JP2007290653A - 車両のエアクリーナ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シュラウドを有効利用して、エアクリーナを安定させた状態で支持でき、車両走行時にエアクリーナの振動及び振動音を確実に抑制でき、これらの効果をエアクリーナの組み付け性を低下させずに達成できる、車両のエアクリーナ支持構造を提供する。
【解決手段】 エアクリーナ支持構造20の第2支持部22は、シュラウド4に設けられた係合凹部24に後側から係合可能な弾性体製の係合部材30、エアクリーナ5のケース部材10に固定的に設けられ係合部材30が係合凹部24に係合しない後退位置から係合凹部24に係合する前進位置へ係合部材30を移動可能に支持するガイド部材35、ガイド部材35に設けられ係合部材30が後退位置から後退しないように規制する後退規制部40、係合部材30を前進位置に保持する前進位置保持機構45を備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両のエンジンルームの前部に配置されたエアクリーナを車体側の部材に支持する車両のエアクリーナ支持構造に関するものである。
従来、自動車等のエンジンを装備した車両には、エンジンに供給する空気を清浄化するエアクリーナが備えられ、一般に、このエアクリーナは、合成樹脂材料で構成されて、エンジンルームの前部に配置され、エンジンルームに臨む車体部材(フロントサイドフレーム)に支持され取り付けられている。
このような車両のエアクリーナ支持構造では、通常、エアクリーナは比較的大型で重量も重いため、エアクリーナの少なくとも3箇所が車体部材に載置状に支持され(例えば、特許文献1参照)、更に、車両走行時(エンジン作動時)にエアクリーナの振動(ガタツキ)及び振動音を抑制するために、前記3箇所が弾性部材を介して車体部材に支持(所謂ラバーマウント)される場合が多い。
特開平9−209858号公報
前記の車両のエアクリーナ支持構造では、エアクリーナの少なくとも3箇所が車体部材に載置状に支持されているだけであるので、エアクリーナを安定させた状態で支持できず、エアクリーナの少なくとも3箇所が弾性部材を介して車体部材に支持される場合でも、車両走行時にエアクリーナの振動及び振動音を期待通りに抑制できない虞がある。
ここで、車体部材に支持されるエアクリーナの少なくとも3箇所がエアクリーナの下端部側に集中することも、エアクリーナを安定させた状態で支持できない原因の1つであるが、特に、エアクリーナや他の装備品や車体部材の配置上の制約やエアクリーナの組み付け上の制約を受けて、車体部材に支持されるエアクリーナの少なくとも3箇所の中心がエアクリーナの重心から大きくずれるような場合には、エアクリーナがアンバランスに支持された状態となるため、上記課題が顕著になる。
本発明の目的は、シュラウドを有効利用して、エアクリーナをバランス良く安定させた状態で支持でき、車両走行時(エンジン作動時)にエアクリーナの振動(ガタツキ)及び振動音を確実に抑制でき、これらの効果をエアクリーナの組み付け性を低下させずに達成できる、車両のエアクリーナ支持構造を提供することである。
請求項1の車両のエアクリーナ支持構造の特徴部分は、エンジンルームに臨むフロントサイドフレームにエアクリーナを弾性部材を介して載置状に支持する少なくとも2つの第1支持部と、エンジンルームの前端部分に取り付けられたシュラウドにエアクリーナを連結支持する少なくとも1つの第2支持部とを備え、第2支持部が、シュラウドに設けられた係合凹部に後側から係合可能な弾性体製の係合部材と、エアクリーナのケース部材に固定的に設けられ係合部材が係合凹部に係合しない後退位置から係合凹部に係合する前進位置へ係合部材を移動可能に支持するガイド部材と、係合部材を前進位置に保持する前進位置保持手段とを備えたことである。
エアクリーナを車両に組み付ける場合、先ず、エアクリーナが少なくとも2つの第1支持部により弾性部材を介してフロントサイドフレームに載置状に支持されて取り付けられる。その際、少なくとも1つの第2支持部において、係合部材が後退位置に保持され、エアクリーナがフロントサイドフレームに取り付けられた後、係合部材が後退位置から前進位置へ移動されて係合凹部に係合し、前進位置保持手段により係合部材が前進位置に保持され、つまり、係合凹部に係合した状態が保持され、こうして、エアクリーナが少なくとも1つの第2支持部によりシュラウドに連結支持されて取り付けられる。この車両のエアクリーナ支持構造では、エアクリーナがバランス良く安定した状態で支持され、また、車両走行時にエアクリーナの振動及び振動音が確実に抑制される。
請求項1の発明では、ガイド部材に、係合部材が後退位置から後退しないように規制する後退規制部を設ける(請求項2)、前進位置保持手段は、ガイド部材に装着されて前進位置の係合部材の後端部を係止するクリップからなる(請求項3)、前進位置保持手段が、係合部材に設けられた被係止部と、ガイド部材に設けられ係合部材が前進位置のときにその被係止部を係止する係止部とからなる(請求項4)、シュラウドは上壁と下壁を有し後方に開口する断面コ字状の枠部を有し、この枠部の一部で以て係合凹部が構成される(請求項5)。ガイド部材は、その前端部の側部がエアクリーナのケース部材に一体的に結合されて後方へ延びるL形形状に形成される(請求項6)、等の構成を採用可能である。
請求項1の車両のエアクリーナ支持構造によれば、エンジンルームに臨むフロントサイドフレームにエアクリーナを弾性部材を介して載置状に支持する少なくとも2つの第1支持部と、エンジンルームの前端部分に取り付けられたシュラウドにエアクリーナを連結支持する少なくとも1つの第2支持部とを設け、第2支持部が、シュラウドに設けられた係合凹部に後側から係合可能な弾性体製の係合部材と、エアクリーナのケース部材に固定的に設けられ係合部材が係合凹部に係合しない後退位置から係合凹部に係合する前進位置へ係合部材を移動可能に支持するガイド部材と、係合部材を前進位置に保持する前進位置保持手段とを備えたので、エアクリーナや他の装備品や車体部材の配置上の制約やエアクリーナの組み付け上の制約を受ける場合でも、シュラウドを有効利用して、エアクリーナをバランス良く安定させた状態で支持でき、車両走行時(エンジン作動時)にエアクリーナの振動(ガタツキ)及び振動音を確実に抑制でき、これらの効果をエアクリーナの組み付け性を低下させずに達成できる。
請求項2の車両のエアクリーナ支持構造によれば、ガイド部材に、係合部材が後退位置から後退しないように規制する後退規制部を設けたので、エアクリーナの運搬時及び組み付け時に、係合部材のガイド部材からの脱落、紛失を防止できる。
請求項3の車両のエアクリーナ支持構造によれば、前進位置保持手段は、ガイド部材に装着されて前進位置の係合部材の後端部を係止するクリップからなるので、係合部材を前進位置に確実に保持でき、また、ガイド部材へのクリップの装着忘れを防止できる。
請求項4の車両のエアクリーナ支持構造によれば、前進位置保持手段が、係合部材に設けられた被係止部と、ガイド部材に設けられ係合部材が前進位置のときにその被係止部を係止する係止部とからなるので、部品点数を増やすことなく、係合部材を前進位置に確実に保持できる。
請求項5の車両のエアクリーナ支持構造によれば、シュラウドは上壁と下壁を有し後方に開口する断面コ字状の枠部を有し、この枠部の一部で以て係合凹部を構成したので、シュラウドの構造を追加変更することなく、シュラウドを有効利用できる。
請求項6の車両のエアクリーナ支持構造によれば、ガイド部材を、その前端部の側部がエアクリーナのケース部材に一体的に結合されて後方へ延びるL形形状に形成したので、このガイド部材により、係合部材を後退位置から前進位置へ移動可能に確実に支持できるとともに、前進位置の係合部材をガイド部材の前端部を介してエアクリーナのケース部材に支持できるので、エアクリーナの振動及び振動音を確実に抑制できるように、エアクリーナをシュラウドに確実に連結支持できる。
本発明の車両のエアクリーナ支持構造では、エアクリーナが、エンジンルームの前部に配置されて、少なくとも2つの第1支持部によりエンジンルームに臨むフロントサイドフレームに弾性部材を介して載置状に支持されるとともに、少なくとも1つの第2支持部によりエンジンルームの前端部分に取り付けられたシュラウドに連結支持され、この第2支持部が、シュラウドに設けられた係合凹部に後側から係合可能な弾性体製の係合部材と、エアクリーナのケース部材に固定的に設けられ係合部材が係合凹部に係合しない後退位置から係合凹部に係合する前進位置へ係合部材を移動可能に支持するガイド部材と、係合部材を前進位置に保持する前進位置保持手段とを備えている。
図1に示すように、自動車等の車両1の前部にエンジンルーム2が設けられ、そのエンジンルーム2に左右1対の前後方向へ延びるフロントサイドフレーム3が臨んでいる。図1〜図5に示すように、エンジンルーム2の前端部分にシュラウド4が取り付けられ、このシュラウド4の後側においてエンジンルーム2の左前部にエアクリーナ5が配置され、このエアクリーナ5がエアクリーナ支持構造20により左側のフロントサイドフレーム3及びシュラウド4に支持され取り付けられている。エンジンルーム2には、エンジン6の他にバッテリ7等の種々の装備品が配置され取り付けられている。
シュラウド4は、合成樹脂で構成され、アッパ部4aとロア部(図示略)と左右1対のサイド部4bとを有する矩形枠状に形成されるとともに、アッパ部4aから車幅方向外側へ後傾状に延びる1対のウイング部4cを有し、これらウイング部4cの車幅方向外端部分が車体部材(例えば、図示略のエプロンパネル)に連結支持され、また、シュラウド4の他の部位がフロントサイドフレーム3等に連結支持されて、シュラウド4が鉛直姿勢で取り付けられている。このシュラウド4には、ラジエータやエアコン用コンデンサ(図示略)が取り付けられている。
図1、図3〜図8に示すように、エアクリーナ5は合成樹脂製のロアケース10aとアッパケース10bからなるケース部材10を有し、このケース部材10に吸気ダクト11と供給ダクト12とが接続されている。ケース部材10の内部にはフィルタ(図示略)が設けられ、エンジンルーム2内に導入されたエア(外気)が吸気ダクト11からケース部材10に吸入され、そのエアがケース部材10の内部を通ってゴミや埃が除去されて清浄化され、清浄化されたエアが供給ダクト12からエンジン6に供給される。
エアクリーナ支持構造20について説明する。
図1、図3〜図16に示すように、エアクリーナ支持構造20は、エンジンルーム2に臨む左側のフロントサイドフレーム3にエアクリーナ5を弾性部材26を介して載置状に支持する2つの第1支持部21と、エンジンルーム2の前端部分に取り付けられたシュラウド4にエアクリーナ5を連結支持する1つの第2支持部22及び1つの第3支持部23を備えている。
図1、図7〜図9に示すように、2つの第1支持部21は、エアクリーナ5のケース部材10の後下端部の左右向中央部分と左端部分とを、フロントサイドフレーム3に連結されたブラケット27に載置状に支持する。2つの第1支持部21は同構造であり、各第1支持部21においては、ケース部材10(ロアケース10a)にボス部25が下方突出状に一体形成され、このボス部25が弾性部材26に上側から貫通状に係合され、この弾性部材26がブラケット27に形成された穴27aに内嵌状に装着されている。このブラケット27は、エアクリーナ5の後側に配置されたバッテリ7をフロントサイドフレーム3に取り付ける為のものでもあり、その前端部分に2つの第1支持部21に対応する2つの弾性部材26が装着されている。
図1、図3〜図8、図10〜図14に示すように、第2支持部22は、エアクリーナ5のケース部材10の左端部の上下方向略中央部のうちの前端部分をシュラウド4に連結支持する。第2支持部22は、シュラウド4に設けられた係合凹部24に後側から係合可能な弾性体製の係合部材30と、エアクリーナ5のケース部材10に固定的に設けられ係合部材30が係合凹部24に係合しない後退位置(図3参照)から係合凹部24に係合する前進位置(図4、図5参照)へ係合部材30を移動可能に支持するガイド部材35と、ガイド部材35に設けられ係合部材30が後退位置から後退しないように規制する後退規制部40と、係合部材30を前進位置に保持する前進位置保持機構45とを備えている。
図3〜図6、図10に示すように、ガイド部材35は、その前端部の側部がエアクリーナ5のケース部材10に一体的に結合されて後方へ延びるL形形状に形成されている。ガイド部材35は、前後方向に細長いガイド部36と、ガイド部36の前端部から右方へ突出するガイド繋ぎ部37とを有し、ガイド繋ぎ部37の右端部がケース部材10(ロアケース10a)に結合されている。
ガイド部36は、ガイド前部36aと、ガイド前部36aよりも左右幅が小さく且つ左端部がガイド前部36aの左端部に対してケース部材10側へ段差状に位置するガイド後部36bとを有し、ガイド部36には、ガイド前部36aとガイド後部36bとに亙って前後方向に延びる下方突条のレール部36cが形成されている。
ここで、図1〜図5に示すように、係合凹部24は、シュラウド4の左側のウイング部4cに設けられ、ガイド部材35は、そのガイド部36の前方延長線上に係合凹部24が位置するように設けられている。シュラウド4のウイング部4cは、前壁4eと上壁4fと下壁4gを有し後方に開口する断面コ字状の枠部4dを有するとともに、この枠部4d内に前壁4eと上壁4fと下壁4gに結合された複数のリブ4hを有する。そして、この枠部4dの一部の前壁4eと上壁4fと下壁4gと隣り合う2つのリブ4hとで以て係合凹部24が構成されている。
図1、図3〜図6、図8、図11〜図14に示すように、係合部材30は、ガイド部材35と略同じ前後長を有し、ガイド部材35の約2倍の左右幅を有し、ガイド部材35の約4倍の上下幅を有し、係合部材30とガイド部材35は、ガイド部材35と係合凹部24間の距離に応じた前後長に形成されている。
係合部材30は、その前半部分に係合凹部24に係合可能な係合ブロック部31を有し、後半部分にサポート部32を有する。係合ブロック部31の上下幅は、係合凹部24の上壁4fと下壁4g間の上下幅と略同じであり、係合ブロック部31の上面の全体が前端から後方上りに穏やかに傾斜する傾斜面に形成され、係合ブロック部31の下面の大部分が水平面に形成されるとともに、係合ブロック部31の下面の前端部分が前端から後方下がりに穏やかに傾斜する傾斜面に形成され、また、係合ブロック部31の左右両側部に後方広がりの傾斜部が形成されている。
サポート部32の後端部にフランジ部33が形成され、このフランジ部33にガイド部36が前後方向へ相対移動可能に貫通する孔部30aが形成され、係合ブロック部31及びサポート部32の右部には、孔部30aに連通し且つ右方へ開口し且つガイド部36が前後方向へ相対移動可能に係合する溝部30bが形成されている。
係合部材30には、サポート部32から右方へ張り出し且つ後端部がフランジ部33に結合された溝上壁部34aと溝下壁部34bが形成され、サポート部32の溝部30b及び溝上壁部34aと溝下壁部34bが、ガイド部36の左右幅全体に係合し得るように構成され、また、フランジ部33と溝下壁部34bには、ガイド部36のレール部36cに摺動自在に係合する前後方向に長い係合凹部30cが形成されている。
図3、図6等に示すように、係合部材30が後退位置のとき、係合部材30とガイド部材35の前後方向位置が略一致して、ガイド前部36aに係合ブロック部31の溝部30bが係合し、ガイド後部36bにサポート部32の溝部30b及び溝上壁部34aと溝下壁部34bが係合し、ガイド後部36bにフランジ部33の孔部30aが係合するとともに、ガイド後部36bの後端部がフランジ部33から後方へ少し突出した状態になる。
図4、図5等に示すように、係合部材30が前進位置のとき、フランジ部33の右端部分がガイド部材35のガイド繋ぎ部37の後端部と略当接して、フランジ部33よりも後方にガイド後部36bが位置し、ガイド前部36aにサポート部32の溝部30b及び溝上壁部34aと溝下壁部34bが係合するとともに、ガイド前部36aにフランジ部33の孔部30aが係合した状態になる。尚、サポート部32の上面には、作業指標となる前向きの矢印からなる表示部32aが形成されている。
図3〜図7、図10に示すように、後退規制部40は、ガイド部材35のガイド後部36bの後端部に上方突出状に形成された突起部41からなる。前記のように、係合部材30が後退位置のとき、ガイド後部36bの後端部がフランジ部33から後方へ少し突出した状態になり、このガイド後部36bの後端部の突起部41によりフランジ部33の後端部が係止されて、係合部材30が後退位置から後退しないように規制される。
ここで、ガイド後部36bの前後方向途中部には上方突出状の凸部42が形成され、係合部材30が後退位置のとき、この凸部42が係合部材30に接触して摩擦を付与する。つまり、凸部42により係合部材30が後退位置に保持され、また、係合部材30を後退位置から前進させる際に、係合部材30に適度な抵抗が与えられる。
図5、図8に示すように、前進位置規制機構45は、ガイド部材35に装着されて前進位置の係合部材30の後端部を係止する合成樹脂製(又は金属製)のクリップ46からなる。このクリップ46は、門形の係合部47と、係合部47から上方へ延びる1対の摘み部48とを有し、係合部47の左右両下端部に内方突状の1対の爪部47aが形成され、係合部47の上部に後方へ張り出す張出部47bが形成されている。
一方、図4、図10に示すように、ガイド部材35には、ガイド後部36bの前端部に、左右両側から1対の切欠凹部46aが形成され、係合部材30が前進位置のときに、この切欠凹部46aが係合部材30の直ぐ後側に露出状になる。この状態で、クリップ46は、1対の摘み部48が摘まれることで、係合部47が開き側へ弾性変形してガイド後部36bに嵌められ、1対の切欠凹部40aに係合され1対の爪部47aで係止され、張出部47bがガイド後部36bの前面に当接して、クリップ46が装着状態になる。
ここで、クリップ46は、少なくともガイド部材35に装着されない状態で、係合部材30に保持されている。詳細には、クリップ46に針金や紐等の連結部材49の一端部が固着され、その連結部材49の他端部が係合部材30のフランジ部33に形成された掛止部49aに連結されて、クリップ46がガイド部材35に装着可能に保持される。これにより、クリップ46をガイド部材35に装着する作業性を良くすることができ、クリップ46を紛失することを防止できる。
図1、図6、図15、図16に示すように、第3支持部23は、エアクリーナ5のケース部材10の前右端部の上下方向略中央部をシュラウド4に連結支持する。第3支持部23では、シュラウド4から後方へ延びる第1連結部50と、エアクリーナ5のケース部材10(ロアケース10a)から前方へ延びる第2連結部51とが上下に配置され、第1連結部50に弾性部材52が下方突出状に装着され、この弾性部材52が第2連結部51に形成された孔に嵌合され、この状態で、両連結部50,51が弾性部材52を介して、それら連結部50,51の端部に形成されたバンド溝50a,51aに引っ掛けられた弾性体製のバンド53により連結されている。
以上説明したエアクリーナ支持構造10の作用・効果について説明する。
先ず、エアクリーナ10の組み付けについて説明すると、第2支持部22の係合部材30を後退位置に保持した状態で、エアクリーナ10をエンジンルーム2の左前部の所定位置に配置して、エアクリーナ10を2つの第1支持部21により弾性部材26を介してフロントサイドフレーム3に載置状に支持して取り付ける。このとき、エンジンルーム2の前端部分にシュラウド4が既に取り付けられている。
次に、第2支持部22において、係合部材30を後退位置から前進させて前進位置に切り換えて、シュラウド4の係合凹部24に係合させる。そのとき、係合ブロック部31の上面と下面に形成された傾斜面と左右両側部に形成された傾斜部により、係合部材30を係合凹部24に円滑に係合させることができる。その後、クリップ46をガイド部材35に装着して係合部材30を前進位置に保持し、つまり、係合部材30を係合凹部24に係合させ状態を保持する。こうして、エアクリーナ5を1つの第2支持部22によりシュラウド4に連結支持して取り付ける。また、エアクリーナ10を第3支持部23によりシュラウド4に連結支持して取り付ける。
このエアクリーナ支持構造20によれば、前記のように、第1〜第3支持部21〜23を設け、第2支持部22に、係合部材30、ガイド部材35、前進位置保持機構45を設けたので、エアクリーナ5や他の装備品(バッテリ7等)や車体部材の配置上の制約やエアクリーナ5の組み付け上の制約を受ける場合でも、シュラウド4を有効利用して、エアクリーナ5をバランス良く安定させた状態で支持でき、車両走行時(エンジン6の作動時)にエアクリーナ5の振動(ガタツキ)及び振動音を確実に抑制でき、これらの効果をエアクリーナ5の組み付け性を低下させずに達成できる。
ガイド部材35に、係合部材30が後退位置から後退しないように規制する後退規制部40を設けたので、エアクリーナ5の運搬時及び組み付け時に、係合部材30のガイド部材35からの脱落、紛失を防止できる。前進位置保持機構45は、ガイド部材35に装着されて前進位置の係合部材30の後端部を係止するクリップ46からなるので、係合部材30を前進位置に確実に保持でき、また、ガイド部材35へのクリップ46の装着忘れを防止できる。シュラウド4は上壁4fと下壁4gを有し後方に開口する断面コ字状の枠部4dを有し、この枠部4dの一部で以て係合凹部24を構成したので、シュラウド4の構造を追加変更することなく、シュラウド4を有効利用できる。
ガイド部材35を、その前端部の側部がエアクリーナ5のケース部材10に一体的に結合されて後方へ延びるL形形状に形成したので、このガイド部材35により、係合部材30を後退位置から前進位置へ移動可能に確実に支持できるとともに、前進位置の係合部材30をガイド部材35の前端部を介してエアクリーナ5のケース部材10に支持できるので、エアクリーナ5の振動及び振動音を確実に抑制できるように、エアクリーナ5をシュラウド4に確実に連結支持できる。
実施例2は、実施例1のエアクリーナ支持構造20の第2支持部22の前進位置保持機構45を変更したものであり、実施例1と基本的に同じものには同一符号を付して説明する。図17〜図20に示すように、実施例2の第2支持部22Aにおいて、前進位置保持機構45Aは、係合部材30に設けられた被係止部60と、ガイド部材35に設けられ係合部材30が前進位置のときにその被係止部60を係止する係止部61とからなる。
具体的に説明すると、被係止部60は、係合部材30の溝上壁部34aの前部に下面側から形成された被係止凹部60からなり、係止部61は、ガイド部材35(ガイド部36とガイド繋ぎ部37)の前端部に上方突状に一体形成された係止突起部61からなる。図17に示すように、係合部材30が後退位置のとき、係止突起部61は溝上壁部34aの前側に位置する。ここで、ガイド部材35に形成された凸部42が被係止凹部60に係合した状態になり、これにより、係合部材30が後退位置から後退しないように規制される。つまり、凸部42と被係止凹部60を後退規制部40に含めることができる。
次に、図18に示すように、係合部材30を後退位置から前進位置へ切り換えると、被係止凹部60が係止突起部61に係合されて、係合部材30が前進位置に保持される。係合部材30を後退位置から前進位置へ移動させる際、溝上壁部34aが僅かに弾性変形して、溝上壁部34aの被係止凹部60の前側下面部分が係止突起部61を乗り越えて、被係止凹部60が係止突起部61に係合するが、このとき、溝上壁部34aの前端下面部には係止突起部61を受け入れる為のテーパ部を含む段部62が形成されている。
このように、前進位置保持機構45Aが、係合部材30に設けられた被係止部60と、ガイド部材35に設けられ係合部材30が前進位置のときにその被係止部60を係止する係止部61とからなるので、部品点数を増やすことなく、係合部材30を前進位置に確実に保持できる。その他は実施例1と同様の作用・効果を奏する。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
1]第1支持部21を3つ以上設けてもよい。
2]第2支持部22,22Aを2つ以上設けてもよい。
3]第3支持部23を省略してもよい。
4]実施例1の前進位置保持機構45と実施例2の前進位置保持機構45Aの両方を含む前進位置保持機構を備えてもよい。
5]ガイド部材35に形成された凸部42を省略してもよい。
6]特に、係合部材30、ガイド部材35については、それらの機能を維持して、種々のサイズと形状に構成してもよい。
7]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明を、エンジンルームを備え、そのエンジンルームにシュラウドを取り付けた種々の自動車を含む車両に適用可能である。
実施例1の車両前部のエアクリーナ支持構造を含む要部の平面図である。 シュラウドの一部の後側からの斜視図である。 シュラウドとエアクリーナの一部の後側からの斜視図である。 シュラウドとエアクリーナの一部の後側からの斜視図である。 シュラウドとエアクリーナの一部の後側からの斜視図である。 エアクリーナの平面図である。 エアクリーナの側面図である。 エアクリーナの正面図である。 第1支持部の断面図である。 第2支持部のガイド部材の平面図である。 係合部材の正面図である。 係合部材の平面図である。 係合部材の後側からの斜視図である。 係合部材の側面図である。 第3支持部の側面図である。 第3支持部の断面図である。 実施例2の第2支持部の断面図である。 第2支持部の断面図である。 係合部材の後側からの斜視図である。 ガイド部材の平面図である。
符号の説明
1 車両
2 エンジンルーム
3 フロントサイドフレーム
4 シュラウド
4d 枠部
4f 上壁
4g 下壁
5 エアクリーナ
20 エアクリーナ支持構造
21 第1支持部
22,22A 第2支持部
24 係合凹部
26 弾性部材
30 係合部材
35 ガイド部材
40 後退規制部
45,45A 前進位置保持機構
46 クリップ
60 被係止部
61 係止部

Claims (6)

  1. 車両のエンジンルームの前部に配置されたエアクリーナを車体側の部材に支持する車両のエアクリーナ支持構造において、
    前記エンジンルームに臨むフロントサイドフレームにエアクリーナを弾性部材を介して載置状に支持する少なくとも2つの第1支持部と、エンジンルームの前端部分に取り付けられたシュラウドにエアクリーナを連結支持する少なくとも1つの第2支持部とを備え、
    前記第2支持部が、
    前記シュラウドに設けられた係合凹部に後側から係合可能な弾性体製の係合部材と、
    前記エアクリーナのケース部材に固定的に設けられ、前記係合部材が係合凹部に係合しない後退位置から係合凹部に係合する前進位置へ係合部材を移動可能に支持するガイド部材と、
    前記係合部材を前進位置に保持する前進位置保持手段と、
    を備えたことを特徴とする車両のエアクリーナ支持構造。
  2. 前記ガイド部材に、係合部材が後退位置から後退しないように規制する後退規制部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のエアクリーナ支持構造。
  3. 前記前進位置保持手段は、ガイド部材に装着されて前進位置の係合部材の後端部を係止するクリップからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のエアクリーナ支持構造。
  4. 前記前進位置保持手段が、係合部材に設けられた被係止部と、ガイド部材に設けられ係合部材が前進位置のときにその被係止部を係止する係止部とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のエアクリーナ支持構造。
  5. 前記シュラウドは上壁と下壁を有し後方に開口する断面コ字状の枠部を有し、この枠部の一部で以て前記係合凹部が構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両のエアクリーナ支持構造。
  6. 前記ガイド部材は、その前端部の側部がエアクリーナのケース部材に一体的に結合されて後方へ延びるL形形状に形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両のエアクリーナ支持構造。
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