JP2007282802A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技領域の拡張を図りながら遊技機の前面枠の意匠性を確保しつつ前面枠の強度を高めることができるところの遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機の前面枠のベース部材が、前記窓部に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部とを備え、少なくとも回動軸芯の無い側の側部が、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部とを有し、前記側部に発光部を設け、光透過性の中間ケース部材が、前記発光部を覆い、前記ベース部材のうち前記細幅部からその上下の前記広幅部までを覆うようにして取り付けてある。
【選択図】 図20

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
昨今の遊技機は、それ自体の大きさ(正面視外形寸法)が制限されている中で、趣向性を高めるために遊技領域に配置される表示装置(大画面の液晶表示装置、電動役物ユニット等)や装飾部材などが大型化してきているが、同時に遊技領域の大きさを確保して誘導釘が植設される領域も十分に確保するために遊技領域自体についても限界まで大型化される傾向にある。
こうした遊技機の前面には、矩形状の前面枠が設けられており、この前面枠には遊技領域を視認する例えば略円形の窓部が貫設されている。上述した如き液晶表示装置等の大型化に伴うこの遊技領域の大型化によって、前面枠の窓部も大型化し、それに伴って窓部と前面枠の外側縁部との距離が近づくようになり、前面枠が窓部の両側部において顕著に薄枠化することとなって、前面枠の強度が低下するという事態が発生している。
特に、上述したように、前面枠の左右は、正面視で細幅となって弱くなっており、殊に、前面枠の回動軸心が位置する正面視で左側部は、遊技店に設置した状態で前面枠の開閉範囲について、又は遊技機の横に隣接して配置される現金サンドからの供給路の確保について考慮すると、厚みを持たせることが困難であり、このような状況であっても十分な補強対策を講じなければ、LED基板などの部材の破損、或いは隙間からピアノ線などを差し込み、遊技領域を改変させる不正行為を生じさせる可能性も高くなる。
このような構成の遊技機については、例えば、次の文献を挙げることができる。
特開2003−102937号公報。
しかし、上述した前面枠は、遊技機の外面を形成するところであるので、前面を飾る演出装置等の所定の大きさを確保することで意匠性は保持しておかなければならないところであり、遊技機自体の原寸法が規定されている中で、表示装置や装飾部材の大型化を容認し、遊技領域の拡張を許容しつつ、前面枠の左右の細幅化に伴う強度低下を防止することが求められる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、遊技領域の拡張を図りながら遊技機の前面枠の意匠性を確保しつつ前面枠の強度を高めることができるところの遊技機を提供することを目的とする。
本発明において、次の語彙を明らかにしておく。
ベース部材とは、前面枠を構成する要素であって、遊技領域を視認するための開口を形成するものである。そして、広義においては、基板ベースを含むものである。
そして、ベース部材に設ける発光部とは、LED、ランプ、EL等、既存の発光部を含むものである。
光透過性の中間ケース状部材とは、合成樹脂成型で、光を略完全透過又は半透過させるところの部材で、ケース状、即ち、立体構造物となっており、前面枠の窓部の左右上下方向略中間位置を占めるが、その上端部は、実施例のように、前面枠の上端にまで達する場合もある。
本発明にかかる遊技機は、上記目的を達成するために、手段1として、内枠に設けた遊技盤の遊技領域を覆うように、前記内枠に対して、正面視で一方の側部を回動軸芯として開閉自在な前面枠が設けられ、該前面枠に前記遊技領域を視認する窓部が設けられてある遊技機において、
前記前面枠を構成するベース部材が、
前記窓部に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部と、を備えるとともに、少なくとも回動軸芯の無い側の側部が、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部と、を有するように構成され、
前記側部に発光部を設け、
光透過性の中間ケース部材が、前記発光部を覆い、前記ベース部材のうち前記細幅部からその上下の前記広幅部までを覆うようにして取り付けてある、
ことを特徴とする。
このように前面枠を構成するベース部材が、前記窓部に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部と、を備えるとともに、少なくとも回動軸芯のある側の側部が、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部と、を有するように構成されることで、規定された遊技機自体のサイズの中で、大型化する表示装置の設置と、十分な遊技領域の確保を図りながら、そのベース部材の側部に発光部を設けて前面枠としての意匠性を発現できると共にこの発光部を覆う光透過性の部材を、中間ケース状部材とすることで、そのモノコック状立体構造物としての大きな強度が発揮できることで、細化された前面枠の少なくとも左側の上下方向の略中間部近傍の強化を図ることができたのである。
手段2:手段1の遊技機において、
前記中間ケース状部材を、横断面視において、上下の方向に峰が走る山形状に構成してあることを特徴とする。
このように、中間ケース状部材を、横断面視において、上下の方向に峰が走り、頂部が前面側に突出する山形状に構成することで、この前後方向に立体化した構造物によって、特に、前面枠の前記細幅部での前方方向への折れ曲がり強度を大幅にアップすることができる。
手段3:手段1乃至手段2の遊技機において、
前記中間ケース状部材が、前記前面枠を構成するベース部材のベース部材左右側部において、前記細幅部から、ベース部材の上下コーナー部分まで延出されて取り付けられていることを特徴とする。
このように、前面枠を構成するベース部材のベース部材左右側部において、中間ケース状部材がベース部材の上下コーナー部分まで延出されて取り付けられていることで、中間ケース状部材とベース部材とが略全長に亘って一体化されることになり、両者が一体化することによる強度アップが期待できる。
手段4:手段2又は手段3の遊技機において、
前記中間ケース状部材が、前記山形状の頂部近傍から延設したボスによりベース部材にネジでもって連結されていることを特徴とする。
このように、ボスを山形状の頂部近傍から延設することで、この山形状の中間ケース状部材の強度を増加させることができる。
手段5:手段1乃至手段4の遊技機において、
前記発光部の基板ベースの開口部側縁部が、ベース部材開口部側縁部よりも開口の内側にまで入り込むように構成され、且つ、前記中間ケース状部材のベース部材開口部側縁部が、前記基板ベースの開口側端面を覆うように開口の内側にまで入り込み、前記窓部の開口の内周縁の一部を形成するように構成されていることを特徴とする。
このように、開口の内周縁の一部が、ベース部材でなく、中間ケース状部材の一部でもって形成されることで、発光部の基板ベースの開口端面を覆い隠して前面枠の窓部をスッキリとさせて、意匠観を向上させることができる。
手段6:手段1乃至手段5の遊技機において、
前記前面枠のベース部材の開口の上下部を覆う上側及び下側ケース状部材が設けられ、前記中間ケース状部材の上下端部が、前記上側及び下側ケース状部材に重なるようにしてベース部材に固定されていることを特徴とする。
このように、中間ケース状部材を上側及び下側ケース状部材の上に重ねる構成によって、この中間ケース状部材を上側及び下側ケース状部材に連続させたものとし、前面枠全体としての意匠観を自在に設定することができる。
手段7:手段6の遊技機において、
前記中間ケース状部材の上下端部の一部が、前記上側及び下側ケース状部材の上から重なるように構成されていることを特徴とする。
このように、中間ケース状部材の上下端部の一部を、上側及び下側ケース状部材の上に重ねるようにした構成によって、この中間ケース状部材を単独で前方に着脱することができ、この中間ケース状部材により覆われたベース部材の発光部に対してメンテナンスを行い易いという利点がある。
特に、細化された中間ケース状部材の位置するベース部は、前面枠開閉等に際しての応力集中が生じて撓み易く、そこに設けた発光部のトラブルが生じ易いので、こうしたメンテナンスの容易性は有利である。
手段8:手段7の遊技機において、
前記中間ケース状部材の上端部の前記上側ケース状部材の上に重なる部分において、前記中間ケース状部材から少なくとも一つのボスが延設され、該ボスが、前記上側ケース状部材を貫通して上側ケース状部材のベース部材上側部にまで延び、該ベース部材上側部にネジ止めされていることを特徴とする。
このように、中間ケース状部材を、そのボスを介してベース部材左右側部に取り付ける際に、上側ケース状部材を挟み込む状態で連結を行うことができて、三者の一体化を強力なものとすることができる。
手段9:手段2の遊技機において、
山形状に構成された前記中間ケース状部材は、複数の山が遊技機の上下の方向に僅かに位相をずらせた状態で重なり、外面に凹凸が形成されるように構成してあることを特徴とする。
このように、中間ケース状部材を、複数の山が遊技機の上下の方向に僅かに位相をずらせた状態で重なり、外面に凹凸が形成されるように構成してあることで、前述した前後方向に立体化した構造物であることと、この重複した山形の凹凸構造によって、平滑の一枚板のケース状体に比べて、遥に強度を向上させることができ、以って、遊技領域拡大に伴い細化した左右のベース部材を十分に補強することができる。
本発明によれば、前面枠を構成するベース部材が、前記窓部に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部と、を備えるとともに、少なくとも回動軸芯のある側の側部が、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部と、を有するように構成され、該ベース部材左側部に発光部を設け、該発光部を覆うように光透過性の中間ケース状部材を取り付けてあることによって、表示装置等の大型化に伴う遊技領域の拡張を図りながら遊技機の前面枠の意匠性を確保しつつ前面枠の強度を高めることができるところの遊技機を提供することができた。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、便宜上、パチンコ機を挙げて説明するが、本発明は、パチンコ機以外の弾球遊技機(例えばアレンジボール機や雀球遊技機など)、その他、遊技球を用いる種々の形態の遊技機に適用することができる。
(パチンコ機の正面構成)
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが、アウト口36は描いてある)。
図1乃至図4に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は、軽量化を図るために、樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
内枠12の構成を、図5及び図6を用いて詳細に説明する。図5は、パチンコ機10の外枠11から前面枠14及び遊技盤30を取り外した状態を示す背面図であり、図6は、その背面からの斜視図である。この内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13(図1、図2参照)と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠14と、後述する樹脂ベース20と、この樹脂ベース20の後側に取り付けられる遊技盤30(図4参照)とを備えている。
下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24(内枠12の左右上端部位置)が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿19が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。
そして、遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38(図4参照)によって遊技球が遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18と後述するセットハンドルと発射モーターなどで構成されている。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように、その右側が下皿15に片待ち支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿15を形成する表面層と下皿15の奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形している。このため、この部分は燃えにくくなっている。
また、前面枠14は、図4に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠14は内枠12の外側壁(リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12B内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19(図1参照)が前面枠14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
図4乃至図6に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図7に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図7に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている(図4では遊技盤30のアウト口36が示されている)。そして、図7に示すように、ここでは、遊技盤30の前記内枠12の外枠11に対する枢着部(パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にした枢着)に近いコーナー(隅)が、略三角形状に角落ち(切り欠き)720されている。
次に、図7を用いて遊技盤30の構成を説明する。図7は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30の左右やや下方位置には、2組一対の一般入賞口31、31が階段状に位置され、中央下方には、始動口33が配置され、此れらに対応した入球検出センサが、遊技盤30の背面に設けられており、これらのセンサは、図示しない電気配線を通じて後述する主制御基板(主制御装置)に接続されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
尚、上記入賞感知センサにて各々検出された検出結果は、後述する主制御基板に取り込まれ、該主制御基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
また、遊技盤30の中央には液晶パネルを用いた装飾図柄表示装置42が配置されており、その左右横側部には、スルーゲート34,34が配置されている。これらのスルーゲートは、遊技球の通過によって、後述の始動口33の羽根物を開閉作動させる。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図7の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図7の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返さわるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレートが取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
本実施形態では、レールユニット50の少なくとも左側を遊技盤30に強固に締結するために、レールユニット50の左側はその右側よりも多いネジで遊技盤30に締結されているので、レールユニット50の左側についての遊技盤30への密着性を上げることかでき、遊技球の球飛びを良くすることができる。レールユニット50の左側が遊技盤30に対してぐらついているとこのレールユニット50に出射された遊技球の勢いが当該ぐらつきにより吸収されてしまうからである。
さらに本実施形態では、正面から見てレールユニット50の上下左右の各端部は略直線状に(平坦に)形成されている。つまり、レールユニット50の上下左右の各端部においてはフランジ56が切り落とされ、パチンコ機10における有限の領域にてレール径の拡張、すなわち遊技盤30上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路に導くための役目をなす。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図7のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図7のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されている。本実施形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール51および外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領城の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38より発射された直後に遊技球を案内するための発射レールが取り付けられている。発射レールは、その後方の金属板を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レールに沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
また、発射レールとレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路を介して下皿15に排出される。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路に誘導される、これにより、ファール球の全てがファール球通路に確実に案内されるようになり、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射される。
図4中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。この排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタが取り付けられている、前面枠14を内枠12から開放した状能(図4の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタが略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。
また、前面枠14を閉鎖した状態では、当該前面枠14の裏面に設けられた球通路樋69(図4参照)によりシャッタが押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従って、本パチンコ機10においては、前面枠14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
図5及び図6に示すように、樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部に張られた証紙などのシール(図7のS1)は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
また、図6に示すように、内枠12の左端部には、前面枠14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。
図4に示すように、内枠12の上側には、前面枠14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パテンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。また、前面枠14が閉じられると、前面枠14の金属製の補強板が、内枠12の一対の金具に接触するようになっており、前面枠14のアースが確保されている。
ここで、前述した前面枠14について、図4及び図8乃至図14を参照しつつより詳細に説明する。
図8は、前面枠14のベース部材500と、その前面に取り付けられるケース状部材530等を取り外した状態の前面からの斜視図であり、図9は、背面からの斜視図である。図10は、前面枠14の背面図であり、図11は、ケース状部材530等を取り外した状態の正面図であり、図12は、ベース部材500から、金属製の補強板131,132,133,134を取り外した状態の正面からの斜視図であり、図12は、ベース部材500に補強板131,132,133,134を取り付けた状態の斜視図であり、図14は、更に、三つに分けられた発行手段550を夫々取り外した状態の前面斜視図である。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材500が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
前面枠14が閉じられた状態において、外レール52の左端部はもちろん、内レール51の左端部も、前記ベース部材500及びこれを覆うケース状部材530(左側部フレーム部分)によって覆い隠される。つまり、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機10の正面からみて前面枠14の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される。このように遊技球が一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球が遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領城において遊技球が視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、前面枠14の十分な強度および支持強度が確保可能となっている。
加えて、前面枠14にはその周囲(例えばコーナー部分)に、演出装置700の一つとして、各種ランプ等の発光部550が設けられている。これら発光部550は、大当たり遊技状態時や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光部を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光部を内蔵した中央電飾部103が設けられている。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている(図1参照)。
その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ810、813(LED:後に言及)とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。更に、遊技領域内にも、入賞口用等の電飾ランプ、LEDが存在するが、こうした発光部も演出装置700の一部を構成する。
また、図1、図8に示すように、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
そして、度数表示部はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
また、図1に示すように、前面枠14の左側を前面側(図1、図8の紙面手前側)に必要以上に突出しないようにしている。こうすることで、パチンコ機10の左側に設けられたカードサンドの球貸し装置によって直接に上皿19に遊技球を貸し出す際に、当該球貸し装置のノーズ部(いわゆる象の鼻)の先端排出口を好適に上皿19の上方位置に位置させることができ、当該球貸し装置のノーズ部から貸し出される遊技球を上皿19で受けることかできる。
前面枠14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図12示すように、前面枠14の裏側にあって窓部101の上下左右の外側にはそれぞれ補強板131,132,133,134が取り付けられている。これら補強板131〜134は相互に接触して連結されているが、図13の右側および上側の補強板133,131の連結部には直接の接触を避けるためのL型の樹脂パーツ135が介在されている。
このように補強板133,131の連結部にL型の樹脂パーツ135を介在させているので、ノイズが補強板131〜134でループすることを防止できる。また、図8の左側の補強板132には、図9に示す如く、その中間位置にフック状をなす係合爪130、130、130が設けられており、この係合爪130は、前面枠14を閉じた状態で内枠12の孔部に係合されるように構成されている。この構成により、上皿19を含む形態で前面枠14が構成され、その上下の軸支位置が延長されたとしても、中間位置における前面枠14の浮き上がりが防止できる。それ故、前面枠14を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。
また、図12、図13に示すように、下側の補強板134には、前記発射レールに対向する位置に樹脂製のレール側壁部材136が設けられている。このレール側壁部材136は、前面枠14を閉じた際に発射レールの側壁となる。故に、発射レールから遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
また、前面枠14の図8の右端部(パチンコ機10正面から見ると左端部)には、内枠12の支持機構として、支持金具151,152が取り付けられている。従って、内枠12側の支持金具727,728(図6参照)に対して前面枠14側の支持金具151,152を組み付けることで、内枠12に対して前面枠14が開閉可能に装着されるようになる。
(パチンコ機の背面構成)
次に、セット板400を備えたパチンコ機10の背面の構成を詳しく説明する。図9はパチンコ機10の背面図であり、図16は、セット板400を後方に開いた状態の背面の斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。
本実施形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12または遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、主制御基板と音声ランプ制御基板とを取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板および電源基板は、セット板400の第2パーツを構成する排出通路盤217(図16参照)にユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12または遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。これは、各ユニット201〜202やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
遊技盤30は、樹脂ベース20に囲まれた四角枠状の設置領域に設置され、図5に示す内枠12に設けられた複数(本実施形態では5カ所)の係止固定具705によって脱落しないように固定されている。係止固定具705は手動で回動でき、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とを切り換えることができるように遊技盤30の左右4ヵ所の係止固定具は金属片を折り曲げ形成したL型の金具であり、遊技盤30の固定状態で内枠外方へ張り出さないよう構成されている。なお、遊技盤30の下部1カ所の係止固定具706は樹脂製のI型の留め具である。
図7にも示すように、遊技盤30の中央には液晶の装飾図柄表示装置42が配置されている一方、その下側には始動口33が配置されている。遊技盤30の裏面には、装飾図柄表示装置42を取り囲むようにして、遊技球回収機構を備えた裏枠セット(図示せず)が取り付けられている。また、図16に示すように、遊技盤30の下方には、内枠12に樹脂製(例えばポリカーボネート樹脂製)の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10外部へ案内するための排出通路218が形成されている。
従って、図7に示す一般入賞口31、始動口33に入賞した遊技球は何れも前記裏枠セットの回収通路を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図7参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。
また、内枠12の裏面には、図4及び図16に示されているように、第2制御基板ユニット202やセット板400を取り付けるための取付機構が設けられている。具体的には、内枠12にはその右端部に長尺状の支持金具235が取り付けられており、その構成を図17に示す。図17に示すように、支持金具235は長尺板状の金具本体236を有し、その金具本体236より起立させるようにして、下方2カ所に第2制御基板ユニット用の支持孔部237が形成されると共に、上下方2ヵ所にセット板用の支持孔部237,238が形成されている。
それら支持孔部237,238にはそれぞれ上下の方向で同軸心状の支持孔が形成されている。そして、セット板400には、その右端部に上下一対の縦軸心の支軸が設けられており、この支軸を図17に示す支持孔部237,238に上方から挿通させることで、セット板400が内枠12に対して開閉可能に支持される。
その他、図15に示すように、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構部352より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、または排出通路218の何れかに振り分けるための遊技球分配部245(図5、図6参照)が設けられている。即ち、遊技球分配部245の開口部245Aは上皿19に通じ、開口部245Bは下皿15に通じ、開口部245Cは排出通路218に通じる構成となっている。
図8に示すように、遊技球分配部245は、前記セット板400にネジで締結固定されており、パチンコ機10の上皿19の排出口67(図4参照)から異物を挿入操作するなどしても動かない、つまり遊技球分配部245が奥側に押されて遊技球分配部245と内枠12との間に隙間が空くようなことが無いし、この隙間に異物を押入するなどによる不正を防止できる。
次に、第1制御基板ユニット201を、図15、図16、図18及び図19を用いて説明する。図15は第1制御基板ユニット201の正面図(パチンコ機の裏面から見た背面図)、図16、図18は、同ユニット201の背面斜視図、図19は、分解斜視図である。
第1制御基板ユニット201は、略L字状をなす取付台251を有し、この取付台251に主制御装置261と音声ランプ制御装置262とが搭載されている。ここで、主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主制御基板を具備しており、この主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ケース263に収容された構成とされる。
また、音声ランプ制御装置262は、例えば主制御装置261(主制御基板)または図示しない表示制御装置からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備しており、この音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ケース265に収容されて構成されている。音声ランプ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介して前記表示制御装置および音声ランプ制御装置262に出力されるようになっている。
取付台251は、有色(例えば緑、青等)の樹脂材料(例えばポリカーボネート樹脂製)にて成形され、その表面に平坦状をなす2つの基板搭載面252、253が設けられている。これら基板搭載面252、253は直交する向きに延び、前後方向に段差をもって形成されている。但し、取付台251は無色透明または半透明の樹脂成型品であっても良い。
そして、一方の基板搭載面上に主制御装置261(主制御基板)が横長の向きに配置されると共に、他方の基板搭載面上に音声ランプ制御装置262(音声ランプ制御基板)が縦長の向きに配置されるようになっている。特に、主制御装置261は、パチンコ機10裏面から見て手前側に配置され、音声ランプ制御装置262はその奥側に配置される。この場合、基板搭載面が前後方向に段差をもって形成されているため、これら基板搭載面に主制御装置261および音声ランプ制御装置262を搭載した状態において各制御装置261,262はその一部を前後に重ねて配置されるようになる。
つまり、図19等にも見られるように、主制御装置261はその一部(本実施の形態では1/3程度)が浮いた状態で配置されるようになる。故に、主制御装置261に重なる領域まで音声ランプ制御装置262を拡張することが可能となり、当該制御基板の大型化にも良好に対処できる。また、各制御装置が効率良く設置できるようになる。また、第1制御基板ユニット201を遊技盤30に装着した状態では、基板搭載面の後方にスペースが確保され、装飾図柄表示装置42やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。
主制御基板用の基板搭載面252には、左右2ヵ所に横長形状の貫通孔254が形成されている。これに対応して、主制御装置261の基板ケース263には、その裏面の左右2ヵ所に回動式の固定具が設けられている。主制御装置261を基板搭載面253に搭載する際には、基板搭載面252の貫通孔254に固定具が通され、その状態で固定具が回動されて主制御装置261がロックされる。
従って、上述の通り主制御装置261はその一部が浮いた状態で配置されるとしても、当該主制御装置261の脱落等の不都合が回避できる。また、主制御装置261は、セット板400を開き、第1制御基板ユニット201を、軸線を軸心として開いた後に、この第1制御基板ユニット201の裏面側から固定具をロック解除しなければ、取り外しできないため、基板取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる主制御基板用の基板搭載面252にはその裏面に格子状のリブが設けられている。
取付台251には、左端面に上下一対の支軸256が設けられており、この支軸256を支持金具に取り付けることで、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に対して開閉可能に支持される。また、取付台251には、右端部に締結具として上下一対のナイラッチ257が設けられると共に上端部に長孔258が設けられており、ナイラッチ257を被締結孔にはめ込むこと等により、第1制御基板ユニット201が遊技盤30に固定されるようになる。
第2制御基板ユニット202は、図16及び図18に示すように、セット板400を構成する排出通路盤217でもってユニット化されているが、これには、図15に示す払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314が含まれる。払出制御装置311、発射制御装置312および電源制御装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311により、賞品球や貸出球の払出が制御される。
また、発射制御装置312により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モーターの制御が行われ、電源制御装置313により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1及び図8参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ケース315,316,317(図18),318にそれぞれ収容された構成とされる。
図15に示すように、払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モーター部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モーターが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。
上記のように、この遊技機10は、島設備に固定される外枠11に対して合成樹脂成型の内枠12を縦軸心周りに回動自在に枢着し、この内枠12に対して木製の遊技盤30を裏側から固定し、更に、前記内枠12に対し、前記内枠12の前面側において前面枠14を縦軸心周りに回動自在に枢着し、また、前記内枠12に対し、後面側においてセット板400を縦軸心周りに回動自在に枢着し、前記前面枠14には演出装置700(ランプ等)が設けられ、前記遊技盤30の裏面には前記演出装置700を制御する制御基板である音声ランプ制御装置262(音声ランプ制御基板)が備えられている。
そして、上記した通り、また、前記内枠12の外枠11に対する枢着部725に近い前記遊技盤30のコーナーが、図7に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角落ち720されている。前記枢着部725は、図2及び図4に示すように、外枠11に固定のブラケット726(上端部)、727(下端部)に、内枠12に固定の取り付け金具727(上端)、728(下端)を枢着することで構成されている。
図5および図6に示す通り、この遊技盤30のコーナーの角落ち720に伴い、前記内枠12を、角落ちされた遊技盤30の切り欠き空間に延出して取り付け部740を構成している。勿論、この取り付け部740は、内枠12が樹脂成型されるときに形成される。
ここで、上述したエラー状態などの状態報知について図1及び図15に基づいて述べる。
[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図15に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
(下受け皿満タン)
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図15に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
(払出ユニット異常)
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
[電源に関するエラー報知]
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図15に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
[その他のエラー報知]
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図15に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図15において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
(特徴構成)
本発明においては、図1乃至図7に基づいて前述した通り、内枠12に設けた遊技盤30の遊技領域に少なくとも表示装置(装飾図柄表示装置42)が設けられ、該遊技領域を覆うように、前記内枠12に対して、正面視で左側部を回動軸芯として開閉自在な前面枠14が設けられ、該前面枠14に前記遊技領域を視認する開口501が設けられてある遊技機を対象としている。
開口の右側にあたる部位は、前面枠の軸とは反対側であるため、外力に対して弱くなり易い部位であり、剛性を高めるべく後述する種々の対策を施している。
一方、開口の左側にあたる部位は、遊技島に設置された状態を考慮すると開口の右側よりも薄型の形状にせざるを得ない。このため剛性を高めることが難しいが、右側の中間ケース部材と同等に補強対策を施すことにより剛性確保することができる。
そして、ベース部材の開口(窓部の開口)は、円形、楕円形のもの以外に多角形その他の形状のものも考えられる(これらの場合にも左右が細幅化することは変わらない)ため、開口形状に応じて細幅部の位置がそれぞれ設定されるものである。
そして、図8乃至図14に示すように、前記前面枠14を構成するベース部材500のベース部材左右側部500A、500Bにおいて、遊技領域の拡張を最大限とすることができるように、前記前面枠14を構成するベース部材500が、前記窓部101に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部と、を備えるとともに、回動軸芯のある側の側部500A、500Bが、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部と、を有するように構成されており、前記側部500A、500Bに発光部550、550を設け、該発光部550、550を、光透過性の中間ケース部材530、530が、前記ベース部材500のうち前記細幅部からその上下の前記広幅部までを覆うようにして、また、正面視でベース部材500が見えない状態で、光透過性の左右の中間ケース状部材530、530を夫々ネジ止めで取り付けたものである。
前記中間ケース状部材530、530は、この実施例では、合成樹脂性で、約3mmの肉厚のものとして構成されている。
図8は、ベース部材500に対して、演出装置700となる上側及び下側ケース状部材534、535、左右の中間ケース状部材530、530及び下皿ユニット13等が一体となったものが取り外された状態が示されている。前記ベース部材500側には、上述した発光部500、即ち、上部、左右の発光部550A、550B,550Cが設けられており、これらを覆う状態で前記一体ものが装着される。
図8において、前記ベース部材500の左右上部に開口されているのは、ここに配置されるスピーカの音出力口24である。67は、上皿19に通じる遊技球の排出口であり、前記ベース部材500を貫通すると共に上皿19の左側部に開口されている。
更に、図8、図9図10に示すように、ベース部材500の正面視左側部に、上下の方向で略等間隔で配置されたフック状をなす係合爪130,130,130が設けられ、これらは、前面枠14を閉じた状態で内枠12の孔部に係合されるものである。
図9は、ベース部材500の背面側からの斜視図であり、図10は、その背面図であって、図11はその正面図である。図9及び図10には、上述したフック状をなす係合爪130,130,130が示されていると共に排出口67が示され、後に言及する如く、ベース部材左右側部500A、500Bの内周縁部を前面視で覆うように、左右の発光部550B、550Cの基板ベース552,553の内周縁部552A、553Aが開口501側に入り込むように構成されている。
そして、この入り込んだ基板ベース552,553の内周縁部552A、553Aの更に内周に、後述する左右の中間ケース状部材530、530の開口501側の外側縁部530Eが接当し、開口501の内周縁の一部を形成するように構成されている。
図12は、ベース部材500に対して、金属製の上部の補強板131、左右の補強板132、133及び下方の補強板134が分離されて描かれており、これらはネジ止めで取り付けられる。
同図において、500A、500Bは、ベース部材左右側部を示し、24は、音出力口を示す。
図13は、前記ベース部材500の前面図であって、図12におけるベース部材500に対する金属製の上部の補強板131、左右の補強板132、133及び下方の補強板134が取り付けられた状態が描かれており、これらはネジ止めで取り付けられる。
更に、合成樹脂素材のL型の樹脂パーツ135が、前記上部の補強板131、右側の補強板133の上部の突合せ位置において、両者に跨って連結固定され状態を示している。
同図において、139は、前記樹脂パーツ135とは反対側の上部コーナーにおいて取り付けられるブラケットであり、140はそのブラケットに取り付けられる枢支軸541の取り付け金具であって、前記ブラケット139にネジ止めされる。141は、前面枠14の軸支用ブラケットである。24、24は、上記ベース部材500の上部左右コーナー近傍に設けた音出力口である。
図14は、前面枠14に対する発光部550の組み付け状態を示すもので、上側の発光部550A、左右の発光部550B、550Cが、夫々ベース部材500の前面側に取り付けられる。これらの上部の発光部550A、左右の発光部550B、550Cには、夫々複数のLEDが設けられており、それぞれを覆う透過性の上側ケース状部材534、左右の中間ケース状部材530、530を通して発光し、演出装置700の一機能を発揮している。
尚、これらの上側の発光部550A、左右の発光部550B、550Cには、上述したエラーの表示のための発光LEDも含まれている。
図14は、前面枠14のベース部材500に対して発光部550を取り付ける状態を示しているが、上部の発光部550A、左右の発光部550B、550Cは、何れも基板ベース551、552,553に対して発光基板554,555,556をネジ止めしているものであり、前記基板ベース551、552,553は、ベース部材500に取り付けられた金属製の上部の補強板131、左右の補強板132,133に夫々ネジ止めされている。
そして、正面視において、右側の発光部550Cは、左側の発光部550Bよりも上下に長く構成されており、その下端には、玉貸操作部120等に繋がる中継コネクタ557及びコードが接続され、その後に前面枠14の裏面下方からコード及びコネクタが後方に延出されている。他方の発光部550Bは、上部の発光部550Aに繋がり、スピーカなどの配線と共に前面枠14の裏面上方からコード及びコネクタが延出されている。
図15は、遊技機の裏面を示す背面図であって、既に言及してきたように、エラー表示のための手段を含めた遊技機の各構成要素について、番号を付している。
図16は、遊技機の背面において、セット板400を開いた状態を示すものであり、セット板400を開いた状態の内枠12の背面に配置された各構成要素、セット板400の前面側の構成要素、例えば、排出通路盤217等を示す。また、図17は、既に言及してきた長尺状の支持金具を示すものである。

そして、図18についても、既に言及してきたように、遊技機の裏面から見た斜視図であって、既に言及してきたように、セット板400を開いた状態、及び中枠12及び前面枠14を外枠11から開いた状態で示すものであり、図19は、第1制御基板ユニット201の分解斜視図であって、各構成要素を示すものである。
上述したベース部材500及び左右の中間ケース状部材530、530について、更に、図20乃至図22を付加して詳述する。
図20は、前面枠14の前面に取り付けられる演出装置700を構成する上側及び下側ケース状部材534、535、及び正面視で左側の中間ケース状部材530が組み付けられた状態で、右側の中間ケース状部材530を分離した状態の斜視図である。
同図において、15は下皿を示し、18は、発射ハンドル、19は上皿を示し、22は、灰皿である。そして、101は窓部であり、103は中央電飾部を示し、107は小窓であり、120は玉貸操作部を示し、121は球貸しボタン121で、122は返却ボタンを示すものである。
図21は、前記右側の中間ケース状部材530の背面図、つまり、遊技機の後方から見た正面図である。また、図22は、前記右側の中間ケース状部材530の背面側から見た斜視図である。
前記中間ケース状部材530、530は、合成樹脂の薄肉の成型品であり、特に、図8、図20乃至図22に示すとおり、横断面視において、上下の方向に峰が走る山形状に構成してあり、より具体的には、正面視では巻き貝のように渦巻き状乃至撚り縄状を呈する意匠とされている。このように、中間ケース状部材530、530を、横断面視において、上下の方向に峰が走り、頂部が前面側に突出する山形状に構成することで、この前後方向に立体化した構造によって、特に、前面枠14の上下方向略中間部での前方方向への折れ曲がり強度を大幅にアップすることができる。
そして、前記中間ケース状部材530、530が、前記前面枠14を構成するベース部材500のベース部材左右側部500A、500Bにおいて、図8に示すごとく、その上下方向の略中間部近傍から、ベース部材500の上下コーナー部分500C、500Dまで延出されて取り付けられている。
このように、前面枠14を構成するベース部材500のベース部材左右側部500A、500Bにおいて、左右の中間ケース状部材530、530がベース部材の上下コーナー部分まで延出されて取り付けられていることで、中間ケース状部材530、530とベース部材500とが略全長に亘って一体化されることになり、両者が一体化することによる強度アップが期待できるのである。
また、前記中間ケース状部材530、530は、図21、図22(正面視右側に位置する部材530)に示すように、前記山形状の頂部531,531近傍から延設した2本のボス532、532によりベース部材500にネジでもって連結されている。このように、ボス532、532を山形状の頂部531,531近傍から、その基底部まで延設することで、この山形状の中間ケース状部材530、530の強度を増加させることができる。
つまり、前記ボス532、532がベース部材500側にネジ止めされたときに、ベース部材500に対して柱の役目を果たし、薄肉のケース状の山形状の中間ケース状部材530、530の剛性を高めるのである。
更に、山形状に構成された前記中間ケース状部材530、530は、複数の山(ここでは5つの山)が遊技機の上下の方向に僅かに位相をずらせた状態で重なり、外面に凹凸が形成されるように構成してある。この五山は、側面視で見た場合、下方の山が最も手前に位置し、上方に位置する山がその背後に位置するように見える(ただし、側面視で各山の上側稜線は手前側で同一線上に並ぶ)。この形状は側面視で縄を撚った状態に見える。
このように、中間ケース状部材530、530を、複数の山が遊技機の上下の方向に僅かに位相をずらせた状態で重なり、外面に凹凸が形成されるように構成してあることで、前述した前後方向に立体化した構造物であることと、この重複した山形の凹凸構造によって、平滑の一枚板のケース状体に比べて、遥に強度を向上させることができ、以って、遊技領域拡大に伴い細化した左右のベース部材500を十分に補強することができる。
そして、この五山形状乃至撚り縄形状は、同時に演出装置700の外観意匠としても発現できるもので、強度向上及び意匠の両方において機能している。
更に、2本のボス532が、前記中間ケース状部材530の上部の長円乃至楕円突出部の内側から、即ち、開口501に近いところから、前述の山の頂部531近傍に配置された2本のボス532と同様に、突出されている。
前記ボス532、532、532、532は、ここでは、全て直径6mmの円筒状のものであり、中間ケース状部材530、530の成型に際して同時に一体成型されるが、その端面にはネジ止め用のネジが切られている。
更に、前記中間ケース状部材530、530は、そのベース部材開口部側縁部530A,530Aが、ベース部材500の開口端面502、502を覆うように開口501の内側にまで入り込み、開口501の内周縁の一部を形成するように構成されている。
このように、開口501の内周縁の一部が、ベース部材500でなく、中間ケース状部材530、530の一部であるベース部材開口部側縁部530A,530Aでもって形成されることで、ベース部材500の開口端面502、502を覆い隠して前面枠14の窓部101をスッキリとさせて、意匠観を向上させることができるのである。
また、前記前面枠14のベース部材500の開口501の上下部を覆う上側及び下側ケース状部材534、535が設けられ、前記中間ケース状部材530の上下端部530B、530Cが、前記上側及び下側ケース状部材534、535に重なるようにしてベース部材500に固定されている。この上側及び下側ケース状部材534、535についても、中間ケース状部材530と同様に、光透過性の合成樹脂成型により成型されている。このように、中間ケース状部材530、530を上側及び下側ケース状部材534、535の上に重ねる構成によって、この中間ケース状部材530、530を上側及び下側ケース状部材34、535に連続させたものとし、前面枠14全体としての意匠観を自在に設定することができる。
そして、前記中間ケース状部材530、530の上下端部530B、530Cの一部が、前記上側及び下側ケース状部材534、535の上から重なるように構成されている。このように、中間ケース状部材530、530の上下端部530B、530Cの一部を、上側及び下側ケース状部材534、535の上に重ねるようにした構成によって、この中間ケース状部材530、530を単独で前方に着脱することができ、この中間ケース状部材530、530により覆われたベース部材500の発光部550に対してメンテナンスを行い易いという利点がある。特に、細化された中間ケース状部材530、530の位置するベース部500は、前面枠14開閉等に際しての応力集中が生じて撓み易く、そこに設けた発光部550のトラブルが生じ易いので、こうしたメンテナンスの容易性は有利である。
前記中間ケース状部材530、530の正面視で右側に位置する中間ケース状部材530の上端部530Bの前記上側ケース状部材534の上に重なる部分において、前記中間ケース状部材530から二本のボス536、537が延設され、該ボス536、537が、前記上側ケース状部材534を貫通して上側ケース状部材534のベース部材上側部535にまで延び、該ベース部材上側部535にネジ止めされている(図20参照)。
この右側の中間ケース状部材530の上端部530Bは、上述するように、山形でなく、上下に長い長円乃至楕円形状に前方に突出する突出部530Gを形成するように構成されており、前記二本のボス536、537は、この長円乃至楕円形状の外周部分近くから延設されているのである。
このように、中間ケース状部材530を、そのボス536、537を介してベース部材右側部500Aに取り付ける際に、上側ケース状部材534を挟み込む状態で連結を行うことができて、三者の一体化を強力なものとすることができる。
更に、前記右側の中間ケース状部材530には、更に1本のボス538が、その上端部の外側のコーナーの内面に設けられており、これが、ベース部材500のコーナー部に直接にネジ止めされている。
また、図21、図22に示すように、左右の中間ケース状部材530、530は、後述の発光基板555,556の外側縁に接当して覆うその外側縁部530Eにおいて、上下の方向に沿って内側に僅かに段部530Fに形成された箇所を有し、その外面端部は、ベース部材500の外側部に面一に成るように構成され、また、その内面端部は、上述したように、開口501を形成するベース部材500の内側縁部を覆い隠すように延び、これが実際上開口501の一部を形成している。
更に、前記左右の中間ケース状部材530、530は、略上半部分においては、山形でなく、上下に長い長円乃至楕円形状に前方に突出する突出部530Gを形成するように構成されており、また、正面視左側に位置する中間ケース状部材530の上端部には、枢支軸541を保持する軸受け部540が形成されている。この枢支軸541は、内枠12の支持金具81との枢支連結に用いられる。
そして、前記左右の中間ケース状部材530、530の略上半部分が山形でなく、上下に長い長円乃至楕円形状に前方に突出する突出部530Gを形成するように構成されているが、図22に示すように、その突出部530Gの内側壁は、前記長円乃至楕円形状の上方1/3程度のところから下方に至る前記山形の部分の途中まで切り欠いた切り欠き部539が形成されている。
この切り欠き部539は、上述した上側ケース状部材534の上に重ねるように設置する際に、その上側ケース状部材534の立体構造にうまく合致させるために形成されたものであって、単なる切り欠き構造ではなく、遊技盤30に垂直な合わせ面部539Aが、ここでは、約5mmの長さで、その切り欠き部539に沿って形成されている。
この合わせ面部539Aが、上側ケース状部材534の立体構造に面として安定的に接当する役目を果たすと共に、この中間ケース状部材530のリブの役目も果たして、強度を増加させるものである。
そして、正面視において、右側の発光部550Cは、左側の発光部550Bよりも上下に長く構成されており、その下端には、玉貸操作部120等に繋がる中継コネクタ557及びコードが接続され、その後に前面枠14の裏面下方からコード及びコネクタが後方に延出されている。他方の発光部550Bは、上部の発光部550Aに繋がり、スピーカなどの配線と共に前面枠14の裏面上方からコード及びコネクタが延出されている。
また、図21にも示すように、前記左右の中間ケース状部材530、530は、その背面視で、上述した五山の内側(開口501側)においては、遊技機の横外側の平坦な直線状態とは異なり、前述した五山の位相ずらし形状の意匠によって、その波形或いは階段状を呈しているものであり、これによって、構造的な強度アップと意匠観とを具備するように工夫されているのである。
そして、この波型は、上方の長円乃至楕円形状に連続して行くのである。
上述した実施例は、本発明の一実施例を示すものであって、本発明はかかる具体構造に限定されるものではなく、本発明の目的が達成されるところの均等な改変については、本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明は、内枠に設けた遊技盤の遊技領域に少なくとも表示装置が設けられ、該遊技領域を覆うように、前記内枠に対して、正面視で左側部を回動軸芯として開閉自在な前面枠が設けられ、該前面枠に前記遊技領域を視認する開口が設けられてある遊技機に適用できるもので、その実施の応用範囲は広いものである。
本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の外枠に対して内枠、前面枠、セット板を夫々開いた状態を示す斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の内枠の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の内枠の背面から見た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の前面枠の前面枠のベース部材から前面の演出装置を取り外した斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の背面から見た斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の一組み立て分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の一組み立て分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のベース部材の一組み立て分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のセット板を開いた背面からの斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の要部の拡大斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の外枠からセット板及び内枠一体状態で前面枠を開いた背面からの斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の制御基板取り付け状態を示す分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の前面枠から外された演出装置の分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の演出装置の要部の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の演出装置の要部の背面からの斜視図である。
符号の説明
12:内枠
14:前面枠
30:遊技盤
42:表示装置
500:ベース部材
500A:ベース部材左側部
501:開口
530:中間ケース状部材
550:発光部

Claims (1)

  1. 内枠に設けた遊技盤の遊技領域を覆うように、前記内枠に対して、正面視で一方の側部を回動軸芯として開閉自在な前面枠が設けられ、該前面枠に前記遊技領域を視認する窓部が設けられてある遊技機において、
    前記前面枠を構成するベース部材が、
    前記窓部に対応した開口と、遊技機本体側に枢着される軸部と、を備えるとともに、少なくとも回動軸芯の無い側の側部が、前記開口と側方縁部との距離が最も小さくなる細幅部と、該細幅部から上方及び下方に繋がる部位であり、前記開口と側方縁部との距離が前記細幅部よりも大きな広幅部と、を有するように構成され、
    前記側部に発光部を設け、
    光透過性の中間ケース部材が、前記発光部を覆い、前記ベース部材のうち前記細幅部からその上下の前記広幅部までを覆うようにして取り付けてある、
    ことを特徴とする遊技機。
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