JP2007284093A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラップフィルムAのロール体4を収容した箱本体2における蓋体3の垂れ板10の対応部に、それぞれが切り込み形成されて可撓性を有する複数の舌片14が対向配置されて、対向する舌片14の間に差し入れられたラップフィルムAを着脱可能に保持するフィルム保持部13を設け、垂れ板10のフィルム保持部13に対応する位置に透孔15を設けた。
【選択図】図3
Description
ラップフィルムの切断に際しては、垂れ板と箱本体の前面板部とで挟み込み、ラップフィルムの引き出されている部分を張った状態として上記カッター刃を前記ラップフィルムに当てたまま、そのカッター刃をラップフィルムに押し付ける方向に容器を勢いよく回転させたり、逆に、引き出されて張った状態となっている部分のラップフィルムを、カッター刃が当たっている状態のままで上方に引き上げるような操作を行なって切断しており、このような操作を行なって所望の長さのラップフィルムを得るようにしている。
そのため、ラップフィルムを切断し終わったときに、垂れ板と前面板部との間のラップフィルムに引き戻しが作用したとしても引き戻されないようにするために、前面板部に逆戻り防止用の低粘着性のある樹脂材などを塗布形成したり、その低粘着性層を有するシールなどを貼着した工夫が提案されている。(例えば特許文献1参照)
また、ラップフィルムを切断する際に、上記垂れ板に取り付けられているカッター刃の中央部分を箱本体側に凸となる形状にし易くするために、前面板部におけるカッター刃の中央部分の対応位置にスリットを設け、これによって引き出したラップフィルムに当るカッター刃の中央部分から確実に切断が行なえるように図った工夫も提案されている。(特許文献3)。
そして、上記弱粘着層やシールの働きが利かなくなったままラップフィルムを切断したときに、仮に垂れ板と前面板部との間に切り残しのラップフィルムが位置したとしても、次回使用までに日数が空くことが殆どであることから、それまでの間にこの包装用容器を粗雑に扱わなくとも、このラップフィルムを収納している包装用容器を持つなどの通常の取り扱いをするだけでも箱本体の内部でロール体が転がり、それによって逆戻りしてしまうという問題がある。
また、前面板部へのラップフィルムの張り付きによってその前面板部側でラップフィルムを摘み持ち難くなる点を無くすべく、上述の切り込みに向けての押しによってラップフィルムが盛り上がるようにした上記技術(特許文献2の技術)は、前面板部にラップフィルムの前回切り残しの部分が残って張り付いていれば、摘み持つ部分が得られる可能性があるが、この技術自体はラップフィルムを仮止めするものではなく、このラップフィルムが引き戻されることを防ぐことができないものである。
そこで本発明は上記事情に鑑み、箱本体の内部側から前面板部の外表面側に垂れ出るラップフィルムを簡単にかつ迅速に保持させることができ、そして保持する機能が継続的に維持できるようにすることを課題とし、ラップフィルムの逆戻りが無く、いつでも簡単にラップフィルムを引き出せるようにすることを目的とするものである。
図中1は包装用容器で、該包装用容器1は図1に示すように横長とした箱本体2と蓋体3とからなる紙製のものであり、ラップフィルムAが巻かれたロール体4を収容して上面5側から繰り出せるように箱本体2は、横長の前面板部6と横長の背面板部7とが相対してこの両者間の側部それぞれに側面板部8が位置するとともに、箱底として同様に横長の底面板部9を配して、上面5が開口された横長の形態としている。そして、箱本体2の開口の周縁である前記背面板部7の上辺に折り部を介して前記蓋体3が連接されていて、箱本体2の上面5である開口をこの蓋体3が開閉可能に覆うことができる。さらに、前記蓋体3には上面5の開口を覆ったときに箱本体2の外面の一面を形成する前面板部6の外表面に重ね合わせできる垂れ板10が蓋体3の自由端縁側に連接されているとともに、側面板部8に重ね合わせできる垂れ板11が蓋体3の側縁側に連接されている。
ラップフィルムを収容する従来の紙製包装用容器と同様に引き出したラップフィルムAを容器自体で簡単に切断できるように設けられている。即ち、上記蓋体3の垂れ板10の内面側(前面板部6に対向する面)の下端に亘って金属板や樹脂板、硬質紙などからなるカッター刃12が配置されていて、ラップフィルムAの切断に際しては、箱本体3の内部のロール体4からのラップフィルムAを前記上面5から前面板部6と蓋体3の垂れ板10との間を通って引き出し、垂れ板10を前面板部6側に押し付けてカッター刃12をラップフィルムAに当てるようにし、包装用容器1自体を前記カッター刃12がラップフィルムAに食い込む方向に回したり、逆に、引き出したラップフィルムAをカッター刃12が食い込むように引き上げたりすればよい。
このように切り残されたラップフィルムAをフィルム保持部13で保持させることで、前面板部6に位置するラップフィルムAの仮止めとなる。よって、ラップフィルムAを切断してその切り残しの部分が前面板部6の表面に位置している状態でフィルム保持部13で保持させておくことで、仮にロール体4の転がりによって前面板部6の外表面にかかっているラップフィルムAにこれを引き込むような力が加わっても確実に前面板部6の外表面に位置したままとなり、逆戻りを生じさせない。
前面板部6に垂れ板10を重ね合わせることで、フィルム保持部13が透孔15からラップフィルムAを透して確認できて、透孔15の領域にフィルム保持部13を位置させた状態で指先や爪先などで前記フィルム保持部13にラップフィルムAを押し付けることで、上述のように舌片14の間にラップフィルムAを挟み込ませて簡単に仮止めできるため、ラップフィルムを切断する操作に続く押し操作でラップフィルムの仮止めが可能となる。なお、図2においては蓋体3を上げた状態で図示されている。
2…箱本体
3…蓋体
4…ロール体
5…上面
6…前面板部
7…背面板部
10…垂れ板
13…フィルム保持部
14…舌片
15…透孔
A…ラップフィルム
Claims (1)
- 芯体にラップフィルムを巻装してなるロール体を収容して上面が開口した箱本体と、前記箱本体の上面の開口の周縁に折り部を介して連接されて前記開口を開閉可能に覆う蓋体とからなり、前記蓋体に、該蓋体で前記開口を覆うときに箱本体の外面に重ね合わせ可能にして内面側の下端に亘ってカッター刃を備えた垂れ板が設けられ、箱本体の開口から前記蓋体の垂れ板と箱本体の外面との間と通して引き出すラップフィルムを、前記垂れ板の箱本体の外面への押し付けにより前記垂れ板と箱本体の前記外面とで挟んで前記カッター刃によりラップフィルムを切断可能とした包装用容器において、
前記垂れ板に透孔を設け、前記箱本体における前記透孔の対応部に、それぞれが切り込み形成されて可撓性を有する複数の尖頭状の舌片が対向配置されて、対向する舌片の間にラップフィルムを着脱可能に挟み込み保持するフィルム保持部を設け、箱本体の外面とこの外面に重ねた垂れ板との間にあるラップフィルムを透孔を通したフィルム保持部への押しにより該フィルム保持部が前記ラップフィルムを挟み込み保持する構成としたことを特徴とする包装用容器。
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JP2006112538A JP4259540B2 (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | 包装用容器 |
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- 2006-04-14 JP JP2006112538A patent/JP4259540B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4259540B2 (ja) | 2009-04-30 |
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