JP2007286853A - 電子計算機システムのポインティングデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】
電子計算機システムにおけるグラフィックユーザインタフェースにおいては、ポインティングデバイスとしてマウスが幅広く利用される。しかし、マウスを始めとする従来のポインティングデバイスにおいては、手、腕あるいは指に運動機能上の障害を持った人が利用する場合や、電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される人が利用する場合では取り扱いが困難であった。
【解決手段】
身体の任意部位に装着可能な身体装着手段と、力検出手段からなり、力検出手段を固定物体に接触させ、装着した身体部位と固定物体間に相対運動を加えることで、力検出手段において運動の方向と力を電気信号へ変換し、電子計算機システムにポインターやカーソルの移動方向、速度の情報として出力することを特徴とする電子計算機システムのポインティングデバイス。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子計算機システムにおいて、表示装置画面上の所望記号やアイコンの指定と選択、位置情報の入力などに使用するポインティングデバイスの技術に関する。
電子計算機システムへのコマンド選択あるいはデータの入力などの操作を電子計算機システムを構成する表示装置の画面上のアイコンや表示図形などにポインターやカーソルを移動させて行う、いわゆるグラフィックユーザインタフェース(GUIと通称される)においては、前記カーソルやポインターを画面上で移動させ、所望の位置で入力を決定する装置が一般的に使用される。このような電子計算機システムの入力装置の一種であって該電子計算機システムを構成する表示装置の画面上のポインターやカーソルを移動させて同画面上の所望位置に位置づけ、さらにその位置を電子計算機に認識させる入力を行う装置を以後ポインティングデバイスと呼ぶ。ポインティングデバイスとしてはマウスが典型的であり、現在最も広く使用されている。マウスは平面上を手で持って移動し、その移動量と方向をボール型エンコーダや平面に照射した光線の反射パターンの変化で検出するイメージセンサにより移動量と方向を電子計算機に入力し、対応する表示画面上のポインターあるいはカーソルをマウス移動量と方向に対応させて移動し、所望の画面上位置に設定する。ポインターやカーソルが画面上の所望の位置に到達したときに、クリック信号を入力することで、選択したい画面上の位置座標あるいはアイコンを電子計算機に認識させることができる。
マウスは通常片手で取り扱うが、数字や文字情報の入力にはキーボードの操作もあわせて必要な場合が多く、マウス使用時には片手をキーボードから離してマウスの位置に移動する必要があり、マウスによる入力中およびキーボードからマウス操作位置への、又はマウス操作位置からキーボードへの片手の移動は入力操作の効率を大きく低下させる。マウスの代わりにキーボードの特定キーとアイコンを対応させるショートカットキー方式の入力によりマウス使用頻度を減少させることは可能であるがホットキーを覚えるのに労力を要し一般的ではない。またマウスの使用には少なくとも片手がある範囲移動できることを前提としており、手に運動機能上の障害を持つ人が利用する場合や電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される人が利用する場合には使用出来ない場合がある。
マウス使用とキーボード使用の切り替えに伴うタイムロスを減少させる目的で、通常手で持って操作するマウスを指等に装着する形態とすることで、マウス操作からキーボードへの持ち替え,またその逆の持ち換えを無くす発明が提案されている。特許文献1はマウスボール又はイメージセンサを内蔵してマウス同様の機能を有したものを手の指に装着したポインティングデバイスを提案している。指に常に装着していることにより、キーボードとマウスも持ち換えが不要で疲労が軽減される効果があるとされる。同様の発明は特許文献1以外にも特許文献2、特許文献3などいくつか出願されている。
前記の特許文献1ないし特許文献2の技術によれば、ポインティングデバイスを常に手や指に装着しているところから、キーボード使用とポインティングデバイス使用の切り替えにおいて、キーボードからあるいはポインティングデバイスから一時的に手を離す必要がなく、またキーボード位置やポインティングデバイス位置を探す必要がないので作業能率が改善され、疲労が軽減する効果は期待できる。しかし、これら文献で開示されている発明はいずれも位置の情報を入力するに際して、ポインティングデバイスを平面上で相当程度移動できることを前提としており、実際にはキーボードから手を離さざるを得ない場合が多く、結局効率向上に十分なる効果が期待出来ないばかりか、手が不自由であって画面上の必要位置を入力すべくポインティングデバイスを十分な距離だけ移動することが困難な人には使用できない場合がある。
特許文献4には少ない移動距離でも画面上の必要位置にポインターを移動する技術が開示されている。特許文献4では、弾力性を有する材質で構成する在来のマウス形状のポインティングデバイスであって、マウス形状を構成する弾力性材質を手の指等でポインター又はカーソルの所要移動方向に対応する部分に圧力を加え、その圧力を力センサーで検出して移動方向信号を出力する技術が開示されている。本開示発明はマウスを移動させる必要がないことで、マウスを移動させる広い平面を必要としないという効用がある。同時に前記マウス形状の物を移動させず、単に圧力を加えるのみの操作で使用できるので、手や腕の移動に支障がある人の使用にも便利な点がある。しかし、本開示発明ではポインティングデバイス使用時にはキーボードから手を離し同デバイス操作位置に手を動かすことが必要であり、さらに形状が在来のマウス形状であるから、指で必要箇所に圧力を加えることが必要であり、手、腕あるいは指に運動機能上の障害を持った人が利用する場合や、電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される人が利用する場合は使用出来ない場合もある。
特開2001−236177公報 特開2001―216068公報 特開H11―015597公報 特開H10―222291公報
電子計算機システムの表示装置画面上のポインターやカーソルを希望位置に移動、設定してアイコン等の選択や位置データの入力を行うポインティングデバイスであって、操作者の身体部位に装着して使用し、ポインティングデバイスの装着部位の微小な動きを検知してポインターやカーソルを所望移動方向又は必要により所望移動速度の信号に変換して電子計算機システムに入力できるものを実現する。身体部位に常に装着して使用できるので、キーボード操作からポインティングデバイス操作への、またその逆の切り替えに際してのタイムロスを生ぜず、また同デバイス装着部位を大きく動かすことを必要としないことから、電子計算機システムの表示装置上における図形等の選択、位置データの入力が効率的に行えるだけでなく、操作者の身体の装着部位を限定せずに使用可能であるため手に運動機能上の障害を持った人や電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される人に対してもポインティングデバイス使用の利便性を提供する。
図1に、本発明に係るポインティングデバイスの一つの構成を示す。ポインティングデバイスは検出部1および検出部1を身体所定部位に装着する装着手段3から構成される。図1は本発明に係るポインティングデバイスを手首に装着した場合であって、該ポインティングデバイスを装着した手首の動きを検出部1が検出して信号処理部2を経て電子計算機システム4へ伝送される。ベルト等によって形成される装着手段3としては、身体部位に巻き付ける等適宜の固定方法を採用することが可能であり、使用様態により装着する身体部位に適合した形状、構造を選定できる。
図2に示す検出部1を装着手段3に固定する取り付け機構8として、検出部1の装着手段3への取り付け位置の調整、変更が容易な、面ファスナ等を使用することが望ましい。取り付け機構8として面ファスナ又は類似のものを使用することにより、装着手段3の形状、構造が装着する身体部位に合うよう変更された場合でも同一形状の検出部1を使用でき、検出部1に汎用性を与える利点もある。
図2において、検出部1は変位検出機構6と筐体7から成り、筐体7は取り付け機構8を介して装着手段3に結合される。図2の例において、検出部1は変位検出機構6の一部が前記筐体6から外部に突出した部分(以下突出部6aと呼ぶ)を有するよう構成される。図2に示す例において、本発明のポインティングデバイスを装着した身体部位である手首を動かして前記突出部6aを外部の固定物体5に接触させることができるように配置される。突出部6aは筺体7との間で相対的に運動し得るように構成されており、該突出部6aを固定物体5に接触させた状態を維持したまま装着部位を動かすと筺体7が動かされるので、固定部5との摩擦力により拘束されている突出部6は筺体7との間に相対変位を生じる。このように発生した変位又は同変位により発生する応力を、検出部1に組み込まれた複数の歪センサーや力センサーあるいは圧力センサーなど、弾性体の変形を利用したセンサーにより電気信号に変換する。
前記の力又は変位検出を行う複数のセンサーから生じた電気信号を図1に示す信号処理部2で合成、演算してポインターまたはカーソルの移動方向及び必要により移動速度の信号として出力し、前記電気信号を電子計算システム(図1において4で示す)の表示装置画面上に表示されたポインター又はカーソル移動方向(必要な場合は移動速度も含めて)信号として電子計算機システムへ入力される。以上の通り、本ポインティングデバイスを装着した身体部位の微小な動きを、前記歪センサーや力センサーあるいは圧力センサーなど、弾性体の変形を利用したセンサーにより弾性体の微小変位として検出する構成としたので、身体部位の微小な動きのみでポインターあるいはカーソルを所望の位置へ移動するための入力が可能となる。また、本発明のポインティングデバイスの使用には、それを装着した身体部位の微小な動きを必要とするだけであるから、ポインティングデバイスを装着したままでキーボード操作も可能であり、身体の動きが不自由で大きい動きができない人にも広く使える特徴がある。
図4は検出部1の構成の例を示す。図4において図4aは投影図法により表した図であり、同4bは検出部1の構成を投影図で示した図である。検出部1は筐体13、変位検出機構14及び圧力センサー15より構成される。変位検出機構14は検出軸14bと、該軸から直角方向に軸対称に張り出した複数の板状の片で構成する伝達部14cを有する。検出部1は全体として筐体25に設けた取り付け機構8(図4には図示しない)により装着手段3(図4には図示せず)に取り付けられる。変位検出機構14は、検出軸14bの一方の端を、本発明に係るポインティングデバイスを装着する身体部位の反対方向に突出し(図4において突出部14aとして図示する)、他の端は球面、円錐又は類似の形状であり、支承部14dとして筺体の受け部に支持されるように配置される。支承部14dは、前記突出部14aが外部物体に接触して軸方向に力を生じた時に、検出軸14bの軸方向の位置を保持し、かつ同軸14bの「すりこぎ状運動」を許容するものである。伝達部14cの端部は、圧力センサー15の受圧面に対向して配置される。なお、圧力センサー15は平面内の前後左右方向検出のために、望ましくは4個、又は必要に応じてさらに多数個を検出軸14bに対して軸対称に配置される。本ポインティングデバイスを装着した身体部位を適当な固定部5、例えば机の面上などに近づけ、前記突出部14aが該固定部5に接触するように位置させ、突出部14aと前記固定部5の接触を維持しつつ前記装着した身体部位を移動させる。該装着部位の移動は、突出部14aと固定部5の表面の摩擦力により、検出軸14bにモーメントを生じさせ、さらに伝達部14cを通じて圧力センサー15の受圧面を加圧する。圧力センサー15は前記のように受圧面に加わった力を電気抵抗の変化に変換する。
図6は検出部1の他の構成を示す。図6において検出部1は筐体25、弾性体の軸24、圧力センサー27及び検出軸26から構成される。検出部1は全体として筐体25に設けた取り付け機構8(図6には図示しない)により装着手段3(図6には図示せず)に取り付けられる。検出軸26は一方の先端を筐体25から外部へ突出し、他方の端は弾性軸24により支持される。弾性軸24は例えばゴム又は弾性を有するプラスティック素材の円筒状のもの、巻きばね、金属棒等でも良い。圧力センサー27は弾性軸24の中立軸に対して軸対称に、平面内の前後左右方向に対して望ましくは計4個設置されるが、その数は必要に応じて適宜増加できる。検出軸26は前記力センサーの配置に対応して各力センサーの受圧面に対向する位置に突出して張り出した部分を有する。前記したように図6に示す検出部1を含むポインティングデバイスを装着した身体部位を移動して外部固定物体と前記検出軸26の先端突出部を接触させる。前記固定物体と先端突出部の接触を維持しつつ装着身体部位を動かすと、弾性軸に支持された検出軸が変位し、該変位の結果検出軸26の力センサー27に対向する張り出し部が対応する力センサー27に接触し、該力センサー27は接触した力に対応した電気出力を生じる。
図7は検出部1の他の構成を示す。図7において検出部1は筐体28、検出軸29、歪ゲージ31及び弾性体の板材により作られた4本の梁30から構成される。検出部1は全体として筐体28に設けた取り付け機構8(図7には図示しない)により装着手段3(図7には図示せず)に取り付けられる。検出軸29は一方の先端を筐体28から外部へ突出し、他端は筺体28で旋回自由に支持され、該軸の中間部は該軸に対して軸対称の4方向に設けた前記梁30に接続される。前記したように図7に示す検出部1を含むポインティングデバイスを装着した身体部位を移動して外部固定物体と前記検出軸29の突出部を接触させる。前記固定物体と突出部の接触を維持しつつ装着身体部位を動かすと、検出軸29に変位が生じ、梁30の各々に該変位に相当する歪を生じさせる。該梁30に個々に配置した歪ゲージ31は該梁に生じた歪を検出軸29の変位に相当した電気出力に変換する。
図8は検出部1の他の構成を示す。図8において検出部1は筐体32、検出軸33、圧力センサー35及び弾性体の板材により作られ、波型を与えられたダイアフラム34から構成される。検出部1は全体として筐体32に設けた取り付け機構8(図8には図示しない)により装着手段3(図8には図示せず)に取り付けられる。検出軸33は一方の先端を筐体32から外部へ突出し、他端は筺体32で旋回自由に支持され、該軸の中間部は該軸に対して軸対称に張った前記ダイアフラム34に接続される。前記したように図8に示す検出部1を含むポインティングデバイスを装着した身体部位を移動して外部固定物体と前記検出軸33の突出部を接触させる。前記固定物体と突出部の接触を維持しつつ装着身体部位を動かすと、検出軸33は筺体32に対して相対的に変位し、前記ダイアフラム34を変形させる。検出軸33は中間部において、該軸に対して軸対称4方向に突出し、筺体32に取り付けた圧力センサー35であって、検出軸33の周囲に軸対象に配置した4個の圧力センサー35の受圧部に対向する部分を有する。前記検出軸33の筺体32に対する相対変位により、前記検出軸33の突出した部分が圧力センサー35を加圧し、前記検出軸33の相対変位に相当した電気出力に変換する。
図9は検出部1の他の構成を示す。図9において検出部1は筐体36、検出軸38、圧力センサー37及び弾性体の板材により作られ、蛇腹円筒形状のベローズ39から構成される。検出部1は全体として筐体36に設けた取り付け機構8(図9には図示しない)により装着手段3(図9には図示せず)に取り付けられる。検出軸38は一方の先端を筐体38より外部へ突出し、他端は筺体36で旋回自由に支持さる。また該軸と筺体38は前記円筒状のベローズ39を通して接続される。前記したように図9に示す検出部1を含むポインティングデバイスを装着した身体部位を移動して外部固定物体と前記検出軸38の突出部を接触させる。前記固定物体と突出部の接触を維持しつつ装着身体部位を動かすと、検出軸38は筺体36に対して相対的に変位し、前記円筒状ベローズ39を変形させる。検出軸38は中間部において、該軸に対して軸対称4方向に突出し、筺体36に取り付けた圧力センサー37であって、検出軸38の周囲に軸対象に配置した4個の圧力センサー38の受圧部に対向する部分を有する。前記検出軸38の筺体36に対する相対変位により、前記検出軸38の突出した部分が圧力センサー37を加圧し、前記検出軸38の相対変位に相当した電気出力に変換する。
以上述べた如く、本発明の検出部1は、本発明のポインティングデバイスを装着する身体部位の動きに追従する筺体部分と、筺体と弾性的な手段で接続される変位検出機構であって、その一部を前記筺体の外部へ突出した部分を有し、該突出部を外部の固定した物体と接触させ、該接触を維持して前記ポインティングデバイス装着身体部位を動かすことにより筺体と変位検出機構の間に生ずる相対変位を前記筺体と変位検出機構を接続する弾性体の変形に変換し、該変形をさらに圧力センサー、歪ゲージ等により電気信号に変換することを特徴としている。このような検出部は極めて微小な装着身体部位の動きによりポインター、カーソル等の移動方向や位置を指定できることから、ベルト等に取り付け、動きの制限が大きい身体部位も含め幅広い使用部位の選択が可能となる特徴がある。また、該検出部を身体部位への装着手段(ベルト、腕時計のバンド状のもの、一部を欠いた弾性を有する円環であって、身体部位に嵌め込むもの等)への取り付けを面ファスナーやフック等を使用して着脱自在にすれば、検出部自体は同じ構成、形状で多くの異なる身体部位に装着できる汎用性を持つ特徴がある。
従来技術によるポインティングデバイスでは、通常のマウスが抱える、マウス使用時には片手をキーボードから離してマウスの位置に移動する必要があり、作業効率が低下するという問題を解決する事例はあるが、それらの事例においては、デバイスがある範囲移動できることを前提としている、手に運動機能上の障害を持った人が利用する場合や電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される場合には使用出来ない場合がある、などの問題があった。本発明は、電子計算機システムの表示装置画面上のポインターやカーソルを希望位置に移動、設定してアイコン等の選択や位置データの入力を行うポインティングデバイスであって、操作者の身体部位に装着して使用し、ポインティングデバイスの装着部位の微小な動きを検知してポインターやカーソルを所望移動方向又は必要により所望移動速度の信号に変化して電子計算機システムに入力できるものを実現する。身体部位に常に装着して使用できるので、キーボード操作からポインティングデバイス操作への、またその逆の切り替えに際してのタイムロスを生ぜず、また同デバイス装着部位を大きく動かすことを必要としないことから、電子計算機システムの表示装置上における図形等の選択、位置データの入力が効率的に行えるだけでなく、操作者の身体の装着部位を限定せずに使用可能であるため手に運動機能上の障害を持った人や電子計算機利用と並行する作業で手の運動が阻害される人に対してもポインティングデバイス使用の利便性を提供する。
図1に、本発明に係るポインティングデバイスを使用するコンピュータシステムの構成を示す。図1では装着手段3(ベルト又は類似のもの)により手首に検出部1を装着し、検出部1の電気信号出力は信号処理部2を経由して電子計算機システム4に接続される。また、検出部1および装着手段3の配置は図3に示されている。図3では手首の動きを検出する部分に加えて、手首の上下運動によりスイッチを押してクリック信号を出力するとクリック部10および11を一体に構成した筐体9は、バンド12に面ファスナで固定される。バンド12の長さを適宜選択し、面ファスナにより筺体9の固定位置を適宜調整すれば、任意の身体部位へ装着が可能となる。検出部は図4又は図6ないし図9に示めす構成のもの又は類似の構成のものから任意に選択して適用できる。
図5は、本発明に係るポインティングデバイスを使用するコンピュータシステムの機能を説明するブロック図を示す。4方向圧力センサー18から得られる力の分布情報は、抵抗値変化として与えられる。ADコンバータ21において抵抗値変化を電圧変化として読み込み、マイコン22へ入力する。マイコン22では4方向圧力センサー18の各センサーの出力比を取り、力の加えられた方向とその大きさを判断する。力の分布情報を元に移動方向および移動速度が決定される。またクリック押下情報は右クリックスイッチ19、左クリックスイッチ20から直接マイコン22へ入力可能である。マイコン22では、処理したポインターやカーソルの移動方向、移動速度、クリック押下の情報をさらにコンピュータ23のヒューマンインタフェースデバイスとしての信号形式に変換し、コンピュータ23へ出力することで、コンピュータ23上でのポインターやカーソルの移動が実現する。
図10は、本発明に関わるポインティングデバイスの他の使用例であって、本デバイスを大腿部43に装着し、ポインティングデバイス41の検出部1の突出部を机等の固定物体42の下側面に接触させ、大腿部43を動かしてコンピュータ40への位置入力等を行うものである。この場合の作用、機能は手首に付けた場合と同様であり説明を略す。このような装着によって手を自由に使える。あるいは手の不自由な人でも位置入力が可能である。
図11は、本発明に関わるポインティングデバイスの他の使用例であって、本デバイスを頭部に装着し、ポインティングデバイス44の検出部1の突出部を前方においた壁等の固定物体45に接触させ、頭部47を動かしてコンピュータ46への位置入力等を行うものである。この場合の作用、機能は手首に付けた場合と同様であり説明を略す。このような装着によって手を自由に使える。あるいは手の不自由な人でも位置入力が可能である。
コンピュータの位置情報入力、グラフィックユーザインタフェースの入力を効率的に行ない、また身体の不自由な人によるグラフィック入力を可能とするポインティングデバイスを提供する発明であり産業上の利用可能性は大きい。
本発明による全体構成図である。 本発明による装着例に関する説明図である。 本発明による検出部及び装着手段の一例を示した図である。 本発明による検出部の構成図である。 本発明によるブロック図である。 本発明による突出部を弾性体で保持した実施例の図である。 本発明による突出部を梁で保持し、ひずみゲージを圧力センサーとして利用した実施例の図である。 本発明による突出部をダイアフラムで保持した実施例の図である。 本発明による突出部面積を広く取り、縦方向のダイアフラムで保持した実施例の図である。 本発明による大腿部装着の場合の実施例の図である。 本発明による頭部装着の場合の実施例の図である。
符号の説明
1 変位検出部
2 信号処理部
3 身体装着手段
4 電子計算機システム
5 固定物体
6 突出部
7 筐体
8 取り付け機構
9 筐体
10 左クリック部
11 右クリック部
12 バンド
13 上カバー
14 変位検出機構
14a 変位検出機構の突出部
14b 変位検出機構の検出軸
14c 変位検出機構の伝達部
14d 変位検出機構の支承部
15 圧力センサー
16 検出部
17 信号処理部
18 4方向圧力センサー
19 右クリックスイッチ
20 左クリックスイッチ
21 ADコンバータ
22 マイコン
23 コンピュータ
24 弾性体
25 筐体
26 突出部
27 4方向圧力センサー
28 筐体
29 突出部
30 梁
31 ひずみゲージ
32 筐体
33 突出部
34 ダイアフラム
35 4方向圧力センサー
36 筐体
37 4方向圧力センサー
38 突出部
39 ダイアフラム
40 コンピュータ
41 ポインティングデバイス
42 固定物体
43 操作者大腿部
44 ポインティングデバイス
45 固定物体
46 コンピュータ
47 操作者頭部

Claims (5)

  1. 電子計算機システムのポインティングデバイスであって、変位検出部1、該検出部を身体に装着する装着手段3、及び該装着手段3と前記変位検出部1間の取り付け機構8から構成され、
    変位検出部1は前記取り付け機構8により装着手段3に固定される部分、前記装着手段3に固定される部分から突出し外部の物体に接触可能な形状を有し、かつ前記装着手段3に固定される部分と弾性的に接続されて該装着手段3に固定される部分との間に相対的変位を発生するように構成した変位検出機構、ならびに前記相対変位を電気信号に変換する変位―電気信号変換手段から構成され、
    装着手段3により身体部位に装着した変位検出部1の前記変位検出機構の突出部分を外部の物体に接触させ、該接触状態を維持したまま前記身体部位を運動させて生じた前記装着手段3に固定される部分と変位検出機構の間の相対変位を、前記の変位―電気信号変換部手段により、前記身体部位の運動方向及び応力の大きさに対応した電気信号として出力することを特徴とする電子計算機システムのポインティングデバイス(図1及び図2参照)。
  2. 請求項1に記載した電子計算機システムのポインティングデバイスであって、変位検出部1が(1)から(5)で特定される構成であることを特徴とする、請求項1記載のポインティングデバイス。
    (1)検出部1は筐体13、変位検出機構14及び圧力センサー15より構成され、
    (2)変位検出機構14は検出軸14bと、該軸から直角方向に軸対称に張り出した複数の板状の片で構成する伝達部14cを有する、
    (3)検出軸14bは、一方の端部を本発明に係るポインティングデバイスを装着する身体部位から反対方向に外部に突出する部分14aと、他の端部は支承部14dとして筺体13の受け部に支持されるように構成、配置され、
    (4)伝達部14cは、複数の圧力センサー15の受圧面に対向して配置され、圧力センサー15は前記伝達部14cから加わる力を電気信号に変換する機能を有し、
    (5)前記突出部14aを外部の物体と接触させつつ、本発明のポインティングデバイスを装着した身体部位を移動させることにより検出軸14bに生じるモーメントを伝達部14cを通じて圧力センサー15の受圧面に伝え、圧力センサー15は前記のように受圧面に加わった力を電気信号の変化に変換する(図4参照)。
  3. 請求項1ないし2に記載した変位検出部1を身体部位に装着する装着手段3として柔軟性を有するベルトであって、身体部位に巻き付けて止め具又はファスナーによって固定する機構を有するものであることを特徴とする請求項1ないし2に記載した電子計算機システムのポインティングデバイス(図1参照)。
  4. 請求項1ないし3に記載した変位検出部1を装着手段3に取り付ける機構8として、面ファスナーを使用し、変位検出部1を装着手段3に取り外し自在にしたことを特徴とする請求項1ないし3に記載した電子計算機システムのポインティングデバイス(図2参照)。
  5. 請求項1ないし4に記載したポインティングデバイスの身体部位装着手段3にクリック用スイッチを設置し、当該クリックスイッチの装着手段3への取り付けに面ファスナーを使用することを特徴とする請求項1ないし4に記載した電子計算機システムのポインティングデバイス。
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