JP2007286088A - 光学補償シート及びその製造方法、並びに液晶表示装置用バックライトユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微粒子、及び水酸基価が10以上100以下である樹脂を含有する光拡散層塗布液を、支持体上に塗布して光拡散層を形成する工程を含み、
前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する直前に、イソシアネート化合物を含む架橋剤液を添加し、混合する光学補償シートの製造方法及び該光学補償シートの製造方法により製造される光学補償シート、並びに前記光学補償シートを使用する液晶表示装置用バックライトユニットである。
【選択図】図2
Description
一般に、液晶表示装置は、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In−Plane Switching)モード、OCB(Optically Compensatory Bend)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードなどの表示モードで液晶を動作させて、該液晶を通過する光を電気的に制御して明暗の違いを画面上に表すことで、文字や画像を表現する液晶表示装置である。
このような液晶表示装置としては、一般に、TFT(Thin Film Transistor)−LCDが知られており、該TFT−LCDの液晶動作モードとしてはTNモードが主流である。また、近時、液晶表示装置の用途展開が進むにつれて、高コントラスト化の要望が高まっており、VAモードの液晶表示装置の研究も盛んに行われている。
また、必要に応じて、支持体と光拡散性層との間に、密着性保持のための下塗り層や、これらとは反対側の支持体表面に干渉色防止やニュートンリング防止、取り扱い性向上のための滑り性が付与されたバック層が設置される(特許文献2及び特許文献3参照)。
光拡散層を硬膜する方法としては、該拡散層に紫外線硬化樹脂を添加して、支持体上に拡散層設置後、紫外線を照射して硬化させる方法が知られている(特許文献4参照)。しかし、この方法では、通常の塗布設備に加え、高価な紫外線照射装置が必要になる。また、より高価な紫外線硬化樹脂を使用するためコストアップにつながる。
<1> 微粒子、及び水酸基価が10以上100以下である樹脂を含有する光拡散層塗布液を、支持体上に塗布して光拡散層を形成する工程を含み、
前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する直前に、イソシアネート化合物を含む架橋剤液を添加し、混合することを特徴とする光学補償シートの製造方法である。
<2> 水酸基価が10以上100以下である樹脂が、(メタ)アクリル樹脂である前記<1>に記載の光学補償シートの製造方法である。
<3> (メタ)アクリル樹脂が、2−ヒドロキシエチルメタクリレート由来の構造単位を有する前記<2>に記載の光学補償シートの製造方法である。
<4> 水酸基価が10以上100以下である樹脂の重量平均分子量が、1万以上10万以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法である。
<5> 光拡散層における、水酸基価が10以上100以下である樹脂とイソシアネート化合物との含有量比が、1:1〜20:1である前記<1>から<4>のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法である。
<6> 光拡散層塗布液と架橋剤液との混合後10分以内に、前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する前記<1>から<5>のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法である。
<7> 光拡散層塗布液と架橋剤液との混合が、インラインミキサーを用いて行われる前記<1>から<6>のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法である。
<9> 光拡散シートとして使用される前記<8>に記載の光学補償シートである。
本発明の光学補償シートの製造方法は、少なくとも微粒子、及び水酸基価が10以上100以下である樹脂を含有する光拡散層塗布液を、支持体上に塗布して光拡散層を形成する工程を少なくとも含んでなり、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
前記光拡散層形成工程では、前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する直前に、少なくともイソシアネート化合物を含む架橋剤液を添加し、混合する。
前記インラインミキサーの市販品としては、例えば、スタチックミキサー(φ3.4−N60S−523−F、ノリタケカンパニーリミテッド社製)などを好適に用いることができる。
ここで、前記光拡散層塗布液の粘度は、光拡散層塗布液と架橋剤液とを混合した後、30分間以内の各塗布液について、東京計器株式会社製E型粘度計(ELD型)を用いて、25℃で測定することができる。
前記光学補償シートは、支持体と、該支持体上に少なくとも光拡散層を有してなり、隣接層、更に必要に応じてその他の層を有する。
以下、本発明の光学補償シートの説明を通じて、本発明の前記光学補償シートの製造方法の詳細についても明らかにする。
前記光拡散層としては、光拡散機能発揮のため、微粒子及びバインダー樹脂を含有することが必須であるが、更に、取り扱い時の耐傷性、表面についたゴミや汚れをふき取るための溶剤に対する耐溶剤性、及びこの光学補償シートを所定の形態に打ち抜き加工する際の支持体との密着性を付与するために、この光拡散層を硬膜させるための架橋剤が必要である。
前記架橋剤としてはイソシアネ−ト化合物が好ましい。
前記イソシアネート化合物としては、分子内に少なくとも2個の、好ましくは3個以上の官能基を有する脂肪族イソシアネート化合物、環状脂肪族イソシアネート化合物、及び芳香族の多官能イソシアネート化合物の少なくともいずれかが用いられる。
前記分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタンー4,4'−ジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポロピレンー1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、などが挙げられる。
上記以外の多官能イソシアネート化合物としては、上記イソシアネート化合物を主原料とし、これらの3量体、トリメチロールプロパンなどのポリオールと2官能イソシアネート化合物の付加体として多官能としたもの、ベンゼンイソシアネートのホルマリン縮合物、メタクリロイルオキシエテルイソシアネート等の重合性基を有するイソシアネート化合物重合体、リジントリイソシアネート等も用いることができる。これらの中でも、キシレンジイソシアネート又はその水添物、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート及びその水添物を主原料とし、これらの3量体の他、トリメチロールプロパンとのアダクト体として多官能としたものが特に好ましい。
これらの化合物については、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(岩田敬治編、日刊工業新聞社発行、1987年)に記載されている。これらの中でも、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシリレン−1,4−ジイソシアネート又はキシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が好ましく、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシレン−1.4−ジイソシアネート又は、キシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が特に好ましい。
これらの多官能イソシアネート化合物は単独で、または2種以上混合して用いてもよい。
イソシアネートは、空気中の水分などと反応することにより架橋反応が進むが、この反応は遅く、十分な耐傷性、耐溶剤性、及び密着性を得るためには長時間を要し、生産性が悪い。特に、光拡散層を含む光学補償シートがロール形態の場合、ロール中心部には空気中の水分は浸透しにくいため、硬膜のためによりいっそう長時間を要するという問題がある。
そこで、このイソシアネ−ト化合物による硬化反応を促進するためには、イソシアネ−トと反応しうる官能基を含有している樹脂を添加することが有効である。
したがって、前記水酸基価は、10以上100以下が好ましく、15以上80以下がより好ましく、20以上70以下が特に好ましい。
前記水酸基価は、例えば、JIS K1557により、試料を無水フタル酸のピリジン溶液でエステル化し、その過剰の酸を水酸化ナトリウム溶液で滴定することにより測定することができる。
前記単独重合体又は共重合体としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ロジン誘導体などが挙げられる。これらの中でも、使用する微粒子と同じ系統の化合物であるため屈折率差が小さくなり、より輝度向上が期待される(メタ)アクリル樹脂が特に好ましい。
このようなモノマーとしては、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アリルアルコール、ホモアリルアルコール、ケイヒアルコール、クロトニルアルコール等が挙げられる。
前記イソシアネ−トと反応しうる官能基を含有している樹脂以外にも、粒子の埋め込み率の調整、硬化膜の機械物性調整などの目的のため、更に別のバインダー樹脂を添加してもよい。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの少なくともいずれかをモノマーの一成分として含む、単独重合体又は共重合体などが好適に挙げられる。
前記単独重合体又は共重合体としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ロジン誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、有機粒子を溶解したり、膨潤させたりするおそれが少ないことから、(メタ)アクリル樹脂が特に好ましい。
前記微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子などの有機粒子が好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記有機粒子は、架橋構造を有するものが好ましく、特に、架橋構造を有するポリメチルメタクリレート樹脂粒子が好ましい。
前記微粒子は、透過した光を拡散させる光拡散剤としての機能を果たすので、前記微粒子の質量平均粒子径は、100μm以下が好ましく、25μm以下であることがより好ましい。前記質量平均粒子径が100μmを超えると、光拡散剤としての機能を果たせなくなることがある。また、100μmを超える場合、液中での粒子の沈降速度が大きくなり、塗布中に送液配管やバッファタンク中で粒子が沈降してしまう危険性が高くなり、液安定性の面でも好ましくない。
前記微粒子の添加量としては、前記バインダー樹脂100質量部に対して、100〜500質量部が好ましく、200〜400質量部がより好ましい。前記添加量が100質量部未満であると、光拡散剤としての機能を果たせなくなることがあり、500質量部を超えると、微粒子が分散しにくくなることがある。
光拡散層塗布液と架橋剤液とを混合後の前記イソシアネ−トと反応しうる官能基を含有する樹脂及びその他の樹脂と前記有機粒子との配合としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜調製することができるが、25℃で測定したD(n25)線の屈折率の、両者の値の差が、0.20以下となるような組み合わせで配合するのが好ましい。屈折率の、両者の値の差が0.20を超える場合は、粒子と樹脂界面での屈折光の影響が多くなり、正面輝度が下がる場合がある。
また、前記光拡散層における、前記イソシアネートと反応しうる官能基を含有する樹脂とイソシアネート化合物との含有量比は、質量比で、1:1〜20:1が好ましく、3:1〜15:1がより好ましく、5:1〜10:1が特に好ましい。
更に、前記光拡散層には、その他の粒子として、例えば、無機粒子からなる散乱剤などを添加してもよい。
前記散乱剤は、上述した微粒子と同様に、光拡散剤としての機能を果たすので、光拡散性を更に向上させることができる。
前記散乱剤としては、特に制限はなく、通常使用される物質を目的に応じて適宜選択して分散させることができるが、例えば、粒子径が1〜5μmであるシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、ジルコニアなどが挙げられる。
前記散乱剤の前記光拡散層中における添加量は、特に制限はなく、上記のように、狙いの全光線透過率及び半値角を得るために、状況に応じて適宜選択することができるが、例えば、1〜20質量%が好ましい。
前記光拡散層塗布液に使用される溶媒としては、特に制限はなく、通常使用されるものの中から適宜選択して使用することができるが、最適な比重を有する観点から有機溶媒が好ましい。ここで、前記比重とは、4℃の水に対する比重を意味する。
前記有機溶媒(以下、「第一溶媒」と称することもある)としては、例えば、ケトン類、エーテル類、アルコール類、エステル類、多価アルコール誘導体類、カルボン酸類などが挙げられる。
前記溶媒の比重としては、塗布時の微粒子沈降性を制御しつつ、バインダーを充分に溶解させることができ、かつ、光透過性を向上させ、視野角依存性を改良させる観点から、好ましい具体例について、比重(かっこ内に表示)と共に列挙すると、前記ケトン類としては、例えば、アセチルアセトン(0.975)、シクロヘキサノン(0.945)、メチルシクロヘキサノン(0.921)などが挙げられる。
前記エーテル類としては、例えば、1,4−ジオキサン(1.039)、テトラヒドロフラン(0.889)、などが挙げられる。
前記アルコール類としては、例えば、シクロヘキサノール(0.949)、3−ペンタノール(1.046)、2−メチルシクロヘキサノール(0.925)、などが挙げられる。
前記エステル類としては、例えば、ギ酸イソアミル(0.877)、ギ酸イソブチル(0.885)、ギ酸エチル(0.917)、ギ酸ブチル(0.892)、ギ酸プロピル(0.901)、ギ酸ヘキシル(0.990)、ギ酸ベンジル(1.081)、ギ酸メチル(0.987)、酢酸アリル(0.927)、酢酸イソアミル(0.871)、酢酸イソブチル(0.873)、酢酸イソプロピル(0.877)、酢酸エチル(0.901)、酢酸2−エチルヘキシル(0.872)、酢酸シクロヘキシル(0.97)、酢酸n−ブチル(0.876)、酢酸s−ブチル(0.875)、酢酸プロピル(0.887)、酢酸メチル(0.934)、ポロピオン酸エチル(0.896)、プロピオン酸ブチル(0.877)、プロピオン酸メチル(0.916)、などが挙げられる。
前記多価アルコール誘導体類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(0.975)、エチレングリコールモノメチルエーテル(0.964)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(1.009)、エチレングリコールモノメトキシメチルエーテル(1.04)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(0.898)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(0.923)、などが挙げられる。
前記カルボン酸類としては、例えば、イソ酪酸(0.948)、カプロン酸(1.049)、などが挙げられる。
これらの中でも、塗布後に乾燥しやすい観点から、沸点150℃以下の有機溶媒が好ましく、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートが特に好ましい。
前記一定の関係としては、下記数式1で表されるdaveの値が、0.85以上1未満であることが好ましく、0.85〜0.95がより好ましい。前記daveの値が、0.85未満であったり、1以上であると、塗布時の微粒子沈降性を制御しにくくなることがある。
<数式1>
dave=d1×w1+d2×w2
ただし、d1は第一溶媒の比重、w1は第一溶媒の含有量(質量%)、d2は第二溶媒の比重、w2は第二溶媒の比重をそれぞれ表す。
前記第二溶媒を使用するときの、第一溶媒の含有量としては、前記daveの値が前記数値範囲内となるようにするために、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
前記光拡散層塗布液の塗布方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、スピンコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター等の通常使用される塗布手段により行うことができる。
前記光拡散層塗布液の乾燥方法としては、特に制限はなく、通常使用される方法を適宜選択することができるが、例えば、乾燥温度として、短時間であり、かつ材質に損傷を与えずに行える点から、90〜130℃が好ましく、100〜120℃がより好ましい。前記乾燥温度が90℃未満であると、乾燥に長時間を要することがあり、130℃を超えると、材質に損傷を与えることがある。また、前記乾燥時間としては、例えば、10秒間〜5分間が好ましく、1〜2分間がより好ましい。
前記光学補償シートには、その他の層として隣接層を設けてもよい。
前記隣接層としては、後述する支持体と同系統の樹脂を含有する。
ここで、前記同系統の樹脂とは、樹脂の構成成分、構造が大部分共通し、物性などが近似する樹脂を意味する。
前記同系統の樹脂としては、支持体がポリエステル系樹脂フィルムである場合には、ポリエステル樹脂を含有することが特に好ましい。
前記ポリエステル樹脂としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、東洋紡社製のバイロンシリーズ(例えば、バイロン103、200、220、280、300、GK−140、GK−130など)、花王社製のタフトンシリーズ(例えば、NE−382、U−5、ATR−2009、ATR−2010など)、ユニチカ社製のエリーテルシリーズ(例えば、UE3500、UE3210、XA−8153、KZA−7049、KZA−1449など)、日本合成化学社製のポリエスターシリーズ(例えば、TP−220、R−188など)、星光化学工業社製のハイロスシリーズ、などが挙げられる。
前記ポリエステル樹脂の隣接層における含有量は、該隣接層の樹脂成分全量に対して2〜10質量%が好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、支持体との密着性が劣ることがあり、10質量%を超えると、光学特性が悪化することがある。
前記バック層は、ポリエステル樹脂、バインダー樹脂及び有機粒子を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記ポリエステル樹脂としては、上述したものを用いることができる。
前記ポリメチルメタクリレート樹脂粒子の含有量が、該バック層の樹脂成分全量に対して0.1〜2質量%であることが好ましい。前記含有量が0.1質量%未満であると、取り扱い性が悪くなり、傷が付きやすくなったり、液晶表示装置に組み込んだ場合、他部材との接着性が悪化することがあり、2質量%を超えると、光学特性が悪化することがある。
前記下塗り層の厚みは、0.05〜5μmが好ましく、0.5〜4.5μmがより好ましい。
前記下塗り層は、通常、支持体と光拡散層とをより密着させるために設けられ、ポリエステル樹脂、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体を含むことが好ましい。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂としては、特に制限がなく、通常知られている樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、反応させやすいことから、カチオン性第四級アンモニウム塩基を有し、かつ末端に重合性二重結合を有するビニル化合物と、水酸基を有するビニル化合物と、必要に応じて含まれるその他のビニル化合物との混合物の水溶性共重合体などが好適に挙げられる。
前記(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルメタクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルアクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルメタクリレート四級化物などが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水酸基を有するビニル化合物としては、例えば、水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物などが好適に挙げられる。
前記水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリグリセロールジアクリレート、ポリグリセロールジメタクリレートなどが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記その他の化合物としては、例えば、上記2種のビニル化合物と共重合可能な化合物などが挙げられる。
前記共重合可能な化合物としては、例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルなどが好適に挙げられる。これらの中でも特に、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水溶性共重合体の合成方法としては、例えば、前記ビニル化合物の混合物を、水性媒体中で乳化重合反応させることにより得ることができる。
前記熱架橋性化合物としては、例えば、2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物が好適に挙げられる。
前記2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテルなどが好適に挙げられる。
前記前記熱架橋性化合物の、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物における含有量としては、例えば、3〜30質量%が好ましい。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物には、架橋反応を促進するために、アルカリ性化合物を添加するのが好ましい。
前記アルカリ性化合物としては、例えば、アミン、ポリアミン、アミドアミン、ポリアミドアミン、イミダゾール、アルカリ金属炭酸塩などが好適に挙げられる。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体としては、例えば、特開平4−220649号公報に記載されている架橋体などが好適に挙げられる。
前記下塗り層にも、光透過性を向上させ、視野角依存性を改善させる観点から、前記光拡散層が含む有機粒子を添加することが好ましい。
前記有機粒子の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂100質量部に対して250質量部以下が好ましく、0.01〜200質量部がより好ましい。
前記支持体としては、透明であり、ある程度の強度を有するシートであれば、特に制限はなく、通常支持体として使用されているプラスチック又はガラスを、目的に応じて適宜選択して使用することができるが、プラスチックが特にこのましい。
前記プラスチックとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィンなどが好適に挙げられる。前記ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。前記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどが挙げられる。
これらの中でも、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
前記支持体の厚みは、支持体として通常採用される範囲の厚みであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、0.02〜4.0mmが好ましい。
前記支持体の表面には、光拡散層との密着性を向上させるため、放電処理を行ってもよい。
本発明の光学補償シートの製造方法は、前述の光拡散層を形成する工程に加え、バック層形成工程、光拡散層形成工程、下塗り層形成工程等のその他の工程を含んでもよい。
本発明の光学補償シートの製造方法においては、支持体としてポリエステル樹脂フィルムを用い、該支持体に隣接するバック層がポリエステル樹脂を含有するバック層塗布液から形成されていと、支持体とバック層との密着性が向上し、取り扱い性に優れたものとなるので好ましい。なお、下塗り層形成工程における下塗り層塗布液中にも少なくともポリエステル樹脂及びポリメチルメタクリレート樹脂粒子を含有することが好ましい。
前記光学補償シートの構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、図2に示す光学補償シート21が好適に挙げられる。
この図2に示す光学補償シート21は、支持体22の一方面上に、下塗り層23、光拡散層25をこの順で備え、他方の面上にバック層24を備えてなる。
前記光学補償シートは、その利点により、携帯電話、パソコン用モニタ、テレビ、液晶プロジェクタ等の液晶表示装置に好適に使用することができる。より具体的には、前記光学補償シートは、該液晶表示装置のバックライトとして使用される直下型面光源装置及びエッジライト式面光源装置に好適に使用することができる。
また、前記光学補償シートは、耐傷性、耐溶剤性、及び光学特性に優れるため、上述の液晶表示装置において、液晶パネルの全面をムラなく、高輝度で光らせることができる液晶ディスプレイ用バックライトユニットの光拡散シートとして、より好適に使用することができる。
[光学補償シートの作製]
支持体上に、下塗り層、バック層、及び光拡散層の順に、以下の方法により形成することにより、光学補償シートを作製した。
支持体としての厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記組成の下塗り層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃で2分間乾燥させて、厚みが1.5μmの下塗り層を形成した
<下塗り層塗布液の組成>
・メタノール・・・4,165g
・ジュリマーSP−50T(日本純薬株式会社製)・・・1,495g
・シクロヘキサノン・・・339g
・ジュリマーMB−1X(日本純薬株式会社製)・・・1.85g
(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子)
前記支持体の下塗り層を塗布した反対側の面に、下記組成のバック層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃で2分間乾燥させて、厚みが2.0μmのバック層を形成した。
<バック層塗布液>
・メチルエチルケトン(MEK)・・・4,392g
・アクリル樹脂(ダイヤナールBR−80、三菱レーヨン株式会社製)20質量%メチルエチルケトン溶液・・・1,514g
・ポリエステル樹脂(バイロン220、東洋紡績株式会社製)・・・9.32g
・シクロヘキサノン・・・357g
・ジュリマーMB−1X(日本純薬株式会社製)・・・2.77g
(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子)
上記で作製した塗布物の下塗り層側に、下記組成の光拡散層塗布液及び架橋剤液を、それぞれの流量を光拡散層塗布液100gに対し、架橋剤液12.2gとなるようにポンプで送液し、両者の液をスタチックミキサー(φ3.4−N60S−523−F、ノリタケカンパニーリミテッド社製)にて混合し、3分後にウェット塗布量が50cc/m2になるように塗布し、120℃で2分間乾燥させて、光拡散層を形成した。以上により、光学補償シートを作製した。なお、光拡散層塗布液中の樹脂の水酸基価及び酸価は、カタログより抜粋した(以下の例も同じ)。
・メチルエチルケトン・・・1,064g
・アクリル樹脂(A811BE、大日本インキ株式会社製)50質量%溶液(水酸基価17、酸価3)・・・560g
・ジュリマーMB−20X(日本純薬株式会社製)・・・378g
(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径18μmの球状微粒子)
・F780F(大日本インキ化学工業株式会社製)・・・1.30g
(メチルエチルケトンの30質量%溶液)
・メチルエチルケトン(MEK)・・・1,940g
・イソシアネート化合物(タケネートD110N、三井武田ケミカル株式会社製)・・・660g
実施例1において、光拡散層塗布液のアクリル樹脂を、アクリル樹脂(A817BA、大日本インキ株式会社製)50質量%溶液(水酸基価28、酸価3)に変えた以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において、光拡散層塗布液のアクリル樹脂を、アクリル樹脂(A814、大日本インキ株式会社製)50質量%溶液(水酸基価15、酸価2)に変えた以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において、光拡散層塗布液のアクリル樹脂を、アクリル樹脂(A801-P、大日本インキ株式会社製)50質量%溶液(水酸基価50、酸価1)に変えた以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において光拡散層塗布液と架橋剤液とを予め混合後に、送液して塗布した以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において、光拡散層塗布液を下記組成に変え、この光拡散層塗布液100gに対し、架橋剤液12.2gとなるように混合した以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
<光拡散層塗布液の組成>
・メチルエチルケトン・・・1,344g
・アクリル樹脂(ダイヤナ−ルBR117、三菱レイヨン株式会社製)(水酸基価0.酸化0)・・・280g
・ジュリマーMB−20X(日本純薬株式会社製)・・・378g
(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径18μmの球状微粒子)
・F780F(大日本インキ化学工業株式会社製)・・・1.30g
(メチルエチルケトンの30質量%溶液)
比較例2において、光拡散層塗布液のアクリル樹脂を、アクリル樹脂(ダイヤナ−ルBR83、三菱レイヨン株式会社製)(水酸基価0、酸価0)に変えた以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
比較例2において、光拡散層塗布液のアクリル樹脂を、水酸基含有脂環族系炭化水素樹脂(クイントン1700、日本ゼオン製)(水酸基価220)に変えた以外は実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
次に、作製した実施例及び比較例について、以下のようにして、塗布液の粘度、塗布性、反応性、密着性、膜質、及び光学的特性を測定乃至評価した。なお、実施例1及び比較例1については、送液開始30分後、送液開始60分後に、ポンプから送液された液についても、反応性以外を同様に評価した。結果を表1に示す。
各実施例及び比較例における光拡散層塗布液と架橋剤液とを混合した後、塗布を行なう際の各塗布液について、東京計器株式会社製E型粘度計(ELD型)で粘度(mPa・s)を測定した。
光拡散層塗布液と架橋剤液とを混合したものを、良好に塗布できた場合を○、塗布はできたが多少増粘があり困難を要したものを△、増粘が強く塗布できなかったものを×とした。
イソシアネ−トの残存率をFT-IR(バリアン テクノロジーズ ジャパン社製)により、下記の方法にて求めることで評価を行なった。
光拡散層塗設6日後のものを測定サンプルとして用い、イソシアネ−トの吸収(2265cm-1)を、硬化反応進行中で変化しない系中の芳香環の吸収(750cm-1)で規格化する。光拡散層塗布直後のイソシアネ−ト吸光度を同様にして規格化した値を、残存率100%として、これと先の規格化した値との比率から残存率を算出した。なお、この数値が小さいほど反応性が高く、塗布後の光拡散層の硬膜が迅速に進むことを意味する。
−鉛筆硬度(耐傷性)の測定−
光拡散層を形成した各光学補償シートについて、JIS K5600−5−4に準じて鉛筆硬度を測定した。
−耐溶剤性の評価−
エタノール液を光拡散層に滴下し、2秒後に布で拭き取った時の拡散層における表面状態を、以下の3段階基準で官能評価した。
○:変化なし
△:わずかに変化あり
×:白濁、変形、溶解等が発生
光学補償シ−トの光拡散層面に縦方向に1mm間隔で10本の切込みを入れ、この切り込みの上に粘着テ−プを貼り、手にて強い力で素早く剥離した時の、光拡散層の剥がれ具合を、以下の3段階基準で官能評価した。
○:剥がれなし
△:若干剥がれあり
×:剥がれ多い
−ヘイズ値(光拡散性)の測定−
C光源におけるヘイズ値(%)をヘイズメーター(スガ試験機社製)にて測定した。なお、この値が大きいほど光拡散性に優れることを意味する。
−正面輝度上昇率の評価−
光源は、反射シート、冷陰極管、及び拡散板で構成される液晶テレビ用直下型バックライトユニットを使用した。前記バックライトユニットの拡散板の上に、光学補償シ−トをのせ、輝度計(BM−7、トプコン製)にて、正面輝度(K1)を測定した。同様にして、光学補償シ−トのない時の正面輝度(K0)を測り、K1/K0を正面輝度上昇率とした。
本発明の製造方法により製造される光学補償シートは、その利点により、携帯電話、パソコン用モニタ、テレビ、液晶プロジェクタなどに使われる液晶表示装置に好適に使用することができる。また、前記光学補償シートは、耐傷性、耐溶剤性、及び光学特性に優れるため、上述の液晶表示装置において、液晶パネルの全面をムラなく、高輝度で光らせることができる液晶ディスプレイ用バックライトユニットの光拡散シートとして、より好適に使用することができる。
12 拡散シ−ト
13 プリズムシ−ト
14 拡散シ−ト
15 拡散板
16 光源(冷陰極管 CCLF)
17 ライトボックス
21 光学補償シート
22 支持体
23 下塗り層
24 バック層
25 光拡散層
Claims (10)
- 微粒子、及び水酸基価が10以上100以下である樹脂を含有する光拡散層塗布液を、支持体上に塗布して光拡散層を形成する工程を含み、
前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する直前に、イソシアネート化合物を含む架橋剤液を添加し、混合することを特徴とする光学補償シートの製造方法。 - 水酸基価が10以上100以下である樹脂が、(メタ)アクリル樹脂である請求項1に記載の光学補償シートの製造方法。
- (メタ)アクリル樹脂が、2−ヒドロキシエチルメタクリレート由来の構造単位を有する請求項2に記載の光学補償シートの製造方法。
- 水酸基価が10以上100以下である樹脂の重量平均分子量が、1万以上10万以下である請求項1から3のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
- 光拡散層における、水酸基価が10以上100以下である樹脂とイソシアネート化合物との含有量比が、1:1〜20:1である請求項1から4のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
- 光拡散層塗布液と架橋剤液との混合後10分以内に、前記光拡散層塗布液を支持体上に塗布する請求項1から5のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
- 光拡散層塗布液と架橋剤液との混合が、インラインミキサーを用いて行われる請求項1から6のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
- 請求項1から7のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法により製造されることを特徴とする光学補償シート。
- 光拡散シ−トとして使用される請求項8に記載の光学補償シート。
- 請求項8から9のいずれかに記載の光学補償シートを1枚以上使用することを特徴とする液晶表示装置用バックライトユニット。
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