JP2007282832A - 食器洗い機 - Google Patents

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啓明 宮瀬
Keiji Tsukitani
惠次 築谷
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Abstract

【課題】洗剤を早期に溶かすことで洗浄性能を向上した食器洗い機を実現する。
【解決手段】下段食器かご6より下方の位置に2個の洗浄水噴射口5a、5bを配設し、洗浄水噴射口5a、5bから洗剤投入部17へ向けて洗浄水を噴射することにより、洗い行程で早期に洗剤を溶かすことが可能となり、洗剤の溶け残りを防止するとともに、洗浄性能を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は洗浄槽内に収容した食器に洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、一般家庭用の食器洗い機は洗浄槽内に設置した食器かごに並べられた食器などの被洗浄物に洗浄水を噴射して洗浄するものが用いられてきた。このとき、食器かごに並べられた多数の被洗浄物に満遍なく洗浄水が噴射されるように、洗浄水を噴射する洗浄ノズルの配置が重要な要素となる。特に、洗浄槽内に多数の被洗浄物が収容できるように食器かごを複数段に設けた場合には、各段の被洗浄物に対して洗浄水が均等に噴射される必要があるが、上段に配置された食器かごに収容された被洗浄物には下方から噴射した洗浄水は下段に並べられた被洗浄物が障害となって充分に洗浄水が行き渡らず、上段に収容された被洗浄物に対する洗浄能力が低下することになる。
これらの問題を解決するために、洗浄槽内の多方向から被洗浄物に洗浄水を噴射できるように複数の洗浄ノズルを配置した食器洗い機が知られている。(例えば、特許文献1参照)この種の食器洗い機では図5に示すように複数の洗浄ノズルは、洗浄槽2の下方に回転洗浄ノズル3、4、洗浄槽の側壁に固定洗浄ノズル5が配設されている。
次に、この種の食器洗い機の動作について説明する。扉を開いて被洗浄物10を収容した下段食器かご6及び上段食器かご7が洗浄槽2内に収納され、扉の内面に設けられた洗剤投入部に洗剤が投入されて扉により洗浄槽2が閉じられると洗剤は洗剤投入部から洗浄槽2内の底部に一部は落下し、運転を開始して、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程の順に実行する。まず、給水弁が動作して所定量の洗浄水が洗浄槽2内に給水され、洗剤が溶ける。洗剤液を含んだ洗浄水はヒータ12によって加熱され、洗浄ポンプによって加圧されて各洗浄ノズルへ送給され、各洗浄ノズルより洗浄水を噴射して被洗浄物10の洗浄を行う。扉の洗剤投入部に残った洗剤は、洗浄水の噴射により洗浄水に溶け込んでいく。
洗浄槽2内に各ノズルから噴射された洗浄水は被洗浄物10を洗浄して洗浄槽2の下部に流下し、再びヒータ12によって加熱され、排水口に集められて、再び洗浄ポンプから各洗浄ノズルに送給される。洗浄水の温度は温度センサによって検出されており、所定温度を越えるとヒータ12への通電が停止されるので、洗浄に適した温度が維持される。
所定時間の洗浄行程が終了すると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプから機外に排出され、洗浄槽2内に新たに洗浄水が給水され、洗浄行程と同様に、各洗浄ノズルから噴射され、被洗浄物10に付着した洗剤や残菜等を洗い流すすすぎ行程が実行される。すすぎ行程は、所定時間の運転の後、すすぎによって洗剤や残菜を洗い出した洗浄水は排水ポンプから機外に排出され、洗浄槽2内には新たな洗浄水が給水され、再びすすぎ動作を行う行程を3回実行し、洗浄水を機外に排出してすすぎ行程を終了する。
続いて乾燥行程が実行され、図示しない送風機から洗浄槽2内に送給される外気がヒータ12によって加熱され、送風と加温との両方の効果によって被洗浄物10に付着した水滴の蒸発が促進される。乾燥行程が所定時間実施された後、運転が停止されて食器洗浄のすべての行程が終了する。
特開2004−267661号公報
しかしながら、このような従来の食器洗い機においては、投入した洗剤が被洗浄物の設置状態により、被洗浄物が障害となり、洗剤投入部へ洗浄水が行き渡らず、洗浄行程で洗剤が溶けずに、運転終了後まで溶け残ったり、洗浄性能が低下するといった問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、被洗浄物の設置状態によらず、投入した洗剤を早期に溶かすことにより、洗剤の溶け残りを防止し、洗浄性能を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、前面に開口を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に配設された複数の食器かごと、前記食器かごに収容された被洗浄物に洗浄水を噴射する複数の噴射部と、前記複数の噴射部に洗浄水を供給するポンプ装置と、洗剤投入部とを備え、前記複数の食器かごのいずれよりも下方に、前記洗剤投入部に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射口を備えたことにより、被洗浄物の設置状態によらず、洗剤を早期に溶かすことが可能となる。
本発明の食器洗い機は、洗剤の溶け残りを防止し、洗浄性能を向上することができる。
第1の発明は、前面に開口を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に配設された複数の食器かごと、前記食器かごに収容された被洗浄物に洗浄水を噴射する複数の噴射部と、前記複数の噴射部に洗浄水を供給するポンプ装置と、洗剤投入部とを備え、前記複数の食器かごのいずれよりも下方に、前記洗剤投入部に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射口を備えたことにより、被洗浄物の設置状態によらず、洗い行程の早期に洗剤を溶かすことが可能となり、洗剤の溶け残りを防止し、洗浄性能を向上することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、洗剤投入部を洗浄槽の底部に配設するとともに、複数の食器かごのいずれよりも下方に設けた洗浄水噴射口は、略水平方向または下方へ向けて洗浄水を噴射するよう構成したことにより、被洗浄物の設置状態によらず、洗剤投入部へ洗浄水を供給することが可能となり、洗剤の溶け残りを防止し、洗浄性能を向上することができる。
第3の発明は、上記第1〜2の発明において、洗浄槽内部の側壁に沿わせて固定洗浄ノズルを配設し、複数の食器かごのいずれよりも下方に設けた洗浄水噴射口は前記固定洗浄ノズルに設けたことにより、新たに噴射部を設ける必要がなく、省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1及び図2は、実施形態に係る食器洗い機1の洗浄槽2内に被洗浄物10を収容した状態を正面側及び側面側から見た状態で示すもので、洗浄槽2の下方には第1の回転洗浄ノズル3及び第2の回転洗浄ノズル4が配設され、洗浄槽2内の背面には、幅方向のほぼ中央に上下方向に設けた垂直部から左右にそれぞれ複数の噴射口を有する水平部を延出させて略十字状に形成された固定洗浄ノズル5が配設されている。固定洗浄ノズル5は、扁平な筒状に形成することによって、洗浄槽2の背面から突出して被洗浄物10の収容スペースを削減してしまうことがない。また、洗浄槽2内には、被洗浄物10を収容する下段食器かご6及び上段食器かご7がそれぞれ前後方向に引き出しできるように配設されている。洗浄槽2内に収容された被洗浄物10に対して前記第1の回転洗浄ノズル3、第2の回転洗浄ノズル4及び固定洗浄ノズル5から洗浄水を噴射することにより、被洗浄物10が洗浄される。
洗浄槽2の底部には、洗浄ポンプ8の吸い込み側に連通した排水口9が設けられ、排水口9には残菜を収集する残菜フィルタ11と、洗浄水を加熱するヒータ12と、洗剤投入部17が配設されている。ヒータ12は正面から見て洗浄槽2の幅方向の中央付近に左右方向を長手方向として配設されている。残菜フィルタ11を透過した洗浄水は洗浄ポンプ8に吸い込まれて加圧され、分水手段13によって第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5に洗浄水の送給が順次切り替えられ、第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5から洗浄水が噴射される。
洗剤投入部17は、洗浄槽2の最前部、幅方向の中央付近で、ヒータ12の前方かつ近傍に配設されている。洗剤投入部17内部には霧化発生手段18が配設される。溶けた洗剤を霧化発生手段18により、霧化させることで通常使用時の洗剤濃度より高濃度の洗剤液を満遍なく被洗浄物10に付着させ、被洗浄物10に付着させた高濃度の洗剤の化学力により洗浄性能を大幅に向上することができる。以下、霧化発生手段18の働きを詳しく説明する。
図3は、洗剤投入部17の縦断面図(要部拡大縦断面図)である。図3において、洗剤液作成部19は、洗浄槽2の前端の一辺に沿った位置に、洗浄槽2と隔壁20を隔てて形成し、隔壁20の一部を切り欠いて洗浄槽2と連通しており、その内方に、洗剤液作成部19内で作成した洗剤液を霧化するための霧化発生手段18を配置している。霧化発生手段18は、図3に示すように、下面に超音波振動子(霧化発生用振動子)21を配置し、この超音波振動子21の振動面の上方に封入液体22を封入した容器23を配置し、封入液体22と容器23とで構成する振動伝達物質を介して、容器23の超音波振動子21に対向した面すなわち霧化発生面24を振動させ、洗剤液作成部19内の洗剤液を霧化するよう構成している。さらに、洗剤液作成部19内に洗浄用洗剤を導入する洗剤投入口25を、洗剤液作成部19の上方に配置している。
ここで、洗剤投入部17の動作、作用を説明しておく。洗剤投入部17に所定量の洗剤を入れると、洗剤液作成部19内に洗剤が導入される。次に、動作を開始すると、図示しない給水弁を開いて所定量の水量の洗浄水を給水する。洗浄水は、洗浄槽2より隔壁20の切り欠き部を通って、洗剤液作成部19に浸入し、洗剤の一部が洗浄水に溶ける。この時点において、超音波振動子21を駆動すると、その振動が封入液体22を伝播し、封入液体22と容器23を介して、霧化発生面24を振動させる。このとき、霧化発生面24の位置は、超音波振動子21の振動振幅が最大になる位置に配置しておくと、霧化発生面24を大きく振動させることができる。この振動により、さらに上面にある洗浄水を振動させて、洗浄水を霧化し、同時に、洗剤液作成部19にセットした洗剤も溶かしながら、洗浄槽2内に高濃度の洗剤液を飛散させ、この高濃度の洗剤液を被洗浄物10に付着させることができる。
洗浄行程の前処理行程として、上述のように、霧化発生手段18より洗浄槽2内に高濃度の洗剤液を飛散させ、この高濃度の洗剤液を被洗浄物10に付着させ、その状態で放置すると、高濃度の洗剤液が被洗浄物10に付着している汚れを化学的に分解する。前処理行程の後の本洗浄行程では、前処理行程で高濃度洗剤液により特定の汚れを分解した後の汚れに対して、従来の食器洗い機としての洗浄を行う。被洗浄物10の汚れにおいては、温度や機械力(各洗浄ノズルからの洗浄水の噴射の勢い)が非常に効果的なものもある。また、前処理行程で分解をした汚れにおいてもそれだけで洗浄できるものではなく、同様に温度や機械力によって確実に洗浄できるようにする。
しかしながら、この前処理行程での高濃度洗剤液の付着後の放置による汚れの分解は、従来では取れなかった汚れの種類に対して非常に有効である。本発明の洗剤投入口25は、洗浄槽2の前端に沿って配置した洗剤液作成部19の上方に配置しているため、使用者が洗剤を投入するときに、容易かつ確実に洗剤投入口25に洗剤を投入でき、洗剤液作成部19に導入することができる。これにより、確実に所定の濃度すなわち通常使用時の洗剤濃度より高濃度の洗剤液を飛散させ、満遍なく被洗浄物に付着させることができ、被洗浄物に付着させた高濃度の洗剤の化学力とその後の本洗浄行程により、洗浄性能を大幅に向上した食器洗い機を実現することができる。なお、洗剤投入口が無く、洗剤液作成部19に洗剤を直接投入する構成でも同様の効果が得られるのは言うまでも無い。
固定洗浄ノズル5には下段食器かご6下方の位置に2個の洗浄水噴射口5a、5bを水平方向に配列し、洗浄水噴射口5a、5bから洗剤投入部17およびヒータ12へ向けて洗浄水を噴射する。洗浄水噴射口5a、5bの向きは、前方略水平方向でも良いが、水平方向よりやや下方に向けることが望ましい。また、洗浄水噴射口5a、5bは、配列をヒータ12の長手方向とし、ヒータ12の長手方向の中心部付近の後方に位置させているため、ヒータ12全体へ偏りなく洗浄水を噴射、供給することができる。
また、洗浄水噴射口5a、5bからの噴射により、前処理行程の後の本洗浄行程において、洗剤液作成部19に溶け残った洗剤を早期に溶かすことが可能となるため、本洗浄行程において洗剤の性能を最大限生かすことができ、洗浄性能を向上することができる。特に、運転時間短縮を実現するために、洗浄行程を短く設定した場合に洗剤の性能を最大限生かせるため、非常に有効である。また、洗剤投入部17上部に被洗浄物10が設置され、従来、洗浄水が洗剤投入部17へ供給されない場合においても、本発明の形態では下段食器かご6下方に洗浄水噴射口5a、5bを設けたことで、被洗浄物10が障害となることがなく、被洗浄物10の設置状態によらず、必ず洗剤を溶かすことができ、洗剤の溶け残りを防止することができる。
なお、霧化発生手段18がなく、洗剤投入部を扉15の洗浄槽2内部側の面上とした場合においても、扉15を閉じたときに洗剤が落下する位置付近へ洗浄水を噴射することで、上記と同様の効果が得られる。
上記構成になる食器洗い機1は、扉15を開いて被洗浄物10を収容した下段食器かご6及び上段食器かご7が洗浄槽2内に収納され、洗剤投入部17へ洗剤が投入されて扉15により洗浄槽2が閉じられると運転を開始して、前処理行程、本洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程の順に実行する。
まず、給水弁が動作して所定量の洗浄水が洗浄槽2内に給水され、前述の前処理行程を行う。次に、本洗浄行程では給水された洗浄水はヒータ12によって加熱され、洗浄ポンプ8によって加圧されて分水手段13から第1、第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5に選択的に洗浄水が送給される。ここでは、分水手段13は第1の回転洗浄ノズル3、第1の回転洗浄ノズル3及び第2の回転洗浄ノズル4、第2の回転洗浄ノズル4、固定洗浄ノズル5の順に所定時間毎に洗浄水の送給を切り替えるように動作する。第1及び第2の回転洗浄ノズル3、4は送給された洗浄水が噴射口から噴出する噴流によって回転し、回転移動する洗浄水を噴射して主に下段食器かご6に収容された被洗浄物10を洗浄する。
また、固定洗浄ノズル5は上段食器かご7の下に位置させた水平部に水平方向に配列された噴射口から洗浄水を上段食器かご7に収容された被洗浄物10を洗浄する。固定洗浄ノズル5の垂直部の上端近傍にも噴射口を設け、上段食器かご7に収容された被洗浄物10に上方後方から洗浄水を噴射して洗浄する。
洗浄槽2内に第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5から噴射された洗浄水は被洗浄物10を洗浄して洗浄槽2の下部に流下し、排水口9に集められて再びヒータ12によって加熱され、残菜フィルタ11を透過して再び洗浄ポンプ8から分水手段13を経て第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5に送給される。洗浄水が噴射されて被洗浄物10から脱落した残菜は残菜フィルタ11に捕集される。また、洗浄水の温度は温度センサ14によって検出されており、所定温度を越えるとヒータ12への通電が停止されるので、洗浄に適した温度が維持される。
所定時間の洗浄行程が終了すると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ16から機外に排出され、洗浄槽2内に新たに洗浄水が給水される。給水された洗浄水は洗浄ポンプ8の運転により第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5から噴射され、被洗浄物10に付着した洗剤や残菜等を洗い流すすすぎ行程が実行される。すすぎ行程は、所定時間の運転の後、すすぎによって洗剤や残菜を洗い出した洗浄水は排水ポンプ16から機外に排出され、洗浄槽2内には新たな洗浄水が給水され、再びすすぎ動作を行う行程を3回実行し、洗浄水を機外に排出してすすぎ行程を終了する。
従来、ヒータ12表面へ積極的に洗浄水を噴射しておらず、洗浄水はヒータ12表面を流れるのみであったため、洗浄行程で付着した残菜や汚染物がすすぎ行程を終えてもヒータ12表面に残る場合があったが、本実施の形態によると、固定洗浄ノズル5に設けた洗浄水噴射口5a、5bからヒータ12表面へ向けて略水平方向または下方へ洗浄水を高圧で噴射することにより、ヒータ12表面への残菜や汚染物の付着をなくしている。
続いて乾燥行程が実行され、図示しない送風機から洗浄槽2内に送給される外気がヒータ12によって加熱され、送風と加温との両方の効果によって被洗浄物10に付着した水滴の蒸発が促進される。乾燥行程が所定時間実施された後、運転が停止されて食器洗浄のすべての行程が終了する。
上記各行程における洗浄槽2内への洗浄水の給水制御、洗浄ポンプ8及び排水ポンプ16の駆動制御、温度センサ14による温度検出に基づくヒータ12への通電制御、乾燥行程における送風機の駆動制御などは、食器洗い機1内に設けられた図示しない制御装置によって実施される。
本実施形態に係る食器洗い機1では、洗浄ノズルが第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4及び固定洗浄ノズル5として設けられているので、洗浄ポンプ8から送給される洗浄水は、分水手段13によって各洗浄ノズルに対して選択的に送給される。ここでは、前述したように第1の回転洗浄ノズル3にのみ洗浄水が送給される状態、第1の回転洗浄ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4に洗浄水が送給される状態、第2の回転洗浄ノズル4にのみ洗浄水が送給される状態、固定洗浄ノズル5にのみ洗浄水が送給される状態、の4つの洗浄状態に分水制御される。このように複数の洗浄ノズルに選択的に洗浄水を送給するようにすることにより、複数の洗浄ノズルの全てに同時に洗浄水を送給した場合に洗浄槽2内に溜める給水量が多くなり、使用水量の増加及び温度上昇時間の増加に伴う消費電力量の増加、大型化などの問題を解消することができる。
上記のように、分水手段13により、各洗浄ノズルを分水制御した場合、従来の構成では、固定洗浄ノズル5のみに洗浄水が送給される状態において、固定洗浄ノズル5は主に上段かご7へ噴射するため、ヒータ12表面および洗剤投入部17に洗浄水がかかりにくい状態となる。特に、下段食器かご6上のヒータ12あるいは洗剤投入部17上方に鍋類などの大きな被洗浄物を設置した場合、上方より落下する洗浄水が遮られ、ヒータ12表面および洗剤投入部17に洗浄水が供給されず、ヒータ12表面への残菜や汚染物などの付着や洗剤の溶け残りが発生しやすかった。一方、本実施の形態では、固定洗浄ノズル5のみに洗浄水が送給される状態においても、洗浄水噴射口5a、5bからヒータ12および洗剤投入部17へ洗浄水を噴射しているため、ヒータ12表面および洗剤投入部17を洗浄することができる。また、洗浄水噴射口5a、5bは下段食器かご6下方の位置に配設しているため、被洗浄物に遮られることなく常にヒータ12表面および洗剤投入部17を洗浄することができる。以上のように、本発明は分水手段により各洗浄ノズルを分水制御した食器洗い機において特に有効である。
複数の洗浄ノズルに選択的に洗浄水を送給する分水手段13は、図4に示すような簡単な構造に分水手段13を構成することができる。図4は、分水手段13の構成例を模式的に示すもので、中心部に洗浄ポンプ8から洗浄水が供給される円筒状の分水弁40の周面上には、90度方向に2ヶ所の送水開口部41a、41bが開口し、紙面上方を0度として時計回りの90度方向に第1の回転洗浄ノズル3に配管された送水配管42、180度方向に第2の回転洗浄ノズル4に配管された送水配管43、315度方向に固定洗浄ノズル5に配管された送水配管44がそれぞれ分水弁40の周面に対向して配置されている。
分水弁40を図示しない駆動手段により回動角度45度毎に回動させ、図4(a)に示す角度位置に回動させると、送水開口部41aが送水配管42の方向に開口するので、洗浄ポンプ8から分水弁40内に供給された洗浄水は第1の回転洗浄ノズル3に送給される。また、図4(b)に示す角度位置に回動させると、送水開口部41aが送水配管43の方向に開口し、送水開口部41bが送水配管42の方向に開口するので、洗浄ポンプ8から分水弁40内に供給された洗浄水は第1の回転洗浄ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4とに送給される。また、図4(c)に示す角度位置に回動させると、送水開口部41bが送水配管43の方向に開口するので、第2の回転洗浄ノズル4に洗浄水が送給される。また、図4(d)に示す角度位置に分水弁40を回動させると、送水開口部41aが送水配管44の方向に開口するので、固定洗浄ノズル5に洗浄水が送給される。
分水手段13を上記構成例のように構成することにより、前述した第1の回転洗浄ノズル3にのみ洗浄水を送給して被洗浄物10を洗浄する状態、第1及び第2の各回転洗浄ノズル3、4に洗浄水を送給して被洗浄物10を洗浄する状態、第2の回転洗浄ノズル4のみに洗浄水を送給して被洗浄物10を洗浄する状態、固定洗浄ノズル5のみに洗浄水を送給して被洗浄物10を洗浄する状態、に順次切り替えることができる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は食器かご下方に設けた洗浄水噴射口より洗浄水を噴射し、洗剤を早期に溶かすことで、洗剤の溶け残りを防止し、洗浄性能を向上することが可能となるので、洗浄水を噴射して被洗浄物の洗浄を行う食器洗い機等として有用である。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の構成を示す正面図 同食器洗い機の構成を示す側面図 同食器洗い機の洗剤投入部の縦断面図 同食器洗い機の分水手段の構成例をその動作順に示す模式図 従来技術に係る食器洗い機の構成を示す正面図
符号の説明
2 洗浄槽
3 第1の回転洗浄ノズル(噴射部)
4 第2の回転洗浄ノズル(噴射部)
5 固定洗浄ノズル(噴射部)
5a 洗浄水噴射口
5b 洗浄水噴射口
6 下段食器かご(食器かご)
7 上段食器かご(食器かご)
8 洗浄ポンプ(ポンプ装置)
9 排水口
10 被洗浄物
11 残菜フィルタ
12 ヒータ
13 分水手段
14 温度センサ
15 扉
16 排水ポンプ
17 洗剤投入部

Claims (3)

  1. 前面に開口を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に配設された複数の食器かごと、前記食器かごに収容された被洗浄物に洗浄水を噴射する複数の噴射部と、前記複数の噴射部に洗浄水を供給するポンプ装置と、洗剤投入部とを備え、前記複数の食器かごのいずれよりも下方に、前記洗剤投入部に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射口を備えた食器洗い機。
  2. 洗剤投入部を洗浄槽の底部に配設するとともに、複数の食器かごのいずれよりも下方に設けた洗浄水噴射口は、略水平方向または下方へ向けて洗浄水を噴射するよう構成した請求項1記載の食器洗い機。
  3. 洗浄槽内部の側壁に沿わせて固定洗浄ノズルを配設し、複数の食器かごのいずれよりも下方に設けた洗浄水噴射口は前記固定洗浄ノズルに設けた請求項1または2に記載の食器洗い機。
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