JP2007285658A - 貯湯式給湯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯湯式給湯機1は、加熱手段2と、貯湯装置3と、制御装置4とを備えている。貯湯装置3は、加熱手段2によって加熱された水を所定のタンク31に貯える。制御装置4は、加熱手段2と貯湯装置3とを運転制御し、自動で湯を沸かすための自動沸き上げ機能60が少なくとも内蔵されている。エコ停止設定手段45は、自動沸き上げ機能60を一時停止したときに、タンク31内の湯がどの程度残っているのかを示す残湯量情報を報知する。
【選択図】図8
Description
本発明の課題は、湯切れの発生を低減することができる貯湯式給湯機を提供することにある。
この貯湯式給湯機では、使用者が、残湯量過不足を実際の使用できる給湯量に基づいて判断できる。このため、判断ミスが防止され、湯切れが防止される。
この貯湯式給湯機では、使用者自身が設定の解除をする必要が無く、夜間に自動沸き上げ機能が自動復帰し十分な湯が貯えられるので、湯切れは回避される。
この貯湯式給湯機では、使用できる湯量と、この後必要とされる湯量とが知らされるので、使用者は、現在の湯量が十分か不十分かを判断しやすくなり、判断ミスが防止され、湯切れが回避される。
この貯湯式給湯機では、給湯実績に基づいて、必要とされる湯量が使用者へ知らされるので、使用者は正確な判断ができ、湯切れが回避される。
第5発明に係る貯湯式給湯機は、第3発明に係る貯湯式給湯機であって、一時停止設定手段が、残湯量と給湯量予測値とを比較し、自動沸き上げ機能の一時停止が適当か否かをさらに報知する。
この貯湯式給湯機は、給湯実績に基づいて、使用者へ必要とされる湯量を知らせ、使用者に代わって判断するので、判断ミスが防止され、湯切れが回避される。
この貯湯式給湯機は、どのモードのときでも自動沸き上げ機能を停止設定できるので省エネルギーである。
この貯湯式給湯機では、使用者は離れた場所から設定できるので、使い勝手が良い。
第2発明に係る貯湯式給湯機では、使用者自身が設定の解除をする必要が無く、夜間に自動沸き上げ機能が自動復帰し十分な湯が貯えられるので、湯切れは回避される。
第3発明に係る貯湯式給湯機では、使用できる湯量と、この後必要とされる湯量とが知らされるので、使用者は、現在の湯量が十分か不十分かを判断しやすくなり、判断ミスが防止され、湯切れが回避される。
第5発明に係る貯湯式給湯機は、給湯実績に基づいて、使用者へ必要とされる湯量を知らせ、使用者に代わって判断するので、判断ミスが防止され、湯切れが回避される。
第6発明に係る貯湯式給湯機は、どのモードのときでも自動沸き上げ機能を停止設定できるので省エネルギーである。
本実施形態に係る貯湯式給湯機の概略構成図を図1に示す。貯湯式給湯機1は、ヒートポンプユニット(加熱手段)2と貯湯装置3とによって構成されている。ヒートポンプユニット2は、マフラー21a、圧縮機21、水熱交換器22内の冷媒管22a、減圧手段としての膨張弁23、及び空気熱交換器24が、冷媒配管25によって環状に接続された圧縮式の冷凍回路20を有する。
貯湯装置3は、貯湯タンク31、水熱交換器22内の水管22b及び水循環ポンプ32が、水循環配管35によって環状に接続された水循環回路30を有する。制御装置4は、ヒートポンプユニット2と貯湯装置3を運転制御する。
図2は、本実施形態に係る貯湯式給湯機の貯湯装置と負荷とを連絡する配管の回路図である。なお、ここで述べる負荷とは、給湯と風呂を指す。給湯管71は、タンク31の頭部と給湯混合弁73とを連絡する。給湯管71は給湯分岐管71a,71bを有しており、給湯分岐管71aは、給水管71とお湯はり混合弁74とを連絡し、給湯分岐管71bは、給水管71と逃し弁75を連絡している。
第2給湯管81は、給湯混合弁73と給湯口82とを連絡し、途中に給湯水量センサ42aが配置されている。第3給湯管83は、お湯はり混合弁74と風呂水循環配管91とを連絡しており、途中に複合水弁84が配置されている。複合水弁84は、お湯はり電磁弁84aと、排水弁84bと、お湯はり水量センサ42bとで構成されている。
タンク31の側壁には、頭部から底部へ向かい一定間隔をおいて残湯量検知手段44としての温度センサ44a〜44eが設けられている。タンク31の各高さ位置の湯温を温度センサ44a〜44eで検知することによって湯の温度と残湯量が算出される。
図3は、制御装置4のブロック図である。ここでは、概略の構成について説明し、各部の詳細については、後半で随時説明する。
制御装置4は、制御部6、水温センサ(水温検知手段)41、流量検知手段42としての給湯水量センサ42a,お湯はり水量センサ42b、残湯量検知手段としての温度センサ44a〜44e、沸き増しレベル選択手段43、エコ停止設定手段(一時停止設定手段)45およびリモコン(遠隔操作手段)46を有している。なお、沸き増し設定手段43とエコ停止設定手段45とは、リモコン46上に設けられている。
制御部6は、CPUやメモリなどから成り、沸き増しレベル選択手段43を操作するときに必要な選択範囲43aが記憶されている。また、選択範囲43aは、沸き増しレベル選択肢A1〜A5(図6参照)と満タン選択肢A6〜A8(図6参照)とを含んでいる。
(おまかせモードと非おまかせモード)
本実施形態では、過去の時間帯別の給湯実績を学習して湯量を設定し自動で湯を沸き上げるおまかせモード(全自動モード)6a、湯量を使用者に設定させて自動で湯を沸き上げる非おまかせモード(半自動モード)6bが予めプログラムされている。制御装置4に電源が投入され、使用者による設定がない場合は、おまかせモード6aが自動的に選択され、使用者の操作によって湯量を多めに設定した場合などは、非おまかせモード6bとなる。
いずれにせよ、おまかせモードと非おまかせモードとには、湯を自動で沸き上げるための自動沸き上げ機能60が搭載されており、おまかせモード6aには第1自動沸き上げ機能60aが搭載され、非おまかせモード6bに対応する第2自動沸き上げ機能60bが搭載されている。
給湯混合弁73、お湯はり混合弁74の弁開度は、湯温と水温とに基づいて決定されており、例えば、水温が高い場合は、弁開度は水側へ大きくひらくことになる。このため、水温が正しく検知されなければ使用者が求める温度の湯を提供することができない。本実施形態では、水温センサ41は、タンク31から温度影響を受けないようにタンク31から離れた給水管72或いは給水分岐管72bに設置されている。さらに、滞留している水の温度を採用しないように、水温センサ41が設置されている場所の水が所定量以上且つ所定時間以上流れたことが確認された後に検知された値を水温として採用している。
<リモコンの構成>
使用者は、リモコン46によって、給湯温度、湯量およびその他の条件を設定することができる。図4は、本実施形態に係る貯湯式給湯機1のリモコンの正面図である。リモコン46は、表示部46a、給湯温度設定ボタン46b、湯量設定ボタン46c、沸き増し設定ボタン46dおよびエコ停止設定ボタン46eなど各種設定ボタンを有している。表示部46aには、給湯温度、残湯量および設定されている条件などが表示される。たとえば図4では、給湯温度は42℃、残湯量は最大の5レベルであることを表示している。沸き増し設定ボタン46dと、エコ停止設定ボタン46eについては後半で随時説明する。
使用者がタンク内の湯量を増やしたいときは、リモコン46の沸き増し設定ボタン46dを押すことによって、5段階の沸き増しレベルと、3段階の満タンを選択できる。図5は、本実施形態に係る貯湯式給湯機の沸き増し設定時のリモコンの正面図であり、図6は、沸き増し設定時の選択範囲を表した説明図である。
使用者が、リモコン46に表示されている残湯量を見て、その残湯量で深夜時間帯開始時まで賄えると判断した場合は、エコ停止設定ボタン46eを押すことによって、自動沸き上げ機能60を深夜時間帯開始時まで停止させ、不要な沸き上げを防止することができる。なお、本実施形態の深夜時間帯開始は、23時である。なお、本実施形態では、エコ停止設定ボタン46eを押し、自動沸き上げ機能60を深夜時間帯開始時まで停止させることを、「エコ停止」と呼ぶ。
本実施形態では、制御部6に過去の時間帯別の給湯実績を記憶しており、この給湯実績に基づいて、昼間の任意の時点から深夜時間帯開始時までに必要とされる給湯量を予測することができる。なお、過去の時間帯別の給湯実績は、熱量単位(kcal)で記憶されており、必要に応じて所定温度での給湯量(L)に換算される。
本実施形態は、時刻の設定と記録を行う時刻機能を有しているが、長時間停電等によって電源供給が停止されると、時刻の記録ができなくなり、リセットされる。時刻がリセットされた状態では、自動沸き上げ機能に不都合をきたすため、長時間停電によるリセットがあった場合に備えて時刻設定ナビ機能がプログラムされている。
(1)
この貯湯式給湯機1は、加熱手段2と、貯湯装置3と、制御装置4とを備える。貯湯装置3は、加熱手段2によって加熱された水を所定のタンク31に貯える。制御装置4は、加熱手段2と貯湯装置3とを運転制御し、自動で湯を沸かすための自動沸き上げ機能60が少なくとも内蔵されている。エコ停止設定手段45は、自動沸き上げ機能60を一時停止したときに、タンク31内の残湯量に対応する使用可能な給湯量の目安6cを報知する。このため、使用者は、残湯量の過不足を実際の使用できる給湯量に基づいて判断でき、判断ミスが防止され、湯切れが防止される。また、エコ停止設定手段45による自動沸き上げ機能60の一時停止は、所定時刻に解除される。このため、使用者が設定の解除をする必要が無いので、夜間に自動沸き上げ機能60が自動復帰し、十分な湯を貯えることができる。
この貯湯式給湯機1では、制御装置4に、過去の時間帯別の給湯実績を学習して湯量を設定し自動で湯を沸き上げるおまかせモード6aと、湯量を使用者に設定させて自動で湯を沸き上げる非おまかせモード6bと、が予めプログラムされている。自動沸き上げ機能60は、おまかせモード6aに対応する第1自動沸き上げ機能60aと、非おまかせモードに対応する第2自動沸き上げ機能60bとを含んでいる。このため、どのモードのときでも自動沸き上げ機能60を停止設定できるので省エネルギーである。
この貯湯式給湯機1では、制御装置4は、遠隔操作手段46をさらに有する。エコ停止設定手段45が、遠隔操作手段46上に設けられている。このため、使用者は離れた場所から設定できるので、使い勝手が良い。
2 ヒートポンプユニット(加熱手段)
3 貯湯装置
4 制御装置
6a おまかせモード(第1自動沸き上げモード)
6b 非おまかせモード(第2自動沸き上げモード)
6c 目安
45 エコ停止設定手段(一時停止設定手段)
46 リモコン(遠隔操作手段)
60 自動沸き上げ機能
60a 第1自動沸き上げ機能
60b 第2自動沸き上げ機能
Claims (7)
- 加熱手段(2)によって沸かされた湯を所定のタンク(31)に貯える貯湯装置(3)と、
前記加熱手段(2)と前記貯湯装置(3)とを運転制御し、自動で湯を沸かすための自動沸き上げ機能(60)が少なくとも内蔵されている制御装置(4)と、
を備え、
前記制御装置(4)は、前記自動沸き上げ機能(60)を一時停止させるための一時停止設定手段(45)を有し、
前記一時停止設定手段(45)は、前記自動沸き上げ機能(60)を一時停止したときに、前記タンク(31)内の残湯量に対応する使用可能な給湯量の目安(6c)を報知する、
貯湯式給湯機(1)。 - 前記一時停止設定手段(45)による前記自動沸き上げ機能(60)の一時停止は、所定時刻に解除される、
貯湯式給湯機(1)。 - 前記目安(6c)には、前記自動沸き上げ機能(60)が一時停止されてから前記所定時刻になるまでの間に必要とされる給湯量予測値が含まれている、
請求項1に記載の貯湯式給湯機(1)。 - 前記給湯量予測値は、過去の時間帯別の給湯実績に基づいて算出される、
請求項3に記載の貯湯式給湯機(1)。 - 前記一時停止設定手段(45)は、前記残湯量と前記給湯量予測値とを比較し、前記自動沸き上げ機能(60)の一時停止が適当か否かをさらに報知する、
請求項3に記載の貯湯式給湯機(1)。 - 前記制御装置(4)には、過去の時間帯別の給湯実績を学習して湯量を設定し自動で湯を沸き上げる全自動モード(6a)と、湯量を使用者に設定させて自動で湯を沸き上げる半自動モード(6b)と、が予めプログラムされており、
前記自動沸き上げ機能(60)は、前記全自動モード(6a)に対応する第1自動沸き上げ機能(60a)と、前記半自動モード(6b)に対応する第2自動沸き上げ機能(60b)と、を含む、
請求項1に記載の貯湯式給湯機(1)。 - 前記制御装置(4)は、遠隔操作手段(46)をさらに有し、
前記一時停止設定手段(45)が、前記遠隔操作手段(46)上に設けられている、
請求項1に記載の貯湯式給湯機(1)。
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