JP2007286829A - 電子式キャッシュレジスタ及び情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 前払いシステムを導入している商業施設において、最初の受付時間を変更せずに販売商品を変更する。
【解決手段】 販売商品情報の変更が宣言された後(S21でYES)、取得した特定情報と対応する販売商品情報記憶手段に記憶される商品情報を、商品情報記憶手段に記憶される商品情報で示される商品から取得したいずれかの商品情報に変更し(S27)、記販売時間情報、退館時刻情報、販売商品情報記憶手段に記憶された変更後の販売商品情報に基づいて、施設への入館券を再発行する(S32)。
【選択図】図6

Description

本発明は、販売する商品の登録を行なう電子式キャッシュレジスタ及び情報処理プログラムに関する。
温浴施設等などの商業施設においては、顧客は予め利用する時間に応じた料金を支払って入館する料金前払いシステムが用いられている店舗がある。このような店舗では客が荷物等を一時的に預けるためのロッカーを配置している。そして、客は入館する際にロッカーに荷物を預けた後ロッカーキーを抜く。このロッカーキーにはロッカー番号と対応するバーコードデータが印字されたタグが付けられており、ロッカーキーは施設を利用する間は、常に客に所持される。
客は、入館する際に、キャッシャに施設の利用時間、「大人」、「老人・子供」の別などを申し出る。キャッシャは、客の所持するロッカーキーのタグのバーコードを読み取った後、客の申し出た利用時間、「大人」、「老人・子供」の別などの商品の種類と対応して割り当てられた商品キーを押下することにより、客を特定するためのロッカー番号、受付時間、商品内容をレジスタに登録し、ロッカー番号、受付時間、退館時間、商品内容が印字された入館券を発行する。客は、この入館券により、利用時間等を確認していた。
なお、施設利用客毎に施設利用時間を管理し、施設利用客の利用終了が宣言されると、その施設利用客の施設利用時間から施設利用料金を算出して、施設利用料金をレシートに印字する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3393977号
上述のような温浴施設で「2時間」、「大人」に応じた料金を前払いして入館した客が、施設内で例えば、「老人・子供」の対象となっていたことをポスター等により視認する場合がある。一般に施設の利用料金は、「大人」料金より、「老人・子供」料金の方が安いため、客は入館所に戻り、商品の変更をキャッシャに申し出る。
キャッシャが商品を変更するための操作を行い、バーコードを読み取り商品を変更すると、新たにバーコードを読み取った時間が受付時間となる。したがって、当該客の入館時間は商品の変更を行なった時間となり、その時間から2時間が客の退館時間となる。すなわち、施設の利用時間が延長されてしまうことになる。これでは、施設側にとっては、不利益が大きい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、前払いシステムを導入している商業施設において、最初の受付時間を変更せずに販売商品を変更することができる電子式キャッシュレジスタ及び情報処理プログラムを提供することにある。
第1の本発明は、施設を利用する時間及び属性によって定められた商品の商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、客を特定する特定情報とその特定情報で特定される客に販売した商品情報記憶手段に記憶された商品を販売した時間である販売時間情報及び客に販売した商品である販売商品情報を記憶する販売商品情報記憶手段と、販売時間情報が示す時間から販売した商品の時間に対応する退館時刻である退館時刻情報を算出する算出手段と、販売時間情報、退館時刻情報、販売商品情報に基づいて施設への入館券を発行する入館券発行手段とを具備する電子式キャッシュレジスタにおいて、販売商品情報の変更が宣言された後、取得した特定情報と対応する販売商品情報記憶手段に記憶される商品情報を、商品情報記憶手段に記憶される商品情報で示される商品から取得したいずれかの商品情報に変更し、記販売時間情報、退館時刻情報、販売商品情報記憶手段に記憶された変更後の販売商品情報に基づいて、施設への入館券を再発行するものである。
第2の本発明は、コンピュータに、客を特定する特定情報とその特定情報で特定される客に、施設を利用する時間及び属性によって定められた商品を販売した時間である販売時間情報及び客に販売した商品である販売商品情報を記憶させる販売商品情報記憶機能と、販売時間情報が示す時間から販売した商品の時間に対応する退館時刻である退館時刻情報を算出させる算出機能と、販売時間情報、退館時刻情報、販売商品情報に基づいて施設への入館券を発行させる入館券発行機能と、販売商品情報記憶機能により記憶させた販売商品情報の変更を宣言させる商品変更機能と、この商品変更機能により販売商品情報の変更が宣言された後、特定情報を取得する特定情報取得機能と、商品情報を取得させる商品情報取得機能と、特定情報取得手段により取得させ特定情報と対応する販売商品情報記憶機能に記憶させた販売商品情報を、商品情報取得機能により取得させた販売商品情報に変更させる商品情報変更機能と、販売時間情報、退館時刻情報、販売商品情報記憶機能により記憶させた変更後の販売商品情報に基づいて、施設への入館券を再発行させる入館券再発行機能とを実現させる情報処理プログラムである。
本発明によると、前払いシステムを導入している商業施設において、最初の受付時間を変更せずに販売商品を変更することができる電子式キャッシュレジスタ及び情報処理プログラムを提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明を温浴施設に適用した場合で説明するが、温浴施設に限るものではなく、前払いシステムを導入している商業施設であれば適用できるものである。
図1は、ロッカーキーを示す図である。ロッカーキー1は、温浴施設を利用する客が施設内で所持するキーである。なお、ロッカー(図示せず。)には、当該客の貴重品、荷物等が収納される。ロッカーキー1には、所持者が手首等にロッカーキー1をはめるためのゴム製のバンド2、タグ3が付けられている。このタグ3には、ロッカー番号4及びロッカー番号4を示すバーコード5が印字されている。なお、図1に示すロッカーキー1は、ロッカー番号「0001」のロッカーのキーである。
次に電子式キャッシュレジスタ10について説明する。図2は、電子式キャッシュレジスタ10の内部構成を示すブロック図である。電子式キャッシュレジスタ10は、CPU11、ROM12、RAM13、時計部14、I/O15、キーボードコントローラ16、タッチパネルコントローラ17、ディスプレイコントローラ18、プリンタコントローラ19、スキャナインタフェース(I/F)20、HDDコントローラ21を有する制御回路を有している。また、I/O15にモードスイッチ22及びドロワ開放装置23を接続し、キーボードコントローラ16にキーボード24を接続し、タッチパネルコントローラ17にオペレータ用のタッチパネルセンサ25とディスプレイ26接続し、ディスプレイコントローラ18に客用のディスプレイ27を接続し、プリンタコントローラ19にプリンタ28を接続し、スキャナインタフェース20にスキャナ29を接続し、HDDコントローラ21にHDD30を接続している。
CPU11は、ROM12及びHDD30内に記憶された制御プログラムを実行することにより、電子式キャッシュレジスタ10を総括的に制御する。ROM12は、基本動作を行うための制御プログラムが記憶される。RAM13はCPU11が制御プログラムを実行するときに必要となるワークエリア等が形成されている。時計部14は時間を計時し、日時情報を生成する。I/O15は、モードスイッチ22からのモードの変更をCPU11に伝える。また、I/O15はCPU11からのドロワを開放するための指示をドロワ開放装置23へ伝える。キーボードコントローラ16は、販売する商品が割り当てられた商品キー、後述する商品変更手段である商品変更キー等が設けられたキーボード24から入力されたキーの情報をCPU11に伝える制御をする。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネルセンサ25からの信号をCPU11に伝える制御をする。また、タッチパネルコントローラ17はCPU11の指示に基づいてディスプレイ26の表示を制御する。ディスプレイコントローラ18は、CPU11の指示に基づいてディスプレイ27の表示を制御する。プリンタコントローラ19は、ジャーナルや入館券、領収書を印字するプリンタ28の印字を制御する。スキャナインタフェース20は、スキャナ29で読み取られたバーコードデータの入力を制御する。HDDコントローラ21は、HDD30内のハードディスクへの情報の記憶や、ハードディスクから記憶された情報の読み出し等を制御する。なお、当該ハードディスクには、後述する商品販売処理、販売商品変更処理、決済処理を行なうための制御プログラム等が記憶されている。また、HDD30内のハードディスクには、キーボード24の商品キーに割り当てられた商品情報を記憶する商品情報記憶手段であるPLU(プライス・ルック・アップ)テーブルが記憶されている。
図3は、HDD30内に記憶されるPLUテーブル30aを示す図である。キーボード24に設けられた各商品キーに販売する商品が割り当てられている。各商品キーに割り当てられる商品は、温浴施設の利用時間と、「大人」、「老人・子供」等の属性を示す情報から定まる商品、タオル等が割り当てられる。また、PLUテーブル30aには、これらの商品と対応付けてその商品の料金が記憶されている。具体的には、例えば、キーボード24のキー番号1の商品キーには、商品「2時間 大人」、料金「1000円」が割り当てられている。
図4は、RAM13に形成される販売商品情報記憶手段である販売商品情報記憶部13aを示す図である。販売商品情報記憶部13aは客が入館するときに販売した販売商品情報を記憶するものであり、ロッカー番号に対応させて、販売時間、商品、料金、合計金額、差額金額を記憶するエリアが設けられている。販売時間を記憶するエリアは商品を販売した時間(受付時間)を記憶するエリアである。商品を記憶するエリアは販売した商品を記憶するエリアである。料金は商品の値段を記憶するエリアである。合計金額はロッカー番号毎に購入した商品の値段を合計した値段を記憶するエリアである。差額金額は、後述する販売商品変更処理により商品の合計金額に差額が生じた場合に、その差額金額の情報を返却又は追加支払いする金額として記憶するエリアである。図4では、販売商品情報記憶部13aはロッカー番号「0001」に対応して、販売時間「10:10」、商品「2時間 大人」と「タオル」、料金がそれぞれ「1000円」、「100円」、合計金額「1100円」、差額金額「0」を記憶している。
次に、客の入館時に電子式キャッシュレジスタ10で行なわれる処理、すなわち、商品を販売するときの商品販売処理について説明する。図5は、電子式キャッシュレジスタ10のCPU11が実行する商品販売処理の要部を示すフローチャートである。
CPU11は、スキャナ29からのロッカー番号を示すバーコードデータを取得すると(S1)、その取得したバーコードデータが示すロッカー番号を販売商品情報記憶部13aのロッカー番号のエリアに記憶する(S2)。そして、時計部14で生成された日時情報を取得し、その取得した日時情報が示す時間を、販売商品情報記憶部13aの当該ロッカー番号4と対応するエリアに販売時間情報として記憶する(S3)。
続いて、CPU11はキーボードコントローラ16を介してキーボード24の商品キーの押下を検知すると(S4でYES)、入力された商品キーに対応する商品情報をHDD30のPLUテーブル30aから読み出し(S5)、その読み出した商品情報を販売商品情報記憶部13aに記憶する(S6)。
そして、販売商品の登録が終了か否かを判定する(S7)。この判定は例えば小計キーの入力を検知したか、他の商品キーの入力を検知したか否かによって判定される。商品キーの入力を検知すると、すなわち終了でないと判定すると(S7でNO)、ステップS5の処理へ戻り、ステップS5及びS6の処理を再び行なう。一方、小計キーの入力を検知すると(S7でYES)、販売商品情報記憶部13aに記憶した商品の合計金額を算出し、その合計金額を合計金額のエリアに記憶する(S8)。このようにして、例えば、図4で示すように販売商品情報記憶部13aに販売商品情報が記憶される。
そして、CPU11は販売商品情報記憶部13a記憶した情報に基づいて、ディスプレイ27に合計金額等を表示する(S9)。そして、ディスプレイ27に表示した合計金額と一致する金額の預かり処理を行なう(S10)。この預かり処理は、例えば、ドロワ開放装置23にドロワ開放の指示を出すこと、キャッシャが合計金額と一致する金額の金銭を客から受け取り、ドロワ内に当該金銭を収納したことを確認する処理である。通常の決済処理とは、決済処理が完了せずに内部保留となっている点で異なる。
そして、CPU11は、販売商品情報記憶部13aの販売時間のエリアに記憶した販売時間と商品のエリアに記憶した商品の時間に基づいて、退館時刻を算出し(S11,算出手段)、販売商品情報記憶部13aに記憶した情報及び算出した退館時刻に基づいて入館券を発行する(S12,入館券発行手段)。したがって、入館券には、ロッカー番号、販売時間すなわち入館時刻、退館時刻、商品情報等が印字される。
次に、一度販売した商品を変更するときに実行される販売商品変更処理について説明する。図6はCPU11が実行する販売商品変更処理の要部を示すフローチャートである。
CPU11は、キーボード24に設けられた商品変更キーの入力をキーボードコントローラ16を介して検知すると(S21でYES)、スキャナ29からロッカー番号を示すバーコードデータを取得し(S22,特定情報取得手段)、ロッカー番号と対応する販売商品情報を販売商品情報記憶部13aから取得する(S23)。このようにして取得された販売商品情報はRAM13の所定エリアに一時的に記憶される。
続いてCPU11は、キーボード24に設けられた商品キーの入力をキーボードコントローラ16を介して検知すると(S24でYES)、入力された商品キーに対応する商品情報をPLUテーブル30aから取得する(S25,商品情報取得手段)。このようにして取得された商品情報はRAM13の所定エリアに一時的に記憶される。
そして、CPU11は、差額金額を算出する(S26,差額算出手段)。上述のようにRAM13の所定エリアに記憶した販売商品情報及び商品情報に基づいて、変更前の商品の合計金額と変更後の商品の合計金額との差を算出する。したがって、変更前の商品の合計金額が変更後の商品の合計金額より安ければ合計金額の差額金額は客に返却する返却金となる。なお、変更前の商品の合計金額が変更後の商品の合計金額より高ければ、退館時までにその差額金額を客は追加支払いする必要がある。
続いて、CPU11は、変更した販売商品情報をRAM13の販売商品情報記憶部13aのステップS22で取得したロッカー番号と対応するエリアに記憶し(S27,商品情報変更手段)、また、算出した差額金額をそのロッカー番号と対応する差額金額のエリアに記憶する(S28,差額金額情報記憶手段)。
図7は、図4を参照して説明した販売商品情報記憶部13aにおいて、商品「2時間 大人」を商品「2時間 老人・子供」に変更したときの状態を示す図である。図4と比較すると、商品が「2時間 老人・子供」となっており、合計金額が「1100」円から「900円」となっている。また、変更前の商品の合計金額より変更後の商品の合計金額のほうが安いため、差額金額のエリアには「+200円」が記憶されている。なお、変更前の商品の合計金額より変更後の商品の合計金額のほうが「200円」高い場合には、差額金額として「−200円」と差額金額が記憶される。
販売商品情報記憶部13aに記憶される情報が変更されると、CPU11は、ステップS22で取得したロッカー番号と対応する販売商品情報記憶部13aに記憶されている情報に基づいて、販売商品情報を表示し(S29)、差額金額を表示する(S30,差額金額情報表示手段)。
図8は、このように販売商品情報を表示したときのディスプレイ27の表示例を示す図である。図8に示すように、預かり金として客から預かっている金額、商品の合計金額が表示されるとともに、差額金額である200円が返却金としてあることを示すメッセージが表示されている。なお、同内容の表示がキャッシャ側のディスプレイ26にも表示される。
このよう合計金額等の情報をディスプレイ27に表示した後、CPU11は、販売商品情報記憶部13aの販売時間のエリアに記憶した販売時間と商品のエリアに記憶した商品の時間に基づいて、退館時刻を算出し(S31,退館時間算出手段)、販売商品情報記憶部13aに記憶した情報及び算出した退館時刻に基づいて再び入館券を発行する(S32,入館券再発行手段)。したがって、入館券には、ロッカー番号、販売時間すなわち入館時刻、退館時刻、商品情報等が印字される。
次に、客が退館するとき、すなわち、退館時に実行される決済処理について説明する。図9は、CPU11が実行する決済処理の要部を示すフローチャートである。
CPU11は、スキャナ29からロッカー番号を示すバーコードデータを取得すると(S41)、ロッカー番号と対応する販売商品情報をRAM13の販売商品情報記憶部13aから読み出し(S42)、その読み出した情報から差額金額はあるか否かを判定する(S43)。
ステップS43で差額金額がないと判定すると、読み出した販売商品情報を表示し(S44)、ステップS43で差額金額があると判定すると読み出した販売商品情報を表示し(S45)、I/O15を介してドロワ開放装置23へドロワ開放の指示を出す(S46)。
ステップS44又はS45の処理が終了すると、CPU11は読み出した販売商品情報に基づいて、領収書を発行し(S47)、ステップS41で読み出したロッカー番号及びそのロッカー番号に対応するRAM13の販売商品情報記憶部13aのエリアをクリアする(S48)。
次に、電子式キャッシュレジスタ10の作用について説明する。ロッカー番号「0001」のロッカーキー1を所持する客が、キャッシャに「2時間 大人」の入館券の購入及びタオルの購入を申し出る。すると、キャッシャは、ロッカーキー1のタグ3に印字されているバーコード5をスキャナ29で読み取った後、キーボード24に設けられた「2時間 大人」の商品キーと、タオルの商品キーを押下する。すると、ディスプレイ27に合計金額1100円が表示される。キャッシャは、客から1100円を受け取り、キーボード24を操作して入館券を発行する。
図10は、このようにして発行された入館券R1を示す図である。図10に示すように、客が購入した商品「2時間 大人」及び「タオル」とそれぞれの料金「1000円」及び「100円」、合計料金である小計「1100円」及びその預かり金額「1100円」が印字されるとともに、商品を購入した時間が「10時10分」であったためそれから2時間である「12時10分」までの利用が可能であることを示すために利用開始時間である入館時刻「10時10分」、利用終了時間である退館時刻「12時10分」が印字されている。
この客が温浴施設内に入館した後、施設内のポスターにより自分が老人の対象となることを視認する。「2時間 大人」よりも「2時間 老人・子供」のほうが200円安い料金設定がされているため、客は入館券を受け取った場所に戻り、その旨をキャッシャに申し出る。キャッシャは、キーボード24に設けられた商品変更キーを入力した後、ロッカーキー1のバーコード5をスキャナ29で読み取った後、商品「2時間 老人・子供」が割り当てられた商品キーを押下する。すると、RAM13の販売商品情報記憶部13aに記憶されている販売商品情報と、PLUテーブル30aに記憶されている商品情報とから商品「2時間 老人・子供」及び「タオル」の合計金額と商品「2時間 大人」及び「タオル」の合計金額の差額料金が算出され、変更された販売商品情報の内容及び差額料金がロッカー番号4「0001」に対応する販売商品情報記憶部13aのエリアに記憶される。このように販売商品の変更をする際、販売商品情報記憶部13aの販売時間に記憶されたエリアの販売時間は変更されない。そして、変更された商品の合計金額及び差額金額がディスプレイ27に表示された後、入館券が再発行される。
図11は、再発行された入館券R2を示す図である。図11に示すように、購入した商品が商品「2時間 大人」から商品「2時間 老人・子供」に変更されており、差額金額である200円が返却金となっている。また、入館時刻は「10時10分」及び退館時刻は「12時10分」であり、商品を変更する前と商品を変更した後で入館時刻及び退館時刻が変わっていない。
客は退館時刻前(12時10分より前)になると、再び入館券を発行した場所に戻り、退館することをキャッシャに申し出る。キャッシャは、決済を行なうためにキーボード24を操作した後、客の所持するロッカーキー1のタグ3のバーコード5をスキャナ29で読み取る。すると、合計金額と差額金額がディスプレイ26及び27に表示された後、ドロワが開放される。ディスプレイ26及び27には、返却金が「200円」であることが表示されるため、キャッシャは、ドロワ内に収納されている硬貨から200円を取り出し、「200円」を客に渡し、ドロワを閉じる。また、電子式キャッシュレジスタ10から領収書が発行される。図12は、このようにして発行される領収書R3の印字例を示す図である。
この実施の形態の電子式キャッシュレジスタ10によると、入館券を発行した後に販売商品を変更して再び入館券を発行しても、最初に入館券を発行した販売時間から購入した商品に対応する退館時刻が計算されるため、前払いシステムを導入している温浴施設において、最初の商品の販売時間(受付時間)を変更せずに商品内容を変更することができる。
また、変更前の商品の合計金額と変更後の商品の合計金額とで差額がある場合には、その差額金額が電子式キャッシュレジスタ10内で保留される。すなわち、商品を変更する際に、変更前の商品の合計金額より変更後の商品の合計金額が安い場合には返却金としてその差額金額が記憶され、変更前の商品の合計金額より変更後の商品の合計金額が高い場合には追加で支払う金額として記憶される。そして、商品に変更があった際に客は、差額金額の情報をディスプレイ27及び再発行された入館券により確認することができる。したがって、退館時に最終的に決済処理を行なえばよいため、商品を変更する際に金銭の授受を行なう必要がなく、差額金額客にとって大変便利である。
なお、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
本発明の実施の形態におけるロッカーキーを示す図。 同実施の形態における電子式キャッシュレジスタの内部構成を示すブロック図。 同実施の形態におけるPLUテーブルを示す図。 同実施の形態における販売商品情報記憶部を示す図。 同実施の形態における商品販売処理の要部を示すフローチャート。 同実施の形態における販売商品変更処理の要部を示すフローチャート。 同実施の形態における変更後の販売商品情報記憶部を示す図。 同実施の形態におけるディスプレイの表示例を示す図。 同実施の形態における決済処理の要部を示すフローチャート。 同実施の形態における入館券の印字例を示す図。 同実施の形態における再発行された入館券の印字例を示す図。 同実施の形態における領収書の印字例を示す図。
符号の説明
1…ロッカーキー、5…バーコード、10…電子式キャッシュレジスタ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、13a…販売商品情報記憶部、14…時計部、26,27…ディスプレイ、28…プリンタ、29…スキャナ、30…HDD、30a…PLUテーブル、R1…入館券、R2…再発行された入館券、R3…領収書

Claims (4)

  1. 施設を利用する時間及び属性によって定められた商品の商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、客を特定する特定情報とその特定情報で特定される客に前記商品情報記憶手段に記憶された商品を販売した時間である販売時間情報及び前記客に販売した商品である販売商品情報を記憶する販売商品情報記憶手段と、前記販売時間情報が示す時間から販売した商品の時間に対応する退館時間である退館時間情報を算出する算出手段と、前記販売時間情報、前記退館時間情報、前記販売商品情報に基づいて前記施設への入館券を発行する入館券発行手段とを具備する電子式キャッシュレジスタにおいて、
    前記販売商品情報記憶手段に記憶された販売商品情報の変更を宣言する商品変更手段と、
    この商品変更手段により前記販売商品情報の変更が宣言された後、前記特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    商品情報記憶手段に記憶される商品情報で示される商品からいずれかの商品情報を取得する商品情報取得手段と、
    前記特定情報取得手段により取得した特定情報と対応する前記販売商品情報記憶手段に記憶される販売商品情報を、前記商品情報取得手段で取得した販売商品情報に変更する商品情報変更手段と、
    前記変更した販売商品の時間に対応する退館時間である退館時間情報を前記販売時間情報が示す時間から算出する退館時間算出手段と、
    前記変更した販売商品情報、前記販売時間情報、前記退館時間情報に基づいて、前記施設への入館券を再発行する入館券再発行手段とを具備することを特徴とする電子式キャッシュレジスタ。
  2. 前記商品情報変更手段により前記販売商品情報記憶手段に記憶した販売商品情報が変更されると、変更前の販売商品情報で算出される料金と変更後の販売商品情報で算出される料金との差額を算出する差額算出手段と、
    この差額算出手段で算出した差額を示す差額金額情報を前記特定情報と関連付けて記憶する差額金額情報記憶手段と、
    この差額金額情報記憶手段により前記差額金額情報を記憶すると、その差額金額情報を表示する差額金額情報表示手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の電子式キャッシュレジスタ。
  3. コンピュータに、
    客を特定する特定情報とその特定情報で特定される客に、施設を利用する時間及び属性によって定められた商品を販売した時間である販売時間情報及び前記客に販売した商品である販売商品情報を記憶させる販売商品情報記憶機能と、
    前記販売時間情報が示す時間から販売した商品の時間に対応する退館時間である退館時間情報を算出させる算出機能と、
    前記販売時間情報、前記退館時間情報、前記販売商品情報に基づいて前記施設への入館券を発行させる入館券発行機能と、
    前記販売商品情報記憶機能により記憶させた販売商品情報の変更を宣言させる商品変更機能と、
    この商品変更機能により前記販売商品情報の変更が宣言された後、前記特定情報を取得する特定情報取得機能と、
    商品情報を取得させる商品情報取得機能と、
    前記特定情報取得手段により取得させ特定情報と対応する前記販売商品情報記憶機能に記憶させた販売商品情報を、前記商品情報取得機能により取得させた販売商品情報に変更させる商品情報変更機能と、
    前記変更させた販売商品の時間に対応する退館時間である退館時間情報を前記販売時間情報が示す時間から算出させる退館時間算出機能と、
    前記変更させた販売商品情報、前記販売時間情報、前記退館時間情報に基づいて、前記施設への入館券を再発行させる入館券再発行機能とを実現させる情報処理プログラム。
  4. 前記商品情報変更機能により前記販売商品情報記憶機能に記憶させた販売商品情報が変更されると、変更前の販売商品情報で算出される料金と変更後の販売商品情報で算出される料金との差額を算出させる差額算出機能と、
    この差額算出手機能により算出させた差額を示す差額金額情報を前記特定情報と関連付けて記憶させる差額金額情報記憶機能と、
    この差額金額情報記憶機能により前記差額金額情報を記憶させると、その差額金額情報を表示させる差額金額情報表示機能を実現させる請求項3に記載の情報処理プログラム。
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JP2010151401A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Yamato:Kk 設備機器制御システム

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