JP2007287584A - 固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法およびシステム - Google Patents

固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法およびシステム Download PDF

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仁貴 渡部
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Abstract

【課題】低負荷時でも高効率で、固体酸化物形燃料電池を稼働できるようにする。
【解決手段】スタック1−1,1−2,1−3,1−4に対してバルブ4−1,4−2,4−3,4−4を設ける。燃料ガス供給制御装置5より、バルブ4−1,4−2,4−3,4−4へ間欠駆動信号P1,P2,P3,P4を与え、バルブ4−1,4−2,4−3,4−4の開閉を制御する。間欠駆動信号P1,P2,P3,P4は、矩形波のパルス信号とし、同一周期、同一パルス幅とし、順次遅延して与える。また、負荷に応じて、間欠駆動信号P1,P2,P3,P4の周期T1を変える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、固体酸化物形燃料電池の電力生成部へ燃料ガスを供給する固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法に関するものである。
従来より、燃料電池は、有害物質を発生しないクリーンな発電システムとして注目を集めている。その中でも、固体酸化物形燃料電池は、燃料の有する化学エネルギーを電気エネルギーに高効率で変換することができるため、最も有望であると考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
固体酸化物形燃料電池は、酸化物イオン導電体からなる固体電解質層を両側から空気極層と燃料極層とで挟み込んだ単セルと呼ばれる積層構造を有し、空気極層側に酸化剤ガス(酸素)が供給され、燃料極層側に燃料ガス(H2 、CO、CH4 等)が供給される。空気極層側に供給された酸化剤ガスは、空気極層内の気孔を通って固体電解質層との境界面近傍に到達し、この部分で空気極層から電子を受け取って酸化物イオン(O2-)にイオン化される。この酸化物イオンは、燃料極層に向かって固体電解質層内を拡散移動する。燃料極層との界面近傍に到達した酸化物イオンは、この部分で、燃料ガスと反応して反応生成物(H2 O、CO2 等)を生じ、燃料極層に電子を放出する。この単セルを多数積層した構造をスタックと呼んでおり、セル単位あるいはスタック単位で燃料ガスの供給を行い、負荷への電力を生成する。
固体酸化物形燃料電池において、電池そのものの効率を表す電池効率は、下記の(1)式で表される。なお、この(1)式において、燃料利用率とは、燃料ガスの供給量に対して実際に使用された燃料ガスの使用量の割合を言う。
電池効率=作動電圧*出力された電荷/入力燃料の燃料エネルギー
=燃料利用率*作動電圧*単位燃料当たりで出力される電荷/単位燃料当たりの燃料エネルギー ・・・・(1)
固体酸化物形燃料電池の電池効率は、上記(1)式から分かるように、「単位燃料当たりで出力される電荷」および「単位燃料当たりの燃料エネルギー」が定数となるため、「燃料利用率」と「作動電圧」のみに依存する。すなわち、電池効率を高効率とするためには、高い燃料利用率と高い作動電圧が必要である。
図9は、燃料消費による水素分圧低下に起因した濃度過電圧を考慮したセル起電力と燃料利用率との関係をプロットしたものである。この図から、固体酸化物形燃料電池の作動電圧と燃料利用率とには負の相関関係があり、燃料利用率が1に近づくと、作動電圧が大きく下がり、電池効率が低下することが分かる。これは、濃度過電圧、及び電流と正の相関がある燃料電池内の抵抗によって、電池電圧が大きく下がってしまうからである。
例えば、スタック数が少ない固体酸化物形燃料電池(発電能力の小さな固体酸化物形燃料電池)では、負荷から要求される電力を賄うために、セルの最大電力近辺で動作させる必要が生じる。このため、燃料利用率が1に近づき、作動電圧が大きく下がり、電池効率が低下する虞れがある。このような虞れをなくすために、通常、スタック数の多い固体酸化物形燃料電池(発電能力の大きな固体酸化物形燃料電池)を使用して燃料利用率の増大を防ぎつつ、負荷から要求される予想最大電力を十分に賄えるようにする。これにより、負荷から要求される電力に対し、燃料利用率が1に近づくことがないようにして、できるだけ高い作動電圧を維持し、電池効率の低下を防止することができる。
西脇太、”低温作動固体酸化物形燃料電池の開発について”、「燃料電池」、Vol.3、NO.2.
しかしながら、発電能力の大きな固体酸化物形燃料電池を使用した場合、負荷からの要求電力が大きい場合には電池効率の低下を防止することが可能とはなるが、負荷からの要求電力が小さい場合、逆に燃料利用率自体が低くなり、電池効率が低下してしまう。
何故ならば、通常、起電力が1V近辺の単セルで構成される固体酸化物形燃料電池は、単セルをスタック化し、各スタックをバンドルすることによって必要な電圧を確保するため、大きな電力を供給するには、燃料電池を構成する単セル数もしくはスタック数が多くなり、電力生成部に供給される燃料ガスが少なくなる。負荷からの要求電力が小さい場合(低負荷時)には、電力生成部を構成する各単セル、スタックへ供給される燃料ガスも少なくなってしまうからである。
電力生成部に対して相対的に燃料ガスの供給量が少なくなるということは、電力生成部への燃料ガスの供給通路の断面積で規定される各電力生成部への燃料ガスの流速が小さくなることを意味している。燃料ガスの流速が小さくなると、以下のような理由により、電池効率が低下する。
流体特有の現象である、乱流による均一性の効果が小さくなり、流速が大きい場合に無視されていた不均一性が増大することによって、燃料利用率が下がり、電池効率が低下する。外的要因による均一性の低下、例えば、燃料ガスの流速に反比例する水素洩れから生じる酸素分圧差低下に起因した起電力の低下幅の増大によって、電池効率が低下する。
なお、燃料ガスの流速が小さくなると、電池効率とは別に信頼性の問題も生じてくる。それは、酸素分圧差低下、即ち、還元雰囲気を維持することが難しくなり、セルの劣化を早めてしまうことにもつながることである。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、低負荷時でも高効率で、固体酸化物形燃料電池を稼働することができる固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法およびシステムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、固体酸化物形燃料電池の電力生成部へ燃料ガスを供給する固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法において、電力生成部への燃料ガスの供給を間欠的に行うようにしたものである。
この発明によれば、間欠的に、その間欠周期内で必要とされる燃料量がまとめて、電力生成部へ供給されるものとなる。これにより、低負荷時、必要な燃料量が小さくなっても、電力生成部への燃料ガスの流速を低下させないようにして、電力生成部への燃料ガスの供給を均一に行うことが可能となる。
本発明において、電力生成部へ供給する燃料ガスの間欠周期は、負荷に応じて制御するようにするとよい。例えば、負荷が大きくなれば、電力生成部へ供給する燃料ガスの間欠周期を短くして、電力生成部への燃料ガスの供給量を増大させる。負荷が小さくなれば、電力生成部へ供給する燃料ガスの間欠周期を長くして、電力生成部への燃料ガスの供給量を減少させる。
また、本発明において、電力生成部は1つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、電力生成部として第1のスタックと第2のスタックとを備えているものとした場合、第1のスタックへの燃料ガスの供給タイミングに対して第2のスタックへの燃料ガスの供給タイミングを遅延するようにするとよい。これにより、第1のスタックに燃料ガスを供給した後、第2のスタックに燃料ガスを供給するようにして、不連続発電を回避することが可能となる。また、電力生成部として第1の単セルと第2の単セルとを備えているものとした場合、第1の単セルへの燃料ガスの供給タイミングに対して第2の単セルへの燃料ガスの供給タイミングを遅延するようにするとよい。これにより、第1の単セルに燃料ガスを供給した後、第2の単セルに燃料ガスを供給するようにして、不連続発電を回避することが可能となる。また、スタック毎かつ単セル毎に燃料ガスの間欠供給を行うようにし、スタック間および単セル間の燃料ガスの間欠供給に遅延を与えるようにしてもよい。
また、電力生成部への燃料ガスの供給通路にバルブを設け、このバルブの前後の圧力差を一定に保つように、当該バルブを通過する燃料ガスの流れを制御するようにしてもよい。すなわち、低負荷時、必要な燃料量が小さくなると、バルブの前後の圧力差が減少する。そこで、バルブの前後の圧力差が減少しないように、バルブの前後の圧力差を一定に保つように、バルブの開閉頻度を制御する。これにより、電力生成部への燃料ガスの供給が間欠的に行われ、電力生成部への燃料ガスの流速を低下させないようにして、電力生成部へ燃料ガスの供給を均一に行うことが可能となる。
本発明は、上述した燃料ガス供給方法を適用した固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムとして実現することも可能である。また、本発明において、電力生成部は、スタックである場合もあるし、単セルである場合もあるし、スタックおよび単セルの両方である場合もある。
本発明によれば、電力生成部への燃料ガスの供給を間欠的に行うようにしたので、低負荷時、電力生成部への燃料ガスの流速を低下させないようにして、電力生成部への燃料ガスの供給を均一に行うことが可能となり、低負荷時でも高効率で、固体酸化物形燃料電池を稼働することができるようになる。また、燃料ガスの流速に反比例する水素洩れから生じる酸素分圧差低下に起因した起電力の低下幅の増大などもなくすことができ、セルの劣化を早めてしまうということもなくなる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法の実施に用いる固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムの一例を示す図である。
図1において、1は固体酸化物形燃料電池のスタックであり、本実施の形態では4つのスタック1−1〜1−4を備えている。スタック1は単セル2(2−1〜2−n)を多数積層した構造とされている。なお、スタック1の数、単セル2の数は、システムの規模に応じて決定されるものである。
3はスタック1−1〜1−4へ燃料ガスを供給するための共通の管(輸送管)である。輸送管3はシステム設計される規模に応じた太さを有している。輸送管3と各スタック1との間にはバルブ4が設けられている。すなわち、スタック1−1に対してバルブ4−1が、スタック1−2に対してバルブ4−2が、スタック1−3に対してバルブ4−3が、スタック1−4に対してバルブ4−4が設けられ、スタック単位で燃料ガスが供給される構成とされている。
なお、この実施の形態において、酸化剤ガスは、その供給経路を図示してはいないが、スタック1−1〜1−4内へ常時供給されているものとする。
5はバルブ4−1〜4−4の開閉を制御する燃料ガス供給制御装置である。燃料ガス供給制御装置5は、負荷からの要求電力に基づいて、後述する如く、バルブ4−1〜4−4への制御信号P1〜P4を生成し、バルブ4−1〜4−4の開閉を制御する。この例では、制御信号P1〜P4として、矩形波のパルス信号(以下、間欠駆動信号と呼ぶ)を生成する。
燃料ガス供給制御装置5は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して制御装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能としてバルブ4−1〜4−4への間欠駆動信号P1〜P4の生成機能(間欠駆動信号生成機能)を有している。以下、図2に示すタイムチャートおよび図3に示すフローチャートに従って、燃料ガス供給制御装置5が有する間欠駆動信号生成機能について説明する。
燃料ガス供給制御装置5は、負荷からの要求電力を受けて、その要求電力を賄うために必要な燃料ガスの総供給量を算出する(ステップ301)。そして、その算出した燃料ガスの総供給量に基づいて、間欠駆動信号P1,P2,P3,P4のパルスの発生周期(間欠周期)T1を決定する(ステップ302)。なお、間欠駆動信号P1,P2,P3,P4のパルス幅TWは、常に一定とする。
次に、燃料ガス供給制御装置5は、間欠周期T1を4等分し、間欠駆動信号P1に対する間欠駆動信号P2の遅延時間T12=T1/4、間欠駆動信号P2に対する間欠駆動信号P3の遅延時間T23=T1/4、間欠駆動信号P3に対する間欠駆動信号P4の遅延時間T34=T1/4を決定する(ステップ303)。
そして、このパルス幅TW、間欠周期T1、遅延時間T12,T23,T34が定められた間欠駆動信号P1,P2,P3,P4をバルブ4−1,4−2,4−3,4−4へ送り、バルブ4−1,4−2,4−3,4−4の開閉を制御する(ステップ304)。
これにより、間欠駆動信号P1のパルスが「0」レベルから「1」レベルへ立ち上がると(図2(b)に示すt1点)、この間欠駆動信号P1のパルスが「1」レベルへと立ち上がっている間、バルブ4−1が開き、スタック1−1内へ燃料ガスが供給される。
次に、遅延時間T12が経過して、間欠駆動信号P2のパルスが「0」レベルから「1」レベルへ立ち上がると(図2(c)に示すt2点)、この間欠駆動信号P2のパルスが「1」レベルへと立ち上がっている間、バルブ4−2が開き、スタック1−2内へ燃料ガスが供給される。
以下同様にして、遅延時間T23が経過して、間欠駆動信号P3のパルスが「0」レベルから「1」レベルへ立ち上がると(図2(d)に示すt3点)、この間欠駆動信号P3のパルスが「1」レベルへと立ち上がっている間、バルブ4−3が開き、スタック1−3内へ燃料ガスが供給され、遅延時間T34が経過して、間欠駆動信号P4のパルスが「0」レベルから「1」レベルへ立ち上がると(図2(e)に示すt4点)、この間欠駆動信号P4のパルスが「1」レベルへと立ち上がっている間、バルブ4−4が開き、スタック1−4内へ燃料ガスが供給される。
この燃料ガスの供給中、負荷からの要求電力が大きくなれば(負荷が大きくなれば)、間欠周期T1が短くなり、スタック1−1〜1−4への燃料ガスの供給量が増大する。負荷からの要求電力が小さくなれば(負荷が小さくなれば)、間欠周期T1が長くなり、スタック1−1〜1−4への燃料ガスの供給量が減少する。
図2(a)は各スタック1内へ供給される燃料流(燃料ガスの流速)を時系列的に表したものである。燃料ガス供給制御装置5からの間欠駆動信号P1,P2,P3,P4のバルブ4−1,4−2,4−3,4−4への供給により、スタック1−1,1−2,1−3,1−4の順で、スタック1−1,1−2,1−3,1−4内にパルス状の燃料ガス(燃料パルス)S1,S2,S3,S4が送られる。
なお、図2(a)に示すtaは、スタック1−1内へ供給される燃料パルスS1の立ち上がり時間であり、燃料ガスの速度が落ち着くまでにスタック1−1の長さなどに依存した時間(L/v;L:スタック長さ、v:速度)かかかる。これにより、間欠駆動信号P1のパルスの立ち上がり時間が例え0秒であったとしても、スタック1−1内に到達するまでに燃料パルスS1はなまってしまう。同様にして、間欠駆動信号P1のパルスの立ち下がり時にも、燃料パルスS1はなまる。燃料パルスS2,S3,S4も同様にしてその立ち上がり時および立ち下がり時にまなりが生じる。
図2のタイムチャートからも分かるように、この実施の形態では、間欠的に、その間欠周期T1内で必要とされる燃料量がまとめて、スタック1−1,1−2,1−3,1−4に供給される。これにより、低負荷時、必要な燃料量が小さくなっても、スタック1−1,1−2,1−3,1−4への燃料ガスの流速を低下させないようにして、スタック1−1,1−2,1−3,1−4への燃料ガスの供給を均一に行うことができるようになり、低負荷時でも高効率で、固体酸化物形燃料電池を稼働することができるようになる。また、燃料ガスの流速に反比例する水素洩れから生じる酸素分圧差低下に起因した起電力の低下幅の増大などもなくすことができ、セルの劣化を早めてしまうということもなくなる。
また、この実施の形態では、スタック1−1,1−2,1−3,1−4の順で、タイミングをずらしながら、スタック1−1,1−2,1−3,1−4内に燃料パルスS1,S2,S3,S4が供給されるので、すなわちスタック1−1,1−2,1−3,1−4の順に燃料ガスの供給タイミングに遅延を与えているので、固体酸化物形燃料電池全体としての不連続発電を回避することができる。
また、この実施の形態では、燃料ガスの供給を停止する時間を全てのスタック1で均等に担うことができるため、再酸化の燃料極の割合が減少し、劣化が少なくなる。すなわち、定常的にあるスタック1への燃料ガスの供給を停止することによって、他のスタック1への燃料ガスの流速を低下させないようにすることも可能である。しかし、このようにすると、特定のスタック1への燃料ガスの供給を停止した場合、ガスリークなどによる燃料極の再酸化を伴い、電池の劣化につながる虞れがある。これに対して、本実施の形態では、燃料ガスの供給を停止する時間を全てのスタック1で均等に担うことにより、再酸化の燃料極の割合が減少し、劣化が少なくなる。
なお、この実施の形態では、スタック1−1,1−2,1−3,1−4の順で燃料ガスを供給するものとしたが、その順番は自由である。また、燃料ガスの供給タイミングに遅延を与えず、スタック1−1,1−2,1−3,1−4に同時に燃料ガスを供給するようにしてもよい。また、この実施の形態では、スタック1をスタック1−1,1−2,1−3,1−4の4個とした例で説明したが、スタック1の数は4個に限られるものでないことは言うまでもなく、1個でもよい。
〔実施の形態2〕
上述した実施の形態1では、燃料ガス供給制御装置5からバルブ4−1〜4−4への間欠駆動信号P1〜P4のパルスを矩形波としたが、連続的な時間変化を与える波形としてもよい。例えば、例えば、sin2 xの波形を作り、その波形の1つひとつをバルブ4−1,4−2,4−3,4−4へ振り分けるようにしてもよい。これにより、スタック1−1,1−2,1−3,1−4へは、図4に示すように、正弦波状の燃料パルスS1,S2,S3,S4が送られる。
この場合、間欠駆動信号P1,P2,P3,P4のパルスは正弦波であり、矩形波ではないが、実施の形態1で説明したように矩形波でも燃料パルスがなまってしまうこと、及び長い周期の場合には個々のスタック1にとって十分間欠的であることからすれば、パルスを矩形波でなく、正弦波としても問題はない。さらに、間欠駆動信号P1,P2,P3,P4のパルスを正弦波を組み合わせた波形とすることにより、図5に示すように、振幅が異なる正弦波を組み合わせるなど、様々な波形の燃料パルスS1,S2,S3,S4を容易に生成することが可能である。
〔実施の形態3〕
上述した実施の形態1では、スタック単位で燃料ガスの供給を行う場合を例にとって説明したが、セル単位で燃料ガスの供給を行う場合にも同様の構成をとることができる。この場合、図6に示すように、スタック1内の単セル2−1〜2−nに対して設けられるバルブ6−1〜6−nへ間欠駆動信号P1〜Pnを送り、実施の形態1と同様にして、バルブ6−1〜6−nの開閉を遅延時間を設けて順次間欠的に制御するようにする。
また、スタック単位かつセル単位で燃料ガスの供給を行う場合、スタック1毎かつ単セル2毎に燃料ガスの間欠供給を行うようにし、スタック1間および単セル2間の燃料ガスの間欠供給に遅延を与えるようにしてもよい。
〔実施の形態4〕
上述した実施の形態1では、燃料ガス供給制御装置5からの間欠駆動信号P1〜P4によってバルブ4−1〜4−4の開閉を制御するようにしたが、バルブ4−1〜4−4の前後の圧力差を一定に保つように、バルブ4−1〜4−4を通過する燃料ガスの開閉頻度を制御するようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、スタック1−1〜1−4に対して流体素子バルブ7−1〜7−4を設け、燃料ガス供給部8において、負荷からの要求電力を賄うために必要な燃料ガスの総供給量を算出し、その算出した燃料ガスの総供給量を輸送管3へ供給するようにする。
このシステムにおいて、流体素子バルブ7−1〜7−4は、そのバルブの前後の圧力差を付設された流体素子によって検知し、その圧力差が一定となるように、自己の開閉頻度を制御する機能を有している。
このシステムでは、高負荷時、必要な燃料量が大きくなると、流体素子バルブ7−1〜7−4の前後の圧力差が増大し、その圧力差が増大しないように、流体素子バルブ7−1〜7−4の開頻度が多くなる。
また、低負荷時、必要な燃料量が小さくなると、流体素子バルブ7−1〜7−4の前後の圧力差が減少し、その圧力差が減少しないように、流体素子バルブ7−1〜7−4の開頻度が少なくなる。
これにより、低負荷時、スタック1−1〜1−4への燃料ガスの供給が間欠的に行われ、スタック1−1〜1−4への燃料ガスの流速を低下させないようにして、スタック1−1〜1−4への燃料ガスの供給を均一に行うことができるようになり、低負荷時でも高効率で、固体酸化物形燃料電池を稼働することができるようになる。
また、燃料ガスの流速に反比例する水素洩れから生じる酸素分圧差低下に起因した起電力の低下幅の増大などもなくすことができ、セルの劣化を早めてしまうということもなくなる。また、燃料ガス供給部8で燃料ガスの総供給量を決めるだけで、バルブ7−1〜7−4の制御を外部から行う必要もなくなる。
なお、この実施の形態4では、スタック1をスタック1−1,1−2,1−3,1−4の4個とした例で説明したが、スタック1の数は4個に限られるものでないことは言うまでもなく、1個でもよい。
また、この実施の形態4では、スタック単位で燃料ガスの供給を行う場合を例にとって説明したが、セル単位で燃料ガスの供給を行う場合にも同様の構成をとることができる。この場合、図8に示すように、スタック1内の単セル2−1〜2−nに対して流体素子バルブ9−1〜9−nを設け、流体素子バルブ9−1〜9−nに対して必要な量の燃料ガスを送るようにすればよい。
また、スタック単位かつセル単位で燃料ガスの供給を行う場合、スタック1毎かつ単セル2毎に流体素子バルブ7および9を設けてもよい。また、スタック単位かつセル単位で燃料ガスの供給を行う場合でも、スタック1毎のみに流体素子バルブ7を設けるようにしてもよく、単セル2毎のみに流体素子バルブ9を設けるようにしてもよい。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法の実施に用いる固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムの一例を示す図である。 この固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムにおける燃料ガス供給制御装置が有する間欠駆動信号生成機能を説明するためのタイムチャートである。 この固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムにおける燃料ガス供給制御装置が有する間欠駆動信号生成機能を説明するためのフローチャートである。 正弦波状の燃料パルスの生成例を示すタイムチャートである。 振幅が異なる正弦波を組み合わせた燃料パルスの生成例を示すタイムチャートである。 単セルに対して設けられたバルブの開閉を間欠駆動信号によって制御する例を示す図である。 スタックに対して流体素子バルブを設けるようした例を示す図である。 単セルに対して流体素子バルブを設けるようにした例を示す図である。 燃料消費による水素分圧低下に起因した濃度過電圧を考慮したセル起電力と燃料利用率との関係をプロットした図である。
符号の説明
1(1−1〜1−4)…スタック、2(2−1〜2−n)…単セル、3…輸送管、4(4−1〜4−4)…バルブ、5…燃料ガス供給制御装置、6(6−1〜6−n)…バルブ、P1〜P4…制御信号(間欠駆動信号)、TW…パルス幅、T1…間欠周期、T12,T23,T34…遅延時間、S1,S2,S3,S4…燃料パルス、7(7−1〜7−4)…流体素子バルブ、8…燃料ガス供給部、9(9−1〜9−n)…流体素子バルブ。

Claims (5)

  1. 固体酸化物形燃料電池の電力生成部へ燃料ガスを供給する固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法において、
    前記電力生成部への燃料ガスの供給を間欠的に行う
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法。
  2. 請求項1に記載された固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法において、
    前記固体酸化物形燃料電池の負荷に応じて前記電力生成部へ供給する燃料ガスの間欠周期を制御する
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法。
  3. 請求項1に記載された固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法において、
    前記固体酸化物形燃料電池は、前記電力生成部として少なくとも第1の電力生成部と第2の電力生成部とを備え、
    前記第1の電力生成部への燃料ガスの供給のタイミングに対して前記第2の電力生成部への燃料ガスの供給のタイミングを遅延するようにした
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法。
  4. 固体酸化物形燃料電池の電力生成部へ燃料ガスを供給する固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法において、
    前記電力生成部への燃料ガスの供給通路に設けられたバルブの前後の圧力差を一定に保つように当該バルブの開閉頻度を制御するようにした
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池の燃料供給方法。
  5. 固体酸化物形燃料電池の電力生成部へ燃料ガスを供給する固体酸化物形燃料電池の燃料供給システムにおいて、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載された燃料ガス供給方法を適用して前記電力生成部への燃料ガスの供給を行う手段
    を備えることを特徴とする固体酸化物形燃料電池の燃料供給システム。
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