の凹部50において、上記第1の端部7a,8aに近接する位置には、ボルト16が挿通するボルト挿通穴14,15がそれぞれ形成されている。
図4は、図3におけるIV−IV線に沿う結合構造J1の断面図である。IV−IV線は、ボルト16の軸線L1に沿っている。また、IV−IV線は、凹部50が形成された所定範囲A1内の第1の位置P1に対応している。また、図5は、図3におけるV−V線に沿う結合構造J1の断面図である。V−V線は、所定範囲A1以外においてシャフト1が嵌合部5に嵌合している範囲A2内の第2の位置P2に対応している。なお、図3〜5では、シャフト1がタブ7,8間に締め付けられて固定された状態を示している。
図4および図5を参照して、シャフト1の端部は、嵌合部5の受け入れ溝13内に嵌合している。また、一対のタブ7,8は、ボルト挿通孔14,15に挿通したボルト16をナット17にねじ込むことにより締め付けられている。このため、U字の開放側である第1の端部7a,8a間の間隔が、U字の底側である第2の端部7b,8b間の間隔よりも相対的に狭くなるように、一対のタブ7,8が「ハ」の字状に撓んでいる。
図6を参照して、本実施の形態が上述の実施形態と主に相違するのは、第1の挟持部10に設けられた凹部50Aと第2の挟持部11に設けられた凹部50Bとが、シャフト1の軸方向である第2方向X1に関して互いに異なる位置に配置されていることにある。具体的には、第2方向X1に関して、凹部50Aがアーム部6に相対的に近く、凹部50Bがアーム部6から相対的に遠い。また、凹部50Aと凹部50Bとは、第1方向Y1および第2方向X1と直交する第3方向としてのシャフト1の幅方向W1に関して、互いに対向しないようにされている。ただし、凹部50Aと凹部50Bとを、幅方向W1に関して、部分的に対向するようにしてもよい。
なお、これらの変更は、図6〜図8の実施形態においても同様である。すなわち、第1および第2の被挟持部24,25に凹部50A,50Bを形成してもよいし、第1および第2の挟持部10,11または第1および第2の被挟持部24,25に形成された凹部50A,50Bをテーパ状としてもよい。
Claims (5)
- 第1方向に延びる一対のタブを有して上記第1方向に開放するU字状をなすヨークと、
一対のタブを互いに締結する締結軸と、
一対のタブ間に挟持されたシャフトとを備え、
上記シャフトの外周面は、互いに対向する第1および第2の被挟持部を含み、
上記一対のタブの内側面は、互いに対向する第1および第2の挟持部を含み、これら第1および第2の挟持部は、上記第1および第2の被挟持部に、それぞれ、対向し、
シャフトの軸方向である第2方向に互いに離隔する第1および第2の位置のうち、第1の位置で互いに対応する挟持部および被挟持部の間に、第1の非接触領域が設けられるとともに、第2の位置で互いに対応する挟持部および被挟持部の間に第2の非接触領域が設けられ、
第1の非接触領域および第2の非接触領域は、上記第2方向とは交差する交差方向に関して、互いに異なる位置に配置されている、自在継手のヨークとシャフトの結合構造。 - 請求項1において、上記交差方向は、上記第1方向であり、
上記第1の非接触領域は、各挟持部または各被挟持部の、上記第1方向側の端部から、上記第1方向の反対方向に延びており、
上記第2の非接触領域は、各被挟持部の、上記第1方向とは反対側の端部から、上記第1方向に延びている、自在継手のヨークとシャフトの結合構造。 - 請求項1において、上記交差方向は、上記第1方向および第2方向とは直交する第3方向としての、シャフトの幅方向であり、
第1および第2の非接触領域のそれぞれは、対応する挟持部または被挟持部の、上記第1方向側の端部から、上記第1方向の反対方向に延びており、
上記第1の非接触領域は、第1の挟持部と第1の被挟持部との間に設けられ、
上記第2の非接触領域は、第2の挟持部と第2の被挟持部との間に設けられている、自在継手のヨークとシャフトの結合構造。 - 請求項1から3の何れか1項において、上記第1方向に関して、各非接触領域の長さは、対応する被挟持部の長さの1/2以上に設定されている、自在継手のヨークとシャフトの結合構造。
- 請求項1から4の何れか1項において、上記非接触領域に対応して、互いに対応する挟持部および被挟持部の少なくとも一方に、逃げ部が形成されている、自在継手のヨークとシャフトの結合構造。
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JP2006120165A JP2007292188A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 自在継手のヨークとシャフトの結合構造 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007292188A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009204110A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Nsk Ltd | 自在継手のヨークとシャフトとの締結構造 |
JP2012051436A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Jtekt Corp | シャフトと自在継手のヨークの結合構造および車両用操舵装置 |
Citations (2)
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JP2005042760A (ja) * | 2003-07-23 | 2005-02-17 | Koyo Seiko Co Ltd | シャフトとヨークの結合構造 |
JP2006029343A (ja) * | 2004-06-17 | 2006-02-02 | Nsk Ltd | 自在継手 |
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2006
- 2006-04-25 JP JP2006120165A patent/JP2007292188A/ja active Pending
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