JP2007286105A - レンズ鏡胴 - Google Patents
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Abstract
【課題】小判型の異形形状のレンズブロックを高温時においても円形状レンズとほぼ同等の位置決め状態に保持できるレンズ鏡胴を得る。
【解決手段】原稿像を撮像素子に対して主走査方向Yに1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ室を備えたレンズ鏡胴。レンズ系を構成する屈折作用を有するレンズブロックのうち、主走査方向Yの有効径の最も大きいレンズブロック28は、主走査方向Yに長く、主走査方向Y及び光軸Aと直交する副走査方向Zに短い異形形状をなし、かつ、主走査方向両側が円弧形状部28aをなし、鏡胴31の円弧部32に嵌合されている。レンズブロック28の主走査方向線膨張係数は鏡胴31の主走査方向線膨張係数よりも小さい。そして、レンズブロック28を副走査方向Zに位置規制する規制手段は、基準温度においては主走査方向両側円弧形状部28aと嵌合する円弧部32であり、高温時においては副走査方向Zの下端部28bが当接する虫ビス35である。
【選択図】図2
【解決手段】原稿像を撮像素子に対して主走査方向Yに1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ室を備えたレンズ鏡胴。レンズ系を構成する屈折作用を有するレンズブロックのうち、主走査方向Yの有効径の最も大きいレンズブロック28は、主走査方向Yに長く、主走査方向Y及び光軸Aと直交する副走査方向Zに短い異形形状をなし、かつ、主走査方向両側が円弧形状部28aをなし、鏡胴31の円弧部32に嵌合されている。レンズブロック28の主走査方向線膨張係数は鏡胴31の主走査方向線膨張係数よりも小さい。そして、レンズブロック28を副走査方向Zに位置規制する規制手段は、基準温度においては主走査方向両側円弧形状部28aと嵌合する円弧部32であり、高温時においては副走査方向Zの下端部28bが当接する虫ビス35である。
【選択図】図2
Description
本発明は、レンズ鏡胴、特に、原稿像を撮像素子に対して主走査方向に1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ鏡胴に関する。
一般に、デジタルカラー複写機に組み込まれた原稿画像のスキャナあるいはパソコン用のカラースキャナにおいては、ラインリニアセンサからなる撮像素子を備え、この撮像素子に対してレンズ系によって原稿像を主走査方向に1次元的に結像させている。そして、この種のレンズ系では、読取り領域が1次元的であるにも拘わらず、光軸回りに回転対称な円形状のレンズを用いるのが主流である。これは、レンズ及び玉枠ともに軸に対して回転対称な形状が部品精度を確保しやすく、また、環境(温度)変化時においてもレンズの保持状態を安定して維持しやすいからである。例えば、特許文献1,2には、画像読取り装置において、ガウスタイプレンズで回転対称な形状を採用したレンズの保持機構が開示されている。
ところで、近年では、高画質の要求だけでなく、大口径化、薄型化の要求も厳しくなっており、レンズ形状が円形状のままではどうしても薄型化に限界を生じている。そこで、読取り領域以外をカットした小判型の異形形状のレンズを採用する必要がある。
一方、スキャナ用レンズでは、温度変化時の硝材特性安定性確保、偏芯誤差感度低減のために球面ガラス材を使用することが多い。一般に、ガラスレンズにおいて、芯(光軸)精度を確保するには、レンズを円形状として、レンズの光軸を基準に外径を削り込み、外径の精度を出すのが現状において最も効果的であり、これは芯取り工程と称されるレンズの一般的な加工工程である。
特に、スキャナ用レンズの場合、周辺部においても画面中央部と同様の光学性能を要求されるため、レンズの芯精度も高レベルが要求される。よって、小判型の異形形状レンズであっても、いったん円形状でレンズの芯取り工程を行った後、不要な箇所をカットして小判型に仕上げるのが一般的な加工である。
そして、レンズを鏡胴のレンズ室に組み込む際の位置決め部位としては、小判型レンズであっても精度を確保しやすい円周部を用いる必要がある。しかしながら、レンズの円周部を用いた位置決め構成において、薄型化のために小判型レンズの扁平度(長辺方向長さ/短辺方向長さ)をより大きくしていくと、レンズとレンズ室との径方向(主走査方向)の隙間量に対して短辺方向(副走査方向)の隙間量が極端に増大してしまうという問題点が発生することになる。
仮に、組立て調整時にレンズを隙間ゼロで組み込んだとしても、一般に鏡胴材料はガラスレンズよりも線膨張係数が大きいために高温時に必ず隙間が発生する。それゆえ、高温時に、小判型レンズは短辺方向(副走査方向)の隙間分だけ動きやすくなり、振動や衝撃が加わった場合に簡単に位置ずれを生じてしまう。その結果、光学性能のうち、比較的感度の強い色ずれ(RGB間の相対位置ずれ)に関して、短辺方向成分に影響が出てしまう。また、ずれ量が大きければ、色ずれだけでなく、MTFの劣化をも招来することになる。
特許第3430935号明細書
特開2000−241693号公報
そこで、本発明の目的は、小判型の異形形状のレンズブロックを高温時においても円形状レンズとほぼ同等の位置決め状態に保持できるレンズ鏡胴を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明に係るレンズ鏡胴は、
原稿像を撮像素子に対して主走査方向に1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ室を備えたレンズ鏡胴であって、
レンズ系を構成する屈折作用を有するレンズブロックのうち、主走査方向の有効径の最も大きいレンズブロックを含む少なくとも一つのレンズブロックは、主走査方向に長く、主走査方向及び光軸と直交する副走査方向に短い異形形状をなし、かつ、主走査方向両側が円弧形状をなし、
前記レンズブロックの主走査方向線膨張係数は鏡胴材料の主走査方向線膨張係数よりも小さく、
前記レンズブロックを副走査方向に位置規制する規制手段は、基準温度においては主走査方向両側円弧形状部で規制し、高温時においては副走査方向下端部で規制すること、
を特徴とする。
原稿像を撮像素子に対して主走査方向に1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ室を備えたレンズ鏡胴であって、
レンズ系を構成する屈折作用を有するレンズブロックのうち、主走査方向の有効径の最も大きいレンズブロックを含む少なくとも一つのレンズブロックは、主走査方向に長く、主走査方向及び光軸と直交する副走査方向に短い異形形状をなし、かつ、主走査方向両側が円弧形状をなし、
前記レンズブロックの主走査方向線膨張係数は鏡胴材料の主走査方向線膨張係数よりも小さく、
前記レンズブロックを副走査方向に位置規制する規制手段は、基準温度においては主走査方向両側円弧形状部で規制し、高温時においては副走査方向下端部で規制すること、
を特徴とする。
本発明に係るレンズ鏡胴においては、主走査方向に長く副走査方向に短い異形形状をなす小判型のレンズブロックを、基準温度時には、主走査方向両側の円弧形状部で位置決めするため、基準温度での性能を確保することができ、また、高温時においては、温度変化によって増大する副走査方向の隙間を副走査方向下端部で規制することで効果的に抑えることができる。これにより、高温時における副走査方向の色ずれやMTFの劣化を抑制することができる。
本発明に係るレンズ鏡胴においては、組立て調整時において、前記レンズブロックは主走査方向両側円弧形状部と鏡胴の円弧部との嵌合によってレンズ室内に主走査方向及び副走査方向に対する位置決めがなされ、
レンズ室の下側には前記レンズブロックの副走査方向下端部を規制する規制部材を備え、
以下の式を満足することが好ましい。
0<L<(D2・α2−D1・α1)・ΔT/2
L:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックと規制部材との隙間
D1:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックの主走査方向外径
D2:組立て調整時の基準温度におけるレンズ室の主走査方向内径
α1:レンズブロックの線膨張係数
α2:鏡胴の主走査方向線膨張係数
ΔT:30(℃)
レンズ室の下側には前記レンズブロックの副走査方向下端部を規制する規制部材を備え、
以下の式を満足することが好ましい。
0<L<(D2・α2−D1・α1)・ΔT/2
L:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックと規制部材との隙間
D1:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックの主走査方向外径
D2:組立て調整時の基準温度におけるレンズ室の主走査方向内径
α1:レンズブロックの線膨張係数
α2:鏡胴の主走査方向線膨張係数
ΔT:30(℃)
前記式は、温度変化時に発生する副走査方向の隙間を良好に抑えるための条件を示し、隙間Lの上限を超えると副走査方向の色ずれが大きくなりすぎる。下限は性能上制限はないが、隙間Lをゼロ又はゼロ近傍にすると調整時間が長くなる点で不利である。
また、前記レンズブロックは、基準温度において、該レンズブロックの各円弧形状部上下端部2箇所の計4箇所でレンズ室と嵌合し、主走査方向及び副走査方向に位置決めされていることが好ましい。レンズ鏡胴を樹脂成形品で構成する場合、精度を確保するための領域をできるだけ最小限に抑えることが好ましく、レンズブロックを計4箇所の嵌合位置決め部とすることで、レンズ室の内径精度を確保することができ、また、レンズブロックをレンズ室に組み込む際の摩擦力を軽減して作業性の向上を図ることができる。
さらに、主走査方向両端部に前記レンズブロックを光軸方向に弾性的に押圧保持する弾性部材を備えていることが好ましい。レンズブロックの撓みやすい中央部を避けて主走査方向両端部を弾性的に押圧することで、押圧によるレンズブロックの変形を極力抑えることが可能となる。
以下、本発明に係るレンズ鏡胴の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(画像読取り装置の概略構成、図1参照)
図1に本発明に係るレンズ鏡胴を備えた画像読取り装置の概略構成を示す。この画像読取り装置1は電子写真法によるデジタル複写機のスキャナとして構成したもので、概略、原稿台ガラス10と、原稿カバー11と、第1及び第2スライダ15,16と、結像レンズ30と、撮像素子40とで構成されている。
図1に本発明に係るレンズ鏡胴を備えた画像読取り装置の概略構成を示す。この画像読取り装置1は電子写真法によるデジタル複写機のスキャナとして構成したもので、概略、原稿台ガラス10と、原稿カバー11と、第1及び第2スライダ15,16と、結像レンズ30と、撮像素子40とで構成されている。
撮像素子40は、RGBに対応する3ラインのリニアセンサを主走査方向Y(図1の紙面と直交する方向)に沿って備えたもので、本明細書では、この主走査方向Y及び光軸Aと直交する方向を副走査方向Zと記す。
第1スライダ15には光源ランプ20と第1ミラー21が搭載され、第2スライダ16には第2ミラー22と第3ミラー23とが搭載されている。第1スライダ15は読取り開始部aから終了位置bまで速度vで移動し、第2スライダ16は速度v/2で移動する。この移動時において、ランプ20は原稿台ガラス10上に載置された原稿の画像面を照射し、その反射光が第1、第2及び第3ミラー21,22,23を通じて、かつ、光束規制板24を通じて結像レンズ30に入射され、結像レンズ30で主走査方向Yに1次元的に結像されて撮像素子40に入射される。
結像レンズ30はレンズ鏡胴31のレンズ室内に各種レンズブロック25,26,27,28を組み込んでレンズ系を構成している。以下に、主走査方向Yの有効径の最も大きいレンズブロック28に関する保持機構について説明する。
(第1実施例、図2及び図3参照)
図2は第1実施例であるレンズ鏡胴31において、基準温度(例えば20℃)でレンズ室にレンズブロック28を保持している状態を示している。レンズブロック28は主走査方向Yに長く、副走査方向Zに短い小判型の異形形状をなし、かつ、主走査方向Yの両側が円弧形状部28aとされている。
図2は第1実施例であるレンズ鏡胴31において、基準温度(例えば20℃)でレンズ室にレンズブロック28を保持している状態を示している。レンズブロック28は主走査方向Yに長く、副走査方向Zに短い小判型の異形形状をなし、かつ、主走査方向Yの両側が円弧形状部28aとされている。
レンズ鏡胴31は樹脂成形品であり、そのレンズ室は、レンズブロック28の両側円弧形状部28aに対応する円弧部32を有し、上部及び下部はレンズブロック28に接触しない空間部33,34とされている。即ち、レンズブロック28は両端円弧形状部28aがレンズ室の円弧部32に嵌合することで位置決め保持され、副走査方向Zの下方には円弧形状部28aの下端部が円弧部32の下角部32aに当接することで位置決めされている。
レンズ室の下側には空間部34に下方から突出量が調整可能な2本の虫ビス35が螺着されている。この虫ビス35は基準温度においてはレンズブロック28の下端部28bに対向して隙間L(以下に詳述する)を有するように調整されている。また、レンズ室には、レンズブロック28の主走査方向Yの両端部を光軸A方向に弾性的に押圧保持する一対の板ばね37がビス38にて取り付けられている。
レンズブロック28は、図2に示すように中心が光軸Aと一致するように、基準温度で組立て調整される。この調整時において、レンズブロック28は主走査方向Y及び副走査方向Zともに両端円弧形状部28aがレンズ室の円弧部32に嵌合することで位置規制され、基準温度においてはこの規制状態を保持し、位置ずれを生じることはない。
ところで、環境温度が上昇すると、レンズブロック28と鏡胴31の線膨張係数の差によって嵌合している両端円弧形状部28aと円弧部32との間に隙間が発生し(図3参照)、この隙間は放射方向Xに対して副走査方向Zには近似的にX/sinθとなる。そして、小判型レンズブロック28の扁平度(長辺方向長さ/短辺方向長さ)が大きくなるほど、温度変化時に発生する副走査方向Zの隙間が増大することになる。
本第1実施例では、小判型のレンズブロック28に対してその下端部28bに対向して高さ調整可能な虫ビス35が設置され、基準温度における組立て調整時には下端部28bと虫ビス35の先端との隙間Lが以下の条件式を満足するように管理される。
0<L<(D2・α2−D1・α1)・ΔT/2
L:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックと規制部材との隙間
D1:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックの主走査方向外径
D2:組立て調整時の基準温度におけるレンズ室の主走査方向内径
α1:レンズブロックの線膨張係数
α2:鏡胴の主走査方向線膨張係数
ΔT:30(℃)
L:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックと規制部材との隙間
D1:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックの主走査方向外径
D2:組立て調整時の基準温度におけるレンズ室の主走査方向内径
α1:レンズブロックの線膨張係数
α2:鏡胴の主走査方向線膨張係数
ΔT:30(℃)
ここで、第1実施例におけるレンズブロック28と鏡胴31のサイズを示すと、レンズブロック28に関しては、外径:57mm、副走査方向Zの高さ寸法:20mmであり、線膨張係数は0.6×10-5/℃である。鏡胴31に関しては、レンズ室の高さ寸法H:30mm、例えば、鏡胴材料として、帝人化成(株)製のパンライトDV−5545Hを使用した場合、線膨張係数のカタログ値は、流動方向2×10-5/℃、垂直方向2.8×10-5/℃となるので、主走査方向Y及び副走査方向Zともに伸びやすい方向と仮定して、線膨張係数は主走査方向Y、副走査方向Zともに2.8×10-5/℃とした場合を考えてみる。また、虫ビス35は長さ4mm、線膨張係数が1.2×10-5/℃である。
仮に、基準温度でレンズブロック28の外径とレンズ室の内径との嵌め合い誤差がゼロであるとしても(D1=D2)、環境温度が30℃上昇すると、嵌合部において、主走査方向Yに0.019mm、副走査方向Zに0.054mmの隙間が発生してしまう。
しかし、前記条件式を満足することにより、30℃の温度上昇を生じたとしても、レンズブロック28の下端部28bが虫ビス35の先端で副走査方向Zに規制されることにより、基準温度での隙間と、30℃上昇時のレンズブロック28の下端部28bの変化量を合せても、0.03mm以内と、下線部28bを規制しない場合の0.6倍以内に抑えることができ、比較的簡単な構成で小判型の異形形状のレンズにおいて温度上昇時でのRGB間の相対的な色ずれやMTFの劣化を低減できる。
さらに、レンズブロック28の光軸A方向の位置決めは、板ばね37にてレンズブロック28の撓みやすい中央部を避けて主走査方向Yの両端部を弾性的に押圧して行っているため、押圧によるレンズブロック28の変形を極力抑えることができる。
(第2実施例、図4参照)
第2実施例であるレンズ鏡胴31は、図4に示すように、レンズ室の円弧部32に切欠き32aを形成し、レンズブロック28を基準温度においてその円弧形状部28aの上下端部2箇所の計4箇所で円弧部32と嵌合するように構成したものである。その他の構成は前記第1実施例と同様であり、図4において図2と同じ部材、部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
第2実施例であるレンズ鏡胴31は、図4に示すように、レンズ室の円弧部32に切欠き32aを形成し、レンズブロック28を基準温度においてその円弧形状部28aの上下端部2箇所の計4箇所で円弧部32と嵌合するように構成したものである。その他の構成は前記第1実施例と同様であり、図4において図2と同じ部材、部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
本第2実施例での作用効果は前記第1実施例と同様であり、特に、レンズブロック28を4箇所のみでレンズ室に嵌合保持することにより、鏡胴31を樹脂成形する際のレンズ室の内径精度を確保することができ、レンズブロック28をレンズ室に組み込む際の摩擦力が軽減するので作業性が向上する。
(他の実施例)
なお、本発明に係るレンズ鏡胴は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
なお、本発明に係るレンズ鏡胴は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
例えば、レンズ系の他のレンズブロック25,26,27の保持機構や鏡胴31の細部の構成は任意である。また、レンズブロック28を高温時に副走査方向Zに規制する部材は、虫ビス35以外に他の高さ調整可能な部材に代えてもよい。
1…画像読取り装置
28…レンズブロック
28a…円弧形状部
28b…下端部
30…結像レンズ
31…レンズ鏡胴
32…円弧部
35…虫ビス
37…板ばね
40…撮像素子
28…レンズブロック
28a…円弧形状部
28b…下端部
30…結像レンズ
31…レンズ鏡胴
32…円弧部
35…虫ビス
37…板ばね
40…撮像素子
Claims (4)
- 原稿像を撮像素子に対して主走査方向に1次元的に結像させるレンズ系を保持するレンズ室を備えたレンズ鏡胴であって、
レンズ系を構成する屈折作用を有するレンズブロックのうち、主走査方向の有効径の最も大きいレンズブロックを含む少なくとも一つのレンズブロックは、主走査方向に長く、主走査方向及び光軸と直交する副走査方向に短い異形形状をなし、かつ、主走査方向両側が円弧形状をなし、
前記レンズブロックの主走査方向線膨張係数は鏡胴材料の主走査方向線膨張係数よりも小さく、
前記レンズブロックを副走査方向に位置規制する規制手段は、基準温度においては主走査方向両側円弧形状部で規制し、高温時においては副走査方向下端部で規制すること、
を特徴とするレンズ鏡胴。 - 組立て調整時において、前記レンズブロックは主走査方向両側円弧形状部と鏡胴の円弧部との嵌合によってレンズ室内に主走査方向及び副走査方向に対する位置決めがなされ、
レンズ室の下側には前記レンズブロックの副走査方向下端部を規制する規制部材を備え、
以下の式を満足すること、
0<L<(D2・α2−D1・α1)・ΔT/2
L:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックと規制部材との隙間
D1:組立て調整時の基準温度におけるレンズブロックの主走査方向外径
D2:組立て調整時の基準温度におけるレンズ室の主走査方向内径
α1:レンズブロックの線膨張係数
α2:鏡胴の主走査方向線膨張係数
ΔT:30(℃)
を特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。 - 前記レンズブロックは、基準温度において、該レンズブロックの各円弧形状部上下端部2箇所の計4箇所でレンズ室と嵌合し、主走査方向及び副走査方向に位置決めされていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡胴。
- 主走査方向両端部に前記レンズブロックを光軸方向に弾性的に押圧保持する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のレンズ鏡胴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006109868A JP2007286105A (ja) | 2006-04-12 | 2006-04-12 | レンズ鏡胴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006109868A JP2007286105A (ja) | 2006-04-12 | 2006-04-12 | レンズ鏡胴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007286105A true JP2007286105A (ja) | 2007-11-01 |
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JP2006109868A Withdrawn JP2007286105A (ja) | 2006-04-12 | 2006-04-12 | レンズ鏡胴 |
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JP (1) | JP2007286105A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009142372A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Fujinon Corp | 内視鏡光源装置 |
-
2006
- 2006-04-12 JP JP2006109868A patent/JP2007286105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009142372A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Fujinon Corp | 内視鏡光源装置 |
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