JP2007288018A - 積層基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層時に溶融した樹脂がピンに接着し、ピンの抜き取りが困難となり、基準孔の形成が困難である。
【解決手段】ピン105の側面を囲う樹脂製のスリーブ106が、熱流動性を有するプリプレグ108aに形成された孔110を貫通するように、プリプレグ108aを治具間に積層し、この積層の後に治具101、102でプリプレグ108aを加熱圧着させて硬化させる加熱工程と、この加熱工程の後に積層基板111を取り出す取出工程と、取出工程の後で積層基板から突出したスリーブ106を切断する切断工程とを有し、前記スリーブ106を貫通する孔106dを設けるとともに、スリーブ106は加熱工程における熱で非溶融としたものであり、切断工程でスリーブ106を切断すれば、孔106dが切断されることで容易に基準孔117を形成でき、生産性が良好である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピンラミネーション方式による積層基板の製造方法に関するものである。
以下、従来のピンラミネーション方式による積層基板の製造方法について、図面を用いて説明する。図7は、従来のピンラミネーション方式による積層基板の製造工程の断面図である。
図7において1は、鉄材等の材料からなる治具であり、この治具1は、鉄材等の材料からなるピン5がしっくりと通るピン孔3を有する。7と9は銅箔であり、8はプリプレグであって、それぞれ2箇所に孔8aを穿孔してある。
先ず、このピン孔3にピン5を通して立て、銅箔7、プリプレグ8、銅箔9の基準孔10をピン5に通して重ね合わせ、さらに銅箔9の上面から、ピン孔4を有する治具2をピン5に通して重ね合わせる。
こうして重ね合わせられた後、治具1の下面と治具2の上面から加熱加圧させて、銅箔7、プリプレグ8、銅箔9を加熱圧着し、プリプレグ8を硬化させることにより、積層基板11を製造していた。そして、この積層基板11からピン5を抜き取ることで、基準孔10を形成していた。そして、積層基板11を治具1や治具2から取り外すことによって、一体化された積層基板11を取り出していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1,2が知られている。
特開平10−145046号公報 特開平6−224553号公報
しかしながら、上記のような構成では、積層時の加熱加圧により、プリプレグに含浸された樹脂が溶融・流動し、銅箔の孔とピンの隙間から樹脂が治具とピンの隙間へと流れ出てそのまま硬化される。そのため、積層終了後に、基板とピンおよびピンと治具がプリプレグから流れ出た樹脂によって接着され、ピンの抜き取り、治具の取り外し、積層基板の取り出しができなくなる場合がある。また、接着したピンを強制的に抜き取るため、ピンに強い衝撃を与えると、その衝撃力が積層基板自体に伝わり、積層基板の基準孔周辺の破壊を引き起こす場合がある。
本発明は、上記従来の問題を解決し、生産性良く基準孔を形成できる積層基板の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は上側と下側治具との間に前記スリーブが積層体の孔を貫通するように前記積層体を載置する積層工程と、この積層工程の後に、前記治具で樹脂シートを加熱圧着させて硬化させる加熱工程と、この加熱工程で圧着された積層基板を取り出す取出工程と、この取出工程の後で前記積層基板から突出したスリーブを切断する切断工程とを設け、前記積層工程では中空部が前記積層基板の両端面より突出するように配置するとともに、前記スリーブは前記加熱工程における熱で非溶融としたものであり、これにより所期の目的を達成することができる。
以上のように、本発明によれば、未硬化状態であって熱流動性を有する樹脂シートと、この樹脂シートの上下面側に設けられる導体層あるいは硬化済みの樹脂層との積層体を加熱圧着する積層基板の製造方法において、積層体が搭載される下側治具とこの下側治具の上方に設けられた上側治具を含む治具と、前記上側治具と下側治具とに設けられた治具基準孔とを備え、前記治具基準孔と対応する位置において前記積層体を貫通するように設けられた孔と、前記治具基準孔に嵌入されて前記上側と下側治具との間に架設される樹脂製のスリーブと、このスリーブに設けられた中空部とを有し、前記上側と下側治具との間に前記スリーブが前記孔を貫通するように前記積層体を載置する積層工程と、この積層工程の後に、前記治具で樹脂シートを加熱圧着させて硬化させる加熱工程と、この加熱工程の後に前記積層基板を取り出す取出工程と、この取出工程の後で前記積層基板から突出したスリーブを切断する切断工程とを設け、前記積層工程では前記中空部が前記積層基板の両端より突出するように配置するとともに、前記スリーブは前記加熱工程における熱で非溶融としたので、切断工程でスリーブを切断すれば、中空部が切断されることで容易に基準孔を形成でき、生産性が良好である。
また、加熱加圧による熱でスリーブが膨張し、前記治具と前記スリーブの隙間をなくすことができ、前記プリプレグから流れ出る前記樹脂が前記治具と前記スリーブの間に流れ込むことを防ぐことができる。これにより、前記治具と前記スリーブが前記樹脂を介して接着することがなく、前記積層基板を前記治具から容易に取り出すことができる。取出工程におけるピンの抜き取りと、治具と積層基板の取り外しが容易になり、量産性に優れた積層基板を作製することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて説明する。図1、図2は、本発明の実施の形態1における積層基板の製造方法の工程断面図である。
まず図1(a)〜(d)、図2(a)〜(c)を用いて本実施の形態における積層基板の製造方法を説明する。
図1(a)〜(c)までが積層工程の積層基板と治具の断面図である。図1(a)のように、ピン105の側面周囲をスリーブ106が覆うようにピン105を筒状のスリーブ106の孔106d(中空部の一例として用いた)へ挿入し、その状態においてスリーブ106を治具101の治具基準孔103に通して立てる。治具101は金属材料からなり、例えば、鉄やステンレス材からなる。熱伝導性が高く、剛性が大きく、熱膨張係数の小さい材料が好ましい。なお、本実施の形態では、ステンレス材を用いている。
治具101には、スリーブ106がしっくりと通る治具基準孔103を有する。この治具基準孔103は治具101の平面に対して垂直に穿孔されている。ピン105は金属材料からなり、例えば、鉄やステンレス材からなる。剛性が大きく、熱膨張係数の小さい材料が好ましい。本実施の形態では、ステンレス材を用いている。
次に、スリーブ106は樹脂などの材料からなり、例えば、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などからなる。加熱工程で治具自体が高温となるため、スリーブ106には高耐熱性の材料を用いることが好ましい。ピン105によって積層基板の位置を決めるため、スリーブ106は肉厚の薄い材料を用いることが好ましい。
次に、図1(b)のように、治具101上の所定の位置に、導体層107と絶縁層108と導体層109をこの順序で積層する。このとき、それぞれの孔110には、スリーブ106が貫通されるようにして、順々に重ね合わせていく。なお、導体層107や109は銅箔や導電性物質からなるものであり、本実施の形態においては、導体層107や導体層109には、熱硬化性樹脂基板(硬化済み)上に予め形成された導体を用いている。なお、本実施の形態では絶縁層108を挟む材料として、導体層107、109を用いたが、これは表面に導体が形成されていない熱硬化性樹脂の基材(硬化済み)を用いても良い。さらに、導体層107と導体層109の構成や材料は、同一であっても異なっていても構わない。
ここで、絶縁層108は、織布あるいは不織布に熱流動性を有した未硬化状態の熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグ108a(樹脂シートの一例として用いた)で構成されている。なお、プリプレグ108aとしては、ガラスクロスに熱硬化性のエポキシ樹脂を含浸させたものや、アラミド不織布に熱硬化性のエポキシ樹脂を含浸させたもの等が一般的には使用されるが、織布あるいは不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた構造であれば、様々な材料を使用することが可能である。また、絶縁層108は、導体層を有する積層基板を含み、上下層にプリプレグ108aを有する形となっていても構わない。
次に、図1(c)のように、導体層109上へ治具102を、治具基準孔104にスリーブ106を通すようにして重ね合わせる。治具102は治具101とは、同一の材料であり、治具基準孔104は治具基準孔103と同じ位置に穿孔されている。また、治具102は治具101と同一サイズであることが好ましい。
次に、図1(d)は加熱工程における積層基板と治具の断面図である。図1(d)のように、加熱工程は、積層工程の後で、熱プレス(図示せず)により加熱・加圧して絶縁層108に含浸された樹脂を溶融・硬化させて積層基板111を形成する工程である。つまり絶縁層108に含浸された熱硬化性の樹脂は、加熱により溶融することで、熱流動性を生じる。その時に、樹脂は、導体層107とスリーブ106や導体層109とスリーブ106との隙間から流れ出すが、スリーブ106は治具基準孔103、104へ挿入され、かつ加熱工程での熱では溶けない樹脂材料を用いているので、流れ出した樹脂がピン105と接触することを防ぐことができる。また、スリーブ106に熱膨張係数の大きい材料を用いることで、加熱工程で膨張し、スリーブ106と治具101およびスリーブ106と治具102の隙間をなくすことができ、絶縁層108から流れ出た樹脂が治具の治具基準孔103および治具基準孔104へ流れることを抑えることができる。
次に、図2(a)は、取出工程における積層基板と治具の断面図である。図2(a)のように、取出工程は、加熱工程の後でピン105を抜き出す。この場合、積層基板111の樹脂がスリーブ106に付着していても、ピン105とは接着することはないので、ピン105を容易に抜き取ることができる。
次に、図2(b)は、取出工程における積層基板と治具の断面図である。図2(b)に示すように、ピン105を抜取った後で、積層基板111から治具102と治具101を取り外し、積層基板111を取り出す。ここで重要なことは、加熱工程においてこれらスリーブ106や治具スリーブ125は非溶融とすることが重要である。つまりスリーブ106は加熱工程において非溶融の樹脂材料を用いることで、加熱工程時に溶融することなく、熱によって膨張し、スリーブ106と治具101およびスリーブ106と治具102の隙間をなくしていたため、積層基板111から樹脂がこの隙間へ流れ込むことがなく、スリーブ106と治具101およびスリーブ106と治具102の間は樹脂が付着しておらず接着されない。また、取り出し時は、積層工程時の温度まで冷却され、スリーブ106は元の状態まで収縮しているので、スリーブ106は治具101の治具基準孔103および治具102の治具基準孔104にしっくりと嵌った状態となっている。そのため、治具101と治具102からスリーブ106を容易に抜き取ることができ、容易に積層基板111を取り出すことができる。
なお、図2(c)は、スリーブの切断工程における積層基板の断面図である。図2(c)のように、切断工程は取出工程の後で、積層基板111からはみ出たスリーブ106(a)およびスリーブ106(c)を切断する工程である。そしてこのようにしてスリーブ106が切断される。これにより、積層基板111に基準孔117が形成されることとなる。つまりスリーブ106の孔106dが、この積層基板の基準孔117となるわけである。これにより基準孔117は加熱・圧着する工程では、ピン105によって支え、補強された状態であり、また加熱工程の熱に対して溶融しないので、位置や孔径の寸法精度が良好な基準孔117を得ることができる。
なお、本実施の形態では、図4のようにスリーブ106の横方向に切り目116を入れている。このようにすることにより、積層基板111から突出した不要なスリーブを容易に切断することができる。
なお、絶縁層108には、電子部品を埋設しても構わない。この場合、図3のように、重ね合わせる前に積層基板107の導体層上に電子部品112や電子部品113を接続固定材114で実装しておく。ここで、絶縁層108には電子部品に対応した位置に空隙115を設けておく。そしてこの絶縁層108を積層基板107上に積層することで、絶縁層108が電子部品112、113を覆うように積層されることとなる。なお、電子部品112および電子部品113は、例えば、LSIなどの半導体素子である能動部品や、抵抗、コンデンサ、インダクタ、フィルタなどの面実装型の受動部品であってもよい。ここで、接続固定材114にはPb−Sn系の共晶はんだ、Pbフリーはんだ(例えばSn−Ag−Cu系、Sn−Zn系、Sn−Cu系)や、導電性接着剤(例えばCu等の導電性材料と樹脂の混合材料)などが用いられる。そして後述する加熱工程によって加熱されることで、熱硬化性樹脂が流動し、空隙115が埋まることとなる。
また、本実施の形態ではスリーブ106には孔106dを設けたが、これは上か下のいずれか一方に開口を有したものを用いても良い。さらに、ピンを用いない場合には上下面が開口したものであっても良い。ただしこれらの場合には、切断工程における切断面に孔が形成されるように、積層工程において孔106dが導体層107と絶縁層108と導体層109との積層体より突出するようにしておくことが重要である。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図面を用いて説明する。本実施の形態は、実施の形態1の治具101および治具102の形状を変更した例である。図5、図6は、本発明の実施の形態2における積層基板の製造方法の工程断面図である。図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)において、図1と同じものは番号を共通してある。
まず図5(a)〜(c)は本実施の形態における積層工程における積層基板と治具の断面図である。まず、図5(a)のように、ピン105とスリーブ106を治具スリーブ125の孔126に通し、さらにこの治具スリーブ125を治具121の治具基準孔123に通して立てる。なお、治具121の材質は実施の形態1における治具101と同様である。治具スリーブ125には、スリーブ106がしっくりと通る孔126を有し、また治具121には、治具スリーブ125がしっくりと通る治具基準孔123を有する。治具基準孔123は治具121の平面に対して垂直に穿孔されている。治具スリーブ125は樹脂などの材料からなり、例えば、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などからなる。加熱工程で治具自体が高温となるため、治具スリーブ125には高耐熱性の材料を用い、加熱工程においてこれらスリーブ106や治具スリーブ125は非溶融とすることが重要である。
次に、図5(b)のように、治具121上の所定の位置に、導体層107と絶縁層108と導体層109を、それぞれの基準孔110にピン105とスリーブ106を通して、順々に重ね合わせる点は実施の形態1と同じである。
次に、図5(c)のように、治具スリーブ127の孔128にスリーブ106を挿通する。そしてこの治具スリーブ127を治具122の治具基準孔124に治具スリーブ127を重ね合わせる。なお、治具122は治具121と同一の材料であり、治具基準孔124は治具基準孔123と同じ位置に穿孔されている。また、治具122は、治具121と同一サイズであることが好ましい。
次に、図5(d)は、加熱工程における積層基板と治具との断面図である。図5(d)に示すように加熱工程は積層工程の後で、熱プレス(図示せず)により加熱・加圧して絶縁層108に含浸された樹脂を溶融・硬化させて積層基板111を形成する。
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、絶縁層108に含浸された樹脂の溶融時に、その樹脂が導体層107とスリーブ106や導体層109とスリーブ106の隙間から流れ出すが、スリーブ106は、治具スリーブ125、127の孔126、128へ挿入され、かつ加熱工程での熱では溶けない樹脂材料を用いているので、流れ出した樹脂がピン105と接触することを防ぐことができる。また、スリーブ106に熱膨張係数の大きい材料を用いることで、加熱工程で膨張し、スリーブ106と治具スリーブ125、127との隙間を小さくでき、絶縁層108から流れ出た樹脂がスリーブ106と治具スリーブ125、127との間に流れることを抑えることができる。
また、治具スリーブ125、127に対しても熱膨張係数の大きい材料を用いることで、加熱工程で膨張し、治具スリーブ125、127と治具基準孔123、124との間の隙間を小さくでき、絶縁層108から流れ出た樹脂が、治具スリーブ125、127と治具基準孔123、124との間の隙間へ流れ込み難くなる。
次に、図6(a)〜(c)は抜取工程における積層基板と治具の断面図である。図6(a)において、抜取工程は加熱工程の後で、積層基板111が十分に冷却された状態でピン105を抜き出す。この場合、積層基板111の樹脂はスリーブ106に付着するが、ピン105と接着することはないので、ピン105を容易に抜き取ることができる。
次に、図6(b)のように、積層基板111を治具122と治具121から取り外す。ここで、治具121と治具スリーブ125および治具122と治具スリーブ127はしっくりと嵌った状態となっているため、積層基板111は治具121、122から容易に取り外すことができ、積層基板111は容易に取り出すことができる。ここでは、積層基板111に治具スリーブ125と治具スリーブ127が装着された状態のまま取り出す。
次に、図6(c)のように、スリーブ106から治具スリーブ127と治具スリーブ125を取り外す。ここで、スリーブ106と治具スリーブ125および治具スリーブ127とは、樹脂材料を用いることで、加熱工程時に膨張する。これにより、スリーブ106と治具スリーブ125およびスリーブ106と治具スリーブ127の隙間を小さくできるため、積層基板111の樹脂がこの隙間へ流れ込み難くなる。従って、スリーブ106と治具スリーブ125およびスリーブ106と治具スリーブ127の間は樹脂が付着しておらず接着されない。
また、取り出し時は、積層工程時の温度まで冷却され、スリーブ106と治具スリーブ125と治具スリーブ127は元の状態まで収縮しているので、スリーブ106は治具スリーブ125の基準孔126および治具スリーブ127の基準孔128にしっくりと嵌った状態となっている。そのため、治具スリーブ125と治具スリーブ127からスリーブ106を容易に抜き取ることができ、容易に積層基板111を取り出すことができる。
図6(d)のように、積層基板111からはみ出たスリーブ106を除去するため、治具スリーブ106より径の大きなドリル(図示せず)などで、スリーブ106の位置を基準として、基準孔129を形成することで、積層基板111の平面からの突起物を除去し、バリのないフラットな積層基板111を作製することができる。
本発明にかかる積層基板の製造方法は、基準孔の形成を容易にすることができるという効果を有し、特に樹脂にて部品を内蔵したような積層基板に対して利用すると有用である。
(a)〜(d)本発明の実施の形態1における積層工程での積層基板と治具との断面図 (a)、(b)同、抜取工程における積層基板と治具との断面図、(c)同、切断工程における積層基板の断面図 本発明の実施の形態1における積層基板の断面図 本発明の実施の形態1におけるピンの形状を示す断面図 (a)〜(d)本発明の実施の形態2における積層工程での積層基板と治具との断面図 (a)〜(c)同、抜取工程における積層基板と治具との断面図、(d)取外工程における積層基板の断面図 従来の積層基板の製造工程断面図
符号の説明
101 治具
102 治具
103 治具基準孔
104 治具基準孔
105 ピン
106 スリーブ
108 絶縁層
108a プリプレグ
110 孔
111 積層基板
117 基準孔

Claims (7)

  1. 未硬化状態であって熱流動性を有する樹脂シートと、この樹脂シートの上下面側に設けられる導体層あるいは硬化済みの樹脂層との積層体を加熱圧着する積層基板の製造方法において、積層体が搭載される下側治具とこの下側治具の上方に設けられた上側治具を含む治具と、前記上側治具と下側治具とに設けられた治具基準孔とを備え、前記治具基準孔と対応する位置において前記積層体を貫通するように設けられた孔と、前記治具基準孔に嵌入されて前記上側と下側治具との間に架設される樹脂製のスリーブと、このスリーブに設けられた中空部とを有し、前記上側と下側治具との間に前記スリーブが前記孔を貫通するように前記積層体を載置する積層工程と、この積層工程の後に、前記治具で樹脂シートを加熱圧着させて硬化させる加熱工程と、この加熱工程の後に前記積層基板を取り出す取出工程と、この取出工程の後で前記積層基板から突出したスリーブを切断する切断工程とを設け、前記積層工程では前記中空部が前記積層基板の両端より突出するように配置するとともに、前記スリーブは前記加熱工程における熱で非溶融とした積層基板の製造方法。
  2. スリーブの両端部には、治具基準孔と前記スリーブとの間を埋設するとともに、前記治具基準孔に嵌入される治具スリーブが設けられた請求項1に記載の積層基板の製造方法。
  3. 治具スリーブの熱膨張係数は、スリーブの熱膨張係数より大きくした請求項2に記載の積層基板の製造方法。
  4. 少なくとも中空部の上あるいは下側のいずれか一方には開口部を設け、積層工程では前記開口部より中空部へピンが挿入される請求項1に記載の積層基板の製造方法。
  5. スリーブの熱膨張係数は、ピンの熱膨張係数よりも大きくした請求項3に記載の積層基板の製造方法。
  6. スリーブには、切り目を有する請求項1に記載の積層基板の製造方法。
  7. 積層工程では、予め電子部品が装着された基板の上に、前記電子部品に対応する位置に空隙を有した樹脂シートを積層する請求項1に記載の積層基板の製造方法。
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