JP2012027711A - 移動体システム及びパネル、並びに位置補正方法 - Google Patents

移動体システム及びパネル、並びに位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パターンマッチングの処理を行わずに移動体の位置ずれを検知する移動体システム、及び移動体の位置を検知する基準となるパネル、並びに移動体の位置補正方法を提供する。
【解決手段】撮像方向が固定されたカメラ11を備える移動体12と、水平方向に間隔を有して配置された左マーク14、中央マーク15及び右マーク16を備え、カメラ11が一画像中に撮像可能なパネル13a〜13dと、移動体12の基準位置19、19a、20、20a及び測定位置での、カメラ11によって撮像される1)左マーク14及び右マーク16の水平方向の画像中での長さ、及び2)中央マーク15の画像中での位置から、基準位置19、19a、20、20aに対する測定位置の位置ずれを検知する位置ずれ検出部28とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフィス、工場、病院や商業施設等において移動体を移動させる移動体システム、及び移動体の位置を検出する基準となるパネル、並びに移動体の位置補正方法に関する。
生産工場等では、製品や部材の運搬のために自律走行する移動体が利用されている。
従来、このような移動体は、床に設置した反射テープ、マグネットテープなどのガイドレールに沿って走行するものが主流であった。ガイドレールが用いられる場合、移動体は所定の経路に沿って正確に移動することができる。
ところが、1)ガイドレールを設置する作業は煩雑なため走行経路の変更が容易でない、2)ガイドレールに破損や汚れが生じやすく、これによって移動体の誘導制御が低下する、3)移動体の走行の自由度に制限があるという問題があった。
この問題を解決するため、最近では、ガイドレールなしに自律走行可能な移動体が実用化されつつあり、その具体例が例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1では、カメラによって移動体の進行方向が撮影され、現在の画像と、予め撮影した画像についてパターンマッチング(特徴点の抽出)を行って、移動体のずれが算出される。この算出された移動体のずれを基にして、移動体の軌道は随時修正される。
特開2008−146197号公報
本発明は、パターンマッチングの処理を行わずに移動体の位置ずれを検知する移動体システム、及び移動体の位置を検知する基準となるパネル、並びに移動体の位置補正方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る移動体システムは、撮像方向が固定されたカメラを備える移動体と、水平方向に間隔を有して配置された左マーク、中央マーク及び右マークを備え、前記カメラが一画像中に撮像可能なパネルと、前記移動体の基準位置及び測定位置での、前記カメラによって撮像される1)前記左マーク及び前記右マークの水平方向の画像中での長さ、及び2)前記中央マークの画像中での位置から、前記基準位置に対する前記測定位置の位置ずれを検知する位置ずれ検出部とを有する。
本発明に係る移動体システムにおいて、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であるのが好ましい。
本発明に係る移動体システムにおいて、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であって、前記移動体が前記基準位置にいるときに、前記カメラの撮像方向中心で撮像されるのが好ましい。
本発明に係る移動体システムにおいて、前記位置ずれ検出部は、前記移動体が前記基準位置から予め設定された範囲内に入ったことを検出した後、該移動体の位置ずれ検知を行うのが好ましい。
本発明に係る移動体システムにおいて、前記移動体は、オムニホイルを有し、該オムニホイルの駆動によってその場旋回及び全方向移動をするのが好ましい。
前記目的に沿う本発明に係るパネルは、左マーク、中央マーク及び右マークが、水平方向に間隔を有して描かれ、移動体の位置を検知する基準となる。
本発明に係るパネルにおいて、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であり、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であるのが好ましい。
前記目的に沿う本発明に係る位置補正方法は、撮像方向を固定したカメラを備える移動体が、基準位置から該カメラによって、水平方向に間隔を有して配置された左マーク、中央マーク及び右マークを有するパネルを予め撮像し、記憶する工程と、前記移動体が、測定位置から、前記カメラで前記パネルを撮像する工程と、1)前記左マーク及び前記右マークの水平方向の画像中での長さ、及び2)前記中央マークの画像中での位置について、前記測定位置からの撮像画像と前記基準位置からの撮像画像を比較し、前記基準位置に対する前記測定位置の位置ずれを検知する工程と、前記基準位置と前記測定位置が一致するのを検知するまで前記移動体の移動と位置ずれ検知を行う工程とを有する。
本発明に係る位置補正方法において、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であり、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であるのが好ましい。
本発明に係る移動体システム及び位置補正方法は、カメラによって撮像される1)左マーク及び右マークの水平方向の画像中での長さ、及び2)中央マークの画像中での位置から、基準位置に対する測定位置の位置ずれを検知するので、パターンマッチングすることなく、位置ずれ検知を行うことができ、位置ずれ検知の処理を行うための回路設計の簡素化が可能である。更に、位置ずれ検知の処理に要する時間の短縮化も可能である。
本発明に係る移動体システム及び位置補正方法において、左マーク及び右マークが、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形である場合、色彩及び形状のフィルタリング処理等によって、左マーク及び右マークを確実に特定することできる。
本発明に係るパネルは、左マーク、中央マーク及び右マークが、水平方向に間隔を有して描かれ、移動体の位置を検知する基準となるので、移動体は、パネルを参照して位置合わせを行うことができる。
本発明に係るパネルにおいて、左マーク及び右マークが、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形である場合、移動体は、色彩及び形状のフィルタリング処理等によって、左マーク及び右マークを確実に特定することできる。
本発明の一実施の形態に係る移動体システムの説明図である。 (A)は同移動体システムの移動体の側面図であり、(B)は同移動体システムの信号接続を示す説明図である。 同移動体システムで用いられるパネルの正面図である。 カメラの撮像方向を示す説明図である。 (A)〜(H)は、カメラによって撮像される画像の説明図である。 (A)〜(E)は、カメラによって撮像される画像の説明図である。 位置補正処理を示すフローチャートである。 位置補正処理を示すフローチャートである。 位置補正処理を示すフローチャートである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る移動体システム10は、1)撮像方向が固定されたカメラ11を備える移動体12と、2)移動体12の位置検知の基準となるパネル13a〜13dとを有している。パネル13a(パネル13b〜13dについても同じ)は、水平方向に間隔を有して配置された左マーク14、中央マーク15及び右マーク16を備えている。カメラ11は、パネル13aを一画像中に撮像できる。移動体システム10は、カメラ11が撮像したパネル13aの画像(以下、「撮像画像」ともいう)中の左マーク14、中央マーク15及び右マーク16の位置等を基にして、移動体12の位置を検知する。
図1に示すように、無人で自律走行する移動体12は、走行面(例えば、建物内の床面)18上を走行する。
走行面18上には、作業目的地19、19a及び経由地20、20aが設けられている。作業目的地19、19aは、例えば、移動体12が搬送物の積み込み等の作業を行う場所である。移動体12は、一側の作業目的地19(又は19a)で作業が完了すると、他側の作業目的地19a(又は19)に移動する。
経由地20、20aは、それぞれ作業目的地19から作業目的地19aに移動する移動体12が途中で通過する場所、及び作業目的地19aから作業目的地19に移動する移動体12が途中で通過する場所である。移動体12は、作業目的地19、19a及び経由地20、20aで方向転換(本実施の形態では左に90度の方向転換)を行う。
本実施の形態では、移動体12が作業目的地19から経由地20、経由地20から作業目的地19a、作業目的地19aから経由地20a、及び経由地20aから作業目的地19にそれぞれ移動する際に走行すべき経路(以下、「走行経路」という)は直線状となっている。走行経路は、図1において矢印で表されている。
作業目的地及び経由地の数と方向転換場所の数は増減することができる。
作業目的地19、19a及び経由地20、20aの各近傍には、パネル13a〜13dがそれぞれ設置されている。移動体システム10は、カメラ11で撮像したパネル13a(パネル13b〜13dについても同じ)の画像から、移動体12の作業目的地19(パネル13bの場合は経由地20、パネル13cの場合は作業目的地19a、パネル13dの場合は経由地20a)に対する位置を検知し、移動体12と作業目的地19の位置合わせを行う。
本実施の形態では、作業目的地19、19a及び経由地20、20aが移動体12の位置合わせを行うための基準位置となっている。
移動体12は、図2(A)、(B)に示すように、本体フレーム21と本体フレーム21の下部に取り付けられたオムニホイル22、23、24を有している。
オムニホイル22、23、24には、アクチュエータ(例えばサーボモータ)22a、23a、24aがそれぞれ取り付けられ、オムニホイル22、23、24は、それぞれアクチュエータ22a、23a、24aを動力源として回転駆動する。移動体12は、オムニホイル22、23、24の回転駆動によって、その場旋回や、全方向移動(前後方向、左右方向、斜め方向の並進運動)、あるいは、方向変換を伴う移動を行うことができる。
移動体に設けられるオムニホイルの数は3つに限定されず、例えば4つでもよい。移動体には、オムニホイルの代わりに通常の車輪を設けることもできる。
本体フレーム21には、アクチュエータ22a、23a、24aに信号接続された走行制御部25が設けられている。走行制御部25は、例えばマイクロコンピュータに搭載されたプログラムからなり、アクチュエータ22a、23a、24aに対して制御信号を送信し、アクチュエータ22a、23a、24aの動作制御を行う。
アクチュエータ22a、23a、24aには、エンコーダ22b、23b、24bがそれぞれ搭載されている。走行制御部25は、エンコーダ22b、23b、24bからのフィードバックを基にオムニホイル22、23、24の各回転数を検出し、移動体12の移動方向、移動距離及び向きを算出する。
走行制御部25は、現在の移動体12の位置及び向きの情報(以下、「現在地情報」ともいう)を有している。走行制御部25は、算出した移動体12の移動方向等を基にして、移動体12の現在地情報を更新する。
本体フレーム21には、前側上部にカメラ11が取り付けられ、カメラ11の撮像方向は移動体12の前方を撮像する向きで固定されている。本体フレーム21には、カメラ11で撮像された画像から左マーク14、中央マーク15及び右マーク16を抽出する画像処理部27と、移動体12の位置ずれを検知する位置ずれ検出部28が設けられている。
位置ずれ検出部28は、画像処理部27によって中央マーク15等の抽出処理がなされた画像情報から画像中での中央マーク15の水平位置等を検出する。位置ずれ検出部28は、画像中での中央マーク15の水平位置等を基に、パネル(パネル13a〜13d)に対する移動体12の位置及び向きを検出して、基準位置に対する移動体12の位置ずれを検知する。
画像処理部27及び位置ずれ検出部28は、例えばマイクロコンピュータに搭載されたプログラム等から構成されている。
位置ずれ検出部28は、画像中での中央マーク15の水平位置等から移動体12が基準位置に位置しているのを検出したとき、走行制御部25に対して、移動体12が基準位置に対して位置ずれしていないことを伝達する。走行制御部25には、基準位置である作業目的地19、19a及び経由地20、20aの各XY座標が予め設定されている。走行制御部25は、位置ずれ検出部28からの伝達によって、移動体12が基準位置に対して位置ずれしていないのを検知したとき、移動体12の現在地情報を、該当する基準位置の設定座標に置き換える処理を行う。
走行制御部25が有している移動体12の現在地情報は、オムニホイル22、23、24のスリップ等によって、実際の移動体12の位置に対してずれが生じる。走行制御部25は、移動体12が基準位置に位置しているとき、ずれが生じている移動体12の現在地情報を、基準位置の設定座標に置き換えて、移動体12の現在地情報を補正する。この補正によって、移動体12の現在地情報は、移動体12の移動に支障の出ない程度の精度に保たれる。
カメラ11によって撮像可能なパネル13a(パネル13b〜13dについても同じ)は矩形であり、その表面には、図3に示すように、左マーク14、中央マーク15及び右マーク16が描かれている。左マーク14と右マーク16は、形状及び大きさが等しい(実質的に等しいという意味)長方形又は正方形(本実施の形態では正方形)であり、パネル13aの左端と左マーク14の距離、及びパネル13aの右端と右マーク16の距離は等しい。左マーク14及び右マーク16は異なった色彩を有し、例えばそれぞれ青色及び赤色である。
中央マーク15は、左マーク14及び右マーク16の中心部を連結する直線に直交する線分からなり、パネル13aの上端から下端に渡って直線的に描かれている。中央マーク15は、パネル13aの左端及び右端の中間位置に配置され、その色彩は、左マーク14及び右マーク16と異なり、例えば黄色である。
画像処理部27が、画像情報から左マーク14、中央マーク15及び右マーク16を正確に抽出できるように、左マーク14、中央マーク15及び右マーク16の色彩は、移動体12の走行経路の周辺に存在しないものが好ましい。例えば、左マーク、中央マーク及び右マークは、ブラックライト等が照射されると可視光を反射する蛍光塗料でパネルに描かれたものでもよい。
パネル13aは、図1に示すように、平面視して、経由地20a、作業目的地19及びパネル13aの各中心部が同一直線上にあって、かつ、この直線とパネル13aの表面が平面視して直交する位置及び姿勢で配置されている。カメラ11の撮像方向が、平面視して経由地20a及び作業目的地19を通る直線と一致しているとき、パネル13aの中央マーク15は、画像中で水平方向中央(撮像方向中心)に表示され、かつ、画像中での左マーク14及び右マーク16の横幅(水平方向の長さ)は等しくなる。
画像処理部27は、カメラ11によって撮像された画像の画像情報をカメラ11から取得し、色彩及び形状のフィルタリング処理を行って、画像情報から左マーク14、中央マーク15及び右マーク16を特定する。位置ずれ検出部28は、画像処理部27によって特定された左マーク14、中央マーク15及び右マーク16のそれぞれについて画像中での位置及び大きさを検出する。位置ずれ検出部28は、画像中での、中央マーク15の位置と、画像中での左マーク14及び右マーク16の横幅とから、測定位置にある移動体12の基準位置(作業目的地19)に対する位置と移動体12の向きを検知する。位置ずれ検出部28は、基準位置に対する移動体12の位置を基にして、基準位置に対する測定位置の位置ずれを検知する。
パネル13aと作業目的地19、パネル13bと経由地20、パネル13cと作業目的地19a、パネル13dと経由地20aはそれぞれ同様の位置関係にある。位置ずれ検出部28は、パネル13aを基準にして移動体12の作業目的地19に対する位置等を検知するのと同様に、パネル13b〜13dを基準にして、経由地20、作業目的地19a及び経由地20aのそれぞれに対する移動体12の位置(測定位置)等を検知することができる。
以下に、位置ずれ検出部28による移動体12の作業目的地19に対する位置と移動体12の向きの検知方向について説明する。
図4に示すP1〜P13は、カメラ11の撮像方向を示している。P1〜P3は、移動体12が経由地20a及び作業目的地19を通る直線上に位置しているときのカメラ11の撮像方向である。1)P4〜P8、及び2)P9〜P13は、それぞれ、移動体12がパネル13aを正面に見て、経由地20a及び作業目的地19を通る直線に対して左側に位置しているときのカメラ11の撮像方向、及び右側に位置しているときのカメラ11の撮像方向である。
P1、P4、P9は、中央マーク15が撮像画像で水平方向中心に表示されるときのカメラ11の撮像方向である。1)P2、P5、P6、P7、P10、及び2)P3、P8、P11、P12、P13は、それぞれ中央マーク15が撮像画像中で水平方向中心に対して、右側、及び左側に表示されるときのカメラ11の撮像方向である。
カメラ11の撮像方向がP1〜P13のときの画像をそれぞれG1〜G13とすると、G1〜G13は、それぞれ図5(A)〜(H)、図6(A)〜(E)に示すようになる。
G1〜G13は、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置、及び画像中の左マーク14の水平方向長さLxと右マーク16の水平方向長さRxの大小関係によって、以下の9つのグループに分類される。
Lx=Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心:G1
Lx=Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より左側:G12
Lx=Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より右側:G6
Lx<Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心:G9
Lx<Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より左側:G11
Lx<Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より右側:G2、G7、G10
Lx>Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心:G4
Lx>Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より左側:G3、G8、G13
Lx>Rx、かつ、中央マーク15が水平方向中心より右側:G5
この分類より、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置と、画像中のLx、Rxの大小関係から、カメラ11の撮像方向がP1、P4、P5、P6、P9、P11、P12のうちいずれの状態にあるかを特定することができる。
一方、P2、P7、P10とP3、P8、P13については、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置と、画像中のLx、Rxの大小関係からでは、カメラ11の撮像方向がいずれの状態にあるかを特定することはできない。
図4に示すように、カメラ11の撮像方向がP2、P7、P10のとき、移動体12が右旋回すると、カメラ11の撮像方向はそれぞれ、P1、P6、P9になる。従って、カメラ11の撮像方向がP2、P7、P10のとき、移動体12の旋回運動により、カメラ11の撮像方向は、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置と、画像中のLx、Rxの大小関係から特定可能な向きになる。
カメラ11の撮像方向がP3、P8、P13のとき、移動体12が左旋回すると、カメラ11の撮像方向はそれぞれ、P1、P4、P12になる。従って、カメラ11の撮像方向がP3、P8、P13のときも、移動体12の旋回運動により、カメラ11の撮像方向は、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置と、画像中のLx、Rxの大小関係から特定可能な向きになる。
G1〜G13において、Lx=Rxで、かつ、中央マーク15が画像中で水平方向中心に表示されるのはG1のみである。位置ずれ検出部28は、G1の画像が表示されているとき、移動体12が経由地20a及び作業目的地19を通る直線上に位置し、かつ、カメラ11の撮像方向が、平面視して、経由地20a及び作業目的地19を通る直線と一致しているという判断をする。
カメラ11は撮像倍率が一定のため、Lx及びRxの大きさは、移動体12からパネル13aまでの距離の長短によって変わる。従って、Lx=Rxのとき、移動体12が作業目的地19に位置しているときのLx(=Rx)の長さと、現在の画像中のLx(=Rx)の長さを比較すれば、移動体12がパネル13aに対して、作業目的地19より近い位置にいるか、作業目的地19より遠い位置にいるかが分かる。
位置ずれ検出部28は、移動体12が作業目的地19に位置し、Lx=Rxのときの、Lx(=Rx)の長さDを記憶している。位置ずれ検出部28は、画像中でLx=Rxであるのを検出したとき、Lx(=Rx)とDの大小の比較から、移動体12が作業目的地19(基準位置)に配置されているか否かを判断する。位置ずれ検出部28は、移動体12が作業目的地19に位置していないと判断した場合、更に、移動体12がパネル13aに対して作業目的地19より近くに位置しているか、遠くに位置しているかを判断する。
次に、走行制御部25が有する移動体12の現在地情報の位置補正方法について説明する。
走行制御部25は、基準位置である作業目的地19、19a及び経由地20、20aに移動体12を位置合わせすることによって、移動体12の現在地情報の位置補正処理を行う。移動体12の現在地情報の位置補正方法は、位置補正処理を行う前準備として、各基準位置にそれぞれ対応するパネル(パネル13a〜13d)を撮像した画像が、位置ずれ検出部28に記憶される第1の準備工程と、走行制御部25に各基準位置のXY座標が設定される第2の準備工程とを有している。
本実施の形態では、第1の準備工程において、移動体12が各基準位置からそれぞれに対応するパネルを正面に見た状態で、パネルの画像が撮像されている。
第1、第2の準備工程が完了した後、移動体12の走行が開始され、走行制御部25は、移動体12の現在地情報の更新を始める。
以下に、移動体12が経由地20aから作業目的地19に近づいているときの位置補正処理について記載する。
移動体12の現在地情報(XY座標)と走行制御部25に設定された作業目的地19のXY座標が予め定められた範囲内に接近したのを、走行制御部25によって検知されたとき、測定位置からカメラ11によるパネル13aの撮像が行われ、位置補正処理が開始する。カメラ11は、位置補正処理が終わるまで、予め設定された周期で撮像を行う。
この位置補正処理では、測定位置からの撮像画像と基準位置からの撮像画像を比較して基準位置に対する測定位置の位置ずれを検知し、基準位置と測定位置が一致するのを検知するまで移動体12の移動と位置ずれ検知を行っている。詳細には、以下のとおりである。
位置補正処理の開始直後、第一段階として、図7に示すように、サブルーチンR1が実行される。サブルーチンR1では、図9に示す、ステップS1〜S6によって、測定位置で撮像された画像中のLx及びRxの大きさと、中央マーク15の位置とが検出される。
サブルーチンR1において、画像処理部27は、カメラ11で撮像された画像情報の入力待ち状態となる(ステップS1)。
画像処理部27は、画像情報の入力があると(ステップS2)、その画像情報から左マーク14、中央マーク15及び右マーク16の抽出処理を行う(ステップS3)。カメラ11による撮像がなされたときの移動体12の場所が測定位置である。
画像処理部27は、ステップS3での抽出処理の結果、画像情報に左マーク14、中央マーク15及び右マーク16が存在しているか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4で、画像情報に左マーク14、中央マーク15及び右マーク16の全てが表示された状態で無いと判断された場合、画像処理部27はステップS1に戻り、画像情報の入力を待つ。
一方、ステップS4で、画像情報に左マーク14、中央マーク15及び右マーク16が全て存在していると判断されたとき、位置ずれ検出部28は、画像処理部27から抽出処理後の画像情報を取得する。位置ずれ検出部28は、画像処理部27からの画像情報を基にLx及びRxの大きさ情報を取得し(ステップS5)、更に、画像中における中央マーク15の位置情報を取得する(ステップS6)。サブルーチンR1は、ステップS6が完了された時点で終了し、位置補正処理は、次のステップS7に移る。
位置ずれ検出部28は、LxとRxの大小比較を行う(ステップS7)。
位置ずれ検出部28が、Lx>Rxの比較結果を得たとき(即ちカメラ11の撮像方向がP3、P4、P5、P8、P13のとき)、位置補正処理はステップS8に移り、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置を検知する。
ステップS8において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して左側にある場合(撮像方向がP3、P8、P13の場合)、及び水平方向中心に位置している場合(撮像方向がP4の場合)、走行制御部25は、位置ずれ検出部28からの入力により、移動体12を左旋回させる(ステップS9)。この左旋回によって、移動体12は、カメラ11の撮像方向がP3、P4、P8及びP13から、それぞれP1、P5、P4及びP12になるように方向転換を行う。
ステップS8において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して右側にある場合(撮像方向がP5の場合)、走行制御部25は、移動体12を右方向に平行移動させる(ステップS10)。移動体12は、この右方向への平行移動によって、カメラ11の撮像方向がP3あるいはP4になるように移動する。
ステップS9又はステップS10の終了後、位置補正処理はサブルーチンR1に戻り、画像処理部27が、カメラ11で撮像された画像情報の入力待ち状態となる(ステップS1)。
ステップS7で、位置ずれ検出部28が、Lx<Rxの比較結果を得たとき(即ちカメラ11の撮像方向がP2、P7、P9、P10、P11のとき)、位置補正処理はステップS11に移り、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置を検知する。
ステップS11において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して右側にある場合(撮像方向がP2、P7、P10の場合)、及び水平方向中心に位置している場合(撮像方向がP9の場合)、走行制御部25は、位置ずれ検出部28からの入力により、移動体12を右旋回させる(ステップS12)。この右旋回によって、移動体12は、カメラ11の撮像方向がP2、P7、P9及びP10から、それぞれP1、P6、P11及びP9になるように方向転換を行う。
ステップS11において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して左側にある場合(撮像方向がP11の場合)、走行制御部25は、移動体12を左方向に平行移動させる(ステップS13)。移動体12は、この左方向への平行移動によって、カメラ11の撮像方向がP2あるいはP9になるように移動する。
ステップS12又はステップS13の終了後、位置補正処理はサブルーチンR1に戻り、画像処理部27が、カメラ11で撮像された画像情報の入力待ち状態となる(ステップS1)。
ステップS7で、位置ずれ検出部28が、Lx=Rxの比較結果を得たとき(即ちカメラ11の撮像方向がP1、P6、P12のとき)、位置補正処理は、図8に示すステップS14に移り、画像中の水平方向中心に対する中央マーク15の位置を検知する。
ステップS14において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して左側にある場合(撮像方向がP12の場合)、走行制御部25は、移動体12を左旋回させる(ステップS15)。移動体12は、この左旋回によってカメラ11の撮像方向がP12からP11になるように方向転換を行う。
ステップS14において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に対して右側にある場合(撮像方向がP6の場合)、走行制御部25は、移動体12を右旋回させる(ステップS16)。移動体12は、この右旋回によってカメラ11の撮像方向がP6からP5になるように方向転換を行う。ステップS15又はステップS16が終了後、位置補正処理はサブルーチンR1に戻り、画像処理部27が、カメラ11で撮像された画像情報の入力待ち状態となる(ステップS1)。
一方、ステップS14において、中央マーク15が画像中で水平方向中心に位置している場合(撮像方向がP1の場合)、位置ずれ検出部28は、移動体12が、平面視して経由地20aと作業目的地19を通る直線上に位置しており、且つ作業目的地19の方向を向いていることを検知する。位置ずれ検出部28は、現在の画像中のLx(=Rx)と、作業目的地19から撮像したときのLx(=Rx)の長さDを比較する(ステップS17)。
ステップS17での位置ずれ検出部28の比較結果がLx>Dのとき、走行制御部25は移動体12を後退させ(ステップS18)、Lx<Dのとき、走行制御部25は移動体12を前進させる(ステップS19)。ステップS18又はステップS19において移動体12が前進又は後退した後、サブルーチンR1に戻る。カメラ11の画像が、ステップS17でLx=Dと検知された場合、移動体12は作業目的地19上に配置(即ち、基準位置と測定位置にずれがない状態)されたことになる。
ステップS17でLx=Dと検知された場合、走行制御部25は、移動体12を停止させ、記憶している作業目的地19のXY座標を移動体12の現在地情報とする位置補正を行う(ステップS20)。位置補正が完了した時点で、位置補正処理は終了し、移動体12は作業目的地19での作業を行う。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
10:移動体システム、11:カメラ、12:移動体、13a〜13d:パネル、14:左マーク、15:中央マーク、16:右マーク、18:走行面、19、19a:作業目的地、20、20a:経由地、21:本体フレーム、22〜24:オムニホイル、22a〜24a:アクチュエータ、22b〜24b:エンコーダ、25:走行制御部、27:画像処理部、28:位置ずれ検出部

Claims (9)

  1. 撮像方向が固定されたカメラを備える移動体と、
    水平方向に間隔を有して配置された左マーク、中央マーク及び右マークを備え、前記カメラが一画像中に撮像可能なパネルと、
    前記移動体の基準位置及び測定位置での、前記カメラによって撮像される1)前記左マーク及び前記右マークの水平方向の画像中での長さ、及び2)前記中央マークの画像中での位置から、前記基準位置に対する前記測定位置の位置ずれを検知する位置ずれ検出部とを有することを特徴とする移動体システム。
  2. 請求項1記載の移動体システムにおいて、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であることを特徴とする移動体システム。
  3. 請求項2記載の移動体システムにおいて、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であって、前記移動体が前記基準位置にいるときに、前記カメラの撮像方向中心で撮像されることを特徴とする移動体システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動体システムにおいて、前記位置ずれ検出部は、前記移動体が前記基準位置から予め設定された範囲内に入ったことを検出した後、該移動体の位置ずれ検知を行うことを特徴とする移動体システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動体システムにおいて、前記移動体は、オムニホイルを有し、該オムニホイルの駆動によってその場旋回及び全方向移動をすることを特徴とする移動体システム。
  6. 左マーク、中央マーク及び右マークが、水平方向に間隔を有して描かれたことを特徴とする、移動体の位置を検知する基準となるパネル。
  7. 請求項6記載のパネルにおいて、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であり、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であることを特徴とするパネル。
  8. 撮像方向を固定したカメラを備える移動体が、基準位置から該カメラによって、水平方向に間隔を有して配置された左マーク、中央マーク及び右マークを有するパネルを予め撮像し、記憶する工程と、
    前記移動体が、測定位置から、前記カメラで前記パネルを撮像する工程と、
    1)前記左マーク及び前記右マークの水平方向の画像中での長さ、及び2)前記中央マークの画像中での位置について、前記測定位置からの撮像画像と前記基準位置からの撮像画像を比較し、前記基準位置に対する前記測定位置の位置ずれを検知する工程と、
    前記基準位置と前記測定位置が一致するのを検知するまで前記移動体の移動と位置ずれ検知を行う工程とを有することを特徴とする位置補正方法。
  9. 請求項8記載の位置補正方法において、前記左マーク及び前記右マークは、形状及び大きさが等しく、色彩が異なる長方形又は正方形であり、前記中央マークは、前記左マーク及び前記右マークの中心部を連結する直線に直交する線分であることを特徴とする位置補正方法。
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