JP2003047249A - 電圧変換装置及び電圧変換器、並びに磁界発生装置及び磁界発生器 - Google Patents

電圧変換装置及び電圧変換器、並びに磁界発生装置及び磁界発生器

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JP2003047249A
JP2003047249A JP2001234283A JP2001234283A JP2003047249A JP 2003047249 A JP2003047249 A JP 2003047249A JP 2001234283 A JP2001234283 A JP 2001234283A JP 2001234283 A JP2001234283 A JP 2001234283A JP 2003047249 A JP2003047249 A JP 2003047249A
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JP
Japan
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positive electrode
negative electrode
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fuel cell
electrode active
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JP2001234283A
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English (en)
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Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子による電力損失が発生する
ことがなく、効率よく電圧変換を実現する。 【解決手段】 電圧変換装置10は、負極活性物質が供
給される負極電極12と正極活性物質が供給される正極
電極13と電解質14とからなる燃料電池11と、この
燃料電池11に供給される負極活性物質及び/又は正極
活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性
物質の供給路を開閉することによって制御する電磁バル
ブ等の燃料供給制御部17と、負極電極12に一端を接
続されるとともに、正極電極13に他端を接続される1
次巻線23と、この1次巻線23が表面に沿って巻回さ
れて1次巻線23の生じる起磁力が発生させる磁束が通
過するコアと、このコアの表面に沿って巻回されてコア
を介して1次巻線23と磁気的に結合された2次巻線と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池を用いた
電圧変換装置及び電圧変換器、並びに燃料電池を用いた
磁界発生装置及び磁界発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、燃料気体を供給することで
発電体に電力を発生させる装置である。この燃料電池
は、自動車等の車両に搭載して電気自動車やハイブリッ
ト式車両としての応用が大きく期待されている他、その
軽量化や小型化が容易となる構造に起因して、現状の乾
電池や充電式電池の如き用途に限らず、例えば携帯可能
な機器といった電気通信分野、電動工具分野、一般家庭
電気製品分野、照明分野、非常用無停電電源分野、及び
軍需分野等への応用が試みられている。
【0003】これらの各分野においては、その必要とさ
れる電力や電圧が異なることから、それらの用途に合わ
せて、種々の形態で燃料電池が直接利用されているとと
もに、燃料電池の電力を、適用する機器の電圧に合わせ
て電圧変換を行う装置が開発されている。
【0004】燃料電池は、正負の電極における活性物質
の反応によって電力を取り出すものであり、一対の正及
び負の電極のそれぞれに対して、正極活性物質及び負極
活性物質を供給してなる1セルを基本構造としている。
【0005】各種機器に対して燃料電池を適用するに際
しては、後述するように、1セル(単体)の燃料電池を
そのまま使用する方法や、この単体の燃料電池を積層し
て任意の電圧を得る燃料電池スタックとして使用する方
法や、燃料電池スタックからの電圧をいわゆるDC−D
Cコンバータによって任意の電圧に変換する方法等があ
り、これらの各種方法を実現する装置も現実に採用され
ている。
【0006】これらの種々の方法が採用されるのは、燃
料電池における1セルの電圧が0.6V(ボルト)程度
と低く、1セルでの使用は用途が限られることによる。
【0007】以下、このような燃料電池の具体的な構成
について説明する。
【0008】燃料電池は、一般的に、負極活性物質、負
極電極、電解質、正極電極、正極活性物質によって構成
される。燃料電池においては、一般的には、負極活性物
質及び正極活性物質として、それぞれ、水素と酸素、水
素と空気、或いは、メタノールやアルコール等の水素を
分子構造に含む物質と酸素又は空気等を使用する。燃料
電池においては、反応の結果として生成されるものが、
電気エネルギの他は、水と熱とが主となることから、環
境負荷とならないことを理由として、将来のエネルギ源
として大きな期待がかけられている。
【0009】燃料電池の構造例としては、図16に示す
ものが挙げられる。すなわち、燃料電池は、グラッシカ
ーボンからなるセパレータ101,102の間に、下層
から、活性物質である空気(酸素)が流入出するカーボ
ンからなる空気極103と、白金からなる触媒104
と、電解質105と、白金からなる触媒106と、活性
物質である水素が流入出するカーボンからなる燃料極1
07とが挟み込まれた構造を呈する。ここで、このよう
な燃料電池は、電解質105の違いにより、リン酸型
(PAFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、固体電解型
(SOFC)、固体高分子型(PEFC)等に分類され
る。この燃料電池においては、電解質105が20μm
乃至50μm程度の厚さを有し、活性物質の流路を設け
た2つの電極、すなわち、空気極103及び燃料極10
7を組み合わせると、1セル当たり3mm乃至6mm程
度の厚さを有するものとして構成される。
【0010】ここで、活性物質として例えば水素と酸素
とを用いた場合における燃料電池の1セル当たりの発電
電圧の理論値は、1.23Vとなるが、燃料電池におい
ては、電極から電圧を取り出す場合には電圧降下が生
じ、発電電圧はこの理論値よりも小さい0.6V程度と
なる。
【0011】このような電圧降下の原因は、例えば、触
媒104,106の影響による活性化分極、電解質10
5の抵抗及び電解質105と電極接合部との抵抗による
抵抗分極、ガスや水等の移動物質に伴う拡散分極等であ
ることが知られている。さて、1セルの電圧で機器の動
作が適正に行われる場合には、このまま電圧を機器に供
給すればよいが、多くの機器を効率よく動作させるため
には、より高い電圧、例えば10V以上の電圧が要求さ
れる場合が多い。
【0012】そこで、このような要求に応えるべく、各
種機器に対して燃料電池を適用するに際して、1セルの
電圧よりも高い電圧を得る燃料電池の使用方法として
は、図17に示すように、1セルの燃料電池を直列に接
続したスタック構造を採用することが多い。このような
スタック構造を呈する燃料電池スタックにおいては、直
列に接続された燃料電池の数だけ1セルの電圧が乗算さ
れることとなり、より高い電圧を得ることができる。
【0013】また、各種機器に対して燃料電池を適用す
るに際して、1セルの電圧よりも高い電圧を得る燃料電
池の使用方法としては、ここでは図示しないが、燃料電
池からの出力電圧をDC−DCコンバータによって昇圧
するものもある。
【0014】ここで、従来のDC−DCコンバータの構
成例について図18及び図19を用いて説明する。
【0015】図18に示すDC−DCコンバータ300
は、エネルギ蓄積方式のDC−DCコンバータと称され
るものであり、一旦電力をインダクタンスに蓄え、その
後、インダクタンスから電圧変換された電力を取り出す
ものである。
【0016】DC−DCコンバータ300は、同図に示
すように、電池301と、スイッチ素子302と、トラ
ンス303と、ダイオード306と、コンデンサ307
と、制御回路部308とを備える。
【0017】DC−DCコンバータ300においては、
直流電源となる電池301が、トランジスタ等のスイッ
チ素子302を介して、トランス303の1次巻線30
4に電気的に接続されている。トランス303は、イン
ダクタンスとしての作用をなすものであって、同一のコ
アの表面に沿って1次巻線304及び2次巻線305が
巻回されている。また、DC−DCコンバータ300に
おいては、トランス303の2次巻線305の一方の巻
線端が、ダイオード306及びコンデンサ307を介し
て、2次巻線305の他方の巻線端に電気的に接続され
ている。さらに、DC−DCコンバータ300において
は、負荷LDがコンデンサ307の両端に電気的に接続
されている。さらにまた、DC−DCコンバータ300
においては、制御回路部308に対して負荷LDの両端
の電圧が入力され、この制御回路部308からスイッチ
素子302に対して制御電圧が供給される。
【0018】このようなDC−DCコンバータ300に
おいては、スイッチ素子302がON状態になると、1
次巻線304に対して次式(1)で表される電流I
流れる。なお、次式(1)における"E"は、電池30
1の電圧を示し、"L"は、トランス303の1次側のイ
ンダクタンスを示し、"t"は、スイッチ素子302がO
N状態になった時点からの時間を示し、"Vce"は、ス
イッチ素子302のON状態における飽和電圧を示して
いる。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、同図におけるトランス303の各
巻線に付した黒丸は、巻線の極性を示すものである。ト
ランス303においては、1次巻線304に電流が流れ
ている状態では、ダイオード306の極性に向きにした
がって、2次巻線305に電流が流れることはない。
【0021】したがって、このような状態においては、
電流Iは消費されることはないことから、電流I
よるエネルギは全てトランス303の1次巻線304に
よるインダクタンスに蓄えられることとなる。このエネ
ルギの大きさを"J"とすると、"J"は、次式(2)で表
される。
【0022】
【数2】
【0023】なお、上式(2)における"TON"は、ス
イッチ素子302がON状態となっている時間の長さで
ある。
【0024】上式(2)から明らかなように、エネルギ
Jの大きさは、時間TONが大きいほど、大きいことが
わかる。しかしながら、DC−DCコンバータ300に
おいては、時間TONが大きいほど、最終的な電流I
の大きさも大きくなり、より大きなエネルギが蓄えられ
るが、トランス303の1次巻線304とコアによって
形成されるインダクタンスが飽和することから、時間T
ONは所定の時間以下でなければならない。
【0025】通常、DC−DCコンバータ300におい
ては、インダクタンスの小型化の観点から、時間TON
を短くするとともに、ON状態とOFF状態との繰り返
しの周波数を数10kHzと高くすることが行われる。
また、DC−DCコンバータ300においては、飽和を
防止するために、コアが形成する磁路の一部に、エアギ
ャップを設ける場合もある。
【0026】一方、DC−DCコンバータ300におい
ては、スイッチ素子302がOFF状態となると、イン
ダクタンスに蓄えられたエネルギJは、2次巻線305
を通じて放出される。DC−DCコンバータ300にお
いては、コンデンサ307によってこの電流が平滑され
て直流となり、負荷LDに供給される。
【0027】ここで、2次側に移動するエネルギ量は、
スイッチ素子302のON状態とOFF状態との比によ
ってコントロールすることができることから、DC−D
Cコンバータ300においては、負荷電圧を検知して、
所定の電圧よりも低い場合には、スイッチ素子302の
ON時間を長くし、一方、所定の電圧よりも高い場合に
は、スイッチ素子302のON時間を短くすることによ
り、一定値を保つことができる。
【0028】DC−DCコンバータ300においては、
このような制御を制御回路部308によって行う。DC
−DCコンバータ300においては、負荷LDの両端の
電圧と制御回路部308の内部で発生される基準信号と
を比較し、その誤差を増幅した後、その誤差に応じたパ
ルス幅変調(Pulse Width Modulation;以下、PWMと
いう。)信号によってスイッチ素子302を制御する。
ここで、DC−DCコンバータ300においては、フィ
ードバック制御の作用により、基準電圧に応じた所定の
電圧が、負荷電流の大きさによらず負荷LDに供給され
ることとなる。
【0029】このようなエネルギ蓄積方式のDC−DC
コンバータ300は、電力を蓄える周期と電力を取り出
す周期とが異なることから、スイッチ素子と1次巻線と
が1セットで足りるという利点を有するものの、一旦エ
ネルギをインダクタンスに蓄えるために、トランス30
3が大型化するという欠点を有する。
【0030】一方、図19に示すDC−DCコンバータ
310は、トランス方式のDC−DCコンバータと称さ
れるものであり、1次電力を、磁束を媒介として2次電
力に直接変換するために、媒介となる磁束を発生させる
励磁電流を過度に大きくしないために十分なインダクタ
ンスがあればよく、トランスをより小型化することがで
きるという利点を有するものである。
【0031】DC−DCコンバータ310は、同図に示
すように、電池311と、2つのスイッチ素子312,
319と、トランス313と、2つのダイオード31
6,322と、コンデンサ317と、制御回路部318
と、インダクタンス323とを備える。
【0032】DC−DCコンバータ310においては、
スイッチ素子312,319が、それぞれ、1次巻線3
14,320に電気的に接続されている。また、DC−
DCコンバータ310においては、同図におけるトラン
ス313の各巻線に黒丸で付すように、1次巻線31
4,320のそれぞれによって生じる磁界の向きは逆方
向となるように、予め巻線の向きが設定されている。
【0033】さらに、DC−DCコンバータ310にお
いては、2次側に関しても、2つの2次巻線315,3
21を備える。2次巻線315,321は、それぞれ、
ダイオード316,322に電気的に接続され、ダイオ
ード316,322は、それぞれ、インダクタンス32
3に電気的に接続されている。ここで、1次巻線31
4,320の巻数は等しく、2次巻線315,321の
巻数は等しく設定されている。
【0034】さらにまた、DC−DCコンバータ310
においては、インダクタンス323とコンデンサ317
とによって平滑フィルタが構成され、平滑された直流電
圧が負荷LDに印加される。また、DC−DCコンバー
タ310においては、制御回路部318によって負荷電
圧が検知され、これに応じた制御信号がスイッチ素子3
12,319の制御端子であるベースに供給される。
【0035】このようなDC−DCコンバータ310に
おいては、スイッチ素子312,319が相補的に作用
し、同時にON状態となることはない。DC−DCコン
バータ310においては、スイッチ素子312がON状
態となると、1次巻線314に電流I11が流れ、コア
に磁束が発生する。この磁束は、同時に2次巻線にも電
圧を発生させる。このときの2次巻線電圧は、1次側の
電圧を巻線比に比例して昇圧又は降圧する。
【0036】DC−DCコンバータ310においては、
巻線の極性とダイオードの極性とから明らかなように、
電流I11が流れる場合には、同時に電流I22が流
れ、トランス313は、瞬時にエネルギを2次側に伝え
る。そのため、DC−DCコンバータ310において
は、エネルギを蓄えるためのインダクタンスの作用はせ
ず、コアのサイズは励磁電流がコアの磁気飽和によって
過大とならない範囲に抑制できれば十分であり、上述し
たエネルギ蓄積方式に比べて小型化を図ることが可能で
ある。
【0037】ここで、コアの断面積を"S"とし、コアが
飽和しない最大の磁束密度を"Bm"とし、磁束が交番磁
界であるものとした場合のその交番周波数を"f"とし、
1次巻線のターン数を"N"とし、1次巻線に印加され
る電圧を"E"とすると、次式(3)が成立する。な
お、次式(3)における"k"は、定数であり、正弦波の
場合には"4.4"、方形波の場合には"4.0"である。
【0038】
【数3】
【0039】DC−DCコンバータ310においては、
2次側の電圧の調整は、PWM方式によって行われる。
2次側の電圧のピーク値は、1次巻線と2次巻線との比
及び1次巻線電圧によって定まり、略一定値であること
から、DC−DCコンバータ310においては、例えば
図20(A)及び図20(B)に示すPWM制御によ
り、スイッチ素子312,319のON状態とOFF状
態との時間比を調整し、フィルタの作用によって平均電
圧を得ることにより、任意の電圧に2次側を調整するこ
とができる。なお、同図における電圧E21,E
22は、それぞれ、2次巻線315,321の2次巻線
電圧であり、電圧Eは、整流後の電圧である。また、
同図における"TON"は、スイッチ素子312,319
が開状態となっている時間の長さを示し、"TOFF"
は、スイッチ素子312,319が閉状態となっている
時間の長さを示している。
【0040】DC−DCコンバータ310においては、
負荷電圧の制御を制御回路部318によって行う。DC
−DCコンバータ310においては、負荷LDの両端の
電圧と制御回路部318で発生される基準信号とを比較
し、その誤差を増幅した後、その誤差に応じたPWM信
号によってスイッチ素子312,319を制御する。こ
こで、DC−DCコンバータ310においては、フィー
ドバック制御の作用により、基準電圧に応じた所定の電
圧が、負荷電流の大きさによらず負荷LDに供給される
こととなる。
【0041】このようなトランス方式のDC−DCコン
バータ310は、上述したように、エネルギ蓄積方式に
比べてトランスをより小型化することができるという利
点を有するものの、正負の両極性の磁束を発生させるた
めに、2セットのスイッチ素子と1次巻線とを必要とす
るという欠点を有する。
【0042】つぎに、磁界発生装置について説明する。
【0043】従来より、磁束によって1次側と2次側と
を分離する手法が用いられている。このような手法を採
用する機器としては、例えば、電気髭剃り器の充電装置
がある。この充電装置は、トランスの1次巻線コイルに
磁界を交番発生させる充電器部と、電気髭剃り器本体と
を分離して、非使用時に、充電部器に電気髭剃り器本体
を装着し、電気髭剃り器本体の内部に設けられた2次巻
線に発生する電圧を整流し、電気髭剃り器本体の内部に
設けられた2次電池に充電するものである。すなわち、
このような手法を採用する機器は、1次側を磁界発生装
置とし、この磁界発生装置を備えた電源部として用いる
ことが多い。そして、このような手法を採用する機器
は、電源部に本体を装着することによって電圧変換を行
い、充電等の所定電圧での電力供給を要する機能を実現
する。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した燃
料電池スタックとして使用する方法は、以下のような問
題を有する。
【0045】すなわち、燃料電池においては、上述した
ように、負極活性物質及び正極活性物質がそれぞれのセ
ルに必要とされることから、スタック構造が採用される
場合には、電池の電極同士を直列接続となるように接続
するだけでは足りず、これらの活性物質を供給するため
の手段を備え、各セルを積層する必要があった。そのた
め、燃料電池スタックとして使用する方法は、構造の複
雑化を招来し、これに起因してコスト面及び製造上の問
題を生じさせていた。
【0046】一方、上述したDC−DCコンバータを使
用する方法は、以下のような問題を有する。
【0047】すなわち、DC−DCコンバータにおいて
は、上述したように、通常、燃料電池と直列に電力を制
御するスイッチング素子を備える。ここで、スイッチン
グ素子を用いるのは、DC−DCコンバータにおいて
は、スイッチ素子のON状態とOFF状態との切り替え
を利用した場合に、これらの制御装置の損失を最小にす
ることができることによる。これらのスイッチ素子は、
信頼性及び動作の高速性等の観点から、半導体電力素子
が使用される。
【0048】しかしながら、半導体電力素子の多くは、
電流値に殆ど依存することなく、0.4V乃至1V程度
の順方向電圧特性を有する。したがって、燃料電池にお
いては、電池と負極との間に、このような半導体電力素
子を介在させると、その個数に応じて、電圧降下及び電
力損失が発生することとなる。
【0049】例えば、燃料電池においては、半導体電力
素子に0.4Vの順方向電圧降下が存在したとしても、
電池の出力電圧が0.6Vである場合には、負荷に印加
される電圧は0.2Vとなる。すなわち、この場合の電
力の利用効率は、0.2/0.6=33%以下となって
しまう。
【0050】したがって、DC−DCコンバータを使用
する方法においては、利用効率向上を図るべく、スタッ
ク構造によって予め電力素子における電圧降下に比べて
十分に高い電圧を得ることが必須となる。そのため、D
C−DCコンバータを使用する方法においては、依然と
して、上述したスタック構造が有する問題の解決をなす
ことはできなかった。
【0051】また、この方法においては、半導体電力素
子からなるスイッチ素子を用いる代わりに、機械式のデ
ィレイ等を用いることも考えられるが、動作音が発生す
るとともに、接点が膨大となることから、採用するには
望ましいものとはいえなかった。
【0052】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、セルの積層数を少なくして、所定の電圧
を効率よく発生させることができる燃料電池を用いた電
圧変換装置及び電圧変換器、並びに磁界発生装置及び磁
界発生器を提供することを目的とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる電圧変換装置は、直流電源としての燃料
電池からの出力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料
電池を用いた電圧変換装置であって、負極活性物質が供
給される負極電極と、正極活性物質が供給される正極電
極と、負極電極と正極電極とによって挟み込まれた電解
質とからなる燃料電池と、この燃料電池に供給される負
極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活
性物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉すること
によって制御する燃料供給制御手段と、負極電極に一端
を接続されるとともに、正極電極に他端を接続される1
次巻線と、この1次巻線が表面に沿って巻回されて1次
巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコア
と、このコアの表面に沿って巻回されてコアを介して1
次巻線と磁気的に結合された2次巻線とを備え、燃料供
給制御手段によって燃料電池に対する負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給量を制御して、1次巻線に発
生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻線に発生させ
ることを特徴としている。
【0054】このような本発明にかかる電圧変換装置
は、燃料供給制御手段の開閉動作によって1次巻線に発
生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻線に発生さ
せ、電圧変換を行う。
【0055】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電圧変換器は、直流電源としての燃料電池からの出
力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用いた
電圧変換器であって、負極活性物質が供給される負極電
極と、正極活性物質が供給される正極電極と、負極電極
と正極電極とによって挟み込まれた電解質とからなる燃
料電池と、この燃料電池に供給される負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給路を開閉することによって制御す
る燃料供給制御手段と、負極電極に一端を接続されると
ともに、正極電極に他端を接続される1次巻線と、この
1次巻線が表面に沿って巻回されて1次巻線の生じる起
磁力が発生させる磁束が通過するコアと、このコアの表
面に沿って巻回されてコアを介して1次巻線と磁気的に
結合された2次巻線とを備えることを特徴としている。
【0056】このような本発明にかかる電圧変換器は、
燃料供給制御手段の開閉動作に応じて電圧変換を行う。
【0057】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる磁界発生装置は、2次側に対して所定の電圧を与
えるための磁界を発生し、2次側と磁気的に結合するこ
とによってトランスとして機能する1次側からなる直流
電源としての燃料電池を用いた磁界発生装置であって、
負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
供給される正極電極と、負極電極と正極電極とによって
挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、この燃料電
池に供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の
供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給
路を開閉することによって制御する燃料供給制御手段
と、負極電極に一端を接続されるとともに、正極電極に
他端を接続される巻線と、この巻線が表面に沿って巻回
されて巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過する
コアとを備え、燃料供給制御手段によって燃料電池に対
する負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を制
御して、コアの内部に発生する磁束の大きさを変化させ
ることを特徴としている。
【0058】このような本発明にかかる磁界発生装置
は、燃料供給制御手段の開閉動作によってコアの内部に
発生する磁束の大きさを変化させ、2次側に対して装着
された状態で電圧変換を行う。
【0059】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる磁界発生器は、2次側に対して所定の電圧を
与えるための磁界を発生し、2次側と磁気的に結合する
ことによってトランスとして機能する1次側からなる直
流電源としての燃料電池を用いた磁界発生器であって、
負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
供給される正極電極と、負極電極と正極電極とによって
挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、この燃料電
池に供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の
供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給
路を開閉することによって制御する燃料供給制御手段
と、負極電極に一端を接続されるとともに、正極電極に
他端を接続される巻線と、この巻線が表面に沿って巻回
されて巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過する
コアとを備えることを特徴としている。
【0060】このような本発明にかかる磁界発生器は、
燃料供給制御手段の開閉動作に応じてコアの内部に発生
する磁束の大きさを変化させる。
【0061】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる電圧変換装置は、直流電源としての燃料電池からの
出力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用い
た電圧変換装置であって、負極活性物質が供給される第
1の負極電極と、正極活性物質が供給される第1の正極
電極と、第1の負極電極と第1の正極電極とによって挟
み込まれた第1の電解質とからなる第1の燃料電池と、
この第1の燃料電池に供給される負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正
極活性物質の供給路を開閉することによって制御する第
1の燃料供給制御手段と、第1の負極電極に一端を接続
されるとともに、第1の正極電極に他端を接続される第
1の1次巻線と、負極活性物質が供給される第2の負極
電極と、正極活性物質が供給される第2の正極電極と、
第2の負極電極と第2の正極電極とによって挟み込まれ
た第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、この第2
の燃料電池に供給される負極活性物質及び/又は正極活
性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物
質の供給路を開閉することによって制御する第2の燃料
供給制御手段と、第2の負極電極に一端を接続されると
ともに、第2の正極電極に他端を接続される第2の1次
巻線と、第1の1次巻線及び第2の1次巻線が表面に沿
って巻回されて第1の1次巻線及び第2の1次巻線の生
じる起磁力が発生させる磁束が通過するコアと、このコ
アの表面に沿って巻回されてコアを介して第1の1次巻
線及び第2の1次巻線と磁気的に結合された2次巻線と
を備え、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制
御手段が相補的に開閉動作することによって第1の燃料
電池及び第2の燃料電池に対する負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給量を制御して、コアの内部に交番
磁界を発生させ、第1の1次巻線及び第2の1次巻線に
発生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻線に発生さ
せることを特徴としている。
【0062】このような本発明にかかる電圧変換装置
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作によって第の1次巻線及び第2の
1次巻線に発生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻
線に発生させ、電圧変換を行う。
【0063】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる電圧変換器は、直流電源としての燃料電池からの
出力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用い
た電圧変換器であって、負極活性物質が供給される第1
の負極電極と、正極活性物質が供給される第1の正極電
極と、第1の負極電極と第1の正極電極とによって挟み
込まれた第1の電解質とからなる第1の燃料電池と、こ
の第1の燃料電池に供給される負極活性物質及び/又は
正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極
活性物質の供給路を開閉することによって制御する第1
の燃料供給制御手段と、第1の負極電極に一端を接続さ
れるとともに、第1の正極電極に他端を接続される第1
の1次巻線と、負極活性物質が供給される第2の負極電
極と、正極活性物質が供給される第2の正極電極と、第
2の負極電極と第2の正極電極とによって挟み込まれた
第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、この第2の
燃料電池に供給される負極活性物質及び/又は正極活性
物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質
の供給路を開閉することによって制御する第2の燃料供
給制御手段と、第2の負極電極に一端を接続されるとと
もに、第2の正極電極に他端を接続される第2の1次巻
線と、第1の1次巻線及び第2の1次巻線が表面に沿っ
て巻回されて第1の1次巻線及び第2の1次巻線の生じ
る起磁力が発生させる磁束が通過するコアと、このコア
の表面に沿って巻回されてコアを介して第1の1次巻線
及び第2の1次巻線と磁気的に結合された2次巻線とを
備えることを特徴としている。
【0064】このような本発明にかかる電圧変換器は、
第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手段の
相補的な開閉動作に応じて電圧変換を行う。
【0065】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる磁界発生装置は、2次側に対して所定の電圧
を与えるための磁界を発生し、2次側と磁気的に結合す
ることによってトランスとして機能する1次側からなる
直流電源としての燃料電池を用いた磁界発生装置であっ
て、負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極
活性物質が供給される第1の正極電極と、第1の負極電
極と第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の電解
質とからなる第1の燃料電池と、この第1の燃料電池に
供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給
量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路を
開閉することによって制御する第1の燃料供給制御手段
と、第1の負極電極に一端を接続されるとともに、第1
の正極電極に他端を接続される第1の巻線と、負極活性
物質が供給される第2の負極電極と、正極活性物質が供
給される第2の正極電極と、第2の負極電極と第2の正
極電極とによって挟み込まれた第2の電解質とからなる
第2の燃料電池と、この第2の燃料電池に供給される負
極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活
性物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉すること
によって制御する第2の燃料供給制御手段と、第2の負
極電極に一端を接続されるとともに、第2の正極電極に
他端を接続される第2の巻線と、第1の巻線及び第2の
巻線が表面に沿って巻回されて第1の巻線及び第2の巻
線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコアとを
備え、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御
手段が相補的に開閉動作することによって第1の燃料電
池及び第2の燃料電池に対する負極活性物質及び/又は
正極活性物質の供給量を制御して、コアの内部に交番磁
界を発生させることを特徴としている。
【0066】このような本発明にかかる磁界発生装置
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作によってコアの内部に発生する磁
束の大きさを変化させ、2次側に対して装着された状態
で電圧変換を行う。
【0067】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる磁界発生器は、2次側に対して所定の電圧を与える
ための磁界を発生し、2次側と磁気的に結合することに
よってトランスとして機能する1次側からなる直流電源
としての燃料電池を用いた磁界発生器であって、負極活
性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性物質が
供給される第1の正極電極と、第1の負極電極と第1の
正極電極とによって挟み込まれた第1の電解質とからな
る第1の燃料電池と、第1の燃料電池に供給される負極
活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活性
物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉することに
よって制御する第1の燃料供給制御手段と、第1の負極
電極に一端を接続されるとともに、第1の正極電極に他
端を接続される第1の巻線と、負極活性物質が供給され
る第2の負極電極と、正極活性物質が供給される第2の
正極電極と、第2の負極電極と第2の正極電極とによっ
て挟み込まれた第2の電解質とからなる第2の燃料電池
と、この第2の燃料電池に供給される負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給路を開閉することによって制御す
る第2の燃料供給制御手段と、第2の負極電極に一端を
接続されるとともに、第2の正極電極に他端を接続され
る第2の巻線と、第1の巻線及び第2の巻線が表面に沿
って巻回されて第1の巻線及び第2の巻線の生じる起磁
力が発生させる磁束が通過するコアとを備えることを特
徴としている。
【0068】このような本発明にかかる磁界発生器は、
第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手段の
相補的な開閉動作に応じてコアの内部に発生する磁束の
大きさを変化させる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0070】この実施の形態は、直流電源としての燃料
電池からの出力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料
電池を用いた電圧変換装置である。この電圧変換装置
は、電力損失をなくし且つ小型化を図ることが可能とな
るものである。また、この電圧変換装置は、スイッチン
グ素子を1次側に用いることなく交番磁界を発生するこ
とができるものである。
【0071】まず、第1の実施の形態として示す電圧変
換装置について説明する。この電圧変換装置は、燃料電
池に供給する負極活性物質及び/又は正極活性物質の供
給量を制御する燃料供給制御部を備え、この燃料供給制
御部の動作を制御することによって高効率での電圧変換
を実現するものである。
【0072】図1に示すように、電圧変換装置10は、
電解質14が負極電極12と正極電極13とによって挟
み込まれて構成される燃料電池11と、この燃料電池1
1に負極活性物質を供給する負極燃料供給管15と、燃
料電池11に正極活性物質を供給する正極燃料供給管1
6と、燃料電池11に供給される負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給量を制御する燃料供給制御部17
と、トランス18と、ダイオード19と、コンデンサ2
0と、抵抗21と、燃料供給制御部17の動作を制御す
る制御回路部22とを備える。これらの各部のうち、燃
料電池11、負極燃料供給管15、正極燃料供給管1
6、燃料供給制御部17及びトランス18は、電圧変換
器を構成するものである。
【0073】電圧変換装置10においては、負極燃料供
給管15又は正極燃料供給管16のうちの少なくとも一
方に、燃料供給制御部17が設けられている。なお、同
図においては、燃料供給制御部17は、負極燃料供給管
15に設けられている様子を示している。燃料供給制御
部17は、制御回路部22によって制御されるために電
磁バルブ等が使用され、制御回路部22から供給される
制御信号によって開閉動作する。すなわち、電圧変換装
置10においては、制御回路部22から供給される制御
信号によって燃料供給制御部17が開状態とされると燃
料の供給状態となり、燃料供給制御部17が閉状態とさ
れると燃料の供給停止状態となる。
【0074】また、電圧変換装置10においては、燃料
電池11における負極電極12及び正極電極13が、そ
れぞれ、トランス18の1次巻線23の両巻線端に電気
的に接続されている。トランス18は、インダクタンス
としての作用をなすものであって、1次巻線23の生じ
る起磁力が発生させる磁束が通過する同一のコアの表面
に沿って、1次巻線23及びこの1次巻線23と磁気的
に結合される2次巻線24が巻回されている。さらに、
電圧変換装置10においては、トランス18の2次巻線
24の一方の巻線端が、ダイオード19及びコンデンサ
20を介して、2次巻線24の他方の巻線端に電気的に
接続されている。さらにまた、電圧変換装置10におい
ては、負荷LDがコンデンサ20の両端に電気的に接続
されている。また、電圧変換装置10においては、制御
回路部22に対して負荷LDの両端の電圧が入力され、
この制御回路部22から燃料供給制御部17に対して制
御信号が供給される。
【0075】このような電圧変換装置10は、燃料供給
制御部17が閉状態、すなわち、燃料の供給が停止状態
では発電作用が停止することから、従来のDC−DCコ
ンバータにおけるトランジスタ等のスイッチ素子がOF
F状態となった場合に対応した動作を行う。すなわち、
電圧変換装置10においては、燃料供給制御部17が閉
状態となると、インダクタンスに蓄えられたエネルギJ
は、2次巻線24を通じて放出される。電圧変換装置1
0においては、コンデンサ20によってこの電流が平滑
されて直流となり、負荷LDに供給される。
【0076】一方、電圧変換装置10は、燃料供給制御
部17が開状態、すなわち、燃料の供給状態では発電作
用が生じることから、従来のDC−DCコンバータにお
けるスイッチ素子がON状態となった場合に対応した動
作を行う。すなわち、電圧変換装置10においては、燃
料供給制御部17が開状態となると、1次巻線23に対
して次式(4)で表される電流Iが流れる。なお、次
式(1)における"E "は、燃料電池11の電圧を示
し、"L"は、トランス18の1次側のインダクタンスを
示し、"t"は、燃料供給制御部17が開状態になった時
点からの時間を示し、"Vce"は、燃料供給制御部17
の開状態における飽和電圧を示している。
【0077】
【数4】
【0078】トランス18においては、1次巻線23に
電流が流れている状態では、ダイオード19の極性に向
きにしたがって、2次巻線24に電流が流れることはな
い。
【0079】したがって、このような状態においては、
電流Iは消費されることはないことから、電流I
よるエネルギは全てトランス18の1次巻線23による
インダクタンスに蓄えられることとなる。このエネルギ
の大きさを"J"とすると、"J"は、次式(5)で表され
る。なお、次式(5)における"TON"は、燃料供給制
御部17が開状態となっている時間の長さである。
【0080】
【数5】
【0081】ここで、2次側に移動するエネルギ量は、
燃料供給制御部17の開状態と閉状態との比によってコ
ントロールすることができることから、電圧変換装置1
0においては、負荷電圧を検知して、所定の電圧よりも
低い場合には、燃料供給制御部17の開状態時間を長く
し、一方、所定の電圧よりも高い場合には、燃料供給制
御部17の開状態時間を短くすることにより、一定値を
保つことができる。
【0082】電圧変換装置10においては、このような
制御を制御回路部22によって行う。すなわち、電圧変
換装置10においては、負荷LDの両端の電圧と制御回
路部22における基準信号発生部25によって発生され
る基準信号とを比較部26によって比較し、その誤差を
増幅部27によって増幅する。そして、電圧変換装置1
0においては、増幅された誤差に応じたパルス幅変調
(Pulse Width Modulation;以下、PWMという。)信
号をPWM変調部28によって発生し、このPWM信号
を制御信号として、燃料供給制御部17を制御する。こ
こで、電圧変換装置10においては、フィードバック制
御の作用により、基準電圧に応じた所定の電圧が、負荷
電流の大きさによらず負荷LDに供給されることとな
る。
【0083】ここで、電圧変換装置10においては、燃
料供給制御部17における開閉動作の切り替え周波数と
トランス18に必要とされるインダクタンスの値とは、
反比例する関係にある。そのため、電圧変換装置10に
おいては、トランス18の小型化を図るために、燃料供
給制御部17の切り替え周波数を高くする必要がある。
【0084】しかしながら、むやみに燃料供給制御部1
7の切り替え周波数を高く設定した場合には、燃料供給
制御部17を閉状態としても、負極電極12に燃料が充
填されている場合には、発電が停止することはなく、現
実にはスイッチング動作が行われないおそれがある。
【0085】そこで、電圧変換装置10においては、負
極電極12と正極電極13との間に抵抗21を電気的に
接続し、スイッチング速度を速くするために電力を消費
させるようにしてもよい。なお、この抵抗21は、必ず
しも必要なものではない。また、抵抗21の値は、当該
抵抗21による損失とスイッチング速度との兼ね合いで
選択されるものである。
【0086】電圧変換装置10は、このような不具合を
回避するために、燃料供給制御部17から負極電極12
までの間の燃料の充填量を少なくするように設計され
る。具体的には、電圧変換装置10は、負極電極12と
正極電極13との間で、燃料が充填される空間が生じな
いように、両者が接近した構造とされる。
【0087】このように、電圧変換装置10は、燃料電
池11に供給する負極活性物質及び/又は正極活性物質
の供給量を制御する燃料供給制御部17を備え、この燃
料供給制御部17によって燃料電池11に対する負極活
性物質及び/又は正極活性物質の供給量を制御して、1
次巻線23に発生した電圧とは異なる所定の電圧を2次
巻線24に発生させることにより、従来のようなスイッ
チ素子による電力損失が発生することがなく、効率よく
電圧変換を実現することができる。
【0088】つぎに、第2の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、トラ
ンス方式を採用して2つの燃料電池を備えるものであ
る。そこで、上述した第1の実施の形態として示した電
圧変換装置10と同様の構成については同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0089】図2に示すように、電圧変換装置30は、
上述したコンデンサ20及び制御回路部22を備える
他、電解質14aが負極電極12aと正極電極13aと
によって挟み込まれて構成される燃料電池11aと、電
解質14bが負極電極12bと正極電極13bとによっ
て挟み込まれて構成される燃料電池11bと、燃料電池
11aに負極活性物質を供給する負極燃料供給管15a
と、燃料電池11aに正極活性物質を供給する正極燃料
供給管16aと、燃料電池11aに供給される負極活性
物質及び/又は正極活性物質の供給量を制御する燃料供
給制御部17aと、燃料電池11bに負極活性物質を供
給する負極燃料供給管15bと、燃料電池11bに正極
活性物質を供給する正極燃料供給管16bと、燃料電池
11bに供給される負極活性物質及び/又は正極活性物
質の供給量を制御する燃料供給制御部17bと、2つの
ダイオード19a,19bと、2つの抵抗21a,21
bと、トランス31と、インダクタンス32とを備え
る。これらの各部のうち、燃料電池11a,11b、負
極燃料供給管15a,15b、正極燃料供給管16a,
16b、燃料供給制御部17a,17b及びトランス3
1は、電圧変換器を構成するものである。
【0090】電圧変換装置30においては、負極燃料供
給管15a又は正極燃料供給管16aのうちの少なくと
も一方に、燃料供給制御部17aが設けられるととも
に、負極燃料供給管15b又は正極燃料供給管16bの
うちの少なくとも一方に、燃料供給制御部17bが設け
られている。なお、同図においては、燃料供給制御部1
7a,17bは、それぞれ、負極燃料供給管15a,1
5bに設けられている様子を示している。電圧変換装置
30においては、燃料供給制御部17a,17bが、そ
れぞれ、制御回路部22から供給される制御信号によっ
て開閉動作することにより、燃料の供給状態と供給停止
状態とが切り替えられる。
【0091】また、電圧変換装置30においては、燃料
電池11aにおける負極電極12a及び正極電極13a
が、それぞれ、トランス31の1次巻線33,35の両
巻線端に電気的に接続されている。また、電圧変換装置
30においては、同図におけるトランス18の各巻線に
黒丸で付すように、1次巻線33,35のそれぞれによ
って生じる磁界の向きは逆方向となるように、予め巻線
の向きが設定されている。
【0092】さらに、電圧変換装置30においては、2
次側に関しても、2つの2次巻線34,36を備える。
2次巻線34,36は、それぞれ、ダイオード19a,
19bに電気的に接続され、ダイオード19a,19b
は、それぞれ、インダクタンス32に電気的に接続され
ている。ここで、1次巻線33,35の巻数は等しく、
2次巻線34,36の巻数は等しく設定されている。
【0093】さらにまた、電圧変換装置30において
は、インダクタンス32とコンデンサ20とによって平
滑フィルタが構成され、平滑された直流電圧が負荷LD
に印加される。また、電圧変換装置30においては、制
御回路部22によって負荷電圧が検知され、これに応じ
た制御信号が燃料供給制御部17a,17bに供給され
る。
【0094】このような電圧変換装置30においては、
燃料の供給が燃料供給制御部17a,17bによって相
補的に行われ、交番磁界をトランス31のコアの内部に
発生させる。すなわち、電圧変換装置30においては、
燃料供給制御部17aが開状態となると、1次巻線33
に電流I11が流れ、コアに磁束が発生する。この磁束
は、同時に2次巻線にも電圧を発生させる。このときの
2次巻線電圧は、1次側の電圧を巻線比に比例して昇圧
又は降圧する。また、電圧変換装置30においては、電
流I11が流れる場合には、同時に電流I22が流れ、
トランス31は、瞬時にエネルギを2次側に伝える。一
方、電圧変換装置30においては、燃料供給制御部17
bが開状態となると、1次巻線35に電流I12が流
れ、コアに磁束が発生し、これに応じて電流I21が流
れる。
【0095】そして、電圧変換装置30においては、2
次側の電圧の調整は、制御回路部22によるPWM方式
によって行われる。電圧変換装置30においては、例え
ば図3(A)及び図3(B)に示すPWM制御により、
燃料供給制御部17a,17bの開状態と閉状態との時
間比を調整し、フィルタの作用によって平均電圧を得る
ことにより、任意の電圧に2次側を調整することができ
る。なお、電圧E21,E22は、それぞれ、2次巻線
34,36の2次巻線電圧であり、電圧Eは、整流後
の電圧である。ここで、電圧Eが立ち下がり時に傾斜
を有して零値となるのは、燃料供給制御部によって活性
物質の供給が絶たれた後、負極電極に充填された活性物
質が引き続き発電を継続することによるものである。な
お、同図における"TON"は、燃料供給制御部17a,
17bが開状態となっている時間の長さを示し、"T
OFF"は、燃料供給制御部17a,17bが閉状態と
なっている時間の長さを示している。
【0096】また、電圧変換装置30においては、上述
した電圧変換装置10と同様に、負極電極12aと正極
電極13aとの間に抵抗21aを電気的に接続するとと
もに、負極電極12bと正極電極13bとの間に抵抗2
1bを電気的に接続することにより、スイッチング速度
を速くするために電力を消費させることもできる。
【0097】このように、電圧変換装置30は、燃料電
池11a,11bのそれぞれに供給する負極活性物質及
び/又は正極活性物質の供給量を制御する燃料供給制御
部17a,17bを備え、これらの燃料供給制御部17
a,17bによって燃料電池11a,11bに対する負
極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を制御して
コアの内部に交番磁界を発生させ、1次巻線33,35
に発生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻線34,
36に発生させることにより、従来のようなスイッチ素
子による電力損失が発生することがなく、効率よく電圧
変換を実現することができるとともに、トランス方式を
採用することから、不飽和特性のインダクタンス成分を
不要とし、小型化を図ることができる。
【0098】つぎに、第3の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第1の実施の形態として示した電圧変換装置10を
さらに改良したものである。すなわち、上述した電圧変
換装置10は、燃料電池とトランスとが離隔されて構成
されており、取り出す電圧によっては1次側に大量の電
流が流れる可能性がある。そのため、電圧変換装置10
は、燃料電池とトランスとを結ぶ導線として太いものを
用いる必要があり、コスト面及び製造上の問題が残ると
ともに、電力損失も大きくなる可能性があるものであ
る。そこで、このような問題を解決するものとして、第
3の実施の形態として示す電圧変換装置を提案する。し
たがって、電圧変換装置10と同様の構成については同
一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0099】図4に示すように、電圧変換装置50は、
上述したダイオード19、コンデンサ20、制御回路部
22を備える他、上述した燃料電池11、負極燃料供給
管15、正極燃料供給管16、燃料供給制御部17及び
トランス18からなる電圧変換器51を備える。なお、
同図において、電圧変換器51については、正面図を示
している。また、同図中A−B断面線における電圧変換
器51の断面図は、図5に示すようになる。すなわち、
電圧変換装置50は、燃料電池11とトランス18にお
ける1次巻線23とが略一体化して設けられているもの
である。
【0100】電圧変換装置50においては、トランス1
8は、コア52と、このコア52の表面に沿って巻回さ
れた上述した1次巻線23及び2次巻線24とからな
る。コア52の形状は、1次巻線と2次巻線とを有する
従来のトランスにおけるものと何ら異なるところはな
い。トランス18は、コア52と1次巻線23及び2次
巻線24との関係において分類すると、いわゆる内鉄形
であるが、外鉄形であってもよい。コア52の材質とし
ては、磁束密度の高い磁性材料が用いられる。すなわ
ち、コア52としては、周波数が低い場合には、軟鉄の
ブロックが用いられ、周波数が高い場合には、積層コア
材、フェライト等が用いられる。
【0101】また、図5に示すように、1次巻線23の
巻数は1ターンであることから、1次巻線23として
は、銅板等の導電材料による導電板が用いられる。電圧
変換装置50においては、コア52と1次巻線23との
間は、図示しない絶縁材によって絶縁されるが、コア5
2の導電率が低い場合又は巻線に絶縁膜が施されている
場合には、絶縁材を省略することができる。なお、電圧
変換装置50においては、上述したように、コア52に
微電流が流れることによって電極に充填された活性物質
を速く消費させ、スイッチング動作を向上させることが
できるという観点からは、絶縁材を省略する方がむしろ
望ましい場合もある。
【0102】さらに、電圧変換装置50においては、燃
料電池11がコア52の表面に沿って設けられるととも
に、1次巻線23の一端が燃料電池11における負極電
極12の表面に接触して電気的に接続され、他端が正極
電極13の表面に接触して電気的に接続されている。こ
こで、電圧変換装置50においては、負極電極12又は
正極電極13のうち、いずれをコア52に近い側に配置
するかは任意に選択することができるが、ここでは、コ
ア52に近い側に配置される電極が負極電極12である
ものとして説明する。電圧変換装置50においては、負
極燃料供給管15又は正極燃料供給管16のうちの少な
くとも一方に、燃料供給制御部17が設けられている。
そして、電圧変換装置50においては、上述したよう
に、制御回路部22から供給される制御信号によって燃
料供給制御部17が開閉動作することにより、燃料の供
給状態と供給停止状態とが切り替えられる。
【0103】さらにまた、電圧変換装置50において
は、2次巻線24は、昇圧のため1ターン以上の巻数を
もってコア52の表面に沿って巻回されている。電圧変
換装置50においては、昇圧比は、1次巻線23と2次
巻線24との巻数比によって定められる。電圧変換装置
50においては、2次巻線24の巻き始め端53と2次
巻線24の巻き終わり端54とが、それぞれ、電力を取
り出すために電圧変換器51の外部へと引き出され、巻
き終わり端54がダイオード19に電気的に接続され、
巻き始め端53が負荷LDに電気的に接続されている。
【0104】このような電圧変換装置50においては、
燃料電池11に活性物質が供給されると、1次巻線23
には図6に示すような電流の流れが生じる。すなわち、
電圧変換装置50においては、燃料電池11における負
極電極12及び正極電極13の表面に接触し且つコア5
2の表面に沿って巻回された1次巻線23のうち、コア
52から遠い側の1辺、すなわち、正極電極13側に略
密着して巻回された1辺を始点として電流Iが流れ、
以後、電流I,I,I及びIが流れる。ここ
で、電流I,Iの向きは、同方向である。
【0105】この電流の流れを詳細に説明するために、
同図中破線部に示す領域を拡大すると、図7に示すよう
になる。すなわち、電圧変換装置50においては、燃料
電池11の内部において同図中矢印a乃至gに示すよう
に、負極電極12から電解質14を介して正極電極13
へと電流が流れる。ここで、負極電極12及び正極電極
13上における電流は、一様ではない。したがって、電
圧変換装置50においては、正極電極13の表面におけ
る電流、すなわち、1次巻線23における正極電極13
側に略密着して巻回された1辺を流れる電流Iは、同
図右側へ移行するほど矢印a乃至gに示す電流を収集し
て大きくなる。一方、電圧変換装置50においては、負
極電極12の表面における電流、すなわち、1次巻線2
3における負極電極12側に略密着して巻回された1辺
を流れる電流Iは、同図右側へ移行するほど矢印a乃
至gに示す電流が流れることによって小さくなる。な
お、同図における白抜き矢印は、その向きで電流I
の向きを示し、その幅で電流I,Iの大きさを
示している。このことから、1次巻線23を流れる電流
,I,I,I,Iの間には、次式(6)で
示す関係が成立する。
【0106】
【数6】
【0107】このことは、概念的には、燃料電池11に
おける負極電極12及び正極電極13が、それぞれ、1
次巻線23から構成されるコイルの1辺と等しく作用
し、且つ、コイル内部から沸き出した電力が供給されて
いるものと捉えることができる。
【0108】電圧変換装置50においては、このように
して発生したエネルギを、上述したように2次側に移動
させ、制御回路部22の制御のもとに、燃料供給制御部
17の開閉動作を行うことにより、従来のようなスイッ
チ素子による電力損失が発生することがなく、効率よく
所定の電圧を得ることができる。
【0109】このように、電圧変換装置50は、燃料電
池11からトランス18における1次巻線23までの配
線を省略することができ、この配線による電力損失を生
じることがない。特に、電圧変換装置50においては、
1次巻線23が1ターンからなることから、極めて大き
な電流が1次側に流れる本方式を採用する場合には、極
めて顕著な効果を奏するものである。さらに、電圧変換
装置50は、燃料電池11と1次巻線23から構成され
るコイルとを一体化することにより、小型化を図ること
ができるという効果も併有するものである。
【0110】つぎに、第4の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第3の実施の形態として示した電圧変換装置50に
おける電圧変換器51をさらに改良したものであって、
負極電極の全面をコイルと接触させないように絶縁した
ものである。したがって、電圧変換器51と同様の構成
については同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0111】図8に示すように、電圧変換装置における
電圧変換器71は、上述した電圧変換器51において燃
料電池11の周囲に巻回される1次巻線23の巻き方を
変更したものである。すなわち、電圧変換器71は、電
極も導体であることに着目し、燃料電池11の電極表面
の全面を1次巻線23によって巻回するのではなく、少
なくとも負極電極12の一端面と正極電極13の一端面
とによって1次巻線23が電気的に接続するように、1
次巻線23を巻回する。そして、電圧変換器71は、負
極電極12とコア52との境界に絶縁材72が挿入され
て構成される。
【0112】このように、電圧変換器71は、負極電極
12の全面を1次巻線23と接触させることなく、端面
によって1次巻線23を負極電極12と電気的に接続さ
せることにより、1次巻線23を形成する導電材料の量
を削減することができ、低コスト化を図ることができ
る。
【0113】なお、電圧変換器71は、上述した電圧変
換器51が奏する効果と同様の効果を奏するものである
ことはいうまでもない。
【0114】つぎに、第5の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第4の実施の形態として示した電圧変換装置におけ
る電圧変換器71をさらに改良したものであって、直列
接続された複数の燃料電池を同一電流路に設けたもので
ある。したがって、電圧変換器71と同様の構成につい
ては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0115】図9に示すように、電圧変換装置における
電圧変換器91は、2つの燃料電池11c、11dを備
える。すなわち、電圧変換器91は、少なくとも燃料電
池11cにおける正極電極13cの一端面と燃料電池1
1dにおける負極電極12dの一端面とによって1次巻
線23が電気的に接続するように、1次巻線23を巻回
し、さらに、少なくとも燃料電池11dにおける正極電
極13dの一端面と燃料電池11cにおける負極電極1
2cの一端面とによって1次巻線23が電気的に接続す
るように、1次巻線23を巻回する。そして、電圧変換
器91は、燃料電池11cにおける負極電極12cとコ
ア52との境界、及び燃料電池11dにおける正極電極
13dとコア52との境界に、それぞれ、絶縁材92
c,92dが挿入されて構成される。ここで、電圧変換
器91においては、一方の燃料電池11cにおける負極
電極12cがコア52の側に設けられ、且つ、他方の燃
料電池11dにおける正極電極13dがコア52の側に
設けられることにより、燃料電池11c.11dの直列
接続を容易にしている。
【0116】このように、電圧変換器91は、直列接続
された複数の燃料電池11c,11dを同一電流路に設
けることにより、起電力を増加させ、さらに、電力容量
を増加させることができる。
【0117】なお、電圧変換器91は、上述した電圧変
換器71が奏する効果と同様の効果を奏するものである
ことはいうまでもない。
【0118】つぎに、第6の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第2の実施の形態として示した電圧変換装置30に
おける電圧変換器31をさらに改良したものである。す
なわち、上述した電圧変換装置30は、上述した第1の
実施の形態として示した電圧変換装置10と同様に、燃
料電池とトランスとが離隔されて構成されていることか
ら、配線によるコスト面及び製造上の問題と電力損失と
の問題が残るものである。そこで、このような問題を解
決するものとして、第6の実施の形態として示す電圧変
換装置を提案する。すなわち、この第6の実施の形態と
して示す電圧変換装置は、上述した電圧変換装置10を
改良した第3の実施の形態として示した電圧変換装置5
0と同様の位置付けを有するものである。したがって、
電圧変換装置30及び電圧変換装置50と同様の構成に
ついては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0119】図10に示すように、電圧変換装置におけ
る電圧変換器111は、1次側の巻線として、2つの1
次巻線23a,23bを備えるとともに、これらの1次
巻線23a,23bのそれぞれに対応する2つの燃料電
池11a,11bを備える。すなわち、電圧変換器11
1は、燃料電池11aにおける負極電極12a及び正極
電極13aの表面に接触し且つコア52の表面に沿って
巻回された1次巻線23aと、燃料電池11bにおける
負極電極12b及び正極電極13bの表面に接触し且つ
コア52の表面に沿って巻回された1次巻線23bとを
備えるトランス31からなるものである。また、電圧変
換器111においては、1次巻線24として、巻数が等
しい2つの巻線を備える。この2次巻線24は、巻き始
め端53から中点112までによって一方の巻線を構成
し、中点112から巻き終わり端54までによって他方
の巻線を構成する。
【0120】また、電圧変換器111においては、燃料
電池11a,11bの極性が、1次巻線23aと1次巻
線23bとでは異なり、燃料供給制御部17a,17b
を交互に開閉動作させることにより、逆向きの交番磁界
が発生する。この電圧変換器111と等価な動作を行う
等価回路は、図11に示すように構成される。すなわ
ち、電圧変換器111は、同図に示す等価回路のよう
に、2つのスイッチ素子S ,Sの代替として、燃料
供給制御部17a,17bを備えたものであり、これら
の燃料供給制御部17a,17bがスイッチ素子S
の作用と等価な作用をなすものである。
【0121】このように、電圧変換器111は、燃料供
給制御部17a,17bを制御することにより、スイッ
チング素子を用いることなく交番磁界を発生させて電圧
変換を行うことができる。したがって、電圧変換器11
1は、燃料電池11a,11bからトランス31におけ
る1次巻線23a,23bまでの配線を省略することが
でき、この配線による電力損失を生じることがなく、さ
らに、燃料電池11a,11bと1次巻線23a,23
bから構成されるコイルとを一体化することにより、小
型化を図ることができる。
【0122】なお、電圧変換器111は、燃料電池11
a,11bの極性を変えずに、1次巻線23a,23b
の向きを異ならせた場合であっても、同様の効果を奏す
るものであることはいうまでもない。
【0123】つぎに、第7の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第2の実施の形態として示した電圧変換装置30の
簡便化を図ったものである。したがって、電圧変換装置
30と同様の構成については同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0124】図12に示すように、電圧変換装置130
は、上述した電圧変換装置30のうち、インダクタンス
32を省略し、さらに、上述した制御回路部22のよう
に負荷電圧を検知して、これに応じた制御信号を燃料供
給制御部17a,17bに供給するのではなく、制御回
路部131が有する制御信号発生部132によって発生
される制御信号に基づいて、所定時間毎に燃料供給制御
部17a,17bの開閉動作を切り替えるものである。
【0125】このような電圧変換装置130において
は、2次側には、略方形波状の電圧が定電圧で供給され
る。すなわち、電圧変換装置130においては、2次巻
線34,36の巻数を設定することにより、1次側と2
次側との巻数比に応じた所定の電圧を2次側に供給する
ことができる。このとき、電圧変換装置130において
は、負荷電力に応じて、活性物質の消費量も変化する。
【0126】ここで、電圧変換装置130は、燃料供給
制御部17a,17bのそれぞれから電極に至るまでの
活性物質を充填する空間の大きさが小さく構成され、燃
料供給制御部17a,17bのそれぞれの切り替え時間
に対して、十分に無視できる短時間で、この空間に充填
された活性物質が消費されるように構成されている。
【0127】このように、電圧変換装置130は、所定
の時間間隔で燃料供給制御部17a,17bの開閉動作
を切り替えることにより、負荷電流の大きさによらず、
略一定の電圧を負荷LDに供給し続けることができる。
【0128】なお、電圧変換装置130においては、燃
料供給制御部17a,17bを交互に切り替えればよ
く、必ずしも電気回路から構成される制御回路部131
によって制御する必要はない。すなわち、電圧変換装置
130においては、機械的且つ直接的に燃料供給制御部
17a,17bの開閉動作を制御するものであってもよ
い。
【0129】このように、電圧変換装置130は、制御
回路部131の構成を簡便なものとすることができる。
また、電圧変換装置130は、1次側と2次側とを接続
することなく、完全に分離して構成することも可能であ
る。すなわち、電圧変換装置130においては、1次側
を磁界発生装置として、2次側を構成する機器とは別個
に設けられる電源部等として使用する形態も考えられ
る。
【0130】つぎに、第8の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、上述
した第6の実施の形態として示した電圧変換装置におけ
る電圧変換器111を1次側と2次側とに分離した構成
としたものである。したがって、電圧変換器111と同
様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0131】図13に示すように、電圧変換装置におけ
る電圧変換器151は、トランスを2つに分離面SPで
1次側と2次側とに機械的構造のもとに分離されて構成
される。このうち、1次側は、磁界発生器として用いら
れ、2次側に対して所定の電圧を与えるための磁界を発
生する。このとき、磁界発生器を備える磁界発生装置
は、燃料供給制御部17a,17bのそれぞれによって
燃料電池11a,11bに対する負極活性物質及び/又
は正極活性物質の供給量を制御して、コア52aの内部
に発生する磁束の大きさを変化させる。
【0132】このような電圧変換器151を適用した装
置としては、例えば図14に示すように、電源部161
と装置部162とを分離したテレビジョン装置といった
ものが考えられる。このテレビジョン装置は、電源部1
61に電圧変換器151における1次側を設けるととも
に、装置部162に2次側を設けたものである。テレビ
ジョン装置は、装置部162に対して電源部161が装
着された状態において、電圧変換器151における1次
側のコア52aと2次側のコア52bとが分離面SPを
もって近接して対向させ、磁束が分離面SPから外部へ
と漏洩することなく、1次巻線23a,23bと2次巻
線24との両者に錯交するように、装置部162に対し
て電源部161が装着される。
【0133】テレビジョン装置は、電源部161と装置
部162との間には磁気的結合以外は存在しないことか
ら、装置部162への電力供給がより簡便なものとな
り、電源部161の交換が容易となる。
【0134】このようなアプリケーションに適用するこ
とができる電圧変換器151は、磁束によって1次側と
2次側とを分離して、1次側を磁界発生器とすることに
より、この磁界発生器又は磁界発生装置を備えた電源装
置として用いることができる。したがって、電圧変換器
151は、電源を着脱可能とする装置において、電源の
交換を容易にすることができる。また、電圧変換器15
1は、1次側を設けた1台の電源装置を用意することに
より、2次側を設けた異なる別個の複数の装置に対して
電力を供給することも可能となる。
【0135】最後に、第9の実施の形態として示す電圧
変換装置について説明する。この電圧変換装置は、トラ
ンスにおけるコアと搭載する装置の架体とを兼用したも
のである。
【0136】すなわち、電圧変換装置においては、トラ
ンスにおけるコアが占める容積が比較的大きく、全体と
して規模が大きくなるおそれがあるため、何らかの装置
に対して搭載することを想定すると望ましくない。
【0137】ここで、コアとしては、磁性材料であれば
いかなるものでも適用することができることに着目す
る。すなわち、コアとしては、積層コア材やフェライト
等の特殊材料でなく、軟鉄等であっても適用することが
できる。また、電圧変換装置においては、燃料供給制御
部における開閉動作の切り替え周波数は、通常数Hz程
度と低いものであることから、コアとして軟鉄等を用い
た場合であっても、切り替え時間の短縮に伴って生じる
いわゆる鉄損が微小なものとなる。そのため、電圧変換
装置においては、コアとして、積層コア材やフェライト
等の特殊材料を用いるのではなく、一般的な軟鉄等で代
替可能であるといえる。
【0138】そこで、電圧変換装置においては、トラン
スにおけるコアと、当該電圧変換装置を搭載する装置の
架体とを兼用する。具体的に説明するために、図15に
断面を示すように、車両170に電圧変換装置を搭載す
る場合について説明する。
【0139】車両170は、軟鉄等の磁性材料によって
形成される架体171を備え、この架体171がコアと
して作用する。1次巻線172は、図示しないが負極燃
料供給管、正極燃料供給管、燃料供給制御部及び燃料電
池を含むものであり、2次巻線173が巻回されている
コアと同一のコアの表面に沿って巻回されている。な
お、車両170においては、架体171と兼用されるコ
ア、1次巻線172及び2次巻線173についての構造
及び作用は、上述した第1の実施の形態乃至第8の実施
の形態として示した電圧変換装置における電圧変換器の
いずれかと同様のものとされる。
【0140】車両170においては、2次巻線173に
よって得られる電力が、制御回路部174を介して電動
機175に対して印加される。なお、制御回路部174
は、上述した制御回路部22又は制御回路部131と同
様の作用をなすものであって、図示しない燃料供給制御
部の開閉動作を制御するものである。これにより、車両
170においては、所定の電圧が、負荷電流の大きさに
よらず負荷となる電動機175に供給されることとな
る。車両170においては、電動機175によって得ら
れる動力が、ギアや連結部材等からなる動力伝達部17
6を介して一方の車輪177へと伝達される。これによ
り、車両170は、他方の車輪178と相俟って、移動
することができる。車両170は、制御回路部174が
内部で発生する基準信号の大きさに応じて、電動機17
5に供給する電力を調整することにより、電動機175
のトルクを制御することができ、速度調整を行うことが
できる。
【0141】このような車両170は、架体171の一
部をトランスとして用いることから、装置全体としての
小型化と低コスト化を図ることができる。
【0142】以上説明したように、電圧変換装置は、燃
料電池に供給する負極活性物質及び/又は正極活性物質
の供給量を制御する燃料供給制御部を備えることによ
り、従来のようなスイッチング素子による電力損失が発
生することがなく、効率よく電圧変換を実現することが
でき、さらには小型化を図ることもできる。
【0143】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した実施の形態で
は、燃料供給制御部を負極燃料供給管に設けるものとし
て説明したが、本発明は、燃料供給制御部を正極燃料供
給管に設けてもよく、負極燃料供給管及び正極燃料供給
管の両者に設けるようにしてもよい。
【0144】また、上述した実施の形態では、燃料電池
が1セルから構成されるものとして説明したが、本発明
は、セルの数は1つのみならず、複数個であってもよ
い。すなわち、電圧変換装置は、従来におけるスイッチ
ング素子の損失が大きかった領域でのスタック接続にお
いても、効率よく動作することができるものである。
【0145】さらに、上述した第8の実施の形態では、
第6の実施の形態として示した電圧変換装置における電
圧変換器111を改良した電圧変換器151について説
明したが、電圧変換器を1次側と2次側とに分離して1
次側を磁界発生装置として構成するものとしては、第1
の実施の形態乃至第9の実施の形態のいずれにも適用す
ることができるものである。
【0146】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0147】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる電圧変換装置は、直流電源としての燃料電池からの
出力電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用い
た電圧変換装置であって、負極活性物質が供給される負
極電極と、正極活性物質が供給される正極電極と、負極
電極と正極電極とによって挟み込まれた電解質とからな
る燃料電池と、この燃料電池に供給される負極活性物質
及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給路を開閉することによって制
御する燃料供給制御手段と、負極電極に一端を接続され
るとともに、正極電極に他端を接続される1次巻線と、
この1次巻線が表面に沿って巻回されて1次巻線の生じ
る起磁力が発生させる磁束が通過するコアと、このコア
の表面に沿って巻回されてコアを介して1次巻線と磁気
的に結合された2次巻線とを備え、燃料供給制御手段に
よって燃料電池に対する負極活性物質及び/又は正極活
性物質の供給量を制御して、1次巻線に発生した電圧と
は異なる所定の電圧を2次巻線に発生させる。
【0148】したがって、本発明にかかる電圧変換装置
は、燃料供給制御手段の開閉動作によって1次巻線に発
生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻線に発生さ
せ、電圧変換を行うことにより、スイッチング素子によ
る電力損失が発生することがなく、効率よく電圧変換を
実現することができ、さらには小型化を図ることもでき
る。
【0149】また、本発明にかかる電圧変換器は、直流
電源としての燃料電池からの出力電圧を所定の直流電圧
へと変換する燃料電池を用いた電圧変換器であって、負
極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が供
給される正極電極と、負極電極と正極電極とによって挟
み込まれた電解質とからなる燃料電池と、この燃料電池
に供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の供
給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路
を開閉することによって制御する燃料供給制御手段と、
負極電極に一端を接続されるとともに、正極電極に他端
を接続される1次巻線と、この1次巻線が表面に沿って
巻回されて1次巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が
通過するコアと、このコアの表面に沿って巻回されてコ
アを介して1次巻線と磁気的に結合された2次巻線とを
備える。
【0150】したがって、本発明にかかる電圧変換器
は、燃料供給制御手段の開閉動作に応じて電圧変換を行
うことにより、スイッチング素子による電力損失が発生
することがなく、効率よく電圧変換を実現することがで
き、さらには小型化を図ることも可能となる。
【0151】さらに、本発明にかかる磁界発生装置は、
2次側に対して所定の電圧を与えるための磁界を発生
し、2次側と磁気的に結合することによってトランスと
して機能する1次側からなる直流電源としての燃料電池
を用いた磁界発生装置であって、負極活性物質が供給さ
れる負極電極と、正極活性物質が供給される正極電極
と、負極電極と正極電極とによって挟み込まれた電解質
とからなる燃料電池と、この燃料電池に供給される負極
活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活性
物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉することに
よって制御する燃料供給制御手段と、負極電極に一端を
接続されるとともに、正極電極に他端を接続される巻線
と、この巻線が表面に沿って巻回されて巻線の生じる起
磁力が発生させる磁束が通過するコアとを備え、燃料供
給制御手段によって燃料電池に対する負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給量を制御して、コアの内部に
発生する磁束の大きさを変化させる。
【0152】したがって、本発明にかかる磁界発生装置
は、燃料供給制御手段の開閉動作によってコアの内部に
発生する磁束の大きさを変化させ、2次側に対して装着
された状態で電圧変換を行うことにより、スイッチング
素子による電力損失が発生することがなく、効率よく電
圧変換を実現することができ、さらには小型化を図るこ
ともできる。
【0153】さらにまた、本発明にかかる磁界発生器
は、2次側に対して所定の電圧を与えるための磁界を発
生し、2次側と磁気的に結合することによってトランス
として機能する1次側からなる直流電源としての燃料電
池を用いた磁界発生器であって、負極活性物質が供給さ
れる負極電極と、正極活性物質が供給される正極電極
と、負極電極と正極電極とによって挟み込まれた電解質
とからなる燃料電池と、この燃料電池に供給される負極
活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活性
物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉することに
よって制御する燃料供給制御手段と、負極電極に一端を
接続されるとともに、正極電極に他端を接続される巻線
と、この巻線が表面に沿って巻回されて巻線の生じる起
磁力が発生させる磁束が通過するコアとを備える。
【0154】したがって、本発明にかかる磁界発生器
は、燃料供給制御手段の開閉動作に応じてコアの内部に
発生する磁束の大きさを変化させることにより、スイッ
チング素子による電力損失が発生することがなく、2次
側に対して装着された状態で効率よく電圧変換を実現す
ることができ、さらには小型化を図ることも可能とな
る。
【0155】また、本発明にかかる電圧変換装置は、直
流電源としての燃料電池からの出力電圧を所定の直流電
圧へと変換する燃料電池を用いた電圧変換装置であっ
て、負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極
活性物質が供給される第1の正極電極と、第1の負極電
極と第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の電解
質とからなる第1の燃料電池と、この第1の燃料電池に
供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給
量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路を
開閉することによって制御する第1の燃料供給制御手段
と、第1の負極電極に一端を接続されるとともに、第1
の正極電極に他端を接続される第1の1次巻線と、負極
活性物質が供給される第2の負極電極と、正極活性物質
が供給される第2の正極電極と、第2の負極電極と第2
の正極電極とによって挟み込まれた第2の電解質とから
なる第2の燃料電池と、この第2の燃料電池に供給され
る負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負
極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉する
ことによって制御する第2の燃料供給制御手段と、第2
の負極電極に一端を接続されるとともに、第2の正極電
極に他端を接続される第2の1次巻線と、第1の1次巻
線及び第2の1次巻線が表面に沿って巻回されて第1の
1次巻線及び第2の1次巻線の生じる起磁力が発生させ
る磁束が通過するコアと、このコアの表面に沿って巻回
されてコアを介して第1の1次巻線及び第2の1次巻線
と磁気的に結合された2次巻線とを備え、第1の燃料供
給制御手段及び第2の燃料供給制御手段が相補的に開閉
動作することによって第1の燃料電池及び第2の燃料電
池に対する負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給
量を制御して、コアの内部に交番磁界を発生させ、第1
の1次巻線及び第2の1次巻線に発生した電圧とは異な
る所定の電圧を2次巻線に発生させる。
【0156】したがって、本発明にかかる電圧変換装置
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作によって第の1次巻線及び第2の
1次巻線に発生した電圧とは異なる所定の電圧を2次巻
線に発生させ、電圧変換を行うことにより、スイッチン
グ素子による電力損失が発生することがなく交番磁界を
発生させることができ且つ効率よく電圧変換を実現する
ことができ、さらには小型化を図ることもできる。
【0157】さらに、本発明にかかる電圧変換器は、直
流電源としての燃料電池からの出力電圧を所定の直流電
圧へと変換する燃料電池を用いた電圧変換器であって、
負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性
物質が供給される第1の正極電極と、第1の負極電極と
第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の電解質と
からなる第1の燃料電池と、この第1の燃料電池に供給
される負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量
を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路を開
閉することによって制御する第1の燃料供給制御手段
と、第1の負極電極に一端を接続されるとともに、第1
の正極電極に他端を接続される第1の1次巻線と、負極
活性物質が供給される第2の負極電極と、正極活性物質
が供給される第2の正極電極と、第2の負極電極と第2
の正極電極とによって挟み込まれた第2の電解質とから
なる第2の燃料電池と、この第2の燃料電池に供給され
る負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を、負
極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路を開閉する
ことによって制御する第2の燃料供給制御手段と、第2
の負極電極に一端を接続されるとともに、第2の正極電
極に他端を接続される第2の1次巻線と、第1の1次巻
線及び第2の1次巻線が表面に沿って巻回されて第1の
1次巻線及び第2の1次巻線の生じる起磁力が発生させ
る磁束が通過するコアと、このコアの表面に沿って巻回
されてコアを介して第1の1次巻線及び第2の1次巻線
と磁気的に結合された2次巻線とを備える。
【0158】したがって、本発明にかかる電圧変換器
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作に応じて電圧変換を行うことによ
り、スイッチング素子による電力損失が発生することが
なく交番磁界を発生させることができ且つ効率よく電圧
変換を実現することができ、さらには小型化を図ること
も可能となる。
【0159】さらにまた、本発明にかかる磁界発生装置
は、2次側に対して所定の電圧を与えるための磁界を発
生し、2次側と磁気的に結合することによってトランス
として機能する1次側からなる直流電源としての燃料電
池を用いた磁界発生装置であって、負極活性物質が供給
される第1の負極電極と、正極活性物質が供給される第
1の正極電極と、第1の負極電極と第1の正極電極とに
よって挟み込まれた第1の電解質とからなる第1の燃料
電池と、この第1の燃料電池に供給される負極活性物質
及び/又は正極活性物質の供給量を、負極活性物質及び
/又は正極活性物質の供給路を開閉することによって制
御する第1の燃料供給制御手段と、第1の負極電極に一
端を接続されるとともに、第1の正極電極に他端を接続
される第1の巻線と、負極活性物質が供給される第2の
負極電極と、正極活性物質が供給される第2の正極電極
と、第2の負極電極と第2の正極電極とによって挟み込
まれた第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、この
第2の燃料電池に供給される負極活性物質及び/又は正
極活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極活
性物質の供給路を開閉することによって制御する第2の
燃料供給制御手段と、第2の負極電極に一端を接続され
るとともに、第2の正極電極に他端を接続される第2の
巻線と、第1の巻線及び第2の巻線が表面に沿って巻回
されて第1の巻線及び第2の巻線の生じる起磁力が発生
させる磁束が通過するコアとを備え、第1の燃料供給制
御手段及び第2の燃料供給制御手段が相補的に開閉動作
することによって第1の燃料電池及び第2の燃料電池に
対する負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給量を
制御して、コアの内部に交番磁界を発生させる。
【0160】したがって、本発明にかかる磁界発生装置
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作によってコアの内部に発生する磁
束の大きさを変化させ、2次側に対して装着された状態
で電圧変換を行うことにより、スイッチング素子による
電力損失が発生することがなく交番磁界を発生させるこ
とができ且つ効率よく電圧変換を実現することができ、
さらには小型化を図ることもできる。
【0161】また、本発明にかかる磁界発生器は、2次
側に対して所定の電圧を与えるための磁界を発生し、2
次側と磁気的に結合することによってトランスとして機
能する1次側からなる直流電源としての燃料電池を用い
た磁界発生器であって、負極活性物質が供給される第1
の負極電極と、正極活性物質が供給される第1の正極電
極と、第1の負極電極と第1の正極電極とによって挟み
込まれた第1の電解質とからなる第1の燃料電池と、第
1の燃料電池に供給される負極活性物質及び/又は正極
活性物質の供給量を、負極活性物質及び/又は正極活性
物質の供給路を開閉することによって制御する第1の燃
料供給制御手段と、第1の負極電極に一端を接続される
とともに、第1の正極電極に他端を接続される第1の巻
線と、負極活性物質が供給される第2の負極電極と、正
極活性物質が供給される第2の正極電極と、第2の負極
電極と第2の正極電極とによって挟み込まれた第2の電
解質とからなる第2の燃料電池と、この第2の燃料電池
に供給される負極活性物質及び/又は正極活性物質の供
給量を、負極活性物質及び/又は正極活性物質の供給路
を開閉することによって制御する第2の燃料供給制御手
段と、第2の負極電極に一端を接続されるとともに、第
2の正極電極に他端を接続される第2の巻線と、第1の
巻線及び第2の巻線が表面に沿って巻回されて第1の巻
線及び第2の巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通
過するコアとを備える。
【0162】したがって、本発明にかかる磁界発生器
は、第1の燃料供給制御手段及び第2の燃料供給制御手
段の相補的な開閉動作に応じてコアの内部に発生する磁
束の大きさを変化させることにより、スイッチング素子
による電力損失が発生することがなく交番磁界を発生さ
せることができ且つ2次側に対して装着された状態で効
率よく電圧変換を実現することができ、さらには小型化
を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示す電圧変換
装置の構成を説明する図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態として示す電圧変換
装置の構成を説明する図である。
【図3】同電圧変換装置によって行われるPWM制御の
内容を説明する波形図であって、(A)は、同電圧変換
装置が備える燃料供給制御部が開状態となっている時間
が閉状態となっている時間よりも長い場合におけるPW
M制御の内容を示し、(B)は、同燃料供給制御部が開
状態となっている時間が閉状態となっている時間よりも
短い場合におけるPWM制御の内容を示す波形図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態として示す電圧変換
装置の構成を説明する図である。
【図5】同電圧変換装置における電圧変換器の構成を説
明する断面図である。
【図6】同電圧変換器の断面図であって、1次巻線に流
れる巻線電流の様子を説明する図である。
【図7】同電圧変換器の要部拡大断面図であって、同電
圧変換装置が備える燃料電池の内部に流れる電流及び1
次巻線に流れる巻線電流の様子を説明する図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態として示す電圧変換
装置における電圧変換器の構成を説明する断面図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施の形態として示す電圧変換
装置における電圧変換器の構成を説明する断面図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施の形態として示す電圧変
換装置における電圧変換器の構成を説明する正面図であ
る。
【図11】同電圧変換器と等価な動作を行う等価回路の
構成を説明する図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態として示す電圧変
換装置の構成を説明する図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態として示す電圧変
換装置における電圧変換器の構成を説明する正面図であ
る。
【図14】同電圧変換器を適用した装置例としてのテレ
ビジョン装置の外観を説明する斜視図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態として示す電圧変
換装置における電圧変換器を搭載する装置例としての車
両の断面図である。
【図16】従来の燃料電池の構造例を説明する図であ
る。
【図17】従来の燃料電池スタックの構造例を説明する
図である。
【図18】従来のエネルギ蓄積方式のDC−DCコンバ
ータの構成を説明する図である。
【図19】従来のトランス方式のDC−DCコンバータ
の構成を説明する図である。
【図20】同DC−DCコンバータによって行われるP
WM制御の内容を説明する波形図であって、(A)は、
同DC−DCコンバータが備えるスイッチ素子がON状
態となっている時間がOFF状態となっている時間より
も長い場合におけるPWM制御の内容を示し、(B)
は、同スイッチ素子がON状態となっている時間がOF
F状態となっている時間よりも短い場合におけるPWM
制御の内容を示す波形図である。
【符号の説明】
10,30,50,130 電圧変換装置、 11,1
1a,11b,11c,11d 燃料電池、 12,1
2a,12b,12c,12d 負極電極、13,13
a,13b,13c,13d 正極電極、 14,14
a,14b,14c,14d 電解質、 15,15
a,15b 負極燃料供給管、 16,16a,16b
正極燃料供給管、 17,17a,17b 燃料供給
制御部、18,31 トランス、 19,19a,19
b ダイオード、 20 コンデンサ、 21,21
a,21b 抵抗、 22,131,174 制御回路
部、 23,23a,23b,33,35,172 1
次巻線、 24,34,36,173 2次巻線、 2
5 基準信号発生部、 26 比較部、 27 増幅
部、 28 PWM変調部、 32 インダクタンス、
51,71,91,111,151 電圧変換器、
52 コア、 72,92c,92d 絶縁材、 13
2 制御信号発生部、 161 電源部、 162 装
置部、 170車両、 171 架体、 LD 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA02 CC03 5H027 AA02 KK22 KK25 MM04 5H730 AA06 AA14 AA17 AS00 AS01 BB23 BB25 BB43 BB57 DD02 EE02 EE03 EE07 EE08 FD01 FG05 ZZ01 ZZ05 ZZ07 ZZ11 ZZ12 ZZ16

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源としての燃料電池からの出力電
    圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用いた電圧
    変換装置であって、 負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
    供給される正極電極と、上記負極電極と上記正極電極と
    によって挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、 上記燃料電池に供給される上記負極活性物質及び/又は
    上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質及び/
    又は上記正極活性物質の供給路を開閉することによって
    制御する燃料供給制御手段と、 上記負極電極に一端を接続されるとともに、上記正極電
    極に他端を接続される1次巻線と、 上記1次巻線が表面に沿って巻回されて上記1次巻線の
    生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコアと、 上記コアの表面に沿って巻回されて上記コアを介して上
    記1次巻線と磁気的に結合された2次巻線とを備え、 上記燃料供給制御手段によって上記燃料電池に対する上
    記負極活性物質及び/又は上記正極活性物質の供給量を
    制御して、上記1次巻線に発生した電圧とは異なる所定
    の電圧を上記2次巻線に発生させることを特徴とする電
    圧変換装置。
  2. 【請求項2】 上記燃料供給制御手段の開閉動作を制御
    する制御回路手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の電圧変換装置。
  3. 【請求項3】 上記制御回路手段は、基準信号を発生す
    る基準信号発生手段と、負荷の両端の電圧と上記基準信
    号発生手段によって発生される上記基準信号とを比較す
    る比較手段と、上記比較手段による比較結果を増幅する
    増幅手段と、上記増幅手段によって増幅された比較結果
    に応じたパルス幅変調信号を発生するパルス幅変調手段
    とを有し、 上記パルス幅変調信号を制御信号として、上記燃料供給
    制御手段の開閉動作を制御することを特徴とする請求項
    2記載の電圧変換装置。
  4. 【請求項4】 上記1次巻線は、一端が上記負極電極の
    表面に接触して電気的に接続されるとともに、上記正極
    電極の表面における電流の向きと上記負極電極の表面に
    おける電流の向きとが同方向となるように他端が上記正
    極電極の表面に接触して電気的に接続され、 上記燃料電池及び上記1次巻線は、上記コアの表面に沿
    って設けられていることを特徴とする請求項1記載の電
    圧変換装置。
  5. 【請求項5】 上記1次巻線は、少なくとも上記負極電
    極の一端面と上記正極電極の一端面とによって上記負極
    電極及び上記正極電極と電気的に接続されていることを
    特徴とする請求項4記載の電圧変換装置。
  6. 【請求項6】 上記負極電極と上記コアとの境界に絶縁
    材が挿入されていることを特徴とする請求項5記載の電
    圧変換装置。
  7. 【請求項7】 上記燃料電池に上記負極活性物質を供給
    する負極燃料供給管と、 上記燃料電池に上記正極活性物質を供給する正極燃料供
    給管とを備えることを特徴とする請求項1記載の電圧変
    換装置。
  8. 【請求項8】 上記負極電極と上記正極電極との間に電
    気的に接続される抵抗を備えることを特徴とする請求項
    1記載の電圧変換装置。
  9. 【請求項9】 上記コアは、搭載される装置架体と兼用
    されていることを特徴とする請求項1記載の電圧変換装
    置。
  10. 【請求項10】 直流電源としての燃料電池からの出力
    電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用いた電
    圧変換器であって、 負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
    供給される正極電極と、上記負極電極と上記正極電極と
    によって挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、 上記燃料電池に供給される上記負極活性物質及び/又は
    上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質及び/
    又は上記正極活性物質の供給路を開閉することによって
    制御する燃料供給制御手段と、 上記負極電極に一端を接続されるとともに、上記正極電
    極に他端を接続される1次巻線と、 上記1次巻線が表面に沿って巻回されて上記1次巻線の
    生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコアと、 上記コアの表面に沿って巻回されて上記コアを介して上
    記1次巻線と磁気的に結合された2次巻線とを備えるこ
    とを特徴とする電圧変換器。
  11. 【請求項11】 2次側に対して所定の電圧を与えるた
    めの磁界を発生し、上記2次側と磁気的に結合すること
    によってトランスとして機能する1次側からなる直流電
    源としての燃料電池を用いた磁界発生装置であって、 負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
    供給される正極電極と、上記負極電極と上記正極電極と
    によって挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、 上記燃料電池に供給される上記負極活性物質及び/又は
    上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質及び/
    又は上記正極活性物質の供給路を開閉することによって
    制御する燃料供給制御手段と、 上記負極電極に一端を接続されるとともに、上記正極電
    極に他端を接続される巻線と、 上記巻線が表面に沿って巻回されて上記巻線の生じる起
    磁力が発生させる磁束が通過するコアとを備え、 上記燃料供給制御手段によって上記燃料電池に対する上
    記負極活性物質及び/又は上記正極活性物質の供給量を
    制御して、上記コアの内部に発生する磁束の大きさを変
    化させることを特徴とする磁界発生装置。
  12. 【請求項12】 上記燃料供給制御手段の開閉動作を制
    御する制御回路手段を備えることを特徴とする請求項1
    1記載の磁界発生装置。
  13. 【請求項13】 上記制御回路手段は、基準信号を発生
    する基準信号発生手段と、負荷の両端の電圧と上記基準
    信号発生手段によって発生される上記基準信号とを比較
    する比較手段と、上記比較手段による比較結果を増幅す
    る増幅手段と、上記増幅手段によって増幅された比較結
    果に応じたパルス幅変調信号を発生するパルス幅変調手
    段とを有し、 上記パルス幅変調信号を制御信号として、上記燃料供給
    制御手段の開閉動作を制御することを特徴とする請求項
    12記載の磁界発生装置。
  14. 【請求項14】 上記巻線は、一端が上記負極電極の表
    面に接触して電気的に接続されるとともに、上記正極電
    極の表面における電流の向きと上記負極電極の表面にお
    ける電流の向きとが同方向となるように他端が上記正極
    電極の表面に接触して電気的に接続され、 上記燃料電池及び上記巻線は、上記コアの表面に沿って
    設けられていることを特徴とする請求項11記載の磁界
    発生装置。
  15. 【請求項15】 上記巻線は、少なくとも上記負極電極
    の一端面と上記正極電極の一端面とによって上記負極電
    極及び上記正極電極と電気的に接続されていることを特
    徴とする請求項14記載の磁界発生装置。
  16. 【請求項16】 上記負極電極と上記コアとの境界に絶
    縁材が挿入されていることを特徴とする請求項15記載
    の磁界発生装置。
  17. 【請求項17】 上記燃料電池に上記負極活性物質を供
    給する負極燃料供給管と、 上記燃料電池に上記正極活性物質を供給する正極燃料供
    給管とを備えることを特徴とする請求項11記載の磁界
    発生装置。
  18. 【請求項18】 2次側に対して所定の電圧を与えるた
    めの磁界を発生し、上記2次側と磁気的に結合すること
    によってトランスとして機能する1次側からなる直流電
    源としての燃料電池を用いた磁界発生器であって、 負極活性物質が供給される負極電極と、正極活性物質が
    供給される正極電極と、上記負極電極と上記正極電極と
    によって挟み込まれた電解質とからなる燃料電池と、 上記燃料電池に供給される上記負極活性物質及び/又は
    上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質及び/
    又は上記正極活性物質の供給路を開閉することによって
    制御する燃料供給制御手段と、 上記負極電極に一端を接続されるとともに、上記正極電
    極に他端を接続される巻線と、 上記巻線が表面に沿って巻回されて上記巻線の生じる起
    磁力が発生させる磁束が通過するコアとを備えることを
    特徴とする磁界発生器。
  19. 【請求項19】 直流電源としての燃料電池からの出力
    電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用いた電
    圧変換装置であって、 負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性
    物質が供給される第1の正極電極と、上記第1の負極電
    極と上記第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の
    電解質とからなる第1の燃料電池と、 上記第1の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第1の燃料供給制御手段と、 上記第1の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第1の正極電極に他端を接続される第1の1次巻線と、 上記負極活性物質が供給される第2の負極電極と、上記
    正極活性物質が供給される第2の正極電極と、上記第2
    の負極電極と上記第2の正極電極とによって挟み込まれ
    た第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、 上記第2の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第2の燃料供給制御手段と、 上記第2の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第2の正極電極に他端を接続される第2の1次巻線と、 上記第1の1次巻線及び上記第2の1次巻線が表面に沿
    って巻回されて上記第1の1次巻線及び上記第2の1次
    巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコア
    と、 上記コアの表面に沿って巻回されて上記コアを介して上
    記第1の1次巻線及び上記第2の1次巻線と磁気的に結
    合された2次巻線とを備え、 上記第1の燃料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制
    御手段が相補的に開閉動作することによって上記第1の
    燃料電池及び上記第2の燃料電池に対する上記負極活性
    物質及び/又は上記正極活性物質の供給量を制御して、
    上記コアの内部に交番磁界を発生させ、上記第1の1次
    巻線及び上記第2の1次巻線に発生した電圧とは異なる
    所定の電圧を上記2次巻線に発生させることを特徴とす
    る電圧変換装置。
  20. 【請求項20】 上記第1の燃料供給制御手段及び上記
    第2の燃料供給制御手段の開閉動作を制御する制御回路
    手段を備えることを特徴とする請求項19記載の電圧変
    換装置。
  21. 【請求項21】 上記制御回路手段は、基準信号を発生
    する基準信号発生手段と、負荷の両端の電圧と上記基準
    信号発生手段によって発生される上記基準信号とを比較
    する比較手段と、上記比較手段による比較結果を増幅す
    る増幅手段と、上記増幅手段によって増幅された比較結
    果に応じたパルス幅変調信号を発生するパルス幅変調手
    段とを有し、 上記パルス幅変調信号を制御信号として、上記第1の燃
    料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制御手段の開閉
    動作を制御することを特徴とする請求項20記載の電圧
    変換装置。
  22. 【請求項22】 上記制御回路手段は、所定時間毎に上
    記第1の燃料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制御
    手段の開閉動作を切り替えるための制御信号を発生する
    制御信号発生手段を有することを特徴とする請求項20
    記載の電圧変換装置。
  23. 【請求項23】 上記第1の1次巻線は、一端が上記第
    1の負極電極の表面に接触して電気的に接続されるとと
    もに、上記第1の正極電極の表面における電流の向きと
    上記第1の負極電極の表面における電流の向きとが同方
    向となるように他端が上記第1の正極電極の表面に接触
    して電気的に接続され、 上記第2の1次巻線は、一端が上記第2の負極電極の表
    面に接触して電気的に接続されるとともに、上記第2の
    正極電極の表面における電流の向きと上記第2の負極電
    極の表面における電流の向きとが同方向となるように他
    端が上記第2の正極電極の表面に接触して電気的に接続
    され、 上記第1の燃料電池及び上記1第1の1次巻線、並びに
    上記第2の燃料電池及び上記第2の1次巻線は、上記コ
    アの表面に沿って設けられていることを特徴とする請求
    項19記載の電圧変換装置。
  24. 【請求項24】 上記第1の1次巻線は、少なくとも上
    記第1の負極電極の一端面と上記第1の正極電極の一端
    面とによって上記第1の負極電極及び上記第1の正極電
    極と電気的に接続されていることを特徴とする請求項2
    3記載の電圧変換装置。
  25. 【請求項25】 上記第1の負極電極と上記コアとの境
    界に絶縁材が挿入されるとともに、上記第2の正極電極
    と上記コアとの境界に絶縁材が挿入されていることを特
    徴とする請求項24記載の電圧変換装置。
  26. 【請求項26】 上記第1の1次巻線及び上記第2の1
    次巻線は、それぞれ、上記第1の1次巻線によって生じ
    る磁界の向きと上記第2の1次巻線によって生じる磁界
    の向きとが逆方向となるように、巻線の向きが設定され
    ていることを特徴とする請求項19記載の電圧変換装
    置。
  27. 【請求項27】 上記第1の1次巻線及び上記第2の1
    次巻線の巻数は、互いに等しく設定されていることを特
    徴とする請求項19記載の電圧変換装置。
  28. 【請求項28】 上記第1の燃料電池に上記負極活性物
    質を供給する第1の負極燃料供給管と、 上記第1の燃料電池に上記正極活性物質を供給する第1
    の正極燃料供給管と、 上記第2の燃料電池に上記負極活性物質を供給する第2
    の負極燃料供給管と、 上記第2の燃料電池に上記正極活性物質を供給する第2
    の正極燃料供給管とを備えることを特徴とする請求項1
    9記載の電圧変換装置。
  29. 【請求項29】 上記第1の負極電極と上記第1の正極
    電極との間に電気的に接続される第1の抵抗と、 上記第2の負極電極と上記第2の正極電極との間に電気
    的に接続される第2の抵抗とを備えることを特徴とする
    請求項19記載の電圧変換装置。
  30. 【請求項30】 上記コアは、搭載される装置架体と兼
    用されていることを特徴とする請求項19記載の電圧変
    換装置。
  31. 【請求項31】 直流電源としての燃料電池からの出力
    電圧を所定の直流電圧へと変換する燃料電池を用いた電
    圧変換器であって、 負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性
    物質が供給される第1の正極電極と、上記第1の負極電
    極と上記第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の
    電解質とからなる第1の燃料電池と、 上記第1の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第1の燃料供給制御手段と、 上記第1の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第1の正極電極に他端を接続される第1の1次巻線と、 上記負極活性物質が供給される第2の負極電極と、上記
    正極活性物質が供給される第2の正極電極と、上記第2
    の負極電極と上記第2の正極電極とによって挟み込まれ
    た第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、 上記第2の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第2の燃料供給制御手段と、 上記第2の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第2の正極電極に他端を接続される第2の1次巻線と、 上記第1の1次巻線及び上記第2の1次巻線が表面に沿
    って巻回されて上記第1の1次巻線及び上記第2の1次
    巻線の生じる起磁力が発生させる磁束が通過するコア
    と、 上記コアの表面に沿って巻回されて上記コアを介して上
    記第1の1次巻線及び上記第2の1次巻線と磁気的に結
    合された2次巻線とを備えることを特徴とする電圧変換
    器。
  32. 【請求項32】 2次側に対して所定の電圧を与えるた
    めの磁界を発生し、上記2次側と磁気的に結合すること
    によってトランスとして機能する1次側からなる直流電
    源としての燃料電池を用いた磁界発生装置であって、 負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性
    物質が供給される第1の正極電極と、上記第1の負極電
    極と上記第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の
    電解質とからなる第1の燃料電池と、 上記第1の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第1の燃料供給制御手段と、 上記第1の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第1の正極電極に他端を接続される第1の巻線と、 上記負極活性物質が供給される第2の負極電極と、上記
    正極活性物質が供給される第2の正極電極と、上記第2
    の負極電極と上記第2の正極電極とによって挟み込まれ
    た第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、 上記第2の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第2の燃料供給制御手段と、 上記第2の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第2の正極電極に他端を接続される第2の巻線と、 上記第1の巻線及び上記第2の巻線が表面に沿って巻回
    されて上記第1の巻線及び上記第2の巻線の生じる起磁
    力が発生させる磁束が通過するコアとを備え、 上記第1の燃料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制
    御手段が相補的に開閉動作することによって上記第1の
    燃料電池及び上記第2の燃料電池に対する上記負極活性
    物質及び/又は上記正極活性物質の供給量を制御して、
    上記コアの内部に交番磁界を発生させることを特徴とす
    る磁界発生装置。
  33. 【請求項33】 上記第1の燃料供給制御手段及び上記
    第2の燃料供給制御手段の開閉動作を制御する制御回路
    手段を備えることを特徴とする請求項32記載の磁界発
    生装置。
  34. 【請求項34】 上記制御回路手段は、基準信号を発生
    する基準信号発生手段と、負荷の両端の電圧と上記基準
    信号発生手段によって発生される上記基準信号とを比較
    する比較手段と、上記比較手段による比較結果を増幅す
    る増幅手段と、上記増幅手段によって増幅された比較結
    果に応じたパルス幅変調信号を発生するパルス幅変調手
    段とを有し、 上記パルス幅変調信号を制御信号として、上記第1の燃
    料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制御手段の開閉
    動作を制御することを特徴とする請求項33記載の磁界
    発生装置。
  35. 【請求項35】 上記制御回路手段は、所定時間毎に上
    記第1の燃料供給制御手段及び上記第2の燃料供給制御
    手段の開閉動作を切り替えるための制御信号を発生する
    制御信号発生手段を有することを特徴とする請求項33
    記載の磁界発生装置。
  36. 【請求項36】 上記第1の巻線は、一端が上記第1の
    負極電極の表面に接触して電気的に接続されるととも
    に、上記第1の正極電極の表面における電流の向きと上
    記第1の負極電極の表面における電流の向きとが同方向
    となるように他端が上記第1の正極電極の表面に接触し
    て電気的に接続され、 上記第2の巻線は、一端が上記第2の負極電極の表面に
    接触して電気的に接続されるとともに、上記第2の正極
    電極の表面における電流の向きと上記第2の負極電極の
    表面における電流の向きとが同方向となるように他端が
    上記第2の正極電極の表面に接触して電気的に接続さ
    れ、 上記第1の燃料電池及び上記1第1の巻線、並びに上記
    第2の燃料電池及び上記第2の巻線は、上記コアの表面
    に沿って設けられていることを特徴とする請求項32記
    載の磁界発生装置。
  37. 【請求項37】 上記第1の巻線は、少なくとも上記第
    1の負極電極の一端面と上記第1の正極電極の一端面と
    によって上記第1の負極電極及び上記第1の正極電極と
    電気的に接続されていることを特徴とする請求項36記
    載の磁界発生装置。
  38. 【請求項38】 上記第1の負極電極と上記コアとの境
    界に絶縁材が挿入されるとともに、上記第2の正極電極
    と上記コアとの境界に絶縁材が挿入されていることを特
    徴とする請求項37記載の磁界発生装置。
  39. 【請求項39】 上記第1の巻線及び上記第2の巻線
    は、それぞれ、上記第1の巻線によって生じる磁界の向
    きと上記第2の巻線によって生じる磁界の向きとが逆方
    向となるように、巻線の向きが設定されていることを特
    徴とする請求項32記載の磁界発生装置。
  40. 【請求項40】 上記第1の巻線及び上記第2の巻線の
    巻数は、互いに等しく設定されていることを特徴とする
    請求項32記載の磁界発生装置。
  41. 【請求項41】 上記第1の燃料電池に上記負極活性物
    質を供給する第1の負極燃料供給管と、 上記第1の燃料電池に上記正極活性物質を供給する第1
    の正極燃料供給管と、 上記第2の燃料電池に上記負極活性物質を供給する第2
    の負極燃料供給管と、 上記第2の燃料電池に上記正極活性物質を供給する第2
    の正極燃料供給管とを備えることを特徴とする請求項3
    2記載の磁界発生装置。
  42. 【請求項42】 2次側に対して所定の電圧を与えるた
    めの磁界を発生し、上記2次側と磁気的に結合すること
    によってトランスとして機能する1次側からなる直流電
    源としての燃料電池を用いた磁界発生器であって、 負極活性物質が供給される第1の負極電極と、正極活性
    物質が供給される第1の正極電極と、上記第1の負極電
    極と上記第1の正極電極とによって挟み込まれた第1の
    電解質とからなる第1の燃料電池と、 上記第1の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第1の燃料供給制御手段と、 上記第1の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第1の正極電極に他端を接続される第1の巻線と、 上記負極活性物質が供給される第2の負極電極と、上記
    正極活性物質が供給される第2の正極電極と、上記第2
    の負極電極と上記第2の正極電極とによって挟み込まれ
    た第2の電解質とからなる第2の燃料電池と、 上記第2の燃料電池に供給される上記負極活性物質及び
    /又は上記正極活性物質の供給量を、上記負極活性物質
    及び/又は上記正極活性物質の供給路を開閉することに
    よって制御する第2の燃料供給制御手段と、 上記第2の負極電極に一端を接続されるとともに、上記
    第2の正極電極に他端を接続される第2の巻線と、 上記第1の巻線及び上記第2の巻線が表面に沿って巻回
    されて上記第1の巻線及び上記第2の巻線の生じる起磁
    力が発生させる磁束が通過するコアとを備えることを特
    徴とする磁界発生器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009303474A (ja) * 2008-05-14 2009-12-24 Fuji Electric Device Technology Co Ltd スイッチング電源

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