JP2007286303A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】「かぶり」の発生を確実に防止する。
【解決手段】CPU111は、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間を、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間よりも短くするべく制御する時間制御部111aと、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値以上の値に制御する電流制御部111bとを備える。
【選択図】図2
【解決手段】CPU111は、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間を、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間よりも短くするべく制御する時間制御部111aと、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値以上の値に制御する電流制御部111bとを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、感光ユニットに配設された感光ドラムにレーザダイオードからのレーザビームを照射して潜像を形成し、形成された潜像に対応するトナー画像を記録紙に形成する画像形成装置に関するものである。特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、及び、これらの機能の内のいずれかの機能を有する複合機に関するものである。
感光ユニットに配設された感光ドラムにレーザダイオードからのレーザビームを照射して潜像を形成し、形成された潜像に対応するトナー画像を記録紙に形成する画像形成装置においては、レーザダイオードの劣化等に起因してバイアス発光量が増加し、トナー画像を形成しない領域である非画像部にトナーが付着する現象(いわゆる、「かぶり」)が発生する。
この「かぶり」の発生を防止するために種々の技術が開示されている。例えば、バイアス発光量をフォトセンサで検出し、検出されたバイアス発光量に応じて現像バイアスとバイアス発光量の目標値とを変化させる画像形成装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−84222号公報
しかしながら、上記画像形成装置においては、バイアス発光の電流値を、レーザダイオードのレーザ発光の電流閾値以下の値に設定しているため、バイアス発光の発光量は小さい値となり、フォトセンサの検出誤差が大きくなる場合がある。その結果、バイアス発光の発光量が適正な値に制御されない場合があり、そのような場合には、非画像部の感光ドラムの表面電位が適正な値に制御されないため、「かぶり」が発生する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、「かぶり」の発生を確実に防止することの可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像形成装置は、感光ユニットに配設された感光ドラムにレーザダイオードからのレーザビームを照射して潜像を形成し、形成された潜像に対応するトナー画像を記録紙に形成する画像形成装置であって、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオードの発光時間よりも短くするべく制御する時間制御手段と、前記非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値を、レーザダイオードのレーザ発光の電流閾値以上の値に制御する電流制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記時間制御手段が、レーザダイオードの発光量を所定値以下とするべく、前記非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を制御することを特徴としている。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記電流制御手段が、前記非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値を、前記画像部においてレーザダイオードに印加する電流値と略同一値に制御することを特徴としている。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、感光ドラムの感度情報を格納する感度記憶手段と、前記感度情報に基づき、感光ドラムに印加する電圧を制御する電圧制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記感度記憶手段が、感光ドラムの幅方向及び周方向の少なくとも一方について複数箇所に対応する感度情報を格納し、前記時間制御手段が、前記複数箇所に対応する感度情報に基づき、前記非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を、レーザダイオードからのレーザビームが照射される感光ドラム上の位置に応じて制御することを特徴としている。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記感度情報が、予め設定された所定光量を感光ドラムに照射した場合に降下する電圧値であることを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、トナー画像を形成しない領域である非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値が、レーザダイオードのレーザ発光の電流閾値以上の値に制御されるため、制御精度を確保することができる。また、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオードの発光時間が、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオードの発光時間よりも短くするべく制御されるため、非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を適正な時間に設定することにより、感光ドラムの表面電位を安定化することができるため、「かぶり」の発生を確実に防止することができる。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、レーザダイオードの発光量を所定値以下とするべく、非画像部におけるレーザダイオードの発光時間が制御されるため、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値が、画像部においてレーザダイオードに印加する電流値と略同一値に制御されるため、電流値の制御を簡素な構成で実行することができる。
請求項4に記載の画像形成装置によれば、感光ドラムの感度情報が格納されており、その感度情報に基づき、感光ドラムに印加する電圧が制御されるため、非画像部における感光ドラムの電位のバラツキを抑制することができるので、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
請求項5に記載の画像形成装置によれば、感光ドラムの幅方向及び周方向の少なくとも一方についての複数箇所に対応する感度情報に基づき、非画像部におけるレーザダイオードの発光時間が、レーザダイオードからのレーザビームが照射される感光ドラム上の位置に応じて制御されるため、非画像部における感光ドラムの電位のバラツキを更に効果的に抑制することができるので、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
請求項6に記載の画像形成装置によれば、感度情報が、予め設定された所定光量を感光ドラムに照射した場合に降下する電圧値であるため、感度情報を正確に表現することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、画像形成装置が、プリンタである場合について説明するが、記録紙上に画像を形成する他の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、複写機、複合機等)である形態でもよい。図1に示すように、プリンタ1は、制御部11、表示部12、操作部13、及び、印刷処理部14を備えている。なお、プリンタ1は、図略のパーソナルコンピュータと通信可能に接続され、パーソナルコンピュータからの指示を受け付けて、記録紙上に画像を形成するものである。
制御部11は、プリンタ1全体の動作を制御するものであって、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112とを備えている。
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)等を備え、制御部11(CPU111)からの指示に基づき、設定情報、ガイダンス情報、メッセージ情報等をユーザから視認可能に表示するものである。
操作部13は、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に対応する操作入力情報を生成し、制御部11(CPU111)に出力するものである。操作部13は、例えば、テンキー、スタートボタン等の各種ボタン、及び、表示部12に配設されたLCDと一体に形成されたタッチパネル等を備えている。
印刷処理部14は、記録紙上に電子写真方式で画像(ここでは、パーソナルコンピュータから受け付けられる画像情報に対応する画像)を形成するものであって、本発明に係るレーザビーム走査ユニット141、現像ユニット142、感光ユニット143、及び、帯電制御ユニット144を備えている。
レーザビーム走査ユニット141は、レーザダイオード141aを備え、レーザダイオード141aから出射されたレーザビームによって静電潜像を感光ドラム143bの表面に形成するものである。現像ユニット142は、レーザビーム走査ユニット141により形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するものである。
感光ユニット143は、記録紙上にトナー像を形成するものであって、感度記憶素子143a、感光ドラム143b、及び、帯電ローラ143cを備える。感度記憶素子143a(感度記憶手段に相当する)は、感光ユニット内に配設され、感光ドラム143bの感度情報を格納するものである帯電ローラ143cは、感光ドラム143bに所定の電位を付与するものである。
まず、感光ドラム143bの表面が帯電ローラ143cによって略均一に帯電される。次に、レーザビーム走査ユニット141によって、感光ドラム143bに静電潜像が形成され、現像ユニット142によって、静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。そして、感光ドラム143bに形成されたトナー像が、記録紙上に転写され、トナー像が形成される。帯電制御ユニット144は、後述する電圧制御部111cからの指示に従って、帯電ローラ143cに付与する電位を制御するものである。
感度記憶素子143aは、感光ユニット143の適所に配設され、感光ドラム143bの幅方向位置と対応付けて感度情報を格納するものであって、ここでは、感度記憶素子143aは、感光ドラム143bが幅方向に32等分され、分割されて生成された32箇所の感光ドラム143bの幅方向位置にそれぞれ対応付けて感度情報を格納するものである。
図2は、本発明の主要部の機能構成の一例を示す機能構成図である。制御部11のCPU111は、機能的に、時間制御部111a、電流制御部111b、及び、電圧制御部111cを備えている。制御部11のRAM112は、機能的に、感度記憶部112aを備えている。
ここでは、CPU111が、ROM(Read Only Memory)等に予め格納されたプログラムを読み出して実行することにより、時間制御部111a、電流制御部111b、及び、電圧制御部111c等の機能部として機能すると共に、RAM112を、感度記憶部112a等の機能部として機能させるものである。
また、RAM112、ROMに格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
時間制御部111a(時間制御手段に相当する)は、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間を、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間よりも短くするべく制御するものである。具体的には、非画像部において、レーザダイオード141aから出射されるレーザビームの光量を予め設定された所定の光量P1とするべく、レーザダイオード141aの発光時間を所定の発光時間t1に制御するものである(図3参照)。
また、時間制御部111aは、感度記憶素子143aに格納された感光ドラム143bの感度情報を所定のタイミング(例えば、感光ユニット143が交換された時点)で読み出して、感度記憶部112aに格納するものである。
更に、時間制御部111aは、感度記憶部112aに格納された感光ドラム143bの感度情報に基づいて、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1を、レーザダイオード141aからのレーザビームが照射される感光ドラム143b上の幅方向位置に応じて制御するものである。具体的には、時間制御部111aは、感度記憶部112aに格納された感光ドラム143bの感度情報の内、レーザダイオード141aからのレーザビームが照射される感光ドラム143b上の幅方向位置に対応する感度情報を選定し、選定された感度情報に基づいて、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1を制御するものである。
図3は、レーザダイオード141aの発光時間と光量との関係の一例を示すグラフである。図の横軸は、レーザダイオード141aのパルス発光時間T(nsec)であり、縦軸は、レーザダイオード141aから出射されるレーザビームの光量P(J)である。図に示すように、パルス発光時間Tが長くなるほど、レーザビームの光量Pは増加する。そして、時間制御部111aによって、予め設定された画像部の光量P2(ここで、P2>P1)に対応する発光時間t2が図3を用いて求められ、画像部においては、発光時間が発光時間t2と一致するべく制御される。また、時間制御部111aによって、予め設定された非画像部の光量P1に対応する発光時間t1が図3を用いて求められ、非画像部においては、発光時間が発光時間t1と一致するべく制御される。
再び、図2に戻って、主要部の機能構成を説明する。電流制御部111b(電流制御手段に相当する)は、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値Is以上の値Ioに制御するものである(図4参照)。また、電流制御部111bは、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値Ioを、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値と同一値に制御するものである(図4参照)。
図4は、レーザダイオード141aに印加される電流と出力との関係の一例を示すグラフである。図の横軸は、レーザダイオード141aに印加される電流(mA)であり、縦軸は、レーザダイオード141aの出力(mW)である。図に示すように、レーザダイオード141aに流れる電流が大きくなるほど、レーザダイオード141aの出力は増加する。また、所定の電流値(電流閾値Is)以上では、レーザ発光領域となり、電流値に略比例した出力が得られる。そして、電流制御部111bによって、非画像部において、画像部と同様に、レーザダイオード141aに印加される電流値が電流閾値Is以上の所定の電流値Ioと一致するべく制御される。
図5は、レーザダイオード141aの出力の一例を示すグラフである。図の横軸は、走査時間(μsec)であり、縦軸は、レーザダイオード141aの出力(mW)である。図に示すように、時間制御部111aによって、画像部においては、レーザダイオード141aの発光時間が発光時間t2と一致するべく(=パルス幅を時間t2とするべく)制御され、非画像部においては、レーザダイオード141aの発光時間が発光時間t1と一致するべく(=パルス幅を時間t1とするべく)制御されている。また、電流制御部111bによって、レーザダイオード141aに印加される電流値は、非画像部及び画像部において、共に、電流値Ioに対応する出力ΔPo(図4参照)と一致するべく制御されている。
再び、図2に戻って、主要部の機能構成を説明する。電圧制御部111c(電圧制御手段の一部に相当する)は、感度記憶部112aに格納された感度情報(ここでは、感光ドラム143bの幅方向中央部に対応する感度情報)に基づき、帯電制御ユニット144を介して感光ドラム143bに印加する(=帯電ローラ143cに印加する)電位を制御するものである。
感度記憶部112aは、時間制御部111aによって感度記憶素子143aから読み出された感光ドラム143bの感度情報を感光ドラム143bの幅方向位置に対応付けて格納するものである。
図6は、感度記憶素子143aに格納される感度情報の一例の説明図である。図の横軸は、感光ドラム143bに照射されるレーザビームの光量(J)であり、縦軸は、感光ドラム143bの電位(V)である。感光ドラム143bは、その表面が、電圧制御部111cによって(帯電制御ユニット144を介して)初期電位V0に印加され、レーザダイオード141aからの照射されるレーザビームの光量が大きくなる程、その電位が低下するものである。この特性を示すものが感度情報であって、ここでは、予め設定された所定光量PLを感光ドラム143bに照射した場合に降下する電圧値(=V0−VL)に対応する傾きα(=(V0−VL)/PL)である。なお、感度情報は、傾きαに換えて電圧値(=V0−VL)である形態でもよい。
図7は、電圧制御部111cによって感光ドラム143bに印加される電位の分布の一例を示すグラフである。図の横軸は、感光ドラム143bの幅方向位置であり、縦軸は、感光ドラム143bに印加される電位である。図に示すように、感光ドラム143bの幅方向位置中央位置に電位Vfを付与した場合には、感光ドラム143bの幅方向の感度の差違に起因して、感光ドラム143bの幅方向の位置によって電位がばらつく。これを、補正するために、時間制御部111aは、感度記憶部112aに格納された感光ドラム143bの感度情報の内、レーザダイオード141aからのレーザビームが照射される感光ドラム143b上の幅方向位置に対応する感度情報を選定し、選定された感度情報に基づいて、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1を制御するものである(図3参照)。
図8は、制御部11(CPU111)の動作の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、予め、時間制御部111aによって、感度記憶素子143aに格納された感光ドラム143bの感度情報が読み出されて、感度記憶部112aに格納されているものとする。まず、電圧制御部111cによって、感度記憶部112aに格納された感度情報の内、感光ドラム143bの幅方向中央部に対応する感度情報αM(M=16)が読み出される(S101)。そして、電圧制御部111cによって、帯電制御ユニット144を介して感光ドラム143bに印加する(=帯電ローラ143cに印加する)電圧Vfが感度情報αMを用いて求められ、求められた電圧Vfが感光ドラム143bに印加される(S103)。
次に、時間制御部111aによって、感度記憶部112aに格納された感光ドラム143bの感度情報αN(N=1〜32)が読み出される(S105)。そして、時間制御部111aによって、感度情報αN(N=1〜32)毎に非画像部の光量P1N(以下、「バイアス発光光量」という:N=1〜32)が次の(1)式を用いて求められる(S107)。
P1N=(V0−Vf)÷αN (1)
P1N=(V0−Vf)÷αN (1)
そして、時間制御部111aによって、画像部か否かの判定が行われる(S109)。画像部であると判定された場合(S109でYES)には、予め設定された通常発光光量P2に対応する発光時間t2(図3参照)が求められ(S111)、レーザダイオード141aの発光時間が発光時間t2に制御され(S113)、処理が終了される。
非画像部であると判定された場合(S109でNO)には、時間制御部111aによって、レーザダイオード141aからのレーザビームが照射される感光ドラム143b上の幅方向位置に対応するバイアス発光光量P1Nが抽出される(S115)。そして、時間制御部111aによって、バイアス発光光量P1Nに対応する発光時間t1が算出される(S117)。時間制御部111aによって、レーザダイオード141aの発光時間が発光時間t1に制御され(S119)、処理が終了される。
このようにして、トナー画像を形成しない領域である非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値が、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値Is以上の値Ioに制御されるため、制御精度を確保することができる。
また、トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1が、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t2よりも短くするべく制御されるため、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1を適正な時間に設定することにより、感光ドラム143bの表面電位を安定化することができるため、「かぶり」の発生を確実に防止することができる。
更に、レーザダイオード141aの発光量P1を所定値以下とするべく、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1が制御されるため、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
加えて、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値が、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値と同一値Ioに制御されるため、電流値の制御を簡素な構成で実行することができる。
また、感光ドラム143bの感度情報αが格納されており、その感度情報αに基づき、感光ドラム143bに印加する電圧Vfが制御されるため、非画像部における感光ドラム143bの電位のバラツキを抑制することができるので、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
更に、感光ドラム143bの幅方向の複数箇所(ここでは、32箇所)に対応する感度情報αに基づき、非画像部におけるレーザダイオード141aの発光時間t1が、レーザダイオード141aからのレーザビームが照射される感光ドラム143b上の位置に応じて制御されるため、非画像部における感光ドラム143bの電位のバラツキを更に効果的に抑制することができるので、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
加えて、感度情報αが、予め設定された所定光量(ここでは、単位光量)を感光ドラム143bに照射した場合に降下する電圧値(=傾き)であるため、感度情報を正確に表現することができる。
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、電流制御部111bが、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値と同一値Ioに制御する場合について説明したが、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値Is以上の値Ioであればよい。例えば、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値Ioとレーザ発光の電流閾値Isとの平均値(=(Io+Is)/2)に制御する形態でもよい。非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値が小さい程、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
(A)本実施形態では、電流制御部111bが、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値と同一値Ioに制御する場合について説明したが、レーザダイオード141aのレーザ発光の電流閾値Is以上の値Ioであればよい。例えば、非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値を、画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値Ioとレーザ発光の電流閾値Isとの平均値(=(Io+Is)/2)に制御する形態でもよい。非画像部においてレーザダイオード141aに印加する電流値が小さい程、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
(B)本実施形態では、時間制御部111aが、非画像部におけるレーザダイオード141aから出射されるレーザビームの光量を予め設定された所定の光量P1とするべく、レーザダイオード141aの発光時間を所定の発光時間t1に制御する場合について説明したが、この光量P1が小さい程、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
(C)本実施形態では、感度記憶素子143aが、感光ドラム143bの幅方向位置と対応付けて感度情報を格納する場合について説明したが、感光ドラム143bの周方向位置及び幅方向位置の少なくとも一方と対応付けて感度情報を格納する形態でもよい。すなわち、感度記憶素子143aが、感光ドラム143bの周方向位置及び幅方向位置に対応付けて感度情報を格納する場合には、非画像部における感光ドラム143bの電位のバラツキを更に効果的に抑制することができるので、「かぶり」の発生を更に確実に防止することができる。
1 プリンタ
11 制御部
111 CPU
111a 時間制御部(時間制御手段)
111b 電流制御部(電流制御手段)
111c 電圧制御部(電圧制御手段の一部)
112 RAM
112a 感度記憶部
14 印刷処理部
141 レーザビーム走査ユニット
141a レーザダイオード
142 現像ユニット
142a 感光ドラム
143 感光ユニット
143a 感度記憶素子(感度記憶手段)
143b 感光ドラム
143c 帯電ローラ
144 帯電制御ユニット(電圧制御手段の一部)
11 制御部
111 CPU
111a 時間制御部(時間制御手段)
111b 電流制御部(電流制御手段)
111c 電圧制御部(電圧制御手段の一部)
112 RAM
112a 感度記憶部
14 印刷処理部
141 レーザビーム走査ユニット
141a レーザダイオード
142 現像ユニット
142a 感光ドラム
143 感光ユニット
143a 感度記憶素子(感度記憶手段)
143b 感光ドラム
143c 帯電ローラ
144 帯電制御ユニット(電圧制御手段の一部)
Claims (6)
- 感光ユニットに配設された感光ドラムにレーザダイオードからのレーザビームを照射して潜像を形成し、形成された潜像に対応するトナー画像を記録紙に形成する画像形成装置であって、
トナー画像を形成しない領域である非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を、トナー画像を形成する領域である画像部におけるレーザダイオードの発光時間よりも短くするべく制御する時間制御手段と、
前記非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値を、レーザダイオードのレーザ発光の電流閾値以上の値に制御する電流制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記時間制御手段は、レーザダイオードの発光量を所定値以下とするべく、前記非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記電流制御手段は、前記非画像部においてレーザダイオードに印加する電流値を、前記画像部においてレーザダイオードに印加する電流値と略同一値に制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 感光ドラムの感度情報を格納する感度記憶手段と、
前記感度情報に基づき、感光ドラムに印加する電圧を制御する電圧制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記感度記憶手段は、感光ドラムの幅方向及び周方向の少なくとも一方について複数箇所に対応する感度情報を格納し、
前記時間制御手段は、前記複数箇所に対応する感度情報に基づき、前記非画像部におけるレーザダイオードの発光時間を、レーザダイオードからのレーザビームが照射される感光ドラム上の位置に応じて制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記感度情報は、予め設定された所定光量を感光ドラムに照射した場合に降下する電圧値であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2006112922A JP2007286303A (ja) | 2006-04-17 | 2006-04-17 | 画像形成装置 |
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-
2006
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