JP3840988B2 - ヒートポンプ式給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヒートポンプサイクルを利用したヒートポンプ式給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、CO冷媒を使用するヒートポンプ式給湯器が公知である。この給湯器では、沸き上げ温度を90℃以上の高温に加熱することができ、加熱効率が高いという利点を有するが、ヒートポンプ本体に給水される液体の温度が高くなると、加熱効率が低下するので、加熱停止温度を貯湯タンク内の液体の温度を衛生面より予め設定された所定温度以上の通常は60℃程度に設定してヒートポンプの加熱動作を停止するようにしている。
図11は従来のヒートポンプ式給湯器の構成図であり、図12は従来のヒートポンプ本体の構成図であり、図13は従来の制御装置のブロック図であり、図14は従来の沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【0003】
図11において、1は給湯器本体、2は前記本体1内に配設された貯湯タンク、3は前記貯湯タンク2の下部と接続された給水配管、3aはこの給水配管3に設けられた減圧弁、4は前記貯湯タンク2の上部と接続された給湯配管、4aは逃し弁、5は前記貯湯タンク2の外壁面に取り付けられ、貯湯タンク2内の水の温度を検出する温度センサAで、その温度センサA5を貯湯タンク2の外壁面のある所定容量の位置に取り付けることにより、その取り付け位置の検出温度から前記貯湯タンク2内の残湯量も検出する。6は前記貯湯タンク2の下部配管に取り付けられ、ヒートポンプ本体の加熱動作を停止するための温度を検出する温度センサBである。
【0004】
7はヒートポンプ本体10のヒートサイクルで発生した熱を貯湯タンク2内の水に置換するため、冷水管10aと温水管10bとにより貯湯タンク2内の水をヒートポンプ本体10との間で循環させる循環ポンプである。貯湯タンク2下部に接続された冷水管10aより循環ポンプ7でヒートポンプ本体10に水が供給され、ヒートポンプ本体10で加熱された水を貯湯タンク2の上部に接続された温水管10bにより戻し貯湯タンク2内上部より貯湯する。
【0005】
8は前記貯湯タンク2内の水の沸き上げ、及びヒートポンプの運転開始・停止を制御する制御部であり、前記温度センサA5、及び温度センサB6の検出値と沸き上げ温度やヒートポンプの運転停止等を設定する操作部9からの入力値に基づいて、前記ヒートポンプ本体10への加熱動作開始・停止及び循環ポンプ7の運転を制御する。
【0006】
図12おいて、ヒートポンプ本体10のヒートポンプサイクルは圧縮機11、給湯用熱交換器12、膨張弁13、室外熱交換器14、アキュームレータ15を順次冷媒配管10cにより接続して構成されている。ここで、室外熱交換器14に吸熱するためにファン16が取り付けてあり、また、給湯用熱交換器12は圧縮器11より吐出された高圧のガス冷媒と給湯用の水とを熱交換するもので、冷媒が流れる冷媒通路12aと給湯用の水が流れる給湯用水通路12bを有する。
【0007】
次に、従来の沸き上げ制御動作について、図13のブロック図及び図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、沸き上げ制御をスタートすると(S1)、制御部8で温度センサA5の取り付け位置の検出温度から貯湯タンク2内の残湯量の有無を検出し(S2)、該残湯量が所定量(例えば200L)以下か否か判断され(S3)、残湯量が所定量以上であれば、沸き上げを行わず、残湯量検出に戻る(S2)。もし、残湯量が所定量以下(S3)であれば、操作部9より運転停止の有無、すなわち加熱動作停止操作の有無を検出する(S4)。運転停止操作がされていない場合は、加熱を開始する。運転停止操作がされている場合は、運転停止期間(例えば1日)を経過後、又は運転停止解除操作後(S5)、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S6)、貯湯タンク2上部より操作部9で設定された貯湯温度T℃(例えば75℃)で湯を沸き上げ、温度センサA5が貯湯温度T℃(例えば75℃)を検出したかどうかを判定し(S12)、温度センサA5が貯湯温度T℃(例えば75℃)を検出すると、加熱動作を停止する(S9)。温度センサA5が貯湯温度T℃(例えば75℃)を検出しないときは、温度センサB6が所定温度(例えば60℃)を検出したかどうかを判定し(S8)、温度センサB6が所定温度(例えば60℃)を検出しないときは温度センサA5が貯湯温度T℃(例えば75℃)を検出したかどうかの判定(S12)にもどり、温度センサB6が所定温度(例えば60℃)を検出すると、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のヒートポンプ式給湯器は、温度センサA5の取り付け位置の検出温度から貯湯タンク2内の残湯量の有無を検出し、所定量以下になると、所定温度(例えば75℃)でヒートポンプ本体10の加熱動作を開始し、温度センサB6の温度が予め設定された所定温度(例えば60℃)になると、ヒートポンプ本体10の加熱動作を停止しているので、たとえば、旅行などで、貯湯タンクの湯を全く使用しないで、加熱動作を2日間停止すると、貯湯タンク内の湯温が一様に約20℃程低下する(自然放熱による1日の温度低下を約10℃とした場合)。このため、貯湯温度が80℃で沸き上げてあるときには、加熱動作を2日間停止したときの加熱動作停止解除後の貯湯タンク内の湯温は60℃近くあり、通常に運転を再開した時に、ヒートポンプに給水される液体の温度がすぐに60度に設定された加熱停止温度以上になり、運転をすぐ停止してしまい、翌日は貯湯タンク内の蓄熱量が少なくなる。また、貯湯タンクの湯を少量だけ使用した場合も同様に、加熱動作を数日間停止すると、貯湯タンク内に残っている多量の湯が一様に低下するが、加熱動作停止解除後、通常に運転を再開した時に、少量沸き上げ後、ヒートポンプに給水される液体の温度が加熱停止温度以上になり運転をすぐ停止してしまい、翌日は貯湯タンク内の蓄熱量が少なくなる。このように、貯湯タンク2内の湯をまったく使用しないあるいは少量しか使用しないで、加熱動作をある期間停止した場合、貯湯タンク2内の湯温が一様に低下し、次回の沸き上げの際、温度センサB6で検出される温度が予め設定された加熱動作停止温度(例えば60℃)以上になってしまい、すぐに加熱動作を停止して貯湯タンク2に必要熱量を蓄熱できず、湯切れが発生するという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、加熱動作停止解除後の沸き上げ温度、また、加熱動作停止温度を最高温度に変更し、湯切れを防止したヒートポンプ式給湯器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載のヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプサイクルを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を給湯器本体の貯湯タンク上部より蓄え、貯湯タンク下部より加熱源であるヒートポンプ本体に戻し、貯湯タンク下部又はヒートポンプ本体に戻す液体の温度が貯湯温度より低い予め設定された所定温度になると加熱動作を停止するヒートポンプ式給湯器において、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、前記貯湯タンクに蓄えられる液体の貯湯温度を最高貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段を備えたものである。
【0011】
また、本発明に係る請求項2記載のヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、加熱動作停止温度を最高温度に変更する加熱動作停止温度可変手段を備えたものである。
【0012】
また、本発明に係る請求項3記載のヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプサイクルを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を給湯器本体の貯湯タンク上部より蓄え、貯湯タンク下部より加熱源であるヒートポンプ本体に戻し、貯湯タンク下部又はヒートポンプ本体に戻す液体の温度が貯湯温度より低い予め設定された所定温度になると加熱動作を停止するヒートポンプ式給湯器において、貯湯タンクに蓄えられる液体の過去の貯湯温度を記憶する貯湯温度記憶手段と、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、貯湯タンクに蓄えられる液体の貯湯温度を加熱動作1回のみ最高貯湯温度に変更し、以降の加熱動作は前記貯湯温度記憶手段に記憶された過去の貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段とを備えたものである。
【0013】
また、本発明に係る請求項4記載のヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、加熱動作停止温度を加熱動作1回のみ最高貯湯温度に変更し、以降の加熱動作停止温度をあらかじめ設定された所定温度に変更する加熱動作停止温度可変手段を備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示すヒートポンプ式給湯器の構成図、図2は本発明の実施の形態1における制御装置のブロック図、図3は本発明の実施の形態1における沸き上げ制御動作を示すフローチャートである。
なお、本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ本体の構成図は図12に示した従来の構成とまったく同一であるため、説明を省略する。
図1に示すように、本発明の実施の形態1の構成図と図11に示す従来のヒートポンプ式給湯器の構成図とで異なる点は、制御部8の構成だけである。すなわち、本発明の実施の形態1における制御部8は、図2のブロック図に示すように貯湯タンク2内の水の沸き上げ、及びヒートポンプの運転開始・停止を制御する他に、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、前記貯湯タンク2に蓄えられる液体の貯湯温度を最高温度に変更する貯湯温度可変手段8aを備えている。
ここで、貯湯タンク2の貯湯温度は、図4に示すように、制御部8で水温よって変化させており、操作部9での設定や、ユーザーの使用湯量が少ない場合に最高貯湯温度(90℃)以下の貯湯温度で沸き上げている。この実施の形態1においては、貯湯温度可変手段8aにより水温15℃までは貯湯温度を最高貯湯温度の90℃一定、水温15℃〜25℃の範囲は水温に逆比例して貯湯温度を変更し、水温25℃以上では75℃一定に変更する。
【0015】
本実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯器の沸き上げ制御動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0016】
まず、沸き上げ制御をスタートすると(S1)、制御部8で温度センサA5の取り付け位置の検出温度から貯湯タンク2内の残湯量の有無を検出し(S2)、該残湯量が所定量(例えば200L)以下か否か判断され(S3)、残湯量が所定量以上であれば、沸き上げを行わず、残湯量検出に戻る(S2)。もし、残湯量が所定量以下(S3)であれば、操作部9より運転停止、すなわち加熱動作停止操作の有無を検出する(S4)。運転停止操作がされていない場合は、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S11)、貯湯タンク2上部より操作部9で設定された貯湯温度T℃(本例の場合は、75℃)で湯を沸き上げ、温度センサA5が貯湯温度T℃(75℃)を検出したかどうかを判定し(S12)、温度センサA5が貯湯温度T℃(75℃)を検出すると、加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。S12で、温度センサA5が貯湯温度T℃(75℃)を検出しないときは、温度センサB6が所定温度(例えば60℃)を検出したかどうかを判定し(S8A)、温度センサB6が所定温度(例えば60℃)を検出しないときは温度センサA5が貯湯温度T℃(75℃)を検出したかどうかの判定(S12)にもどり、温度センサB6が所定温度(60℃)を検出すると、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
一方、S4で、停止操作がされている場合は、運転停止期間を経過後、又は運転停止解除操作後(S5)、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S6)、貯湯タンク2上部より貯湯温度可変手段8aで最高貯湯温度T℃(本例の場合は、90℃)で湯を沸き上げ、温度センサA5が最高貯湯温度T℃(90℃)を検出したかどうかを判定し(S7)、温度センサA5が最高貯湯温度T℃(90℃)を検出すると、加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。S7で、温度センサA5が最高貯湯温度T℃(90℃)を検出しないときは、温度センサB6が所定温度(60℃)を検出したかどうかを判定し(S8)、温度センサB6が所定温度(60℃)を検出しないときは温度センサA5が最高貯湯温度T℃(90℃)を検出したかどうかの判定(S7)にもどり、温度センサB6が所定温度(60℃)を検出すると、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
【0017】
このように、本実施の形態1によれば、貯湯タンクの湯をまったく使用しないで、あるいは少量使用後に、数日間、加熱動作停止が設定されたような場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高貯湯温度に設定され、高温の湯を貯湯できるので、通常運転状態よりも蓄熱量を多くでき、湯切れを防止できる。
【0018】
実施の形態2.
次に本発明の実施の形態2について説明する。
図5は本発明の実施の形態2における制御装置のブロック図、図6は本発明の実施の形態2における沸き上げ制御動作を示すフローチャートである。
なお、本発明の実施の形態2において、ヒートポンプ式給湯機の構成及びヒートポンプ本体の構成はそれぞれ図1及び図12に示したものと基本的に同一であるため、説明を省略する。
図5において、実施の形態1と異なる点は、制御部8の構成だけである。すなわち、この実施の形態2においては、制御部8は、貯湯タンク2内の水の沸き上げ、及びヒートポンプの運転開始・停止を制御する他に、貯湯タンク2への貯湯温度を最高貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段8aと、加熱動作停止解除後にヒートポンプの加熱動作停止温度を最高加熱動作停止温度に変更する加熱動作停止温度可変手段8bとを備えている。
【0019】
本実施の形態2におけるヒートポンプ式給湯器の沸き上げ制御動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
なお、ステップS13以外は実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
ステップS4で、運転停止操作がされている場合で、運転停止期間を経過後、又は運転停止解除操作後(S5)、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S6)、貯湯タンク2上部より貯湯温度可変手段8aで最高貯湯温度T℃(本例の場合は、90℃)で湯を沸き上げる(S7)。温度センサB6が加熱動作停止温度可変手段8bで加熱動作停止温度を最高加熱動作停止温度(本例の場合は、80℃)に変更し、最高加熱動作停止温度(80℃)を検出すると(S13)、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
【0020】
このように、本実施の形態2によれば、貯湯タンクの湯を全く使用しないで加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高貯湯温度(90℃)に設定され、高温の湯を貯湯し、かつ、加熱動作停止温度も最高加熱動作停止温度(80℃)に変更しているので、2〜3日間の加熱動作停止が設定された場合でも、残湯の温度によらず貯湯タンクを一様に高温に沸き上げるので、通常運転状態よりも確実に蓄熱量を多くでき、湯切れを防止できる。
【0021】
実施の形態3.
次に本発明の実施の形態3について説明する。
図7は本発明の実施の形態3における制御装置のブロック図、図8は本発明の実施の形態3における沸き上げ制御動作を示すフローチャートである。
なお、本発明の実施の形態3において、ヒートポンプ式給湯機の構成及びヒートポンプ本体の構成はそれぞれ図1及び図12に示した構成と同一であるため、説明を省略する。
図7において、実施の形態1,2と異なる点は、制御部8の構成だけである。すなわち、この実施の形態3においては、制御部8は、貯湯タンク2内の水の沸き上げ、及びヒートポンプの運転開始・停止を制御する他に、貯湯タンク2への貯湯温度を最高貯湯温度に変更する最高貯湯温度可変手段8aと、過去の貯湯タンク2に蓄えられた貯湯温度を記憶する貯湯温度記憶手段8cとを備えている。
【0022】
本実施の形態3におけるヒートポンプ式給湯器の沸き上げ制御動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0023】
まず、沸き上げ制御をスタートすると(S1)、過去の貯湯温度を貯湯温度記憶手段8cで読み出す(S14)。制御部8で温度センサA5の取り付け位置の検出温度から貯湯タンク2内の残湯量の有無を検出し(S2)、該残湯量が所定量(例えば200L)以下か否か判断され(S3)、残湯量が所定量以上であれば、沸き上げを行わず、残湯量検出に戻る(S2)。もし、残湯量が所定量以下(S3)であれば、操作部9より運転停止、すなわち加熱動作停止操作の有無を検出する(S4)。運転停止操作がされていない場合は、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S11)、貯湯タンク2上部より操作部9で設定された貯湯温度T2℃(本例の場合は、75℃)で湯を沸き上げる(S12)。温度センサB6が加熱動作停止温度(本例の場合は、60℃)を検出すると(S8)、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
一方、運転停止操作がされている場合は、運転停止期間を経過後、又は運転停止解除操作後(S5)、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S6)、貯湯タンク2上部より最高貯湯温度可変手段8aで最高貯湯温度T℃(90℃)で湯を沸き上げる(S7)。温度センサB6が加熱動作停止温度(本例の場合は、60℃)を検出すると(S8)、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、次回の沸き上げを過去の貯湯温度を記憶して(S15)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
ここで、加熱動作停止解除後の貯湯温度は、最初の沸き上げ1回のみ最高貯湯温度T℃(90℃)に設定され、沸き上げ完了後は通常の沸き上げ温度に戻る。
【0024】
このように、本実施の形態3によれば、貯湯タンクの湯をまったく使用しないで、あるいは少量使用後に加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高貯湯温度T℃(90℃)に設定され、高温の湯を貯湯でき、一方、次回の沸き上げは通常の貯湯温度T℃(75℃)になるので、一時的に蓄熱量を多くでき、湯切れを防止しながら、次回以降の沸き上げ運転では省エネ運転し、電気代を安価に維持できる。
【0025】
実施の形態4.
次に本発明の実施の形態4について説明する。
図9は本発明の実施の形態4における制御装置のブロック図、図10は本発明の実施の形態4における沸き上げ制御動作を示すフローチャートである。
図9において、実施の形態3と異なる点は、制御部8の構成だけである。
すなわち、この実施の形態4においては、制御部8は、貯湯タンク2内の水の沸き上げ、及びヒートポンプの運転開始・停止を制御する他に、貯湯タンク2への貯湯温度を最高貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段8aと、加熱動作停止解除後にヒートポンプの加熱動作停止温度を最高加熱動作停止温度に変更する加熱動作停止温度可変手段8bと、過去の貯湯タンク2に蓄えられた貯湯温度記憶手段8cとを備えている。
【0026】
本実施の形態4におけるヒートポンプ式給湯器の沸き上げ制御動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
なお、ステップS13以外は実施の形態3と同じであり、説明を省略する。
ステップS4で、運転停止操作がされている場合は、運転停止期間を経過後、又は運転停止解除操作後(S5)、加熱を開始する。制御部8の指示で循環ポンプ7、及びヒートポンプサイクルを運転してヒートポンプ本体10は一定の加熱能力(例えば4.5KW)で加熱動作を開始し(S6)、貯湯タンク2上部より貯湯温度可変手段8aで最高貯湯温度温度T℃(本例の場合は、90℃)で湯を沸き上げる(S7)。温度センサB6が加熱動作停止温度可変手段8bで加熱動作停止温度を最高加熱動作停止温度(本例の場合は、80℃)に変更し、最高加熱動作停止温度(80℃)を検出すると(S13)、制御部8の指示でヒートポンプ本体10の加熱動作を停止させて(S9)、次回の沸き上げを過去の貯湯温度に変更して(S15)、沸き上げ制御を終了する(S10)。
ここで、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最初の沸き上げ1回のみ、最高貯湯温度T℃(90℃)に設定され、また、加熱動作停止温度も最初の沸き上げ1回のみ、最高加熱動作温度(80℃)に設定され、次回の沸き上げ時は通常の貯湯温度T℃(75℃)と加熱動作停止温度(60℃)に戻る。
【0027】
このように、本実施の形態4によれば、貯湯タンクの湯を全く使用しないで加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の最初の沸き上げ1回のみ貯湯温度は最高貯湯温度に設定されるので、高温の湯を貯湯でき、かつ、加熱動作停止温度も最初の沸き上げ1回のみ最高加熱動作温度に変更し、残湯の温度によらず貯湯タンク2内の湯を一様に高温に沸き上げ、一方、次回の沸き上げは通常の貯湯温度と通常の加熱動作停止温度に戻るので、通常運転状態よりも確実に一時的に蓄熱量を多くでき、湯切れを確実に防止しながら、次回以降の沸き上げ運転では省エネ運転し、電気代を安価に維持できる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る請求項1のヒートポンプ式給湯器によれば、貯湯タンクの湯を少量使用して加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高温度に設定され、高温の湯を貯湯できるので通常運転状態よりも蓄熱量を多くでき、湯切れを防止できる。
【0029】
また、本発明に係る請求項2のヒートポンプ式給湯器によれば、貯湯タンクの湯を全く使用しないで加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高温度に設定され、高温の湯を貯湯し、かつ、加熱動作停止温度も最高温度に変更しているので、残湯の温度によらず貯湯タンクを一様に高温に沸き上げるので通常運転状態よりも確実に蓄熱量を多くでき、確実に湯切れを防止できる。
【0030】
また、本発明に係る請求項3のヒートポンプ式給湯器によれば、貯湯タンクの湯を少量使用して加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高温度に設定され、高温の湯を貯湯でき、一方、次回の沸き上げは過去に記憶された貯湯温度になるので、一時的に蓄熱量を多くでき湯切れを防止しながら、次回以降の沸き上げ運転では省エネ運転し、電気代を安価に維持できる。
【0031】
また、本発明に係る請求項4のヒートポンプ式給湯器によれば、貯湯タンクの湯を全く使用しないで加熱動作停止が設定された場合、加熱動作停止解除後の貯湯温度は最高温度に設定され高温の湯を貯湯でき、かつ、加熱動作停止温度も最高温度に変更し、残湯の温度によらず貯湯タンクを一様に高温に沸き上げ、一方、次回の沸き上げは過去に記憶された貯湯温度になるので、通常運転状態よりも確実に一時的に蓄熱量を多くでき、湯切れを確実に防止しながら、次回以降の沸き上げ運転では省エネ運転し、電気代を安価に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示すヒートポンプ式給湯器の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における制御装置のブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【図4】 本発明の貯湯温度と水温との関連を示すグラフである。
【図5】 本発明の実施の形態2における制御装置のブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態2における沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態3における制御装置のブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態3における沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態4における制御装置のブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態4における沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【図11】 従来のヒートポンプ式給湯器の構成図である。
【図12】 従来のヒートポンプ本体の構成図である。
【図13】 従来のヒートポンプ式給湯機における制御装置のブロック図である。
【図14】 従来のヒートポンプ式給湯器における沸き上げ制御動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 給湯器本体、2 貯湯タンク、5 温度センサA、6 温度センサB、8制御部、8a 貯湯温度可変手段、8b 加熱動作停止温度可変手段、8c 貯湯温度記憶手段、10 ヒートポンプ本体。

Claims (4)

  1. ヒートポンプサイクルを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を給湯器本体の貯湯タンク上部より蓄え、貯湯タンク下部より加熱源であるヒートポンプ本体に戻し、貯湯タンク下部又はヒートポンプ本体に戻す液体の温度が貯湯温度より低い予め設定された所定温度になると加熱動作を停止するヒートポンプ式給湯器において、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、前記貯湯タンクに蓄えられる液体の貯湯温度を最高貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段を備えていることを特徴とするヒートポンプ式給湯器。
  2. ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、加熱動作停止温度を最高温度に変更する加熱動作停止温度可変手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯器。
  3. ヒートポンプサイクルを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を給湯器本体の貯湯タンク上部より蓄え、貯湯タンク下部より加熱源であるヒートポンプ本体に戻し、貯湯タンク下部又はヒートポンプ本体に戻す液体の温度が貯湯温度より低い予め設定された所定温度になると加熱動作を停止するヒートポンプ式給湯器において、貯湯タンクに蓄えられる液体の過去の貯湯温度を記憶する貯湯温度記憶手段と、ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、貯湯タンクに蓄えられる液体の貯湯温度を加熱動作1回のみ最高貯湯温度に変更し、以降の加熱動作は前記貯湯温度記憶手段に記憶された過去の貯湯温度に変更する貯湯温度可変手段とを備えている特徴とするヒートポンプ式給湯器。
  4. ヒートポンプの加熱動作を所定日数停止した場合に、ヒートポンプの加熱動作停止解除後の加熱動作において、加熱動作停止温度を加熱動作1回のみ最高貯湯温度に変更し、以降の加熱動作停止温度をあらかじめ設定された所定温度に変更する加熱動作停止温度可変手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ式給湯器。
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