JP2007290154A - 成形品取り出し機 - Google Patents

成形品取り出し機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007290154A
JP2007290154A JP2006117789A JP2006117789A JP2007290154A JP 2007290154 A JP2007290154 A JP 2007290154A JP 2006117789 A JP2006117789 A JP 2006117789A JP 2006117789 A JP2006117789 A JP 2006117789A JP 2007290154 A JP2007290154 A JP 2007290154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
image
teaching
imaging device
chuck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006117789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4823752B2 (ja
Inventor
Shogo Yokoyama
章吾 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tietech Co Ltd
Original Assignee
Tietech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tietech Co Ltd filed Critical Tietech Co Ltd
Priority to JP2006117789A priority Critical patent/JP4823752B2/ja
Publication of JP2007290154A publication Critical patent/JP2007290154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4823752B2 publication Critical patent/JP4823752B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ティーチング時において操作者が移動する必要がなく、撮像装置を装着し直す手間と時間を省けるようにした成形品取り出し機を提供することを目的とする。
【解決手段】成形品Pを保持可能に構成されたチャック部48と、成形品取り出し機構40(成形機)で製作された成形品Pを可動金型35(金型)から取り出して箱パレット51(搬送装置)に搬出するまでのチャック部48の動きをティーチングするティーチング手段と、ティーチングされた内容に従ってチャック部48の動きを制御する動作制御手段と、箱パレット51を撮像可能な位置(駆動装置44)に備えた撮像装置Cと、少なくともティーチング時において撮像装置Cで撮像した画像を表示する表示器とを備えた。操作者は表示器に表示された画像を見ながらティーチングできるので移動が不要になり、撮像装置Cを装着し直す必要がないので手間と時間を省ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形機で製作された成形品をチャック部によって金型から取り出して搬送装置に搬出する動きをティーチングできる成形品取り出し機に関する。
従来では、ティーチング等の際に位置合わせを簡易に且つ短時間で行えるようにするため、取出しヘッドに設けたカメラ(撮像手段)によって金型内面を撮像して映し出す技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2000−317949号公報
しかし、特許文献1に開示されたカメラは金型内面を映し撮る姿勢で取出しヘッドの上部に設けられているため、他の部位(例えばパレットやコンベア装置等)を映し撮ることはできない。したがって、操作者は他の部位を目視可能な位置まで移動してティーチングを行う必要があった。
カメラは取出しヘッドの上部に着脱可能に設けられていることから、他の部位を映し撮る姿勢になる着脱用部材を取出しヘッドに別個に取り付ける方法が考えられる。ところが、金型と他の部位とでカメラを装着し直さなくてはならず手間と時間を要する。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、ティーチング時において操作者が移動する必要がなく、撮像装置を装着し直す手間と時間を省けるようにした成形品取り出し機を提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、成形品を保持可能に構成されたチャック部と、成形機で製作された成形品を金型から取り出して搬送装置に搬出するまでの前記チャック部の動きをティーチングするティーチング手段と、当該ティーチング手段によってティーチングされた内容に従って前記チャック部の動きを制御する動作制御手段とを備えた成形品取り出し機であって、前記搬送装置を撮像可能な位置に備えた撮像装置と、少なくとも前記ティーチング手段によるティーチング時において、前記撮像装置で撮像した画像を表示する表示器とを有することを要旨とする。
搬送装置は成形品を搬送可能であれば任意のものを適用でき、例えば搬送車両(フォークリフトやトラック等)やコンベア装置、台車、これらによって搬送されるパレットやコンテナなどが該当する。表示部は撮像装置で撮像した画像を表示可能であれば任意であり、例えば液晶表示器、プラズマ表示器、CRT等が該当する。
解決手段1によれば、撮像装置は搬送装置を撮像可能な位置に備えられているので、ティーチング時には撮像装置で撮像した画像が表示器に表示される。操作者は表示器に表示された画像を見ながらティーチングを行えるので、搬送装置におけるティーチングのために移動を行う必要がない。また、撮像装置を装着し直す必要がないので、そのための手間と時間を省くことができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載した成形品取り出し機であって、撮像装置は、チャック部を移動させる移動機構であって水平方向に移動可能な所定部位に備えたことを要旨とする。なお「水平方向に移動可能な所定部位」は、チャック部を少なくとも鉛直方向(上下方向)に移動させる部材の上端部や、水平方向に移動する移動体等が該当し、例えばレール上を移動する駆動装置や産業用ロボットの関節部等である。
解決手段2によれば、移動機構が水平移動すると、その移動に伴って撮像装置もまた水平移動する。成形品を金型から取り出す取出位置と、成形品を搬送装置に積み込む積載位置(成形品を搬送装置に落下させる落下位置でもある。以下同じ)とは水平位置が異なるのが通常であるので、取出位置から積載位置までの間をいつでも表示部に表示できる。したがって、操作者は表示器に表示された取出位置や積載位置、あるいは中間位置の画像を見ながらティーチングを行える。また、1台の撮像装置で取出位置から積載位置までの間を撮像できるので、コストを低く抑えることができる。
(3)解決手段3は、解決手段2に記載した成形品取り出し機であって、ティーチング手段は、成形品を搬送装置に積み込む積載位置と成形品を金型から取り出す取出位置とについて撮像装置で撮像した画像を表示器に表示することを要旨とする。
ティーチング時には、成形品を取り出す際の金型だけでなく、搬出先の搬送装置も見ながら行えるのが望ましい。解決手段3によれば、ティーチング手段が積載位置と取出位置とについて撮像した画像を表示器に表示するので、双方の位置で的確なティーチングが行える。また、1台の撮像装置で撮像するので、コストが低く抑えられる。
なお、積載位置と取出位置のうちで一方の位置で撮像した画像を記憶しておき、他方の位置で撮像した画像とともに記憶した画像を同時に表示する構成としてもよい。
(4)解決手段4は、解決手段1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、ティーチング手段は、装置、成形品、あるいはこれらに備えられるマーカーのうちで一以上の対象物について、チャック部の停止位置が教示されたときに撮像装置で撮像した基準画像を記憶手段に記憶し、動作制御手段は、チャック部が前記停止位置に移動したときに前記対象物を撮像装置で撮像し、撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との差分が許容範囲を越えるときは報知を行うことを要旨とする。
なお、「マーカー」はターゲットやマーキング等とも呼ばれる。「対象物」としての装置や成形品は、全体であってもよく、一部分であってもよい。「装置」は、搬送装置、金型、プラテンなどが該当する。「停止位置」はティーチングによって教示された停止位置であり、1箇所の場合だけでなく複数箇所の場合もある。「画像の差分」は画像自体の差分に限らず、画像に基づいて三角法によって算出される距離の差分や、画像に基づく幅などを用いて算出される比率を含む。
ティーチング手段には、成形品を搬送装置に載せる際にチャック部を停止させる停止位置をティーチングする。また、装置や成形品は稼働中にずれが生じ得る。解決手段4では、この停止位置で対象物を撮像して基準画像を記憶手段に記憶しておくので、基準画像は所定距離から離れた所から見た対象物の大きさになる。撮像した現時点の画像が基準画像よりも許容範囲を越えるときは、チャック部が教示した停止位置からずれた位置で停止しているので、動作制御手段は報知を行う。当該報知を認識した操作者は、適切な停止位置になるようにティーチングの修正を行える。
画像が許容範囲を越えたか否かは、二以上の対象物について対象物ごとに現時点の画像と基準画像とを比較して判断する構成とすれば、判別精度が高まる。
(5)解決手段5は、解決手段1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、ティーチング手段は、装置、成形品、あるいはこれらに備えられるマーカーのうちで一以上の対象物について、チャック部の停止位置が教示されたときに撮像装置で撮像した対象物およびチャック部の基準画像を記憶手段に記憶し、動作制御手段は、チャック部が停止位置に接近する際に前記対象物および前記チャック部を撮像装置で撮像し、前記対象物について撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との比率を基準として、前記チャックについて撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との比率が許容範囲内に収まるまで前記チャック部を移動させる制御を行うことを要旨とする。
解決手段5では、チャック部が停止位置に接近する際に対象物およびチャック部を撮像し、対象物について現時点の画像と記憶手段に記憶された画像との比率を基準として、チャック部について現時点の画像と記憶に記憶された画像との比率が許容範囲内に収まるまでチャック部を移動させる。よって稼働中に対象物とチャック部との相対的な位置ずれが生じても、適切な位置でチャック部を停止させることができる。
(6)解決手段6は、解決手段1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、装置およびチャック部の双方にマーカーを備え、動作制御手段は、チャック部が停止位置に接近する際に双方の前記マーカーを撮像装置で撮像し、撮像した前記マーカーの画像の差分が許容範囲内に収まるまで前記チャック部を移動させる制御を行うことを要旨とする。
解決手段6の動作制御手段は、装置およびチャック部の双方に備えられたマーカーを撮像装置で撮像し、マーカーの大きさの相違(すなわち装置とチャック部との距離差)が許容範囲内になるまでチャック部を移動させる。よって稼働中に装置に位置ずれが生じたとしても、適切な位置でチャック部を停止させることができる。
(7)解決手段7は、解決手段5または6に記載した成形品取り出し機であって、動作制御手段は、撮像した現時点の画像と記憶手段に記憶した画像との差分が許容範囲内に収まったとき、チャック部の位置を新たな停止位置としてティーチング内容を修正することを要旨とする。
解決手段7によれば、動作制御手段はティーチング内容を新たな停止位置で修正するので、次回以降の成形品の搬出ではチャック部を修正された停止位置で停止する制御を行う。操作者は新たな停止位置について改めてティーチングを行う必要がないので、そのための手間と時間を省くことができる。
(8)解決手段8は、解決手段1から7のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、それぞれが異なる方向から撮像する複数台の撮像装置と、少なくとも前記ティーチング手段によるティーチング時において、前記複数台の撮像装置によって撮像した画像を合成し、所定の方向から見た画像を表示器に表示する画像合成表示手段とを有することを要旨とする。
解決手段8によれば、複数台の撮像装置が異なる方向から撮像を行い、撮像された画像は画像合成表示手段によって合成されて表示器に表示されるので、正面から撮像できない部位も表示器に表示できる。この場合、「所定の方向」は一方向であってもよく複数方向であってもよい。さらには、「所定の方向」を操作者が設定したり選択できるように構成するのが望ましい。したがって、通常のティーチングでは見え難い部位でも的確なティーチングを行うことができる。
本発明によれば、ティーチング時に操作者が移動する必要がなくなり、かつ撮像装置を装着し直す手間と時間を省くことができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔実施の形態1〕
本形態は、移動機構に備えた撮像装置を用いて金型や搬送装置等を撮像する例であって、図1〜図6を参照しながら説明する。図1には生産システムの構成例を表す。図2には制御装置の構成例を模式図で表す。図3にはティーチング処理の手続き例を、図4には成形品取り出し処理の手続き例を、ともにフローチャートで表す。図5には水平方向のずれを検出する例を表し、図6には鉛直方向のずれを検出する例を表す。
図1に表す生産システムは成形品Pを生産するシステムであって、データ設定機構10、制御装置20、射出成形機構30、成形品取り出し機構40、コンベア装置50などを有する。これらのうちで、少なくともデータ設定機構10、制御装置20および成形品取り出し機構40は本発明を実現する「成形品取り出し機」を構成する。
データ設定機構10はティーチングや情報表示等を実現する。制御装置20は生産システムの全体を制御する。射出成形機構30は、制御装置20とともに「成形機」に相当し、射出成形によって成形品Pの生産を実現する。成形品取り出し機構40は射出成形機構30によって生産された成形品Pを取り出してコンベア装置50に載せられた箱パレット51内に移送する。箱パレット51は、搬送装置および対象物に相当する。コンベア装置50は、箱パレット51を矢印D6方向に移動させて所定位置(例えば成形品Pの検査位置や輸送機器への積み込み位置)まで搬送する。以下では各機構の構成例を説明する。
データ設定機構10は、設置台11やペンダント(データ設定装置)12などを有する。設置台11は、ペンダント12を据え置く台である。ペンダント12はティーチング手段に相当し、設置台11から取り外して自由に移動できる。このペンダント12は、表示器12aや操作部12bなどを有する(図2を参照)。表示器12aには例えば液晶表示器を適用し、後述する撮像装置Cで撮像した画像や他の表示情報(例えば現在位置や距離等)等を表示する。操作部12bは、射出成形機構30による成形品Pの生産や、成形品取り出し機構40による成形品Pの取り出しなどの教示、あるいはチャック部48の動きを教示するための操作を行う。操作部12bはキー、ボタン、ジョイスティック、マウス等を有し、操作信号を信号ケーブルを介して制御装置20に伝達する。
射出成形機構30は、射出装置31、固定プラテン33、可動プラテン36などを有する。固定プラテン33には不動金型34が交換可能に取り付けられ、可動プラテン36には可動金型35が交換可能に取り付けられる。可動プラテン36はアクチュエータ等を有し、矢印D5方向(図示するY軸方向)に移動して型閉じや型開き等が行えるように構成されている。射出装置31は不動金型34と可動プラテン36を重ね合わせて形成される空間に向けて材料を射出する。これらの射出装置31、固定プラテン33、可動プラテン36は、いずれも基台37に備えられる。なお、固定プラテン33には支持部32が設けられており、この支持部32には制御装置20やレール41などが設置されている。
成形品取り出し機構40は、レール41、43、45、駆動装置42、44、46、チャック部48などを有する。駆動装置42、44、46は、それぞれが制御装置20から伝達される制御信号に従って作動するアクチュエータ等を有する。レール41は支持部32に固定され、駆動装置42が矢印D1方向(図示するX軸方向)に移動可能に構成されている。レール43は駆動装置42に固定され、駆動装置44が矢印D2方向(図示するY軸方向)に移動可能に構成されている。レール45は駆動装置44に固定され、駆動装置46が矢印D3方向(図示するZ軸方向)に移動可能に構成されている。チャック部48は支軸47を介して駆動装置46に備えられている。
本例では、撮像装置C(例えばCCDカメラ)は駆動装置44に固定している。撮像装置Cは駆動装置42、44の駆動によって水平方向(XY平面)に移動できるので、この場合の駆動装置44は「水平方向に移動可能な所定部位」に相当する。チャック部48は成形品Pを把持可能に構成され、把持可能な成形品Pの種類ごとに用意される。なお、チャック部48の構造は一般的であるので図示および説明を省略する。
検出器42a、44a、46aはチャック部48の三次元位置を検出するために各軸の位置情報を信号として制御装置20に伝達する(図2を参照)。検出器42aは駆動装置42内に備え、検出器44aは駆動装置44内に備え、検出器46aは駆動装置46内に備えている。検出器42a、44a、46aには例えばエンコーダを適用する。
制御装置20から出力された制御信号に従って駆動装置42、44、46が作動し、例えば破線で表す矢印D4に沿ってチャック部48が移動する。この動作によって型開き後の可動金型35にある成形品Pをチャック部48が把持して取り出し、コンベア装置50上に置かれた箱パレット51まで移送して格納することができる。
図2に構成例を表す制御装置20は、表示出力手段21、信号入力手段23、距離算出手段24、記憶手段25、動作制御手段26などを有する。具体的には、例えばCPU、ROM、RAM、入出力回路などで構成される。これらの手段は後述するティーチング処理や成形品取り出し処理等を実行することで実現される。
表示出力手段21は、撮像装置Cで撮像された画像や他の表示情報等にかかる表示信号を表示器12aに出力する。例えば、撮像装置Cから信号入力手段23を経て入力された画像信号の内容は現時点の画像(もしくは映像;以下同じ)であるので、現時点の画像が表示器12aに表示される。記憶手段25に記憶された画像や他の情報(例えば箱パレット51までの距離等)を読み出せば、画像や他の情報等が表示器12aに表示される。
信号入力手段23は、操作部12bからの操作信号(ティーチング内容を含む)や、撮像装置Cからの画像信号(もしくは映像信号;以下同じ)、検出器42a、44a、46aからの位置信号などを入力する。距離算出手段24は、画像に基づいて撮像装置Cと箱パレット51との間の距離を算出する。記憶手段25は上記ROM、RAMあるいはディスク装置等が該当し、撮像装置Cの画像信号や、操作部12bの操作信号、あるいは他の信号や情報などを記憶する。動作制御手段26は、データ設定機構10、射出成形機構30、成形品取り出し機構40などに信号を伝達して各種の動作を制御する。
なお、画像合成手段22は必要に応じて備えられる。当該画像合成手段22の機能や合成方法等の具体的な内容については、実施の形態2で説明する。
上述のように構成された制御装置20は、操作部12bによるティーチングを行う際のティーチング処理や、動作制御手段26による成形品の取り出しを行う成形品取り出し処理を実行する。ティーチング手段を実現するティーチング処理の手続き例については図3を参照して説明し、成形品取り出し処理の手続き例については図4を参照して説明する。ティーチング処理はティーチングを行う間に繰り返し実行され、成形品取り出し処理はティーチング内容に従って制御する取り出し動作を行う間に繰り返し実行される。
図3のティーチング処理では、まず操作部12bを用いて通常通りのティーチングを行って教示された内容を記憶手段25に記憶する〔ステップS10〕。記憶する教示内容は、例えばチャック部48の移動方向、移動量または移動位置(例えば検出器42a、44a、46aで検出した位置)、作動の種類(例えば把持や解放等)などが該当する。
ステップS10のティーチングと並行して、撮像装置Cで撮像した現時点の画像を表示器12aに表示する〔ステップS11〕。他の情報(例えば検出器42a、44a、46aで検出した位置等)も併せて表示してもよい。また、必要に応じて記憶手段25に記憶されている画像や他の情報を読み出して表示器12aに表示する〔ステップS12〕。
ティーチングの途中でチャック部48を停止させる停止位置が教示されたときは(ステップS14でYES)、教示された停止位置において撮像装置Cで撮像した箱パレット51の画像を記憶手段25に記憶する〔ステップS15〕。ステップS15で記憶する画像(本例では箱パレット51の画像)は基準画像に相当する。記憶手段25に記憶する画像は、撮像したそのままの画像であってもよく、所定の画像処理(例えばエッジ検出や輪郭抽出等)を施した画像であってもよい。これに対してチャック部48の停止位置が教示されなければ(ステップS14でNO)、ティーチング処理を終えてリターンする。
なお必要に応じて、距離算出手段24によって撮像装置Cと箱パレット51(対象物に相当する)との間の距離Lを算出し、ステップS15の画像とともに記憶手段25に記憶してもよい〔ステップS16〕。距離の算出は、例えば画像に基づいて三角法によって算出できる。図5(C)に表した画像を例にすると、撮像装置Cと箱パレット51との間のが距離Laであるときに撮像した箱パレット51の画像Gaが幅値daと仮定する。停止位置が教示されたときに撮像した箱パレット51の画像Gbが幅値dbならば、箱パレット51までの距離Lは「L=La×(da/db)」で求められる。後述するステップS22、S25で距離Lを算出する場合も同様である。
次に図4の成形品取り出し処理では、まず図3のステップS10で記憶手段25に記憶されたティーチング内容に従って成形品取り出し機構40(特にチャック部48)の作動を制御する〔ステップS20〕。ステップS20の制御によって作動するチャック部48が既に停止位置に到達したときは(ステップS21でYES)、現時点の箱パレット51の画像と記憶手段25に記憶した箱パレット51の基準画像との差分を求める〔ステップS22〕。差分は、例えば箱パレット51のエッジ部分についてずれ値を求める。
ずれ値の求め方について図5を参照しながら説明する。例えば図5(A)に表すように、図3のステップS15で対応する停止位置で記憶手段25に記憶した箱パレット51aと、成形品取り出し処理において撮像装置Cで撮像した現時点の箱パレット51bとがコンベア装置50上に載っていると仮定する。図5(B)に表すように、箱パレット51aを撮像した画像が基準画像Gaになり、同じく箱パレット51bを撮像した画像が画像Gbになる。本例の基準画像Gaと画像Gbはエッジ検出した輪郭のみを表す(図5(C)も同様とする)。そして基準画像Gaと画像Gbとが重なるように合成すると、例えば右下側のエッジ部分においてX軸方向のずれ値dxと、Y軸方向のずれ値dyとが求められる。図5(C)に表すように、箱パレット51の位置が鉛直方向にずれると画像は大きくなったり小さくなる。ティーチング時に箱パレット51aを撮像した画像を基準画像Gaとしたとき、箱パレット51bを撮像した画像が画像Gbになる。例えばX軸方向についての基準画像Ga幅値daと画像Gbの幅値dbを用いると、画像の比率kは「k=db/da」で表される。k>1ならば箱パレット51が鉛直(Z軸)上方向にずれており、k<1ならば箱パレット51が鉛直(Z軸)下方向にずれていることを意味する。
図4に戻って、ステップS22で求めた差分(ずれ値)が予め設定された許容範囲外であれば(ステップS23でNO)、箱パレット51の位置がティーチング時に教示された位置と大きくずれており、このままティーチング内容を実行すると成形品Pが箱パレット51に収まらないので報知を行う〔ステップS24〕。報知は、制御装置20やペンダント12に備えたアラームを鳴らしたり、表示器12aに警告表示等を行う。
なお、ステップS22で求めた差分(ずれ値)が予め設定された許容範囲内あれば(ステップS23でYES)、そのまま成形品取り出し処理を終えてリターンする。また、ステップS22(あるいは後述するステップS26)の許容範囲は、環境条件や成形品Pの種類等に応じて操作者等が変更できるように構成するのが望ましい。
一方、ステップS20の制御によって作動するチャック部48が停止位置に接近しているとき、例えば停止位置から20[cm]以内の位置であれば(ステップS21でNO)、ステップS22と同様にして現時点の箱パレット51の画像と記憶手段25に記憶した箱パレット51の基準画像との差分(ずれ値)を求める〔ステップS25〕。差分(ずれ値)は画像自体の差分に限らず、画像に基づいて三角法によって算出される距離の差分や、画像に基づく幅などを用いて算出される比率を含む。
ステップS25で求めた差分(ずれ値)が予め設定された許容範囲内であれば(ステップS26でYES)、ティーチング時に教示された停止位置とほぼ同じ位置に達したことになるので、チャック部48を強制的に停止させる〔ステップS28〕。なお、ステップS28で停止した停止位置を検出器42a、44a、46aからの信号に基づいて特定し、当該特定した位置を新たな停止位置として記憶手段25に記憶されているティーチング内容の該当個所を自動的に修正するのが望ましい〔ステップS29〕。こうすれば再度ティーチングする手間と時間が省ける。
一方、ステップS25で求めた差分(ずれ値)が予め設定された許容範囲外であれば(ステップS26でNO)、まだ停止位置から離れているのでチャック部48の移動を継続する制御を行い〔ステップS27〕、ステップS25〜S27の処理を繰り返す。
上述したステップS22〜S24(図4を参照)では対象物(箱パレット51)が水平方向に許容範囲を越えてずれたときに報知したが、対象物が鉛直方向に許容範囲を越えてずれたときに報知してもよい。すなわち、鉛直方向にずれると対象物の大きさが変化するので、許容範囲を越えて大きさが変化した場合に報知する。
ここでチャック部48および装置(可動金型35や可動プラテン36)の双方にマーカーを備えて、チャック部48の移動を制御する例について、図6を参照しながら説明する。本例では、可動金型35、可動プラテン36およびチャック部48の所定部位(本例では上面)に予めマーカーM1、M2、M3を各々設ける。説明を簡単にするため、マーカーM1、M2、M3の大きさを同一(例えば直径が10[cm])にしている。
チャック部48を最上端(鉛直方向で最も高い位置)で停止させた状態で撮像した画像の例は図6(A)のようになる。遠近法に従って、撮像装置Cに最も近いチャック部48に設けられたマーカーM3の直径mcが最大になり、逆に撮像装置Cから最も離れている可動金型35に設けられたマーカーM2の直径mbが最小になる。
次にチャック部48を下方(Z軸下方向)に移動させると、チャック部48に設けられたマーカーM3の画像は次第に小さくなる。逆にチャック部48を上方(Z軸上方向)に移動させると、チャック部48に設けられたマーカーM3の画像は次第に大きくなる。そして、チャック部48および可動金型35の上面にかかる高さ位置がほぼ同じになった状態で撮像した画像の例は図6(B)のようになる。言い換えれば、チャック部48に設けられたマーカーM3は直径mbになる。よってマーカーM3の画像とマーカーM2の画像との差分を求め(図4のステップS25)、その差分が許容範囲内に収まるようにチャック部48の移動を制御することで(図4のステップS26、S27)、チャック部48にかかる鉛直方向の位置を制御できる。
上述した例は可動金型35や可動プラテン36に鉛直方向のずれが無い場合に適用するが、装置(可動金型35、可動プラテン36、箱パレット51等)が鉛直方向にずれる場合には次のように処理できる。すなわち装置が下方(Z軸下方向)にずれるとマーカーM1、M2の画像が小さくなり、逆に上方(Z軸上方向)にずれるとマーカーM1、M2の画像が大きくなる。マーカーM1、M2の画像にかかる大きさの相違は上述した比率kで把握できるので、この比率kを基準としてマーカーM3の図柄の比率が所定範囲内に収まるまでチャック部48を移動させる制御を行う(図4のステップS25、S26、S27、S28を参照)。よって稼働中に装置に鉛直方向のずれが生じたとしても、適切な位置でチャック部48を停止させることができる。
上述した実施の形態1によれば、以下に表す各効果を得ることができる。
(a1)撮像装置Cは、箱パレット51を撮像可能な位置すなわち駆動装置46に備えた(図1を参照)。少なくともペンダント12によるティーチング時において、撮像装置Cで撮像した画像を表示器12aに表示した(図3のステップS11を参照)。したがって、操作者は表示器12aに表示された箱パレット51等の画像を見ながらティーチングを行えるので、箱パレット51におけるティーチングのために移動を行う必要がない。また、撮像装置Cを装着し直す必要がないので、そのための手間と時間を省くことができる。さらに、金型、箱パレット、コンベア装置等を上面から撮像できるので、走行軸(Y軸)や前後軸(X軸)の自動補正を行い易くなる。
なお、画像の表示は表示器12aに限らず、他の表示器(例えば制御装置20に備えた表示器等)で行ってもよい。表示器は液晶表示器に限らず、プラズマ表示器やCRT等を用いてもよい。
(a2)撮像装置Cは、チャック部48を移動させる移動機構であって水平方向に移動可能な所定部位、すなわち駆動装置46に備えた(図1を参照)。この構成によれば、駆動装置46が水平移動すると、その移動に伴って撮像装置Cもまた水平移動する。図1に表すように、成形品Pを可動金型35から取り出す取出位置と、成形品Pを箱パレット51に積み込む積載位置とは水平位置が異なるが、取出位置から積載位置までの間をいつでも表示部に表示できる。したがって、操作者は表示器12aに表示された取出位置や積載位置、あるいは中間位置の画像を見ながらティーチングを行える。また、1台の撮像装置Cで取出位置から積載位置までの間を撮像できるので、コストを低く抑えることができる。
(a3)積載位置において撮像装置Cで撮像した画像を表示器12aに表示する例は図5の通りであり、取出位置において撮像装置Cで撮像した画像を表示器12aに表示する例は図6の通りである。したがって、操作者は表示器12aを見ながら双方の位置で的確なティーチングが行える。本例では積載位置と取出位置のうちで一方の位置で撮像した画像を表示したが、一方の位置で撮像した画像を記憶手段25に記憶しておき、他方の位置で撮像した画像ととも表示器12aに表示してもよい。
(a4)箱パレット51の全体を対象物とし、チャック部48の停止位置が教示されたときに撮像装置Cで撮像した基準画像Gaを記憶手段25に記憶した(図3のステップS14、S15を参照)。動作制御手段26は、チャック部48が停止位置に移動したときに箱パレット51を撮像装置Cで撮像し、撮像した現時点の画像Gbと記憶手段25に記憶した基準画像Gaとの差分が許容範囲を越えるときは報知を行った(図4のステップS21、S22、S23、S24を参照)。稼働中に箱パレット51にずれが生じ、そのずれが許容範囲を越えれば動作制御手段26が報知するので、操作者は適切な停止位置になるようにティーチングの修正を行ったり、箱パレット51のずれを直すことができる。
(a5)箱パレット51およびチャック部48の基準画像Gaを記憶手段25に記憶する(図3のステップS14、S15を参照)。動作制御手段26はチャック部48が停止位置に接近する際に箱パレット51およびチャック部48を撮像し、箱パレット51について現時点の画像Gbと記憶手段25に記憶された基準画像Gaとの比率kを基準として、チャック部48について現時点の画像Gbと記憶手段25に記憶された基準画像Gaとの比率kが許容範囲内に収まるまでチャック部を移動させた(図4のステップS25、S26、S27、S28を参照)。よって稼働中に箱パレット51とチャック部48との相対的な位置ずれが生じても、その相対的な位置ずれに合わせた位置でチャック部を停止させることができる。
(a6)可動金型35(または可動プラテン36)およびチャック部48を対象物とし、これらの双方にマーカーM2、M3を備えた(図6を参照)。動作制御手段26は、チャック部48が停止位置に接近する際に双方のマーカーM2、M3を撮像装置Cで撮像し、撮像したマーカーにかかる画像の差分が許容範囲内に収まるまでチャック部48を移動させる制御を行った(図4のステップS25、S26、S27、S28を参照)。よって稼働中に可動金型35や可動プラテン36等のような装置に位置ずれが生じたとしても、適切な位置でチャック部48を停止させることができる。
(a7)動作制御手段26は、撮像した現時点の画像と記憶手段25に記憶した画像との差分が許容範囲内に収まったとき、チャック部48の位置を新たな停止位置としてティーチング内容を修正した(図4のステップS25、S26、S27、S29を参照)。次回以降の成形品Pの搬出ではチャック部48を修正された停止位置で停止する制御を行うので、操作者は新たな停止位置について改めてティーチングを行う必要がなくなる。したがって、新たなティーチングの手間と時間を省くことができる。
〔実施の形態2〕
本形態は、二台の撮像装置で撮像した画像を合成して表示する例であって、図7と図8を参照しながら説明する。図7には、画像を合成して表示するための構成例を示す。図8には、画像を合成して表示する例を表す。分かり易くするため、図8では成形品Pの表示のみを表す。なお、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違は、第1に撮像装置C1、C2を備えた点であり、第2に画像合成手段22を備えた点である。前者の撮像装置C1、C2は、図7に表すように、基台37の左右両側にそれぞれ一台ずつ配置し、かつ成形品P(もしくは可動金型35)を撮像する位置に備える。撮像装置C1、C2によって撮像された画像は信号として制御装置20に伝達される(図2を参照)。撮像装置C1で成形品Pを撮像すると図8(A)のように表示器12aに表示でき、撮像装置C2で成形品Pを撮像すると図8(B)のように表示器12aに表示できる。
また後者の画像合成手段22は、図2に二点鎖線で表すように、撮像装置C1、C2から信号入力手段23を経て入力された画像や、記憶手段25に記憶された画像などを入力して合成し、合成した画像を表示出力手段21を経て表示器12aに表示する。この画像合成手段22は、表示出力手段21と合わせて画像合成表示手段に相当する。
図3のティーチング処理では、ティーチング時に図8(A)および図8(B)の各画像を用いて、一方向から見たように画像を合成する画像処理を行う〔ステップS13〕。この画像処理を行って表示器12aに表示した例を図8(C)と図8(D)に示す。図8(C)の表示例は、成形品Pを正面から見た合成画像である。図8(D)の表示例は、実線で表す成形品Pと破線で表すチャック部48とについて正面から見た合成画像を左側に表示し、同じく右側面から見た合成画像を右側に表示している。すなわち複数方向から見た画像を同時に表示している。これらの表示から成形品Pとチャック部48の三次元的な位置関係を一目で把握することができる。
上述した実施の形態2によれば、以下に表す各効果を得ることができる。
(b1)それぞれが異なる方向から撮像する2台の撮像装置C1、C2を備えた(図7を参照)。表示出力手段21および画像合成手段22(画像合成表示手段)は、少なくともティーチング時において撮像装置C1、C2で撮像した画像を合成し、所定の方向から見た画像を表示器12aに表示した(図3のステップS13および図8を参照)。正面からは撮像できない部位も合成されて表示器12aに表示できる。したがって、成形品P、可動金型35、チャック部48等の位置関係を容易に特定でき、通常では見え難い部位でも的確なティーチング等を行うことができる。
(b2)その他の要件、構成、作用等については実施の形態1と同様であるので、当該実施の形態1と同様の効果が得られる{上述した事項(a1)〜(a7)を参照}。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための最良の形態について実施の形態1、2に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することが可能である。例えば、次に表す各形態を実現してもよい。
(c1)実施の形態1では、対象物(箱パレット51や可動金型35等)の位置ずれ、すなわち差分を求めるにあたっては、画像にかかるエッジ部分のずれ値を適用した(図4のステップS22、S25を参照)。この形態に代えて、撮像装置Cから見たチャック部48を基準として対象物を見る角度(仰角)を適用してもよく、対象物やチャック部48等のピントを合わせる際のレンズの回転角などを適用してもよい。前者の角度は計算により求められ、後者の回転角は撮像装置Cに制御信号を送る制御装置20が把握している。したがって、簡易な方法で差分を求めることができる。
(c2)実施の形態1では、一の対象物(箱パレット51や可動金型35等)について撮像した画像の差分を求めて判別した(図4のステップS22、S25を参照)。この形態に代えて、複数の対象物について撮像した画像の差分を求めて判別する構成としてもよい。チャック部48を移動させて図6(A)から図6(B)のように画像が変化する場合を例にすると、チャック部48のマーカーM3が可動金型35のマーカーM2と比べて差分が許容範囲内に収まり、かつ可動プラテン36に備えたマーカーM1について現時点における図6(B)の画像と記憶手段25に記憶した図6(A)の画像との差分が許容範囲内に収まるか否かを判別する等が該当する。もし一方の画像が許容範囲内であっても、他方の画像が許容範囲外であれば、可動プラテン36と可動金型35との相対的な位置にずれが生じたことを意味する。したがって、対象物の相対的な鉛直方向の位置ずれを検出して報知することができる(図4のステップS24を参照)。なお、水平方向の位置ずれについても、例えばエッジ部分等の差分を判別することで同様に検出や報知を行える。
(c3)実施の形態1では搬送装置として箱パレット51を適用したが(図1を参照)、他のパレットや他の装置も同様に適用することができる。他のパレットとしては、例えば平パレット、ボックスパレット、ロールパレット等が該当する。平パレット52を適用した例を図9に表す。他の装置としては、例えばコンベア装置50(特に成形品Pを搬送する部位)、搬送車両(フォークリフトやトラック等)、台車、これらによって搬送されるコンテナなどが該当する。これらの他の装置にマーカーを備えてもよい。
また、箱パレット51、可動金型35、可動プラテン36以外の要素についても、装置として適用することが可能である。例えば、射出成形機構30や成形品取り出し機構40を構成する他の要素や、多品種の成形品Pを生産するために必要な金型の交換等を実現する段取り替え機構を構成する要素などが該当する。
(c4)実施の形態1では撮像装置Cを駆動装置44に備えたが(図1を参照)、水平方向(XY平面)に移動できる駆動装置42に備えてもよく、駆動装置42、44の双方に撮像装置Cを備えてもよい。すなわちチャック部48が取出位置や積載位置に対して動く方向の軸を含まない平面(例えばYZ平面やZX平面)であればよく、このような平面で移動可能な装置や部材等に撮像装置Cを備えてもよい。
また、撮像装置で撮像するマーカーM1、M2、M3は図6の形態(すなわち形状・図形・模様等)に限らず、撮像装置で撮像可能であれば任意の形態(例えば三角形や四角形等の多角形や、十字形状等)を適用してもよい。さらにはマーカーM1、M2、M3の大きさを異ならせてもよい。
(c5)実施の形態2では成形品取り出し機構40とは別個に撮像装置C1、C2を備える構成としたが(図7を参照)、成形品取り出し機構40に備える構成としてもよい。例えば図9に表すように、撮像装置C1、C2は支持部材49を介して駆動装置44(あるいは駆動装置42)に備える構成とする。この構成では、取出位置から積載位置までの間はいつでも合成画像を表示できるので、操作者は金型や成形品だけでなく箱パレット等についての合成画像を見ながらティーチング等を行うことができる。
さらには、支持部材49を伸縮自在や回転自在に構成したり、撮像装置C1、C2と支持部材49との連結部を首振り機構にして撮像装置C1、C2の各向きを上下、左右、斜め等に変えられるのが望ましい。こうすれば撮像装置C1、C2の向きに自由度が増し、装置について様々な方向から見た合成画像を表示器12aに表示することができる。例えば、チャック部48や成形品Pを追従するように合成画像を表示することができる。
(c6)実施の形態2では成形品Pとチャック部48とについて正面および右側面から見た合成画像を表示したが(図8(D)を参照)、他の方向(例えば左側面)から見た合成画像を表示してもよい。また、撮像装置C1、C2を可動プラテン36よりも高い位置に設置した場合は、上方(斜め上方を含む)から見た金型やプラテン等の合成画像を表示することも可能である。見る方向については、操作者が操作部12b(例えばジョイスティックやマウス等)を操作して設定したり選択できるように構成するのが望ましい。
(c7)実施の形態1、2では、駆動装置42、44、46、レール41、43、45およびチャック部48等によって成形品取り出し機構40を構成した(図1、図7を参照)。この形態に代えて、産業用ロボットによって成形品取り出し機構40を構成してもよい。一般に産業用ロボットはアームとハンドからなり、このうちアームは自由度を増すために複数の関節部を有する。アームは駆動装置42、44、46およびレール41、43、45に相当し、ハンドはチャック部48に相当する。撮像装置Cは、ハンドに最も近い関節部に備えるのが望ましい。こうすればハンド、成形品P、金型、箱パレット51(搬送装置)等を表示器12aに表示することができる。
また実施の形態1、2では、射出成形によって成形品Pを生産する射出成形機構30を備えたが、押し出し成形、折り曲げ成形、拡開成形、巻き付け成形等のような様々の加工を行って成形品Pを生産可能な他の成形機を備えてもよい。
(c8)実施の形態1、2では、撮像装置Cと箱パレット51(対象物に相当する)との間の距離Lを距離算出手段24によって算出した(図3のステップS16、図4のステップS22、S25を参照)。この形態に代えて、対象物までの距離を直接的に測る距離測定装置を撮像装置Cや駆動装置42、44、46等に備える構成としてもよい。
生産システムの構成例を説明する図である。 制御装置の構成例を表す模式図である。 ティーチング処理の手続き例を表すフローチャートである。 成形品取り出し処理の手続き例を表すフローチャートである。 水平方向のずれを検出する例を説明する図である。 鉛直方向のずれを検出する例を説明する図である。 画像を合成して表示するための構成例を説明する図である。 画像を合成表示例を表す図である。 生産システムの他の構成例を説明する図である。
符号の説明
12 ペンダント(データ設定装置)
12a 表示器
12b 操作部
20 制御装置
21 表示出力手段
22 画像合成手段
23 信号入力手段
24 距離算出手段
25 記憶手段
26 動作制御手段
30 射出成形機構
34 不動金型
35 可動金型
40 成形品取り出し機構
41、43、45 レール
42、44、46 駆動装置
42a、44a、46a 検出器
48 チャック部
50 コンベア装置(搬送装置)
51(51a、51b) 箱パレット(搬送装置)
C、C1、C2 撮像装置
P 成形品

Claims (8)

  1. 成形品を保持可能に構成されたチャック部と、成形機で製作された成形品を金型から取り出して搬送装置に搬出するまでの前記チャック部の動きをティーチングするティーチング手段と、当該ティーチング手段によってティーチングされた内容に従って前記チャック部の動きを制御する動作制御手段とを備えた成形品取り出し機であって、
    前記搬送装置を撮像可能な位置に備えた撮像装置と、
    少なくとも前記ティーチング手段によるティーチング時において、前記撮像装置で撮像した画像を表示する表示器とを有する成形品取り出し機。
  2. 請求項1に記載した成形品取り出し機であって、
    撮像装置は、チャック部を移動させる移動機構であって水平方向に移動可能な所定部位に備えた成形品取り出し機。
  3. 請求項2に記載した成形品取り出し機であって、
    ティーチング手段は、成形品を搬送装置に積み込む積載位置と成形品を金型から取り出す取出位置とについて撮像装置で撮像した画像を表示器に表示する成形品取り出し機。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、
    ティーチング手段は、装置、成形品、あるいはこれらに備えられるマーカーのうちで一以上の対象物について、チャック部の停止位置が教示されたときに撮像装置で撮像した基準画像を記憶手段に記憶し、
    動作制御手段は、チャック部が前記停止位置に移動したときに前記対象物を撮像装置で撮像し、撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との差分が許容範囲を越えるときは報知を行う成形品取り出し機。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、
    ティーチング手段は、装置、成形品、あるいはこれらに備えられるマーカーのうちで一以上の対象物について、チャック部の停止位置が教示されたときに撮像装置で撮像した対象物およびチャック部の基準画像を記憶手段に記憶し、
    動作制御手段は、チャック部が停止位置に接近する際に前記対象物および前記チャック部を撮像装置で撮像し、前記対象物について撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との比率を基準として、前記チャックについて撮像した現時点の画像と前記記憶手段に記憶した基準画像との比率が許容範囲内に収まるまで前記チャック部を移動させる制御を行う成形品取り出し機。
  6. 請求項1から3のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、
    装置およびチャック部の双方にマーカーを備え、
    動作制御手段は、チャック部が停止位置に接近する際に双方の前記マーカーを撮像装置で撮像し、撮像した前記マーカーの画像の差分が許容範囲内に収まるまで前記チャック部を移動させる制御を行う成形品取り出し機。
  7. 請求項5または6に記載した成形品取り出し機であって、
    動作制御手段は、撮像した現時点の画像と記憶手段に記憶した画像との差分が許容範囲内に収まったとき、チャック部の位置を新たな停止位置としてティーチング内容を修正する成形品取り出し機。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載した成形品取り出し機であって、
    それぞれが異なる方向から撮像する複数台の撮像装置と、
    少なくとも前記ティーチング手段によるティーチング時において、前記複数台の撮像装置によって撮像した画像を合成し、所定の方向から見た画像を表示器に表示する画像合成表示手段とを有する成形品取り出し機。
JP2006117789A 2006-04-21 2006-04-21 成形品取り出し機 Active JP4823752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006117789A JP4823752B2 (ja) 2006-04-21 2006-04-21 成形品取り出し機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006117789A JP4823752B2 (ja) 2006-04-21 2006-04-21 成形品取り出し機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007290154A true JP2007290154A (ja) 2007-11-08
JP4823752B2 JP4823752B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=38761264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006117789A Active JP4823752B2 (ja) 2006-04-21 2006-04-21 成形品取り出し機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4823752B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104626495A (zh) * 2014-12-12 2015-05-20 中国航空工业集团公司北京航空材料研究院 一种厚壁曲面结构的透明制件的注射成型制造方法
JP2018114752A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社ユーシン精機 成形品取出システム
JP2019014251A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 株式会社ユーシン精機 撮像装置を備えた成形品取出機
JP2019081390A (ja) * 2019-03-11 2019-05-30 株式会社ユーシン精機 成形品取出機
CN111356557A (zh) * 2017-11-14 2020-06-30 恩格尔奥地利有限公司 用于布置半成品的方法
DE102017128332B4 (de) * 2016-12-02 2020-11-05 Fanuc Corporation Mit einer Formungsmaschine und einer Formproduktentnahmevorrichtung versehenes Formungssystem
JP2021041624A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 株式会社ユーシン精機 成形品取出システムのティーチング方法及び成形品取出機
JP2021160243A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 住友重機械工業株式会社 管理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6336877B2 (ja) * 2014-10-07 2018-06-06 矢崎総業株式会社 金型成形品取出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11216693A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Matsui Mfg Co 成形品の取り出し装置
JP2000317949A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Yushin Precision Equipment Co Ltd 成形品の取出装置
JP2002120175A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Yushin Precision Equipment Co Ltd 取出ロボットのティーチングプログラム製造装置
JP2003181887A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Yamaha Fine Technologies Co Ltd 射出成形品およびその処理装置
WO2004082014A1 (en) * 2003-03-11 2004-09-23 Applied Materials, Inc. Vision system and method for calibrating a wafer carrying robot

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11216693A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Matsui Mfg Co 成形品の取り出し装置
JP2000317949A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Yushin Precision Equipment Co Ltd 成形品の取出装置
JP2002120175A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Yushin Precision Equipment Co Ltd 取出ロボットのティーチングプログラム製造装置
JP2003181887A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Yamaha Fine Technologies Co Ltd 射出成形品およびその処理装置
WO2004082014A1 (en) * 2003-03-11 2004-09-23 Applied Materials, Inc. Vision system and method for calibrating a wafer carrying robot

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104626495A (zh) * 2014-12-12 2015-05-20 中国航空工业集团公司北京航空材料研究院 一种厚壁曲面结构的透明制件的注射成型制造方法
DE102017128332B4 (de) * 2016-12-02 2020-11-05 Fanuc Corporation Mit einer Formungsmaschine und einer Formproduktentnahmevorrichtung versehenes Formungssystem
DE102017012348B3 (de) * 2016-12-02 2021-02-18 Fanuc Corporation Mit einer Formungsmaschine und einer Formproduktentnahmevorrichtung versehenes Formungssystem
JP6995633B2 (ja) 2017-01-16 2022-01-14 株式会社ユーシン精機 成形品取出システム
JP2018114752A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社ユーシン精機 成形品取出システム
JP2019014251A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 株式会社ユーシン精機 撮像装置を備えた成形品取出機
JP7051619B2 (ja) 2017-07-05 2022-04-11 株式会社ユーシン精機 撮像装置を備えた成形品取出機
CN111356557A (zh) * 2017-11-14 2020-06-30 恩格尔奥地利有限公司 用于布置半成品的方法
CN111356557B (zh) * 2017-11-14 2024-01-09 恩格尔奥地利有限公司 用于布置半成品的方法和装置以及成型方法和成型设备
JP2019081390A (ja) * 2019-03-11 2019-05-30 株式会社ユーシン精機 成形品取出機
JP2021041624A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 株式会社ユーシン精機 成形品取出システムのティーチング方法及び成形品取出機
JP7341005B2 (ja) 2019-09-12 2023-09-08 株式会社ユーシン精機 成形品取出システムのティーチング方法及び成形品取出機
JP2021160243A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 住友重機械工業株式会社 管理装置
JP7391751B2 (ja) 2020-03-31 2023-12-05 住友重機械工業株式会社 管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4823752B2 (ja) 2011-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823752B2 (ja) 成形品取り出し機
US11731267B2 (en) Manipulating boxes using a zoned gripper
JP2019072792A (ja) 作業システム、物品に対する作業実施方法、およびロボット
CN102990678A (zh) 机器人系统和摄像方法
JP6664830B2 (ja) 製造システム
CN104044132A (zh) 机器人系统及被加工物的制造方法
CN109564889A (zh) 基板搬送手的诊断系统
JP7022097B2 (ja) 搬送装置及び受渡システム
US11173608B2 (en) Work robot and work position correction method
JP6747511B2 (ja) 搬送装置、及び搬送方法
JP2010087358A (ja) 搬送システム及びズレ検出用治具
KR20110124712A (ko) 피처리체의 반송 방법, 피처리체의 반송 장치 및 컴퓨터 판독가능한 프로그램 기록 매체
CN114952898A (zh) 机器人系统、设备制造装置、设备制造方法、教学位置调整方法及计算机可读取记录介质
JP7215394B2 (ja) 荷役車両の操作支援装置
WO2018066601A1 (ja) ロボットシステム及びその運転方法
JP2010105081A (ja) ビンピッキング装置
JP2013003693A (ja) 部品製造ラインの設計支援方法及び設計支援システム
JP2007237394A (ja) ワーク位置決め装置
JP4056662B2 (ja) 外観検査装置
JP4483818B2 (ja) ワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステム
JP2009172720A (ja) ビンピッキング装置
CN113573996B (zh) 机器人手、机器人以及机器人系统
JP5223683B2 (ja) ワーク保持位置姿勢計測システムおよびワーク搬送システム
CN204069625U (zh) 元件安装装置
JP5533550B2 (ja) 部品実装装置及び部品実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4823752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250