JP2007287031A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供する。
【解決手段】水平及び垂直方向に配列された複数の画素で構成される画像を処理する画像処理装置において、画像データを水平方向及び垂直方向に画素を所定の数ずつ配置して構成される画素ブロックごとに画像処理をするフィルタ処理部204、フィルタ処理部204によって処理される画像データを保存するデブロッキング・フィルタ用バッファ203、デブロッキング・フィルタ用バッファ203に保存されている画像データを更新する読込み制御部201、書込み制御部202を設ける。そして、デブロッキング・フィルタ用バッファ203を、4×4ブロックが水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する構成を単位にして画像データを保存する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法にかかり、特にH.264といった動画像データを符号化する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
現在、MPEG1、MPEG2あるいはH.264といった動画像の画像データを符号化する符号化装置、符号化された動画像データを復号する復号化装置がある。このような符号化装置、復号化装置は、携帯電話や小型の携帯端末でテレビ電話機能を実現する場合に必要となる構成である。また、近年運用が開始された地上デジタル放送においてもMPEG2が使用されていて、将来的にはさらに高精度画像向けの圧縮技術としてH.264が普及するものと思われる。
H.264を使って画像データをより圧縮するための従来技術として、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、動画像データの圧縮の処理量が多いことに着目し、処理をソフトウェアとハードウェアに分散するものである。
特開2005−70938号公報
ところで、携帯型の端末装置において、さらなる小型化や廉価化が常に要求されている。装置を小型化、低廉化するためにはメモリの小型化が有効な手段である。しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、多くの場合、ブロック歪みを除去するためにフィルタ処理等をするために少なくとも1画面のフレームメモリ分のデータを保存可能なメモリを使用している。
このため、従来技術では、メモリの大きさに制限されて携帯型の情報端末装置をより小型化、低廉化することが困難だった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、フィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、水平及び垂直方向に配列された複数の画素で構成される画像を処理する画像処理装置であって、水平及び垂直方向に配列された複数の画素で構成される画像を処理する画像処理装置であって、前記画像の画素にかかるデータである画像データを、水平方向及び垂直方向に画素を所定の数ずつ配置して構成される画素ブロックごとに画像処理をする画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理される画像データを保存する画像保存手段と、前記画像保存手段に保存されている画像データを更新する更新手段と、を備え、前記画像保存手段が、前記画素ブロックが水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する構成を単位にして画像データを保存することを特徴とする。
このような発明によれば、画像データを画素ブロック単位で処理することができる。また、画像処理がされた後の画像データを書出す等の更新をすることができる。さらに、画像保存手段を、画素ブロックが水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する構成を単位にして画像データを保存するものとしたため、処理に必要な画素値を最低限保存することが可能になる。このため、フィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像保存手段が、水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する2つの画素ブロックの画像データだけを保存することを特徴とする。
このような発明によれば、フィルタ処理等の画素ブロック境界の処理に必要最低限の画像データだけを保存してフィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像保存手段が、水平方向に沿って配置された画素ブロック2行分、垂直方向に沿って配置された画素ブロック2列分の少なくとも一方に相当する画像データだけを保存することを特徴とする。
このような発明によれば、1画素ブロック分のフィルタ処理等の画素ブロック境界の処理に必要であって最低限の画像データだけを保存することができる。このため、フィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像保存手段が、水平方向及び垂直方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する3つの画素ブロックの画像データだけを保存することを特徴とする。
このような発明によれば、フィルタ処理等の画素ブロック境界の処理に必要最低限の画像データだけを保存してフィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画素ブロックが、さらに水平方向及び垂直方向にn個数ずつ配置されてマクロブロックを構成し、前記画像保存手段は、水平方向に沿ってn+1個配置された画素ブロック2行分、垂直方向に沿ってn+1個配置された画素ブロック2列分に相当する画像データだけを保存することを特徴とする。
このような発明によれば、フィルタ処理等の画素ブロック境界の処理に必要最低限の画像データだけを保存してフィルタ処理等の画像の演算処理に使用されるメモリをより小型化し、より小型かつ低廉な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理手段が、前記画像保存手段に保存されている画像データの画素ブロックの水平方向及び垂直方向に沿う境界を交互に画像処理することを特徴とする。
このような発明によれば、いったん保存された画素ブロックの画像データを、画素ブロックの水平、垂直両方向の境界について画像データを更新することなく演算処理することができる。このため、画像データの転送回数を低減し、画像処理をより効率化することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記画像処理手段によってなされる画像処理が、画素ブロック境界のデータを平滑化するフィルタ処理であることを特徴と必要とされるフィルタ処理に本発明を適用し、画像処理装置の小型、低廉化の高い効果を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記更新手段が、前記画像処理手段によって画像処理がされた画像データの一部を外部に書出して書出された画像データのデータ量に相当するデータ量分読込むと共に、書出された画像データの一部の前記画像保存手段におけるアドレスによって書出されなかった画像データの前記画像保存手段におけるアドレスを更新し、書出されなかった画像データの前記画像保存手段におけるアドレスに読込まれたデータを保存することによって前記画像保存手段を更新することを特徴とする。
このような発明によれば、画像保存手段に保存されている画像データを書出し、読込み等することなく、画像データの保存場所を速やかに順次更新することができる。
以下、図を参照して本発明に係る本発明の実施の形態1ないし4の画像処理装置を説明する。なお、実施形態1ないし4では、本実施形態の画像処理装置をH264によって画像データ(画像の画素にかかるデータ)を符号化する符号化器として構成したものとして説明する。より詳細には、画像処理装置を、符号化装置にあって水平及び垂直方向に配列された複数の画素で構成される画像を処理するデブロッキング・フィルタとして構成した例を挙げて説明する。
先ず、実施形態1ないし4に共通する構成について説明し、後に実施形態1ないし4の各々に特有の構成について説明する。
図1は、本実施形態に共通の画像処理装置がデブロッキング・フィルタ1に適用された符号化器を示している。図1に示した符号化器は、入力画像データを、DCT変換を含む処理する整数トランスフォーム部113、量子化する量子化部114、量子化を制御する符号化制御部112、符号化するエントロピー符号化部111を備えている。以上の構成は、プロセッサ101上で動作するソフトウェアに対応する。
エントロピー符号化部111は、入力画像データと入力画像データを復号化の際に予測して生成される予測画像データとの差分を符号化するものであって、符号化器は、このために予測画像データを生成する構成を備えている。
予測画像データを生成する構成は、逆量子化部115、逆整数トランスフォーム部116、加算器117、デブロッキング・フィルタ1、フレームメモリ118、119、イントラ予測部120、インター予測部121、動きベクトル検出部122、選択器123を備えている。
図示した符号化器では、1フレーム分の入力画像データを入力し、先に符号化した1フレーム分の予測画像データとの差分をとる。そして、差分を整数トランスフォーム部113によってDCT変換を含む処理をし、量子化する。さらに、エントロピー符号化部111によって符号化し、送出する。
また、符号化器は、いったん量子化された画像データを再び逆量子化部115によって逆量子化した後、逆整数トランスフォーム部116によって逆変換し、予測画像データと加算する。デブロッキング・フィルタ1は、加算して得られた画像データをフィルタリングしてインター予測用のフレームメモリ119に送出する。インター予測部121は、フレームメモリ119から画像データを読込んでインター予測し、選択器123に送る。なお、動きベクトル検出部122は、インター予測画像データから動きベクトルを検出する。
また、加算して得られたデータは、デブロッキング・フィルタ1の手前で分岐し、フレームメモリ118に保存される。イントラ予測部120は、フレームメモリ118から画像データを読み出してマクロブロックごとにイントラ予測の処理をする。そして、1フレーム分のイントラ予測画像データを生成し、選択器123に送出する。
選択器123は、インター予測画像データ、イントラ予測画像データのうち、より高い圧縮率を得られるものを選択する。そして、選択された予測画像データを加算器117に送出すると共に、次の1フレーム分の入力画像データとの差分をとるため減算器に出力する。
図2は、図1に示したデブロッキング・フィルタ1の機能ブロック図である。デブロッキング・フィルタ1は、画像データを、水平方向及び垂直方向に画素を所定の数ずつ配置して構成される画素ブロックごとに保存するデブロッキング・フィルタ用バッファ203、デブロッキング・フィルタ用バッファ203に保存されている画像データに画像処理をするフィルタ処理部204、フィルタ処理がされた後、デブロッキング・フィルタ用バッファ203に保存されている画像データを更新する読込み制御部201、書出し制御部202を備えている。
フィルタ処理部204は、水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する画素ブロックを単位にして画像処理を行うものである。
上記した構成のうち、本実施形態では、デブロッキング・フィルタ用バッファ203が画像保存手段、フィルタ処理部204が画像処理更新手段、読込み制御部201及び書出し制御部202として機能する。
なお、書出し制御部202は、図1に記したフレームメモリ119に画像データを書出している。また、フレームメモリ119を、デブロッキング・フィルタ1に入力される前の画像データをいったん保存する構成として使用することも可能である。このように構成した場合、フレームメモリ119に保存された画像データがデブロッキング・フィルタ1に読込まれ、処理された後レームメモリ119に書き戻される。
(実施形態1)
次に、本発明の実施形態1について説明する。図3(a)、(b)、(c)は、実施形態1のデブロッキング・フィルタ用バッファ203を説明するための図である。実施形態1は、フレームメモリ119に保存されている1フレーム分の画像データを、図3(a)に示すマクロブロック(16×16個の画素でなるブロックとする)301をさらに分割して得られる画素ブロック(4×4ブロック)302が水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する構成を単位にして画像データを保存する構成を有している。
図3(a)、(b)は、実施形態1のデブロッキング・フィルタ用バッファ203の構成を示している。実施形態1のデブロッキング・フィルタ用バッファ203は、水直方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する2つの4×4ブロック302分の画像データだけを保存すバッファ部303(図3(b))と、垂平方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する2つの4×4ブロック302分の画像データだけを保存するバッファ部304を有している(図3(c))。
フィルタ処理部204は、図3(a)及び(b)に示したデブロッキング・フィルタ用バッファ203に保存されている画像データに対してフィルタ処理を実行する。
フィルタ処理は、隣接する画素ブロックに含まれる画素の画素値を、画素とマクロブロック境界との位置関係に対応する変換係数(強度)によって変換する処理をいう。また、フィルタ処理には、フィルタをかけるか否か(オン、オフ)の判定、フィルタオンの場合のフィルタ強度の決定、決定した強度による画像データの変換が含まれる。
実施形態1では、4×4ブロック302a、302bにおいて隣接して配置された2つの4×4ブロックのうち、一方の4×4ブロックに含まれる画素の画素値をp、他方の4×4ブロックに含まれる画素の画素値をqとして区別する。フィルタのオンまたはオフの判定は、ブロック画素の境界にある画素値p、qが所定の式を満たすか否かによって行われる。
フィルタオンと判定された場合、フィルタ処理部204は、処理対象となる画像データがマクロブロックの境界に位置するか否かによってフィルタ強度を決定する。フィルタの強度は、マクロブロック境界に位置する境界画素p、qに対して最も強く、マクロブロック境界にない場合により弱くなる。
フィルタ処理部204は、以上のようにして決定したフィルタ強度にしたがって図3(a)に示したマクロブロック301ごとにフィルタのオン及びオフ、さらにフィルタ強度を判定する。そして、判定した結果にしたがって4×4ブロックに含まれる画素の画像データを変換する。
なお、フィルタ強度等の条件は、マクロブロック301境界と画素の位置関係によって決まる。したがって、図3(a)に示したマクロブロック301のうち、同じ行に属する4×4ブロック、同じ列に属する4×4ブロックには同様の条件でフィルタ処理がなされるものとする。
次に、以上述べた実施形態1の画像処理装置の動作を説明する。図4は、実施形態1のフィルタ処理の全体を説明するためのフローチャートである。デブロッキング・フィルタ1は、読込み制御部201を介して1フレーム分の画像データを入力する(S701)。フィルタ処理部204は、入力された画像データのうち、1マクロブロック(MB)分の画像データをフィルタリングするためのパラメータ情報202を取得する(S702)。
また、フィルタ処理部204は、取得されたパラメータ情報に基づいてデブロッキング・フィルタ用バッファ203のフィルタ条件を判別する。そして、判別の結果にしたがって画像データを1マクロブロックずつフィルタ処理させる。さらに、フィルタ処理が1マクロブロック分終了したか否か判断する(S705)。
1マクロブロック分の画像データの処理が終了した場合には(S705:Yes)、さらに、1フレーム分の画像データのフィルタ処理が終了したか否か判断する(S706)。1フレーム分の画像データのフィルタリングが未完であれば(S706:No)、次の1マクロブロック分の画像データを入力し、上記した処理を続行する。
また、ステップS706において1フレーム分の画像データのフィルタリングが終了シタと判断された場合(S706:Yes)、さらに、全フレーム分の画像データのフィルタ処理が終了したか否か判断する(S707)。全フレーム分の画像データのフィルタリングが未完であれば(S707:No)、次の1フレーム分の画像データを入力し、上記した処理を続行する。また、全フレーム分の画像データのフィルタリングが終了したと判断された場合(S707:Yes)、デブロッキング・フィルタ1は処理を終了する。
図5は、図4に示した処理をより詳細に説明するための実施形態1のフローチャートである。フィルタ処理部204は、先ず、マクロブロック301の水平方向フィルタ処理の実行を開始する(S601)。なお、実施形態1でいう水平方向フィルタ処理は、水平方向に配列されたマクロブロック301同士の境界を処理するフィルタ処理をいい、水平方向に配列された4×4ブロック分の画像データだけを保存するバッファ部304を使って行われる。
水平方向フィルタ処理では、先ず、フィルタ処理部204が、処理対象となる4×4ブロック302のフィルタのオン、またはオフを判定する(S602)。なお、本実施形態では、ステップ602が、フィルタオンの場合のフィルタ強度の判定を含むものとする。フィルタ強度等の処理条件が決定した後、読込み制御部201が1ブロック分(バッファ部304に保存できる画像データ量)の画像データをフレームメモリ119から読出す(バッファ部304に読込む)(S603)。フィルタ処理部204は、バッファ部304に読込まれた画像データの水平方向の境界にデブロックフィルタ処理をする(S604)。
実施形態1では、図3(a)に示した0,−1の位置にある4×4ブロック(4×4ブロック(0,−1))と0,0の位置にある4×4ブロック(4×4ブロック(0,0))とがバッファ部304に読込まれる。そして、4×4ブロック(0,−1)、4×4ブロック(0,0)に含まれる画素の値が設定されたフィルタ強度によって変換される。
フィルタ処理部204は、2つの4×4ブロックの画像データの境界についてのフィルタ処理が完了したか否か判断する(S605)。なお、バッファ部304は、画像データを4×4ブロックが水平方向に配列されるように保存するので、境界では垂直方向に配列された画素の画像データ同士が接する。このため、バッファ部303に保存されたデータをフィルタ処理部204で処理した場合、4×4ブロック302の水平方向の境界がフィルタ処理されることになる。実施形態1では、この処理の終了をブロック水平ライン終了と記す。
次に、書出し制御部202は、フィルタ処理された画像データを1つの4×4ブロック分フレームメモリ119に書出す(S606)。画像データの書出し後、読込み制御部201は、画像処理された1個分の4×4ブロック302と新たに読込まれたデータとによってバッファ部304を更新する。
より具体的には、バッファ部304の更新は次のように行われる。すなわち、書出し制御部202は、画像処理がされた4×4ブロック(0,−1)、4×4ブロック(0,0)の画像データのうち、一部の4×4ブロック(0,−1)を外部に書出す。読込み制御部201は、未処理の4×4ブロック(0,1)の画像データを読込む。4×4ブロック(0,1)の画像データのデータ量は、書出された4×4ブロック(0,−1)のデータ量に相当する。
また、読込み制御部201、書出し制御部202は、書出された4×4ブロック(−1,0)のバッファ部304におけるアドレスによって書出されなかった4×4ブロック(0,0)のアドレスを更新する。そして、書出されなかった4×4ブロック(0,0)の画像データのバッファ部304におけるアドレスに4×4ブロック(1,0)の画像データを保存することによってバッファ部304を更新する。
上記したように、実施形態1は、読込み制御部201、書出し制御部202がバッファ部304に保存されている画像データのアドレスを制御してバッファ部304を更新することができる。このような動作によれば、画像データをバッファ部304内で画像データを書出し等することなくアドレスだけを変更してバッファ部304を更新し、新たに読込まれた画像データを使って繰り返し同様の演算を実行することができる。なお、実施形態1は、このような構成に限定されるものでなく、例えばFIFO(First-In First-Out)等を利用して自動的に先に保存された画像データから書出すよう構成するものであってもよい。
次に、フィルタ処理部204は、マクロブロックの水平方向に配列された4個の4×4ブロック(1行)について完了したか否か判断する(S607)。1行分の4×4ブロック302の処理が完了していると判断された場合(S607:Yes)、次の行の4×4ブロック302の処理をするためのフィルタOn/Off判定を実行する。なお、1行分の4×4ブロック302の処理が完了していない場合(S607:No)、1行分の4×4ブロック302のフィルタ処理が続行される。
また、4×4ブロック302のフィルタ処理が1行分完了する都度、フィルタ処理部204は、マクロブロック301の全行について水平方向の境界のフィルタ処理が完了したか否か繰り返し判断する(S608)。1マクロブロックについて全ての境界にフィルタ処理がされた場合(S608:Yes)、フィルタ処理部204は、垂直方向フィルタ処理を開始する(S609)。
実施形態1でいう垂直方向フィルタ処理は、垂直方向に配列された4×4ブロック302同士の境界をフィルタ処理する処理を指す。垂直方向フィルタ処理は、垂直方向に配列された4×4ブロック分の画像データだけを保存するバッファ部303を使ってなされる。
垂直方向フィルタ処理では、先ず、読込み制御部201が、処理対象となる4×4ブロック302のフィルタのオン、またはオフを判定する(S610)。なお、本実施形態では、ステップ610が、フィルタオンの場合のフィルタ強度の判定を含むものとする。フィルタ強度等の処理条件が決定した後、読込み制御部201が1ブロック分(バッファ部303に保存できる画像データ量)の画像データをフレームメモリ119から読出す(バッファ部303に読込む)(S611)。
フィルタ処理部204は、バッファ部303に読込まれた画像データにデブロックフィルタ処理をする(S612)。なお、ステップS611において読込まれた画像データは、先の水平方向フィルタ処理によるフィルタ処理がされている。
実施形態1では、図3(a)に示した−1,0の位置にある4×4ブロック(4×4ブロック(−1,0))と0,0の位置にある4×4ブロック(4×4ブロック(0,0))とがバッファ部303に読込まれる。そして、4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,0)に含まれる画素の値が設定されたフィルタ強度によって変換される。
次に、フィルタ処理部204は、2つの4×4ブロックの画像データの境界についてのフィルタ処理が完了したか否か判断する(S613)。なお、バッファ部303は、画像データを4×4ブロックが垂直方向に配列されるように保存するので、境界では垂直方向に配列された画素の画像データ同士が接する。このため、バッファ部303に保存されたデータをフィルタ処理部204で処理した場合、4×4ブロック302の垂直方向の境界がフィルタ処理されることになる。実施形態1では、この処理の終了をブロック垂直ライン終了と記す。
さらに、実施形態1では、画素の値の変換後、書出し制御部202が、フィルタ処理された画像データを1つの4×4ブロック分フレームメモリ119に書出す(S614)。書出し後、読込み制御部201、書出し制御部202は、画像処理された1個分の4×4ブロック302と新たに読込まれたデータとによってバッファ部303を更新する。
より具体的には、バッファ部303の更新は次のように行われる。すなわち、書出し制御部202は、画像処理がされた4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,0)の画像データのうち、一部の4×4ブロック(−1,0)を外部に書出す。そして、読込み制御部201が、未処理の4×4ブロック(1,0)の画像データを読込む。4×4ブロック(1,0)の画像データのデータ量は、書出された4×4ブロック(−1,0)のデータ量に相当する。
さらに、読込み制御部201、書出し制御部202は、書出された4×4ブロック(0,−1)のバッファ部303におけるアドレスによって書出されなかった4×4ブロック(0,0)のアドレスを更新する。そして、読込み制御部201は、書出されなかった4×4ブロック(0,0)の画像データのバッファ部303におけるアドレスに4×4ブロック(0,1)の画像データを保存することによってバッファ部303を更新する。
次に、フィルタ処理部204は、マクロブロック301において垂直方向に配列された4×4ブロック302の1列分についてフィルタ処理が完了したか否か判断する(S615)。1列分の4×4ブロック302の処理が完了していると判断された場合(S615:Yes)、次の列の4×4ブロック302の処理をするためのフィルタOn/Off判定を実行する。なお、1列分の4×4ブロック302の処理が完了していない場合(S615:No)、1列分の4×4ブロック302のフィルタ処理が続行される。
また、4×4ブロック302のフィルタ処理が1列分完了する都度、フィルタ処理部204は、マクロブロック301の全列について垂直方向の境界のフィルタ処理が完了したか否か繰り返し判断する(S616)。1マクロブロックについて全ての垂直方向の境界にフィルタ処理がされた場合(S616:Yes)、デブロッキング・フィルタ1における1マクロブロック分のフィルタ処理が終了する。
以上述べた実施形態1によれば、4×4ブロック同士の境界をフィルタ処理するため必要最低限の画像データだけを保存しておくことができる。このため、デブロッキング・フィルタ用フィルタを小型化、低廉化することができる。また、デブロッキング・フィルタ用フィルタを小型化、低廉化することによって画像処理装置全体をも小型、低廉化することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2の画像処理装置を説明する。なお、実施形態2において、実施形態1で説明したのと同様の内容については一部説明を略すものとする。
図6(a)、(b)、(c)は、実施形態2のデブロッキング・フィルタ用バッファ203を説明するための図である。実施形態2のデブロッキング・フィルタ用バッファ203は、図6(a)に示す4×4ブロック302を水平方向に沿って配置した4×4ブロック302の行の2行分保存するバッファ部63(図6(b))、垂直方向に沿って配置された画素ブロックの列の2列分の保存するバッファ部64(図6(c))で構成されている。
実施形態2では、フィルタ処理部204が、バッファ部63に保存された画像データの4×4ブロック境界(水平方向)の全てをフィルタ処理する。また、バッファ部64に保存された画像データの4×4ブロック境界(垂直方向)の全てをフィルタ処理する。なお、実施形態2におけるフィルタのオン、オフ判定、フィルタ強度等の処理は、実施形態1と同様の手法によって行われる。
図7は、実施形態2の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。フィルタ処理部204は、先ず、水平方向フィルタ処理の実行を開始する(S701)。なお、実施形態2でいう水平方向フィルタ処理は、水平方向に配列された4×4ブロック302同士の境界を処理するフィルタ処理をいい、水平方向に配列された4×4ブロック2行分(以降行ユニットと記す)の画像データだけを保存するバッファ部64を使って行われる。なお、実施形態2でいう1行は、4×4ブロック302が4個水平方向に配列されたものをいう。
水平方向フィルタ処理では、先ず、読込み制御部201が、画像データを行ユニット分だけバッファ部64に読込む(S702)。そして、フィルタ処理部204が、処理対象となる行ユニットに対するフィルタのオン、またはオフを判定する(S703)。
フィルタ処理部204は、バッファ部64に読込まれた画像データの水平方向に配列された4×4ブロック302同士の境界にデブロックフィルタ処理をする(S704)。実施形態2では、先ず、図6(a)に示した4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,−1)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(3,0)がバッファ部64に読込まれる。そして、4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,−1)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(3,0)に含まれる画素の値が設定されたフィルタ強度によって変換される。
フィルタ処理部204は、2つの4×4ブロックの境界のフィルタ処理がされたか否か判断する(S705)。適正にフィルタ処理されていれば(S705:Yes)、マクロブロック301の水平方向の境界1ライン分についてフィルタ処理が完了したか否か判断する(S706)。この結果、フィルタ処理が完了したと判断された場合、書出し制御部202は、画像処理がされた4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,−1)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(3,0)の画像データのうち、4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,−1)の画像データを外部に書出す(S707)。
また、4×4ブロック302のフィルタ処理が水平方向の境界1ライン分について完了する都度、フィルタ処理部204は、マクロブロック301の水平方向の境界の全ラインについてフィルタ処理が完了したか否か繰り返し判断する(S708)。1マクロブロックについて全ての水平方向の境界にフィルタ処理がされた場合(S708:Yes)、フィルタ処理部204は、垂直方向フィルタ処理を開始する(S709)。
実施形態2でいう垂直方向フィルタ処理は、マクロブロック301において垂直方向に配列された4×4ブロック302同士の境界をフィルタ処理する処理を指す。垂直方向フィルタ処理は、垂直方向に配列された4×4ブロック2列分(以降列ユニットと記す)の画像データだけを保存するバッファ部64を使って行われる。なお、実施形態2でいう1列は、4×4ブロック302が4個垂直方向に配列されたものをいう。
垂直方向フィルタ処理では、先ず、読込み制御部201が、画像データを列ユニット分だけバッファ部64に読込む(S710)。そして、フィルタ処理部204が、処理対象となる列ユニットに対するフィルタのオン、またはオフを判定する(S711)。なお、フィルタのオン、オフやフィルタ強度は、列ユニットに含まれる4×4ブロック302の全てに対して同様の条件が設定される。
フィルタ処理部204は、バッファ部64に読込まれた画像データの垂直方向の境界にデブロックフィルタ処理をする(S712)。実施形態2では、先ず、図6(a)に示した4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(−1,3)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(0,3)がバッファ部64に読込まれる。そして、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(−1,3)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(0,3)に含まれる画素の値が設定されたフィルタ強度によって変換される。
フィルタ処理部204は、2つの4×4ブロックの境界のフィルタ処理がされたか否か判断する(S713)。適正にフィルタ処理されていれば(S713:Yes)、マクロブロック301の垂直方向に配列された4×4ブロック302の境界1ライン分についてフィルタ処理が完了したか否か判断する(S714)。この結果、フィルタ処理が完了したと判断された場合、書出し制御部202は、画像処理がされた4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(−1,3)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(0,3)の画像データのうち、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(−1,3)の画像データを外部に書出す(S715)。
また、4×4ブロック302のフィルタ処理が垂直方向に配列された4×4ブロック302の境界1ライン分について完了する都度、フィルタ処理部204は、マクロブロック301の垂直方向に配列された4×4ブロック302間の全境界についてフィルタ処理が完了したか否か繰り返し判断する(S716)。1マクロブロックについて全ての境界にフィルタ処理がされた場合(S716:Yes)、デブロッキング・フィルタ1における1マクロブロック分のフィルタ処理が完了する。
以上述べた実施形態2によれば、デブロッキング・フィルタ用フィルタを従来よりも小型化、低廉化できる上、いったん読込まれた4×4ブロック分のデータを更新することなくフィルタ処理をすることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3の画像処理装置を説明する。なお、実施形態3において、実施形態1、実施形態2で説明したのと同様の内容については一部説明を略すものとする。
図8は、実施形態3のデブロッキング・フィルタ用バッファ203を説明するための図である。実施形態3のデブロッキング・フィルタ用バッファ203は、水平方向及び垂直方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する3つの4×4ブロック302の画像データだけを保存するバッファ部801を備えている。
また、実施形態3では、フィルタ処理部204が、バッファ部801に保存された画像データを、4×4ブロック302の水平方向及び垂直方向に沿う境界を交互にフィルタ処理するものである。
図9は、実施形態3の画像データのフィルタ処理の順序を説明するための図である。なお、図9中の−1,0や0,0等の数字は、図3(a)、図6(a)に示した4×4ブロックの位置を示す座標を示している。
書込み制御部201は、図9のstep1に示すように4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,0)、4×4ブロック(0,−1)の画像データを読込む。フィルタ処理部204は、4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,0)、4×4ブロック(0,−1)境界をフィルタ処理する。続いて、実施形態3では、バッファ801に保存されている画像データを更新することなく、フィルタ処理部204が、4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,0)間の境界をフィルタ処理する。(step2)。
次に、書出し制御部202は、4×4ブロック(−1,0)、4×4ブロック(0,−1)の画像データを書出す。そして、書出されなかった4×4ブロック(0,0)のアドレスを書出された4×4ブロック(0,−1)の画像データが保存されていたアドレスによって更新する。さらに、読込み制御部201が、未処理の4×4ブロック(0,1)、4×4ブロック(−1,1)を書出された画像データが保存されていたアドレスに保存する。(step3)。
そして、step1、step2と同様に、フィルタ処理部204が、4×4ブロック(0,0)、4×4ブロック(0,1)の水平方向の境界をフィルタ処理する(step3)。続いて、4×4ブロック(−1,1)、4×4ブロック(0,1)の垂直方向の境界をフィルタ処理する(step4)。step3、step4の間にバッファ801の更新がされることはない。
以上述べた処理をstep8まで繰り返すことによってマクロブロック301との境界にある一行分の4×4ブロックとマクロブロックとの境界がフィルタ処理される。また、この行の4×4ブロック同士の境界もフィルタ処理できる。なお、4×4ブロックとマクロブロックとの境界は水平方向であり、4×4ブロック同士の境界は垂直方向である。
以上述べた処理をさらにstep16まで繰り返すことにより、実施形態3は、先に処理されたマクロブロックにおける一行分の4×4ブロック302と次の行の4×4ブロック302との境界がフィルタ処理される。また、次の行の4×4ブロック同士の境界もフィルタ処理できる。
このような実施形態3によれば、読込まれた4×4ブロック302を書出すことなく垂直、水平の両方向についてフィルタ処理することができる。このため、フィルタ処理のためにデータ転送する回数を低減し、処理を効率化することができる。
図10は、実施形態3の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。実施形態3では、先ず、読込み制御部201が、画像データをバッファ801の構成に対応するアドレスの4×4ブロック3個分をバッファ部801に読込む(S1001)。そして、フィルタ処理部204が、処理対象となる4×4ブロック302に対するフィルタのオン、またはオフを判定する(S1002)。
次に、フィルタ処理部204は、バッファ部801に読込まれた4×4ブロック302のうちの水平方向に配列された4×4ブロック302の境界のデブロックフィルタ処理を開始する(S1003)。そして、バッファ部801に保存された画像データのうち水平方向に配列された4×4ブロック302の境界のフィルタ処理を実行し(S1004)、フィルタ処理が終了したか否か判断する(S1005)。
フィルタ処理が終了したと判断された場合(S1005:Yes)、実施形態3では、バッファ部801に保存された画像データのうち垂直方向に配列された4×4ブロック302同士の境界のフィルタ処理を開始する(S1006)。そして、バッファ部801に保存された画像データの境界のフィルタ処理を実行し(S1007)、フィルタ処理が終了したか否か判断する(S1008)。
水平、垂直の両方向の境界をフィルタ処理した後、書出し制御部202は、2つの4x4ブロック302の画像データを外部に書き出す(S1009)。マクロブロック301において水平方向に配列された一行分の4×4ブロック302の水平、垂直方向の境界のフィルタ処理が完了したか否か判断する(S1010)。一行分の4×4ブロック302の水平、垂直の境界のフィルタ処理が終了していない場合(S1010:No)、読込み制御部201が、次の4×4ブロック2個分をバッファ部801に読込む。
また、一行分の4×4ブロックの水平、垂直方向の境界のフィルタ処理が完了していれば(S1010:Yes)、フィルタ処理部204が、マクロブロック301に含まれる4×4ブロック302の全てについて水平、垂直方向の境界のフィルタ処理が完了したか否か判断する(S1011)。
マクロブロック301のフィルタ処理が終了していない場合(S1011:No)、読込み制御部201が、次の行の4×4ブロック3個分をバッファ部801に読込む。また、1マクロブロック分のフィルタ処理が完了した場合(S1011:Yes)、デブロッキング・フィルタ1における1マクロブロック分のフィルタ処理が終了する。
以上述べた実施形態3によれば、デブロッキング・フィルタ用フィルタを小型化、低廉化することができる上、いったん読込まれた画像データを更新することなく4×4ブロックの水平、垂直の両方向の境界をフィルタ処理することができる。
このため、実施形態1よりもデータ転送の回数を低減し、画像処理を効率化することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態3の画像処理装置を説明する。なお、実施形態3において、実施形態1、実施形態2、実施形態4で説明したのと同様の内容については一部説明を略すものとする。
図11は、実施形態4のデブロッキング・フィルタ用バッファ203を説明するための図である。実施形態4のデブロッキング・フィルタ用バッファ203は、マクロブロック301が4×4ブロック302が水平方向及び垂直方向に沿ってn個ずつ配置されている場合、垂直方向に沿ってn+1個配置された4×4ブロック302の列2列分の画素ブロックに相当する画像データだけを保存するバッファ部1101を備えている。
また、実施形態4では、実施形態3と同様に、フィルタ処理部204がバッファ部1101に保存された画像データを、4×4ブロック302の水平方向及び垂直方向に沿う境界を交互にフィルタ処理するものである。
図12は、実施形態4の画像データのフィルタ処理の順序を説明するための図である。なお、図12中の−1,0や0,0等の数字は、図3(a)、図6(a)に示した4×4ブロックの位置を示す座標を示している。
書込み制御部201は、図12のstep1に示すように4×4ブロック(0,1)〜4×4ブロック(3,−1)、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(3,0)の画像データを読込む。フィルタ処理部204は、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(3,0)同士の境界をフィルタ処理する。続いて、実施形態4では、バッファ1101に保存されている画像データを更新することなく、フィルタ処理部204が、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(0,0)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(1,0)、4×4ブロック(1,0)〜4×4ブロック(2,0)、4×4ブロック(2,0)〜4×4ブロック(3,0)間の境界をフィルタ処理する。(step2)。
なお、4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(3,0)同士の境界は水平方向であり、4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,−1)、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(3,0)間の境界は垂直方向に沿って延びている。
次に、書出し制御部202は、4×4ブロック(0,1)〜4×4ブロック(3,−1)の画像データを書出す。そして、書出されなかった4×4ブロック(−1,0)〜4×4ブロック(3,0)のアドレスを、書出された4×4ブロック(0,1)〜4×4ブロック(3,−1)の画像データが保存されていたアドレスによって更新する。さらに、読込み制御部201が、未処理の4×4ブロック(−1,1)〜4×4ブロック(3,1)を書出された画像データが保存されていたアドレスに保存する。(step3)。
そして、step1、step2と同様に、フィルタ処理部204が、4×4ブロック(0,0)〜4×4ブロック(3,0)、4×4ブロック(0,−1)〜4×4ブロック(3,1)の水平方向の境界をフィルタ処理する(step3)。続いて、4×4ブロック(−1,1)〜4×4ブロック(0,1)、4×4ブロック(0,1)〜4×4ブロック(1,1)、4×4ブロック(1,1)〜4×4ブロック(2,1)、4×4ブロック(2,1)〜4×4ブロック(3,1)間との垂直方向の境界をフィルタ処理する(step4)。step3、step4の間にバッファ1101の更新がされることはない。
以上述べた処理をstep8まで繰り返すことによってマクロブロック301全部の4×4ブロック302とマクロブロック301との境界がフィルタ処理される。また、この行の4×4ブロック同士の境界もフィルタ処理できる。
図13は、実施形態4の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。実施形態4では、先ず、読込み制御部201が、4×4ブロック302を1列分バッファ部1101に読込む(S1301)。フィルタ処理部204は、バッファ部1101に保存されている画像データのうち、水平方向に配列された4×4ブロック302同士の境界をフィルタ処理する水平方向フィルタ処理を開始する(S1302)。また、フィルタ処理部204は、1列分の4×4ブロック302に対するフィルタのオン、またはオフを判定する(S1303)。
次に、フィルタ処理部204は、バッファ部1101に読込まれた画像データの水平方向に配列された4×4ブロック302同士の境界に対するデブロックフィルタ処理を実行する(S1304)。そして、フィルタ処理が終了したか否か判断する(S1305)。フィルタ処理が終了したと判断された場合(S1305:Yes)、フィルタ処理部204は、一列分の4×4ブロックの全てについて水平方向に隣接する4×4ブロック302との境界のフィルタ処理が終了したか否か判断する(S1306)。
一列分の4×4ブロックのフィルタ処理が終了している場合(S1306:Yes)、読込み制御部201は、ここで、一行上に配列されているフィルタ処理済の4×4ブロック(−1,0)を読込む(S1307)。そして、垂直方向に配列された4×4ブロック302間の境界のフィルタ処理を開始する(S1308)。フィルタ処理部204は、垂直方向の境界のフィルタ処理の対象になる1列分の4×4ブロック302に対するフィルタのオン、またはオフを判定する(S1309)。
次に、フィルタ処理部204は、バッファ部1101に読込まれた画像データの垂直方向に配列された4×4ブロック302同士の境界に対するデブロックフィルタ処理を実行する(S1310)。フィルタ処理部204は、フィルタ処理が正常に終了したか否か判断する(S1311)。続いて、処理対象となっている列の全てのマクロブロック301間の境界について処理が終了したか否かを判断する(S1312)。
水平、垂直の両方向の境界をフィルタ処理した後、書出し制御部202は、処理が終了した4×4ブロック302の画像データを一列分書出す(S1313)。そして、マクロブロック301に含まれる4×4ブロック302の全てについて水平、垂直方向の境界のフィルタ処理が完了したか否か判断する(S1314)。
マクロブロック301のフィルタ処理が終了していない場合(S1314:No)、読込み制御部201が、次の列の4×4ブロック302をバッファ部1101に読込む。また、1マクロブロック分のフィルタ処理が完了した場合(S1314:Yes)、デブロッキング・フィルタ1における1マクロブロック分のフィルタ処理が終了する。
以上述べた実施形態4によれば、デブロッキング・フィルタ用フィルタを小型化、低廉化することができる上、いったん読込まれた画像データを更新することなく4×4ブロックの水平、垂直の両方向の境界をフィルタ処理することができる。
このため、実施形態2よりもデータ転送の回数を低減し、画像処理を効率化することができる。
なお、以上述べた実施形態1ないし4のデブロッキング・フィルタ1は、符号化装置に設けられるものに限定されるものではない。例えば、符号化された画像データを復号化するエントロピー復号化部901に設けることも可能である。図14に本発明が適用できる復号化装置を例示する。
本実施形態に共通の画像処理装置をデブロッキング・フィルタに適用した符号化器を示した図である。 図1に示したデブロッキング・フィルタの機能ブロック図である。 実施形態1のデブロッキング・フィルタ用バッファを説明するための図である。 本発明の実施形態1ないし4のフィルタ処理の全体を説明するためのフローチャートである。 図4に示した処理をより詳細に説明するための実施形態1のフローチャートである。 本発明の実施形態2のデブロッキング・フィルタ用バッファを説明するための図である。 本発明の実施形態2の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態3のデブロッキング・フィルタ用バッファを説明するための図である。 本発明の実施形態3のデブロッキング・フィルタ用バッファにおける画像データの処理の順序を説明するための図である。 本発明の実施形態3の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態4のデブロッキング・フィルタ用バッファを説明するための図である。 本発明の実施形態4のデブロッキング・フィルタ用バッファにおける画像データの処理の順序を説明するための図である。 本発明の実施形態4の画像処理装置のフィルタ処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の画像処理装置が適用される符号化器を例示した図である。
符号の説明
1 デブロッキング・フィルタ、63,64,303,304,801,1101 バッファ部、111 エントロピー符号化部、112 符号化制御部、113 整数トランスフォーム部、114 量子化部、115 逆量子化部、116 逆整数トランスフォーム部、117 加算器、118,119 フレームメモリ、120 イントラ予測部、121 インター予測部、122 動きベクトル検出部、123 選択器、読込み制御部 201、202 書込み制御部、203 デブロッキング・フィルタ用バッファ、204 フィルタ処理部、301 マクロブロック、302 4×4ブロック

Claims (8)

  1. 水平及び垂直方向に配列された複数の画素で構成される画像を処理する画像処理装置であって、
    前記画像の画素にかかるデータである画像データを、水平方向及び垂直方向に画素を所定の数ずつ配置して構成される画素ブロックごとに画像処理をする画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって処理される画像データを保存する画像保存手段と、
    前記画像保存手段に保存されている画像データを更新する更新手段と、を備え、
    前記画像保存手段は、
    前記画素ブロックが水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する構成を単位にして画像データを保存することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像保存手段は、
    水平方向、垂直方向の少なくとも一方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する2つの画素ブロックの画像データだけを保存することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像保存手段は、
    水平方向に沿って配置された画素ブロック2行分、垂直方向に沿って配置された画素ブロック2列分の少なくとも一方に相当する画像データだけを保存することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像保存手段は、
    水平方向及び垂直方向に沿って配置され、かつ互いに隣接する3つの画素ブロックの画像データだけを保存することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画素ブロックが、さらに水平方向及び垂直方向にn個数ずつ配置されてマクロブロックを構成し、
    前記画像保存手段は、
    水平方向に沿ってn+1個配置された画素ブロック2行分、垂直方向に沿ってn+1個配置された画素ブロック2列分に相当する画像データだけを保存することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理手段は、
    前記画像保存手段に保存されている画像データの画素ブロックの水平方向及び垂直方向に沿う境界を交互に画像処理することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理手段によってなされる画像処理が、画素ブロック境界のデータを平滑化するフィルタ処理であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記更新手段は、
    前記画像処理手段によって画像処理がされた画像データの一部を外部に書出して書出された画像データのデータ量に相当するデータ量分読込むと共に、
    書出された画像データの一部の前記画像保存手段におけるアドレスによって書出されなかった画像データの前記画像保存手段におけるアドレスを更新し、書出されなかった画像データの前記画像保存手段におけるアドレスに読込まれたデータを保存することによって前記画像保存手段を更新することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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