JP2007286089A - リアプロジェクションシステム、および遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】投影画像に視覚的な効果を付加しつつ投影画像を良好に表示できるとともに、小型化が図れかつ製造を容易とするリアプロジェクションシステムを提供する。
【解決手段】リアプロジェクションシステム5は、投射レンズ518を有するプロジェクタユニット51と、プロジェクタユニット51にて拡大投射された画像光Lを投影する透過型スクリーン53とを備える。透過型スクリーン53は、平面部531と、平面部の面外方向に突出し立体的な装飾が施された立体面部532とを備える。透過型スクリーン53およびプロジェクタユニット51の光路間には、投射レンズ518の投射中心点Oに焦点位置fが位置し、画像光Lを平行化して平面部531に垂直となるように透過型スクリーン53に入射させる平行化レンズ54が配設されている。平行化レンズ54は、透過型スクリーン53に対して少なくとも一部が離間するように配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、リアプロジェクションシステム、および遊技機に関する。
従来、画像光を拡大投射する画像投射装置と、画像投射装置にて背面側から拡大投射された画像光を前面側に投影するスクリーンとを備えたリアプロジェクションシステムが知られている(例えば、特許文献1ないし特許文献3参照)。
特許文献1や特許文献2に記載のリアプロジェクションシステム(立体表示装置、立体投影装置)では、スクリーンを立体形状で構成し、該スクリーンに画像光を投射することで、画像光に基づく画像を立体的に表示させている。そして、このような構成により、投影画像に視覚的な効果を付加している。
特許文献3に記載のリアプロジェクションシステム(背面投写型画像ディスプレイ装置)では、スクリーンを、光入射側に配置されるフレネルレンズシートと、光射出側に配置されるレンチキュラーレンズシートとで構成している。そして、スクリーンは、画像投射装置(投写型ブラウン管、投写レンズ、結合器)にて投射された画像光をフレネルレンズシートにて平行光に変換し、レンチキュラーレンズシートにて前記平行光を拡大(拡散)光に変換し、画像光を背面側から前面側に投影して投影画像を表示する。
特開平08−6185号公報 特開2004−62025号公報 特開2005−215701号公報
特許文献1に記載のリアプロジェクションシステムでは、以下の問題がある。
すなわち、第1の問題として、画像投射装置(投射装置)からスクリーンに向けて所定の投影角度で拡大投射しているため、スクリーンを正面から見た場合、画像投射装置の投射中心軸を通る光束は視点の方向に進んで明るく見え、投射中心軸を外れ画像の外周側の光束は視点とは異なる方向に進んで暗く見える。このため、投影画像に輝度ムラが生じてしまう、という問題がある。
第2の問題として、スクリーンを立体形状で構成しているため、凹凸部の所望位置に画像の所定位置を位置付けることが難しく、スクリーンの場所によって投影位置がずれてしまう、という問題がある。
第3の問題として、スクリーンを立体形状で構成しているため、場所によって投影倍率が異なるものとなる。すなわち、画像投射装置からスクリーンの谷部(画像投射装置側に窪む凹部)までの投射距離をDとし、スクリーンの起伏量(凹部と山部(画像投射装置から離間する側へ突出する凸部)との離間距離)をDとした場合には、山部の投影倍率は谷部の投影倍率に比べて(D+D)/D倍大きくなる。このため、山部と谷部で投影倍率が異なることとなり、投影画像に歪みが生じてしまう、という問題がある。
第4の問題として、スクリーンに形成された凹凸部の寸法や画像投射装置から凹凸部への入射角度等によっては、画像投射装置から投射された画像光のうち、凹凸部の所定の領域に向う光束が他の領域にて遮光され、前記所定の領域に画像光が投影されず前記所定の領域が影となってしまう、という問題がある。
第5の問題として、スクリーンを正面から見た場合、凹凸部の場所によって投影画像の画素密度が不均一となってしまう、という問題がある。
以上のように、特許文献1に記載のリアプロジェクションシステムでは、上述した問題により、投影画像を良好に表示できない。
特許文献2に記載のリアプロジェクションシステムでは、投影画像を良好に表示するために、スクリーンに投影されるフィルム面の画像を画像処理技術によって予め補正した画像に形成している。このため、上述した第2の問題や第3の問題の改善が可能となる。しかしながら、上述した特許文献1に記載のリアプロジェクションシステムと同様に、第1の問題、第4の問題、第5の問題があり、投影画像を良好に表示できるとはいえない。
特許文献3に記載のリアプロジェクションシステムでは、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のリアプロジェクションシステムと同様に、投影画像に視覚的な効果を付加するためにスクリーンを立体形状で構成した場合には、スクリーンが上述したようにフレネルレンズシートを備え入射した光束がフレネルレンズシートにて平行光に変換されるので、上述した第1の問題を改善することができる。しかしながら、上述した特許文献1に記載のリアプロジェクションシステムと同様に、第2の問題ないし第5の問題があり、投影画像を良好に表示できるとはいえない。また、上述したようにフレネルレンズシートおよびレンチキュラーレンズシートを含んだスクリーンを立体形状で構成する場合には、各レンズの設計が複雑化し、その製造が困難なものとなる、という問題もある。
また、スクリーンを立体形状で構成し、上述した第1の問題ないし第5の問題を解決するために、投射距離を長くすることが考えられる。しかしながら、画像投射装置とスクリーンとを所定寸法、離間させるためにリアプロジェクションシステムの大きさが制限され、リアプロジェクションシステムの小型化が図れない、という問題がある。
したがって、投影画像に視覚的な効果を付加しつつ投影画像を良好に表示できるとともに、小型化が図れかつ製造を容易とする技術が要望されている。
本発明の目的は、投影画像に視覚的な効果を付加しつつ投影画像を良好に表示できるとともに、小型化が図れかつ製造を容易とするリアプロジェクションシステム、および遊技機を提供することにある。
本発明のリアプロジェクションシステムは、光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置、および前記画像光を拡大投射する投射光学装置を有する画像投射装置と、前記画像投射装置にて背面側から拡大投射された画像光を前面側に投影する透過型スクリーンとを備えたリアプロジェクションシステムであって、前記透過型スクリーンは、平面状の平面部と、前記平面部の面外方向に突出し立体的な装飾が施された立体面部とを備え、前記投射光学装置の投射中心点に焦点位置が位置するように前記透過型スクリーンおよび前記画像投射装置の光路間に配設され、前記画像投射装置から拡大投射された画像光を平行化して前記平面部に垂直となるように前記透過型スクリーンに入射させる平行化レンズを備え、前記平行化レンズは、前記透過型スクリーンに対して少なくとも一部が離間するように配設されていることを特徴とする。
ここで、透過型スクリーンとしては、例えば光拡散剤が混入された光透過性樹脂で構成された拡散板等を採用できる。
また、立体面部としては、例えば、画像投射装置から拡大投射される画像光に基づく画像に応じた起伏(凹凸形態)を模した装飾とすることが好ましい。
本発明によれば、透過型スクリーンは、平面部および立体面部を備えているので、画像投射装置から拡大投射された画像光を平面部および立体面部により立体的に投影し、投影画像に視覚的な効果を付加できる。
また、画像投射装置から投射された画像光は、平行化レンズにより平行化され平面部に垂直となるように透過型スクリーンに入射される。このことにより、透過型スクリーンを正面から見た場合、画像投射装置から透過型スクリーンに拡大投射された光束の略全てが視点の方向に進み、投影画像に輝度ムラが生じることがない。また、従来のように画像に対して所定の画像処理を施さなくても、立体面部の所望位置に画像の所定位置を容易に位置付けることができ透過型スクリーンの場所によって投影位置がずれることがなく、透過型スクリーンのいずれの位置でも同一の投影倍率として投影画像に歪みが生じることもない。さらに、透過型スクリーンにおいて、画像光が投射されずに影となる領域が存在することがない。さらにまた、透過型スクリーンを正面から見たときの投影画像の画素密度を略均一化できる。したがって、投影画像を良好に表示できる。
さらに、投射距離を長くしなくても、上述したように投影画像を良好に表示でき、画像投射装置と透過型スクリーンとの離間距離に制限されることなく、リアプロジェクションシステムの小型化が図れる。
さらにまた、透過型スクリーンを平面部および立体面部で構成することで、上述したように画像光を立体的に投影し投影画像に視覚的な効果を付加でき、平行化レンズを立体形状とする必要がなく、平行化レンズを容易に製造でき、ひいては、リアプロジェクションシステムを容易に製造できる。
したがって、本発明のリアプロジェクションシステムは、投影画像に視覚的な効果を付加しつつ投影画像を良好に表示できるとともに、小型化が図れかつ製造を容易とするので、本発明の目的を達成できる。
本発明のリアプロジェクションシステムでは、前記透過型スクリーンは、前記平行化レンズと前記投射光学装置とを構成する光学系の合成焦点面に対する前記光学系の焦点深度の範囲内に位置するように配設されていることが好ましい。
本発明では、透過型スクリーンは、平面部および立体面部が平行化レンズと投射光学装置とを構成する光学系の合成焦点面に対する前記光学系の焦点深度の範囲内に位置するように配設される。このことにより、平面部および立体面部に投影される投影画像において、全ての位置で略合焦状態となり、鮮鋭な投影画像を表示できる。
本発明のリアプロジェクションシステムでは、前記平行化レンズは、前記透過型スクリーンに対して全ての部分が離間して配設されていることが好ましい。
ところで、平行化レンズおよび透過型スクリーンを一部が密着した状態で配設した場合には、平行化レンズを介して透過型スクリーンを透過した光束と、透過型スクリーンにて反射され平行化レンズにて再度反射されて透過型スクリーンを透過した光束とが光学的に干渉し、投影画像に干渉縞が生じてしまう恐れがある。
本発明では、平行化レンズは、透過型スクリーンに対して全ての部分が離間して配設されている。このことにより、上述したような投影画像に干渉縞が生じることを回避でき、投影画像の画像品位を良好に維持できる。
また、平行化レンズおよび透過型スクリーンが互いに離間した状態で配設されているので、例えば、画像投射装置から投射する画像光を他の画像に変更する場合には、前記他の画像に応じた立体面部を有する他の透過型スクリーンに容易に交換することができ、リアプロジェクションシステムの利便性の向上が図れる。
本発明の遊技機は、所定の画像を表示する表示装置と、前記表示装置に遊技用画像を表示させる制御装置とを備えた遊技機であって、前記表示装置は、上述したリアプロジェクションシステムであることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、例えば、パチンコ機、パチスロ機、アーケードゲーム等のゲーム機等が例示できる。
本発明によれば、遊技機は、上述したリアプロジェクションシステムを備えているので、上述したリアプロジェクションシステムと同様の作用・効果を享受できる。
また、リアプロジェクションシステムにて遊技用画像を立体的に表示でき、遊技用画像に視覚的な効果を付加できるので、遊技機の演出効果を向上できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔パチンコ機の概略構成〕
図1は、第1実施形態における遊技機としてのパチンコ機1の概略構成を示す正面図である。
図2は、図1におけるパチンコ機1のII-II線断面図である。
パチンコ機1は、フィーバー機として構成されている。このパチンコ機1は、図1および図2に示すように、略矩形箱状の筺体2と、この筺体2の正面に形成された開口部21を閉塞する遊技盤3と、この遊技盤3の正面側を被覆するガラス板4と、筺体2の内部において遊技盤3の背面側に配設される表示装置としてのリアプロジェクションシステム5とを備える。
筺体2の外部正面には、遊技者にて把持・操作されるハンドル22と、打出用のパチンコ球を収容する打出球収容部23と、払出後のパチンコ球を収容する払出球収容部24とが設けられている。
そして、筺体2の内部には、遊技者のハンドル22の操作により打出球収容部23内のパチンコ球を取り込んで遊技盤3側に打ち出す打出装置(図示略)と、パチンコ球の払い出しを実施して払出後のパチンコ球を払出球収容部24に排出する払出装置7(図5参照)と、パチンコ機1全体の駆動を制御する制御装置としての制御基板8(図5参照)とが設けられている。
なお、図示を省略したが、筺体2には、これらの他に、効果音等を発生するスピーカが設けられている。
遊技盤3は、例えばポリカーボネート等の透光性材料にて略矩形板状に形成されている。この遊技盤3の正面側端面の外周縁には、中央が略円形状にくり抜かれた略矩形板状のパネル31が設けられており、このパネル31にて遊技盤3の正面側端面の中央に略円形状の遊技面32が区画形成されている。この遊技面32には、複数の釘33、スタートチャッカー34、アタッカー(大入賞口)35、チャッカー(入賞口)36、アウト口37、風車38などの遊技用部品が配設されている。これら遊技用部品のうち、スタートチャッカー34、アタッカー35およびチャッカー36は制御基板8と電気的に接続され、それぞれにパチンコ球が入賞した場合に制御基板8に入賞した入賞口を示す信号を出力するように構成されている。また、パネル31の内側壁面の図中左側には、パチンコ球の移動路39が形成されている。これにより、筺体2内部の打出装置によって打ち出されたパチンコ球は、移動路39を通過して遊技面32の上方に放出され、遊技面32とガラス板4との間の空間内を落下移動し、各遊技用部品に衝突・入賞するようになっている。
また、遊技面32の略中央に形成された開口部には、図1に示すように、メイン表示部9が嵌め込まれている。このメイン表示部9は、制御基板8と電気的に接続された透過型の液晶パネル91(図5参照)と、この液晶パネル91を背面側から照明するバックライト92(図5参照)とを備えている。このようなメイン表示部9は、制御基板8からの入力信号に基づいて、抽選画像や大当たり画像等の遊技用画像を形成・表示するように構成されている。
そして、遊技面32におけるメイン表示部9の右隣には、略長円形の開口部321が形成されており、この開口部321からリアプロジェクションシステム5の後述する透過型スクリーンの立体面部が露出するように構成されている。
〔リアプロジェクションシステムの構成〕
図3は、リアプロジェクションシステム5の概略構成を示す図である。なお、図3では、説明の便宜上、プロジェクタユニットとして、投射レンズおよび液晶パネルのみを模式的に図示している。
リアプロジェクションシステム5は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光を透過型スクリーンに向けて拡大投射し、投射方向と反対側から立体的な画像を遊技者に観賞させる。このリアプロジェクションシステム5は、図2または図3に示すように、画像投射装置としてのプロジェクタユニット51と、反射ミラー52と、透過型スクリーン53と、平行化レンズ54とを備える。
〔プロジェクタユニットの構成〕
図4は、プロジェクタユニット51の光学系を模式的に示す図である。
プロジェクタユニット51は、図2に示すように、筐体2の内部底面に配設され、制御基板8から出力された信号に基づいて画像光Lを形成して反射ミラー52に向けて拡大投射する。このプロジェクタユニット51は、図4に示すように、3つの光源装置511と、3つの集光レンズ512と、3つのロッドインテグレータ513と、光変調装置としての3つの液晶パネル514と、3つの入射側偏光板515と、3つの射出側偏光板516と、クロスダイクロイックプリズム517と、投射光学装置としての投射レンズ518とを備え、これら各光学部品511〜518は、所定の照明光軸Aが設定された光学部品用筺体519内に位置決め調整されて収納される。
3つの光源装置511は、制御基板8による制御の下、点灯し、各液晶パネル514に向けて光束を射出する。これら光源装置511は、図4に示すように、R色光を射出するR色光用LED(Light Emitting Diode)モジュール511Rと、G色光を射出するG色光用LEDモジュール511Gと、B色光を射出するB色光用LEDモジュール511Bとで構成され、クロスダイクロイックプリズム517の側面三方にそれぞれ対向するように配設される。
これら各LEDモジュール511R,511G,511Bは、略同様の構成であり、具体的な図示は省略するが、Si基板上に固体発光素子である複数のLED素子が配列形成されている。なお、LEDモジュール511R,511G,511Bを構成するLED素子は、結晶の種類および添加物等が異なるように形成されたものであり、それぞれR色光、G色光、B色光を発する。
なお、光源装置511としては、上述したLEDモジュール511R,511G,511Bに限らず、その他の構成、例えば、レーザダイオードや、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
3つの集光レンズ512は、略同様の構成であり、図4に示すように、各光源装置511の光路後段側にそれぞれ配設され、各光源装置511から射出された各色光を集光して光路後段側の各ロッドインテグレータ513の光入射側端部から内部に導入させる。
3つのロッドインテグレータ513は、略同様の構成であり、図4に示すように、各集光レンズ512の光路後段側にそれぞれ配設され、各集光レンズ512にて集光された各色光をそれぞれ入射し、該入射光束の照度分布を略均一化して射出する。
このロッドインテグレータ513としては、例えば、内部全体が透光性部材で形成され、光入射側端部から内部に導入された光を、ロッド側面の境界における媒質の屈折率の差による内部全反射により反射させながら光射出側端部へ導き、光射出側端部から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有するロッドインテグレータを採用できる。また、上述したロッドインテグレータに限らず、ライトトンネルとも呼ばれる内側面が反射面で覆われた中空状に形成され、光入射側端部から内部に導入された光を、内側面の反射面にて反射させながら光射出側端部へ導き、光射出側端部から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有するロッドインテグレータを採用してもよい。
3つの入射側偏光板515は、略同様の構成であり、図4に示すように、各ロッドインテグレータ513の光路後段側にそれぞれ配設され、入射された光束のうち、所定方向の偏光方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。これら入射側偏光板515は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
3つの液晶パネル514は、図4に示すように、各入射側偏光板515の光路後段側にそれぞれ配設され、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、制御基板8からの信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板515から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板516は、略同様の構成であり、図4に示すように、各液晶パネル514の光路後段側である各液晶パネル514とクロスダイクロイックプリズム517の各光束入射側端面との間にそれぞれ配設される。これら射出側偏光板516は、入射側偏光板515と同様の構成を有し、各液晶パネル514から射出された光束のうち、入射側偏光板515における光束の透過軸と直交する偏光方向を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム517は、各射出側偏光板516から射出された色光毎に変調された変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム517は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ518と対向する側に配置された射出側偏光板516を介した色光を透過し、残りの2つの射出側偏光板516を介した各色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板515、各液晶パネル514、および各射出側偏光板516にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
投射レンズ518は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成され、クロスダイクロイックプリズム517から射出される画像光を拡大投射する。
そして、上述したプロジェクタユニット51は、図2に示すように、筐体2内において、上方側に向けて画像光Lを拡大投射するように、投射レンズ518が上方側に位置するように配設される。
〔反射ミラーの構成〕
反射ミラー52は、一般的なミラーであり、図2に示すように、筐体2内の上部側に配設される。そして、反射ミラー52は、プロジェクタユニット51によって上方側に向けて拡大投射された画像光Lを遊技盤3の正面側(透過型スクリーン53の背面側)に向けて反射する。
そして、このような構成により、例えば反射ミラー52を用いない構成と比較して、投射距離の長さ分、透過型スクリーン53とプロジェクタユニット51とを離間する必要がなく、透過型スクリーン53とプロジェクタユニット51とを近接配置でき、リアプロジェクションシステム5を小型化し、パチンコ機1をコンパクトに纏めパチンコ機1の薄型化を実現している。
〔透過型スクリーンの構成〕
透過型スクリーン53は、例えば光拡散剤が混入された光透過性樹脂で構成された拡散板であり、図2に示すように、遊技盤3の背面側を被覆するように配設される。この透過型スクリーン53は、図2または図3に示すように、平面部531と、立体面部532とを備える。なお、透過型スクリーン53は、平面部531および立体面部532の形状を維持可能な程度の剛性を有している。
平面部531は、図2または図3に示すように、第1平面部531Aと、第2平面部531Bとで構成される。
第1平面部531Aは、図2に示すように、遊技盤3の背面側に当接する略平面状の部位である。
第2平面部531Bは、図2に示すように、透過型スクリーン53における遊技面32の開口部321に臨む部位が、第1平面部531Aに対して遊技盤3の背面側に所定量だけオフセットした略平面状の部位である。この第2平面部531Bにて、立体面部532の正面側への十分な突出量が確保されている。
立体面部532は、第2平面部531Bの中央部が開口部321を介して遊技盤3の正面側に向けて突出し、人の顔の立体形状(凹凸形態)を模した装飾が施されている。そして、立体面部532は、背面側から人の顔に応じた画像光Lが投射されることで、人の顔の起伏を立体的に前面側に投影し、投影画像を人の顔に近い状態で遊技者に観賞させる。また、第2平面部531Bからの立体面部532における先端部の突出量は、第2平面部531Bおよび遊技面32間の距離よりも小さく設定されており、これにて遊技面32とガラス板4との間を移動するパチンコ球が立体面部532に衝突しない状態とされている。
なお、図2または図3では、プロジェクタユニット51からの画像光Lが立体面部532にのみ投射されるように図示しているが、プロジェクタユニット51からの画像光Lは立体面部532以外の部位(平面部531)にも投射可能であり、該画像光Lは遊技盤3越しに遊技者側から視認可能とされている。
〔平行化レンズの構成〕
平行化レンズ54は、フレネルレンズで構成され、図2または図3に示すように、透過型スクリーン53の平面形状と略同サイズの平面形状を有し、透過型スクリーン53に対して全ての部分が離間した状態で透過型スクリーン53およびプロジェクタユニット51の光路間に配設される。そして、平行化レンズ54は、プロジェクタユニット51から拡大投射され反射ミラー52を介した画像光Lを平行化して透過型スクリーン53の平面部531に垂直となるように透過型スクリーン53に入射させる。すなわち、平行化レンズ54は、図2または図3に示すように、その前側焦点位置fが投射レンズ518の投射中心点O(Projection Origin)に位置するように配置されている。なお、投射中心点Oとは、拡大投射される液晶パネル514の画像形成領域と、拡大投射され透過型スクリーン53に表示される投影画像とを対応する画素毎に光路を辿って直線で結んだ際での投射レンズ38内の交差点(投射レンズ518の主点近傍)を意味する。
そして、液晶パネル514における画像形成領域の所定の一点から射出された光束L1は、図3に示すように、投射レンズ518および平行化レンズ54の光学系(以下、結像光学系と記載する)により、透過型スクリーン53の所定の一点に結像する。そして、液晶パネル514における画像形成領域の全ての点から射出された光束が透過型スクリーン53上で略合焦状態で結像するように、透過型スクリーン53は、図3に示すように、平面部531および立体面部532を含む全ての部分が前記結像光学系の合成焦点面SFに対して前記結像光学系の焦点深度Dfの範囲内に位置するように配設されている。すなわち、第2平面部531Bと立体面部532の突出方向の頂点位置との離間寸法は、焦点深度Df以内に設定されている。
〔制御基板の構成〕
図5は、制御基板8の構造を模式的に示すブロック図である。
制御基板8は、パチンコ機1全体の駆動を制御する回路基板であり、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)等で構成される主制御部81と、メイン表示制御部82と、スクリーン表示制御部83と、払出装置制御部84と、ROM(Read Only Memory)85およびRAM(Random Access Memory)86とを備える。
ROM85には、パチンコ機1全体を駆動制御するための制御プログラムや、各種データが格納されているほか、メイン表示部9およびプロジェクタユニット51で形成される遊技用画像の画像情報等が格納されている。
RAM86は、主制御部81での処理に用いられる作業用メモリであり、ROM85から読み込まれるデータが一時的に格納される。
主制御部81は、パチンコ機1全体の動作を制御する。この主制御部81は、各入賞口34,35,36と電気的に接続され、各入賞口34,35,36に遊技球が入賞した場合に、入賞した入賞口に応じた処理を実行する。
すなわち、例えば、主制御部81は、スタートチャッカー34にパチンコ球が入賞した場合には、大当たり抽選である旨の信号をメイン表示制御部82およびスクリーン表示制御部83に出力するとともに、大当たり抽選を実施する。このような大当たり抽選は、例えば、所定期間中に存在する複数のリーチタイミングのうち、該リーチタイミングに含まれる大当たりタイミング時に、スタートチャッカーにパチンコ球が入賞したか否かで、大当たりを決定する抽選方式とすることができる。
また、主制御部81は、上記大当たり抽選の結果、大当たりとなった場合、大当たりである旨の信号をメイン表示制御部82およびスクリーン表示制御部83に出力するとともに、所定時間が経過するまで、または、所定数のパチンコ球の入賞があるまでアタッカー35を開閉させる。また、アタッカー35にパチンコ球が入賞した場合には、アタッカー35に入賞した旨の信号を払出装置制御部84に出力して、払出装置制御部84を介して、払出装置7に所定数のパチンコ球を払い出させる。
さらに、主制御部81は、チャッカー36からパチンコ球が入賞したことを示す信号が主制御部81に入力された場合、払出装置制御部84に所定の信号を出力して、払出装置7に所定数のパチンコ球を払い出させる。
メイン表示制御部82は、メイン表示部9の液晶パネル91の駆動を制御する液晶駆動制御部821と、メイン表示部9のバックライト92の点灯を制御する光源駆動制御部822とを備えている。このようなメイン表示制御部82は、主制御部81より大当たり抽選である旨の信号や、大当たりである旨の信号が入力された場合に、ROM85に記憶された画像情報に基づいて、絵柄および数字がスクロールするような抽選画像や大当たり画像をメイン表示部9に表示させるように構成されている。
スクリーン表示制御部83は、プロジェクタユニット51の各液晶パネル514の駆動を制御する液晶駆動制御部831と、プロジェクタユニット51の各光源装置511の駆動を制御する光源駆動制御部832とを備える。このようなスクリーン表示制御部83は、主制御部81より大当たり抽選である旨の信号や、大当たりである旨の信号が入力された場合に、ROM85に記憶された画像情報に基づいて、大当たり抽選時や大当たり時に対応する所定の遊技用画像を透過型スクリーン53に投影表示させるように構成されている。例えば、透過型スクリーン53の立体面部532に表示させる投影画像(遊技用画像)としては、人が話す際の表情や、人が喜怒哀楽を示す際の表情を表した画像が例示できる。また、透過型スクリーン53の立体面部532以外の部位に表示させる投影画像(遊技用画像)としては、例えば自然の風景などの背景画像が例示できる。なお、立体面部532に人の表情を投影表示させる際には、主制御部81は、筺体2に設けられたスピーカを制御して、スピーカより当該投影表示に連動させて人の音声を発生させるように構成されている。
〔パチンコ機の動作〕
以上のような構成のパチンコ機1の動作について説明する。
先ず、遊技者にてハンドル22が操作されて、打出装置にて打出球収容部23内のパチンコ球が打ち出されると、パチンコ球は、移動路39を通過して遊技面32の上方に放出され、遊技面32とガラス板4との間の空間内を落下移動する。この移動中、パチンコ球は、複数の釘33や風車38に衝突するとともに、スタートチャッカー34やアタッカー35、チャッカー36に適宜入賞し、これら入賞口に入賞しない場合はアウト口37にて回収される。
この後、パチンコ球がスタートチャッカー34に入賞された場合、制御基板8の主制御部81は、大当たり抽選処理を実行する。すなわち、主制御部81は、払出装置制御部84を介して払出装置7に所定数のパチンコ球を払い出させるとともに、メイン表示制御部82を介してメイン表示部9に所定の絵柄および数字がスクロールするような抽選画像を表示させる。これと同時に、主制御部81は、スクリーン表示制御部83を介してプロジェクタユニット51を制御して、透過型スクリーン53の立体面部532には例えば人が話す際の表情を示す動画像を投影表示させ、透過型スクリーン53の立体面部532以外の部位には大当たり抽選時の背景画像を投影表示させる。また、主制御部81は、立体面部532の投影表示に連動させて、スピーカより人の音声を発生させる。
また、大当たり抽選の結果、大当たりとなった場合、制御基板8の主制御部81は、大当たり処理を実行する。すなわち、主制御部81は、所定の期間、または、所定数のパチンコ球が入賞するまでアタッカー35を開閉させ、アタッカー35にパチンコ球が入賞したときには、払出装置制御部84を介して払出装置7に所定数のパチンコ球を払い出させる。これと同時に、主制御部81は、メイン表示制御部82を介してメイン表示部9に大当たり画像を表示させる。また、スクリーン表示制御部83を介してプロジェクタユニット51を制御して、透過型スクリーン53の立体面部532には例えば人が喜んだ表情を示す動画像を投影表示させ、透過型スクリーン53の立体面部532以外の部位には大当たり時の背景画像を投影表示させる。この際、主制御部81は、立体面部532の投影表示に連動させて、スピーカより人の音声を発生させる。
上述した第1実施形態においては、以下の効果がある。
本実施形態では、透過型スクリーン53は、立体面部532を備えているので、プロジェクタユニット51から拡大投射された画像光Lを立体面部532により立体的に投影し、投影画像に視覚的な効果を付加できる。したがって、パチンコ機1の演出効果を向上できる。また、透過型スクリーン53は、遊技盤3の背面側にオフセットした第2平面部531Bを備えているため、パチンコ機1の遊技盤3近傍のスペースが狭小であっても、第2平面部531Bから十分な突出量を有した状態で立体面部532を設けることができる。したがって、狭小なスペースにおいても、立体的な画像表示が確実に得られる。
図6は、第1実施形態の効果を説明するための図である。具体的に、図6は、図3において、平行化レンズ54を省略した状態を示す図である。
例えば、図6に示すように、平行化レンズ54を省略した場合には、以下の問題がある。
第1の問題として、プロジェクタユニット51から投射された画像光Lは、透過型スクリーン53の場所によって進む方向が異なるため、透過型スクリーン53を正面から見た場合、投影画像に輝度ムラが生じてしまう、という問題がある。
第2の問題として、立体面部532の所望位置に画像の所定位置を位置付けることが難しく、透過型スクリーン53の場所によって投影位置がずれてしまう、という問題がある。
第3の問題として、プロジェクタユニット51から第2平面部531Bまでの投射距離をDとし、第2平面部531Bと立体面部532の突出方向の頂点位置との離間寸法をDとした場合には、立体面部532の突出方向の頂点位置の投影倍率は、第2平面部531Bの投影倍率に比べて(D+D)/D倍大きくなる。このため、透過型スクリーン53の場所によって投影倍率が異なることとなり、投影画像に歪みが生じてしまう、という問題がある。
第4の問題として、図6に示すように、画像光Lのうち、立体面部532の所定の領域A1に向う光束が他の領域A2にて遮光され、領域A1に画像光Lが投影されず領域A1が影となる、という問題がある。
第5の問題として、透過型スクリーン53を正面から見た場合、立体面部532の場所によって投影画像の画素密度が不均一となってしまう、という問題がある。
本実施形態では、リアプロジェクションシステム5は、平行化レンズ54を備えているので、プロジェクタユニット51から投射された画像光Lを平行化レンズ54にて平行化し平面部531に垂直となるように透過型スクリーン53に入射させることができる。このため、透過型スクリーン53を正面から見た場合、プロジェクタユニット51から透過型スクリーン53に拡大投射された画像光Lの略全てが視点の方向に進み、投影画像に輝度ムラが生じることがない。また、制御基板8にて遊技用画像の画像情報に特別な画像補正(投影画像における投影位置のずれ、投影画像の歪み、投影画像の画素密度の不均一を改善するための画像補正)を実施しなくても、すなわち、制御基板8に上述した画像補正を実施する画像処理回路を実装しなくても、立体面部532の所望位置に画像の所定位置を容易に位置付けることができ透過型スクリーン53の場所によって投影位置がずれることがなく、透過型スクリーン53のいずれの位置でも同一の投影倍率として投影画像に歪みが生じることもなく、透過型スクリーン53を正面から見たときの投影画像の画素密度を略均一化できる。さらに、透過型スクリーン53において、画像光Lが投射されずに影となる領域A1が存在することがない。したがって、投影画像を良好に表示できる。
また、投射距離を長くしなくても、上述したように投影画像を良好に表示でき、プロジェクタユニット51と透過型スクリーン53との離間距離を小さくしてリアプロジェクションシステム5を小型化でき、パチンコ機1をコンパクトに纏め薄型化が図れる。
さらに、透過型スクリーン53に立体面部532を形成することで、上述したように画像光Lを立体的に投影し、投影画像に視覚的な効果を付加でき、平行化レンズ54を立体形状とする必要がなく、平行化レンズ54を容易に製造でき、ひいては、リアプロジェクションシステム5を容易に製造できる。
ここで、透過型スクリーン53は、平面部531および立体面部532を含む全ての部分が投射レンズ518および平行化レンズ54の結像光学系の合成焦点面SFに対して前記結像光学系の焦点深度Dfの範囲内に位置するように配設されている。このことにより、平面部531および立体面部532に投影される投影画像において、全ての位置で略合焦状態となり、鮮鋭な投影画像を表示できる。
ところで、平行化レンズ54および透過型スクリーン53を一部が密着した状態で配設した場合には、平行化レンズ54を介して透過型スクリーン53を透過した光束と、透過型スクリーン53にて反射され平行化レンズ54にて再度反射されて透過型スクリーン53を透過した光束とが光学的に干渉し、投影画像に干渉縞が生じてしまう恐れがある。
本実施形態では、平行化レンズ54は、透過型スクリーン53に対して全ての部分が離間して配設されている。このことにより、上述したような投影画像に干渉縞が生じることを回避でき、投影画像の画像品位を良好に維持できる。
また、平行化レンズ54および透過型スクリーン53が互いに離間した状態で配設されているので、例えば、透過型スクリーン53の立体面部532に投影表示させる画像(人の顔に応じた画像)を他の画像に変更する場合には、前記他の画像に応じた立体面部を有する他の透過型スクリーンに容易に交換することができ、利便性の向上が図れる。
ここで、平行化レンズ54は、フレネルレンズで構成されているので、例えば、平行化レンズ54としてフレネルレンズ以外のレンズを用いた構成と比較して、平行化レンズ54自体の大きさを小型化でき、リアプロジェクションシステム5を小型化してパチンコ機1をコンパクトに纏めより薄型化が図れる。
そして、立体面部532における先端部の第2平面部531Bからの突出量は、第2平面部531Bおよび遊技面32間の距離よりも小さく設定されているので、立体面部532の先端が遊技盤3とガラス板4との間の空間内に侵入せず、当該空間内を移動するパチンコ球が立体面部532に衝突することを防ぐことができる。したがって、立体面部532の配置を考慮してパチンコ球の移動可能なエリアを制限する必要もなく、遊技盤3上の各遊技用部品のレイアウトを自由に設定できる。
また、立体面部532には人の顔の立体形状を模した装飾を施しており、かつ、この立体面部532に様々な人の表情を示した画像光Lをプロジェクタユニット51より投射するので、抽選時や大当たり時により効果的な演出ができる。また、立体面部532の表示に連動して、スピーカにて人の音声を発生させるので、さらに効果的な演出ができる。
さらに、遊技盤3を透光性材料にて形成し、かつ、透過型スクリーン53を遊技面32の背面を被覆する状態で設けているので、プロジェクタユニット51からの画像光Lを透過型スクリーン53の全面に拡大投射すれば、遊技面32の全面に広がる迫力のある画像を形成できる。また、プロジェクタユニット51からの画像光Lを透過型スクリーン53における立体面部532とそれ以外の部位とで異ならせることにより、立体面部532には人の表情を表示させ、透過型スクリーン53における立体面部532以外の部位には自然風景を表示させることができる。つまり、1つのプロジェクタユニット51にて2種類の画像を透過型スクリーン53上に表示させることができるので、パチンコ機1の構造を簡易なものにできる。結果として、パチンコ機1の製造コストの低減、パチンコ機1のコンパクト化に繋がる。
また、制御基板8におけるメイン表示制御部82にてメイン表示部9の駆動を制御し、スクリーン表示制御部83にてプロジェクタユニット51の駆動を制御するので、メイン表示部9と、立体面部532と、透過型スクリーン53における立体面部532以外の部位とでそれぞれ独立した異なる遊技用画像を表示できる。このため、パチンコ機1の状態、例えば、抽選状態、リーチ発生状態および大当たり状態等に応じて表示させる部位を様々に組み合わせることができ、より多彩な演出が実現できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図7は、第2実施形態における透過型スクリーン53および平行化レンズ54の配設位置を示す図である。
前記第1実施形態では、平行化レンズ54は、透過型スクリーン53に対して全ての部分が離間するように配設されている。
これに対して第2実施形態では、図7に示すように、平行化レンズ54は、透過型スクリーン53の一部に密着した状態で配設されている。平行化レンズ54および透過型スクリーン53の配設位置が異なる点以外の構成は、前記第1実施形態と同様である。
より具体的に、平行化レンズ54は、図7に示すように、透過型スクリーン53の第2平面部531Bの背面側端面に密着し、立体面部532から離間した状態で配設されている。
そして、本実施形態でも前記第1実施形態と同様に、平行化レンズ54は、具体的な図示は省略するが、その前側焦点位置fが投射レンズ518の投射中心点Oに位置するように配置されている。また、透過型スクリーン53は、平面部531および立体面部532を含む全ての部分が投射レンズ518および平行化レンズ54の結像光学系の合成焦点面SFに対して前記結像光学系の焦点深度Dfの範囲内に位置するように配設されている。すなわち、平面部531と立体面部532の突出方向の頂点位置との離間寸法は、焦点深度Df以内に設定されている。
上述した第2実施形態においては、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、平行化レンズ54は、透過型スクリーン53の第2平面部531Bの背面側端面に密着し、立体面部532から離間した状態で配設されている。このことにより、平行化レンズ54および透過型スクリーン53の離間寸法を低減させ、リアプロジェクションシステム5を小型化でき、パチンコ機1をコンパクトに纏めより一層薄型化が図れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態において、透過型スクリーン53の形状は、前記各実施形態で説明した形状に限らない。
例えば、平面部531が第1平面部531Aおよび第2平面部531Bで構成されていたが、第1平面部531Aおよび第2平面部531Bを面一で構成しても構わない。
また、例えば、立体面部532は、平面部531の面外方向に突出した形状であれば、遊技盤3の前面側に突出してもよく、あるいは、遊技盤3の背面側に突出する形状としても構わない。また、立体面部532は、人の顔を模した装飾としていたが、人間以外の動物や、アニメのキャラクター、植物など、いずれの立体的な装飾をも採用することができる。この場合でも、プロジェクタユニット51からの画像光Lを立体面部の装飾に対応させた画像光とすれば、前記各実施形態と同様に、立体的な静止画像や動画像を投影することができ、パチンコ機の演出効果を向上できる。
前記各実施形態では、透過型スクリーン53として拡散板を採用していたが、これに限らず、例えば、レンチキュラーレンズシートを前記各実施形態で説明したように平面部および立体面部で構成した透過型スクリーンで構成しても構わない。
前記各実施形態では、平行化レンズ54としてフレネルレンズを採用していたが、これに限らず、プロジェクタユニット51から拡大投射された画像光Lを平行化して平面部531に垂直となるように透過型スクリーン53に入射させるレンズであれば他のレンズを採用しても構わない。
前記各実施形態では、プロジェクタユニット51の構成は、前記各実施形態で説明した構成に限らない。
例えば、光源装置511として、LEDモジュール511R,511G,511Bを用いていたが、これに限らず、放電発光型の光源ランプを採用しても構わない。このような構成では、前記光源ランプの光路後段側に1つのみロッドインテグレータ513を配設し、該ロッドインテグレータ513の光路後段側に、ダイクロイックミラー等を組み合わせることで入射光束をR,G,B色光に分離する色分離光学系を配設すればよい。
また、例えば、透過型の液晶パネル514を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。
さらに、例えば、液晶パネル514を3枚設けた構成としていたが、これに限らず、1枚のみの液晶パネル514を設ける構成、2枚の液晶パネル514を設ける構成、4枚以上の液晶パネルを設ける構成を採用しても構わない。
前記各実施形態では、リアプロジェクションシステム5をパチンコ機1に搭載した構成を採用したが、これに限らない。
例えば、リアプロジェクションシステム5を、パチスロ機、アーケードゲーム等のゲーム機等の他の遊技機に搭載しても構わない。
また、例えば、リアプロジェクションシステム5を、地図に関する地図情報や商品に関する商品情報を表示する表示装置、広告情報を表示する表示装置(看板)等として利用しても構わない。この場合には、透過型スクリーンの立体面部として、プロジェクタユニットからの画像光が地図等の地形を有する画像であれば地形の起伏を模した装飾とし、画像光が商品等の画像であれば商品の起伏を模した装飾とする。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のリアプロジェクションシステムは、投影画像に視覚的な効果を付加しつつ投影画像を良好に表示できるとともに、小型化が図れかつ製造を容易とするため、パチンコ機等の遊技機に利用できる。
第1実施形態における遊技機としてのパチンコ機の概略構成を示す正面図。 図1におけるパチンコ機のII-II線断面図。 前記実施形態におけるリアプロジェクションシステムの概略構成を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクタユニットの光学系を模式的に示す図。 前記実施形態における制御基板の構造を模式的に示すブロック図。 前記実施形態の効果を説明するための図。 第2実施形態における透過型スクリーンおよび平行化レンズの配設位置を示す図。
符号の説明
1・・・パチンコ機(遊技機)、5・・・リアプロジェクションシステム(表示装置)、8・・・制御基板(制御装置)、51・・・プロジェクタユニット(画像投射装置)、53・・・透過型スクリーン、511・・・光源装置、514・・・液晶パネル(光変調装置)、518・・・投射レンズ(投射光学装置)、531・・・平面部、532・・・立体面部、Df・・・焦点深度、O・・・投射中心点、f・・・焦点位置、SF・・・合成焦点面。

Claims (4)

  1. 光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置、および前記画像光を拡大投射する投射光学装置を有する画像投射装置と、前記画像投射装置にて背面側から拡大投射された画像光を前面側に投影する透過型スクリーンとを備えたリアプロジェクションシステムであって、
    前記透過型スクリーンは、平面状の平面部と、前記平面部の面外方向に突出し立体的な装飾が施された立体面部とを備え、
    前記投射光学装置の投射中心点に焦点位置が位置するように前記透過型スクリーンおよび前記画像投射装置の光路間に配設され、前記画像投射装置から拡大投射された画像光を平行化して前記平面部に垂直となるように前記透過型スクリーンに入射させる平行化レンズを備え、
    前記平行化レンズは、前記透過型スクリーンに対して少なくとも一部が離間するように配設されていることを特徴とするリアプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のリアプロジェクションシステムにおいて、
    前記透過型スクリーンは、前記平行化レンズと前記投射光学装置とを構成する光学系の合成焦点面に対する前記光学系の焦点深度の範囲内に位置するように配設されていることを特徴とするリアプロジェクションシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリアプロジェクションシステムにおいて、
    前記平行化レンズは、前記透過型スクリーンに対して全ての部分が離間して配設されていることを特徴とするリアプロジェクションシステム。
  4. 所定の画像を表示する表示装置と、前記表示装置に遊技用画像を表示させる制御装置とを備えた遊技機であって、
    前記表示装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のリアプロジェクションシステムであることを特徴とする遊技機。
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