JP6664830B2 - 製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、工場等の生産ラインに用いられる製造システムに関する。
工場等の生産ラインでは、従来から、産業用ロボットや無人搬送台車(Automatic Guided Vehicle)が用いられている。産業用ロボットは、一般に所定位置に据え付けられ、製造作業を実施する。無人搬送台車は、磁気テープや磁気棒、あるいは床上の形状を認識することで走行と停止を行い、生産ラインに用いられる部品等を搬送する。近年では、産業用ロボットに対し、より一層の作業範囲の拡大が求められている。また、無人搬送台車として、全方向に移動可能なものが普及している。
特許文献1には、ロボットの作業中に、インストルメントパネル等のワークが載置されている搬送台車を前後左右上下に動かすことで搬送台車にロボットの一軸を担わせ、固定配置されているロボットの作業範囲を疑似的に広げる、とする技術が開示されている。
特開平8−174355号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、精密な電子部品等の生産ラインに適用することは困難である。まず、搬送台車に電子部品を載せて搬送する場合、搬送台車上での電子部品の位置ずれが生じるおそれがある。そのため、搬送台車上に載せられた電子部品を産業用ロボットで直接把持する等の作業が困難になるおそれがある。
また、搬送台車のタイヤの状態や床面の状態によりタイヤ滑りが発生し、搬送台車の停止時の位置ずれが生じると、産業用ロボットの駆動範囲内に電子部品が入らないおそれがある。とりわけ、全方向に移動可能な台車では、位置精度をx軸(水平方向)、y軸(垂直方向)の2軸分確保する必要があるが、磁気テープや磁気棒、あるいは床上の形状認識では、必要とされる位置精度が得られない。さらに、全方向に移動可能な台車では、台車が作業スペースに対し傾いた状態で停止すると、産業用ロボットと電子部品との水平性が失われ組立の精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、精密な電子部品等の生産ラインにも適用可能であり、生産ラインで作業するロボットの作業範囲を拡大することができる製造システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討したところ、作業スペースに電子部品を配置し、移動体にロボットアームを載置すれば、搬送台車上での電子部品の位置ずれを生じず、ロボットアームの作業範囲を拡大できることに着目した。そこで、更に検討を重ね、複数の作業スペースそれぞれに画像認識可能な位置識別標識を備え、これを移動体に設けられた撮像装置で撮像し移動体の位置を補正することで位置精度を得る事を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームが載置され前記複数の作業スペースを往復する移動体と、前記移動体の上下段に設けられた撮像装置と、画像認識により位置を識別可能な形態をなし、前記複数の作業スペースそれぞれに前記移動体の進行方向と垂直方向の前後に少なくとも1つずつ設置される位置識別標識と、前記撮像装置を用いた前記位置識別標識の画像認識により、前記作業スペースに対する前記移動体の位置を補正する制御装置と、を備えることを特徴とする製造システムが提供される。
本発明の実施形態によれば、精密な電子部品等の生産ラインにも適用可能であり、生産ラインで作業するロボットの作業範囲を拡大することができる製造システムが提供される。
本発明の実施形態の一態様である製造システムの概略図である 図1の矢視A図である。 図2の位置識別標識の例示としてのキャリブレーションプレートの説明図である。 図1の台車の位置ずれ補正の手順を例示するフローチャートである。 図1の台車の底面に設けられるストッパの説明図である。 図4の位置ずれ補正手順の横ずれ補正と縦ずれ補正の関係を例示する図である。 図6の横ずれが発生した場合の説明図である。 図6の縦ずれが発生した場合の説明図である。 図4の変形例を例示するフローチャートである。 図1の製造システムの第1の変形例を示す図である。 図1の製造システムの第2の変形例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態の一態様である製造システム100の概略図である。図1に示すように、製造システム100は、工場等の生産ラインに用いられる。具体的には、製造システム100では、作業台112上の複数の作業スペース102、104、106をロボットアーム108が往復し、各作業スペース102、104、106に配置されたトレーT(代表して1つに符号を付す)から電子部品P(代表して1つに符号を付す)を把持および組立てることで、製造作業を実施する。
図2は、図1の矢視A図である。図2に示すように、ロボットアーム108は、各作業スペース102、104、106を往復する移動体に載置される。ここでは、移動体は、作業スペースに対し水平方向(x軸方向)及び垂直方向(y軸方向)に移動可能且つ回転可能な無人搬送台車(以下、単に「台車110」と称する)である。
台車110は、全方向に移動可能なため、台車の停止時にどの方向にも位置ずれが生じるおそれがある。そこで、製造システム100では、画像認識により位置を識別可能な形態をなす位置識別標識を各作業スペース102、104、106それぞれに少なくとも1つ設置する(図1参照)。
図3は、位置識別標識の例示としてのキャリブレーションプレートの説明図である。なお、図2中、下段のキャリブレーションプレートの1つに代表して符号118を付し、上段のキャリブレーションプレートの1つに代表して符号120を付すものとする。図3に例示するように、キャリブレーションプレート118、120は、プレート幅L1、ドットサイズSやピッチL2、配置関係に固有の値を有する。なお、位置識別標識は、キャリブレーションプレート118、120に限らず、いわゆるクロスマーカーのようなものであってもよい。
再び図2を参照する。台車110は、キャリブレーションプレート118、120を画像認識する撮像装置としてのステレオカメラ122、124を備える。ステレオカメラ122、124でキャリブレーションプレート118、120を画像認識することにより、キャリブレーションプレート118、120の外枠および各ドットから中心座標を認識し、キャリブレーションプレート118、120との相対的な位置関係や姿勢を識別することができる。
一般に、キャリブレーションプレート118、120の画像認識は、ステレオカメラ122、124自体の歪みや、取り付け位置による煽り等の校正あるいはロボットアームのベース座標系とのずれを校正するために用いられる。これに対し、製造システム100では、画像認識の結果が、台車110の停止時に生じる作業スペース102、104、106に対する台車110の不可避の位置ずれ(以下「姿勢ずれ」を含む)を補正するために用いられる。
ステレオカメラ122、124は、それぞれ2台分以上のレンズ機構を有し、対象物を複数の異なる方向から同時に撮影することにより、その奥行き情報を取得する。ステレオカメラ122、124は、それぞれ鉛直方向に延びる架台114、116に支持される。架台114は、ロボットアームの前方から略鉛直方向(z軸方向)に延び、その先端で下段のキャリブレーションプレート118と略同じ高さにステレオカメラ122を支持する。架台116は、ロボットアームの後方から略「L」字状に延び、その先端で上段のキャリブレーションプレート120と略同じ高さにステレオカメラ124を支持する。
なお、ここでは撮像装置としてステレオカメラ122、124を例示しているが、撮像装置としてモノラルカメラを使用してもよい。なお、ステレオカメラ122、124の方がキャリブレーションプレート118、120の画像認識に対しては好適である。
上述の位置ずれの補正は、制御装置126によって実施される。制御装置126は、中央処理装置(CPU)やROM、RAM等の記憶装置を含んで構成される。ここでは、制御装置126は台車110に内蔵されるものとして例示するが、制御装置126を台車110の外に設置し、有線や無線で制御装置126からの指示を伝達するように構成してもよい。
制御装置126は、台車110の作業スペース102、104、106間での移動についても制御する。具体的には、台車110が駆動機構の例示としての車輪128(代表して1つに符号を付す)やこの車輪128を駆動するサーボモータ(不図示)等を含み、制御装置126がサーボモータの回転数や回転速度を検出するエンコーダ(不図示)等を含む駆動制御部(不図示)を制御することで、作業スペース102、104、106間での移動を制御する。
以下、台車110の位置ずれ補正について、より詳しく説明する。
図4は、台車110の位置ずれ補正の手順を例示するフローチャートである。図4に例示するように、まず事前準備として、作業台112に取り付けたキャリブレーションプレート118、120のサイズと、台車110が理想位置で停止した際のキャリブレーションプレート118、120のプレート幅L1、ドットサイズSやピッチL2、配置関係が制御装置126の画像処理プログラムに登録される(ステップ200)。
次に、制御装置126は、例えば図1に示すように作業スペース102で作業する台車110に対し生産ライン上での必要性に応じて他の作業スペース104、106への移動を指示する(ステップ202)。すなわち、制御装置126は、台車110をx軸に沿って所望の移動量だけ移動させる。所望の移動量は、サーボモータの回転数を制御することで達成される。制御装置126は、台車110を所望の移動量だけ移動させたら、台車110を停止させる(ステップ204)。
次に、制御装置126は、ステレオカメラ122、124が撮像(撮影)した画像と、画像処理プログラムに登録された理想位置での画像とに基づく画像認識を実行する。そして、制御装置126は、画像認識の結果から、台車110が作業スペース104、106に対し正対しているか否かを判定する。すなわち、制御装置126は、画像認識の結果から、台車110の作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内か否か判定する(ステップ206)。
なお、製造システム100では、作業スペース102、104、106に対し水平にキャリブレーションプレート118、120を設置し、台車110のキャリブレーションプレート118、120に対する傾きを検知する事で、台車110の作業スペース102、104、106に対する傾きを取れるように構成される。
図5は、台車110の底面110aに設けられるストッパ130の説明図である。図5(a)がストッパ130の動作を例示する模式的な側面図であり、図5(b)がストッパ130の位置を例示する模式的な底面図である。
図5(a)に例示するように、台車110の底面110aには昇降可能なストッパ130が設けられる。制御装置126は、台車110の作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内でない場合には(ステップ206No)、ストッパ130を下降させる(ステップ212)。そして、制御装置126は、このストッパ130を回転中心として、台車110を回転させる(ステップ214)。
これにより、ステップ214の回転の際にストッパ130が回転軸として機能するため、回転動作により台車110の位置がずれたり台車110が大幅に移動したりして、整合が取れなくなる事を回避できる。なお、ストッパ130を回転中心とした台車110の回転は、車輪128が接地していても接地していなくてもよい。車輪128が接地していない場合には、台車110自身にストッパ130を回転中心として、台車110を回転させる機構を設ける必要がある。
ストッパ130は昇降機能が果たせれば特に機構は限定されないが、例えばストッパ130の床面との接触部は摩擦係数の高いゴム製部材等で構成され、当該ゴム製部材を昇降させ且つゴム製部材を下降させた際には床面との密着を維持する昇降機構はボールねじやウォームギヤ等で構成される。
図5(b)に例示するように、ストッパ130は、ロボットアーム108のベース座標系における鉛直方向に設定された座標軸上に設置される。これにより、鉛直方向の座標軸を回転軸として回転し傾き補正されるので、回転前の座標系と回転後の座標系の鉛直方向の座標軸が変化せず、回転後の座標系の把握が容易となる。
次に、制御装置126は、ステレオカメラ122、124が撮像(撮影)した画像と、画像処理プログラムに登録された理想位置での画像とに基づく画像認識の結果から、台車110の作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内に達したか否か判定する(ステップ216)。制御装置216は、この作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内にならない場合(ステップ216No)、許容量以内になるまでステップ214、ステップ216の処理を繰り返す。そして、制御装置216は、この作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内になったら(ステップ216Yes)、台車110の回転を完了し、ストッパ130を上昇させる(ステップ218)。ストッパ130は、台車110の回転前に下降し、回転完了後に上昇するため、各作業スペース102、104、106間での移動の妨げにはならない。
ステップ206Yes、ステップ218の次に、制御装置126は、ステレオカメラ122、124が撮像(撮影)した画像と、画像処理プログラムに登録された理想位置での画像とに基づく画像認識の結果から、台車110の横ずれ量(x軸方向のずれ量)が許容以内か否か判定する(ステップ208)。台車110の横ずれ量が許容以内の場合には(ステップ208Yes)、制御装置126は、ステレオカメラ122、124が撮像(撮影)した画像と、画像処理プログラムに登録された理想位置での画像とに基づく画像認識の結果から、台車110の縦ずれ量(y軸方向のずれ量)が許容以内か否か判定する(ステップ210)。台車110の縦ずれ量が許容以内の場合には(ステップ210Yes)、ストッパ130を再び下降させてその場で固定し(ステップ211)台車110の位置ずれ補正を終了する。なおここでは、ステップ202における他の作業スペース104、106への移動の際に、ストッパ130が下降していないものとして説明したが、ステップ208、ステップ210に限らず、移動の際にストッパ130が下降している場合にはストッパ130を上昇させる処理が実施される。
図6は、図4の位置ずれ補正手順の横ずれ補正と縦ずれ補正の関係を例示する図である。図6に例示するように、制御装置126は、画像認識の結果から、台車110の横ずれ量が許容以内でない場合(ステップ208No)、理想位置に向かって台車110をx軸方向に移動させる(ステップ220)。そして、再度、ステレオカメラ122、124の画像と、理想位置での画像とを比較して横ずれ量を確認し、横ずれ量が許容以内となるまでステップ208、ステップ220の処理を繰り返す。また、台車110の横ずれ量が許容以内となったら(ステップ208Yes)、ステレオカメラ122、124の画像と、理想位置での画像とを比較して縦ずれ量を算出し、台車110の縦ずれ量が許容以内でない場合(ステップ210No)、理想位置に向かって台車110をy軸方向に移動させる(ステップ222)。そして、再度、ステレオカメラ122、124の画像と、理想位置での画像とを比較して縦ずれ量を確認し、縦ずれ量が許容以内となるまでステップ210、ステップ222の処理を繰り返す。なお、図6では、横ずれ及び縦ずれ共に、1回の移動(補正)で許容量以内となる場合を例示している。
図7は、横ずれが発生した場合の説明図である。図7(a)が理想位置に台車110が停止した場合(「理想例O1」として図示する)と理想位置から横ずれして台車110が停止した場合(「横ずれ例R1」として図示する)を比較した図であり、図7(b)が理想例O1と横ずれ例R1のステレオカメラ122、124の画像を比較する図である。図7(a)(b)に例示するように、横ずれは、理想位置での撮像(撮影)に対してキャリブレーションプレート118、120が画像左右方向にずれた状態となる。図7(a)(b)において、理想位置と理想位置から横ずれした位置との差を符号X1で図示する。
図8は、縦ずれが発生した場合の説明図である。図8(a)が理想位置に台車110が停止した場合(「理想例O1」として図示する)と理想位置から縦ずれして台車110が停止した場合(「縦ずれ例R2」として図示する)を比較した図であり、図8(b)が理想例O1と縦ずれ例R2のステレオカメラ122、124の画像を比較する図である。図8(a)(b)に例示するように、縦ずれは、理想位置での撮像(撮影)に対してキャリブレーションプレート118、120が大きくなったり、小さくなったりした状態となる。図8(b)の画像では、図8(a)の例示にて台車110が作業スペース104、106に近づく方向に縦ずれしているため、理想位置で撮像したキャリブレーションプレート118、120の外形O1’よりもキャリブレーションプレート118、120の外形R2’が大きくなっている。
なお、図4のフローチャートでは、作業スペース102で作業する台車110に対し他の作業スペース104、106へ移動させる場合について説明したが、作業スペース104で作業する台車110に対し他の作業スペース102、106へ移動させる場合、作業スペース106で作業する台車110に対し、他の作業スペース102、104へ移動させる場合についても同様である。
なお、当該フローチャートは、あくまでも例示であって、位置ずれ補正の手順はこの例示に限られない。図9は、図4の変形例を例示するフローチャートである。図9に示す例示では、台車110の横ずれ量(x軸方向のずれ量)が許容以内か否か判定するステップ208および台車110の縦ずれ量(y軸方向のずれ量)が許容以内か否か判定するステップ210が、台車110の作業スペース104、106に対する傾きが許容量以内か否か判定するステップ206に先んじて実施される。変形例は図9の例示に限られず、当該フローチャート上の複数の処理を並列に実施してもよいし、横ずれ補正、縦ずれ補正の順序を逆にしてもよい。
以上、上述の製造システム100によれば、各作業スペース102、104、106に配置されたトレーTに電子部品Pが配置されるため、トレーT内での電子部品Pの位置ずれのおそれがない。また、台車110にロボットアーム108が載置され、生産ラインの都合に応じ複数の作業スペース102、104、106を往復し、各作業スペース102、104、106に対する位置精度は作業台112上のキャリブレーションプレート118、120の画像認識により担保されるので、ロボットアーム108の作業範囲を拡大することができる。
また、キャリブレーションプレート118、120を適宜配置し、ステレオカメラ122、124を適宜動作させることで、ロボットアーム108と各作業スペース102、104、106(電子部品P)間で常に安定した位置関係を確保しながら、製造作業を実施することができる。
また、上述の例では移動体が、作業スペース102、104、106に対し水平方向及び垂直方向に移動可能且つ回転可能な台車110で構成されている。これにより、床面に磁気テープや磁気棒、あるいはレールを設ける必要がないので、自由度が高くレイアウトの変更等が容易な製造システムが実現される。また、対象物さえ設定すれば、自由自在の走行が可能となる。
10は、製造システム100の第1の変形例としての製造システム300を示す図である。図10に示すように、移動体は床面に敷設された磁気部材の磁気を不図示の磁気センサで検出し、磁気部材に追従して(誘導されて)ロボットアーム108を走行させる無人搬送台車(以下、単に「台車304」と称する)であってもよい。ここでは、磁気部材として、磁気テープ302が例示される。これにより、台車304が磁気テープ302に追従して走行するため、磁気テープ302が敷設されない場合と比して移動精度を確保することができる。
図1は、製造システム100の第2の変形例としての製造システム400を示す図である。図1に示すように、移動体がx軸方向に沿って床面に敷設された単軸のフレーム402上を走行するスライダ404であって、スライダ404上にロボットアーム108が載置された単軸ロボットであってもよい。これにより、y軸方向、z軸方向の位置ずれが機構上生じないため、画像認識による位置ずれ補正がx軸方向のみでよくなる。したがって、位置ずれ補正の手間を低減しつつ、各作業スペース102、104、106間を往復させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、工場等の生産ラインに用いられる製造システムとして利用することができる。
100、300、400…製造システム
102、104、106…作業スペース
108…ロボットアーム
110、304…台車(移動体)
112…作業台
114、116…架台
118、120…キャリブレーションプレート(位置識別標識)
122、124…ステレオカメラ(撮像装置)
126…制御装置
128…車輪
130…ストッパ
302…磁気テープ
402…フレーム
404…スライダ(移動体)
T…トレー
P…電子部品

Claims (9)

  1. 複数の作業スペースで製造作業が実施される製造システムにおいて、
    ロボットアームと、
    前記ロボットアームが載置され前記複数の作業スペースを往復する移動体と、
    前記移動体の上下段に設けられた撮像装置と、
    画像認識により位置を識別可能な形態をなし、前記複数の作業スペースそれぞれに前記移動体の進行方向と垂直方向の前後に少なくとも1つずつ設置される位置識別標識と、
    前記撮像装置を用いた前記位置識別標識の画像認識により、前記作業スペースに対する
    前記移動体の位置を補正する制御装置と、
    を備えることを特徴とする製造システム。
  2. 前記移動体は、床面に設けられた磁気部材に追従して、前記複数の作業スペースを往復することを特徴とする請求項1に記載の製造システム。
  3. 前記移動体は、固定された単軸に沿って移動し、前記複数の作業スペースを往復することを特徴とする請求項1に記載の製造システム。
  4. 前記移動体は、前記作業スペースに対し水平方向及び垂直方向に移動可能且つ回転可能な台車であり、前記複数の作業スペースを往復することを特徴とする請求項1または2に記載の製造システム。
  5. 前記台車の底面に昇降可能なストッパを有し、
    前記制御装置は、前記台車を回転させる前に前記ストッパを下降させて該ストッパを回転中心とすることを特徴とする請求項4に記載の製造システム。
  6. 前記台車の底面に昇降可能なストッパを有し、
    前記制御装置は、前記台車の位置の補正の完了後、前記ストッパを下降させた状態にし、当該位置で固定することを特徴とする請求項4に記載の製造システム。
  7. 前記制御装置は、前記台車の移動に際して、前記ストッパを上昇させることを特徴とする請求項5または6に記載の製造システム。
  8. 前記ストッパが、前記ロボットアームのベース座標系における鉛直方向に設定された座標軸上に設置されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の製造システム。
  9. 前記複数の作業スペースが作業台に設けられており、
    前記位置識別標識が前記作業台に設置されていて、
    前記撮像装置はステレオカメラであり、該ステレオカメラが前記移動体から鉛直方向に延びる架台によって支持されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の製造システム。
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