JP2007288098A - 試験システム、試験方法、及び試験プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】直ちに実機にインストールして実行可能なプログラムを用意せずとも、新規機能の有用性の確認テスト及び実機の動作テスト結果を得ることができる試験システム、試験方法、及び試験プログラムを提供する。
【解決手段】処理装置10は、オペレーティングシステムが実装されたメイン制御システム11と、メイン制御システム11の制御の下で動作する動作部13とを備え、オペレーティングシステム上で実行可能なシーケンスプログラムP1を実行することによって動作部13を動作させることが可能である。端末装置20は、処理装置10に接続されて、メイン制御システム11に実装されたオペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装され、このオペレーティングシステム上で実行可能な試験プログラムP2を実行することにより処理装置10の動作部13を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の処理を行う処理装置の試験を行う試験システム、試験方法、及び試験プログラムに関する。
処理装置は、制御装置と制御装置の制御の下で動作する動作部とを備えており、制御装置が動作部を制御して所定の処理を行うものである。この処理装置の一例として半導体素子、液晶表示素子、撮像装置(CCD(Charge Coupled Device)等)、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスを製造する際に用いる露光装置が挙げられる。
この露光装置は、光源装置、マスクやレチクル(以下、これらを総称する場合はマスクという)を保持するマスクステージ、フォトレジスト等の感光剤が塗布されたウェハやガラスプレート等(以下、これらを総称する場合は基板という)を保持する基板ステージ、マスク及び基板の位置情報を計測する位置計測装置等を上記の動作部として備えている。また、露光装置は、オペレーティングシステム(以下、OSという)が実装された主制御系を上記の制御装置として備えており、OS上で各種制御プログラムが実行されることにより各動作部が制御される。
具体的には、各種制御プログラムが実行されることにより、位置計測装置が制御されてマスクと基板との位置情報が計測され、この計測結果に基づいてマスクステージ及び基板ステージが制御されてマスクと基板との相対的な位置合わせが行われ、光源装置が制御されることにより露光光がマスクに照射される。これによりマスクに形成されたパターンを基板上に転写する露光処理が行われる。尚、以上の内容は公知・公用の技術であるため、記載すべき先行技術文献情報は特にない。
ところで、上述した処理装置において、搭載されていない新規機能(例えば、新規アルゴリズムを用いた基板の位置計測機能)の有用性を確認したい場合について考える。かかる新規機能を実現するプログラムの開発は処理装置の製造メーカーが所有する開発環境を用いて行うことになるが、新規機能を搭載した処理装置をユーザに購入してもらうためには、最終的にはユーザの所有する工場に設置されている処理装置を使って新規機能を実行し、ユーザにその新規機能の有用性を確認してもらうことが必要になる。
しかしながら、単に新規性能の有用性を確認するだけのために、既にユーザの工場で連続稼働中の処理装置に新規機能を組み込んで(インストールして)実行できるように新規機能を実現するプログラムの開発を行うことは得策ではない。例えば、連続稼働することを前提とした処理装置では、例えばウィンドウズ(登録商標)等の一般的なOSよりも安定性の高い特殊なOSが使用されることが多々ある。このような特殊なOSは、一般的なOSよりも汎用的ではないため、プログラム開発ツール等が充実しておらず、プラグラム開発に多大な労力が必要になるという問題がある。
また、新規機能を実現するプログラムを処理装置にインストールする場合には、一旦処理装置を停止させる必要があるが、インストールの作業自体に時間がかかる場合がある。この場合において、新規機能の試験をした結果、予測していなかった不具合が発見させたときには、処理装置を停止させてまで確保したインストール時間は全くの無駄となる。また、最終的にユーザの処理装置の制御装置にインストール可能なプログラムを開発する際にも、プログラムとして完成した時点でインストールしてから実際の処理装置の動作部を動作させる動作テスト/デバッグを行うより、動作部の動作結果を含むテスト結果を経てから最終的なプログラムを開発する方がデバッグ期間を短縮することができる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、直ちに実機にインストールして実行可能なプログラムを用意せずとも、新規機能の有用性の確認テスト及び実機の動作テスト結果を得ることができる試験システム、試験方法、及び試験プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
上記課題を解決するために、本発明の試験システムは、第1オペレーティングシステムが実装された制御装置(11)と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部(13)とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラム(P1)を実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置(10)に関する試験を行う試験システム(1)であって、前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装され、当該第2オペレーティングシステム上で実行可能な試験プログラムを実行することにより前記処理装置の動作部を動作させる端末装置(20)を備えることを特徴としている。
本発明によると、処理装置が備える制御装置に実装されたオペレーティングシステムとは異なるオペレーティングシステムが実装された端末装置が処理装置に接続され、処理装置に組み込むべき新機能が実現される試験プログラムを端末装置に組み込んで実行させることにより処理装置の動作部が動作する。
上記課題を解決するために、本発明の試験方法は、第1オペレーティングシステムが実装された制御装置(11)と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部(13)とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラム(P1)を実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置(10)に関する試験を行う試験方法であって、前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装された端末装置(20)を前記処理装置に接続し、前記第2オペレーティングシステム上で実行可能な試験プログラム(P2)を前記端末装置で実行して前記処理装置の動作部を動作させることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の試験プログラムは、第1オペレーティングシステムが実装された制御装置(11)と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部(13)とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラム(P1)を実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置(10)に関する試験を行う試験プログラム(P2)であって、前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装されたコンピュータ上で実行可能であり、前記処理装置の動作部を動作させる機能を前記コンピュータに実現させることを特徴としている。
本発明によれば、直ちに実機にインストールして実行可能なプログラムを用意せずとも、新規機能の有用性の確認テスト及び実機の動作テスト結果を得ることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による試験システム、試験方法、及び試験プログラムについて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による試験システムの構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の試験システム1は、処理装置10と端末装置20とを含んで構成される。処理装置10は所定の処理を行う装置である。また、端末装置20は処理装置10に接続されて処理装置10に関する試験を行う装置である。
処理装置10は、メイン制御システム11、サブ制御システム12、及び動作部13を備えている。メイン制御システム11は、例えばマルチタスク処理が可能なオペレーティング・システム(以下、OSという)が実装されたワークステーション等により実現される。このメイン制御システム11は、実装されたOS上で実行可能なシーケンスプログラム(制御プログラム)P1の起動、終了等を制御するシーケンス制御部11aを備えている。尚、このシーケンス制御部11aは、メイン制御システム11に実装されたOSでソフトウェア的に実現されていても良い。
メイン制御システム11に実装されたOS上で実行可能なシーケンスプログラムP1は、動作部13に所定の単位動作を実行させる複数種類のコマンド(制御命令)からなるコマンド群を有しており、このコマンド群に含まれるコマンドを複数実行することにより動作部13に複数動作からなる一連の動作をさせる。シーケンスプログラムP1には、上記のコマンド群として、通常コマンド群C1と独立実行コマンド群C2とが用意されている。
通常コマンド群C1には、サブ制御システム12が備える機能を実行するコマンド、サブ制御システム12を介して動作部を動作させるコマンド、及び直接動作部13を動作させるコマンド等がある。尚、以下の説明では、通常コマンド群C1に含まれるコマンドを通常コマンドという。また、図1においては、通常コマンド群C1に含まれる通常コマンドを用いた制御の流れを破線矢印で図示している。
独立実行コマンド群C2は、通常コマンド群C1に含まれるコマンドの一部と対応しており、例えばユーザがメイン制御システム11に設けられるキーボード等のコンソール(図示省略)を操作することにより実行させることができるコマンドからなるコマンド群である。かかるユーザの操作によって独立実行コマンド群C2に含まれるコマンドを実行させることにより、シーケンスプログラムP1によって実行される動作部13の一連の複数動作のうちの一部の動作のみを実行させることが可能である。尚、以下の説明では、独立実行コマンド群C2に含まれるコマンドを独立実行コマンドという。
尚、独立実行コマンド群C2に用意されている独立実行コマンドは、通常コマンド群C1に含まれる通常コマンドの全てについて用意されている訳ではない。例えば、サブ制御システム12が備える機能を実行させる通常コマンドに対応する独立実行コマンド、及び、サブ制御システム12が備える機能を介して動作部13を動作させる通常コマンドに対応する独立実行コマンドは用意されていない。また、メイン制御システム11から直接動作部13を動作させる通常コマンドに対応する独立実行コマンドも用意はされていない。尚、図1においては、独立実行コマンド群C2に含まれる独立実行コマンドを用いた制御の流れを実線矢印で図示している。
サブ制御システム12は、メイン制御システム11の下位の制御系である。処理装置10で実現する機能をメイン制御システム11に集中させると、高い処理能力がメイン制御システム11に要求されて高コストになるとともに、メイン制御システム11の保守管理が煩雑になる。このため、所定の機能12a,12bをメイン制御システム11から切り離してサブ制御システム12に設け、サブ制御システム12をメイン制御システム11の下位の制御系とすることで、コスト上昇を防止するとともに保守管理を容易にしている。尚、サブ制御システム12に設けられる機能12a,12bは、例えば動作部13で行われる動作のうちの副次的な動作を行わしめる機能が挙げられる。
動作部13は、例えば物体を把持するアーム装置、物体を載置して搬送する搬送装置、物体を支持する支持装置、振動を除去する防振装置、物体の位置や姿勢を検出する検出装置等の動作可能な各種装置を含んでおり、これの各種装置が協働して動作することにより、所定の処理が行われる。動作部13に設けられる個々の装置は、メイン制御システム11及びサブ制御システム12によりその動作が制御され、これにより動作部13において一連の複数動作が実行される。
端末装置20は、例えばマルチタスク処理が可能なOSであって、処理装置10のメイン制御システム11に実装されているOSとは異なるOSが実装されたノート型或いはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等により実現される。この端末装置20には、端末装置20に実装されたOS上で実行可能な試験プログラムP2が組み込まれている(インストールされている)。この試験プログラムP2は、処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれるべき新機能を端末20側で実現し、その機能を試験するためのプログラムである。試験プログラムP2には、独立実行コマンドスクリプトS1とダイレクト制御モジュールM1とが設けられている。
独立実行コマンドスクリプトS1は、処理装置10のメイン制御システム11に設けあれたシーケンスプログラムP1が備える独立実行コマンド群C2に含まれる独立実行コマンドが記述されたスクリプトである。この独立実行コマンドスクリプトS1は、記述された独立実行コマンドを処理装置11のメイン制御システム11に出力することにより、記述された独立実行コマンドに応じた動作を処理装置10で行わせるためのものである。
ダイレクト制御モジュールM1は、処理装置10のメイン制御システム11を介さずに、処理装置10のサブ制御システム12や動作部13を制御するモジュールである。つまり、本実施形態では、処理装置10のサブ制御システム12及び動作部13に対して端末装置20を接続する接続部14が処理装置10に設けられており、この接続部14を介して端末装置20とサブ制御システム12及び動作部13とが直接接続されている。尚、この接続部14を介して、端末装置20は処理装置10のメイン制御システム11にも接続されている。処理装置10と端末装置20との間の通信は、例えばTCP/IP等の通信プロトコルを用いて行われる。
ここで、前述した通り、シーケンスプログラムP1の独立実行コマンド群C2には、サブ制御システム12が備える機能を実行させる通常コマンドに対応する独立実行コマンド、サブ制御システム12が備える機能を介して動作部13を動作させる通常コマンドに対応する独立実行コマンド、及びメイン制御システム11から直接動作部13を動作させる通常コマンドに対応する独立実行コマンドは用意されていない。このため、処理装置10に組み込もうとする新たな機能についての試験を端末装置20で行おうとした場合に、その新たな機能がサブ制御システム12が備える機能を実行させたり、動作部13を直接動作させるものであるときには、端末装置20での試験を行うことはできない。このため、本実施形態では、処理装置10のメイン制御システム11を介さずに、処理装置10のサブ制御システム12や動作部13を制御するダイレクト制御モジュールM1を端末装置20に設けている。
次に、端末装置20を用いた処理装置10の試験方法について説明する。いま、処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれるべき新機能の試験を端末装置20を用いて行う場合について考える。この新機能の試験は、処理装置10のメイン制御システム11に組み込んで行うわけではなく、端末装置20に試験プログラムP2として組み込んで(インストールして)行う。図2は、処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれるべき新機能の一例を示す図である。図2(a)に示す通り、メイン制御システム11に組み込まれるべき新機能は、動作部13に動作A,動作C,動作D,動作E,動作Fを実行させるものであるとする。
ここで、図2(b)に示す通り、処理装置10のメイン制御システム11には、動作部13に動作A,動作B,動作C,動作Dをさせる機能が既に組み込まれているものとする。また、メイン制御システム11のシーケンスプログラムP1には、図2(b)に示す既存機能の動作を独立して実行させるための独立実行コマンドが一部の動作については用意されているものとする。具体的には、図2(b)に示す通り、動作部13に動作A,動作Bを実行させる独立実行コマンドが独立実行コマンド群C2として用意されている。従って、例えばユーザがメイン制御システム11に設けられるコンソール(図示省略)を操作してこれらの独立実行コマンドを入力することで、動作部13に動作A,動作Bのみを独立して実行させることができる。
また、図2(b)に示す通り、動作部13に動作Cを実行させる独立実行コマンドは用意されてはいない。このため、ユーザがメイン制御システム11の不図示のコンソールを操作しても動作部13に動作Cのみを独立して実行させることはできない。このように、メイン制御システム11に組み込まれた既存機能が動作部13に行わせる動作の全てについて独立実行コマンドが用意されている訳ではない。また、図2(b)に示す通り、動作部13に動作Dを実行させる独立実行コマンドは用意されてはいるが、この独立実行コマンドは動作部13に動作部Dを実行させるには、例えばパラメータ値の設定が必要になるものである。従って、単独で(パラメータ値を設定せずに)その独立実行コマンドを実行させてしまうと、動作部13での動作Dを完了させることができないという不具合を生ずる。このようなパラメータ値の設定が必要な独立実行コマンドも独立実行コマンド群C2に設けられている。
端末装置20にインストールされた試験プログラムP2の独立実行コマンドスクリプトS1には、新機能の動作部13に実行させる動作A,動作C,動作D,動作E,動作Fのうち、処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれたシーケンスプログラムP1に独立実行コマンドが用意されている動作A,動作Dについての独立実行コマンドが記述される。尚、上述の通り、動作部13に動作Dを実行させるには、独立実行コマンドにパラメータ値の設定が必要となるが、このパラメータ値は図1に示す補充情報Kとして記述される。
また、試験プログラムP2のダイレクト制御モジュールM1は、処理装置10のメイン制御システム11を介さずにサブ制御システム12又は動作部13を直接制御することにより、新機能の動作部13に実行させる動作A,動作C,動作D,動作E,動作Fのうち、処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれたシーケンスプログラムP1に独立実行コマンドが用意されていない動作C,動作E,動作Fを実行させる。
メイン制御システム11に組み込まれるべき新機能の試験を行う場合には、まず以上の試験プログラムP2がインストールされた試験プログラムP2を処理装置10の接続部14に接続する。接続が完了すると、ユーザが端末装置20を操作して試験プログラムP2を実行させる。尚、試験プログラムP2で実現される新機能は、動作部13に動作A,動作C,動作D,動作E,動作Fの順で各動作を行わせるものであるとする。
試験プログラムP2が起動すると、まず、独立実行コマンドスクリプトS1が実行されて動作部13に動作Aを実行させる独立実行コマンドが端末装置20から処理装置10のメイン制御システム11に出力される。メイン制御システム11のシーケンスプログラムP1は、入力された独立実行コマンドに応じた動作(動作A)を動作部13に実行させる。次に、ダイレクト制御モジュールM1が実行されて動作部13に動作Cを実行させる独立実行コマンドが端末装置20から処理装置10のサブ制御システム12に出力される。サブ制御システム12は、入力された独立実行コマンドに応じた動作(動作C)を動作部13に実行させる。
次いで、独立実行コマンドスクリプトS1が実行されて動作部13に動作Dを実行させる独立実行コマンドが端末装置20から処理装置10のメイン制御システム11に出力される。このとき、補充情報Kとして設定されているパラメータ値も独立実行コマンドとともに出力される。メイン制御システム11のシーケンスプログラムP1は、入力された独立実行コマンド及びパラメータに応じた動作(動作C)を動作部13に実行させる。次に、ダイレクト制御モジュールM1が実行されて、制御信号が端末装置20から処理装置10の動作部13にメイン制御システム11を介することなく出力される。これにより、動作部13は端末装置20によって直接制御され、独立実行コマンドが用意されていない動作E,Fが実行される。
以上の通り、本実施形態では、処理装置10が備えるメイン制御システム11に実装されたOSとは異なるOSが実装された端末装置20を用い、処理装置10に組み込むべき新機能が実現される試験プログラムP2を端末装置20にインストールして実行させ、処理装置10の動作部13を動作させている。このため、処理装置10のメイン制御システム11にインストールして実行可能なプログラムを用意せずとも、新規機能の有用性の確認テストを行うことができ、またその新規機能により処理装置10の動作部13を動作させたときの結果(動作テスト結果)を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態による試験システムの具体例について説明する。尚、以下では、本発明の一実施形態による試験システムを露光装置に適用した場合を例に挙げて説明する。つまり、試験を行う対象としての処理装置10が露光装置である場合を例に挙げて説明する。
図3は、本発明の一実施形態による試験システムが適用される露光装置の概略構成を示す側面図である。図3に示す露光装置EXは、半導体素子を製造するための露光装置であって、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウェハWとを同期移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンDPを逐次ウェハW上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影型の露光装置である。
尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。このXYZ直交座標系は、XY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、露光時におけるレチクルR及びウェハWの同期移動方向(走査方向)はY方向に設定されているものとする。
図3に示す露光装置EXは、レチクルR上のX方向に延びるスリット状(矩形状又は円弧状)の照明領域を均一な照度を有する露光光ELで照明する照明光学系ILSと、レチクルRを保持するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンDPの像をフォトレジストが塗布されたウェハW上に投影する投影光学系PLと、ウェハWを保持するウェハステージWSTと、これらを制御する主制御系MCとを含んで構成されている。
照明光学系ILSは、光源ユニット、オプティカル・インテグレータを含む照度均一化光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等(何れも不図示)を含んで構成されている。この照明光学系の構成等については、例えば特開平9−320956に開示されている。ここで、上記の光源ユニットとしては、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、若しくはFレーザ光源(波長157nm)、Krレーザ光源(波長146nm)、Arレーザ光源(波長126nm)等の紫外レーザ光源、銅蒸気レーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)等を使用することができる。
レチクルステージRSTは、真空吸着又は静電吸着等によりレチクルRを保持するものであり、照明光学系の下方(−Z方向)に水平に配置されたレチクル支持台(定盤)11の上面上で走査方向(Y方向)に所定ストロークで移動可能に構成されている。また、このレチクルステージRSTは、レチクル支持台31に対してX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θZ方向)にそれぞれ微小駆動可能に構成されている。
レチクルステージRST上の一端には移動鏡32が設けられており、レチクル支持台31上にはレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計という)23が配置されている。レチクル干渉計33は、移動鏡32の鏡面にレーザ光を照射してその反射光を受光することにより、レチクルステージRSTのX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θZ方向)の位置を検出する。レチクル干渉計33により検出されたレチクルステージRSTの位置情報は、装置全体の動作を統轄制御する主制御系MCに供給される。主制御系MCは、レチクルステージRSTを駆動するレチクル駆動装置34を介してレチクルステージRSTの動作を制御する。
上述した投影光学系PLは、複数の屈折光学素子(レンズ素子)を含んで構成され、物体面(レチクルR)側と像面(ウェハW)側との両方がテレセントリックで所定の縮小倍率β(βは例えば1/4,1/5等)を有する屈折光学系が使用されている。この投影光学系PLの光軸AXの方向は、XY平面に直交するZ方向に設定されている。尚、投影光学系PLが備える複数のレンズ素子の硝材は、露光光ELの波長に応じて、例えば石英又は蛍石が用いられる。また、本実施形態では、レチクルRに形成されたパターンDPの倒立像をウェハW上に投影する投影光学系PLを例に挙げて説明するが、勿論パターンDPの正立像を投影するものであっても良い。
ウェハステージWSTは、投影光学系PLの下方(−Z方向)に配置されており、真空吸着又は静電吸着等によりウェハWを保持する。このウェハステージWSTは、ウェハ支持台(定盤)36の上面上で走査方向(Y方向)に所定ストロークで移動可能に構成されているとともに、X方向及びY方向にステップ移動可能に構成されており、更にZ方向へ微動(X軸回りの回転及びY軸回りの回転を含む)可能に構成されている。このウェハステージWSTによって、ウェハWをX方向及びY方向へ移動させることができ、またウェハWのZ方向の位置及び姿勢(X軸周りの回転及びY軸周りの回転)を調整することができる。
ウェハステージWST上の一端には移動鏡37が設けられており、ウェハステージWSTの外部にはレーザ光を移動鏡37の鏡面(反射面)に照射するレーザ干渉計(以下、ウェハ干渉計という)18が設けられている。このウェハ干渉計38は、移動鏡37の鏡面にレーザ光を照射してその反射光を受光することによりウェハステージWSTのX方向及びY方向の位置、並びに姿勢(X軸,Y軸,Z軸周りの回転θX,θY,θZ)を検出する。ウェハ干渉計38の検出結果は主制御系MCに供給される。主制御系MCは、ウェハ干渉計38の検出結果に基づいてウェハ駆動装置39を介してウェハステージWSTの位置及び姿勢を制御する。
また、本実施形態の露光装置EXは、送光系40a及び受光系40bから構成され、投影光学系PLに関してレチクルR上の照明領域と共役なウェハW上の露光スリット領域の内部及びその近傍に設定された複数の検出点でそれぞれウェハWの表面のZ方向(光軸AX方向)の位置を検出する多点AFセンサ40を投影光学系PLの側方に備える。多点AFセンサ40は、投影光学系PLの光軸AX方向におけるウェハWの表面位置及び姿勢(X軸,Y軸周りの回転θX,θY:レベリング)を検出するものである。
この多点AFセンサ40の検出結果は主制御系MCに供給される。主制御系MCは、多点AFセンサ40の検出結果に基づいてウェハ駆動装置39を介してウェハステージWSTの位置及び姿勢を制御する。具体的には、主制御系MCには予めウェハWの表面を合わせ込む基準となる基準面(以下、AF面という)が設定されており、主制御系MCは多点AFセンサ40の検出結果に基づいてウェハWの表面がAF面に一致するようウェハステージWSTの位置及び姿勢を制御する。
更に、本実施形態の露光装置EXは、投影光学系PLのY方向の側面に、ウェハWの位置情報を計測するためのFIA(Field Image Alignment)方式のアライメントセンサ41が配置されている。ウェハWの位置情報は、例えばウェハW上に設定されたショット領域に付設されたアライメントマーク(図示省略)の位置情報を計測して求められる。アライメントセンサ41は、CCD等の撮像素子を備えており、ウェハW上を撮像してその画像信号を得る。尚、アライメントセンサ41の光軸は、投影光学系PLの光軸AXと平行とされている。アライメントセンサ41の計測結果は主制御系MCに供給され、主制御系MCで画像処理、演算処理、フィルタリング処理、パターンマッチング等の処理が施されてウェハWの位置情報が求められる。
かかるアライメントセンサ41の詳細な構成は、例えば特開平9−219354号公報及びこれに対応する米国特許第5,859,707号等に開示されている。尚、アライメントセンサ41は、例えばX方向に関する位置情報を計測するXセンサ及びY方向に関する位置情報を計測するYセンサ等の複数のセンサを備えた構成であっても良い。主制御系MCは、アライメントセンサ41を用いて計測して得られたウェハWの位置情報を用いてEGA計測を行う。ここで、EGA計測とは、ウェハW上の異なる複数箇所(3〜9箇所)の位置計測結果(例えば、アライメントマークの位置計測結果)を用いて所定の統計演算(EGA演算)を行い、ウェハW上に設定された全てのショット領域の配列を求める計測方法である。
主制御系MCの内部には、図1に示すメイン制御システム11及びサブ制御システム12に相当するものが設けられている。また、図1中の動作部13は、例えば露光装置EXが備えるレチクルステージRST、ウェハステージWST、投影光学系PL、レチクル干渉計34、ウェハ干渉計38、多点AFセンサ40、及びアライメントセンサ41等が相当する。つまり、主制御系MCがレチクルステージRST、ウェハステージWST等の動作を制御することにより一連の露光処理が行われる。また、主制御系MCには、端末装置20が接続されている。本例では、この端末装置20を用いて露光装置EXに組み込むべき新機能を試験している。
ここで、露光装置EXに組み込むべき新機能として、ウェハW上に形成されたパターンの特徴部分(特徴パターン)を抽出し、その抽出した特徴パターンに相当する信号をテンプレート信号として使用してテンプレートマッチングを行ってウェハWの位置情報を求める処理(以下、「回路パターンマッチング処理」という)を行う機能を例に挙げて説明する。具体的に、回路パターンマッチングとは、回路パターンの設計上のデータに基づいて、予め特徴的なパターンを抽出しておき、その抽出した回路パターンの設計データに対して像形成シミュレーションを施して作成された信号を、テンプレート信号として記憶しておく。そして、アライメントセンサ41で撮像して得られた画像信号と予め記憶しておいたテンプレート信号とのテンプレートマッチングを行って、ウェハWの特定位置についての位置情報を求める処理である。尚、上述の通り、回路パターンマッチングで用いるテンプレート信号は回路パターンの設計上のデータに基づいて作成しても良いが、実際にアライメントセンサ41の計測により得られた画像信号から作成しても良い。以上の回路パターンマッチング処理の詳細については、例えば国際公開第05/001593号パンフレットに開示されている。
上記の回路パターンマッチング処理を行う機能の有用性を試験するには、端末装置20側からウェハWを載置するウェハステージWSTの移動、ウェハ干渉計38の検出結果の読み出し、アライメントセンサ41の制御(例えば光学倍率の制御等)、アライメントセンサ41を用いた計測により得られた画像信号及び解像度を示す情報等の読み出し等を制御する必要がある。端末装置20側からウェハステージWSTの移動、ウェハ干渉計38の検出結果の読み出しは、独立実行コマンドとして主制御系MCに用意されているため、試験プログラムP2の独立実行コマンドスクリプトS1に独立実行コマンドを記述することにより実行可能である。これに対し、アライメントセンサ41の制御、及びアライメントセンサ41を用いた計測により得られた画像信号及び解像度を示す情報等の読み出しは、独立実行コマンドが用意されていない。このため、ダイレクト制御モジュールM1でこれらの制御を行うようにしている。
次に、端末装置20が露光装置EXを制御して回路パターンマッチングで使用するテンプレート信号を作成する手順について説明する。まず、ユーザが端末装置20を操作して、試験プログラムP2を起動すると、端末装置20の画面に図4に示すウィンドウW1が表示される。図4は、テンプレート信号作成時に端末装置20に表示されるウィンドウの一例を示す図である。図4に示す通り、ウィンドウW1には、通信相手である主制御系MCのIPアドレスを入力する入力欄K11、端末装置20を操作するユーザ名を入力する入力欄K12、及び露光装置EXを制御する上で必要なパスワードを入力する入力欄K13が設けられている。
また、ウィンドウW1には、アライメントセンサ41によるウェハW上の計測位置(計測基準位置)のX座標及びY座標をそれぞれ入力する入力欄K14,K15が設けられているとともに、計測基準位置の周囲をアライメントセンサ41で複数回計測する場合のX方向及びY方向におけるウェハステージWSTの移動量を入力する入力欄K16,K17が設けられている。また、アライメントセンサ41で撮像された画像信号を画像ファイルとして保存する端末装置20内の保存先を入力する入力欄K18、及び計測基準位置の周囲をアライメントセンサ41で複数回計測する場合の計測回数を入力する入力欄K19も設けられている。更に、計測して得られた画像信号に基づいてテンプレート作成処理により作成されたテンプレート信号テンプレート名(保存名)を入力する入力欄K20が設けられている。
また、ウィンドウW1には、以上の各入力欄K11〜K20に加えて、テンプレート作成処理を実行させる実行ボタンB11、入力欄K11〜K20に入力した値をクリアするクリアボタンB12、及び試験プログラムP2を終了させる終了ボタンB13も設けられている。尚、前述した通り、アライメントセンサ41が、例えばX方向に関する位置情報を計測するXセンサ及びY方向に関する位置情報を計測するYセンサ等の複数のセンサからなる場合には、何れのセンサを計測に用いるかを指示する入力欄をウィンドウW1に設けても良い。更に、図4においては図示を省略しているが、アライメントセンサ41で画像信号を得たときのウェハ干渉計38の検出結果等の計測条件を示す情報の保存先を指定する入力欄等を設けても良い。
ユーザが端末装置20のキーボード等の入力装置(図示省略)を操作して、各入力欄K11〜K20に必要な情報を入力し、マウス等により実行ボタンB11を押すとテンプレート作成処理が開始される。テンプレート作成処理が開始されると、試験プログラムP2は、ウィンドウW1の入力欄K14〜K17,K19に入力された内容に基づいて移動させるべきウェハステージWSTの位置を求める。そして、試験プログラムP2は独立実行コマンドスクリプトS1を実行して、求めた位置の各々にウェハステージWSTを移動させる独立実行コマンドを主制御系MCに出力する。また、試験プログラムP2は、ダイレクト制御モジュールM1により、主制御系MCに対してアライメントセンサ41の制御(例えば光学倍率の制御等)を行う制御信号を出力する。
端末装置20から主制御系MCに入力された制御信号は直接アライメントセンサ41に入力され、この制御信号に基づいてアライメントセンサ41は光学倍率等の設定を行う。また、主制御系MCのメイン制御システム11は、入力された独立実行コマンドに従って、ウェハ駆動装置39を駆動してウェハステージWSTを目標位置に移動させ、アライメントセンサ41を制御してウェハW上を撮像させる。アライメントセンサ41で画像信号が撮像されると、試験プログラムP2のダイレクト制御モジュールM1は、アライメントセンサ41を制御して撮像された画像信号及び解像度を示す情報、撮像時のウェハ干渉計38の検出結果等を取得し、これらを端末装置20内に保存する。
アライメントセンサ41でウェハW上の複数箇所を撮像する場合には、以上の処理が繰り返される。アライメントセンサ41による撮像がウィンドウW1の入力欄K19に入力された回数分行われると、主制御系MCから端末装置20に画像取得完了信号が出力される。この信号を受信すると、試験プログラムP2は取得した画像信号に基づいてテンプレート信号を作成する処理を行い、作成したテンプレート信号の保存及び表示を行う。
図5は、テンプレート作成処理により作成されたテンプレート信号の表示例を示す図である。図5に示す通り、テンプレート信号は、端末装置20のウィンドウW2に表示される。このウィンドウW2には、アライメントセンサ41で撮像された画像信号と作成されたテンプレート信号とが合成されて表示される。ウィンドウW2に表示される画像信号には、ウェハW上に形成されたパターンPTを示す信号が含まれている。また、ウィンドウW2に表示されるテンプレート信号は、例えば図5に示す通り、4つのテンプレートT1〜T4を示す信号が含まれている。
また、ウィンドウW2には、テンプレートT1〜T4の各々について、抽出した特徴パターンのテンプレート内における位置を示す枠が表示される。具体的には、テンプレートT1の内部には枠t11,t12が表示され、テンプレートT2の内部には枠t21,t22が表示される。また、テンプレートT3の内部には枠t31,t32が表示され、テンプレートT4の内部には枠t41,t42が表示される。ウィンドウW2には、画像信号とテンプレート信号とが合成して表示されているため、ユーザはパターンPTに対する各枠の位置関係から、抽出された特徴パターンの位置が妥当であるか否かを判断することができる。尚、ユーザが特徴パターンの位置が妥当でないと判断した場合には、図4に示すウィンドウW1の各入力欄の内容を変更して再度試験プログラムP2を実行させることにより、テンプレートを作り直すことができる。
次に、作成したテンプレート信号を用いてウェハWの位置計測試験を行う手順について説明する。まず、テンプレート信号を作成する場合と同様に、ユーザが端末装置20を操作して、試験プログラムP2を起動すると、端末装置20の画面に図6に示すウィンドウW3が表示される。図6は、ウェハWの位置計測試験時に端末装置20に表示されるウィンドウの一例を示す図である。図6に示す通り、ウィンドウW3には、通信相手である主制御系MCのIPアドレスを入力する入力欄K21、端末装置20を操作するユーザ名を入力する入力欄K22、及び露光装置EXを制御する上で必要なパスワードを入力する入力欄K23が設けられている。
また、ウィンドウW3には、アライメントセンサ41によるウェハW上の計測開始位置のX座標、Y座標、及びZ座標をそれぞれ入力する入力欄K24,K25,K26が設けられているとともに、計測開始位置又はその周囲をアライメントセンサ41で複数回計測する場合のX方向、Y方向、及びZ方向におけるウェハステージWSTの移動量を入力する入力欄K27,K28,K29が設けられている。また、計測開始位置をアライメントセンサ41で複数回計測する場合の計測回数を入力する入力欄K30、並びに、ウェハステージWSTのZ方向、X方向、及びY方向の移動回数を入力する入力欄K31,K32,K33が設けられている。更には、アライメントセンサ41で撮像された画像信号を画像ファイルとして保存する端末装置20内の保存先を入力する入力欄K34、及び位置計測試験で用いるテンプレート名を入力する入力欄K35が設けられている。
また、ウィンドウW3には、以上の各入力欄K21〜K35に加えて、位置計測試験を実行させる実行ボタンB21、入力欄K21〜K35に入力した値をクリアするクリアボタンB22、及び試験プログラムP2を終了させる終了ボタンB23も設けられている。尚、アライメントセンサ41が、例えばX方向に関する位置情報を計測するXセンサ及びY方向に関する位置情報を計測するYセンサ等の複数のセンサからなる場合には、何れのセンサを計測に用いるかを指示する入力欄をウィンドウW3に設けても良い。更に、図6においては図示を省略しているが、アライメントセンサ41で画像信号を得たときのウェハ干渉計38の検出結果等の計測条件を示す情報の保存先を指定する入力欄等を設けても良い。
ユーザが端末装置20のキーボード等の入力装置(図示省略)を操作して、各入力欄K21〜K35に必要な情報を入力し、マウス等により実行ボタンB21を押すと位置計測試験が開始される。位置計測試験が開始されると、試験プログラムP2は、ウィンドウW3の入力欄K24〜K33に入力された内容に基づいて移動させるべきウェハステージWSTの位置を求める。そして、試験プログラムP2は独立実行コマンドスクリプトS1を実行して、求めた位置の各々にウェハステージWSTを移動させる独立実行コマンドを主制御系MCに出力する。また、試験プログラムP2は、ダイレクト制御モジュールM1により、主制御系MCに対してアライメントセンサ41の制御(例えば光学倍率の制御等)を行う制御信号を出力する。
端末装置20から主制御系MCに入力された制御信号は直接アライメントセンサ41に入力され、この制御信号に基づいてアライメントセンサ41は光学倍率等の設定を行う。また、主制御系MCのメイン制御システム11は、入力された独立実行コマンドに従って、ウェハ駆動装置39を駆動してウェハステージWSTを目標位置に移動させ、アライメントセンサ41を制御してウェハW上を撮像させる。アライメントセンサ41で画像信号が撮像されると、試験プログラムP2のダイレクト制御モジュールM1は、アライメントセンサ41を制御して撮像された画像信号及び解像度を示す情報、撮像時のウェハ干渉計38の検出結果等を取得し、これらを端末装置20内に保存する。
アライメントセンサ41でウェハW上の複数箇所を撮像する場合には、以上の処理が繰り返される。アライメントセンサ41による撮像がウィンドウW3の入力欄K30に入力された回数分行われると、主制御系MCから端末装置20に画像取得完了信号が出力される。この信号を受信すると、試験プログラムP2は取得した画像信号と、入力欄K35に入力されたテンプレート名が付されたテンプレート信号とのパターンマッチングを行い、ウェハWの位置情報を求める。アライメントセンサ41により複数の画像信号が得られた場合には、各々の画像信号に対してパターンマッチングを行って位置情報をそれぞれ求め、統計処理を行って位置計測誤差の統計分布を求める。そして、必要であれば、これらの結果が端末装置20に表示される。
以上の処理によって、ユーザは必要な位置計測精度が得られているか否かを確認することができる。また、上記の計測によって得られた画像信号に対して異なるテンプレート信号を用いて位置計測を行い、各々の位置計測結果を比較することで、位置計測に使用したテンプレート信号が妥当であるか否か(位置計測に適したものであるか否か)を判断することもできる。
以上説明した通り、本例によれば、露光装置EXの主制御系MCに組み込まれていない新たな機能(例えば、前述した回路パターンマッチング処理を行う機能)の有用性を試験するときに、その機能を主制御系MCにインストールすることなく試験することができる。このため、試験時間を短縮することができる。また、新規機能に不具合が発見されても容易にその改善を行うこともできる。
また、以上説明した例では、端末装置20が露光装置EXから画像信号を得た後に、直ちにテンプレート作成処理、又はテンプレートマッチングによる位置計測を行う例について説明した。しかしながら、端末装置20を露光装置EXに接続したときに、露光装置EXから得られるデータを全て端末装置20に保存しておき、端末装置20に露光装置EXを仮想的に再現するシミュレーターを実現することで、端末装置20で露光装置EXの動作を再現することも可能である。かかるシミュレーターを端末装置20で実現することにより、露光装置EXに組み込むべき新機能のデモンストレーションを端末装置20のみで行うことができる。また、かかるシミュレーターを実現して試験すれば、試験プログラムP2とシミュレーターとの間の通信内容を調べることにより、予期しないエラーを防止することも可能である。
以上説明した通り、本実施形態では、処理装置10(露光装置EX)が備えるメイン制御システム11(主制御系MC)に実装されたOSとは異なるOSが実装された端末装置20を用い、処理装置10(露光装置EX)に組み込むべき新機能が実現される試験プログラムP2を端末装置20にインストールして実行させ、処理装置10(露光装置EX)の動作部13を動作させている。これは、処理装置10(露光装置EX)の機能の一部を端末装置20で実現しているということができる。このため、例えば処理装置10のメイン制御システム11(露光装置EXの主制御系MC)の処理能力が不足する場合に、処理装置10(露光装置EX)で実行される機能の一部を端末装置20で動作させれば、メイン制御システム11(主制御系MC)の処理能力不足を解消することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記例では、処理装置10が露光装置EXである場合を例に挙げて説明したが、露光装置EX以外に、例えばウェハWに形成された回路を検査する検査装置、ウェハWに形成されたパターンを評価する評価装置、及びウェハWに形成された回路の修復(リペア)を行うリペア装置等にも適用することができる。即ち、図1に示すメイン制御システム11に相当するものと動作部13に相当するものを備える装置に適用することができる。
また、上記例では、本発明をステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影型の露光装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型の露光装置に適用することもできる。また、本発明は、ウェハステージが複数設けられるツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許6,341,007号、6,400,441号、6,549,269号及び6,590,634号)、特表2000−505958号(対応米国特許5,969,441号)或いは米国特許6,208,407号に開示されている。更に、本発明を本願出願人が先に出願した特願2004−168481号のウェハステージに適用してもよい。
また、国際公開第99/49504号公報に開示されているような液浸法を用いる露光装置にも本発明を適用することができる。ここで、本発明は、投影光学系PLとウェハWとの間を局所的に液体で満たす液浸露光装置、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する液浸露光装置の何れの露光装置にも適用可能である。
更に、上記の露光装置としては、半導体素子の製造に用いられてデバイスパターンを半導体基板上へ転写する露光装置以外に、液晶表示素子の製造に用いられて回路パターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等を用いることができる。
本発明の一実施形態による試験システムの構成を示すブロック図である。 処理装置10のメイン制御システム11に組み込まれるべき新機能の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による試験システムが適用される露光装置の概略構成を示す側面図である。 テンプレート信号作成時に端末装置20に表示されるウィンドウの一例を示す図である。 テンプレート作成処理により作成されたテンプレート信号の表示例を示す図である。 ウェハWの位置計測試験時に端末装置20に表示されるウィンドウの一例を示す図である。
符号の説明
1 試験システム
10 処理装置
11 メイン制御システム
13 動作部
20 端末装置
C1 通常コマンド
C2 独立実行コマンド
P1 シーケンスプログラム
P2 試験プログラム

Claims (11)

  1. 第1オペレーティングシステムが実装された制御装置と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラムを実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置に関する試験を行う試験システムであって、
    前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装され、当該第2オペレーティングシステム上で実行可能な試験プログラムを実行することにより前記処理装置の動作部を動作させる端末装置を備えることを特徴とする試験システム。
  2. 前記制御装置に実装された第1オペレーティングシステム上で実行可能な前記制御プログラムは、前記動作部に所定の単位動作を行わしめる複数種類の制御命令からなる制御命令群を有しており、
    前記試験プログラムは、前記制御命令群に含まれる制御命令の少なくとも1つを前記処理装置に出力して前記処理装置の動作部に所定の処理を行わせる機能を前記端末装置に実現させる
    ことを特徴とする請求項1記載の試験システム。
  3. 前記端末装置と前記処理装置の前記動作部とを接続する接続部を備え、
    前記試験プログラムは、前記処理装置の前記制御装置を介することなく前記動作部を動作させる機能を前記端末装置に実現させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の試験システム。
  4. 前記処理装置は、所定のパターンを基板に露光転写する露光装置であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の試験システム。
  5. 前記処理装置の動作部は、前記基板を載置して移動可能な基板ステージと、前記基板の位置情報を計測する位置計測装置とを備えており、
    前記試験プログラムは、前記基板ステージ及び前記位置計測装置を動作させて前記基板の位置情報を求める機能を前記端末装置に実現させることを特徴とする請求項4記載の試験システム。
  6. 第1オペレーティングシステムが実装された制御装置と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラムを実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置に関する試験を行う試験方法であって、
    前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装された端末装置を前記処理装置に接続し、
    前記第2オペレーティングシステム上で実行可能な試験プログラムを前記端末装置で実行して前記処理装置の動作部を動作させる
    ことを特徴とする試験方法。
  7. 前記制御装置に実装された第1オペレーティングシステム上で実行可能な前記制御プログラムは、前記動作部に所定の単位動作を行わしめる複数種類の制御命令からなる制御命令群を有しており、
    前記制御命令群に含まれる制御命令の少なくとも1つを前記端末装置から前記処理装置に出力して前記処理装置の動作部に所定の処理を行わせることを特徴とする請求項6記載の試験方法。
  8. 前記処理装置の前記制御装置を介することなく前記端末装置により前記動作部を動作させることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の試験方法。
  9. 第1オペレーティングシステムが実装された制御装置と、当該制御装置の制御の下で動作する動作部とを備え、前記第1オペレーティングシステム上で実行可能な制御プログラムを実行することによって前記動作部を動作させることが可能な処理装置に関する試験を行う試験プログラムであって、
    前記第1オペレーティングシステムとは異なる第2オペレーティングシステムが実装されたコンピュータ上で実行可能であり、前記処理装置の動作部を動作させる機能を前記コンピュータに実現させることを特徴とする試験プログラム。
  10. 前記制御装置に実装された第1オペレーティングシステム上で実行可能な前記制御プログラムは、前記動作部に所定の単位動作を行わしめる複数種類の制御命令からなる制御命令群を有しており、
    前記制御命令群に含まれる制御命令の少なくとも1つを前記処理装置に出力して前記処理装置の動作部に所定の処理を行わせる機能を前記コンピュータに実現させることを特徴とする請求項9記載の試験プログラム。
  11. 前記処理装置の前記制御装置を介することなく前記動作部を動作させる機能を前記コンピュータに実現させることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の試験プログラム。
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