JP2003217140A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスクドライブ装置

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JP2003217140A
JP2003217140A JP2003036500A JP2003036500A JP2003217140A JP 2003217140 A JP2003217140 A JP 2003217140A JP 2003036500 A JP2003036500 A JP 2003036500A JP 2003036500 A JP2003036500 A JP 2003036500A JP 2003217140 A JP2003217140 A JP 2003217140A
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Masaaki Sofue
雅章 祖父江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの各レイヤにおいて制御オフセッ
ト値を最適化し、また光ディスクのグルーブ部とランド
部とで異なる制御オフセット値を最適化することによっ
て、高品質の記録再生を可能にする。 【解決手段】 2層メディア21の各レイヤ1,0につ
いて、それぞれ制御オフセットを測定して、それぞれの
測定値を記憶し、対物レンズ22,23の光スポットの
照射されている記録層(レイヤ1,0)によって制御オ
フセット値を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片側読み取り方式
の2層メディア(光ディスク)について各層の記録信号
の再生または情報の記録を行う光ディスクドライブ装
置、またメディアのグルーブ部とランド部の両方で記録
信号の再生または情報の記録を行う光ディスクドライブ
装置に係り、DVDドライブ装置やMOドライブの光ピ
ックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクの高密度化を実現する一つの方
法として、グルーブ(ガイド溝:案内溝)と、ランド
(ガイド溝の間:案内溝の間)の両方に記録することに
より、トラック密度を従来の2倍にして高密度化を計る
方式が提案されている。そのグルーブの深さを所定の値
に設定すれば、ランド上に記録された情報マークと、隣
接するグルーブに記録された情報マークとのクロストー
クが小さくなり、高密度記録が可能になる(非特許文献
1参照)。
【0003】このように、グルーブ部とランド部の両方
に情報の記録が可能な高密度光ディスク等のメディアは
従来から知られている。このようなメディアの場合に
は、グルーブ部とランド部に情報を有しているので、対
物レンズは、この両方に光を照射する必要がある。そし
て、このようなメディアを使用して記録信号の再生また
は情報の記録を行う光ディスクドライブも各種のものが
用いられている。
【0004】前記のようにメディアのグルーブ部とラン
ド部の両方で記録信号の再生または情報の記録を行う光
ディスクドライブにあっては、情報の記録・再生に際し
て、光ピックアップの対物レンズから出射される光スポ
ットをメディアの所定位置に照射している。
【0005】ここで、従来の技術を図によって順次説明
する。
【0006】図7は、グルーブ部とランド部の両方に記
録情報を有するメディアについて、その要部構造を一部
拡大して示す斜視図である。図において、1はメディア
(記録媒体)で、1aは基板、1bは記録膜、Gはグル
ーブトラック、Lはランドトラック、Mは記録マーク、
pはトラックピッチ、矢印Aはレーザ光の入射方向を示
す。
【0007】図7に示すように、メディア1の一面に
は、グルーブトラックGとランドトラックLとが形成さ
れており、これらのグルーブ部とランド部の両方に、記
録マークMで示すような情報を記録することができる。
なお、このメディア1は、グルーブトラックGとランド
トラックLとが形成された基板1a上に記録膜1bが設
けられており、矢印Aで示した方向からのレーザ光によ
って、情報の記録・再生が行われる。
【0008】また、グルーブトラックGとランドトラッ
クLとの間隔、すなわち、トラックピッチpは一定であ
る。そして、情報の記録・再生時には、矢印Aの方向か
ら対物レンズによって集光されたレーザ光が、グルーブ
トラックGまたはランドトラックLの所定の位置へ照射
される。このレーザ光は光ピックアップから出射され
る。
【0009】図8は一般的な光ピックアップの構造を示
す斜視図である。図において、2は光ピックアップ、3
は対物レンズ、4はアクチュエータ、5はシークシャフ
ト、6はシークモータ、7は第1の歯車、8は第2の歯
車群、9は光ピックアップ2に形成された係合歯を示
す。
【0010】光ピックアップ2には、対物レンズ3が取
り付けられており、対物レンズ3はアクチュエータ4に
よって支持されている。対物レンズ3は、情報の再生お
よび記録を行うために半導体レーザ(図示しない)から
の光束をメディアの記録面に集光する。そのため、対物
レンズ3は、メディアに対して所定の関係に位置決めさ
れる必要があり、アクチュエータ4によってトラッキン
グ方向(ラジアル方向)およびフォーカス方向に移動さ
れ、所定の位置で停止される。トラッキング方向とフォ
ーカス方向の移動制御は、メディアからの反射光を光ピ
ックアップ2で検出し、受光素子によって光電変換した
電気的なトラッキング制御信号、およびフォーカス制御
信号によって行われる。この対物レンズ3とメディア1
との位置関係を図9で説明する。
【0011】図9は、グルーブ部とランド部に記録情報
を有するメディアと、対物レンズとの関係を示す側面図
である。図における符号は図7および図8と同様であ
り、1cはメディア1の保護膜、1dはメディア1の記
録面、矢印Bはラジアル方向、矢印Cはフォーカシング
方向、矢印Dはトラッキング方向、LBはレーザ光を示
す。
【0012】図9に側面図で示すように、対物レンズ3
は、メディア1の片側に配置されていて、矢印Bで示す
ラジアル方向(図の横方向)に移動され、矢印Cで示す
フォーカシング方向(図の上下方向)に移動される。
【0013】ラジアル方向の移動時には、シークモータ
6によって、図8のシークシャフト5に沿って移動され
る。また、フォーカシング方向の移動はアクチュエータ
4によって行われる。なお、トラッキング方向の移動
も、アクチュエータ4によって行われる。
【0014】すでに説明したように、トラッキング方向
とフォーカス方向の移動制御には、トラッキング制御信
号およびフォーカス制御信号が用いられる。しかし、こ
れらの制御信号には、光ピックアップ2の組付けや光学
的性能のバラツキなどの光学的なオフセットや回路系の
オフセット等に起因するオフセットが存在している。そ
のため、高精度で制御を行うためには、これらのオフセ
ットをキャンセルする必要がある。
【0015】図10は、トラッキング制御におけるオフ
セットを説明する図である。図における符号は図7と同
様であり、Trはトラッキング誤差信号、ΔTrはトラ
ッキング制御オフセット量、Eは正確な(補正したい)
制御位置を示す。
【0016】従来のトラッキング制御では、トラッキン
グ誤差信号Trを検出して、図10に示すように、対物
レンズが、メディア1のグルーブGとランドLの中心の
位置と一致するように制御している。ところが、先に説
明したような種々の原因で、トラッキング制御オフセッ
ト量ΔTrが存在していると、トラッキング誤差信号T
rが「0」になるトラッキング位置と、補正したい制御
位置Eとが一致しない。その結果、メディア1のラジア
ル方向を制御するトラッキング制御では、対物レンズを
正確な制御位置Eに移動させることができない。
【0017】このような問題は、対物レンズとメディア
1との距離を制御するフォーカス制御においても同様で
ある。
【0018】図11は、フォーカス制御におけるオフセ
ットを説明する図である。図における符号は図9と同様
であり、Foはフォーカス誤差信号、ΔFoはフォーカ
ス制御オフセット量、Fは正確な(補正したい)制御位
置を示す。
【0019】図11に示すように、フォーカス誤差信号
Foによるフォーカス制御においても、フォーカス制御
オフセット量ΔFoによって、対物レンズ3を正確な制
御位置Fへ移動させることができない。
【0020】また、このようなオフセット量(ΔTrや
ΔFo)をキャンセルする従来の一つの方法として、図
12に示すような回路が用いられている。なお、この回
路が採用されているのは、グルーブ部とランド部の両方
に情報の記録が可能なメディア1ではなく、グルーブ部
またはランド部の片方のみに情報の記録が可能なメディ
アの場合である。
【0021】図12は、グルーブ部またはランド部の片
方のみに記録を行うメディアについて、オフセットキャ
ンセルを行う構成を示す図で、(1)は対物レンズ近傍
の構造を示す斜視図、(2)はトラッキング制御のオフ
セットキャンセル回路、(3)はフォーカス制御のオフ
セットキャンセル回路である。図において、11は光ヘ
ッド、12は対物レンズ、13はトラッキング用コイ
ル、14はフォーカス用コイル、15は比較器、16は
トラッキングコントローラ、17は比較器、18はフォ
ーカスコントローラを示す。
【0022】図12(1)に示すように、対物レンズ1
2に近接して、トラッキング用コイル13と、フォーカ
ス用コイル14とを配置する。そして、図12(2)に
示すように、トラッキング制御のオフセットをキャンセ
ルする場合には、メディアからの反射光をピックアップ
で検出して生じるトラッキング誤差信号Trと、そのオ
フセット量ΔTrとを比較器15へ与える。この比較器
15からの比較出力を、トラッキングコントローラ16
を介してトラッキング用コイル13へ与えることによ
り、トラッキング制御のオフセットをキャンセルする。
【0023】フォーカス制御のオフセットをキャンセル
する場合も同様で、図12(3)に示すように、フォー
カス誤差信号Foとオフセット量ΔFoとを比較器17
へ与えて、その比較出力を、フォーカスコントローラ1
8を介してフォーカス用コイル14へ出力する。図12
(1)〜(3)に示したような、オフセットのキャンセ
ル方法は従来から知られている。
【0024】また、片側読み取り方式の2層メディアも
知られている。そして、この片側読み取り方式の2層メ
ディアを使用して、記録信号の再生または情報の記録を
行う光ディスクドライブでも、情報の記録・再生に際し
ては、図7に示したグルーブ部とランド部の両方に記録
情報を有するメディア1の場合と同様に、光ピックアッ
プの対物レンズから出射される光スポットをメディアの
所定の位置に照射して行われる。
【0025】図13は、片側読み取り方式の2層メディ
アについて、各記録層の読み取り時における対物レンズ
の位置を説明する図である。図において、21は片側読
み取り方式の2層メディアで、21aは基板、22はレ
イヤ0の読み取り時の対物レンズの位置、23はレイヤ
1の読み取り時の対物レンズの位置を示す。
【0026】図13に示すように、片側読み取り方式の
2層メディア21には、レイヤ0とレイヤ1の2つの記
録層が設けられている。2つの記録層の間隔は約50μ
mで、基板21aの厚さは約0.6mmである。したが
って、レイヤ0の読み取り時の対物レンズの位置22
と、レイヤ1の読み取り時の対物レンズの位置23と
は、異なっている。
【0027】そして、この場合に生じるオフセット量
は、レーザ光を照射するレイヤ0,1によって、それぞ
れ違っている。そのため、グルーブ部とランド部の両方
に記録情報を有するメディア1の場合と同様に、対物レ
ンズは、2層メディア21の所定の位置関係に位置する
必要があり、メディアのラジアル方向を制御するトラッ
キング制御、メディアとの距離を制御するフォーカス制
御が行われている。
【0028】
【非特許文献1】“OPTRONICS”1994,N
o.5,p.122−126「ランド&グルーブ記録に
よる相変化光ディスクの高密度化」
【0029】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来の技術とし
て図7に示したように、グルーブ部とランド部の両方に
記録情報を有するメディア1の場合には、オフセット量
は、レーザ光を照射する位置、すなわち、グルーブGで
あるかランドLであるかによって、違いが発生する。こ
のようなオフセット量の違いの原因は、メディア1の溝
形状の違いや、グルーブGとランドLとで反射光の回折
パターンが異なること、さらに光学的組付け誤差などの
影響が変化するからである。
【0030】図14は、トラッキング誤差信号に生じる
位相ズレを説明する図である。図における符号は図10
と同様であり、は理想的なトラッキング誤差信号、
は位相のズレたトラッキング誤差信号を示す。
【0031】図14にで示したように、理想的なトラ
ッキング誤差信号(Tr)が得られれば、正確なトラッ
キング制御が可能である。図14にで示したように、
トラッキング誤差信号に位相ズレが生じると、正確なト
ラッキング制御を行うことはできない。このようなトラ
ッキング誤差信号の位相ズレは、メディアの溝形状が原
因となって発生される。この場合には、ランドLとグル
ーブGでは、制御オフセットの量が違うこととなる。
【0032】また、このような位相ズレは、フォーカス
誤差信号についても、同様に発生する可能性がある。す
でに説明したように、トラッキング制御やフォーカス制
御は、これらのトラッキング誤差信号(Tr)やフォー
カス誤差信号(Fo)によって行われる。ところが、こ
れらの制御信号は、光学的,電気的にオフセット量を有
しているので制御誤差の原因となる。この制御誤差を減
少させるには、オフセット分をキャンセルして制御を行
う必要がある。このオフセット値は、メディアの溝形状
のアンバランスの度合いなどの原因でメディアのグルー
ブ部とランド部とで異なるのが一般的である。
【0033】本発明の課題は、光ディスクの各レイヤに
おいて制御オフセット値を最適化し、また光ディスクの
グルーブ部とランド部とで異なる制御オフセット値を最
適化することによって、高品質の記録再生を可能にする
光ディスクドライブ装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ディス
クドライブ装置では、光ディスクを構成する各記録層に
ついて、それぞれ制御オフセットを測定する手段と、そ
れぞれの制御オフセットの測定値を記憶する手段と、対
物レンズの光スポットの照射されている記録層によって
制御オフセット値を切り替える手段とを備える。
【0035】請求項2記載の光ディスクドライブ装置で
は、請求項1記載の光ディスドライブ装置において、記
録層にプリピットを有するグルーブ部およびランド部が
設けられた光ディスクがロードされているとき、制御オ
フセット値を、グルーブ部およびランド部に予め記録さ
れているプリピットで発生するRF信号の振幅が最大と
なるときの制御オフセット値に設定する。
【0036】請求項3記載の光ディスクドライブ装置で
は、請求項1または2記載の光ディスクドライブ装置に
おいて、制御オフセット値を情報記録制御時に用いる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明するた
めの参考例は、メディアのグルーブ部とランド部とで異
なる制御オフセット値を最適化することにより、高品質
の記録再生を可能にする点、および制御オフセット値を
測定する点に特徴を有している。
【0038】図1は、本発明の実施の形態を説明するた
めの参考例の光ディスクドライブについて、その要部構
成を示す機能ブロック図である。図において、31は比
較器、32はオフセット切り替え部、33はサーボコン
トローラ、34はL/G切り替え回路、35はCPUを
示す。
【0039】CPU35から、ランドLとグルーブGの
切り替え命令がL/G切り替え回路34へ出力される
と、サーボコントローラ33は、指示されたメディアの
ランドLとグルーブGに光スポットを照射するように制
御を切り替える。同時に、オフセット切り替え信号によ
って、オフセット切り替え部32が動作され、ランドL
・グルーブGのオフセット値が切り替わり、サーボコン
トローラ33に最適な制御オフセット値によって演算さ
れた制御信号が送られる。
【0040】このように、グルーブ部とランド部でそれ
ぞれ制御オフセット値を測定して、それぞれの測定値を
記憶し、対物レンズの光スポットの照射されている位置
(グルーブ部であるか、ランド部であるか)によって制
御オフセット値を切り替えるようにしている。したがっ
て、グルーブ部とランド部で最適な制御オフセット値に
よる対物レンズの制御が可能になり、安定した情報の再
生/記録が実現される。
【0041】次に、オフセットの測定方法を説明する。
メディアに時間情報、アドレス情報などが予め記録され
ているプリピットを有している場合、そのプリピットを
使って最適オフセット値を測定する。
【0042】図2は、本参考例の光ディスクドライブに
おいて、オフセットの測定方法を説明する図であり、
(1)はメディアのトラック上のプリピットの配列状
態、(2)はオフセット値とRF信号との関係を示す図
である。図において、P1とP2はプリピットを示す。
【0043】図2(1)に示すように、時間情報、アド
レス情報などが予め記録されているプリピット(P1,
P2)が設けられているメディアの場合に、トラッキン
グ制御オフセットを測定するときは、制御オフセット値
に誤差を加えて、対物レンズのトラッキング位置を微少
移動させる。そして、微少移動させながら、プリピット
のRF信号のC/Nを測定すれば、図2(2)に示すよ
うに、C/Nが最大となる誤差量が制御オフセットとな
る。このRF信号のC/Nの測定は、ランド部とグルー
ブ部とでそれぞれ行う。また、フォーカス制御オフセッ
トについても、制御オフセット値に誤差を加えて、対物
レンズの焦点位置を微少移動させながら、同様に測定す
る。
【0044】このように、制御オフセット値の最適化に
は、グルーブ部およびランド部に予め記録されているプ
リピットで発生するRF信号の振幅が最大となるときの
制御オフセット値を求める。したがって、制御オフセッ
ト値が、迅速かつ高精度で測定され、安定した情報の再
生/記録が実現される。
【0045】図3は、本参考例について、制御オフセッ
ト値による照射時の主要な処理の流れを示すフローチャ
ートである。図において、#1〜#3はステップを示
す。
【0046】ステップ#1で、グルーブ部とランド部に
ついて、それぞれ制御オフセット値を測定し、最適なオ
フセット測定値を記憶する。ステップ#2で、CPU3
5がランド/グルーブの切り替え命令を出力する。ステ
ップ#3で、先に記憶した制御オフセット値によって、
命令されたランド/グルーブへ光スポットを照射する。
【0047】本発明の実施の形態では、図13に示した
ような片側読み取り方式の2層メディアについて、メデ
ィアの各記録層(レイヤ)でそれぞれ制御オフセット値
を最適化することにより、高品質の記録再生を可能にす
る点、また制御オフセット値を測定する点に特徴を有し
ている。
【0048】片側読み取り方式の2層メディアにおいて
も、オフセット量は照射する記録層(レイヤ0とレイヤ
1)によって違いが発生する。このオフセット量の違い
は、メディアの溝形状の違い、基板厚の違い等が原因で
ある。具体的にいえば、図14で説明したようなトラッ
キング誤差信号の位相ズレ量や、図4で説明するよう
に、フォーカスの最適フォーカスオフセット値は、メデ
ィアの基板厚によって変化する。
【0049】図4は、図13に示した片側読み取り方式
の2層メディアについて、メディアの基板厚とオフセッ
トの変化状態の一例を示す図である。図の横軸は基板
厚、縦軸はフォーカスオフセット値(Fo)を示す。
【0050】図4に示すように、図13の2層メディア
では、基板厚が0.6mmのとき、最適なフォーカスオ
フセット値(Fo)が得られる。一般的にいえば、この
オフセット値は、メディアの溝形状のアンバランスの度
合い、メディアの厚みの違いなどの原因で、メディアの
記録層(レイヤ)毎に異なっている。そこで、本実施の
形態では、2層メディアの各レイヤについて、それぞれ
制御オフセットを測定して、それぞれの測定値を記憶
し、対物レンズの光スポットの照射されている記録層
(レイヤ)によって制御オフセット値を切り替えるよう
にしている。
【0051】図5は、本発明の光ディスクドライブにつ
いて、その要部構成の実施の形態を示す機能ブロック図
である。図における符号は図1と同様であり、41はオ
フセット切り替え部を示す。
【0052】図5には、図1で変更された部分のみを示
している。すなわち、図1のオフセット切り替え部32
では、ランド部/グルーブ部のオフセット値を、L/G
切り替え回路34によって指示された側に切り替えた。
図5のオフセット切り替え部41では、ランド/グルー
ブの切り替えの代りに、レイヤ0/レイヤ1のオフセッ
ト値に切り替える。その他の動作は、図1と同様であ
る。したがって、各記録層(レイヤ0/レイヤ1)で最
適な制御オフセット値による対物レンズの制御が可能に
なり、安定した情報の再生/記録が実現される。
【0053】また、この場合の最適な制御オフセット値
の測定方法も、図2に関連して説明したのと同様で、プ
リピットのRF信号のC/Nが最大となる誤差量を制御
オフセット値とする。その結果、制御オフセット値が、
迅速かつ高精度で測定され、安定した情報の再生/記録
が実現される。フローは、ランド/グルーブの代りに、
レイヤ0/レイヤ1の切り替えを行う点を除けば、基本
的には図3と同様である。
【0054】なお、参考例ではランド/グルーブの制御
オフセット値の切り替えを行う場合を、また本実施の形
態では2つの記録層(レイヤ0/レイヤ1)の制御オフ
セット値の切り替えを行う場合を、それぞれ説明した。
このような制御オフセットの切り替え部分を、2つの記
録層(レイヤ0/レイヤ1)と、ランド/グルーブとの
組み合せについて行えば、図13に示した2層メディア
のL/G記録に対応することができる。
【0055】図6は、本発明の光ディスクドライブにつ
いて、その要部構成の実施の形態の他の一例を示す機能
ブロック図である。図における符号は図1と同様であ
り、42はオフセット切り替え部を示す。
【0056】図6のオフセット切り替え部42は、制御
オフセット値の切り替えが4つであり、図1のオフセッ
ト切り替え部32や、図5のオフセット切り替え部41
に比べて多くなっている。すなわち、レイヤ0のグルー
ブの制御オフセット値と、レイヤ0のランドの制御オフ
セット値と、レイヤ1のグルーブの制御オフセット値
と、レイヤ1のランドの制御オフセット値によって、光
スポットの照射される計4つの位置(レイヤ0/レイヤ
1とランド/グルーブの組み合わせ)に最適なサーボコ
ントロールを行う。
【0057】
【発明の効果】本発明の光ディスクドライブ装置によれ
ば、複数の記録層を有する光ディスクにおける記録時の
制御オフセットの最適化を行うことができ、また、記録
層のグルーブ部およびランド部に予め記録されているプ
リピットで発生するRF信号の振幅が最大となる制御オ
フセット値を設定することにより、制御オフセットを容
易かつ高精度に測定することが可能になり、これにより
安定した情報の記録・再生が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための参考例の
光ディスクドライブについて、その要部構成を示す機能
ブロック図である。
【図2】参考例の光ディスクドライブにおいて、オフセ
ットの測定方法を説明する図である。
【図3】参考例の光ディスクドライブについて、制御オ
フセット値による照射時の主要な処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図4】図13に示した片側読み取り方式の2層メディ
アについて、メディアの基板厚とオフセットの変化状態
の一例を示す図である。
【図5】本発明の光ディスクドライブについて、その要
部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【図6】本発明の光ディスクドライブについて、その要
部構成の実施の形態の他の一例を示す機能ブロック図で
ある。
【図7】グルーブ部とランド部の両方に記録情報を有す
るメディアについて、その要部構造を一部拡大して示す
斜視図である。
【図8】一般的な光ピックアップの構造を示す斜視図で
ある。
【図9】グルーブ部とランド部に記録情報を有するメデ
ィアと、対物レンズとの関係を示す側面図である。
【図10】トラッキング制御におけるオフセットを説明
する図である。
【図11】フォーカス制御におけるオフセットを説明す
る図である。
【図12】グルーブ部またはランド部の片方のみに記録
を行うメディアについて、オフセットキャンセルを行う
構成を示す図である。
【図13】片側読み取り方式の2層メディアについて、
各記録層の読み取り時における対物レンズの位置を説明
する図である。
【図14】トラッキング誤差信号に生じる位相ズレを説
明する図である。
【符号の説明】
21 2層メディア 21a 基板 22,23 対物レンズ 31 比較器 32,41,42 オフセット切り替え部 33 サーボコントローラ 34 L/G切り替え回路 35 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを構成する各記録層につい
    て、それぞれ制御オフセットを測定する手段と、それぞ
    れの制御オフセットの測定値を記憶する手段と、対物レ
    ンズの光スポットの照射されている記録層によって制御
    オフセット値を切り替える手段とを備えたことを特徴と
    する光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記記録層にプリピットを有するグルー
    ブ部およびランド部が設けられた光ディスクがロードさ
    れているとき、前記制御オフセット値を、前記グルーブ
    部および前記ランド部に予め記録されているプリピット
    で発生するRF信号の振幅が最大となるときの制御オフ
    セット値に設定することを特徴とする請求項1記載の光
    ディスドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御オフセット値を情報記録制御時
    に用いることを特徴とする請求項1または2記載の光デ
    ィスクドライブ装置。
JP2003036500A 2003-02-14 2003-02-14 光ディスクドライブ装置 Pending JP2003217140A (ja)

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