JP2007287289A - 光ディスク装置および光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法 - Google Patents

光ディスク装置および光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、反りの大きい光ディスクや特に複数層の光ディスクの反りが大きくなる外周部での記録のときでも記録品質を劣化させることのない最適なチルト値を求めることができる光ディスク装置および光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光ディスク1の案内溝に設けられ光ディスク1に情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する検出手段と、差異が閾値以上の場合、光ディスク1に対する対物レンズ6を所定の複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスク1に対する対物レンズ6の角度を調整する制御手段を具備する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに対して記録を行う光ディスク装置に関し、特に光ディスクのデータ記録面に対するレーザ光の入射角度を制御する機構を備えた光ディスク装置および光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法に関する。
パーソナルコンピュータの外部記憶装置として、円盤状の記録媒体である光ディスクが一般に使用されている。この光ディスクは、平面状で形成されているが実際には完全な平面とすることは難しく光ディスク半径方向の外周部にかけて反りを生じることがある。これらは雰囲気温度が高い場合には、記録および再生中に光ディスク記録装置が温度上昇し、光ディスク装置の温度上昇に伴い、光ディスクが光ディスク雰囲気の熱を吸収し、光ディスクのポリカーボネイト板が熱変形し、光ディスク半径方向に対して、さらに光ディスクが反る場合がある。
また、光ディスクに対しレーザ光を照射し情報を記録した後に記録した情報を再生する場合に、記録した信号には時間的揺らぎが存在せずとも、再生信号には時間軸上の揺らぎが生じる。この時間軸上の揺らぎの成分から、モータの回転時間変動、光ディスクの偏芯等の機械的要因を取り除いたこの時間軸上の揺らぎをジッタと呼ぶ。このジッタの悪化の原因には、再生スポットが有限な大きさを持つためマーク間隔が狭いことによる記録マークの前後の干渉、収差による再生波形の歪み、ノイズ、隣接トラックからの反射回折光によるクロストーク等が上げられる。レーザ光がディスク面に対し垂直になっていないと収差が発生し、隣接トラックからの反射回折光によるクロストークを発生させ、ジッタを引き起こす要因となる。
従って、光ディスクの反りに対してレーザ光がディスク面に対し垂直になるように光ピックアップの対物レンズの角度(チルト角またはチルト値と呼ぶ)を調整する手法が採用されている。
図15は、レーザ光と光ディスクの関係を示す図である。
図15(a)は、光ディスク1がレーザ光に対して傾きをもって入射した場合の記録面での状態を示している。この傾きがある場合には前述のように記録面で収差を生じ、ジッタを引き起こす要因となる。
図15(b)は、レーザ光の光ディスク1への入射角を垂直となるように対物レンズ6を傾けた状態を示している。これにより光ディスク1での収差が小さくなり、隣接トラックからの反射回折光によるクロストークを低減し、よってジッタも小さくすることができる。
記録型DVDのドライブ装置では、対物レンズに対して光ディスクが半径方向に傾いている場合でも記録・再生特性を理想的な状態に維持するために、対物レンズと光ディスクの間の相対角度を適正な状態に保つように学習制御する対物レンズチルト学習制御が行われている。この対物レンズチルト学習制御は、光ディスクの全面に対して光ピックアップの対物レンズを半径方向に移動しながら、複数のポイントでチルト値を測定し、光ディスクの全面に亘るチルトの近似曲線を求める全面チルト学習技術や、その近似曲線をもとに、光ディスクの任意の半径方向位置にシークする際に、その位置に対応するチルト駆動値をチルトアクチュエータに印加するチルト制御技術が用いられていた。
従来の光ディスク装置における対物レンズのチルト制御に関して図16を用いて説明する。
図16は、従来の光ディスク装置の対物レンズのチルト制御ブロック図である。図16において、101はホストコンピュータ、102は光ディスク装置、103はインターフェース、1は光ディスク、2はピックアップモジュール、3は光ピックアップ、4はスピンドルモータ、5はフォーカス駆動コイル、6は対物レンズ、7はレーザ、8は反射光受光手段、9はチルト駆動手段、10はキャリッジ、11は反射光演算手段、12はデジタルサーボコントローラ、13はデータ処理部、14はフォーカス駆動コイル制御手段、16はチルト値制御手段、17はレーザ駆動制御手段、18はドライブ制御手段、19はチルト値演算手段19、21はスピンドルモータ駆動手段である。
以上のように構成されたチルト制御手段における全面チルト学習について図17を用いて説明する。
図17は、従来の光ディスク装置のチルト制御に関する説明図である。図17(a)に示すように光ディスク1は内周から外周に向けて反りを有している。この反りの角度を算出するため、ディスク半径位置23mm〜58mmまでを複数ポイントに分割し、例えば内周から外周に向けてA、B、C、D、E、F、G、Hとし、この各複数ポイントにおいて対物レンズ6を光ディスク1の記録面へ移動しフォーカスを制御し各ポイントでのフォーカス駆動値を取得する。
図17(b)は、光ディスク1の半径方向での複数のポイントの各ポイントにおけるフォーカス駆動値(移動値としてもよい)を示している。このフォーカス駆動値を、各ポイントに対応させてAf、Bf、Cf、Df、Ef、Ff、Gf、Hfとし、図17(b)に示すように例えばポイントEではフォーカス駆動値Ef,ポイントFではフォーカス駆動値Efとして光ディスクのその位置での傾きを算出する。2点間距離はF−Eで求められ、その間でのフォーカス駆動値差=Ff−EfよりF−E間でのディスクの高低差が求められるため、E、Fの2点間でのディスクの反り角度を求めることが可能である。
E−F間の傾きをTEFとすると、TEF(θ)=ATAN((Ff−Ef)/(F−E))で求めることができる。
同様にして、A−B間、B−C間、C−D間、D−E間、F−G間、G−H間でのディスク反り角度を求めることにより、光ディスク1の全面での反り角度が分かり、その結果に応じて、対物レンズ6のチルト値をディスク盤面に対して並行となるように、すなわち対物レンズ6の光軸が光ディスク1に対して垂直になるように、一連の記録動作を行う前に学習する。求めたチルト値は、近似式で近似して、半径位置ごとに光ディスク1へのチルトとして参照できる。なお、近似式にしなくても、各半径位置(例えば前述のA−B間、B−C間、C−D間、D−E間、E−F間、F−G間、G−H間)の値をその区間のチルト値として記憶装置に格納して、チルト値として参照するようにしてもよい。このチルト値学習を全面レンズチルト値学習と呼ぶ。
従来の全面レンズチルト学習制御方法の一例として、光ディスク1の全面に亘ってチルト値を学習する技術が、(特許文献1)に記載されている。
特開2003−281761号公報
この全面レンズチルト学習によるチルト値の決定方法では、比較的反りの少ない光ディスクや光ディスクの内周部に対しての記録のときは記録品質を上げることは可能であり有効であった。
しかしながら、反りの大きい光ディスクや、反りが大きくなる外周部での光ディスクの記録のとき、また複数層例えば2層ディスクに対しての記録では、光ディスクの製造時における貼り合せ精度が一定でないために部分的に第2層での反りに影響があった。また反りの大きい外周部では全面学習によるチルト値算出のときの演算精度が悪く、特に第2層以降の記録層ではさらにチルト値が最適に補正されず、第1層と第2層で必ずしも同一のチルト値とはならない。従って第1層のチルト値を用いて第2層で記録を行うと第2層ではさらにチルト値が最適に補正されず、記録品質への影響があり再生時のリードエラーが発生するという課題があった。特に第1層から第2層へ連続して記録するときに第2層に適したように補正していないチルト値で記録すると再生時のリードエラーが発生するという課題があった。また、上記のような記録時に記録層が移りながら連続に記録を行う場合だけで無く、光ディスクへの反りが大きくなる外周部への追記時にも同様な課題があった。本発明は、反りの大きい光ディスクや特に複数層の光ディスクの反りが大きくなる外周部での記録のときでも記録品質を劣化させることのない最適なチルト値を求めることができる光ディスク装置および光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するため、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する差異検出手段と、この差異が閾値以上の場合、光ディスクに対する対物レンズを所定の複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整する制御手段を具備することを特徴とする光ディスク装置であり、この構成によれば、光ディスクのグルーブに形成されているウォブル情報を利用することで、光ディスクに実際に記録して記録した情報を基にチルト補正をしなくてもよく、ウォブル情報を利用してチルト補正が可能となる。さらに光ディスクに情報を記録するときに記録する位置で部分的に光ディスクに反りがあっても、また使用中に使用環境が変わり反りが大きくなっても、記録開始前に記録開始位置で光ディスクと対物レンズのチルト角度を最適化することができる。従って、記録するときの光ディスクの反りに合わせて光ディスクの記録面に対して光ビームを垂直に照射させることができるようになり、光ディスクの記録面上で光ビームの収差を減らすことができるので、使用環境を問わず記録品質がすぐれた光ディスク装置とすることができるようになる。
本発明の光ディスク装置は、光ディスクの第1層、および第2層においてメディアに反りによりチルトが大きくなった場合においても、適正なチルト値を求め、求められたチルト値を基に、チルト駆動値をチルト駆動手段に印加することで、第1層、および第2層の外周部における記録品質の劣化を防ぐことができる。
請求項1記載の発明は、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する差異検出手段と、この差異が閾値以上の場合、光ディスクに対する対物レンズを所定の複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスクに対する対物レンズの角度を調整する制御手段を具備することを特徴とする光ディスク装置であり、この構成によれば、光ディスクのグルーブに形成されているウォブル情報を利用することで、光ディスクに実際に記録して記録した情報を基にチルト補正をしなくてもよく、ウォブル情報を利用してチルト補正が可能となる。さらに、光ディスクに情報を記録するときに記録する位置で部分的に光ディスクに反りがあっても、また、使用中に使用環境が変わり反りが大きくなっても、記録開始前に記録開始位置で光ディスクと対物レンズの相対角度を最適化することができる。従って、記録するときの光ディスクの反りに合わせて光ディスクの記録面に対して光ビームを垂直に照射させることができるようになり、光ディスクの記録面上で光ビームの収差を減らすことができるので、使用環境を問わず記録品質がすぐれた光ディスク装置とすることができるようになる。
請求項2記載の発明は、光ディスクの半径方向の複数位置で対物レンズと焦点が合う距離を検出し、この検出結果に基づいて対物レンズに対する光ディスクの角度を検出する角度検出手段と、検出した光ディスクの角度に対して対物レンズが平行になるように対物レンズの角度を調整する角度調整手段と、調整した対物レンズの角度で光ディスクに情報を記録する際、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する差異検出手段と、差異が閾値以上の場合、光ディスクに対する対物レンズを所定の複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスクに対する対物レンズの角度を調整する制御手段を具備することを特徴とする光ディスク装置であり、この構成によれば、光ディスクを光ディスク装置に装着したときにフォーカス調整で光ディスクの半径方向の全面に亘るチルト角を求める全面チルト学習によって、光ディスクの概略のチルト値を検出できるので反りの小さい内周部への記録ではこの概略チルト値を利用できる。また、光ディスクの外周部は反りが大きかったり、反りが全周に亘って一律の反りでなかったりし、概略チルト値の検出では演算誤差が生じ記録位置で最適チルト値でないことがあるが、本発明の構成では光ディスクに情報を記録するときに光ディスクと対物レンズの相対角度を記録する位置で最適化することができる。従って、部分的に光ディスクに反りがあってもまた、使用中に使用環境が変わり反りが大きくなっても、記録開始前に記録開始位置でこの光ディスクと対物レンズの相対角度を最適化することができ、記録時の光ディスクの反りに合わせて記録面に対して光ビームを垂直に照射させることができるようになる。従って、反りの小さい記録位置では、記録時間の増加をせず、しかも反りが大きくなると記録品質を最適化できる光ディスク装置を提供できるようになる。
請求項3記載の発明は、信号検出手段は、ウォブル信号のジッタ検出する手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置であり、光ディスクに記録されているウォブル情報からの信号を検出できるので、信号の時間軸上の揺らぎであるジッタを検出することで、光ディスクの記録面で光ビームの収差が最適に形成されているかどうかを検出できるようになるので、光ディスクの反りに対しての対物レンズの相対角度が最適に調整されているかどうかが判別できるようになる。
請求項4記載の発明は、制御手段は、光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して前記差異を再検出するとき、対物レンズの焦点が合う位置から焦点をずらす位置に対物レンズをオフセットするオフセット手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の光ディスク装置であり、この構成によれば、光ディスクの記録面上での焦点を僅かにずらすことで、光スポットの径を大きくし、よって対物レンズの傾き角度によるウォブル信号の基準からのずれを顕著にすることができるようになり、最適な対物レンズと光ディスクの相対角度を求めることができるようになる。
請求項5記載の発明は、角度検出手段は、光ディスク起動時または最適記録レーザパワー決定時に光ディスクの半径方向の異なる複数の点で最適フォーカスを行い、各々の点での最適フォーカス位置の差から光ディスクの角度を求めることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置であり、光ディスクの半径方向の複数の位置でフォーカスを最適化する対物レンズの位置を検出し、検出した対物レンズの位置で光ディスクの反りの状態を判別できるので、光ディスクを光ディスク装置に装着したときに予め検出しておけば、記録するときに利用できるようになる。また、複数の点を近似曲線とすることで、より精度よく光ディスクの反りも検出できるようになる。
請求項6記載の発明は、光ディスクは、複数層の記録面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置であり、この構成によれば、複数層例えば2層ディスクの第2層目のように、光ディスクの製造のとき第1層との貼り合せ精度が悪く、第2層目のチルト値が第1層と異なっても記録開始する位置で最適な対物レンズのチルト角を設定できるようになるので、光ディスクの記録面上で光スポットの収差が小さくなり、記録品質のよい光ディスク装置を提供できるようになる。
請求項7記載の発明は、光ディスクは、複数層の記録面を有し、制御手段は、第1層の記録面に記録するとき角度調整手段による対物レンズの角度を調整して記録し、第2層以降の記録面に記録するとき、差異検出手段により差異が最小の対物レンズの角度を最適角度として調整して記録する制御する制御手段としたことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置であり、この構成によれば、第1層の記録では、フォーカスの最適となる対物レンズの位置から算出した光ディスクの反り(傾き)で対物レンズの光ディスクへの相対角を決定して記録し、複数層の記録面を有する第2層目以降の記録では、第1層で設定した対物レンズの光ディスクに対する相対角度を基に記録面の状態に合わせて対物レンズの記録面に対する相対角度を最適化できるようにるので、光ディスクの記録面上で光スポットの収差が小さくなり、記録品質のよい光ディスク装置を提供できるようになる。
請求項8記載の発明は、制御手段は、光ディスクの内周の記録面に記録するとき角度調整手段による対物レンズの角度を調整して記録し、光ディスクの外周の記録面に記録するとき、前差異検出手段により差異が最小の対物レンズの角度を最適角度として調整して記録する制御する制御手段としたことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置であり、この構成によれば、光ディスクの外周部で反りが大きかったり、反りが全周に亘って一律の反りでなかったりする位置で、光ディスクの半径方向に対して少ないポイントでのチルト値の検出では演算誤差が生じ、記録位置でチルト値が最適に求まらず、求めた概略チルトではチルトが最適とならない外周位置でもチルト角を設定できるようになるので、光ビームの光ディスクの記録面上で光ビームの収差を減らすことができるようになるので記録品質がすぐれた光ディスク装置とすることができるようになる。
請求項9記載の発明は、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、差異が所定値以上の場合、光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法であり、この方法によれば、光ディスクに情報を記録するときに光ディスクに反りなどがあってもこの光ディスクと対物レンズのチルト角を最適化することができるので、光ディスクの記録面に対して光ビームを垂直に照射させることができるようになり、従って光ビームの光ディスクの記録面上で光ビームの収差を減らすことができるようになるので記録品質がすぐれた光ディスク装置とすることができるようになる。
請求項10記載の発明は、光ディスクの半径方向の複数位置で対物レンズと焦点が合う距離を検出し、この検出結果に基づいて対物レンズに対する光ディスクの角度を検出し、光ディクスに対して対物レンズが平行になるように対物レンズの角度を調整し、光ディスクに情報を書込む際、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、差異が所定値以上の場合、光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法であり、この方法によれば、光ディスクの反りなどがあって光ディスクと対物レンズの相対角度を予め粗設定することができ、光ディスクの反りの小さい内周側などではこの粗設定したチルト角で記録し、反りの大きい光ディスクや光ディスクの反りの大きい外周側では、さらに光ディスクと対物レンズの相対角度を再度決定できるようになるので、反りが小さいときはチルト角の調整時間の短縮を、反りが大きくなれば記録品質を最適化ができるようになる。
請求項11記載の発明は、光ディスクの案内溝に設けられ光ディスクに情報を記録するときの回転速度のリファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、差異が所定値以上の場合、対物レンズの焦点が合う位置から焦点をずらす位置に前もってオフセットし、光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して差異を再検出し、差異が最小の角度を最適角度として光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法であり、この方法によれば、光ディスクの記録面上での焦点を僅かにずらすことで、光スポットの径を大きくし、よって対物レンズの傾き角度によるウォブル信号の基準からのずれを顕著にすることができるようになり、最適な対物レンズと光ディスクの相対角度を求めることができるようになる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図を参照にしながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における光ディスク装置のブロック図である。
図1において、101はホストコンピュータ、102は光ディスク装置、103はインターフェース、1は光ディスク、2は光ピックアップモジュール、3は光ピックアップ、4はスピンドルモータ、5はフォーカス駆動コイル、6は対物レンズ、7はレーザ、8は反射光受光手段、9はチルト駆動手段、10はキャリッジ、11は反射光演算手段、12はデジタルサーボコントローラ、13はデータ処理部、14はフォーカス駆動コイル制御手段、15はウォブルジッタ検出手段、16はチルト制御手段、17はレーザ駆動制御手段、18はドライブ制御手段、19はチルト値演算手段、20はフォーカスオフセット手段、21はスピンドルモータ駆動手段、22は固有値記憶手段、23はチルト値−ウォブルジッタエラー対応記憶手段である。
以上のように構成された本発明の実施の形態における光ディスク装置について説明する。
図1において、ホストコンピュータ101と光ディスク装置102とはインターフェース103を介して情報の送受信がされる。ホストコンピュータ101からの情報の記録または再生の要求は、インターフェース103を介して光ディスク装置102に送られる。この要求は、ホストコンピュータ101からインターフェースのパケットコマンドなどで要求され、光ディスク装置102はこのコマンドに応答して記録や再生などの動作をする。
光ピックアップモジュール2は、光ディスク1に情報の記録または再生の少なくとも一方を行う光ディスク1を回転させるスピンドルモータ4と、レーザ7の発光パターンを利用して光ディスク1に情報の記録または再生の少なくとも一方を行う光ピックアップ手段である光ピックアップ3と、光ピックアップ3が搭載されたキャリッジ10を光ディスク1の半径方向に移動させるためのフィード部(図示せず)とによって構成されたものである。
フォーカス駆動コイル5は、フォーカス駆動コイル制御手段14によって光ピックアップ3の対物レンズ6を光ディスク1の記録面に近づけたり離れたり制御する駆動コイルで、光ディスク1の記録面に焦点を合わせるように調整する。
レーザ駆動制御手段17は、光ディスク1に情報を記録または再生するときのレーザ7のレーザパワーを駆動制御する。
反射光受光手段8は、光ディスク1からの反射光を受光し、受光した反射光を基に信号出力を行う。出力された信号は、フォーカスエラー信号やウォブル信号を生成し、ディジタルサーボコントローラ12の中にあるデータ処理部13でフォーカスエラー信号や後に述べるウォブルジッタエラー値を検出する。
チルト駆動手段9は、光ディスク1の記録面と対物レンズ6の光軸の角度(チルト角またはチルト値とも呼ぶ)を垂直に、即ち光ディスク1と対物レンズ6を並行に調整駆動する駆動手段であり、チルト値演算手段19で求めたチルト値を基に対物レンズ6と光ディスク1のチルト角を最適に調整する。
フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ3に備えられた対物レンズ6より出射される光ビームスポットと光ディスク1の記録面との焦点方向のずれを含んだ信号のことである。
光ディスク1には回転方向にらせん状に蛇行しながら溝が形成されており、ディスク回転用モータの回転制御の基準信号等のために一定の周波数を持っている。DVD−Rではグルーブとグルーブの間のランドにLPP(ランドプリピット)方式で、DVD+Rでは、ウォブル周波数を高周波にしてウォブル信号の位相にアドレス情報を乗せるADIP(アドレスインプリグルーブ)方式を用いている。ウォブルジッタとは、前記一定の周波数の信号であるウォブル信号の時間軸上のずれを表し、チルト値が最適値からずれるとウォブルジッタエラー値が増加する。光ディスク1に情報を記録するときのチルト値が適正でないと、光ディスク1の記録面上で光スポットに収差を生じ、レーザ光の記録パワーが不足し記録品質が劣化したり、アドレス情報の読み出しに失敗し記録位置が認識できなくなり記録中にサーボ外れ等が発生する。
光ディスク装置102の動作を説明するにあたり本発明で使用する光ディスク1に関して一例を説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係わる光ディスクの記録面の溝形状を示す図である。図2に示すように、光ディスク1の記録面は、光ディスク1の半径方向に微小な蛇行(ウォブルと呼ぶ)が形成されたグルーブ152とランド153とを有している。光ピックアップ3から照射された光スポット151はウォブルが形成された案内溝であるグルーブ152に沿って移動する。
図3は、本発明の実施の形態に係わるウォブルに関する説明図である。
図3において、光ディスク1に対して対物レンズ6が最適に調整されたときのウォブル信号波形が201であり、収差がありチルトが最適に調整されていないときのウォブル信号波形が202である。このように、適正チルト値に設定されていないと、光ディスク1の記録面上で光スポット151に収差を生じ、ウォブル信号の波形が乱れる。このウォブル信号の乱れを評価するのにウォブルジッタ値で評価する。
ウォブルジッタ値とは、光ディスク1と対物レンズ6とが最適に設定された状態でのウォブル信号波形の立上りと最適には設定されていない状態で測定したときのウォブル信号波形の時間軸上の揺らぎであり、図3中の203で示される。
このウォブル信号の1周期での時間Tに対しての揺らぎΔWが2%〜5%を上限と設定したときこれ以上のウォブルジッタが発生したらウォブルジッタエラーと定義している。
光ディスク1のウォブル情報から再生したウォブル信号は、光ディスク1に対して対物レンズ6が最適に調整されたときのウォブル信号波形201で信号の振幅が最も大きく、収差が発生すなわちチルト値が最適に調整されていないときのウォブル信号波形202では振幅が小さくなる。また時間軸上で立上り位置がΔW差異を生じている。
図1に示すデータ処理部13はウォブルジッタ検出手段15からウォブルジッタエラー値を測定しチルト値−ウォブルジッタエラー対応記憶手段23にチルト値とウォブルジッタエラー値を対応させて記憶する。
図4は、本発明の実施の形態に係わるチルト値とウォブルジッタエラー値の関係を示した図である。
図4に示すように、記録開始位置でチルト角度を初期チルト角度θ0から正方向(図中のθ+1〜θ+6)および負方向(図中のθ-1〜θ-6)に変更しながらウォブルジッタエラーを測定し、近似曲線に当てはめると、ウォブルジッタ値が最小となるチルト値θOPTを求めることができる。ウォブルジッタ値が最小のチルトθOPTを適正チルト値θOPTとする。
この適正チルト値を求めるには、少なくとも5ポイントを測定したがよく、25ポイント程度の測定を実施すれば、最適チルト値の精度がよくなる。
また、チルト角は、初期チルト角度θ0からおよそ±1度の範囲で前述のポイントを測定することで最適チルトを求めることができる。
図5は、本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットに対しての光ディスク記録面上での光ビームの集光状態の説明図である。
本発明の実施の形態におけるフォーカスオフセットとは、光ディスク焦点を合わせた状態から光ディスクに対して対物レンズを光ディスク面から遠ざけたり、光ディスク面に近づけたりすることである。
図5(a)のように光ディスク1の記録面上で集光した状態から、図5(b)のように上方向にオフセットしたり、図5(c)のように下方向にオフセットしたりして、フォーカスオフセット調整を行う。フォーカスオフセットをさせるといずれも光ディスク1の記録面上での集光の幅(径)が広がる。このことを利用して、フォーカスオフセットをすることで、収差が増加して光ディスク記録面上でのウォブルジッターエラーが大きくなるのでチルト値に対してのウォブルジッタエラー値を検出しやすくなる。
図6は、本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットの有無でのチルト角度に対するウォブルジッタエラー値の関係を示した図である。
フォーカスオフセット値が有る場合とフォーカスオフセット値が無い場合と比較すると、フォーカスオフセット値が有る場合には、チルト角度に対するウォブルジッタエラー値の変化が大きいことがわかる。
図7は、本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットを設定したチルトとウォブルジッタエラー値の測定領域説明図である。
ウォブルジッタエラー値の測定は、図7に示すように初期チルト値θ0からチルト値をチルト変更一定間隔、例えばΔθだけチルトを正方向および負の方向に加えて測定する。
測定途中でウォブルジッタエラー測定有効領域を越えたり、ウォブルジッタエラー値測定上限値を超えたらウォブルジッタエラー測定エラーとみなす。
これらの測定値を近似式で近似して適性チルト値を得る。
図8は、本発明の実施の形態に係わる固有値定義テーブルを示す図である。
図8において、固有値テーブルは固有値記憶手段22に格納されている。チルト基準値初期値D1、チルト変更一定間隔値D2,ウォブルジッタ測定長D3,ウォブルジッタ閾値D4を備えている。これらのテーブルは光ディスク1の領域ごとに備えており、記録開始位置ごとに準備されている。
チルト基準値初期値D1は、チルト値の初期値であり、例えば全面チルト学習で求めたチルト値を格納すればよい。ウォブルジッタ測定長D3は、チルト初期値に対しての正方向および負の方向の測定長を格納する。チルト変更一定間隔値D2は、チルト測定長を測定するポイント数で均等に割り算によって求めて格納する。
またウォブルジッタ閾値D4はウォブルジッタエラー値の上限を設けて、フォーカスオフセットの値によっては、大きくウォブルジッタエラーが発生し、測定不能になるのを対策している。
ウォブルジッタ測定長D3は、±1.0度程度設定しておけばよい。またウォブルジッタエラー閾値D4はウォブル信号の1周期の2〜5%に設定している。
なお、ウォブル信号の1周期時間はDVD−Rで標準速度回転速度ならば(1/140)×10-3sec、DVD+Rで標準速度回転速度ならば(1/817)×10-3secとなる。
図9は、本発明の実施の形態に係わるチルト値とウォブルジッタエラー値の対応テーブルを示す図である。
図9(a)では、チルト角度が負方向に段階的に増えるようにチルト値を設定しており、チルト値をT0からTmに図8のD2で示されるチルト値変更一定間隔値で順次負方向に設定しながら、各々のチルト値にてウォブルジッタ検出手段15によりウォブルジッタエラー値を各々のチルト値に対し測定し、ウォブルジッタエラー値をウォブルジッタエラー情報とし、チルト値とウォブルジッタエラー情報の対応テーブルとして保持しておくことを示している。なお、T0は図7のチルト基準値初期値D1である。
図9(b)では、チルト角度が正方向に段階的に増えるようにチルト値を設定しており、チルト値をU1からUmに図8のD2で示されるチルト値変更一定間隔値で順次正方向に設定しながら、各々のチルト値にてウォブルジッタ検出手段15によりウォブルジッタエラー値を各々のチルト値に対し測定し、ウォブルジッタエラー値をウォブルジッタエラー情報とし、チルト値とウォブルジッタエラー情報の対応テーブルとして保持しておくことを示している。
図10は、本発明の実施の形態に係わる光ディスクの領域の構成を示す図である。本発明の形態においては、複数の記録層を持つ光ディスクの内で、2層の光ディスクについて、奇数層を第1層、偶数層を第2層として説明する。
光ディスクの第1層であるLayer0の内周側から、内周での最適記録レーザパワー決定制御であるOPC(Optimum Power Control)用領域であるInner Drive Area 0領域201、リードイン領域であるLead−In Zone領域202、データ領域であるData Zone領域203、第1層の外周でのOPC領域とデータ領域を分離するためのMiddle Zone 0領域204、第1層の外周でのOPC領域であるOuter Drive Area 0領域205、第2の層であるLayer 1の内周側から内周でのOPC領域であるInner Drive Area 1領域206、リードアウト領域であるLead−Out Zone領域207、データ領域であるData Zone領域208、第2層の外周でのOPC領域とデータ領域を分離するためのMiddle Zone 1領域209、第2層の外周でのOPC領域であるOuter Drive Area 1領域210で構成している。
光ディスク1に記録するには、第1層では、Data Zone領域203の内周から記録し、第1層の記録が終了すると第2層ではData Zone208の外周から記録する。
図11は、本発明の実施の形態に係わるブロックエラー測定に関してのメイン処理手順を示す図、図12は、本発明の実施の形態に係わる固有値定義テーブル読込処理手順を示す図である。
図11において、サブルーチンである固有値定義テーブル読み込み手順(S1)、負方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得(S9)、正方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得(S10)を含んでいる。
図11において固有値定義テーブル読み込み(S1)が実行されると、図12の固有値定義テーブル読込処理にて、図8で示される固有値定義テーブルからチルト値基準値初期値D1を取得し(S20)、チルト値変更一定間隔値D2を取得(S21)し、ウォブルジッタ測定長D3を取得し(S22)、ウォブルジッタエラー閾値D4を取得する(S23)。
そして、全面チルト学習を実施(S2)し、任意位置の概略チルト値を求めておく。さらに記録開始先頭アドレスを取得し(S3)、記録開始先頭アドレス位置での半径位置を求める(S4)。記録開始先頭アドレス位置での概略チルト値を取得(S5)したら、チルト値制御手段に概略チルト値を設定し(S6)、ウォブルジッタ測定手段によりウォブルジッタ値を測定(S7)する。
ウォブルジッタ値が図8で示されるウォブルジッタ閾値D4を越えない(S8)場合には処理を終了するが、越える場合(S8)には、負方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得(S9)と正方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得(S10)を実行し、図9(a)の負方向チルト・ウォブルジッタエラー値対応テーブルと図9(b)の正方向チルト・ウォブルジッタエラー値対応テーブルからウォブルジッタエラー値の最小となるチルト値を求め、そのチルト値を適正チルト値とし処理全体を終了させる。
図13は、本発明の実施の形態に係わる負方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理手順を示す図、図14は、本発明の実施の形態に係わる正方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理手順を示す図である。
図13の負方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理において、図9で示したチルト値T0を基にT1からTmの範囲に存在する任意のチルト値を算出するために変数Aと変数Bを導入し、前記任意のチルト値をチルト基準値T0を基にして表現することにする。さらにチルト値TmはT1から数えてm番目となると考えておく。まず、変数Aに0を代入(S30)、変数BにS31で示される式により値が代入される(S31)。チルト値に変数Bの値を設定(S32)し、チルト値をチルト駆動手段に設定する。そして記録開始先頭アドレス位置での半径位置を求め、ウォブルジッタエラー測定手段によりウォブルジッタエラー値の測定(S33)を行い、1回分のウォブルジッタエラー値の測定時にエラー発生した(S34)場合には、ウォブルジッタエラー値を16進数のFFFFにして(S35)図7の負方向チルト・ウォブルジッタエラー値対応テーブルにチルト値に対応させてウォブルジッタエラー値を保存(S40)し処理を終了する。ウォブルジッタエラー値の測定時にエラー発生が無い場合には、ウォブルジッタ測定長分のジッタの測定が終了するまで測定を行い(S36)、図7の負方向チルト・ウォブルジッタエラー値対応テーブルにチルト値に対応させてウォブルジッタエラー値を保存(S37)する。そして、変数Aに1を加算(S38)し変数Aがmを越えた場合には、処理を終了する。変数Aがmを越え無い場合には、S31に戻り処理を繰り返す。
図14の正方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理において、図9で示したチルト値T0を基にU1からUmの範囲に存在する任意のチルト値を算出するために変数Cと変数Dを導入する。そして前記任意のチルト値をチルト基準値T0を基にして表現することにする。さらにチルト値UmはU1から数えてm番目となると考えておく。まず、変数Cに1を代入(S41)し任意のチルト値の番号、変数DにS42で示される式により値が代入される。チルト値に変数Dの値を設定(S43)し、チルト値をチルト駆動手段に設定する。そして記録開始先頭アドレス位置での半径位置を求め、ウォブルジッタエラー測定手段によりウォブルジッタエラー値の測定(S44)を行い、1回分のウォブルジッタエラー値の測定時にエラー発生した(S45)場合には、ウォブルジッタエラー値を16進数のFFFFにして(S46)、図9(b)の正方向チルト・ウォブルジッタエラーテーブルにチルト値に対応させてウォブルジッタエラー値を保存(S51)し処理を終了する。ウォブルジッタエラー値の測定時にエラー発生が無い場合には、ウォブルジッタ測定長分のジッタの測定が終了するまで測定を行い(S47)、図9(b)の正方向チルト・ウォブルジッタエラー値対応テーブルにチルト値に対応させてウォブルジッタエラー値を保存(S48)する。そして、変数Cに1を加算(S49)し変数Cがmを越えた場合には、処理を終了する。変数Cがmを越え無い場合には、S41に戻り処理を繰り返す(S50)。
本発明は、反りの大きい光ディスクであっても、常に光ディスクの記録面に対して垂直にレーザ光を照射ことができるので、特に複数層を有する光ディスクに記録および再生をする光ディスク装置に利用できる。
本発明の実施の形態における光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態に係わる光ディスクの記録面の溝形状を示す図 本発明の実施の形態に係わるウォブルに関する説明図 本発明の実施の形態に係わるチルト値とウォブルジッタエラー値の関係を示した図 本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットに対しての光ディスク記録面上での光ビームの集光状態の説明図 本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットの有無でのチルト角度に対するウォブルジッタエラー値の関係を示した図 本発明の実施の形態に係わるフォーカスオフセットを設定したチルトとウォブルジッタエラー値の測定領域説明図 本発明の実施の形態に係わる固有値定義テーブルを示す図 本発明の実施の形態に係わるチルト値とウォブルジッタエラー値の対応テーブルを示す図 本発明の実施の形態に係わる光ディスクの領域の構成を示す図 本発明の実施の形態に係わるブロックエラー測定に関してのメイン処理手順を示す図 本発明の実施の形態に係わる固有値定義テーブル読込処理手順を示す図 本発明の実施の形態に係わる負方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理手順を示す図 本発明の実施の形態に係わる正方向チルト・ウォブルジッタエラー値取得処理手順を示す図 レーザ光と光ディスクの関係を示す図 従来の光ディスク装置の対物レンズのチルト制御ブロック図 従来の光ディスクのチルト制御に関する説明図
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアッップモジュール
3 光ピックアップ
4 スピンドルモータ
5 フォーカス駆動コイル
6 対物レンズ
7 レーザ
8 反射光受光手段
9 チルト駆動手段
12 デジタルサーボコントローラ
14 フォーカス駆動コイル制御手段
15 ウォブルジッタ検出手段
16 チルト値制御手段
19 チルト値演算手段
20 フォーカスオフセット手段
22 固有値記憶手段
23 チルト値・ウォブルジッタエラー値対応記憶手段

Claims (11)

  1. 光ディスクの案内溝に設けられ前記光ディスクに情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、
    前記受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する検出手段と、
    前記差異が閾値以上の場合、前記光ディスクに対する対物レンズを所定の複数の角度に設定して前記差異を再検出し、前記差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整する制御手段を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクの半径方向の複数位置で対物レンズと焦点が合う距離を検出し、前記検出結果に基づいて対物レンズに対する前記光ディスクの角度を検出する角度検出手段と、前記検出した光ディクスの角度に対して前記対物レンズが平行になるように前記対物レンズの角度を調整する角度調整手段と、前記調整した対物レンズの角度で前記光ディスクに情報を記録する際、前記光ディスクの案内溝に設けられ前記光ディスクに情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光するウォブル信号受光手段と、前記受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出する差異検出手段と、
    前記差異が閾値以上の場合、前記光ディスクに対する対物レンズを所定の複数の角度に設定して前記差異を再検出し、前記差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整する制御手段を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記信号検出手段は、ウォブル信号のジッタを検出する手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御手段は、前記光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して前記差異を再検出するとき、前記対物レンズの焦点が合う位置から焦点をずらす位置に対物レンズをオフセットするオフセット手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 前記角度検出手段は、光ディスク起動時または最適記録レーザパワー決定時に前記光ディスクの半径方向の異なる複数の点で最適フォーカスを行い、前記各々の点での前記最適フォーカス位置の差から前記光ディスクの角度を求めることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  6. 前記光ディスクは、複数層の記録面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
  7. 前記光ディスクは、複数層の記録面を有し、
    前記制御手段は、第1層の記録面に記録するとき前記角度調整手段による前記対物レンズの角度を調整して記録し、
    第2層以降の記録面に記録するとき、前記差異検出手段により前記差異が最小の対物レンズの角度を最適角度として調整して記録する制御する制御手段としたことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  8. 前記制御手段は、前記光ディスクの内周の記録面に記録するとき前記角度調整手段による前記対物レンズの角度を調整して記録し、
    前記光ディスクの外周の記録面に記録するとき、前記差異検出手段により前記差異が最小の対物レンズの角度を最適角度として調整して記録する制御する制御手段としたことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  9. 光ディスクの案内溝に設けられ前記光ディスクに情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、前記受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、前記差異が所定値以上の場合、前記光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して前記差異を再検出し、前記差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法。
  10. 光ディスクの半径方向の複数位置で対物レンズと焦点が合う距離を検出し、この検出結果に基づいて対物レンズに対する前記光ディスクの角度を検出し、前記光ディクスに対して前記対物レンズが平行になるように前記対物レンズの角度を調整し、前記光ディスクに情報を書込む際、光ディスクの案内溝に設けられ前記光ディスクに情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、前記受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、前記差異が所定値以上の場合、前記光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して前記差異を再検出し、前記差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法。
  11. 光ディスクの案内溝に設けられ前記光ディスクに情報を記録するときの回転速度のレファレンス信号として使用するウォブル情報を受光し、前記受光した受光信号の時間軸上の基準からの差異を検出し、前記差異が所定値以上の場合、対物レンズの焦点が合う位置から焦点をずらす位置に前もってオフセットし、前記光ディスクに対する対物レンズを複数の角度に設定して前記差異を再検出し、前記差異が最小の角度を最適角度として前記光ディスクに対する対物レンズの角度を調整することを特徴とする光ディスク装置の対物レンズ角度調整方法。
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