JP2007086730A - 光学補償シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 光学特性を維持しつつ、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷つき防止及び、取り扱い性を向上させることにより、不良率の低減を図ることができる光学補償シートの提供。
【解決手段】 支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有する光学補償シートであって、前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該両面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下である光学補償シートである。
【選択図】 図1
【解決手段】 支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有する光学補償シートであって、前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該両面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下である光学補償シートである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンピュータ、ワードプロセッサ、テレビジョン等の画像表示に用いる液晶表示素子に使用され、表示品位向上、特に、視野角特性の改善を図ることができる光学補償シートに関する。
一般に液晶表示装置は、偏光板と液晶セルから構成されている。現在主流であるTNモードTFT液晶表示装置においては、光学補償フィルムを偏光板と液晶セルの間に挿入し、表示品位の高い液晶表示装置が実現されている。
しかし、前記液晶表示装置には、パネルの下方向の階調反転が生じるという問題が残っている。この問題に対して、光拡散手段、例えば、光拡散シートを視認側表面に設けることによって著しく表示品位が改善されている。このような光拡散シートとしては、光の拡散性が良いこと、着色性が無いこと、光の透過性が優れていることなどの性質が必要とされている。
しかし、前記液晶表示装置には、パネルの下方向の階調反転が生じるという問題が残っている。この問題に対して、光拡散手段、例えば、光拡散シートを視認側表面に設けることによって著しく表示品位が改善されている。このような光拡散シートとしては、光の拡散性が良いこと、着色性が無いこと、光の透過性が優れていることなどの性質が必要とされている。
また、前記光拡散シートには、光拡散性の他に光透過性の高いことが要請されており、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、支持体や拡散層の材料及び厚み等が従来の光拡散シートと同様でありながら、光透過性が著しく向上した光拡散シートとして、支持体上に光拡散層が設けられ、該支持体と光拡散層との間に、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体からなるポリマー層を有する光拡散シートが提案されている。
また、光拡散層中に透明性樹脂及び合成樹脂粒子を含有し、該合成樹脂粒子及び該透明性樹脂の屈折率よりも高い屈折率を有する粒子を含有することにより、正面方向への出射光を非常に多くすることができ、透過率等が向上した光拡散性シートが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの提案においても、充分満足できる性能を有するものではなく、光拡散シートの光透過性の更なる向上が望まれている。
また、光拡散層中に透明性樹脂及び合成樹脂粒子を含有し、該合成樹脂粒子及び該透明性樹脂の屈折率よりも高い屈折率を有する粒子を含有することにより、正面方向への出射光を非常に多くすることができ、透過率等が向上した光拡散性シートが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの提案においても、充分満足できる性能を有するものではなく、光拡散シートの光透過性の更なる向上が望まれている。
また、光拡散シートの光拡散層には、光拡散のために微粒子を配合することが多いが、それによる着色の問題がある。この問題を解決するため、例えば、特許文献3には、粒子を光拡散層中に分散させた粒子分散型の光拡散シートであり、透過光の着色を低減したものとして、粒径分布50%以下で平均粒径の異なる粒子を2種類以上組み合わせて用いた光拡散シートが提案されている。
しかし、この提案では、光拡散シートの塗布液に含まれる微粒子は沈降が早く、塗布時に沈降が起こり、所望の粒子数(量)を塗工することができず、拡散特性が低下してしまうという問題がある。
しかし、この提案では、光拡散シートの塗布液に含まれる微粒子は沈降が早く、塗布時に沈降が起こり、所望の粒子数(量)を塗工することができず、拡散特性が低下してしまうという問題がある。
また、塗布液に用いられる有機溶剤としては、汎用されているトルエンは、樹脂微粒子、特に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)微粒子を溶解乃至膨潤するため、粒子径が変化することがあるが、他に使用できる溶剤が無く、使用されてきたのが実情である。更に、近年、トルエンの使用が規制されて、それに代わる溶剤が求められている。
また、特許文献4及び5には、拡散シート以外の光学シート並びに導光板等との密着による干渉縞の防止について記載されている。
しかし、これらの提案では、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷付き防止、及び取り扱いの容易さを実現することは困難である。
しかし、これらの提案では、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷付き防止、及び取り扱いの容易さを実現することは困難である。
したがって光学特性を維持しつつ、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷つき防止性、及び取り扱い性を向上させることにより、不良率の低減を図ることができる光学補償シートは未だ提供されておらず、更なる改良、開発が望まれているのが現状である。
本発明は、従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、光学特性を維持しつつ、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷付き防止性、及び取り扱い性を向上させることにより、不良率の低減を図ることができる光学補償シートを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有する光学補償シートであって、
前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該両面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下であることを特徴とする光学補償シートである。
<2> 光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数が、反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも小さい前記<1>に記載の光学補償シートである。
<3> 反光拡散面側の層が、バインダー樹脂と、有機粒子とを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<4> 有機粒子が、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、及びシリコーン樹脂粒子から選択される少なくとも1種である前記<3>に記載の光学補償シートである。
<5> 有機粒子の含有量が、バインダー樹脂に対し0.5質量%以上である前記<3>から<4>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<6> バインダー樹脂が、(メタ)アクリル樹脂である前記<3>から<5>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<7> (メタ)アクリル樹脂が、水系(メタ)アクリルラテックスである前記<6>に記載の光学補償シートである。
<8> 反光拡散面側の層が、更に架橋剤を含有する前記<3>から<7>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<9> 架橋剤が、イソシアネート化合物及びエポキシ樹脂の少なくともいずれかである前記<8>に記載の光学補償シートである。
<10> 架橋剤が、オキサゾリン系架橋剤である前記<8>に記載の光学補償シートである。
<11> 反光拡散面側の層が、バック層である前記<1>から<10>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<12> 光拡散シートとして用いられる前記<1>から<11>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<1> 支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有する光学補償シートであって、
前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該両面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下であることを特徴とする光学補償シートである。
<2> 光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数が、反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも小さい前記<1>に記載の光学補償シートである。
<3> 反光拡散面側の層が、バインダー樹脂と、有機粒子とを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<4> 有機粒子が、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、及びシリコーン樹脂粒子から選択される少なくとも1種である前記<3>に記載の光学補償シートである。
<5> 有機粒子の含有量が、バインダー樹脂に対し0.5質量%以上である前記<3>から<4>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<6> バインダー樹脂が、(メタ)アクリル樹脂である前記<3>から<5>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<7> (メタ)アクリル樹脂が、水系(メタ)アクリルラテックスである前記<6>に記載の光学補償シートである。
<8> 反光拡散面側の層が、更に架橋剤を含有する前記<3>から<7>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<9> 架橋剤が、イソシアネート化合物及びエポキシ樹脂の少なくともいずれかである前記<8>に記載の光学補償シートである。
<10> 架橋剤が、オキサゾリン系架橋剤である前記<8>に記載の光学補償シートである。
<11> 反光拡散面側の層が、バック層である前記<1>から<10>のいずれかに記載の光学補償シートである。
<12> 光拡散シートとして用いられる前記<1>から<11>のいずれかに記載の光学補償シートである。
本発明の光学補償シートは、支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有してなり、前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該光拡散面及び反光拡散面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下である。本発明の光学補償シートにおいては、光拡散面だけでなく、反光拡散面の摩擦係数を適正化することによって、光学特性を維持しつつ、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等における傷付き防止性、及び取り扱い性を向上させることにより、不良率の低減を図ることができる。また、本発明の光学補償シートを用いた液晶表示装置は、優れた視野角特性を有している。
本発明によると、従来における前記問題を解決でき、光学特性を維持しつつ、拡散シートの加工時、液晶表示装置への組み立て時等の傷付き防止性、及び取り扱い性を向上させることにより、不良率の低減を図ることができる光学補償シートを提供することができる。
本発明の光学補償シートは、支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有してなり、該支持体の光拡散層を有さない側の面にバック層を有し、下塗り層、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数は0.15以下であり、かつ該光拡散面及び反光拡散面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下である。
前記光拡散面及び反光拡散面における静摩擦係数が0.15を超え、かつ該光拡散面及び反光拡散面のそれぞれの動摩擦係数が0.05を超えると、液晶表示装置の組み立て工程での取り扱い性が劣ったり、組み立て後の他部材との接触で傷が付きやすくなることがある。
また、前記光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、前記反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも小さいことが好ましい。前記光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数が、前記反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも大きいと、粒子量のバランスから所望の光学特性が得られにくいことがある。
ここで、前記静摩擦係数は、例えば、新東科学社製トライボギアType10を用いて測定することができる。また、前記動摩擦係数は、例えば、日本電産社製電動式横型簡易試験スタンドFGS−50X−Lを用いて測定することができる。
前記光拡散面及び反光拡散面における静摩擦係数が0.15を超え、かつ該光拡散面及び反光拡散面のそれぞれの動摩擦係数が0.05を超えると、液晶表示装置の組み立て工程での取り扱い性が劣ったり、組み立て後の他部材との接触で傷が付きやすくなることがある。
また、前記光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、前記反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも小さいことが好ましい。前記光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数が、前記反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも大きいと、粒子量のバランスから所望の光学特性が得られにくいことがある。
ここで、前記静摩擦係数は、例えば、新東科学社製トライボギアType10を用いて測定することができる。また、前記動摩擦係数は、例えば、日本電産社製電動式横型簡易試験スタンドFGS−50X−Lを用いて測定することができる。
<反光拡散面の側の層>
前記反光拡散面の側の層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、取り扱い性の観点からバック層が好適である。
前記反光拡散面の側の層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、取り扱い性の観点からバック層が好適である。
前記反光拡散面の側の層としてのバック層は、バインダー樹脂と、有機粒子とを含有し、架橋剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
−バインダー樹脂−
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの少なくともいずれかをモノマーの一成分として含む、単独重合体又は共重合体などが好適に挙げられる。
前記単独重合体又は共重合体としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ロジン誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、有機粒子を溶解したり、膨潤させたりする虞が少ないことから、(メタ)アクリル樹脂が好ましく、水系(メタ)アクリルラテックスが特に好ましい。
前記水系(メタ)アクリルラテックスとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、ダイセル化学株式会社製のセビアンシリーズ(例えば、46736、4635、46583等)、日本純薬株式会社製のジュリマーシリーズ(例えば、AT−210、AT−510、AT−613、ET−410等)、大日本インキ化学工業株式会社製のボンコートシリーズ(例えば、550、3981、9422、EC−818、LE−1043、CP−6190、40−418EF等)、などが挙げられる。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの少なくともいずれかをモノマーの一成分として含む、単独重合体又は共重合体などが好適に挙げられる。
前記単独重合体又は共重合体としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ロジン誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、有機粒子を溶解したり、膨潤させたりする虞が少ないことから、(メタ)アクリル樹脂が好ましく、水系(メタ)アクリルラテックスが特に好ましい。
前記水系(メタ)アクリルラテックスとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、ダイセル化学株式会社製のセビアンシリーズ(例えば、46736、4635、46583等)、日本純薬株式会社製のジュリマーシリーズ(例えば、AT−210、AT−510、AT−613、ET−410等)、大日本インキ化学工業株式会社製のボンコートシリーズ(例えば、550、3981、9422、EC−818、LE−1043、CP−6190、40−418EF等)、などが挙げられる。
−有機粒子−
前記有機粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子などが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記有機粒子は、架橋構造を有するものが好ましく、特に、架橋構造を有するポリメチルメタクリレート樹脂粒子が好ましい。
前記有機粒子の質量平均粒子径は、100μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。前記質量平均粒子径が100μmを超えると、光学特性が悪化したり、製造しにくくなることがある。
前記有機粒子の含有量は、前記バインダー樹脂に対し0.5質量%以上が好ましく、1〜50質量%がより好ましい。前記含有量が0.5質量%未満であると、摩擦係数が大きくなってしまい、取り扱い性が悪くなることがある。
前記有機粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子などが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記有機粒子は、架橋構造を有するものが好ましく、特に、架橋構造を有するポリメチルメタクリレート樹脂粒子が好ましい。
前記有機粒子の質量平均粒子径は、100μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。前記質量平均粒子径が100μmを超えると、光学特性が悪化したり、製造しにくくなることがある。
前記有機粒子の含有量は、前記バインダー樹脂に対し0.5質量%以上が好ましく、1〜50質量%がより好ましい。前記含有量が0.5質量%未満であると、摩擦係数が大きくなってしまい、取り扱い性が悪くなることがある。
−架橋剤−
前記架橋剤としては、イソシアネート化合物及びエポキシ樹脂の少なくともいずれかが好適である。
前記架橋剤としては、イソシアネート化合物及びエポキシ樹脂の少なくともいずれかが好適である。
前記イソシアネート化合物としては、分子内に少なくとも2個の、好ましくは3個以上の官能基を有する脂肪族イソシアネート化合物、環状脂肪族イソシアネート化合物、及び芳香族の多官能イソシアネート化合物の少なくともいずれかが用いられる。
前記分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタンー4,4'−ジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポロピレンー1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、などが挙げられる。
上記以外の多官能イソシアネート化合物としては、上記イソシアネート化合物を主原料とし、これらの3量体、トリメチロールプロパンなどのポリオールと2官能イソシアネート化合物の付加体として、多官能としたもの、ベンゼンイソシアネートのホルマリン縮合物、メタクリロイルオキシエテルイソシアネート等の重合性基を有するイソシアネート化合物重合体、リジントリイソシアネート等も用いることができる。特に、キシレンジイソシアネート及びその水添物、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート及びその水添物を主原料とし、これらの3量体の他、トリメチロールプロパンとのアダクト体として多官能としたものが好ましい。これらの化合物については、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(岩田敬治編、日刊工業新聞社発行、1987年)に記載されている。これらの中でも、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシリレン−1,4−ジイソシアネート又はキシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が好ましく、キシリレン−1,4−ジイソシアネート及びキシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシレン−1.4−ジイソシアネート又は、キシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が特に好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記イソシアネート化合物としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、大日本インキ化学工業株式会社製バーノックシリーズ(例えば、DNW−5000、DNW−5010、DNW−5100、DNW−5200)などが挙げられる。
前記分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタンー4,4'−ジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポロピレンー1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、などが挙げられる。
上記以外の多官能イソシアネート化合物としては、上記イソシアネート化合物を主原料とし、これらの3量体、トリメチロールプロパンなどのポリオールと2官能イソシアネート化合物の付加体として、多官能としたもの、ベンゼンイソシアネートのホルマリン縮合物、メタクリロイルオキシエテルイソシアネート等の重合性基を有するイソシアネート化合物重合体、リジントリイソシアネート等も用いることができる。特に、キシレンジイソシアネート及びその水添物、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート及びその水添物を主原料とし、これらの3量体の他、トリメチロールプロパンとのアダクト体として多官能としたものが好ましい。これらの化合物については、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(岩田敬治編、日刊工業新聞社発行、1987年)に記載されている。これらの中でも、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシリレン−1,4−ジイソシアネート又はキシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が好ましく、キシリレン−1,4−ジイソシアネート及びキシリレン−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシレン−1.4−ジイソシアネート又は、キシリレン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が特に好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記イソシアネート化合物としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、大日本インキ化学工業株式会社製バーノックシリーズ(例えば、DNW−5000、DNW−5010、DNW−5100、DNW−5200)などが挙げられる。
前記エポキシ樹脂としては、分子中に少なくとも1個のエポキシ基を含有する化合物としては、例えば、ブチルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、デシルグリシジルエーテル、アリールグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等の炭素数2〜20のアルコールのグリシジルエーテル類;ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテルネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルジグリセロールテトラグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル等のポリオールのポリグリシジルエーテル類;2,6−ジグリシジルフェニルグリシジルエーテル、2,6,2’,6’−テトラメチル−4,4’−ビフェニルグリシジルエーテル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素添加型ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水素添加型ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、水素添加型ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂等のグリシジルエーテル型エポキシ化合物;アリサイクリックジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキシアジペート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド等の環式脂肪族エポキシ化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロキシフタル酸ジグリシジルエステル、ソルビン酸グリシジルエステル、オレイン酸グリシジルエステル、リノレイン酸グリシジルエステル等の不飽和酸グリシジルエステル類;ブチルグリシジルエステル、オクチルグリシジルエステルヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等のアルキルカルボン酸グリシジルエステル類;安息香酸グリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルp−オキシ安息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル等の芳香族カルボン酸グリシジルエステル類;テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェノール、トリグリシジル−m−アミノフェノール、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルトルイジン、テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン、ジグリシジルトリブロムアニリン、テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン等のグリシジルアミン型エポキシ化合物;ジグリシジルヒダントイン、グリシジルグリシドオキシアルキルヒダントイン、トリグリシジジルイソシアヌレート等の複素環式エポキシ化合物等が挙げられる。これらの中でも、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂が好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が特に好ましい。
前記エポキシ樹脂としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、東都化成製エポトートYD128、YD8125、大日本インキ化学工業社製エピクロン840S、850S、1050、830が含まれる。
また、前記架橋剤としては、オキサゾリン系架橋剤も好適に用いられる。該オキサゾリン系架橋剤としては、例えば、日本触媒社製のエポクロスシリーズK−1000、K−2000、WS−500、WS−700などが挙げられる。
前記エポキシ樹脂としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、東都化成製エポトートYD128、YD8125、大日本インキ化学工業社製エピクロン840S、850S、1050、830が含まれる。
また、前記架橋剤としては、オキサゾリン系架橋剤も好適に用いられる。該オキサゾリン系架橋剤としては、例えば、日本触媒社製のエポクロスシリーズK−1000、K−2000、WS−500、WS−700などが挙げられる。
前記架橋剤の前記反光拡散面側の層としてのバック層における含有量は、バインダー100質量部に対し30質量部以上が好ましく、50〜400質量部がより好ましい。前記含有量が30質量部未満であると、膜に傷が付きやすくなることがある。
前記反光拡散面の側の層としてのバック層は、支持体上に、上述した成分を含有するバック層塗布液を塗布後、乾燥することにより形成される。
前記塗布方法としては、特に制限はなく、例えば、スピンコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター等の通常使用される塗布手段により行うことができる。
前記反光拡散面の側の層としてのバック層の厚みは、0.5〜5.0μmが好ましい。
前記塗布方法としては、特に制限はなく、例えば、スピンコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター等の通常使用される塗布手段により行うことができる。
前記反光拡散面の側の層としてのバック層の厚みは、0.5〜5.0μmが好ましい。
<支持体>
前記支持体としては、透明であり、ある程度の強度を有するシートであれば、特に制限はなく、通常支持体として使用されているプラスチック又はガラスを、目的に応じて適宜選択して使用することができる。
前記プラスチックとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィンなどが好適に挙げられる。前記ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。前記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどが挙げられる。更に、前記ポリメタクリル酸エステルの好ましい具体例として、メタクリル樹脂が好適に挙げられる。
前記支持体の厚みとしては、支持体として通常採用される範囲の厚みであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、0.02〜4.0mmが好ましい。
前記支持体の表面には、光拡散層との密着性を向上させるため、放電処理をしてもよく、後述するその他の層を設けてもよい。
前記支持体としては、透明であり、ある程度の強度を有するシートであれば、特に制限はなく、通常支持体として使用されているプラスチック又はガラスを、目的に応じて適宜選択して使用することができる。
前記プラスチックとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィンなどが好適に挙げられる。前記ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。前記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなどが挙げられる。更に、前記ポリメタクリル酸エステルの好ましい具体例として、メタクリル樹脂が好適に挙げられる。
前記支持体の厚みとしては、支持体として通常採用される範囲の厚みであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、0.02〜4.0mmが好ましい。
前記支持体の表面には、光拡散層との密着性を向上させるため、放電処理をしてもよく、後述するその他の層を設けてもよい。
<光拡散層>
前記光拡散層は、多数の有機ポリマー微粒子をバインダーで分散固定して形成されたものである。
前記有機ポリマー微粒子としては、架橋タイプのアクリル樹脂及びメタクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の有機ポリマーから作られた粒子が好ましく、特に架橋タイプのアクリル樹脂又はメタクリル樹脂(PMMA樹脂)が好ましい。
前記有機ポリマー微粒子の質量平均粒子径は1〜100μmが好ましく、1〜25μmがより好ましい。
前記光拡散層は、多数の有機ポリマー微粒子をバインダーで分散固定して形成されたものである。
前記有機ポリマー微粒子としては、架橋タイプのアクリル樹脂及びメタクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の有機ポリマーから作られた粒子が好ましく、特に架橋タイプのアクリル樹脂又はメタクリル樹脂(PMMA樹脂)が好ましい。
前記有機ポリマー微粒子の質量平均粒子径は1〜100μmが好ましく、1〜25μmがより好ましい。
前記光拡散層のバインダーとしては、有機ポリマーバインダーが好ましく、該有機ポリマーバインダーとしては、例えば、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの少なくともいずれかをモノマーの一成分として含む、単独重合体又は共重合体が挙げられる。具体的には、(メタ)アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ロジン誘導体、又はこれらの混合物などが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル樹脂が特に好ましい。
前記有機ポリマーバインダーの屈折率と有機ポリマー微粒子の屈折率との差が0.20以下になるように、有機ポリマーバインダーと有機ポリマー微粒子との材料の組み合わせを選択することが好ましい。有機ポリマーバインダーと有機ポリマー微粒子とを含む光拡散層は、一般に両者を適当な溶剤中に添加混合して調製した塗布液を、支持体シート上に塗布し、乾燥することによって形成されるので、塗布液の調製の際に有機ポリマー微粒子が実質的に膨潤乃至溶解しないようにする必要がある。従って、有機ポリマー微粒子の材料は、塗布液に使用する溶媒に対して膨潤乃至溶解性を有しないものの中から選択する。また、有機ポリマー微粒子を膨潤乃至溶解しないように塗布液に使用する溶剤を選択してもよい。
前記有機ポリマー微粒子の含有量は、前記バインダー100質量部に対し100〜500質量部が好ましく、200〜400質量部がより好ましい。
前記有機ポリマー微粒子の含有量は、前記バインダー100質量部に対し100〜500質量部が好ましく、200〜400質量部がより好ましい。
前記光拡散層の有機ポリマーバインダーとしては、上記のような(メタ)アクリル樹脂を使用する場合には、5以下の酸価を有する(メタ)アクリル樹脂を使用することが好ましい。前記光拡散層を有する部材や光拡散層を有する部材を設けた面光源装置を取り扱う作業中に、露出している光拡散層を有する部材の光拡散層のごみ等の汚れを除くために、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類のような適当な有機溶剤で光拡散層の表面を洗浄することがしばしば行われており、5より大きい酸価を有する(メタ)アクリル樹脂をバインダーとして含む光拡散層は、アルコール類による洗浄で白化する傾向があるためである。光拡散シートが白化現象を起こすと、透過光量が減少したり、光の均一さが悪くなり、面光源装置として使用できなくなる。光拡散層の有機ポリマーバインダーとして、5以下の酸価を有する(メタ)アクリル樹脂を使用した場合には、アルコール類での洗浄により白化現象を起こすことは殆ど無い。
また、前記光拡散層として、有機ポリマーバインダーに無機微粒子のマット剤が分散されている層を挙げることができる。マット剤としては、好ましくは質量平均粒子径が1〜5μmであるシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ等の無機微粒子を挙げることができる。マット剤は前記バインダーに対して一般に20〜60質量%の範囲の量で用いられる。
前記光拡散層は塗布液の塗布により形成される。塗布液に用いられる有機溶剤は2種以上の有機溶媒からなり、該有機溶剤は最適な混合比重を有する。このことにより、塗布時の粒子沈降性を制御しつつ、バインダー樹脂溶解性を満足させ、光透過性を著しく向上し、更に視野角の改良を達成することができる。ここで、塗布時の粒子沈降性を制御するとは、3分間以上沈降が認められないこと、好ましくは、5分間以上沈降が認められないことを意味する。
−溶媒−
前記光拡散層塗布液に使用される溶媒としては、特に制限はなく、通常使用されるものの中から適宜選択して使用することができるが、最適な比重を有する観点から有機溶媒が好ましい。ここで、前記比重とは、4℃の水に対する比重を意味する。
前記有機溶媒(以下、「第一溶媒」と称することもある)としては、例えば、ケトン類、エーテル類、アルコール類、エステル類、多価アルコール誘導体類、カルボン酸類などが挙げられる。
前記溶媒の比重としては、塗布時の有機粒子沈降性を制御しつつ、バインダーを充分に溶解させることができ、かつ、光透過性を向上させ、視野角依存性を改良させる観点から、好ましい具体例について、比重(かっこ内に表示)と共に列挙すると、前記ケトン類としては、例えば、アセチルアセトン(0.975)、シクロヘキサノン(0.945)、メチルシクロヘキサノン(0.921)などが挙げられる。
前記エーテル類としては、例えば、1,4−ジオキサン(1.039)、テトラヒドロフラン(0.889)、などが挙げられる。
前記アルコール類としては、例えば、シクロヘキサノール(0.949)、3−ペンタノール(1.046)、2−メチルシクロヘキサノール(0.925)、などが挙げられる。
前記エステル類としては、例えば、ギ酸イソアミル(0.877)、ギ酸イソブチル(0.885)、ギ酸エチル(0.917)、ギ酸ブチル(0.892)、ギ酸プロピル(0.901)、ギ酸ヘキシル(0.990)、ギ酸ベンジル(1.081)、ギ酸メチル(0.987)、酢酸アリル(0.927)、酢酸イソアミル(0.871)、酢酸イソブチル(0.873)、酢酸イソプロピル(0.877)、酢酸エチル(0.901)、酢酸2−エチルヘキシル(0.872)、酢酸シクロヘキシル(0.97)、酢酸n−ブチル(0.876)、酢酸s−ブチル(0.875)、酢酸プロピル(0.887)、酢酸メチル(0.934)、ポロピオン酸エチル(0.896)、プロピオン酸ブチル(0.877)、プロピオン酸メチル(0.916)、などが挙げられる。
前記多価アルコール誘導体類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(0.975)、エチレングリコールモノメチルエーテル(0.964)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(1.009)、エチレングリコールモノメトキシメチルエーテル(1.04)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(0.898)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(0.923)、などが挙げられる。
前記カルボン酸類としては、例えば、イソ酪酸(0.948)、カプロン酸(1.049)、などが挙げられる。
これらの中でも、塗布後に乾燥しやすい観点から、沸点150℃以下の有機溶媒が好ましく、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートが特に好ましい。
前記光拡散層塗布液に使用される溶媒としては、特に制限はなく、通常使用されるものの中から適宜選択して使用することができるが、最適な比重を有する観点から有機溶媒が好ましい。ここで、前記比重とは、4℃の水に対する比重を意味する。
前記有機溶媒(以下、「第一溶媒」と称することもある)としては、例えば、ケトン類、エーテル類、アルコール類、エステル類、多価アルコール誘導体類、カルボン酸類などが挙げられる。
前記溶媒の比重としては、塗布時の有機粒子沈降性を制御しつつ、バインダーを充分に溶解させることができ、かつ、光透過性を向上させ、視野角依存性を改良させる観点から、好ましい具体例について、比重(かっこ内に表示)と共に列挙すると、前記ケトン類としては、例えば、アセチルアセトン(0.975)、シクロヘキサノン(0.945)、メチルシクロヘキサノン(0.921)などが挙げられる。
前記エーテル類としては、例えば、1,4−ジオキサン(1.039)、テトラヒドロフラン(0.889)、などが挙げられる。
前記アルコール類としては、例えば、シクロヘキサノール(0.949)、3−ペンタノール(1.046)、2−メチルシクロヘキサノール(0.925)、などが挙げられる。
前記エステル類としては、例えば、ギ酸イソアミル(0.877)、ギ酸イソブチル(0.885)、ギ酸エチル(0.917)、ギ酸ブチル(0.892)、ギ酸プロピル(0.901)、ギ酸ヘキシル(0.990)、ギ酸ベンジル(1.081)、ギ酸メチル(0.987)、酢酸アリル(0.927)、酢酸イソアミル(0.871)、酢酸イソブチル(0.873)、酢酸イソプロピル(0.877)、酢酸エチル(0.901)、酢酸2−エチルヘキシル(0.872)、酢酸シクロヘキシル(0.97)、酢酸n−ブチル(0.876)、酢酸s−ブチル(0.875)、酢酸プロピル(0.887)、酢酸メチル(0.934)、ポロピオン酸エチル(0.896)、プロピオン酸ブチル(0.877)、プロピオン酸メチル(0.916)、などが挙げられる。
前記多価アルコール誘導体類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(0.975)、エチレングリコールモノメチルエーテル(0.964)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(1.009)、エチレングリコールモノメトキシメチルエーテル(1.04)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(0.898)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(0.923)、などが挙げられる。
前記カルボン酸類としては、例えば、イソ酪酸(0.948)、カプロン酸(1.049)、などが挙げられる。
これらの中でも、塗布後に乾燥しやすい観点から、沸点150℃以下の有機溶媒が好ましく、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートが特に好ましい。
また、上記列挙した有機溶媒に混合して使用可能な有機溶媒(以下、「第二溶媒」と称することもある)としては、例えば、イソプロピルアルコール(0.785)、エタノール(0.791)、n−ブタノール(0.810)、t−ブタノール(0.787)、1−プロパノール(0.804)、メタノール(0.792)などのアルコール類、アセトン(0.791)、ジエチルケトン(0.816)、メチルエチルケトン(0.805)、メチル−n−ブチルケトン(0.821)、メチル−n−プロピルケトン(0.806)などのケトン類、アセトニトリル(0.788)などが挙げられる。これらの中でも、汎用性の観点から、メチルエチルケトンが特に好ましい。
前記第一溶媒と第二溶媒との組合せとしては、特に制限はなく、適宜選択して組み合わせることができるが、塗布時の有機粒子沈降性を制御しつつ、バインダーを充分に溶解させることができ、かつ、光透過性を向上させ、視野角依存性の改善を図る観点から、第一溶媒の比重と、第二溶媒の比重とに一定の関係を有することが好ましい。なお、有機粒子沈降性を制御するとは、前記有機粒子が、光拡散層塗布液の塗布後3分間以上、好ましくは5分間以上、沈降しないようにすることを意味する。
前記一定の関係としては、下記数式1で表されるdaveの値が、0.85以上1未満であることが好ましく、0.85〜0.95がより好ましい。前記daveの値が、0.85未満であったり、1以上であると、塗布時の有機粒子沈降性を制御しにくくなることがある。
<数式1>
dave=d1×w1+d2×w2
ただし、前記数式1中、d1は第一溶媒の比重、w1は第一溶媒の含有量(質量%)、d2は第二溶媒の比重、w2は第二溶媒の含有量(質量%)をそれぞれ表す。
前記一定の関係としては、下記数式1で表されるdaveの値が、0.85以上1未満であることが好ましく、0.85〜0.95がより好ましい。前記daveの値が、0.85未満であったり、1以上であると、塗布時の有機粒子沈降性を制御しにくくなることがある。
<数式1>
dave=d1×w1+d2×w2
ただし、前記数式1中、d1は第一溶媒の比重、w1は第一溶媒の含有量(質量%)、d2は第二溶媒の比重、w2は第二溶媒の含有量(質量%)をそれぞれ表す。
また、前記有機粒子が、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子であるときには、塗布時の有機粒子沈降性を制御する観点から、該ポリメチルメタクリレート樹脂粒子の比重と前記dave値との比(ポリメチルメタクリレート樹脂粒子/dave)が、1.4以下であることが好ましく、1.2〜1.4であることがより好ましい。前記ポリメチルメタクリレート樹脂粒子の比重と前記dave値との比が、1.4を超えると、塗布時の有機粒子沈降性を制御できないことがある。
前記第二溶媒を使用するときの、第一溶媒の含有量としては、前記daveの値が前記数値範囲内となるようにするために、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
前記第二溶媒を使用するときの、第一溶媒の含有量としては、前記daveの値が前記数値範囲内となるようにするために、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
前記光拡散層は、光拡散層用の上記各成分を溶剤に溶解もしくは分散して塗布液となし、支持体上に塗布し、乾燥することにより、形成することができる。
前記支持体への塗布は、スピンコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター等の公知の塗布手段を用いて行うことができる。乾燥工程での温度は、90〜130℃が好ましく、100〜120℃が好ましい。時間は10秒間〜5分間が好ましく、1〜2分間がより好ましい。
前記光拡散層塗布液の固形分濃度としては、特に制限はなく、塗布方式や乾燥条件に応じて適宜選択することができるが、例えば、10〜40質量%が好ましく、20〜30質量%がより好ましい。
前記光拡散層塗布液の粘度としては、特に制限はなく、塗布方式や乾燥条件に応じて適宜選択することができるが、例えば、10〜100mPa・sが好ましく、20〜50mPa・sがより好ましい。
前記支持体への塗布は、スピンコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター等の公知の塗布手段を用いて行うことができる。乾燥工程での温度は、90〜130℃が好ましく、100〜120℃が好ましい。時間は10秒間〜5分間が好ましく、1〜2分間がより好ましい。
前記光拡散層塗布液の固形分濃度としては、特に制限はなく、塗布方式や乾燥条件に応じて適宜選択することができるが、例えば、10〜40質量%が好ましく、20〜30質量%がより好ましい。
前記光拡散層塗布液の粘度としては、特に制限はなく、塗布方式や乾燥条件に応じて適宜選択することができるが、例えば、10〜100mPa・sが好ましく、20〜50mPa・sがより好ましい。
前記光学補償シートには、その他の層として、例えば、支持体と光拡散層とをより密着させるために、下塗り層を設けてもよい。
前記下塗り層は、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体を含むことが好ましい。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂としては、特に制限がなく、通常知られている樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、反応させやすいことから、カチオン性第四級アンモニウム塩基を有し、かつ末端に重合性二重結合を有するビニル化合物と、水酸基を有するビニル化合物と、必要に応じて含まれるその他のビニル化合物との混合物の水溶性共重合体などが好適に挙げられる。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂としては、特に制限がなく、通常知られている樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、反応させやすいことから、カチオン性第四級アンモニウム塩基を有し、かつ末端に重合性二重結合を有するビニル化合物と、水酸基を有するビニル化合物と、必要に応じて含まれるその他のビニル化合物との混合物の水溶性共重合体などが好適に挙げられる。
前記カチオン性第四級アンモニウム塩基を有し、かつ末端に重合性二重結合を有するビニル化合物としては、例えば、カチオン性第四級アンモニウム塩基を有する(メタ)アクリレート化合物が好適に挙げられる。
前記(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルメタクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルアクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルメタクリレート四級化物などが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水酸基を有するビニル化合物としては、例えば、水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物などが好適に挙げられる。
前記水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリグリセロールジアクリレート、ポリグリセロールジメタクリレートなどが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記その他の化合物としては、例えば、前記2種のビニル化合物と共重合可能な化合物などが挙げられる。
前記共重合可能な化合物としては、例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルなどが好適に挙げられる。これらの中でも特に、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水溶性共重合体の合成方法としては、例えば、前記ビニル化合物の混合物を、水性媒体中で乳化重合反応させることにより得ることができる。
前記(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルアクリレート四級化物、ジエチルアミノエチルメタクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルアクリレート四級化物、メチルエチルアミノエチルメタクリレート四級化物などが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水酸基を有するビニル化合物としては、例えば、水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物などが好適に挙げられる。
前記水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリグリセロールジアクリレート、ポリグリセロールジメタクリレートなどが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記その他の化合物としては、例えば、前記2種のビニル化合物と共重合可能な化合物などが挙げられる。
前記共重合可能な化合物としては、例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルなどが好適に挙げられる。これらの中でも特に、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステルが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記水溶性共重合体の合成方法としては、例えば、前記ビニル化合物の混合物を、水性媒体中で乳化重合反応させることにより得ることができる。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体は、例えば、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物を架橋反応させることによって好適に得ることができる。
前記熱架橋性化合物としては、例えば、2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物が好適に挙げられる。
前記2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテルなどが好適に挙げられる。
前記前記熱架橋性化合物の、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物における含有量としては、例えば、3〜30質量%が好ましい。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物には、架橋反応を促進するために、アルカリ性化合物を添加するのが好ましい。
前記アルカリ性化合物としては、例えば、アミン、ポリアミン、アミドアミン、ポリアミドアミン、イミダゾール、アルカリ金属炭酸塩などが好適に挙げられる。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体としては、例えば、特開平4−220649号公報に記載されている架橋体などが好適に挙げられる。
前記熱架橋性化合物としては、例えば、2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物が好適に挙げられる。
前記2〜4個のグリシジル基を有するエポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテルなどが好適に挙げられる。
前記前記熱架橋性化合物の、側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物における含有量としては、例えば、3〜30質量%が好ましい。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物との混合物には、架橋反応を促進するために、アルカリ性化合物を添加するのが好ましい。
前記アルカリ性化合物としては、例えば、アミン、ポリアミン、アミドアミン、ポリアミドアミン、イミダゾール、アルカリ金属炭酸塩などが好適に挙げられる。
前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂の架橋体としては、例えば、特開平4−220649号公報に記載されている架橋体などが好適に挙げられる。
前記下塗り層は、前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂と熱架橋性化合物とを含む混合物を、必要に応じて水、アルコール等で希釈して調製した下塗り層塗布液を、支持体シートの表面上に塗布し、60〜130℃の温度に加熱して溶媒を蒸発除去させると共に、前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂及び熱架橋性化合物を、前記イオン導電性樹脂が有する水酸基により架橋反応させて形成することができる。
前記下塗り層の厚みは、光透過性及びブロッキングによる故障防止の観点から、いずれも、0.05〜5μmが好ましく、0.5〜4.5μmがより好ましい。前記厚みが0.05μm未満であると、ブロッキングによる故障が発生することがあり、5μmを超えると、光透過性が悪くなることがある。
前記下塗り層にも、光透過性を向上させ、視野角依存性を改善させる観点から、前記光拡散層が含む有機粒子を添加することが好ましい。
前記有機粒子の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂100質量部に対して250質量部以下が好ましく、0.01〜200質量部がより好ましい。
前記下塗り層にも、光透過性を向上させ、視野角依存性を改善させる観点から、前記光拡散層が含む有機粒子を添加することが好ましい。
前記有機粒子の添加量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン導電性樹脂100質量部に対して250質量部以下が好ましく、0.01〜200質量部がより好ましい。
−光学補償シートの構造―
前記光学補償シートの構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、図1に示す光学補償シート11が好適に挙げられる。
この図1に示す光学補償シート11は、支持体12の一方面上に、下塗り層13、光拡散層15をこの順で備え、他方の面上にバック層14を備えてなる。
前記光学補償シートの構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、図1に示す光学補償シート11が好適に挙げられる。
この図1に示す光学補償シート11は、支持体12の一方面上に、下塗り層13、光拡散層15をこの順で備え、他方の面上にバック層14を備えてなる。
−用途−
本発明の光学補償シートは、その利点により、携帯電話、パソコン用モニタ、テレビ、液晶プロジェクタ等の液晶表示装置に好適に使用することができる。より具体的には、前記光学補償シートは、該液晶表示装置のバックライトとして使用されるエッジライト式面光源装置の導光板の上面に、光拡散層を上にして設けて、好適に使用することができる。
また、前記光学補償シートは、光拡散性に特に優れるため、上述の液晶表示装置において、液晶パネルの全面をムラなく光らせることができ、該液晶表示装置の輝度ムラを抑制できる光拡散シートとして、より好適に使用することができる。
本発明の光学補償シートは、その利点により、携帯電話、パソコン用モニタ、テレビ、液晶プロジェクタ等の液晶表示装置に好適に使用することができる。より具体的には、前記光学補償シートは、該液晶表示装置のバックライトとして使用されるエッジライト式面光源装置の導光板の上面に、光拡散層を上にして設けて、好適に使用することができる。
また、前記光学補償シートは、光拡散性に特に優れるため、上述の液晶表示装置において、液晶パネルの全面をムラなく光らせることができ、該液晶表示装置の輝度ムラを抑制できる光拡散シートとして、より好適に使用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
〔光学補償シートの作製〕
支持体上に下塗り層、バック層、及び光拡散層の順に、以下の方法により形成することにより、光学補償シートを作製した。
〔光学補償シートの作製〕
支持体上に下塗り層、バック層、及び光拡散層の順に、以下の方法により形成することにより、光学補償シートを作製した。
−下塗り層の形成−
支持体としての厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記組成の下塗り層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃にて2分間乾燥させて、厚みが1.5μmの下塗り層を形成した。
<下塗り層塗布液の組成>
・メタノール・・・4165g
・ジュリマーSP−50T(日本純薬株式会社製)・・・1495g
・シクロヘキサノン・・・339g
・ジュリマーMB−1X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・1.85g
支持体としての厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記組成の下塗り層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃にて2分間乾燥させて、厚みが1.5μmの下塗り層を形成した。
<下塗り層塗布液の組成>
・メタノール・・・4165g
・ジュリマーSP−50T(日本純薬株式会社製)・・・1495g
・シクロヘキサノン・・・339g
・ジュリマーMB−1X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・1.85g
−バック層の形成−
支持体の下塗り層を塗布した反対側の面に、下記組成のバック層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃にて2分間乾燥させて、厚みが2.0μmのバック層を形成した。
<バック層塗布液の組成>
・メチルエチルケトン(MEK)・・・4,392g
・アクリル樹脂(ダイヤナールBR−80、三菱レーヨン株式会社製)20質量%メチルエチルケトン溶液・・・1,514g
・バイロン220(ポリエステル樹脂、東洋紡株式会社製)・・・9.32g
・シクロヘキサノン・・・357g
・ジュリマーMB−1X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・2.77g
支持体の下塗り層を塗布した反対側の面に、下記組成のバック層塗布液を、ワイヤーバー#20で塗布し、120℃にて2分間乾燥させて、厚みが2.0μmのバック層を形成した。
<バック層塗布液の組成>
・メチルエチルケトン(MEK)・・・4,392g
・アクリル樹脂(ダイヤナールBR−80、三菱レーヨン株式会社製)20質量%メチルエチルケトン溶液・・・1,514g
・バイロン220(ポリエステル樹脂、東洋紡株式会社製)・・・9.32g
・シクロヘキサノン・・・357g
・ジュリマーMB−1X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・2.77g
−光拡散層の形成−
上記で作製した塗布物の下塗り層側に、下記組成の光拡散層塗布液及び下記組成の架橋剤液を作製し、それぞれの流量を光拡散層塗布液100ccに対し、架橋剤液10ccとなるようにポンプで送液し、両者の液をスタチックミキサー(φ3.4−N60S−523−F;ノリタケカンパニーリミテッド社製)にて混合し、直後にワイヤーバー#22で塗布し、120℃で2分間乾燥させて、厚み28μmの光拡散層を形成した。以上により、実施例1の光拡散シートを作製した。
上記で作製した塗布物の下塗り層側に、下記組成の光拡散層塗布液及び下記組成の架橋剤液を作製し、それぞれの流量を光拡散層塗布液100ccに対し、架橋剤液10ccとなるようにポンプで送液し、両者の液をスタチックミキサー(φ3.4−N60S−523−F;ノリタケカンパニーリミテッド社製)にて混合し、直後にワイヤーバー#22で塗布し、120℃で2分間乾燥させて、厚み28μmの光拡散層を形成した。以上により、実施例1の光拡散シートを作製した。
<光拡散層塗布液の組成>
・シクロヘキサノン・・・825g
・ディスパロンPFA−230(粒子沈降防止剤;脂肪酸アミド、楠本化成株式会社製、固形分濃度20質量%)・・・25.9g
・アクリル樹脂(ダイヤナールBR−117、三菱レーヨン株式会社製)20質量%メチルエチルケトン溶液・・・599g
・ジュリマーMB−20X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径18μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・469g
・F780F(大日本インキ化学工業株式会社製)30質量%メチルエチルケトン溶液・・・1.25g
・シクロヘキサノン・・・825g
・ディスパロンPFA−230(粒子沈降防止剤;脂肪酸アミド、楠本化成株式会社製、固形分濃度20質量%)・・・25.9g
・アクリル樹脂(ダイヤナールBR−117、三菱レーヨン株式会社製)20質量%メチルエチルケトン溶液・・・599g
・ジュリマーMB−20X(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、質量平均粒子径18μmの球状超微粒子、日本純薬株式会社製)・・・469g
・F780F(大日本インキ化学工業株式会社製)30質量%メチルエチルケトン溶液・・・1.25g
<架橋剤液の組成>
・メチルエチルケトン(MEK)・・・40g
・イソシアネート化合物(タケネートD110N、三井武田ケミカル株式会社製)・・・160g
・メチルエチルケトン(MEK)・・・40g
・イソシアネート化合物(タケネートD110N、三井武田ケミカル株式会社製)・・・160g
(実施例2)
実施例1において、バック層塗布液を、以下のようにして調製したバック層塗布液に変えた以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
<バック層塗布液>
・水・・・5415g
・ボンコートLE−1043(アクリルラテックス、大日本インキ化学工業株式会社製、36質量%水溶液)・・・857g
・ジュリマーMB−1X(日本純薬株式会社製)・・・2.77g
実施例1において、バック層塗布液を、以下のようにして調製したバック層塗布液に変えた以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
<バック層塗布液>
・水・・・5415g
・ボンコートLE−1043(アクリルラテックス、大日本インキ化学工業株式会社製、36質量%水溶液)・・・857g
・ジュリマーMB−1X(日本純薬株式会社製)・・・2.77g
(実施例3)
実施例2において、バック層塗布液中に、水分散系ポリイソシアネート化合物としてのバーノックDNW−5000(大日本インキ化学工業株式会社製)300gを添加した以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例2において、バック層塗布液中に、水分散系ポリイソシアネート化合物としてのバーノックDNW−5000(大日本インキ化学工業株式会社製)300gを添加した以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
(実施例4)
実施例2において、バック層塗布液中に、オキサゾリン系架橋剤としてのエポクロスWS−700(日本触媒株式会社製)430gを添加した以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例2において、バック層塗布液中に、オキサゾリン系架橋剤としてのエポクロスWS−700(日本触媒株式会社製)430gを添加した以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
(比較例1)
実施例1において、バック層塗布液のジュリマーMB−1Xを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において、バック層塗布液のジュリマーMB−1Xを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
(比較例2)
実施例1において、バック層塗布液のジュリマーMB−1Xの添加量を2.77gから0.9gに変えた以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
実施例1において、バック層塗布液のジュリマーMB−1Xの添加量を2.77gから0.9gに変えた以外は、実施例1と同様にして、光学補償シートを作製した。
<光学的特性の評価>
光拡散層を有する各光学補償シートのそれぞれについて、C光源(波長7105K)における、全光線透過率、ヘイズ値、拡散光透過率、輝度、及び半値角を測定して、光学的特性の評価を行った。
光拡散層を有する各光学補償シートのそれぞれについて、C光源(波長7105K)における、全光線透過率、ヘイズ値、拡散光透過率、輝度、及び半値角を測定して、光学的特性の評価を行った。
<静摩擦係数の測定>
新東科学社製トライボギアType10を用い、質量200gの平面圧子に光学補償シートの非測定面側を貼り付け、上昇板側に拡散シートの測定面側になるようにセティングし、傾斜を掛けて、サンプルが動き出した所の傾斜角度から目盛りを読み取り、静摩擦係数とした。
新東科学社製トライボギアType10を用い、質量200gの平面圧子に光学補償シートの非測定面側を貼り付け、上昇板側に拡散シートの測定面側になるようにセティングし、傾斜を掛けて、サンプルが動き出した所の傾斜角度から目盛りを読み取り、静摩擦係数とした。
<動摩擦係数の測定>
日本電産社製電動式横型簡易試験スタンドFGS−50X−Lを用い、テーブル側に光学補償シートの測定面側が測定面になるように貼り付け、非測定面が接触するように移動板に貼り付ける。移動板に400gの重りをのせ、速度設定目盛り3にて移動板を引っ張り、フォースゲージの値を読み取り動摩擦係数とした。
日本電産社製電動式横型簡易試験スタンドFGS−50X−Lを用い、テーブル側に光学補償シートの測定面側が測定面になるように貼り付け、非測定面が接触するように移動板に貼り付ける。移動板に400gの重りをのせ、速度設定目盛り3にて移動板を引っ張り、フォースゲージの値を読み取り動摩擦係数とした。
<膜質の評価>
各光学補償シートの反拡散面(バック層表面)の鉛筆硬度については、JIS K5600−5−4に準じて測定した。
摩擦試験については、動摩擦試験機3K−34B(新東科学株式会社製)にて、各光学補償シートの反光拡散面(バック層表面)を下部に固定し、光拡散面(光拡散層表面)を可動部上部に取り付けて、加重150g、距離10cm、6m/分の速度で10回往復させて、以下の基準で目視評価した。
〔評価基準〕
○:傷無し
△:傷はあるが実用上問題ないレベル
×:傷が付き実用上問題あるレベル
各光学補償シートの反拡散面(バック層表面)の鉛筆硬度については、JIS K5600−5−4に準じて測定した。
摩擦試験については、動摩擦試験機3K−34B(新東科学株式会社製)にて、各光学補償シートの反光拡散面(バック層表面)を下部に固定し、光拡散面(光拡散層表面)を可動部上部に取り付けて、加重150g、距離10cm、6m/分の速度で10回往復させて、以下の基準で目視評価した。
〔評価基準〕
○:傷無し
△:傷はあるが実用上問題ないレベル
×:傷が付き実用上問題あるレベル
表1及び表2の結果から、有機粒子を添加しないか、又は有機粒子をバインダー樹脂に対して0.5質量%未満添加して、反光拡散面の静摩擦係数を0.15より大きい値に、動摩擦係数を0.05より大きい値に調整した比較例1及び2と比べて、実施例1〜4は、静摩擦係数及び動摩擦係数が低く、光学特性を維持しつつ、傷が付きにくく、取り扱い性に優れる光学補償シートであることが認められる。
本発明の光学補償シートは、携帯電話、パソコン用モニタ、テレビ、液晶プロジェクタなどに使われる液晶表示装置に好適に使用することができる。また、前記光学補償シートは、光拡散性に特に優れるため、上述の液晶表示装置において、優れた視野角特性を有する光拡散シートとして、より好適に使用することができる。
11 光学補償シート
12 支持体
13 下塗り層
14 バック層
15 光拡散層
12 支持体
13 下塗り層
14 バック層
15 光拡散層
Claims (12)
- 支持体と、該支持体上に少なくとも1層の光拡散層を有する光学補償シートであって、
前記光学補償シートにおける光拡散層を有する側の光拡散面及び該光拡散層を有さない側の反光拡散面のそれぞれの静摩擦係数が0.15以下であり、かつ該両面のそれぞれの動摩擦係数が0.05以下であることを特徴とする光学補償シート。 - 光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数が、反光拡散面の静摩擦係数及び動摩擦係数よりも小さい請求項1に記載の光学補償シート。
- 反光拡散面側の層が、バインダー樹脂と、有機粒子とを含有する請求項1から2のいずれかに記載の光学補償シート。
- 有機粒子が、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、及びシリコーン樹脂粒子から選択される少なくとも1種である請求項3に記載の光学補償シート。
- 有機粒子の含有量が、バインダー樹脂に対し0.5質量%以上である請求項3から4のいずれかに記載の光学補償シート。
- バインダー樹脂が、(メタ)アクリル樹脂である請求項3から5のいずれかに記載の光学補償シート。
- (メタ)アクリル樹脂が、水系(メタ)アクリルラテックスである請求項6に記載の光学補償シート。
- 反光拡散面側の層が、更に架橋剤を含有する請求項3から7のいずれかに記載の光学補償シート。
- 架橋剤が、イソシアネート化合物及びエポキシ樹脂の少なくともいずれかである請求項8に記載の光学補償シート。
- 架橋剤が、オキサゾリン系架橋剤である請求項8に記載の光学補償シート。
- 反光拡散面側の層が、バック層である請求項1から10のいずれかに記載の光学補償シート。
- 光拡散シートとして用いられる請求項1から11のいずれかに記載の光学補償シート。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140138645A (ko) | 2012-03-30 | 2014-12-04 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층 필름 및 그 제조 방법 |
KR20160137992A (ko) | 2014-03-27 | 2016-12-02 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층 필름 |
JP2019509518A (ja) * | 2016-09-20 | 2019-04-04 | エルジー・ケム・リミテッド | スリップ性および紫外線遮断機能に優れた光学フィルム、およびこれを含む偏光板 |
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JP2005068314A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学用セルロースアシレートフィルムと、その製造方法 |
-
2006
- 2006-04-20 JP JP2006116505A patent/JP2007086730A/ja not_active Abandoned
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